JPH10334847A - 光イオン化質量分析装置 - Google Patents

光イオン化質量分析装置

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JPH10334847A
JPH10334847A JP9139654A JP13965497A JPH10334847A JP H10334847 A JPH10334847 A JP H10334847A JP 9139654 A JP9139654 A JP 9139654A JP 13965497 A JP13965497 A JP 13965497A JP H10334847 A JPH10334847 A JP H10334847A
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JP
Japan
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mass spectrometer
laser beam
optical
photoionization mass
sample
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JP9139654A
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Satoshi Osabe
敏 長部
Hiroyasu Shichi
広康 志知
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光イオン化質量分析装置の全検出効率の向上を
図る。 【解決手段】レーザビームを、集光機能を有する第1の
光学素子を通過させて試料上で集光した後、集光機能を
有する第2の光学素子を通過させ、入射光を光軸に垂直
な方向へ変位させて反射する機能を有する第3の光学素
子により反射させ、上記第2の光学素子により再び上記
試料上で集光した後、上記第1の光学素子を通過させ、
入射光を光軸に垂直な方向へ変位させて反射させる機能
を有する第4の光学素子により反射させ、上記第1,第
2,第3,第2,第1,第4の光学素子によって、その
度に試料上で集光させることを複数回繰り返し、最後に
上記いずれかの光学素子を通過せずに外に出す光学系を
用いて中性粒子をイオン化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光イオン質量分析装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、試料中の元素の種類の決定に
使用される測定装置として質量分析装置があり、そのな
かで、試料にイオンビームを照射することによりスパッ
タされる中性粒子をレーザ光によりイオン化し、生成す
るイオンを質量分析する光イオン化質量分析装置が知ら
れている。この光イオン化質量分析法は、試料にイオン
ビームを照射する際、試料より放出される中性粒子が同
時に試料より放出される二次イオンに比べて数が少なく
とも二,三桁多いため、二次イオンの質量スペクトルを
測定することにより元素の種類を決定する二次イオン質
量分析法に比べて感度が格段に向上することが期待され
ている。
【0003】図2は従来の光イオン化質量分析装置の原
理を説明する図である。以下でその原理を説明する。分
析試料1にイオンガン2から射出される一次イオンビー
ム3を照射すると、分析試料1より中性粒子4と二次イ
オン5が放出される。中性粒子4に、レーザ装置6より
レーザビーム7を照射させると中性粒子4が光励起によ
りイオン化され、光イオン8が生成する。光イオン8を
質量分析計9に導入し質量スペクトルを測定することに
より、試料1の質量分析を行う。
【0004】光イオン化質量分析法では、スパッタされ
た中性粒子にレーザビームを照射させてイオン化を行う
が、中性粒子を1光子のみでイオン化して高感度の分析
を行うには現在市販されているレーザでは出力不足であ
る。そこで、中性粒子をレーザ光により、一つ、ない
し、複数の励起状態をへて段階的にイオン化する、つま
り、中性粒子を多光子イオン化する方法がとられてい
る。このとき高感度分析が可能であると期待されるレー
ザ出力を得るためには、連続発振のレーザでは全く出力
が足りないため、尖頭出力の高いパルス発振のレーザが
用いられている。
【0005】ところで、光イオン化質量分析法では、そ
の検出効率は、試料面より放出された中性粒子のうちレ
ーザ照射を受ける割合(レーザ照射率),レーザ照射を
受けた中性粒子のうちレーザ光によりイオン化される割
合(イオン化効率)、および、イオン化された中性粒子
のうち質量分析計に検出される割合の積によって与えら
れる。パルスレーザを使用した場合、レーザビームの直
径が大きくなるとレーザ照射率が増大するが、レーザビ
ームの出力密度が低下するためイオン化効率が減少する
ので、最適なレーザビームの直径のときに分析の検出効
