JPH10338475A - ウインチ用ワイヤロープの張力付与装置 - Google Patents

ウインチ用ワイヤロープの張力付与装置

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Publication number
JPH10338475A
JPH10338475A JP16503797A JP16503797A JPH10338475A JP H10338475 A JPH10338475 A JP H10338475A JP 16503797 A JP16503797 A JP 16503797A JP 16503797 A JP16503797 A JP 16503797A JP H10338475 A JPH10338475 A JP H10338475A
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JP
Japan
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wire rope
drum
rope
relay
inclined flange
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Application number
JP16503797A
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English (en)
Inventor
Yoshio Shimizu
由雄 清水
Koji Takeda
孝司 竹田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤロープに付与する張力の大きさのいか
んに拘らず、このワイヤロープの途中部分を中継ドラム
に整列状態で円滑に巻回し続できるようにする。 【解決手段】 ロープ供給機4からウインチ1へと供給
されるワイヤロープ3の途中部分を負荷巻ドラム22の
胴部に複数回巻回する。そして、この胴部の軸方向左右
両側には互いに異なる傾斜角をもって拡径した傾斜フラ
ンジ部22B,22Cを形成する。また、ロープ供給機
4からのワイヤロープ3をロープガイド27により傾斜
フランジ部22B,22Cのうちいずれか一方の傾斜フ
ランジ部側に選択的に案内する。また、負荷巻ドラム2
2からのワイヤロープ3を他方の傾斜フランジ部側から
第2のロープガイド32によりドラム2に向けてガイド
する。そして、リリーフ弁を有する油圧モータ10,2
3により樽巻ドラム6および負荷巻ドラム22に対して
回転負荷を与えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧クレー
ン等の建設機械に搭載されるロープウインチのドラムに
新品のワイヤロープを巻付けるとき等に好適に用いられ
るウインチ用ワイヤロープの張力付与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧クレーン等の建設機械には
ロープウインチが搭載され、このロープウインチのドラ
ムにはワイヤロープが十分な張力を付与した状態で巻回
されている。そして、このウインチを作動させることに
より、吊荷作業等を行うときには前記ドラムを正,逆方
向に回転させ、このドラムへのワイヤロープの巻取りま
たは巻出しを行うようにしている。
【0003】ところで、前記ドラムに新しいワイヤロー
プ等を巻付けるときには、このワイヤロープに対して十
分な張力を付与した状態で、前記ドラムへとワイヤロー
プを巻取らせることが要求される。
【0004】即ち、前記ワイヤロープに対して十分な張
力を付与することなく、前記ドラムにワイヤロープを多
層巻きした場合には、ブームの起伏時または荷吊作業時
等にワイヤロープに付加される引張り荷重等の負荷によ
り、多層巻きしたワイヤロープのうち「上層のワイヤロ
ープが下層に食い込む」または「下層に食い込んだワイ
ヤロープが上層に解放される」等の現象が生じ、吊荷が
瞬間的に降下して荷振れの原因になる等の不具合が発生
する。
【0005】そこで、特開平8−40693号公報等に
は、新品のワイヤロープが巻回された木製ドラムをロー
プウインチから距離をおいて設置し、この木製ドラムと
ロープウインチのドラムとの間に制御ドラムとしての中
継ドラムを配設すると共に、木製ドラムから導かれるワ
イヤロープの途中部分をこの中継ドラムの周囲に3〜4
回程度巻回した状態でロープウインチ側へと供給する構
成としたワイヤロープの繰り出し装置が記載されてい
る。
【0006】そして、この従来技術にあっては、例えば
ワイヤロープを中継ドラムを介してロープウインチ側に
供給するときに、ハンドブレーキ等の手段を用いて中継
ドラムの回転に負荷を与えることにより、ワイヤロープ
に対して十分な張力を付与した状態で、このワイヤロー
プをロープウインチ側のドラムへと巻付けるようにして
いる。また、ワイヤロープの途中部分を中継ドラムの周
囲に複数回巻回させることにより、ワイヤロープと中継
ドラムとの接触面積を増やし、両者の間の摩擦抵抗を増
大させると共に、ワイヤロープの途中部分が中継ドラム
