JPH10334996A - コネクタ装置 - Google Patents

コネクタ装置

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Publication number
JPH10334996A
JPH10334996A JP13977497A JP13977497A JPH10334996A JP H10334996 A JPH10334996 A JP H10334996A JP 13977497 A JP13977497 A JP 13977497A JP 13977497 A JP13977497 A JP 13977497A JP H10334996 A JPH10334996 A JP H10334996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mating
connector
fitting
engagement
insulator
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP13977497A
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English (en)
Inventor
Katsumasa Okuda
勝雅 奥田
Minoru Itoigawa
稔 糸魚川
Tomosane Takahashi
伴実 高橋
Mototsugu Inoue
幹嗣 井上
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタ及び相手コネクタの半嵌合を防止す
ること。 【解決手段】 嵌合部7を有するコネクタ1と、該嵌合
部7に嵌合する相手嵌合部37を有する相手コネクタ3
0とを含み、前記嵌合部7に磁石25a,25bを有
し、前記相手嵌合部37には嵌合方向Iの中間部分に相
手磁石36a,36bを有し、前記磁石25a,25b
及び前記相手磁石36a,36bは互いに嵌合途中にお
いて向かい合う位置にあり、互いに向かい合う面が同極
で互いに反発力を生じ、嵌合・離脱方向I,IIの途中点
を境として前記コネクタ1及び相手コネクタ30が互い
に離脱側・嵌合側に付勢される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタと相手コ
ネクタとを嵌合・離脱可能に嵌合させて機器間を電気的
に接続を行うコネクタ装置に属する。
【0002】
【従来の技術】従来のコネクタ装置は、図11に示すよ
うに、レセプタクル側コネクタであるコネクタ101
と、このコネクタ101に嵌合・離脱可能なプラグ側コ
ネクタである相手コネクタ201とを有している。
【0003】図12及び図13はコネクタ101と相手
コネクタ201とが相互に嵌合している状態を示してい
る。コネクタ101は、例えば、機器に搭載されている
ものであり、このコネクタ101に相手コネクタ201
を嵌合することによって相互に電気的・機械的な接続を
行うものである。
【0004】コネクタ101は、図14及び図15にも
示すように、略箱形状に形成されているインシュレータ
103と、このインシュレータ103に設けられている
ピンコンタクトのような複数の導電性のコンタクト10
5とを有している。
【0005】インシュレータ103は大きな溝形状に形
成されている嵌合部107と、この嵌合部107の一部
を形成している互いに平行な一対の側壁部111,11
2のそれぞれに形成されている一対の係合片115,1
16と、一対の側壁部111,112から外方にのびて
いる一対の固定ブロック部121、122とを有してい
る。
【0006】一対の係合片115,116のそれぞれは
一対の側壁部111,112と同じ面に位置しており、
嵌合部107の奥部側で一端が一対の側壁部111,1
12に接続され、他端が嵌合部107の前側へ向けての
びている。一対の係合片115,116の一端のそれぞ
れには、図14においてもっとも良く分かるように、互
いに対向するように嵌合部107の内側へ少し突出して
いる係合突部115a、116aが形成されている。
【0007】コンタクト105は嵌合部107に所定間
隔をもって嵌合部107に並列に配された接触部105
aと、インシュレータ103に保持されている図示しな
