JPH10336490A - ファジー論理処理を用いるガウス雑音の適応的フィールド内減少方法 - Google Patents

ファジー論理処理を用いるガウス雑音の適応的フィールド内減少方法

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JPH10336490A
JPH10336490A JP10128359A JP12835998A JPH10336490A JP H10336490 A JPH10336490 A JP H10336490A JP 10128359 A JP10128359 A JP 10128359A JP 12835998 A JP12835998 A JP 12835998A JP H10336490 A JPH10336490 A JP H10336490A
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dmax
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JP10128359A
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Massimo Mancuso
マッシモ マンキュソ
Alto Viviana D
ビビアナ ダルト
Daniele Sirtori
ダニエール シルトリ
Rinaldo Poluzzi
リナルド ポルッツィ
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STMicroelectronics SRL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ファジー論理プロセッサによって各画素を再構
成することにより、行単位で走査されるメモリフィール
ド中のガウス雑音のレベルを下げる。 【解決手段】ファジー論理プロセッサ(図中下側の3ブ
ロック)は、現在の走査行およびその前の走査行から画
定される処理ウィンドウに属する処理対象の画素の隣接
画素値を処理し、これにより、ろ波システムに必要なメ
モリ容量を1行分に減らす。該システムは、現在の1フ
ィールド中で適応的ろ波を実行し、連続フィールドに対
して動作する従来の適応的ろ波システムにおけるような
「エッジ平滑化」効果を生じさせない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、行単位で走査され
るメモリフィールド中のガウス雑音のレベルを下げるた
めの適応的ろ波システムに関する。より詳細には、本発
明のシステムは、所定のセンサ応答システムにしたがっ
て明るさの変化に応じた適応性を実現することにより、
画面に表示される画像の雑音を減らすために適用され
る。
【0002】
【従来の技術】雑音は各種通信システムで固有に存在
し、テレビ放送ネットワークでは種々の原因で生じ得
る。画像のソースにおける雑音は、ビデオカメラ中の光
子や熱雑音、あるいはカメラフィルムの粒子雑音によっ
ても生成される。そして、本質的に雑音のあるループの
中で信号が循環することから、信号処理回路および録画
・再生システムで雑音が加えられる。また最終的に信号
は、さらなる雑音を加える分散ネットワークを介して送
信器に送られ、本質的に雑音のある伝送媒体を介して放
送される。さらには、受信回路そのものも雑音を加え得
る。
【0003】ガウス雑音の問題を軽減するために多くの
技術が開発され、文献に発表されている。これら技術で
は、ある画像/映像シーケンスに対する雑音レベルの適
応性が、いわゆる「賢い」フィルタの主要な特徴となっ
ている。一般に、この適応性は非線形技術、たとえば平
均化フィルタ、または何らかのパラメータの推定に依存
して挙動の変わるフィルタを使用することによって得ら
れる。現状ではたとえば、スケールおよび位置の推定を
使用することによって、あるいは、TV環境で現在使用
されている最も一般的な技術である時相相関を推定する
(再帰平均化フィルタ)ことによって、多くの公知のフ
ィルタが得られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら公知の技術は、
固有の欠点、限界を抱えている。雑音の影響が強いビデ
オシーケンスの場合、フィルタが雑音を動き効果(モー
ションイフェクト)と混同してしまい、その結果として