の外周に沿って滑動してしまうのを防止している。
【0007】また、この従来技術では、前記中継ドラム
の外周側を軸方向両端側から中央側に向けて湾曲状に漸
次縮径した鼓状のテーパ部として形成している。そし
て、ワイヤロープが木製ドラムから中継ドラムへと巻回
されるときには、このワイヤロープを中継ドラムの軸方
向両側から中央側へとテーパ部に沿って「横滑り」させ
ることにより、このワイヤロープをテーパ部の中央側
(最小径部側)に常に導くようにし、これによって、ワ
イヤロープが中継ドラムの周囲で乱巻き状態になるのを
防止するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、木製ドラムからロープウインチへと導かれ
るワイヤロープの途中部分を中継ドラムに巻回し、この
中継ドラムに回転負荷を与えることにより、ワイヤロー
プと中継ドラムとの間の摩擦抵抗を増大させて、このワ
イヤロープに巻取り方向とは逆向きの張力を与えつつ、
このワイヤロープをロープウインチに強固に巻付ける構
成としている。そして、クレーンの機種等に応じてワイ
ヤロープの外径は大小種々の大きさに設定されている。
【0009】このため、外径が比較的大きいワイヤロー
プをロープウインチに巻付ける場合には、ワイヤロープ
と中継ドラムとの接触面積が増え、両者の間の摩擦抵抗
が増大するようになり、これによって、ワイヤロープに
付与される張力は強まる傾向にある。
【0010】しかし、この場合にはワイヤロープの張力
が強くなる反面、逆にワイヤロープと中継ドラムのテー
パ部との間に大きな摩擦力が摺動抵抗となって作用し、
この摺動抵抗によってワイヤロープが中継ドラムのテー
パ部に沿って「横滑り」せずに、テーパ部の途中部位に
留まり、このままの状態でワイヤロープの先端側がロー
プウインチ側に送り出されてしまうことがある。そし
て、このようにワイヤロープがテーパ部の途中部位に留
まったままの状態で中継ドラムが回転を続けると、中継
ドラムが一回転する度毎にこの留まったワイヤロープ上
には次のワイヤロープが重なり合って巻回されてしま
う。
【0011】この結果、ワイヤロープが中継ドラムの周
囲で乱巻き状態になって、重なり合ったワイヤロープが
互いに絡み合い、ワイヤロープの破損、損傷の原因にな
るばかりでなく、中継ドラムからロープウインチ側へ向
けて送り出されるワイヤロープの張力にバラツキが生
じ、ワイヤロープに安定した張力を付与した状態でロー
プウインチのドラムにワイヤロープを巻き付けることが
難しくなるという問題がある。
【0012】一方、外径が比較的小さいワイヤロープを
ロープウインチに巻付ける場合には、ワイヤロープと中
継ドラムとの接触面積が減るから、両者の間の摩擦抵抗
が減少するようになり、これによって、ワイヤロープに
付与される張力は弱まる傾向となり、上述した問題は生
じにくくなる。
【0013】しかし、この場合にはワイヤロープがテー
パ部に沿って「横滑り」するときの移動速度(摺動速
度)が過剰に速くなることがあり、このときの衝撃等に
よってロープ供給源とロープウインチとの間でワイヤロ
ープが大きく波打つように振動してしまい、ワイヤロー
プをロープウインチに安定して巻付けることが難しくな
るという問題がある。
【0014】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、ロープ供給源からのワイヤロ
ープをウインチのドラムに巻付けるときに、ワイヤロー
プの外径が大きい場合でも小さい場合でも、このワイヤ
ロープの途中部分を中継ドラムに整列状態で円滑に巻回
し続けることができ、乱巻き等の発生を防止できると共
に、ワイヤロープに安定した十分な張力を与えた状態で
このワイヤロープをウインチのドラムに強く巻付けるこ
とができるようにしたウインチ用ワイヤロープの張力付
与装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、ワイヤロープの巻取り、巻出しを行
うウインチ用のドラムと、前記ドラムに対してワイヤロ
ープを供給するため、前記ドラムから離れた位置に設置
されるロープ供給源と、前記ロープ供給源とドラムとの
間に配設され、前記ドラムに供給すべきワイヤロープの
途中部分が巻回される中継ドラムと、前記中継ドラムの
回転に負荷を発生させ、前記ドラムへと供給されるワイ
ヤロープに張力を与える負荷発生手段とからなるウイン
チ用ワイヤロープの張力付与装置に適用される。
【0016】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記中継ドラムを、軸方向中間部に位置し前記
ワイヤロープが外周側に巻回される胴部と、前記胴部の
左,右両側に位置し、互いに異なる傾斜角をもってテー
パ状に拡径した第1,第2の傾斜フランジ部とから構成
したことにある。
【0017】上記構成により、ウインチ用のドラムにワ
イヤロープを巻付けるときには、中継ドラムの回転に対
して負荷発生手段で負荷を与え、中継ドラムとワイヤロ
ープとの間の摩擦抵抗を増大でき、ワイヤロープに巻取
り方向とは逆向きの張力を与えつつ、このワイヤロープ