い保持部と、この保持部に引き続きインシュレータ10
3の後方から外へのびている端子部105cとを有して
いる。端子部105cは、例えば機器に搭載されている
プリント回路基板に設けられている導電部に半田などに
よって先端部分が接続されるものである。
【0008】また、一対の固定ブロック部121、12
2は前述したプリント回路基板に固定されるものであっ
て、中央にネジを挿通してプリント回路基板に固定する
ための貫通孔121a、122aを有している。
【0009】一方、相手コネクタ201は相手インシュ
レータ203とこの相手インシュレータ203に組み付
けられている可動カバー250とを有している。相手イ
ンシュレータ203は嵌合部107に嵌合する相手嵌合
部207を有している。相手嵌合部207にはソケット
コンタクトのような複数の相手コンタクト205の相手
接触部205aが並列に所定間隔をもって配されてい
る。相手接触部205aにはコンタクト105の接触部
105aが嵌合時に接触一対一に接触するものである。
また、相手コンタクト205は相手接触部205aとは
反対側の端部で図示しないケーブルに接続される。
【0010】なお、図16及び図17は相手コンタクト
205を組み込む前の相手コネクタ201を示してお
り、相手インシュレータ203には嵌合方向I及び離脱
方向IIに複数の相手コンタクト収容孔203aが形成さ
れている。これらの相手コンタクト収容孔203aに相
手コンタクト205が一対一に収容・保持されるもので
ある。そして、相手嵌合部207の位置にある相手コン
タクト収容孔203aの部分には相手コンタクト205
の相手接触部205aが収容されるものである。
【0011】相手嵌合部207は嵌合部107に嵌合す
るときに一対の係合片115,116が対向する一対の
相手側壁部211,212を有している。一対の相手側
壁部211,212には嵌合方向Iに嵌合部に嵌合する
ときに一対の係合片115,116が外向きに撓みなが
ら係合突部115a,116aを摺動させ、嵌合部10
7及び相手嵌合部207が相互に完全嵌合したときに係
合突部115a,116aが一対の係合片115,11
6の復元力によって入り込み係合する一対の係合溝21
1a,212aが形成されている。
【0012】また、相手インシュレータ203には一対
の相手側壁部211、212を含む周囲面を囲むように
略筒形状の可動カバー250が組み付けられてる。可動
カバー250は相手インシュレータ203を嵌合・離脱
方向I,IIへ移動可能に組み付けており、中央に相手コ
ネクタを収容する大きな開口部250aと、一対の相手
外壁部211,212に対向している一対のバネ保持筒
部261,262とを有している。一対のバネ保持筒部
261,262のそれぞれには嵌合・離脱方向I,IIに
コイルバネ265が収容されている。コイルバネ265
の離脱方向の端部は相手インシュレータ203の両側に
形成されているバネ受部231、232によって嵌合・
離脱方向I,IIのコイルバネ265の所定変位を規制さ
れている。バネ受部231、232にはコイルバネ26
5の内部へのびている棒状の位置決め部232a,23
2bが設けられている。
【0013】次に、コネクタ101及び相手コネクタ2
02の嵌合操作について、図18及び図19を参照しな
がら説明する。
【0014】可動カバー250を有する相手コネクタ2
01において、相手インシュレータ203の相手嵌合部
207をインシュレータ103の嵌合部107に対向さ
せる。そして、嵌合部107と相手嵌合部207とを合
わせるように対向させると、相手嵌合部207の一対の
相手側壁部211,212に係合突部115a,116
aが乗り上げるように外向きに押されることから開口部
205aの両側に位置している可動カバー250の一対
のバネ保持筒部261,262の外面に一対の係合片1
15、116の先端が突き当たる。
【0015】次に、相手インシュレータ203をさらに
嵌合方向Iへ移動させると、図12及び図13に示した
ように、コイルバネ265が圧縮されながら嵌合部10
7に相手嵌合部207が嵌合する。このとき係合片11
5、116の係合突部115a,116aは一対の相手
側壁部211,212を摺動して係合溝211a,21
2aに係合する。この状態でコネクタ101と相手コネ
