JPH10335678A - ダイオード - Google Patents

ダイオード

Info

Publication number
JPH10335678A
JPH10335678A JP9140482A JP14048297A JPH10335678A JP H10335678 A JPH10335678 A JP H10335678A JP 9140482 A JP9140482 A JP 9140482A JP 14048297 A JP14048297 A JP 14048297A JP H10335678 A JPH10335678 A JP H10335678A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type impurity
impurity region
diode
semiconductor substrate
conductivity type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9140482A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3968603B2 (ja
Inventor
Yasushi Nakamoto
泰 中本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP14048297A priority Critical patent/JP3968603B2/ja
Publication of JPH10335678A publication Critical patent/JPH10335678A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3968603B2 publication Critical patent/JP3968603B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆方向の降伏電圧が高く、整流効率のよいダ
イオードを提供する。 【解決手段】 半導体基板11の表面にカソードとして
のN型不純物領域12を形成すると共に、このN型不純
物領域12の周囲を取り囲むと共にこれとPN接合を形
成するようにしてP型不純物領域13をアノードとして
形成する。N型不純物領域12とP型不純物領域13と
は、通常のMOS製造プロセスでNウェルおよびPウェ
ルを形成する際に同時に形成する。半導体基板11の不
純物濃度は低くホール数は十分ではないが、N型不純物
領域12の底面積は小さく、順方向電圧印可期間に半導
体基板11からN型不純物領域12へ移動するキャリア
(電子)数は制限されるので、その殆どがホールと再結
合して消滅し、半導体基板11内に蓄積キャリアとして
残るものは少ない。このため、逆方向電圧印可期間にお
いてリーク電流は殆ど発生せず、整流効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は交流電流の整流等に
用いられるダイオードに係わり、特に、半導体基板の主
表面に横方向に形成されるラテラル型のダイオードに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば非接触型のIC(半導体集
積回路)カードのように、電波によって電力供給とデー
タ伝送とが行われる記憶媒体が実用化されている。この
ような記憶媒体では、受信した交流電流を整流して直流
電流を作る必要があることから整流用ダイオードが用い
られるのが一般的である。また、このようなICカード
における記憶回路等の信号処理部には、通常、消費電力
の小さいMOS(Metal-Oxide-Semiconductor;金属・酸
化膜・半導体)構造の半導体素子が用いられることが多
い。
【0003】従来、この種のICカードでは、整流用ダ
イオードの部分は、MOS半導体素子からなる信号処理
部と別体のチップとしてバイポーラプロセスにより製作
されていたが、これではカード全体としての小型化とコ
スト低減とを図ることが困難であることから、最近で
は、標準的なCMOS(Complementary MOS;相補型MO
S)製造プロセスにおいて併せてダイオードを作り込む
ことが行われている。このようにして製造されるダイオ
ードとしては、ラテラル型と呼ばれているタイプが一般
的である。このダイオードは、半導体基板の表面近傍に
アノードとなるP導電型不純物領域とカソードとなるN
導電型不純物領域とを隣接させて形成し、これらの領域
間のPN接合によって交流電流を整流しようとするもの
である。ここで、各不純物領域は、MOS製造プロセス
におけるソースおよびドレインを形成するためのイオン
注入工程等において同時に形成されるようになってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、MO
Sトランジスタのソースおよびドレインは1019〜10
20個/cm3 という高濃度の不純物を含むように形成さ
れるので、これらと同工程で形成されるダイオードのア
ノードおよびカソードもまた同程度の高濃度不純物を含
むこととなる。一方、ダイオードのPN接合に逆方向電
圧を印可したときの降伏電圧はアノードおよびカソード
の不純物濃度が高くなるに従って低下することが知られ
ている。したがって、従来のようにMOS製造プロセス
におけるソース・ドレイン形成工程と同一工程によって
ダイオードのアノードおよびカソードを形成した場合に
は、逆方向の降伏電圧は相当低くなってしまう。
【0005】特に、上記した非接触型のICカードのよ
うに、電波によって電力を空間伝送するシステムでは、
