JPH10334740A - ケーブル用の非架橋型樹脂組成物 - Google Patents
ケーブル用の非架橋型樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH10334740A JPH10334740A JP15774297A JP15774297A JPH10334740A JP H10334740 A JPH10334740 A JP H10334740A JP 15774297 A JP15774297 A JP 15774297A JP 15774297 A JP15774297 A JP 15774297A JP H10334740 A JPH10334740 A JP H10334740A
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- JP
- Japan
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- organic peroxide
- composition
- polyolefin resin
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐劣化特性に優れるケーブル用の非架橋型樹
脂組成物を提供することを目的とする。 【構成】 本発明のケーブル用の非架橋型樹脂組成物
は、ポリオレフィン樹脂に対し老化防止剤と有機過酸化
物とを所定量配合してなり、140〜300℃で加熱し
てなる組成物であって、加熱後のゲル分率が25%以下
であることを特徴としている。即ち、上記組成物におい
ては、老化防止剤が有機過酸化物と反応して変性するこ
とによって、耐劣化特性に優れた組成物となる。なお、
本発明において有機過酸化物の役割は、老化防止剤と反
応させ老化防止剤を変性させることにあるため、ポリオ
レフィン樹脂は有機過酸化物によって架橋されないこと
が好ましく、本発明の組成物は加熱後のゲル分率が25
%以下の非架橋型である。
脂組成物を提供することを目的とする。 【構成】 本発明のケーブル用の非架橋型樹脂組成物
は、ポリオレフィン樹脂に対し老化防止剤と有機過酸化
物とを所定量配合してなり、140〜300℃で加熱し
てなる組成物であって、加熱後のゲル分率が25%以下
であることを特徴としている。即ち、上記組成物におい
ては、老化防止剤が有機過酸化物と反応して変性するこ
とによって、耐劣化特性に優れた組成物となる。なお、
本発明において有機過酸化物の役割は、老化防止剤と反
応させ老化防止剤を変性させることにあるため、ポリオ
レフィン樹脂は有機過酸化物によって架橋されないこと
が好ましく、本発明の組成物は加熱後のゲル分率が25
%以下の非架橋型である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐劣化特性に優れたケ
ーブル用の非架橋型樹脂組成物に関するものである。
ーブル用の非架橋型樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】現在、
ケーブルにおいて、導体を絶縁被覆してなる電気絶縁層
には電気特性に優れるポリオレフィン樹脂組成物が好適
に用いられている。該ポリオレフィン樹脂組成物は、ケ
ーブルの電気絶縁層として必要とされる様々な物性を満
足させるため、ポリオレフィン樹脂に様々な配合剤を配
合したものである。
ケーブルにおいて、導体を絶縁被覆してなる電気絶縁層
には電気特性に優れるポリオレフィン樹脂組成物が好適
に用いられている。該ポリオレフィン樹脂組成物は、ケ
ーブルの電気絶縁層として必要とされる様々な物性を満
足させるため、ポリオレフィン樹脂に様々な配合剤を配
合したものである。
【0003】上記ポリオレフィン樹脂組成物において、
ポリオレフィン樹脂に配合される配合剤の一つとして老
化防止剤がある。老化防止剤はポリオレフィン樹脂組成
物の耐劣化特性を向上させるために配合されているが、
その効果は十分とは言えなかった。ケーブルの長期にわ
たる安定性の向上のためには、ケーブルの電気絶縁層に
用いられる組成物において耐劣化特性のさらなる向上が
望まれている。
ポリオレフィン樹脂に配合される配合剤の一つとして老
化防止剤がある。老化防止剤はポリオレフィン樹脂組成
物の耐劣化特性を向上させるために配合されているが、
その効果は十分とは言えなかった。ケーブルの長期にわ
たる安定性の向上のためには、ケーブルの電気絶縁層に
用いられる組成物において耐劣化特性のさらなる向上が
望まれている。
【0004】本発明は、上記課題を解消するためになさ
れたものであり、耐劣化特性に優れたケーブル用の非架
橋型樹脂組成物を提供するものである。
れたものであり、耐劣化特性に優れたケーブル用の非架
橋型樹脂組成物を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリオレフィ
ン樹脂100重量部に対しヒンダードフェノール系老化
防止剤0.1〜5.0重量部と有機過酸化物0.1〜
1.0重量部とを配合してなり、140〜300℃で加
熱してなる組成物であって、加熱後のゲル分率が25%
以下であることを特徴とするケーブル用の非架橋型樹脂
組成物によって、上記課題を解決するものである。
ン樹脂100重量部に対しヒンダードフェノール系老化