クタ202とは完全嵌合した状態となる。また、係合片
115、116の係合突部115a,116aが係合溝
211a,212aに係合すると、可動カバー250の
一対のバネ保持筒部261、262の外面に突き当って
いた一対の係合片115、116の先端が元の状態に戻
るため、突き当て状態が解除されることから可動カバー
250内のコイルバネ265が伸長して可動カバー25
0を嵌合部107側へ移動させる。このときにはコンタ
クト105の接触部105aと相手コンタクト205の
相手接触部205aとが互いに完全に接触した状態とな
る。
【0016】ところで、相手嵌合部207を嵌合部10
7に嵌合する途中で嵌合操作を中断した場合には、コン
タクト105の接触部105aと相手コンタクト205
の相手接触部205aとが少し接触している状態とな
る。このときの相手嵌合部207と嵌合部107とは完
全に嵌合しなく、少量の嵌合寸法で嵌合している状態で
あり、以下の説明ではこの状態を半嵌合状態と呼ぶ。な
お、半嵌合状態では、コンタクト105の接触部105
aと相手コンタクト205の相手接触部205aも不完
全な状態で接触している。
【0017】この半嵌合状態で嵌合操作を中断すると、
可動カバー250の一対のバネ保持筒部261、262
の外面に一対の係合片115、116の先端が突き当っ
ているので、少し圧縮されていたコイルバネ265が伸
長することから相手嵌合部207と嵌合部107との半
嵌合状態が解除されてコネクタ101から相手コネクタ
202が離脱方向へ移動して離脱する。
【0018】したがって、このコネクタ装置では、コネ
クタ101と相手コネクタ201との半嵌合状態を可動
カバー250、コイルバネバネ265及び係合片11
5、116との構成によって回避する構成となってい
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コネクタ装置では、コネクタ102と相手コネクタ20
1との半嵌合状態を可動カバー250、コイルバネバネ
265及び一対の係合片115、116などの部品の構
成によって回避する構成となっていることから、部品点
数が多くなってしまうとともに、構成が複雑になってし
まい組み立て作業に手間がかかるという問題がある。
【0020】また、コイルバネ265や一対の係合片1
15、116を用いる構成としたことから、これらの変
形や機能の低下によって信頼性の高い半嵌合の防止が得
られないという問題がある。
【0021】さらに、自動車のハーネス作業において
は、フロントパネルの下部分や奥部でコネクタを相手コ
ネクタに嵌合しなければならず、奥深い部分では手探り
で相手コネクタにコネクタを嵌合しなければならないと
いう困難な作業となっている。
【0022】このような場所における嵌合作業では、係
合溝211a,212aに係合突部115a,116a
が完全に入り込むまで嵌合部に相手嵌合部を完全に嵌合
させるように押し込まなければ半嵌合状態となっていし
まうことから、指の感覚のみで嵌合作業を行う場合には
作業が困難なものとなってしまう。
【0023】それ故に本発明の課題は、コネクタと相手
コネクタとの半嵌合状態のままになってしまうことを防
止でき、しかも半嵌合状態であっても反発力と慣性力と
の両方でコネクタと相手コネクタとを完全に嵌合する位
置まで移動させ完全な嵌合状態にさせることができるコ
ネクタ装置を提供することにある。
【0024】さらに、本発明の他の課題は部品点数を減
少でき、嵌合・離脱操作のおける作業が容易にできると
ともに、信頼性の高い完全嵌合状態を得ることができる
コネクタ装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、インシ
ュレータを有するコネクタと、相手インシュレータを有
する相手コネクタとを具備し、前記インシュレータは嵌
合部を有し、前記相手インシュレータは該嵌合部を嵌合
する相手嵌合部を有し、前記嵌合部には導電性のコンタ
クトが設けられており、前記相手嵌合部には前記嵌合部
と前記相手嵌合部とが嵌合したときに前記コンタクトに
電気的・機械的に接続する導電性の相手コンタクトが設
けられているコネクタ装置において、前記嵌合部及び前
記相手嵌合部は前記コネクタ及び前記相手コネクタの嵌
合操作の途中において互いに向かい合う位置で、該向か