ICカードに対するデータの書き込みと読み出しを行う
ためのリーダライタとICカードとの距離がある程度離
れていても正常に動作できるようにするため、リーダラ
イタ側の送信電界強度を強めに設定する必要がある。し
たがって、ICカードをリーダライタに近づけ過ぎた場
合のようにICカードの受信電界強度が過剰に高くなっ
たときには、ICカード内の整流用ダイオードに相当高
い逆バイアスが掛かって降伏現象が生じ、正常な整流動
作ができなくなるという問題が生ずるおそれもある。
【0006】この問題を解決するには、ダイオードのア
ノードおよびカソードの不純物濃度をより低めに設定す
ればよいと考えられる。ところが、不純物濃度を適正に
設定したとしても、この種のダイオードにおいては、そ
の構造上、順方向電圧の印可期間中にカソードまたはア
ノードから半導体基板へ流出したキャリア(電荷担体)
が逆バイアス印可期間中に半導体基板からカソードまた
はアノードに流れて逆方向電流が生じるというさらなる
不都合がある。このため、整流素子としての効率が低
く、供給された交流電力の利用効率を高めることが困難
になるという問題があった。このことは、電波による電
力供給を行う場合のみならず、電波による非接触データ
伝送を行う場合においても信号電力の利用効率の向上を
図る上で問題となることである。さらに、このように整
流効率が低いことは、例えば通常のAM(Amplitude Mod
ulation)受信機の検波(復調)回路等のような非接触型
ICカード以外の用途に用いられる整流用ダイオードに
おいても、受信信号の忠実な再現性を確保する上で問題
となることである。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、逆方向の降伏電圧が高く、かつ効率
よく整流を行うことができるダイオードを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のダイオードは、
第2導電型不純物領域と半導体基板との境界面の面積
を、第1導電型不純物領域および第2導電型不純物領域
間への順方向電圧の印加によって起きる第2導電型不純
物領域から半導体基板への電荷担体の移動を制限して電
荷担体が半導体基板内に蓄積されるのを防止し得る大き
さに設定したものである。ここで、第1導電型不純物領
域は、第2導電型不純物領域の周囲のすべてまたは一部
を取り囲むように形成するのが好適であり、また、第1
導電型不純物領域および第2導電型不純物領域の不純物
濃度は、半導体基板の不純物濃度よりも大きく、かつ、
第1導電型不純物領域と第2導電型不純物領域との間に
逆方向電圧が印可されたときに降伏現象が生じない程度
に小さく設定するのが好適である。また、第1導電型不
純物領域および第2導電型不純物領域は、MOS構造の
半導体装置の製造工程において同時に形成することが可
能である。
【0009】本発明のダイオードでは、第2導電型不純
物領域と半導体基板との境界面の面積を適切に設定する
ことにより、第1導電型不純物領域と第2導電型不純物
領域との間に順方向電圧が印可されたときに第2導電型
不純物領域から半導体基板へ移動する電荷担体が半導体
基板中に蓄積されないように電荷担体の移動量を制限す
ることができる。これにより、逆方向電圧が印可された
ときに、半導体基板中に蓄積された電荷担体に起因する
逆方向リーク電流の発生を抑制できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0011】図2は本発明の一実施の形態に係るダイオ
ードを含む整流回路を用いて構成した非接触型ICカー
ドシステムの概略構成を表すものである。このシステム
は非接触型ICカード1と、この非接触型ICカード1
に対する電力供給とデータの読み書きとを行うためのリ
ーダライタ2とを含んで構成される。非接触型ICカー
ド1は、受信コイル3と、この受信コイル3の両端子間
に直列接続された整流用のダイオード4およびキャパシ
タ5と、キャパシタ5の両端間に接続されたメモリ回路
等の負荷回路6とを備えている。ダイオード4のカソー
ドは受信コイル3の一端Bに接続され、アノードはキャ
パシタ5の一端Aに接続されている。受信コイル3は、
リーダライタ2の送信コイル7から発せられた電波を受
信して、それに対応した交流電流を発生する。この交流
電流は、ダイオード4によって半波整流されると共にキ
ャパシタ5によってほぼ平滑化されて直流電流に変換さ
れ、負荷回路6に供給されるようになっている。
【0012】図1は図2におけるダイオード4の構造を
表すものである。この図の(a)は平面構造を表し、
(b)は(a)のX−X′方向から見た断面構造を表
す。これらの図に示したように、ダイオード4は、半導
体基板11の表面近傍に形成されたN型不純物領域12
と、N型不純物領域12の周囲を取り囲むと共にこれと
接するようにして半導体基板11の表面近傍に形成され
たP型不純物領域13とを備えたラテラル型ダイオード
として構成されている。N型不純物領域12とP型不純
物領域13とはいわゆるPN接合を形成する。このう
ち、P型不純物領域13は図1におけるキャパシタ5の
一端Aに接続され、ダイオード4のアノードとして機能
するようになっている。一方、N型不純物領域12は図
1における受信コイル3の一端Bに接続され、ダイオー
ド4のカソードとして機能するようになっている。ここ
で、半導体基板11は本発明における「半導体基板」に
対応し、P型不純物領域13は本発明における「第1導
電型不純物領域」に対応し、N型不純物領域12は本発
明における「第2導電型不純物領域」に対応する。
【0013】半導体基板11は、例えばボロン(B)等