率が最大になることが知られている。しかし、分析対象
の元素の種類によっては、現在市販されている最高出力
のパルスレーザを用いてレーザビーム径を最適値にとっ
ても、なお出力が十分でないため高い検出効率を得るこ
とが困難な状況にある。
【0006】上記問題点に対して以下の三つの方法が考
案されてきた。
【0007】一番目の方法(特開昭62−170841号公報)
を図3で説明すると、試料1より放出された中性粒子4
を内壁が反射率の高い物質でコーティングされたイオン
化室29に貫通させ、イオン化室29のレーザの入射孔
30よりレーザ光7を入射させる。この方法では、レー
ザ光がイオン化室29の内壁により繰り返し反射するの
でレーザ照射を受ける中性粒子の数が増大し、生成する
光イオンの割合が増加する。
【0008】二番目の方法(特開平2−119040 号公報)
を図4で説明すると、レーザ共振器を構成する2枚の全
反射ミラー38と40の間に光イオン化の領域33を設
け、レーザ共振器内部のレーザ光7を光イオン化に利用
する。この方法では、全反射ミラー1枚と一部透過ミラ
ー1枚からなるレーザ共振器から一部透過ミラーを通じ
てレーザ光を取り出して光イオン化に利用していた従来
の方法に比べて、利用されるレーザ光の強度が格段に高
い。また共振器ミラーによる損失が小さいため複数回の
レーザ光の往復でレーザ光が減衰しにくいのでパルス幅
が長い。したがって、生成する光イオンの数が増大す
る。
【0009】三番目の方法(特開平3−165447 号公報)
を図5で説明すると、レーザ装置6とチャンバ42の間
に表面からの入射については透過、裏面からの入射につ
いては反射となるハーフミラー41を表面がレーザ装置
6に向くように配置し、また、チャンバ42を挟んで反
射ミラー40をハーフミラー41と対向させて配置す
る。この方法では、ハーフミラー41と反射ミラー40
との間でレーザ光が繰り返し往復するので、中性粒子の
レーザ照射を受ける割合が増え、生成する光イオンの数
が増大する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】検出効率向上を目的と
した図3,図4,図5で示される上記従来例には以下の
ような問題点がある。
【0011】図3の従来例では、レーザ光は内壁による
反射のたびに異なる経路を通り、レーザ光は広い空間的
領域を広い時間幅にわたって通過する。そのため、質量
分析計のなかでイオン透過率がもっとも高い飛行時間型
質量分析計を使用する場合、イオンの生成時間幅に広が
りがある上に、イオン化領域が広範囲にわたるため、生
成イオンの飛行時間のばらつきが大きくなり質量分解能
が極めて悪くなる。
【0012】図4の従来例では、レーザ装置の内部に光
イオン化質量分析装置を組み込むのは容易なことでな
く、現実的ではない。
【0013】図5の従来例では、ハーフミラー41と反
射ミラー40をレーザ光の光軸に垂直に配置した場合、
レーザ光の通過位置が一定するが、ハーフミラー41か
らの戻り光によりレーザ装置6が損傷を受けてしまうと
いう問題点がある。ハーフミラー41をレーザ光の光軸
に垂直にならないように配置した場合、上記の問題は生
じないが、イオンの生成時間幅に広がりがある上に、レ
ーザ光の通過位置が一定せず、イオン化の領域が広範囲
にわたるため、飛行時間型質量分析計を使用する場合に
は質量分解能が極めて悪くなる。
【0014】本発明の目的は、上記課題を解決するため
に考案されたもので、レーザ光を直線上で往復させるこ
とによって生じる上記問題点を有さず、検出効率の向上
を図ることのできる光イオン化質量分析装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明では、イオンビー
ムを試料に照射することによって生成する中性粒子にレ
ーザ装置からのレーザ光を照射してその中性粒子をイオ
ン化し、生成するイオンを質量分析計に導き質量分析す
る光イオン化質量分析装置において、レーザビームが集
光機能を有する第1の光学素子を通過し上記試料上で集
光した後、集光機能を有する第2の光学素子を通過し、
レーザビームを入射光の光軸から少なくとも光軸に垂直
な方向へ変位させて反射させる機能を有する第3の光学
素子により反射され、上記第2の光学素子により再び上
記試料上で集光後、上記第1の光学素子を通過し、レー
ザビームを入射光の光軸から少なくとも光軸に垂直な方
向へ変位させて反射させる機能を有する第4の光学素子
により反射され、再び、上記第1,第2,第3,第2,
第1,第4の光学素子をへて、その度に試料上で集光さ
せることを複数回繰り返し、最後に上記いずれかの光学
素子を通過せずに外に出ていくように構成したことを特
徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
を示す光イオン化質量分析装置の装置構成図である。試
料1の斜め上方には、試料1の表面にスパッタ用のパル
ス一次イオンビーム3を照射するためのイオンガン2