を前記ドラムに強固に巻付けることができる。
【0018】そして、中継ドラムの第1,第2の傾斜フ
ランジ部のうち、いずれか一方の傾斜フランジ部をワイ
ヤロープの外径に応じて選択し、ロープ供給源からのワ
イヤロープを選択した方の傾斜フランジ部に向けて案内
することにより、ワイヤロープと傾斜フランジ部との間
で作用する摺動抵抗に抗してこのワイヤロープを傾斜フ
ランジ部に沿って「横ずれ」させ続けることができ、ワ
イヤロープを前記傾斜フランジ部から胴部へと円滑に導
くことができる。
【0019】また、請求項2の発明では、前記ロープ供
給源と中継ドラムとの間に位置して前記中継ドラムの軸
方向に移動可能に設けられ、前記ロープ供給源から引き
出されるワイヤロープを前記中継ドラムの第1,第2の
傾斜フランジ部のうち一方の傾斜フランジ部側へと選択
的にガイドする第1のロープガイドと、前記中継ドラム
とドラムとの間に位置して前記中継ドラムの軸方向に移
動可能に設けられ、前記第1のロープガイドとは反対側
となる他方の傾斜フランジ部側から前記ドラムに向けて
前記ワイヤロープをガイドする第2のロープガイドとを
備えている。
【0020】これにより、第1のロープガイドを中継ド
ラムの軸方向へと移動させて位置調整することで、ワイ
ヤロープを中継ドラムの第1,第2の傾斜フランジ部の
うちの一方の傾斜フランジ部に向けて確実にガイドでき
る。また、これと同様にして第2のロープガイドを中継
ドラムの軸方向へと移動させて位置調整することで、中
継ドラムに巻回されたワイヤロープを前記ドラムへと確
実にガイドできる。
【0021】さらに、請求項3の発明では、前記中継ド
ラムの胴部は、円筒形状をなし、少なくとも前記ワイヤ
ロープの外径よりも大きい長さ寸法をもって軸方向に延
びる構成としている。
【0022】これにより、ワイヤロープの途中部分を円
筒形状をなす胴部の外周側に確実に接触させた状態で巻
回できる。
【0023】さらにまた、請求項4の発明では、前記負
荷発生手段を、前記中継ドラムの回転軸に連結される油
圧モータと、前記油圧モータを油圧源に接続する一対の
主管路の途中に設けられた切換弁と、前記切換弁と油圧
モータとの間に位置して前記一対の主管路間に設けられ
たリリーフ弁とにより構成している。
【0024】これにより、ワイヤロープを中継ドラムを
介してドラムに巻付けるときには、切換弁を切換え操作
して油圧モータを油圧源から予め遮断しておき、この状
態でドラムを回転駆動するようにする。そして、前記ド
ラムでワイヤロープを引張ることにより、この引張り力
は中継ドラム側へと伝えられるから、油圧モータと一体
となった中継ドラムは、この引張り力により強制回転さ
れ、油圧モータの回転に伴って油圧モータの主管路には
ブレーキ圧が発生し、このブレーキ圧はリリーフ弁の設
定圧まで上昇することにより中継ドラムに対して大きな
回転負荷を与えることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づき説明する。
【0026】ここで、図1ないし図8は本発明の実施例
によるウインチ用ワイヤロープの張力付与装置を示して
いる。図中、1は油圧クレーン等に搭載されるロープウ
インチで、このウインチ1はドラム2を油圧モータ(図
示せず)等で正,逆方向に回転させることにより、ドラ
ム2の外周側にワイヤロープ3を巻取ったり、巻出した
りする構成となっている。
【0027】ここで、ワイヤロープ3の外径は当該油圧
クレーンの機種等に応じて大小種々の大きさに設定され
ており、例えば図7,図8に示すワイヤロープ3′の如
く、ワイヤロープ3よりも外径が小さく設定されるもの
もある。
【0028】4はウインチ1のドラム2に新品のワイヤ
ロープ3等を供給するロープ供給源としてのロープ供給
機で、このロープ供給機4はウインチ1から予め距離を
置いた位置でベース5上に配設された木製の樽巻ドラム
6および支持台7,8等からなり、支持台7,8は回転
軸7A,8A間で樽巻ドラム6を回転可能に支持する構
成となっている。また、樽巻ドラム6の外周側には新品
のワイヤロープ3が多層巻き状態で巻回され、このワイ
ヤロープ3の先端側は作業者等によってウインチ1側へ
と引き出される。
【0029】なお、支持台7,8のうち支持台7は、ベ
ース5上に各レール9を介して移動可能に設けられた移
動台として構成され、支持台8はベース5上にボルト
(図示せず)等を介して固定された固定台として構成さ
れるものである。
【0030】10はロープ供給機4側に設けた油圧モー
タを示し、この油圧モータ10には減速機11等が付設
され、その出力軸(図示せず)は支持台8の回転軸8A
側に連結されている。そして、油圧モータ10は図6に
示す如く、後述する油圧ポンプ12からの圧油供給で回
転駆動されることにより、回転軸8A等を介して樽巻ド
ラム6に回転力を伝えるものである。12はタンク13
と共に油圧源を構成する油圧ポンプで、この油圧ポンプ
12は原動機で回転駆動されることによってタンク13
内の作動油を高圧の圧油として後述の主管路14A,1
4B側へと吐出するものである。
【0031】14A,14Bは油圧モータ10を油圧ポ
ンプ12、タンク13に接続する一対の主管路、15は