い合う面が同じ磁極で互いに反発力を生じ、該反発力を
用いて嵌合・離脱方向の途中点を境として前記コネクタ
及び前記相手コネクタが互いに離脱・嵌合方向へ付勢さ
れるよう配置した磁石と相手磁石とを有していることを
特徴とするコネクタ装置が得られる。
【0026】また、本発明によれば、前記インシュレー
タには前記磁石が前記嵌合部の前記嵌合方向の先端側の
一対の側壁部にに設けられており、前記相手嵌合部には
前記相手磁石が前記一対の側壁部に前記嵌合操作に対向
する一対の相手側壁部にかつ前記嵌合方向の中間部分に
設けられていることを特徴とするコネクタ装置が得られ
る。
【0027】また、本発明によれば、前記インシュレー
タは前記嵌合部の嵌合方向の先端面近傍に一端が支持さ
れかつ前記嵌合方向とは反対の前記離脱方向へのびてい
る可撓性の係合アーム部を有し、前記相手嵌合部は前記
嵌合時に前記係合アーム部を受け入れる係合溝部を有
し、前記係合アーム部及び前記係合溝部は前記嵌合方向
の途中点を越え前記磁石及び前記相手磁石の前記嵌合方
向への反発力及び慣性力によって前記コネクタが移動し
たときに係合する係合手段を有していることを特徴とす
るコネクタ装置が得られる。
【0028】さらに、本発明によれば、前記係合手段は
前記係合アーム部に設けた係合突部と、前記係合溝部は
前記嵌合方向の途中点を越え前記磁石及び前記相手磁石
の前記嵌合方向への反発力及び慣性力によって前記コネ
クタが移動したときに前記係合突部が乗り越えて前記離
脱方向への移動を阻止する方向で係合するよう前記係合
溝部に設けた相手係合部とによって構成されていること
を特徴とするコネクタ装置が得られる。
【0029】
【作用】本発明のコネクタ装置によると、磁石及び相手
手磁石は互いに嵌合途中において互いに向かい合う位置
にあり、向かい合う面が同極で互いに反発力を生じ、こ
の反発力を用いてコネクタ及び相手コネクタの双方を嵌
合過程において嵌合・離脱方向の途中点を境としてコネ
クタ及び相手コネクタが互いに離脱側・嵌合側に付勢さ
れる。
【0030】磁石及び相手磁石はこれらの反発力によっ
て嵌合、離脱の途中点を境としてコネクタと相手コネク
タとハウジングが互いに離脱側へ、または嵌合側に付勢
されうことから、コネクタと相手コネクタとが半嵌合状
態であれば、コネクタを相手コネクタから離脱方向へ移
動させてしまうことから半嵌合状態が容易に確認でき
る。
【0031】また、嵌合操作において、離脱方向の反発
力を越えた直後、即ち、磁石と相手磁石とが完全に重な
り合う途中点を境を越えた時点で嵌合操作を中断した場
合には、この時点で磁石と相手磁石との反発力の方向が
嵌合方向になっていることから、磁石と相手磁石との反
発力と慣性力との両方でコネクタが相手コネクタに完全
に嵌合する位置まで移動し完全に相手コネクタに嵌合し
嵌合が完了する。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は本発明のコネクタ装置の一
実施の形態例を示している。図1を参照して、コネクタ
装置はプラグ側であるコネクタ1と、このコネクタ1に
嵌合・離脱するレセプタクル側である相手コネクタ30
とを有している。相手コネクタ30は、機器に搭載され
ているものであり、この相手コネクタ30にコネクタ1
を嵌合することによって相互に電気的・機械的な接続が
なされるものである。
【0033】コネクタ1は、図2及び図3にも示すよう
に、略箱形状に形成されているインシュレータ3と、こ
のインシュレータ3の内部に設けられているソケットコ
ンタクトのような複数の導電性コンタクト5とを有して
いる。
【0034】インシュレータ5は嵌合部7と、この嵌合
部7の後部で嵌合部7の幅方向に突出している一対の規
制突部9a,9bと、これらの規制突部9a,9bの後
方にのびている基部11とを有している。
【0035】インシュレータ1の内部には複数のコンタ
クト5の接触部5aが互いに並列に所定間隔をもって嵌
合方向I及び離脱方向IIの一軸仮想線上に収容するコン
タクト収容部13が形成されており、コンタクト5の図
示しない保持部がインシュレータ1に保持されている。
これらのコンタクト5は基部11の外側からインシュレ
ータ3の内部に配されているケーブル45にそれぞれ接
続されている。ケーブル45は例えば信号線、信号線及