が、試料1の直上には光イオン8を検出するための質量
分析計9が設置されている。4はパルス一次イオンビー
ム3を試料1の表面に照射したとき試料1の表面より放
出される中性粒子であり、5は同時に放出される二次イ
オンである。6はレーザ装置であり、ほぼ平行なパルス
レーザビーム7を放出する。10,13はそれぞれ2枚
の平面反射ミラーを直交させて結合させたものである。
11,12は集光機能を持つレンズであり、試料1上で
レーザビーム7が焦点を結ぶように、焦点距離が選ばれ
ている。
【0017】上記第1の実施の形態におけるレーザビー
ムの伝播の仕方を図6をも参照しつつ説明する。レーザ
装置6から放出されたほぼ平行なレーザビーム7は、レ
ンズ11へ中心を外れてレンズ11の光軸に平行に入射
するように光路がとられており、上記レンズ11によっ
て試料1上で集光され、レンズ12によってほぼ平行な
ビームに戻される。上記レーザビーム7は、平面反射ミ
ラーを2枚直交させて結合させたもの13により光軸に
垂直な方向へ変位して反射され、レンズ12によって試
料1上で集光され、レンズ11によってほぼ平行なビー
ムに戻される。
【0018】レンズ11を通過したレーザビーム7は、
平面反射ミラーを2枚直交させて結合させたもの10に
よって光軸に垂直な方向へ変位して反射され、再びレン
ズ11に入射される。このとき、上記反射ミラーを2枚
直交させて結合させたもの10と13は、上記レンズ1
1,12の光軸に平行なビームを光軸に平行に反射させ
るので、図6のように上記反射ミラーを2枚直交させて
結合させたもの10と13の二つが同時に上記2枚のレ
ンズ11,12の中心を通る直線上にない場合、レーザ
ビーム7は試料1上を一往復した後、初めにレーザビー
ム7がレンズ11に入射したときの位置よりずれた位置
で、レンズ11の光軸に平行に入射する。
【0019】したがって、これらの集光,反射,集光,
反射は、レーザビーム7がいずれかの光学素子を通過せ
ず、光学系の外に出ていくまで繰り返される。しかも、
レンズの球面収差を無視し、レーザビームが厳密に平行
なビームであるとしたら、レンズの光軸に平行に入射し
た平行ビームはレンズのどの位置に入射しても同じ点に
集光するので、レーザビーム7は試料1上を通過するた
びに同じ点に集光される。
【0020】実際には、レーザビーム7は有限のビーム
径をもつため、有限の大きさの発散角か収束角をもつの
で、レンズを通過後の集光点は平行ビームが入射する場
合の集光点よりずれる。例えば、レーザビーム7がわず
かな角度で発散している場合、平行な場合の集光点より
レンズから遠い位置に集光されるので、レーザビーム7
は試料1上を通過するたびに、集光点がずれる。しか
し、上記各光学素子の配置、特に、向きを調整すること
によって、上記レーザビーム7が上記試料1の上である
一つの直線の近くに集光させることができるし、また、
ほぼ同一直線上に集光させることもできる。また、当然
のことながら、レーザビーム7の往復の度に光路がずれ
るので、レーザビームが光路を逆行するようなこともな
い。
【0021】以上のように構成した第1の実施の形態の
作用を述べる。レーザ光はレンズによって集光させても
光の回折性のため集光点付近で有限の大きさのビームウ
ェストができる。そのため、反射ミラーを2枚直交させ
て結合させたもの10と13の間の距離がレーザのパル
ス幅の時間内に光が進む距離に比べて短いときには、レ
ーザビーム7の集光点の位置が試料1上を通過するたび
に変わっても、それがある直線の近くにあるか、ほぼ同
一直線上にある場合には、レーザビーム7は試料1上で
パルスが重なるか、ビームが近接しあう。
【0022】これはパルスを往復させない従来の場合よ
り光の強度が増大するかレーザビーム径が大きくなるこ
とを意味するので、イオン化効率かレーザ照射率が大き
くなる。したがって、検出効率が大幅に向上する上に、
従来の場合と違って光イオンの生成位置が一定するの
で、質量分析計として飛行時間型質量分析計を利用する
とき、従来より質量分解能が向上することになる。ま
た、レーザビーム7が逆行することがないのでレーザ装
置を損傷してしまうという問題点もない。
【0023】第2の実施の形態は、図7で示されてお
り、第1の実施の形態との違いは、平面反射ミラーを直
交させて結合させたもの10,13のかわりに直角プリ
ズム14,15を用いている点である。直角プリズムは
入射光を平行にシフトして折り返すので、この実施の形
態においても、第1の実施の形態と同じ作用がある。
【0024】第3の実施の形態は、図8で示されてお
り、平面反射ミラーを直交させて結合させたもの10,
13や直角プリズム14,15のかわりに放物柱面ミラ
ーを組み合わせたものを用いたものである。16,17
は、図9で説明するように、それぞれ、その垂直断面が
焦点18と軸20を共有する二つの放物線22,23に
なる2枚の放物柱面ミラーを2枚組み合わせたもの、お
よび、その垂直断面が焦点19と軸21を共有する二つ
の放物線24,25になる2枚の放物柱面ミラーを2枚