この主管路14A,14Bの途中に配設された方向切換
弁を示し、この方向切換弁15はオペレータが操作レバ
ー15Aを手動操作することにより中立位置(イ)から
切換位置(ロ),(ハ)に切換えられ、この切換位置
(ロ),(ハ)で油圧ポンプ12から油圧モータ10に
給排する圧油の方向を切換える構成となっている。
【0032】16A,16Bは主管路14A,14Bの
途中にそれぞれ設けられた一対のリリーフ弁を示し、こ
のリリーフ弁16A,16Bはリリーフ設定圧が一定の
圧力値(例えば、約40kg/cm2 程度)に予め決め
られている。
【0033】ここで、方向切換弁15を中立位置(イ)
に切換えた状態で樽巻ドラム6を油圧モータ10と共に
外力によって強制回転させた場合、油圧モータ10の回
転によって主管路14A,14Bのうち一方には大きな
ブレーキ圧が発生し、このブレーキ圧によりリリーフ弁
16Aまたは16Bが強制開弁され、主管路14A,1
4B間を圧油が流れるようになる。この結果、前記リリ
ーフ設定圧に対応した油圧ブレーキが油圧モータ10に
付加され、この油圧ブレーキに対応した回転負荷(制動
力)が樽巻ドラム6に加えられる。
【0034】17はドラム2とロープ供給機4との間に
設けられた張力付与機構を示し、この張力付与機構17
は、後述の減速機21、負荷巻ドラム22および油圧モ
ータ23等によって構成され、ロープ供給機4からウイ
ンチ1に向けて供給されるワイヤロープ3に張力を付与
するものである。そして、この張力付与機構17はベー
ス5に固着された台座板18上に設置され、この台座板
18には後述する第1のロープガイド27側に位置して
図2に示すねじ穴18A,18A,…と図7に示すねじ
穴18B,18B,…とが負荷巻ドラム22の軸方向に
沿って交互に穿設されている。また、この台座板18に
は後述する第2のロープガイド32側に位置して図7に
示すねじ穴18C,18C,…と図2に示すねじ穴18
D,18D,…とが負荷巻ドラム22の軸方向に沿って
交互に穿設されている。
【0035】19,20はベース5上で負荷巻ドラム2
2を回転可能に支持する支持台で、この支持台19,2
0のうち支持台19は図1ないし図4に示す如く、ベー
ス5の台座板18上にボルト(図示せず)等を介して固
定された脚部19Aと、この脚部19A上に設けられた
支持プレート19Bと、この支持プレート19B上に設
けられ、後述の回転軸22Dを回転可能に支持した軸受
部19C等とから構成されている。また、支持台20に
ついても、脚部20Aおよび支持プレート20B等を有
し、支持プレート20B上には減速機21が設けられて
いる。
【0036】22はベース5の中央位置で支持台19,
20間に回転可能に設けられた中継ドラムとしての負荷
巻ドラムで、この負荷巻ドラム22は、油圧モータ23
等および後述のリリーフ弁26A,26B等によって回
転負荷が与えられ、ワイヤロープ3に対して張力を発生
させる構成となっている。
【0037】そして、前記負荷巻ドラム22は図1ない
し図5に示す如く、少なくともワイヤロープ3の外径よ
りも大きい長さ寸法をもって軸方向に筒状をなして延び
た胴部22Aと、この胴部22Aの左,右両側に位置
し、互いに異なる傾斜角α,βをもってテーパ状に漸次
拡開して延びた第1,第2の傾斜フランジ部22B,2
2Cとから構成され、前記胴部22Aの外周側にはワイ
ヤロープ3の途中部分が単層巻き状態で巻回されてい
る。そして、この負荷巻ドラム22は回転軸22Dを有
し、この回転軸22Dは一端側が減速機21に連結さ
れ、他端側が支持台19の軸受部19Cに回転可能に支
持されている。
【0038】ここで、前記傾斜フランジ部22Bの傾斜
角αは傾斜フランジ部22Cの傾斜角β(α>β)より
も大きく設定されている。即ち、前記傾斜フランジ部2
2B,22Cのうち、傾斜フランジ部22Bの外周面は
傾斜が比較的急な急斜面して形成され、傾斜フランジ部
22Cの外周面は傾斜が比較的緩やかな緩斜面として形
成されるものである。
【0039】そして、図2および図5中に一点鎖線で示
すようにワイヤロープ3を傾斜フランジ部22B,22
Cのうち傾斜フランジ部22B側に向けて案内したとき
には、ワイヤロープ3は負荷巻ドラム22に巻回されつ
つ傾斜フランジ部22Bに沿って矢示A方向へと「横ず
れ」するようになり、これによって、ワイヤロープ3は
胴部22Aの外周面に沿って傾斜フランジ部22B側か
ら22C側へと導かれる。
【0040】一方、図7および図8中に一点鎖線で示す
ようにワイヤロープ3′を傾斜フランジ部22C側に向
けて案内したときには、ワイヤロープ3′は負荷巻ドラ
ム22に巻回されつつ傾斜フランジ部22Cに沿って矢
示B方向へと「横ずれ」するようになり、これによっ
て、ワイヤロープ3′は胴部22Aの外周面に沿って傾
斜フランジ部22C側から22B側へと導かれる。
【0041】23は減速機21を介して支持台20側に
設けられた油圧モータを示し、この油圧モータ23はそ
の出力軸(図示せず)が負荷巻ドラム22の回転軸22
Dに減速機21を介して連結されている。そして、油圧
モータ23は油圧ポンプ12からの圧油供給で回転駆動