びアース線の複合線である。
【0036】嵌合部7は嵌合方向Iの先端に嵌合面7a
と、嵌合面7aの両側で嵌合面7aを直交する向きにの
びている一対の側壁部7b,7cとを有している。一対
の規制突部9a,9bは一対の側壁部7b,7cからそ
れぞれ外方にのびている。一対の側壁部7b,7cは嵌
合面7aの長手方向の両端側から基部11の後端にかけ
て嵌合面7aに対して直角にのびている面である。嵌合
面7aにはコンタクト5の接触部5aの先端が対向する
位置に各接触部5aに一対一に対向する複数の挿入孔1
5が形成されている。
【0037】インシュレータ3は一対の側壁部7b,7
c及び嵌合面7aに対して直角な上面である上壁部3a
と、この上壁部3aに平行に相対している下壁部3bと
を有している。
【0038】また、インシュレータ3には嵌合面7aの
近傍で上壁部3aに接続され、かつ規制突起部9a,9
bが位置している上壁部3aの上方にまでのびている係
合アーム部17が設けられている。係合アーム部17は
嵌合面7aの近傍から規制突起部9a,9bが位置して
いる上壁部3aの上方へ若干傾斜した状態でのびている
アーム板部17aと、このアーム板部17aの幅方向の
両側でアーム板部上に突条に形成されている一対のガイ
ド突部17b,17cと、係合アーム部17の自由端部
である先端部には指によって規制突起部9a,9bが位
置している上壁部3aへ向けて押圧することができる押
圧部19と、押圧部19の近傍で係合アーム部17のア
ーム板部17aの上面に形成されている係合突部21と
を有している。
【0039】係合突部21は後述する相手コネクタ30
とコネクタ1との嵌合時の状態において、コネクタ1が
相手コネクタ30から容易に離脱できないように阻止す
る役目を果たす。押圧部19は相手コネクタ30とコネ
クタ1との嵌合時の状態から離脱操作を行うときに阻止
状態を解除する役目を果たすものである。
【0040】さらに、嵌合部7の嵌合方向Iの先端部
分、即ち、嵌合面7aと一対の側壁部7b,7cとの共
通する壁部分の双方には溝部3d,3eがそれぞれ形成
されている。各溝部3d,3eのそれぞれには磁石25
a,25bが設けられている。磁石25a,25bは溝
部3d,3eに嵌め込むほかに、これらの磁石25a,
25bを溝部3d,3eに接着剤や両面テープなどの止
着材料を用いて固定するようにしてもよい。
【0041】磁石25a,25bは一対の側壁部7b,
7cの長手方向に長い寸法形状であって、一対の側壁部
7b,7cに板厚方向、即ち、嵌合方向Iを直交する方
向でN,S磁極が異なるように嵌め込まれている。
【0042】一方、図1に示した相手コネクタ30は、
図4乃至図6にも示すように、略箱形状の相手インシュ
レータ33と、嵌合時に複数のコンタクト5に接触する
ピンコンタクトのような複数の導電性の相手コンタクト
35とを有している。
【0043】相手インシュレータ33はコネクタ1の嵌
合部7と係合アーム部17の押圧部19を除く部分とを
受け入れるように大きな溝形状に形成されている相手嵌
合部37を有している。相手コンタクト35は、コネク
タ1と相手コネクタ30との嵌合時に複数のコンタクト
5の接触部5aに一対一に接触するように相手接触部3
5aを相手嵌合部37の内部に並列に所定間隔をもって
配されており、図示しない相手保持部が相手インシュレ
ータ33に保持されている。
【0044】相手インシュレータ33には嵌合時に規制
突起部9a,9bに対向する相手嵌合面33aを有して
いる。嵌合部7の一対の側壁部7b,7c、上壁部3a
及び下壁部3bのそれぞれに対向する相手嵌合部37の
内側壁のうち、嵌合部7の上壁部3aに対向する相手上
壁部30aの内面には嵌合部7の長手方向にのびている
ガイド溝部41が形成されている。ガイド溝部41には
コネクタ1と相手コネクタ30との嵌合時に係合アーム
部17の押圧部19を除く部分が入り込み、コンタクト
5と相手コンタクト35とが正しい姿勢で接触が行われ
るよう一対のガイド突部17b,17cを摺動させなが
ら嵌合方向Iへガイドする役目を果たす。
【0045】また、ガイド溝部41の底面の中央部分か
つ相手嵌合部37の開口端には嵌合時に係合アーム部1
7の係合突起部21に係合しコネクタ1が離脱方向IIへ
移動を阻止する相手係合突部43が底面上に突出してい