貧弱な雑音軽減効果しか得られないことがある。この状
況を改善しようとすると、ユーザは、たとえばろ過効果
を動的に増大または減少させるために、事前に決めてあ
る応答特性の集合の中から自動選択を行うことができる
が、このような自由裁量選択システムは時相周波数に影
響し、過度のエッジ平滑化よりも見苦しくなる可能性の
ある、ある種の‘彗星(comet effect)’効果を導入して
しまう。他方、動き検出は、フィルタの回帰ループ中に
少なくとも一つのフィールドメモリを要し、その結果、
システムの総所要メモリが増すことになる。
【0005】
【課題を解決するための手段】従来の課題に鑑みれば、
過度の平滑化によってエッジ解像度を損なうことなく、
雑音ろ波に要するメモリを最小限にし、いわゆるヒュー
マン・ビジュアル・システムの明るさ変化に対する感覚
的応答に基づいて局所画像特性に適応性を導入するガウ
ス雑音ろ波システムの必要性、用途が存在することは明
白である。本発明のろ波システムは、所定のメモリフィ
ールドのみに関するデータを処理することで所要メモリ
を最小限にし、効果的な解決手段を提供する。本発明に
よるシステムの特徴は、感覚的応答の所定スキーム、た
とえばヒューマン・ビジュアル・システム(HVS)と
して公知である明るさ変化に対する応答スキームの特性
を考慮しながら、適応的パラメータの随時決定を可能に
するファジー論理処理を利用することである。本発明の
方法は、従来手法のように前のフィールドや画像から導
出される情報を用いるのではなく、雑音のある画素を所
定の処理ウィンドウに属する近くの画素の平均画素値で
置き換える手法により、行単位で走査されるフィールド
の特定区域に影響する雑音を抑制する。すなわち、現フ
ィールド中で適応的ろ波を実行し、連続フィールドに対
して動作する従来の適応的ろ波システムにおけるような
「エッジ平滑化」効果を生じさせない。
【0006】従来の手法は、実際には物体のエッジおよ
び輪郭を平滑化し、解像度を抑えてしまう欠点を抱えて
いる。これに対し本発明によると、所定の処理ウィンド
ウ中で選別された雑音のある各画素を、置き換えようと
する同画素とその周辺の各画素との間にある類似の度合
いしたがった周囲画素の重み付け平均で置き換える。
【0007】ろ波される処理画素Xと、処理ウィンドウ
に属する平均的な隣接画素Xiとの間の類似度をKiとす
れば、出力されるろ波画素の値は次式によって求められ
る。
【数4】X(i)out=Ki*X+(1−Ki)*Xi
【0008】Kiが0に等しいならばXとXiとは等し
く、したがってXをXiで置き換えることができる。反
対に、Kiが1に等しいならばXとXiとは互いに根本的
に異なり、この状況でそれらを交換するとエラーにつな
がることになる。そこで本発明によると、式4による関
数を有するいくつかの要素フィルタの効果の重ね合わせ
によってフィルタ出力が得られるようにしてあり、出力
画素は次式の関係によって表される。
【数5】Xout=ΣX(i)out=[ΣKi*X+(1−K
i)*Xi]/N
【0009】式中、Xは処理されている画素のグレーレ
ベルに対する値、Xiは処理されている画素に隣接する
画素のグレーレベルに対する値を表す。また、Kiは画
素Xと隣接画素Xiとの類似度を提供し、実際にはKi
は、「画素間の差は低い」としたメンバーシップ関数に
したがうファジー論理処理ブロックによって生成される
値を表す。そしてNは、考慮に入れる隣接画素の数であ
る。
【0010】このように本発明によれば、行単位で走査
されるフィールドに関するデータストリームに含まれた
ガウス雑音のろ波方法において、現在走査されている行
のデータとともに所定画素数の二次元処理ウィンドウを
画定するために前走査行の情報を記憶する行程と、現走
査行中の処理画素値(X)と前記処理ウィンドウに属す
る隣接画素値(Xi)との差(Di)を計算し、該差の最
小値(Dmin)および最大値(Dmax)を決定する行程
と、第1のメンバーシップ関数(メンバーシップ1)に
したがって、前記処理画素値(X)、前記最小差(Dmi
n)および最大差(Dmax)、そして所定の感覚的応答
(HVS)から導出される少なくとも一つのパラメータ
(λ)をファジー論理によって処理し、第1の重み付け
係数(Kn)を生成する行程と、前記第1の重み付け係
数(Kn)にしたがって前記差(Di)のしきい値対(T
h1,Th2)を生成する行程と、第2のメンバーシッ