されることにより、減速機21等を介して負荷巻ドラム
22に回転力を伝えるものである。
【0042】また、24A,24Bは油圧モータ23を
油圧ポンプ12、タンク13に接続する一対の主管路、
25はこの主管路24A,24Bの途中に配設された方
向切換弁を示し、この方向切換弁25は前記方向切換弁
15と同様にオペレータが操作レバー25Aを手動操作
することにより中立位置(ニ)から切換位置(ホ),
(ヘ)に切換えられ、この切換位置(ホ),(ヘ)で油
圧ポンプ12から油圧モータ23に給排する圧油の方向
を切換える構成となっている。
【0043】26A,26Bは主管路24A,24Bの
途中にそれぞれ設けられた一対のリリーフ弁を示し、こ
のリリーフ弁26A,26Bは、リリーフ設定圧が例え
ば50〜200kg/cm2 程度の圧力値に設定されて
いる。そして、このリリーフ弁26A,26Bは、油圧
モータ23および方向切換弁25と共に負荷巻ドラム2
2の回転に負荷を与える負荷発生手段を構成するもので
ある。
【0044】そして、方向切換弁25を中立位置(ニ)
に切換えた状態で、負荷巻ドラム22を油圧モータ23
と共に外力によって強制回転させた場合、油圧モータ2
3の回転によって主管路24A,24Bのうち一方には
大きなブレーキ圧が発生し、このブレーキ圧によりリリ
ーフ弁26Aまたは26Bが強制開弁され、主管路24
A,24B間を圧油が流れるようになる。この結果、前
記リリーフ設定圧に対応した油圧ブレーキが油圧モータ
23に付加され、この油圧ブレーキに対応した回転負荷
(制動力)が負荷巻ドラム22に加えられる。
【0045】27は樽巻ドラム6と負荷巻ドラム22と
の間に位置して負荷巻ドラム22の軸方向に移動可能に
設けられた第1のロープガイドを示し、このロープガイ
ド27は、図2および図3に示す如く、下端側に略長方
形状の取付板28Aが一体形成された支持台28と、基
端側がこの支持台28の上端側に軸受(図示せず)等を
介して回動可能に設けられ、先端側が各ブラケット部2
9A,29Aとなって負荷巻ドラム22の軸方向に向け
二又状に延びた取付ブラケット29と、この取付ブラケ
ット29の各ブラケット部29A間で回転可能に設けら
れた一対のガイドローラ30,30とから構成されてい
る。
【0046】そして、図2に示すように各ボルト31を
図3,図7に示す各ねじ穴18Bに螺着して支持台28
の取付板28Aを台座板18上に固定したときには、各
ガイドローラ30は、負荷巻ドラム22の傾斜フランジ
部22Bと対向する位置に配置される。また、図7に示
すように各ボルト31を図2に示す各ねじ穴18Aに螺
着して取付板28Aを台座板18上に固定したときに
は、各ガイドローラ30は負荷巻ドラム22の傾斜フラ
ンジ部22Cと対向する位置に配置される。
【0047】かくして、ロープガイド27は各ボルト3
1等を介して台座板18に対する取付位置が変更される
ことにより、樽巻ドラム6から引き出されたワイヤロー
プ3(3′)を図2,図7中に一点鎖線で示すように、
各ガイドローラ30により傾斜フランジ部22B,22
Cのうちの一方の傾斜フランジ部に向けて選択的にガイ
ドする構成になっている。
【0048】32はドラム2と負荷巻ドラム22との間
に位置して台座板18上に着脱可能に設けられた第2の
ロープガイドを示し、このロープガイド32についても
ロープガイド27と同様に、支持台33、取付ブラケッ
ト34および各ガイドローラ35等からなり、この各ガ
イドローラ35は取付ブラケット34の各ブラケット部
34A間で回転可能に設けられている。
【0049】そして、図2に示すように、各ボルト31
を図7に示す各ねじ穴18Cに螺着して支持台33の取
付板33Aを台座板18上に固定したときには、各ガイ
ドローラ35は負荷巻ドラム22の傾斜フランジ部22
Cと対向する位置に配置される。また、図7に示すよう
に、各ボルト31を図2に示す各ねじ穴18Dに螺着し
て取付板33Aを台座板18上に固定したときには、各
ガイドローラ35は負荷巻ドラム22の傾斜フランジ部
22Bと対向する位置に配置される。
【0050】かくして、ロープガイド32は各ボルト3
1等を介して台座板18に対する取付位置が変更される
ことにより、負荷巻ドラム22に巻回されたワイヤロー
プ3(3′)を傾斜フランジ部22B,22Cのうちの
一方の傾斜フランジ部側からウインチ1のドラム2に向
けてガイドする構成になっている。
【0051】本実施例によるウインチ用ワイヤロープの
張力付与装置は上述の如き構成を有するもので、次に、
その作動について説明する。
【0052】まず、樽巻ドラム6の外周側に多層巻き状
態で巻回された新しいワイヤロープ3をウインチ1のド
ラム2に巻付ける場合には、予めロープガイド27,3
2を各ボルト31等を介して図1および図2に示すよう
に取付けることにより、各ガイドローラ30,35のう
ち各ガイドローラ30を負荷巻ドラム22の傾斜フラン
ジ部22Bと対向させて配置すると共に、各ガイドロー
ラ35を傾斜フランジ部22Cと対向させて配置するよ
うにする。そして、樽巻ドラム6からワイヤロープ3の
先端側を負荷巻ドラム22側に引き出すと共に、この引