る。
【0046】さらに、相手インシュレータ37は嵌合部
7の一対の側壁部7b,7c、上壁部3a及び下壁部3
bのそれぞれに対向する相手嵌合部37の内側壁のう
ち、嵌合時に嵌合部7の一対の側壁部7b,7cに一対
一に対向する一対の相手側壁部37b,37cにはこれ
らの長手方向の中間部分に相手溝部30d,30eが形
成されている。各相手溝部30d,30eのそれぞれに
相手磁石36a,36bが設けられている。相手磁石3
6a,36bは相手溝部30d,30eに嵌め込むほか
に、相手磁石36a,36bを相手溝部30d,30e
に接着剤や両面テープなどの止着材料を用いて固定する
ようにしてもよい。
【0047】相手磁石36a,36bは一対の相手側壁
部の長手方向に長い寸法に嵌め込まれており、相手側壁
部37b,37cに板厚方向、即ち、嵌合方向Iを直交
する方向でN,S磁極が異なるように嵌め込まれてい
る。
【0048】次に、図7乃至図10を参照して、コネク
タ1と相手コネクタ30との嵌合操作を説明する。な
お、図7乃至図10ではインシュレータ3及び相手イン
シュレータ37、磁石25a,25b及び相手磁石36
a,36bの関係を説明するために、コネクタ1と相手
コネクタ30との構造を簡略的に図示している。
【0049】図7及び図8を参照して、まず、磁石25
a,25bと相手磁石36a,36bとはコネクタ1と
相手コネクタ30との嵌合途中で互いに対向する位置関
係にあり、かつ磁石25a,25bと相手磁石36a,
36bとが互いに向かい合う時、互いに反発する方向、
例えば相手嵌合部37の一対の相手側壁部37a,37
bに一対一に対向する磁石25a,25bがS極となっ
ているとき、これと向かい合う相手磁石36a,36b
はS極となる方向に取り付けられている。
【0050】このようにして、コネクタ1の嵌合部7を
相手コネクタ30の相手嵌合部37に挿入し嵌合してい
くと、磁石25a,25bと相手磁石36a,36bと
が互いに反発するようにS極同士が対向するため、嵌合
操作の前半では反発力がコネクタと相手コネクタ30と
が離脱方向IIへ働く。
【0051】さらに、コネクタ1の嵌合部7を相手コネ
クタ30の相手嵌合部37に挿入し嵌合していくと、こ
の離脱方向IIに働く反発力を越えて磁石25a,25b
と相手磁石36a,36bとが完全に重なり合う点Aを
境として、磁石25a,25bと相手磁石36a,36
bとの反発力の方向が嵌合部7と相手嵌合部37とが嵌
合する嵌合方向Iに働き、磁石25a,25bと相手磁
石36a,36bとによる反発力を越えた勢いに付勢
し、磁石25a,25bと相手磁石36a,36bとの
反発力と慣性力との両方でコネクタ1と相手コネクタ3
0とが完全に嵌合する位置まで移動し、このとき、係合
アーム部17が少し撓み係合突部21が相手係合突部4
3を乗り越えて相手係合突部43に係合し嵌合が完了す
る。この状態では、係合突部21と相手係合突部43と
が互いに係合しているので、コネクタ1が相手コネクタ
30から容易に離脱方向IIへ離脱するのを阻止してい
る。
【0052】もし、嵌合前半でコネクタ1を相手コネク
タ30に嵌合する操作を中断した場合、即ち、完全に嵌
合したと錯覚して嵌合操作を止めてしまった場合などに
おいては、磁石25a,25bと相手磁石36a,36
bとの反発力がコネクタ1と相手コネクタ30とに離脱
する離脱方向IIに働いているため、コネクタ1が相手コ
ネクタ30から外れて離脱することからまったく嵌合し
ないようにすることができる。
【0053】さらに、嵌合操作において、離脱方向IIの
反発力を越えた直後、即ち、磁石25a,25bと相手
磁石35a,35bとが完全に重なり合う点Aを境を越
えた時点で嵌合操作を中断した場合には、この時点で磁
石25a,25bと相手磁石36a,36bとの反発力
の方向が嵌合方向Iになっていることから、この磁石2
5a,25bと相手磁石36a,36bとの反発力と慣
性力との両方でコネクタ1と相手コネクタ30とが完全
に嵌合する位置まで移動し完全に嵌合し嵌合が完了す
る。
【0054】なお、コネクタ1と相手コネクタ30とが
嵌合状態にあるとき、この嵌合状態からコネクタ1を相
手コネクタ30から離脱するには、係合アーム部17の
押圧部19をインシュレータ3の上壁部3aへ向けて少
し押圧することによって係合アーム部17を少し撓ま