のP型不純物を含むシリコン単結晶基板等で構成され、
その不純物濃度は例えば1015個/cm3 程度である。
N型不純物領域12は、通常のMOS製造プロセスにお
いて例えばリン(P)等のN型不純物をイオン注入して
Nウェル領域を形成する際に同時に形成されるもので、
その不純物濃度は例えば1017個/cm3 程度と、半導
体基板11よりも2桁程度高くなっている。P型不純物
領域13は、通常のMOS製造プロセスにおいて例えば
ボロン(B)等のP型不純物をイオン注入してPウェル
領域を形成する際に同時に形成されるもので、その不純
物濃度は例えば1017個/cm3 程度と、N型不純物領
域12とほぼ等しく、半導体基板11よりも2桁程度高
くなっている。N型不純物領域12の底面サイズは例え
ば2μm×2μm程度で、P型不純物領域13の底面サ
イズは例えば10μm×10μm程度である。また、N
型不純物領域12およびP型不純物領域13の深さは共
に例えば1.5μm程度である。ただし、これらの数値
は適宜変更可能である。
【0014】次に、このような構造のダイオード4を含
む非接触型ICカード1の概略動作を説明する。
【0015】非接触型ICカード1をリーダライタ2に
セットすると、リーダライタ2は伝送電力に伝送データ
を重畳させて送信コイル7によって電波として出力す
る。非接触型ICカード1の受信コイル3には、リーダ
ライタ2の送信コイル7を流れる電流に比例する交流電
流が生じる。ダイオード4の端子AB間に順方向電圧が
印可されている期間はダイオード4がオン状態となるの
でキャパシタ5が充電されると同時に負荷回路6に電流
が流れる。一方、逆方向電圧が印可されている期間はダ
イオード4がオフ状態となるのでキャパシタ5が放電し
て負荷回路6に電流が流れる。このようにして、半波整
流と整流とが行われる。なお、負荷回路6では、半波整
流されて得られた電圧から直流成分が除去されて伝送デ
ータの復調が行われると共に、さらに十分な平滑化が行
われて直流電圧が得られ、負荷回路6内の各部に供給さ
れる。
【0016】次に、図1に示した構造のダイオード4の
詳細な作用を、図5に示したような通常に考え得る構造
のラテラル型ダイオードとの比較において説明する。
【0017】まず、図1に示したダイオード4の作用説
明に先立ち、比較例として図5に示したダイオードにつ
いて説明する。なお、図5(a)は平面構造を表し、同
図(b)は(a)のY−Y′方向から見た断面構造を表
す。
【0018】図5に示したダイオードは、P型の半導体
基板101の表面近傍に形成されたN型不純物領域10
2と、N型不純物領域102の一端面と接するようにし
て半導体基板101の表面近傍に形成されたP型不純物
領域103とを備えて構成されている。N型不純物領域
102とP型不純物領域103とはPN接合を形成す
る。このうち、P型不純物領域103は例えばキャパシ
タ5(図1)の一端Aに接続されてアノードとして機能
し、N型不純物領域102は例えば受信コイル3(図
1)の一端Bに接続されてカソードとして機能するよう
になっている。なお、半導体基板101、N型不純物領
域102およびP型不純物領域103の各不純物濃度
は、上記した図1のダイオード4の各不純物濃度と同等
であるとする。
【0019】このような一般的構造のラテラル型ダイオ
ードは次のように動作する。以下、図6および図7を参
照してその整流作用を説明する。
【0020】まず、図6に示したように、端子AB間に
順方向電圧が印可されている期間においては、N型不純
物領域102のキャリア(ここでは、図中の“−”で示
した電子)は、その一端面に形成されたPN接合面を介
してP型不純物領域103に移動し、ここに多数存在す
るホール(図中の“+”で示した正孔)と再結合して消
滅する。これにより、P型不純物領域103からN型不
純物領域102に流れる順方向の電流(以下、横方向電
流という。)が生ずる。
【0021】このとき、P導電型である半導体基板10
1の電位はP型不純物領域103とほぼ同電位となって
いるので、N型不純物領域102中のキャリアの一部
は、半導体基板101内にも移動して、ここに存在して
いるホールと再結合して消滅する。このN型不純物領域
102から半導体基板101へのキャリア移動はN型不
純物領域102と半導体基板101との間のすべての境
界面(側面および底面)を介して行われるが、N型不純
物領域102の底面の面積はその側面の面積に比べてか
なり大きいことから、現実には大部分のキャリア移動は
この底面部を介して行われると考えられる。また、N型
不純物領域102の底面の面積は、P型不純物領域10
3との間に形成されたPN接合の面積に比べてもかなり
大きなものとなっている。このため、N型不純物領域1
02から半導体基板101に移動するキャリア量は相当
多くなり、結果として、上記した横方向電流と比較して
無視できない大きさの電流(以下、縦方向電流とい
う。)が半導体基板101からN型不純物領域102へ
向かって流れることとなる。
【0022】ところが、半導体基板101の不純物濃度
は上記したように1015個/cm3程度と低く、半導体
基板101中のホール数は十分ではない。このため、半
導体基板101中に移動したキャリアのうちの相当数が
ホールと再結合できず、半導体基板101中にそのまま
蓄積キャリアC2として残ることとなる。
【0023】ここで、図7に示したように、端子AB間
に逆方向電圧が印可されると、半導体基板101内に相
当数残っていた蓄積キャリアC2がN型不純物領域10
2に移動し、この結果、N型不純物領域102から半導
体基板101に向かって小さくない逆方向電流が流れ
る。このことは整流効率が良くないことを意味する。な
お図7では、半導体基板101内およびP型不純物領域