プ関数(メンバーシップ2)にしたがって、前記差(D
i)および前記しきい値対(Th1、Th2)をそれぞ
れファジー論理によって処理し、第2の重み付け係数
(Ki)の対応する集合を生成する行程と、前記各差
(Di)をそれぞれの第2の重み付け係数(Ki)と合わ
せる行程と、該合わせた結果を合算して、前記処理画素
(X)の補正値(Xout)を生成する行程と、を含むこ
とを特徴とする。
【0011】第1の重み付け係数(Kn)は、次式6に
よって定義されるメンバーシップ関数(メンバーシップ
1)を使用することにより生成する。
【数6】if X>A ⇒ Kn=0 if 0<X<A ⇒ Kn=1−(X/A)
【0012】またしきい値対(Th1,Th2)は、次
式7にしたがって生成する。
【数7】Th1=Kn*Dmax+(1−Kn)*Dmin Th2=Kn*Dmax+(1−Kn)*(Dmax+Dmin)
/2
【0013】さらに第2の重み付け係数(Ki)は、次
式8によって定義されるメンバーシップ関数(メンバー
シップ2)を使用することにより生成する。
【数8】if |Di|<Th1 ⇒ Ki=1 if |Di|>Th2 ⇒ Ki=0 if Th1≦|Di|≦Th2 ⇒ Ki=[|Di|/(Th1-Th2)]-[Th2/
(Th1-Th2)]
【0014】このような本発明に従えば、画像のフィー
ルド内のガウス雑音を抑制するための適応的ろ波システ
ムにおいて、走査対象のフィールド内の所定行およびこ
の所定行直前の少なくとも1本の走査済み行に関する各
データシーケンスから、当該連続行に属する画素(X,
Xi)の二次元処理ウィンドウを画定するためのバッフ
ァ回路と、これによる処理ウィンドウ中の処理画素値
(X)とその隣接画素値(Xi)との差(Di)を計算
し、該差の最大差(Dmax)および最小差(Dmin)を決
定する差計算回路と、第1のメンバーシップ関数にした
がって、前記処理画素値(X)、前記最小差(Dmin)
および最大差の値(Dmax)、そして所定の感覚的応答
(HVS)から導出される少なくとも一つのパラメータ
(λ)に依存し、前記差(Di)の最小しきい値(Th
1)および最大しきい値(Th2)のしきい値対を適応
的に生成する第1のファジー論理プロセッサ(メンバー
シップ1)と、第2のメンバーシップ関数にしたがっ
て、前記各差(Di)を前記しきい値対(Th1,Th
2)とそれぞれ合わせ、それぞれに重み付け係数(K
i)を生成する複数の第2のファジー論理プロセッサ
(メンバーシップ2)と、前記各重み付け係数(Ki)
にしたがって前記各差(Di)を修正する複数の合算論
理回路(部分フィルタ(i))と、該差(Di)の修正
値を加算し、前記処理画素(X)の補正画素値(Xou
t)を出力する加算回路と、を備えることを特徴とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に示すような処理ウィンドウ
を考えるとする。Xが処理対象の画素で、画素X1,X
2,X3は、処理画素Xの属する現在の走査ライン(Cur
rent Line)の前の走査ライン(Previous Line)の画素の
うちの処理画素Xに隣接する画素である。そして、現走
査ライン中の画素X4,X5,X6,X7は、現在の走
査ラインに属する処理画素Xの隣接画素である。
【0016】本発明の基本的手段によると、システムは
雑音レベルの推定をあらかじめ実施する。このためシス
テムは、ろ波対象の処理画素Xと隣接画素Xiとの間の
差Diの絶対値を計算し、計算した差Diの絶対値中から
最大差Dmaxおよび最小差Dminを抽出する。
【0017】ファジー論理処理を使用して、「絶対値差
|Di|は小さい」を満たす各種のメンバーシップ関数
を見いだすことはできるが、生成される値Kiが次の法
則にしたがって変化すると仮定するならば、いくつかの
欠点が生じる。
【数9】Ki=[Dmax/(Dmax-Dmin)]−[|Di|
/(Dmax-Dmin)]
【0018】すなわち、i)処理ウィンドウが物体など
のエッジや境界を含まない場合はDmaxおよびDminは雑
音のみに相関し、したがって、雑音は有意には軽減され
ないと考えられる。ii)反対に、処理ウィンドウがエッ
ジや境界を含む場合は、所定のエッジ情報の損失のため
にそれらが過度に平滑化されると考えられる。
【0019】これを回避するために、雑音レベルの推定