せ、相手係合突部43から係合部21を外す。その後、
コネクタ1を離脱方向IIへ引き出すことによって相手嵌
合部37から嵌合部7を離脱させる。
【0055】
【発明の効果】以上、実施の形態例によって説明したよ
うに本発明のコネクタ装置によれば、コネクタと相手コ
ネクタとのそれぞれ外壁部に互いに反発する方向に磁石
と相手磁石とを取り付け、その反発力によって嵌合、離
脱の途中点を境としてコネクタと相手コネクタとが互い
に離脱側へ、または嵌合側に付勢させることから、コネ
クタと相手コネクタとの半嵌合状態のままになってしま
うことを防止できる。
【0056】また、嵌合操作において、離脱方向の反発
力を越えた直後、即ち、磁石と相手磁石とが完全に重な
り合う点を境を越えた時点で嵌合操作を中断した場合に
は、この時点で磁石と相手磁石との反発力の方向が嵌合
方向になっていることから、この磁石と相手磁石との反
発力と慣性力との両方でコネクタと相手コネクタとが完
全に嵌合する位置まで移動させることができる。
【0057】さらに、小さな寸法の磁石をコネクタ及び
相手コネクタに設けるのみで、半嵌合状態を防止でき、
嵌合途中で点を越えた位置で嵌合操作を中断したとして
もコネクタを嵌合方向へ磁石の反発力及び慣性力でコネ
クタを移動させることができるので従来よりも部品点数
を減少でき、信頼性の高い半嵌合解除及び完全嵌合状態
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタ装置の嵌合前の状態における
一実施の形態例を示す斜視図である。
【図2】図1に示したコネクタの要部を断面して示した
側面断面図である。
【図3】図1に示したコネクタを嵌合側から見た状態の
正面図である。
【図4】図1に示した相手コネクタを平面で断面した状
態で示した平面断面図である。
【図5】図1に示した相手コネクタを側面で断面した状
態で示した平面断面図である。
【図6】図1に示した相手コネクタを嵌合側から見た状
態の正面図である。
【図7】図1に示したコネクタ装置の嵌合の初期状態を
平面で断面した状態で示した平面断面図である。
【図8】図7に示したコネクタ装置の嵌合の初期状態を
側面で断面した状態を示した側面断面図である。
【図9】図7に示したコネクタ装置の完全嵌合状態を平
面で断面した状態で示した平面断面図である。
【図10】図9に示したコネクタ装置の完全嵌合状態を
側面で断面した状態で示した側面断面図である。
【図11】従来のコネクタ装置の嵌合前の状態における
一実施の形態例を示す斜視図である。
【図12】図11に示したコネクタと相手コネクタとを
嵌合した状態において要部を断面して示した平面断面図
である。
【図13】図11に示したコネクタと相手コネクタとを
嵌合した状態において要部を断面して示した側面断面図
である。
【図14】図11に示したコネクタの要部を断面して示
した平面断面図である。
【図15】図11に示したコネクタの側面図である。
【図16】図11に示した相手コネクタの要部を断面し
て示した平面断面図である。
【図17】図11に示したコネクタの要部を断面して示
した断面図である。
【図18】図11に示したコネクタ及び相手コネクタの
嵌合途中の状態を示し、要部を断面して示した平面断面
図である。
【図19】図11に示したコネクタ及び相手コネクタの
嵌合途中の状態を示し、要部を断面して示した側面断面
図である。
【符号の説明】
1,101 コネクタ 3,103 インシュレータ 3a 上壁部 3b 下壁部 3d 溝部 5,105 コンタクト 5a,105a 接触部 7,107 嵌合部 7a 嵌合面 7b,7c,111,112 側壁部 17 係合アーム部 19 押圧部 21 係合突部 25a,25b 磁石 30,201 相手コネクタ 30a 相手上壁部 30b 相手下壁部 30d,30e 相手溝部 33,203 相手インシュレータ 35,205 相手コンタクト 35a,205a 相手接触部 36a,36b 相手磁石 37,207 相手嵌合部 41 ガイド溝部 43 相手係合突部 115,116 係合片 115a,116a 係合突部 211a 係合溝 250 可動カバー 265 コイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 幹嗣 東京都渋谷区道玄坂1丁目21番2号 日本 航空電子工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インシュレータを有するコネクタと、相