防止剤0.1〜5.0重量部と有機過酸化物0.1〜
1.0重量部とを配合してなり、140〜300℃で加
熱してなる組成物であって、加熱後のゲル分率が25%
以下であることを特徴とするケーブル用の非架橋型樹脂
組成物によって、上記課題を解決するものである。
【0006】即ち、ポリオレフィン樹脂に老化防止剤と
有機過酸化物とを配合し、加熱してなる組成物において
は、老化防止剤が有機過酸化物と反応して変性すること
によって、組成物の耐劣化特性が向上することを見出
し、本発明の完成に至った。
有機過酸化物とを配合し、加熱してなる組成物において
は、老化防止剤が有機過酸化物と反応して変性すること
によって、組成物の耐劣化特性が向上することを見出
し、本発明の完成に至った。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるポリオレフィ
ン樹脂としては、通常ケーブルに用いられるものであれ
ば特に制限はなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−プロピレン共重合体、または、エチレ
ンとオクテンなどのα−オレフィンとの共重合体などが
挙げられ、耐劣化特性の点から特にポリプロピレンが好
適に用いられる。本発明においては、上記ポリオレフィ
ン樹脂のうち、加工性に点から特にメルトフローレイト
が0.3〜5.0g/10分のものが好ましく、更には
0.5〜2.0g/10分のものがより好ましい。な
お、メルトフローレイトはJIS K6760に準拠し
て190℃、荷重2.16kgで測定した値である。
ン樹脂としては、通常ケーブルに用いられるものであれ
ば特に制限はなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−プロピレン共重合体、または、エチレ
ンとオクテンなどのα−オレフィンとの共重合体などが
挙げられ、耐劣化特性の点から特にポリプロピレンが好
適に用いられる。本発明においては、上記ポリオレフィ
ン樹脂のうち、加工性に点から特にメルトフローレイト
が0.3〜5.0g/10分のものが好ましく、更には
0.5〜2.0g/10分のものがより好ましい。な
お、メルトフローレイトはJIS K6760に準拠し
て190℃、荷重2.16kgで測定した値である。
【0008】また、本発明に用いられるヒンダードフェ
ーノール系老化防止剤としては、通常用いられるもので
あれば特に制限はなく、例えば、テトラキス[メチレン
−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ノール)プロピオネート]、2,2−チオ[ジエチル−
ビス−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェノール)プロピオネート]、4,4’−チオビス
(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’
−メチレンビス(3,5−ジ−t−ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−
ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリ
デンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート、ペンタエリスリチ
ル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、4,4’−チ
オビス[(3−メチル−6−t−ブチルフェニル)−2
−チオアルキルプロピオネート]などが挙げられる。
ーノール系老化防止剤としては、通常用いられるもので
あれば特に制限はなく、例えば、テトラキス[メチレン
−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ノール)プロピオネート]、2,2−チオ[ジエチル−
ビス−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェノール)プロピオネート]、4,4’−チオビス
(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’
−メチレンビス(3,5−ジ−t−ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−
ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリ
デンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート、ペンタエリスリチ
ル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、4,4’−チ
オビス[(3−メチル−6−t−ブチルフェニル)−2
−チオアルキルプロピオネート]などが挙げられる。
【0009】本発明において、上記老化防止剤の配合量
はポリオレフィン樹脂100重量部に対して0.1〜
5.0重量部であり、耐劣化特性の点から特に0.1〜
1.0重量部が好ましい。老化防止剤の配合量が0.1
重量部未満では耐劣化特性に劣るため、また、5.0重
量部を超えるとさらなる効果が得られないため好ましく
ない。