に基づくメンバーシップ関数を実現する。フィルタ処理
ウィンドウが比較的均質な画像区域と一致するならば、
差Diのすべては絶対値において近くなり、雑音に相関
する。そのため、Dmaxと実質的に一致するしきい値パ
ラメータTh1およびTh2を生成することができるメ
ンバーシップ関数を選択することが可能である。反対
に、ろ波対象の処理画素が画像のエッジや境界領域に属
する場合、ろ波作用は、処理ウィンドウの画素間の差が
小さい、すなわち[Dmin;(Dmin+Dmax)/2]に
よって定義される差|Di|の範囲に入る場合にしか有
効にならない。
【0020】しきい値パラメータTh1,Th2は、次
式にしたがって計算する。
【数10】Th1=Kn*Dmax+(1−Kn)*Dmin Th2=Kn*Dmax+(1−Kn)*(Dmax+Dmin)
/2
【0021】Th1が常にTh2以上であることを実証
することはたやすい。そして、Dmax,DminおよびKn
に関してファジー変数「低い」の範囲を定義することが
できる(Knは、処理ウィンドウによって画定される画
像の区域について測定される雑音レベルにしたがって、
フィルタ挙動に影響する)。
【0022】Knが関与する限り、雑音に影響される画
像の比較的均質な領域に処理画素が属する場合、Dmax
およびDminは主に雑音含量に相関し、さほど異なる値
を有しない。これは、差(Dmax−Dmin)が比較的小さ
いことを意味する。
【0023】処理画素Xがエッジや境界線に属するなら
ば、差(Dmax−Dmin)は大きくなる。そのため本発明
の方法にしたがって、図2に示すタイプの重み付け関数
を使用することにより、Knの値を得る。パラメータA
は、処理画素の明るさに依存するもので、たとえば、次
のように定めることができる。
【数11】 A=X/λ …… A=(255−X)/λ ……
【0024】一例として、満足なλの値は4である。式
11のパラメータAを選択する際、いわゆるヒューマン
・ビジュアル・システム(HVS)としてコントラスト
に対する感覚的応答の標準スキームを考慮に入れること
ができる。
【0025】ウェーバーの法則によると、画素輝度値の
対数目盛りにおける均等増加は、互いに等しく異なると
認められる。したがって、次式が表せる。式中の△Cは
コントラスト変動を示す。
【数12】Δ(log)∝ΔC
【0026】これは次式を意味する。式中のαは定数で
ある。
【数13】ΔX/X=α
【0027】このため、エッジ領域に遭遇する場合、条
件△x>αXに従う。
【0028】ウェーバーの法則は、一般的には、虚偽の
輪郭効果を導入することなく量子化すべき最小グレーレ
ベルを検出するのに使用されるが、本発明の方法ではそ
れとは違って、処理画素の輝度特性の関数におけるろ波
作用を変調するのに使用される。パラメータAが式11
の関係にしたがって選択されるならば、式11を使
用することによって得られる値に比較して、画像の明る
い区域よりも暗い区域でより強いろ波作用が実現され
る。これは、人間の目が、明るい区域よりも暗い区域で
ガウス雑音による変動により敏感である事実を考慮して
いる。
【0029】以上の技術を実現するシステムの機能ブロ
ック図を図4に示す。
【0030】必要な処理ウィンドウ(Processing Windo
w)を構成したのち、専用の差計算回路(Difference Comp
utation)が、少なくとも二つの連続走査ライン(行)に
属する画素に関する情報を明らかに含む一般的なバッフ
ァ技術にしたがって、処理ウィンドウの処理画素値Xに
隣接する画素輝度値Xi(X1,X2,……,X7)の
間の差Di(D1,D2,……,D7)を計算する。そ
して、Dmax&Dmin検出ブロック(Dmax & Dmin Detecti
on)が、入力される差Diの最大値および最小値を識別し
て選択し、それらを二つの専用出力(Dx,Dm)を介
して利用可能にする。
【0031】第1のファジー論理の適応的しきい値検出
処理ブロック(Adaptive ThresholdDetection)が差Diの
現在の集合のDmaxおよびDminを受けると、「メンバー
シップ1」として参照され、図2に示すとともに次式の
ように表される関数にしたがってパラメータKnを計算
する。そして、式10により、しきい値Th1,Th2
の対応値を生成する。
【数14】if X>A ⇒ Kn=0 if 0≦X≦A ⇒ Kn=1−(X/A)