103内のホールについては図示を省略している。
【0024】このように、図5に示した構造のダイオー
ドでは、逆方向のリーク電流が大きく、ダイオードに要
求される整流特性を十分満たしていない。
【0025】これに対して本実施の形態のダイオード4
(図1)は次のように動作する。以下、図3および図4
を参照してその整流作用を説明する。
【0026】まず、図3に示したように、端子AB間に
順方向電圧が印可されている期間においては、N型不純
物領域12のキャリア(ここでは電子)は、その全周囲
に形成されたPN接合面を介してP型不純物領域13に
移動し、ここに多数存在するホールと再結合して消滅す
る。これにより、P型不純物領域13からN型不純物領
域12に流れる順方向の横方向電流が生ずる。ここで
は、キャリアである電子が本発明における「電荷担体」
に対応する。
【0027】このとき、P導電型である半導体基板11
の電位はP型不純物領域13とほぼ同電位となっている
ので、N型不純物領域12中のキャリアの一部は、半導
体基板11内にも移動して、ここに存在しているホール
と再結合して消滅する。このN導電型不純物領域12か
ら半導体基板11へのキャリア移動はN型不純物領域1
2と半導体基板11との間の唯一の境界面である底面を
介して行われるが、本実施の形態では、N型不純物領域
12の底面積は図5の場合と比べて小さいことから、N
型不純物領域12から半導体基板11へ向かって移動す
る移動するキャリア数は図6の場合と比べて少ない。こ
の結果、本実施の形態のダイオード4では、順方向電圧
印可期間に半導体基板11からN型不純物領域12に流
れる縦方向電流は、図5の場合よりも相当小さくなり、
また、上記した順方向の横方向電流に比べても相当小さ
いものとなる。
【0028】半導体基板11の不純物濃度は上記したよ
うに1015個/cm3 程度と低く、半導体基板11中の
ホール数は十分ではないが、本実施の形態では、半導体
基板11中に移動するキャリア数が少ないため、その殆
どがホールと再結合して消滅し、半導体基板11中にそ
のまま蓄積キャリアC1として残るものは極めてわずか
であり、半導体基板11やN型不純物領域12の不純物
濃度等の条件によっては殆どゼロとなる。
【0029】ここで、図4に示したように、端子AB間
に逆方向電圧が印可されると、半導体基板11内に残っ
ていた蓄積キャリアC1がN型不純物領域12に移動
し、N型不純物領域12から半導体基板11への逆方向
電流が流れるが、上記したように、この場合の蓄積キャ
リアC1の数は極めて微少であるため、逆方向電流も極
めて微小あるいは殆どゼロとなる。なお、図4では、半
導体基板11内およびP型不純物領域13内のホールは
図示を省略している。
【0030】このように、本実施の形態のダイオード4
では、逆方向のリーク電流が小さいというダイオードに
要求される整流特性を十分満たしている。
【0031】本実施の形態では、N型不純物領域12と
半導体基板11との境界面の面積(すなわち、N型不純
物領域12の底面の面積)を例えば5μm2 程度とし、
半導体基板11の不純物濃度を例えば1015個/cm3
程度とし、カソード(N型不純物領域12)およびアノ
ード(P型不純物領域13)の不純物濃度を例えば10
17個/cm3 程度として説明したが、本発明のダイオー
ドはこれらの値に限定されるものではなく、それぞれ異
なる値に適宜設定することが可能である。要は、アノー
ド(P型不純物領域13)と半導体基板11との境界面
の面積を、アノード・カソード間に順方向電圧が印可さ
れたときにアノードから半導体基板11へ移動するキャ
リアが半導体基板11中に蓄積されない程度にキャリア
移動量を制限できる大きさに設定すればよい。
【0032】次に、図8〜図11を参照して、本実施の
形態のダイオード4を含む各種のダイオードの整流特性
について相互に比較しつつ説明する。
【0033】ここでは、図8に示したように、正弦波信
号Vsを出力する交流信号源15の出力端子間に被検ダ
イオード14と抵抗器16とを直列接続して、被検ダイ
オード14の両端電圧Vdの変化を調べるものとし、そ
の結果を図9〜図11に示す。なお、これらの図で、横
軸は時間軸、縦軸は電圧軸を示し、また、破線は正弦波
信号Vsの波形、実線は被検ダイオード14の両端電圧
Vdの波形を示す。
【0034】図9は通常のバイポーラプロセスにより製
造されたダイオード(以下、バイポーラ型ダイオードと
いう。)の整流特性の一例を表すものである。この図
で、交流信号源15からの正弦波信号Vsが順方向期間
にあるときは被検ダイオード14がオン状態となるの
で、その両端電圧Vdは順方向電圧Vfとなる。この順
方向電圧Vfは、アノードとカソードとの間のPN接合
の抵抗成分による電圧降下分であり、できるだけ小さい
ことが望ましい。一方、正弦波信号Vsが逆方向期間に
あるときは被検ダイオード14はオフ状態となり、この
ときのリーク電流も極めて微小であるため、これによる
電圧降下は殆どなく、被検ダイオード14の両端電圧V
dの波形は正弦波信号Vsの波形とほぼ一致する。この
図で斜線を施した領域は、整流の際に失われるエネルギ
に対応するものであるが、図から明らかなように、無駄
になるのは順方向期間のエネルギが大部分であり、逆方
向期間においてはほとんどエネルギの無駄がない。
【0035】図10は比較例として図5に示したラテラ
ル型ダイオードの整流特性を表すものである。この図
で、正弦波信号Vsが順方向期間にあるときは被検ダイ
オード14がオン状態となり、その両端電圧Vdは順方
向電圧Vfとなるが、この場合の順方向電圧Vfは、図
9の場合よりもやや高めになっている。一方、正弦波信
号Vsが逆方向期間にあるときは被検ダイオード14は