組み合わせたものである。16,17はそれぞれの焦点
18,19がレンズ11,12の中心を通る直線上にあ
り、上記各光学素子の間隔は焦点18を仮想点光源とし
て光を発したとき、点26および焦点19で集光される
ような間隔になっているものとする。また、レーザ装置
6はレーザビーム7があたかも焦点18を点光源にして
放射状に出たかのように伝播してレンズ11に入射する
ように配置されている。
【0025】上記第3の実施の形態におけるレーザビー
ムの伝播の仕方を図8,図9で説明する。レーザビーム
7はレンズ11によって試料1上の一点26で集光さ
れ、レンズ12によってあたかも焦点19に集光するか
のように収束しながら2枚の放物柱面ミラーを2枚組み
合わせたもの17に入射する。ところで、放物線には、
焦点を通る直線の放物線による反射によって得られる直
線が放物線の軸に平行になるという性質がある。この性
質のため、レーザビーム7は2枚の放物柱面ミラーを2
枚組み合わせたもの17によって、あたかも焦点19を
点光源とするかのように発散しながら反射される。この
レーザビーム7はレンズ12によって、試料1上の点2
6で集光され、レンズ11によってあたかも焦点18に
集光するかのように収束しながら2枚の放物柱面ミラー
を2枚組み合わせたもの16に入射する。そして、17
での反射と同様にして、16での反射によって、あたか
も点光源18から出たかのように発散しながらレンズ1
1に入射する。
【0026】このとき、第1の実施の形態と同様に、2
枚の放物柱面ミラーを2枚組み合わせたもの16,17
のそれぞれの結合部の両方が同時に二つの焦点18,1
9を通る直線上にない場合、レーザビーム7が一往復し
た後のレンズ11への入射点は初めにレーザビーム7が
入射したときの入射点よりずれる。したがって、これら
の集光,反射,集光,反射は、レーザビーム7がいずれ
かの光学素子を通過せず、光学系の外に出ていくまで繰
り返される。しかも、第1の実施の形態と違って、レー
ザビームはいつでも一点26に集光する。よって、この
場合にも第1,第2の実施の形態と全く同じ作用があ
る。
【0027】第1,第2,第3の実施の形態では、レー
ザビーム7をレンズ11,12によって試料1上で集光
させるとしているが、図10のように、レンズ11,1
2のかわりにレーザビーム7が試料1上で集光するよう
に焦点距離が選ばれた凹面ミラー27,28を用いても
よい。この場合でも、第1,第2,第3の実施の形態と
同じ作用がある。
【0028】また、上記実施の形態において、平面反射
ミラーを2枚結合させたもの10,13や放物柱面ミラ
ーを2枚結合させたもの16,17にレーザビームが通
過するように開口部を設けてもよい。さらに、平面反射
ミラーを2枚組み合わせたもの,放物柱面ミラーを2枚
組み合わせたもの,直角プリズムから二つを使って光学
系を構成してもよい。この場合にも、上記実施の形態と
全く同じ作用がある。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればレ
ーザ装置から放出されたパルスレーザビームは、試料上
でパルスが重なり合い、光の強度が増してイオン化効率
が増大するか、実効的なビーム幅が大きくなりレーザ照
射率が増大するかによって、全検出効率が向上して、分
析感度がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す装置構成図。
【図2】光イオン化質量分析装置の原理を説明する図。
【図3】光イオンの数を増大することを試みた従来の一
例を示す構成図。
【図4】光イオンの数を増大することを試みた従来の一
例を示す構成図。
【図5】光イオンの数を増大することを試みた従来の一
例を示す構成図。
【図6】本発明の一実施の形態におけるレーザビームの
伝播を示す説明図。
【図7】本発明の一実施の形態を示す装置構成図。
【図8】本発明の一実施の形態を示す装置構成図。
【図9】本発明の一実施の形態におけるレーザビームの
伝播を示す説明図。
【図10】本発明の一実施の形態を示す装置構成図。
【符号の説明】
1…試料、2…イオンガン、3…一次イオンビーム、4
…中性粒子、5…二次イオン、6…レーザ装置、7…レ
ーザビーム、8…光イオン、9…質量分析計、10,1
3…反射ミラー、11,12…レンズ、14,15…直
角プリズム、16,17…2枚の放物柱面ミラー、2
7,28…凹面ミラー。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオンビームを試料に照射することによっ
    て生成する中性粒子にレーザ装置からのレーザ光を照射
    してその中性粒子をイオン化し、生成するイオンを質量
    分析計に導き質量分析する光イオン化質量分析装置にお
    いて、レーザビームが集光機能を有する第1の光学素子
    を通過し上記試料上で集光した後、集光機能を有する第
    2の光学素子を通過し、レーザビームを入射光の光軸か