【0032】続いて第2のファジー論理の局所適応的雑
音平滑化処理ブロック(Local Adaptive Noise Smoothin
g)が、「メンバーシップ2」として参照され、図3に示
すとともに次式のように定義される関数にしたがって、
前に生成したしきい値パラメータTh1,Th2から、
差Diのそれぞれに個別処理を実施して式9にしたがっ
た出力値Kiの集合を生成する。これら各出力値はそれ
ぞれ、処理ウィンドウ中のろ波対象の画素Xとその隣接
画素Xiとの類似度を表す。
【数15】if |Di|<Th1 ⇒ Ki=1 if |Di|>Th2 ⇒ Ki=0 if Th1≦|Di|≦Th2 ⇒ Ki=[|Di|/(Th1-Th2)]-[Th2/
(Th1-Th2)]
【0033】最終ろ波ブロック(Final Filtering)は、
各重み付け係数Kiの関数において差Diを個別処理し、
最終的な加算段Σを介し式5にしたがって画素Xoutを
重み付け因子の和として生成する。
【0034】処理ウィンドウは、当業者であればその機
能を理解できる図5に示すような回路により、容易に実
現することができる。図示のように、必要なメモリは実
質的に簡単な走査線(行)の情報に限られるのでライン
メモリ(Line Memory)でよく、全フィールド(画像)の
記憶に必要なメモリ容量に比べ、格段に小さくてすむと
いうことが明らかである。
【0035】差計算ブロックおよびDmax&Dmin検出ブ
ロックの詳細を図6に示す。この回路構成も当業者には
容易に理解されよう。
【0036】適応的しきい値検出ブロックの詳細を図7
に略示する。好ましい実施態様によると、ファジー論理
処理ブロックで、所定のメンバーシップ関数(Membershi
p 1)にしたがって、差値Dmin,Dmax、処理画素の値
X、所定のパラメータλを受けて値Knを発生する。こ
の値が、しきい値生成ブロック(Th1 Gen. & Th2 Gen.)
に印加されて、生成されるしきい値Th1,Th2を調
整する。
【0037】局所適応的雑音平滑化ブロックおよび最終
ろ波ブロックの詳細構造を図8に示す。複数のファジー
論理回路(Membership 2)が、図7の回路によって先に生
成されたしきい値対Th1,Th2にしたがって各差値
Diを処理することにより、重み付け係数Kiの集合を生
成する。使用するメンバーシップ関数は、図3に示すも
のである。その係数Kiの集合から、最終ろ波ブロック
における適数の部分フィルタ(Partial Filter)で、重み
付け因子X(i)outの対応する集合を生成したのち、これ
らを最終加算器Σにより合計して訂正画素Xoutを出力
することにより、雑音レベルが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】処理ウィンドウについて示した説明図。
【図2】処理ウィンドウ中の処理画素と隣接画素との間
で計算された差の重み付けに使用されるメンバーシップ
関数の例を示したグラフ。
【図3】重み付け平均の処理係数を生成するのに適した
メンバーシップ関数を示すグラフ。
【図4】本発明に係るガウス雑音ろ波システムを示した
ブロック図。
【図5】処理ウィンドウを定義するための回路を示した
ブロック図。
【図6】差の絶対値と最小差および最大差を抽出する差
計算回路のブロック図。
【図7】適応的しきい値の対を生成するために処理画素
と最小差および最大差をファジー論理処理する回路のブ
ロック図。
【図8】同数の要素フィルタに影響する重み付け係数の
集合を生成するために、算出された各差をそれぞれファ
ジー論理処理する回路から出力画素値を再生する加算回
路にかけてのブロック図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダルト ビビアナ イタリア 20134 ミラノ ビアデュラッ ツォ 5 (72)発明者 シルトリ ダニエール イタリア 00050 セルベテリ ビアペル シア 6 (72)発明者 ポルッツィ リナルド イタリア 20125 ミラノ ピアッツァイ ストリア 2

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行単位で走査されるフィールドに関する
    データストリームに含まれたガウス雑音のろ波方法にお
    いて、 現在走査されている行のデータとともに所定画素数の二
    次元処理ウィンドウを画定するために前走査行の情報を