    手インシュレータを有する相手コネクタとを具備し、前
    記インシュレータは嵌合部を有し、前記相手インシュレ
    ータは該嵌合部を嵌合する相手嵌合部を有し、前記嵌合
    部には導電性のコンタクトが設けられており、前記相手
    嵌合部には前記嵌合部と前記相手嵌合部とが嵌合したと
    きに前記コンタクトに接続する導電性の相手コンタクト
    が設けられているコネクタ装置において、 前記嵌合部及び前記相手嵌合部は前記コネクタ及び前記
    相手コネクタの嵌合操作の途中において互いに向かい合
    う位置で、該向かい合う面が同じ磁極で互いに反発力を
    生じ、該反発力を用いて嵌合・離脱方向の途中点を境と
    して前記コネクタ及び前記相手コネクタが互いに前記離
    脱・嵌合方向へ付勢されるよう配置した磁石と相手磁石
    とを有していることを特徴とするコネクタ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコネクタ装置において、
    前記インシュレータには前記磁石が前記嵌合部の前記嵌
    合方向の先端側の一対の側壁部に設けられており、前記
    相手嵌合部には前記相手磁石が前記一対の側壁部に前記
    嵌合操作に対向する一対の相手側壁部にかつ前記嵌合方
    向の中間部分に設けられていることを特徴とするコネク
    タ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコネクタ装置において、
    前記インシュレータは前記嵌合部の前記嵌合方向の先端
    面近傍に一端が支持されかつ前記嵌合方向とは反対側の
    前記離脱方向へのびている可撓性の係合アーム部を有
    し、前記相手嵌合部は前記嵌合時に前記係合アーム部を
    受け入れる係合溝部を有し、前記係合アーム部及び前記
    係合溝部は前記嵌合方向の前記中間部分における途中点
    を越え前記磁石及び前記相手磁石の前記嵌合方向への前
    記反発力及び慣性力によって前記コネクタが移動したと
    きに係合する係合手段を有していることを特徴とするコ
    ネクタ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のコネクタ装置において、
    前記係合手段は前記係合アーム部に設けた係合突部と、
    前記中間部分における途中点を越え前記磁石及び前記相
    手磁石の前記嵌合方向への反発力及び慣性力によって前
    記コネクタが移動したときに前記係合突部が乗り越えて
    前記離脱方向への移動を阻止する方向で係合するよう前
    記係合溝部に設けた相手係合部とによって構成されてい
    ることを特徴とするコネクタ装置。
JP13977497A 1997-05-29 1997-05-29 コネクタ装置 Withdrawn JPH10334996A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010064934A (ko) * 1999-12-20 2001-07-11 류정열 자동차의 와이어 하네스 연결용 콘넥터의유격방지장치
DE10021542A1 (de) * 2000-05-03 2001-11-15 Am3 Automotive Multimedia Ag Steckvorrichtung
JP2004039600A (ja) * 2002-07-08 2004-02-05 Zojirushi Corp 電源コードのプラグ
JP2018055959A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 株式会社サンメディカル技術研究所 コネクタシステム及びプラグコネクタ
US10147993B2 (en) 2014-02-19 2018-12-04 Molex, Llc Connecting device

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