き出したワイヤロープ3を各ガイドローラ30間に通し
て負荷巻ドラム22の胴部22Aに単層巻き状態で3〜
4回巻回する。そして、ワイヤロープ3の先端側を各ガ
イドローラ35間に通してウインチ1側へと引き出し、
ドラム2側に掛止めする。
【0053】次に、油圧モータ10,23の方向切換弁
15,25をそれぞれ中立位置(イ),(ニ)に復帰さ
せて油圧モータ10,23を油圧ポンプ12およびタン
ク13から遮断しておき、この状態でウインチ1のドラ
ム2を回転駆動させる。そして、ウインチ1のドラム2
でワイヤロープ3を図1,図3中の矢示C方向へと引張
ることにより、この引張り力は樽巻ドラム6および負荷
巻ドラム22へと伝えられ、油圧モータ10,23と一
体となった樽巻ドラム6および負荷巻ドラム22が強制
回転される。そして、このとき油圧モータ10,23の
回転に伴って、各リリーフ弁16A,16B,26A,
26Bの設定圧に対応した油圧ブレーキが油圧モータ1
0,23に付加され、これにより、樽巻ドラム6および
負荷巻ドラム22には回転負荷(制動力)が加えられる
ようになる。
【0054】この結果、ワイヤロープ3を樽巻ドラム6
から巻出すときに、このワイヤロープ3に対して前記樽
巻ドラム6の回転負荷と負荷巻ドラム22の回転負荷と
により、例えば350〜500kgf程度の張力を予め
与えた状態で、このワイヤロープ3を負荷巻ドラム22
へと巻回させることができる。さらに、ワイヤロープ3
が負荷巻ドラム22に巻込まれることにより、ワイヤロ
ープ3と負荷巻ドラム22との間の摩擦抵抗を増大させ
つつ、このワイヤロープ3に対して前記張力よりも大き
な張力(例えば600〜3000kgf/cm2 程度)
を与えた状態で、このワイヤロープ3をウインチ2のド
ラム1に強固に巻付けることができる。
【0055】ここで、ワイヤロープ3を負荷巻ドラム2
2の胴部22Aに常に定位置で巻回させた状態に保持し
ておくためには、ワイヤロープ3が負荷巻ドラム22に
巻込まれるときに、このワイヤロープ3を胴部22Aの
外周面に沿って軸方向へと「横滑り」させ続ける必要が
ある。
【0056】ところで、ワイヤロープ3はワイヤロープ
3′に比べて外径が比較的大きいため、これに伴ってワ
イヤロープ3と負荷巻ドラム22との接触面積が増える
から、両者の間の摩擦抵抗が増大することによって、ワ
イヤロープ3に付与される張力は後述するワイヤロープ
3′の場合よりも増大する傾向にある。そして、このよ
うにワイヤロープ3に付与される張力が増大すると、ワ
イヤロープ3と負荷巻ドラム22との間には非常に大き
な摩擦力が摺動抵抗となって作用してしまう。
【0057】そこで本実施例では、負荷巻ドラム22の
軸方向両端側に設けた傾斜フランジ部22B,22Cの
うち、傾斜フランジ部22Bを傾斜が急な急斜面として
形成し、ワイヤロープ3を各ガイドローラ30を介して
傾斜フランジ部22Bに向けてガイドする構成としてい
る。これにより、ワイヤロープ3と傾斜フランジ部22
Bとの間で作用する摺動抵抗に抗してこのワイヤロープ
3を傾斜フランジ部22Bに沿って図5中の矢示A方向
に向け確実に「横ずれ」させ続けることができ、このワ
イヤロープ3を傾斜フランジ部22Bの途中部位で留ま
らせることなく、胴部22Aの外周面に沿って傾斜フラ
ンジ部22B側から22C側へと軸方向に向けて円滑に
導くことができる。
【0058】一方、ワイヤロープ3′は外径が比較的小
さいため、これに伴ってワイヤロープ3と負荷巻ドラム
22との接触面積が減り、両者の間の摩擦抵抗が減少す
るようになるから、ワイヤロープ3′に付与される張力
はワイヤロープ3よりも減少する傾向にある。これによ
り、ワイヤロープ3′と負荷巻ドラム22との間に作用
する摺動抵抗は小さくなり、例えばワイヤロープ3′を
ワイヤロープ3の場合と同様に傾斜フランジ部22Bに
向けて案内した場合には、ワイヤロープ3′が傾斜フラ
ンジ部22Bに沿って「横すべり」するときの摺動速度
が過剰に速くなることがある。
【0059】然るに本実施例では、負荷巻ドラム22の
傾斜フランジ部22Cを傾斜が緩やかな緩斜面として形
成し、ロープガイド27,32を各ボルト31等を介し
て図7に示すように付け替えることにより、ワイヤロー
プ3′を傾斜フランジ部22C側に向けて案内できるか
ら、このワイヤロープ3′が傾斜フランジ部22Cに沿
って図8中の矢示B方向へと「横ずれ」するときの摺動
速度を減速できる。
【0060】この結果、ワイヤロープ3′が負荷巻ドラ
ム22に巻回されるときに、このワイヤロープ3′が先
に巻回されたワイヤロープ3′または胴部22Aに衝突
するときの衝撃等を小さく抑えることができ、このよう
な衝撃に起因してワイヤロープ3′が樽巻ドラム6とウ
インチ1のドラム2との間で波打つように振動するのを
確実に防止できる。
【0061】従って、本実施例によれば、ワイヤロープ
3(3′)に付与する張力が大きくなる場合でも小さく
なる場合でも、このワイヤロープ3(3′)を傾斜フラ
ンジ部22B,22Cのうちのいずれか一方の傾斜フラ
ンジ部に向けて選択的に導くことにより、ワイヤロープ
3(3′)を傾斜フランジ部22Bまたは22Cから胴