オフ状態となるが、上記したようにこのときのリーク電
流は相当大きいので、これによる電圧降下ΔVは無視で
きない程度に大きくなる。このため、図から明らかなよ
うに、順方向期間のみならず、逆方向期間においてもエ
ネルギの無駄が多い。
【0036】図11は本実施の形態に係るラテラル型ダ
イオード(図1に示したダイオード4)の整流特性を表
すものである。この図で、正弦波信号Vsが順方向期間
にあるときは被検ダイオード14がオン状態となり、そ
の両端電圧Vdは順方向電圧Vfとなるが、この場合の
順方向電圧Vfは、図10の場合よりもやや高めにな
る。一方、正弦波信号Vsが逆方向期間にあるときは被
検ダイオード14はオフ状態となる。このときのリーク
電流は図9に示したバイポーラ型ダイオードよりは大き
いものの、図10に示したラテラル型ダイオードよりは
小さくなっており、これによる電圧降下ΔVは図10の
場合よりも相当小さくなっている。このため、図から明
らかなように、逆方向期間におけるリーク電流によるエ
ネルギの無駄が図10の場合よりも抑制され、整流効率
が改善される。
【0037】なお、上記したように、本実施の形態のダ
イオード4では、順方向電圧Vfがやや高くなるが、こ
れはN型不純物領域12の底面積を極端に小さくしたこ
とによる電流能力の低下に起因すると考えられる。した
がって、ダイオードが適用される回路において電流が不
足すると考えられる場合には、複数のダイオード4を並
列接続することで、この問題に対処することが可能であ
る。
【0038】次に、本実施の形態のダイオード4(図
1)をCMOS半導体チップ中に一体に作り込む場合に
ついて説明する。
【0039】図12は同一基板上にCMOS素子とラテ
ラル型ダイオードとを形成してなる半導体装置の断面構
造を表すものである。この半導体装置は、CMOS素子
領域に形成されたPMOSトランジスタ20およびNM
OSトランジスタ30と、周辺領域に形成されたダイオ
ード4とを備えている。これらの各素子間は、シリコン
酸化膜等からなる素子分離膜40によって相互に分離さ
れている。なお、ダイオード4は、図1に示したものと
同一構造のものであり、同一構成部分には同一の符号を
付して適宜説明を省略する。
【0040】この図に示したように、PMOSトランジ
スタ20は、P型の半導体基板11の表面近傍に形成さ
れたNウェル21内に形成されており、ソースおよびド
レインとしての高濃度P型不純物領域22,23と、こ
れらの高濃度P型不純物領域22,23によって挟まれ
た領域の半導体基板11上にゲート絶縁膜24を介して
形成されたゲート電極25とを含んで構成されている。
ゲート絶縁膜24は、例えばシリコン酸化膜で構成さ
れ、ゲート電極25は例えばポリシリコン等で構成され
る。
【0041】一方、NMOSトランジスタ30は、P型
の半導体基板11の表面近傍に形成されたPウェル領域
31内に形成されており、ソースおよびドレインとして
の高濃度N型不純物領域32,33と、これらの高濃度
N型不純物領域32,33によって挟まれた領域の半導
体基板11上にゲート絶縁膜34を介して形成されたゲ
ート電極35とを含んで構成されている。ゲート絶縁膜
34は、例えばシリコン酸化膜で構成され、ゲート電極
35は、例えばポリシリコン等で構成される。
【0042】周辺領域に形成されたダイオード4は、図
1に示したものと同様の構造であるので説明を省略す
る。
【0043】このような構造の半導体装置は、例えば次
のようなプロセスにより製造される。まず、不純物濃度
が1015個/cm3 程度の半導体基板11の表面に、L
OCOS(Local Oxidation of Silicon)法等によって素
子分離膜40を形成した後、周知のフォトリソグラフィ
工程を経て、イオン注入法により、半導体基板11の表
面近傍に、不純物濃度が1017個/cm3 程度のNウェ
ル領域21およびN型不純物領域12を同時に形成す
る。次に、同様のフォトリソグラフィ工程を経て、イオ
ン注入法により、半導体基板11の表面近傍に、不純物
濃度が1017個/cm3 程度のPウェル領域31および
P型不純物領域13を同時に形成する。
【0044】次に、CMOS素子領域のNウェル領域2
1およびPウェル領域31上に熱酸化法等によってシリ
コン酸化膜からなるゲート絶縁膜を形成したのち、その
上に例えばポリシリコン等からなるゲート電極層を形成
し、これらを選択的にエッチングする。これにより、N
ウェル領域21には、ゲート絶縁膜24を介してゲート
電極25が形成され、Pウェル領域31には、ゲート絶
縁膜34を介してゲート電極35が形成される。
【0045】次に、例えばイオン注入法により、Nウェ
ル領域21の表面近傍に、ゲート電極25と自己整合的
にソース・ドレインとしての高濃度P型不純物領域2
2,23を形成する。次に、例えばイオン注入法によ
り、Pウェル領域31の表面近傍に、ゲート電極35と
自己整合的にソース・ドレインとしての高濃度N型不純
物領域32,33を形成する。次に、これらの素子構造
を覆うようにして全面に層間絶縁膜(図示せず)を形成
した後、この層間絶縁膜に、高濃度P型不純物領域2
2,23および高濃度N型不純物領域32,33および
ゲート電極25,35、ならびにダイオード4のN型不
純物領域12およびP型不純物領域13にそれぞれ達す
るコンタクトホールを開口する。そして、これらのコン
タクトホールを埋め込むようにして層間絶縁膜上にアル
ミニウム等の金属配線層(図示せず)を形成し、これを
パターニングして配線とする。その後、図示しない保護
膜等を形成する。
【0046】このように、図1に示した構造のダイオー
ド4をCMOSプロセス中で同一基板上に同時に形成す