    ら少なくとも光軸に垂直な方向へ変位させて反射させる
    機能を有する第3の光学素子により反射され、上記第2
    の光学素子により再び上記試料上で集光後、上記第1の
    光学素子を通過し、レーザビームを入射光の光軸から少
    なくとも光軸に垂直な方向へ変位させて反射させる機能
    を有する第4の光学素子により反射され、再び、上記第
    1,第2,第3,第2,第1,第4の光学素子をへて、
    その度に試料上で集光されることを複数回繰り返し、最
    後に上記いずれかの光学素子を通過せずに外に出ていく
    ような光学系を具備したことを特徴とする光イオン化質
    量分析装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光イオン化質量分析装置に
    おいて、上記第4の光学素子と上記第3の光学素子の間
    隔の2倍が上記レーザビームのパルス幅の時間内に光が
    進む距離に比べて短い光学系を具備したことを特徴とす
    る光イオン化質量分析装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の光イオン化質量分
    析装置において、上記第3,第4の光学素子として、2
    枚の平面反射ミラーを直交させたものを用いた光学系を
    具備したことを特徴とする光イオン化質量分析装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の光イオン化質量分
    析装置において、上記第3,第4の光学素子として、そ
    の垂直断面が軸および焦点が共通で向きがお互いに逆で
    頂点における曲率の大きさが異なる二つの放物線になる
    もので、反射面が2枚の放物柱面の凸面から構成される
    反射ミラーを用い、そのある一つの垂直断面である放物
    線の焦点、および、第1,第2の光学素子の中心がほぼ
    一直線上にある光学系を具備したことを特徴とする光イ
    オン化質量分析装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2記載の光イオン化質量分
    析装置において、上記第3,第4の光学素子として、直
    角プリズムを用いた光学系を具備したことを特徴とする
    光イオン化質量分析装置。
  6. 【請求項6】請求項1または2記載の光イオン化質量分
    析装置において、上記第3,第4の光学素子として、2
    枚の平面反射ミラーを直交させたもので、レーザビーム
    を通過させるための開口を設けたものを用いた光学系を
    具備したことを特徴とする光イオン化質量分析装置。
  7. 【請求項7】請求項1または2記載の光イオン化質量分
    析装置において、上記第3,第4の光学素子として、そ
    の垂直断面が軸および焦点が共通で向きがお互いに逆で
    頂点における曲率の大きさが異なる二つの放物線になる
    もので、反射面が2枚の放物柱面の凸面から構成され、
    レーザビームを通過させる開口を設けた反射ミラーを用
    い、そのある一つの垂直断面である放物線の焦点、およ
    び、第1,第2の光学素子の中心がほぼ一直線上にある
    光学系を具備したことを特徴とする光イオン化質量分析
    装置。
  8. 【請求項8】請求項1または2記載の光イオン化質量分
    析装置において、上記第3,第4の光学素子として、請
    求項3,4,5,6,7のいずれかで用いられる開口の
    ある反射ミラーか,開口のない反射ミラーか,直角プリ
    ズムのいずれかの光学素子を2種類用いた光学系を具備
    したことを特徴とする光イオン化質量分析装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれか記載の光イオン化
    質量分析装置において、上記第1,第2の光学素子とし
    て、レンズを用いた光学系を具備したことを特徴とする
    光イオン化質量分析装置。
  10. 【請求項10】請求項1〜8のいずれか記載の光イオン
    化質量分析装置において、上記第1,第2の光学素子と
    して、凹面ミラーを用いた光学系を具備したことを特徴
    とする光イオン化質量分析装置。
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Cited By (10)

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JP2002323478A (ja) * 2001-04-27 2002-11-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 有機ハロゲン化合物の検出装置
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