部22Aへと「横滑り」させつつ滑らかに導くことがで
き、ワイヤロープ3(3′)が「横滑り」するときの摺
動速度を比較的遅い速度に調整できる。これによって、
ワイヤロープ3(3′)の途中部分を傾斜フランジ部2
2B,22Cを介して胴部22Aに整列状態で円滑に巻
回し続けることができ、乱巻き等の発生を防止できると
共に、ワイヤロープ3(3′)に安定した十分な張力を
与えた状態で、このワイヤロープ3(3′)をウインチ
1のドラム2に強く巻付けることができる。
【0062】また、ワイヤロープ3の張力をリリーフ弁
16A,16B,26A,26Bの設定圧に応じて変え
ることができるから、この設定圧を目安にして前記張力
の大きさを容易に確認でき、この張力の大きさを精度よ
く調整することができる。
【0063】なお、前記実施例では、ワイヤロープ3,
3′を負荷巻ドラム22に4回分だけ巻回させる構成と
したが、これに替えて、ワイヤロープ3,3′の巻回数
を5回以上に増やしてもよいし、3回以下に減らしても
よい。
【0064】また、前記実施例では、外径が大きい方の
ワイヤロープ3を負荷巻ドラム22の傾斜フランジ部2
2B側に向けて案内し、外径が小さい方のワイヤロープ
3′を傾斜フランジ部22C側に向けて案内するものと
して述べたが、本発明はこれに限らず、例えばワイヤロ
ープ3に付与する張力を小さくして、ワイヤロープ3′
に付与する張力を大きくした場合には、ワイヤロープ3
を傾斜フランジ部22C側に向けて案内し、ワイヤロー
プ3′を傾斜フランジ部22B側に向けて案内するよう
にしてもよい。
【0065】さらに、前記実施例では、胴部22Aを軸
方向にストレートに延びた筒状体として形成するように
述べたが、これに替えて、例えば胴部22Aの長さ寸法
をワイヤロープ3,3′の外径よりも短く形成してもよ
い。また、傾斜フランジ部22B,22C間にV字状ま
たはU字状をなす胴部を形成してもよい。
【0066】さらにまた、前記実施例では、当該回転支
持装置を油圧クレーンのワイヤロープ3を交換するとき
等に用いるものとして述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えば油圧クレーン以外の作業機用のワイヤロープ
を交換するとき等にも広く適用できるものである。
【0067】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、請求
項1に記載の如く、ウインチ用のドラムに供給すべきワ
イヤロープの途中部分を中継ドラムに巻回し、前記中継
ドラムの回転に対し負荷発生手段で負荷を与えると共
に、前記ワイヤロープが巻回される中継ドラムには、胴
部の左,右両側の位置から互いに異なる傾斜角をもって
拡径した第1,第2の傾斜フランジ部を設ける構成とし
たから、ワイヤロープに付与すべき張力またはワイヤロ
ープの外径等に応じて、前記ワイヤロープを第1の傾斜
フランジ部または第2の傾斜フランジ部のいずれかに向
けて選択的に案内することにより、ワイヤロープを前記
傾斜フランジ部に対して留まらせることなく「横すべ
り」させ続けることができると共に、前記ワイヤロープ
が「横すべり」するときの摺動速度が速くなり過ぎるの
を防止できる。これによって、ワイヤロープの途中部分
を傾斜フランジ部を介して胴部に整列状態で円滑に巻回
し続けることができ、乱巻き等の発生を防止できると共
に、ワイヤロープに安定した十分な張力を与えた状態で
前記ワイヤロープをドラムに強く巻付けることができ
る。
【0068】また、請求項2の発明では、前記ロープ供
給源と中継ドラムとの間および中継ドラムとドラムとの
間に、それぞれ第1,第2のロープガイドを中継ドラム
の軸方向に移動可能に設け、前記ロープ供給源からのワ
イヤロープを第1のロープガイドを介して中継ドラムの
第1,第2の傾斜フランジ部のうち一方の傾斜フランジ
部側へと選択的にガイドすると共に、前記ワイヤロープ
を第2のロープガイドを介して他方の傾斜フランジ部側
から前記ドラムに向けてガイドする構成としたから、ワ
イヤロープを中継ドラムの第1,第2の傾斜フランジ部
のうちの一方の傾斜フランジ部から中継ドラムへと、中
継ドラムからドラムへと容易にガイドでき、当該張力付
与装置の信頼性等を大幅に向上できる。
【0069】さらに、請求項3の発明では、前記中継ド
ラムの胴部を円筒形状に形成し、その長さ寸法を少なく
ともワイヤロープの外径よりも大きい長さにしたから、
ワイヤロープの途中部分を胴部の外周側に確実に接触さ
せた状態で巻回でき、前記ワイヤロープと胴部との間の
摩擦抵抗により、ワイヤロープに安定した一定の張力を
付与し続けることができる。
【0070】さらにまた、請求項4の発明では、前記負
荷発生手段を、前記中継ドラムの回転軸に連結される油
圧モータと、前記油圧モータを油圧源に接続する一対の
主管路の途中に設けられた切換弁と、前記切換弁と油圧
モータとの間に位置して前記一対の主管路間に設けられ
たリリーフ弁とにより構成たから、ワイヤロープを各中
継ドラムを介してドラムに巻付けるときには、切換弁を
切換え操作して油圧モータを油圧源から予め遮断してお
き、この状態でドラムを回転駆動することにより、中継