ることにより、ダイオードを含む整流回路と他のCMO
S型の信号処理回路等とを1チップの半導体装置として
作製することができる。このため、整流回路の整流効率
を向上させると同時に、半導体装置の小型化と、工程簡
略化によるコスト低減とを達成できる。
【0047】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。
【0048】図13は本発明の他の実施の形態に係るダ
イオードの断面構造を表すものである。なお、このダイ
オードの平面図は図1(a)に示したものと同様である
のでここでは図示を省略する。
【0049】本実施の形態に係るダイオードは、半導体
基板11aの表面近傍に形成されたN型不純物領域12
aの周囲を取り囲むようにしてP型不純物領域13aが
形成されている点は図1の場合と同様であるが、図1の
ダイオードでは両領域のPN接合面が基板とほぼ垂直に
形成されているのに対し、本実施の形態のダイオードで
はPN接合面が基板と垂直でなく傾いて形成され、N型
不純物領域12を基板と平行に切ったときの断面形状は
底面側に行くほど小さくなっている。したがって、N型
不純物領域12aおよびP型不純物領域13aの深さ、
ならびに基板表面におけるN型不純物領域12の面積
が、それぞれ、図1のダイオードのそれらと同じである
とすれば、本実施の形態のダイオードの方が底面積はよ
り小さくなる。このため、順方向期間にN型不純物領域
12aから半導体基板11に移動するキャリア数は図1
の場合よりも少なく、半導体基板11a内の蓄積キャリ
アも少ない。したがって、逆方向のリーク電流がより小
さくなり、さらに整流効率の向上が期待できる。
【0050】図14は本発明のさらに他の実施の形態に
係るダイオードの断面構造を表すものである。なお、こ
のダイオードの平面図は図1(a)に示したものと同様
であるのでここでは図示を省略する。
【0051】本実施の形態に係るダイオードは、半導体
基板11bの表面近傍に形成されたN型不純物領域12
bの周囲を取り囲むようにしてP型不純物領域13bが
形成されている点は図1および図13の場合と同様であ
るが、図1および図13のダイオードではN型不純物領
域12,12aの底面が半導体基板11と直接接触して
いるのに対し、本実施の形態のダイオードではP型不純
物領域13bがN型不純物領域12bの下側をも取り囲
んでおり、N型不純物領域12bの底面は半導体基板1
1bと接触していない。このため、順方向期間にN型不
純物領域12bから縦方向に移動するキャリアはP型不
純物領域13b内ですべて再結合して消滅し、半導体基
板11bへは移動しない。したがって、半導体基板11
b内に蓄積キャリアが発生しないので、逆方向期間にお
けるリーク電流が殆どゼロになり、図1の場合よりもさ
らに整流効率の向上が期待できる。
【0052】なお、以上の各実施の形態では、N型不純
物領域12等の全周(四方)をP型不純物領域13等で
取り囲むようにしているが、例えば図15に示したよう
に、N型不純物領域12cの三方のみをP型不純物領域
13cで取り囲んで他の一方は半導体基板11と接する
ようにしたり、あるいは図16に示したように、N型不
純物領域12dの二方のみをP型不純物領域13dで取
り囲んで他の二方は半導体基板11と接するように構成
することも可能である。
【0053】以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発
明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定さ
れず、その均等の範囲で種々変更可能である。例えば、
上記の各実施の形態では、P型の半導体基板11等に形
成したカソードとしてのN型不純物領域12等の周囲を
アノードとしてのP型不純物領域13等によって取り囲
む構造とし、図2の非接触型ICカード1における接地
ラインVSS(AB間)に挿入することとしたが、図18
のように非接触型ICカード1aの電源ラインVDD(C
D間)に挿入するためには、これとは導電型を逆にすれ
ばよい。すなわち、図17に示したように、N型の半導
体基板11eにアノードとしてのP型不純物領域13e
を形成すると共に、その周囲をカソードとしてのN型不
純物領域12eによって取り囲む構造とすればよい。こ
こで、図17(a)はダイオード4aの平面図であり、
同図(b)は(a)におけるZ−Z′方向から見た断面
図である。この場合、順方向期間にP型不純物領域13
eから半導体基板11eにキャリアとしてのホールが移
動して再結合するが、そのキャリア移動数は小さいた
め、半導体基板11e内で再結合できずに残留する蓄積
キャリアは少なく、逆方向期間におけるリーク電流が小
さくなる。なお、このような構造のダイオード4aは、
例えば図18に示したような非接触型ICカード1aに
適用可能である。なお、この図で図2と同一構成要素に
は同一の符号を付している。
【0054】また、上記の各実施の形態に係るダイオー
ドでは、N型不純物領域12等およびP型不純物領域1
3等の平面形状を矩形にすることとして説明したが、円
形その他の形状としてもよい。
【0055】また、上記の実施の形態に係るダイオード
は非接触型ICカードに適用されるものとして説明した
が、用途はそのような非接触型ICカードに限定され
ず、通常のAM受信機が備える検波回路や、その他の整
流回路にも適用することが可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし請求
項4のいずれか1に記載のダイオードによれば、第2導
電型不純物領域と半導体基板との境界面の面積を、第1
導電型不純物領域および第2導電型不純物領域間への順