    記憶する行程と、現走査行中の処理画素値(X)と前記
    処理ウィンドウに属する隣接画素値(Xi)との差(D
    i)を計算し、該差の最小値(Dmin)および最大値(D
    max)を決定する行程と、第1のメンバーシップ関数
    (メンバーシップ1)にしたがって、前記処理画素値
    (X)、前記最小差(Dmin)および最大差(Dmax)、
    そして所定の感覚的応答(HVS)から導出される少な
    くとも一つのパラメータ(λ)をファジー論理によって
    処理し、第1の重み付け係数(Kn)を生成する行程
    と、前記第1の重み付け係数(Kn)にしたがって前記
    差(Di)のしきい値対(Th1,Th2)を生成する
    行程と、第2のメンバーシップ関数(メンバーシップ
    2)にしたがって、前記差(Di)および前記しきい値
    対(Th1、Th2)をそれぞれファジー論理によって
    処理し、第2の重み付け係数(Ki)の対応する集合を
    生成する行程と、前記各差(Di)をそれぞれの第2の
    重み付け係数(Ki)と合わせる行程と、該合わせた結
    果を合算して、前記処理画素(X)の補正値(Xout)
    を生成する行程と、を含むことを特徴とするろ波方法。
  2. 【請求項2】 次式1によって定義されるメンバーシッ
    プ関数(メンバーシップ1)を使用することにより、第
    1の重み付け係数(Kn)を生成する請求項1記載のろ
    波方法。 【数1】 if X>A ⇒ Kn=0 if 0<X<A ⇒ Kn=1−(X/A)
  3. 【請求項3】 次式2にしたがってしきい値対(Th
    1,Th2)を生成する請求項1記載のろ波方法。 【数2】Th1=Kn*Dmax+(1−Kn)*Dmin Th2=Kn*Dmax+(1−Kn)*(Dmax+Dmin)
    /2
  4. 【請求項4】 次式3によって定義されるメンバーシッ
    プ関数(メンバーシップ2)を使用することにより第2
    の重み付け係数(Ki)を生成する請求項1記載のろ波
    方法。 【数3】 if |Di|<Th1 ⇒ Ki=1 if |Di|>Th2 ⇒ Ki=0 if Th1≦|Di|≦Th2 ⇒ Ki=[|Di|/(Th1-Th2)]-[Th2/
    (Th1-Th2)]
  5. 【請求項5】 画像のフィールド内のガウス雑音を抑制
    するための適応的ろ波システムにおいて、 走査対象のフィールド内の所定行およびこの所定行直前
    の少なくとも1本の走査済み行に関する各データシーケ
    ンスから、当該連続行に属する画素(X,Xi)の二次
    元処理ウィンドウを画定するためのバッファ回路と、こ
    れによる処理ウィンドウ中の処理画素値(X)とその隣
    接画素値(Xi)との差(Di)を計算し、該差の最大差
    (Dmax)および最小差(Dmin)を決定する差計算回路
    と、第1のメンバーシップ関数にしたがって、前記処理
    画素値(X)、前記最小差(Dmin)および最大差の値
    (Dmax)、そして所定の感覚的応答(HVS)から導
    出される少なくとも一つのパラメータ(λ)に依存し、
    前記差(Di)の最小しきい値(Th1)および最大し
    きい値(Th2)のしきい値対を適応的に生成する第1
    のファジー論理プロセッサ(メンバーシップ1)と、第
    2のメンバーシップ関数にしたがって、前記各差(D
    i)を前記しきい値対(Th1,Th2)とそれぞれ合
    わせ、それぞれに重み付け係数(Ki)を生成する複数
    の第2のファジー論理プロセッサ(メンバーシップ2)
    と、前記各重み付け係数(Ki)にしたがって前記各差
    (Di)を修正する複数の合算論理回路(部分フィルタ
    (i))と、該差(Di)の修正値を加算し、前記処理
    画素(X)の補正画素値(Xout)を出力する加算回路
    と、を備えることを特徴とする適応的ろ波システム。
JP10128359A 1997-05-12 1998-05-12 ファジー論理処理を用いるガウス雑音の適応的フィールド内減少方法 Pending JPH10336490A (ja)

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