ドラムに対してリリーフ弁の設定圧に対応した大きな回
転負荷を与える続けることができ、例えば従来技術のよ
うにハンドブレーキ等の手段を用いる必要がなくなり、
信頼性等を大幅に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるウインチ用ワイヤロープ
の張力付与装置を示す平面図である。
【図2】図1中の張力付与機構を示す拡大図である。
【図3】図2中の矢示 III−III 方向からみた断面図で
ある。
【図4】図2中の矢示IV−IV方向からみた断面図であ
る。
【図5】図4中の負荷巻ドラムを示す要部拡大図であ
る。
【図6】本発明の実施例によるウインチ用ワイヤロープ
の張力付与装置を油圧回路図と共に示す動作説明図であ
る。
【図7】ロープガイドの取付位置を変更した状態で張力
付与機構を示す図2と同様の拡大図である。
【図8】図7中の矢示VIII−VIII方向からみた拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 ウインチ 2 ドラム 3 ワイヤロープ 4 ロープ供給機(ロープ供給源) 17 張力付与機構 22 負荷巻ドラム 22A 胴部 22B 第1の傾斜フランジ部 22C 第2の傾斜フランジ部 22D 回転軸 23 油圧モータ(負荷発生手段) 24A,24B 主管路 25 方向切換弁 26A,26B リリーフ弁 27 第1のロープガイド 32 第2のロープガイド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤロープの巻取り、巻出しを行うウ
    インチ用のドラムと、前記ドラムに対してワイヤロープ
    を供給するため、前記ドラムから離れた位置に設置され
    るロープ供給源と、前記ロープ供給源とドラムとの間に
    配設され、前記ドラムに供給すべきワイヤロープの途中
    部分が巻回される中継ドラムと、前記中継ドラムの回転
    に負荷を発生させ、前記ドラムへと供給されるワイヤロ
    ープに張力を与える負荷発生手段とからなるウインチ用
    ワイヤロープの張力付与装置において、 前記中継ドラムは、軸方向中間部に位置し前記ワイヤロ
    ープが外周側に巻回される胴部と、前記胴部の左,右両
    側に位置し、互いに異なる傾斜角をもってテーパ状に拡
    径した第1,第2の傾斜フランジ部とから構成したこと
    を特徴とするウインチ用ワイヤロープの張力付与装置。
  2. 【請求項2】 前記ロープ供給源と中継ドラムとの間に
    位置して前記中継ドラムの軸方向に移動可能に設けら
    れ、前記ロープ供給源から引き出されるワイヤロープを
    前記中継ドラムの第1,第2の傾斜フランジ部のうち一
    方の傾斜フランジ部側へと選択的にガイドする第1のロ
    ープガイドと、前記中継ドラムとドラムとの間に位置し
    て前記中継ドラムの軸方向に移動可能に設けられ、前記
    第1のロープガイドとは反対側となる他方の傾斜フラン
    ジ部側から前記ドラムに向けて前記ワイヤロープをガイ
    ドする第2のロープガイドとを備えてなる請求項1に記
    載のウインチ用ワイヤロープの張力付与装置。
  3. 【請求項3】 前記中継ドラムの胴部は、円筒形状をな
    し、少なくとも前記ワイヤロープの外径よりも大きい長
    さ寸法をもって軸方向に延びる構成としてなる請求項1
    または2に記載のウインチ用ワイヤロープの張力付与装
    置。
  4. 【請求項4】 前記負荷発生手段は、前記中継ドラムの
    回転軸に連結される油圧モータと、前記油圧モータを油
    圧源に接続する一対の主管路の途中に設けられた切換弁
    と、前記切換弁と油圧モータとの間に位置して前記一対
    の主管路間に設けられたリリーフ弁とにより構成してな
    る請求項1,2または3に記載のウインチ用ワイヤロー
    プの張力付与装置。
JP16503797A 1997-06-06 1997-06-06 ウインチ用ワイヤロープの張力付与装置 Pending JPH10338475A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102649531A (zh) * 2011-02-25 2012-08-29 天津俊昊海洋工程有限公司 集成式后置导轮排绳贮绳摩擦绞车
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JP2015512363A (ja) * 2012-04-03 2015-04-27 ディープ テック ウィンチ アイピー リミテッド ドラムアセンブリ及びドラム上への綱の巻き取り方法
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JP2020186117A (ja) * 2019-05-17 2020-11-19 コベルコ建機株式会社 ロープ繰り出し装置および作業機械のウインチドラムのロープ巻き取り方法

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