方向電圧の印加によって起きる第2導電型不純物領域か
ら半導体基板への電荷担体の移動を制限して電荷担体が
半導体基板内に蓄積されるのを防止し得る大きさに設定
するようにしたので、逆方向電圧が印可されたときに、
半導体基板中に蓄積された電荷担体に起因する逆方向リ
ーク電流の発生を抑制できる。したがって、整流に伴う
電力の損失を低減することができ、整流効率が向上する
という効果がある。
【0057】特に、請求項2記載のダイオードによれ
ば、第1導電型不純物領域を、第2導電型不純物領域の
周囲のすべてまたは一部を取り囲むように形成するよう
にしたので、第2導電型不純物領域と半導体基板との境
界面の面積を小さくすることができ、蓄積キャリアに起
因するリーク電流を低減することが容易である。
【0058】また、請求項3記載のダイオードによれ
ば、第1導電型不純物領域および第2導電型不純物領域
の不純物濃度を、半導体基板の不純物濃度よりも大き
く、かつ、第1導電型不純物領域と第2導電型不純物領
域との間に逆方向電圧が印可されたときに降伏現象が生
じない程度に小さく設定するようにしたので、整流効率
の向上のほかに、降伏現象を防止して整流素子としての
信頼性を維持することができるという効果もある。
【0059】また、請求項4記載のダイオードによれ
ば、第1導電型不純物領域および第2導電型不純物領域
を、金属・酸化膜・半導体(MOS)構造の半導体装置
の製造工程において同時に形成するようにしたので、ダ
イオードを含む整流回路と他の信号処理回路等とを1チ
ップのMOS半導体装置に混載可能となる。このため、
整流効率の向上のほかに、半導体装置の小型化と、接続
工程の簡略化によるコスト低減とを達成できるという効
果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るダイオードの構造
を表すもので、(a)はその平面図、(b)は断面図で
ある。
【図2】図1のダイオードを適用して構成した非接触型
ICカードシステムの概略構成を表す図である。
【図3】図1のダイオードの順方向期間における作用を
説明するための素子断面図である。
【図4】図1のダイオードの逆方向期間における作用を
説明するための素子断面図である。
【図5】比較例としてのラテラル型ダイオードの構造を
表すもので、(a)はその平面図、(b)は断面図であ
る。
【図6】図5のラテラル型ダイオードの順方向期間にお
ける作用を説明するための素子断面図である。
【図7】図5のラテラル型ダイオードの逆方向期間にお
ける作用を説明するための素子断面図である。
【図8】ダイオードの整流特性を測定するための回路例
を表す回路図である。
【図9】通常のバイポーラプロセスで製造されたダイオ
ードの整流特性を表す特性図である。
【図10】図5に比較例として示したダイオードの整流
特性を表す特性図である。
【図11】図1のダイオードの整流特性を表す特性図で
ある。
【図12】CMOSプロセスによって同一基板上に整流
ダイオードとCMOS素子とを形成してなる半導体装置
の一例を表す断面図である。
【図13】本発明の他の実施の形態に係るダイオードの
構造を表す断面図である。
【図14】本発明のさらに他の実施の形態に係るダイオ
ードの構造を表す断面図である。
【図15】本発明のさらに他の実施の形態に係るダイオ
ードの構造を表す平面図である。
【図16】本発明のさらに他の実施の形態に係るダイオ
ードの構造を表す平面図である。
【図17】本発明のさらに他の実施の形態に係るダイオ
ードの構造を表すもので、(a)はその平面図、(b)
は断面図である。
【図18】図17のダイオードを適用して構成した非接
触型ICカードシステムの概略構成を表す図である。
【符号の説明】
1,1a…非接触型ICカード、2…リーダライタ、3
…受信コイル、4,4a…ダイオード、5…キャパシ
タ、6…負荷回路、7…送信コイル、11,11a,1
1b,11e,101…半導体基板、12,12a〜1
2e,102…N型不純物領域、13,13a〜13
e,103…P型不純物領域、15…交流信号源、16
…抵抗器、20…PMOSトランジスタ、21…Nウェ
ル、22,23…高濃度P型不純物領域(ソース・ドレ
イン)、24,34…ゲート絶縁膜、25,35…ゲー
ト電極、30…NMOSトランジスタ、31…Pウェ
ル、32,33…高濃度N型不純物領域(ソース・ドレ
イン)、Vf…順方向電圧、Vs…正弦波信号、Vd…
被検ダイオードの両端電圧

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板の表面近傍に形
    成された第2導電型不純物領域と、前記半導体基板の表
    面近傍に前記第2導電型不純物領域と接合するように形
    成された第1導電型不純物領域とを備えたダイオードで
    あって、 前記第2導電型不純物領域と前記半導体基板との境界面
    の面積は、前記第1導電型不純物領域および第2導電型
    不純物領域間への順方向電圧の印加によって起きる前記
    第2導電型不純物領域から前記半導体基板への電荷担体
    の移動を制限して電荷担体が前記半導体基板内に蓄積さ
    れるのを防止し得る大きさであることを特徴とするダイ
    オード。
  2. 【請求項2】 前記第1導電型不純物領域は、前記第2
    導電型不純物領域の周囲のすべてまたは一部を取り囲む
    ように形成されたものであることを特徴とする請求項1
    記載のダイオード。
  3. 【請求項3】 前記第1導電型不純物領域および第2導
    電型不純物領域の不純物濃度は、前記半導体基板の不純
    物濃度よりも大きく、かつ、前記第1導電型不純物領域
    と第2導電型不純物領域との間に逆方向電圧が印可され
    たときに降伏現象が生じない程度に小さいことを特徴と
    する請求項1記載のダイオード。
  4. 【請求項4】 前記第1導電型不純物領域および第2導
    電型不純物領域は、MOS構造の半導体装置の製造工程
    において同時に形成されたものであることを特徴とする
    請求項3記載のダイオード。
JP14048297A 1997-05-29 1997-05-29 ダイオードおよび非接触型icカード Expired - Lifetime JP3968603B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14048297A JP3968603B2 (ja) 1997-05-29 1997-05-29 ダイオードおよび非接触型icカード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14048297A JP3968603B2 (ja) 1997-05-29 1997-05-29 ダイオードおよび非接触型icカード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10335678A true JPH10335678A (ja) 1998-12-18
JP3968603B2 JP3968603B2 (ja) 2007-08-29

Family

ID=15269639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14048297A Expired - Lifetime JP3968603B2 (ja) 1997-05-29 1997-05-29 ダイオードおよび非接触型icカード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3968603B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000077859A1 (fr) * 1999-06-16 2000-12-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif a semiconducteur
JP2008277719A (ja) * 2006-06-15 2008-11-13 Ricoh Co Ltd 昇圧型dc−dcコンバータ用の半導体装置及び昇圧型dc−dcコンバータ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000077859A1 (fr) * 1999-06-16 2000-12-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif a semiconducteur
JP2008277719A (ja) * 2006-06-15 2008-11-13 Ricoh Co Ltd 昇圧型dc−dcコンバータ用の半導体装置及び昇圧型dc−dcコンバータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3968603B2 (ja) 2007-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0062894B1 (en) Semiconductor device
JP4867915B2 (ja) 電子タグチップ
US4875151A (en) Two transistor full wave rectifier
JPH10209377A (ja) 静電気保護回路
US4806999A (en) Area efficient input protection
JPH0793383B2 (ja) 半導体装置
US7317242B2 (en) Semiconductor device including p-type silicon layer including implanted germanium
KR100658549B1 (ko) 반도체 장치, 전파 정류 회로 및 반파 정류 회로
JP3968603B2 (ja) ダイオードおよび非接触型icカード
JP2002111041A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2980108B2 (ja) 集積mosパワー・トランジスタを含むコンポーネントのロジック・ウエルの保護
JP3210438B2 (ja) データキャリアの集積回路
JP3501541B2 (ja) 全波整流回路
CN206505919U (zh) 用于片上集成的整流桥结构
KR100621370B1 (ko) 쇼트키 다이오드를 포함한 집적회로구조물 및 그 제조방법
TWI237383B (en) Junction diode
JPS6050062B2 (ja) 半導体集積回路装置
US20050224917A1 (en) Junction diode
TWI545882B (zh) 二晶片整合橋式整流器
JPH11121768A (ja) 半導体集積回路
JPH04240760A (ja) 半導体装置
JPS61170058A (ja) レベルシフト複合回路
JPH0360152A (ja) 半導体装置の入力保護回路
JPS61194874A (ja) 半導体装置
JPH0570941B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070523

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term