はポリオレフィン樹脂100重量部に対して0.1〜
5.0重量部であり、耐劣化特性の点から特に0.1〜
1.0重量部が好ましい。老化防止剤の配合量が0.1
重量部未満では耐劣化特性に劣るため、また、5.0重
量部を超えるとさらなる効果が得られないため好ましく
ない。
【0010】また、本発明に用いられる有機過酸化物と
しては、通常用いられるものであれば特に制限はなく、
例えば、ジクミルパーオキサイド、1,3−ビス(t−
ブチルパーオキシイソプロピル)−ベンゼン、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(ブチルパーオキシ)−ヘキシン
−3などが挙げられ、なかでも耐劣化特性の点から特に
ジクミルパーオキサイドが好適に用いられる。
しては、通常用いられるものであれば特に制限はなく、
例えば、ジクミルパーオキサイド、1,3−ビス(t−
ブチルパーオキシイソプロピル)−ベンゼン、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(ブチルパーオキシ)−ヘキシン
−3などが挙げられ、なかでも耐劣化特性の点から特に
ジクミルパーオキサイドが好適に用いられる。
【0011】本発明において、上記有機過酸化物の配合
量はポリオレフィン樹脂100重量部に対して0.1〜
1.0重量部である。有機過酸化物の配合量が0.1重
量部未満であると耐劣化特性に劣るため、また、1.0
重量部を超えると組成物のゲル分率が上昇するため好ま
しくない。
量はポリオレフィン樹脂100重量部に対して0.1〜
1.0重量部である。有機過酸化物の配合量が0.1重
量部未満であると耐劣化特性に劣るため、また、1.0
重量部を超えると組成物のゲル分率が上昇するため好ま
しくない。
【0012】また、本発明の組成物には、本発明の目的
を損なわない範囲でポリオレフィン樹脂に対し通常用い
られる各種添加剤、例えば、ステアリン酸やステアリン
酸亜鉛などの滑剤、充填剤、顔料などを必要に応じて適
宜添加してもよい。
を損なわない範囲でポリオレフィン樹脂に対し通常用い
られる各種添加剤、例えば、ステアリン酸やステアリン
酸亜鉛などの滑剤、充填剤、顔料などを必要に応じて適
宜添加してもよい。
【0013】本発明においては、上記ポリオレフィン樹
脂に老化防止剤と有機過酸化物とを配合したものを加熱
して、老化防止剤を変成させる。加熱温度は140〜3
00℃であり、加熱温度が140℃よりも低い場合は老
化防止剤と有機過酸化物との反応が不十分となるため耐
劣化特性の点から好ましくなく、また、加熱温度が30
0℃よりも高い場合にはポリオレフィンの熱劣化が起き
るため好ましくない。本発明において上記加熱は、ポリ
オレフィン樹脂に老化防止剤と有機過酸化物とを配合し
た後であればいつでも行うことができる。例えば、一般
的にケーブル用の組成物は、樹脂に配合剤を配合した後
これらを混練し、成形して最終製品とするが、加熱は混
練時や混練後、または、成形時や成形後に行ってもよ
い。
脂に老化防止剤と有機過酸化物とを配合したものを加熱
して、老化防止剤を変成させる。加熱温度は140〜3
00℃であり、加熱温度が140℃よりも低い場合は老
化防止剤と有機過酸化物との反応が不十分となるため耐
劣化特性の点から好ましくなく、また、加熱温度が30
0℃よりも高い場合にはポリオレフィンの熱劣化が起き
るため好ましくない。本発明において上記加熱は、ポリ
オレフィン樹脂に老化防止剤と有機過酸化物とを配合し
た後であればいつでも行うことができる。例えば、一般
的にケーブル用の組成物は、樹脂に配合剤を配合した後
これらを混練し、成形して最終製品とするが、加熱は混
練時や混練後、または、成形時や成形後に行ってもよ
い。
【0014】本発明の組成物は、上記の加熱を行った後
においても架橋されていない非架橋型組成物である。な
お、本発明において非架橋型樹脂組成物とは加熱後のゲ
ル分率が25%以下である組成物をいう。通常有機過酸
化物はポリオレフィン樹脂の架橋のために配合される
が、本発明における有機過酸化物の役割は、老化防止剤
と反応させ老化防止剤を変性させることにあるため、ポ
リオレフィン樹脂は架橋されないことが好ましい。
においても架橋されていない非架橋型組成物である。な
お、本発明において非架橋型樹脂組成物とは加熱後のゲ
ル分率が25%以下である組成物をいう。通常有機過酸
化物はポリオレフィン樹脂の架橋のために配合される
が、本発明における有機過酸化物の役割は、老化防止剤
と反応させ老化防止剤を変性させることにあるため、ポ
リオレフィン樹脂は架橋されないことが好ましい。
【0015】
(実施例1)ポリエチレン(メルトフローレイト=1.
0g/10分)100重量部に対し、老化防止剤4,
4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)を0.2重量部と、有機過酸化物ジクミルパーオキ
サイドを0.2重量部とを配合して混練した組成物を1
40℃で加熱した。
0g/10分)100重量部に対し、老化防止剤4,
4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)を0.2重量部と、有機過酸化物ジクミルパーオキ
サイドを0.2重量部とを配合して混練した組成物を1
40℃で加熱した。
【0016】(実施例2)ポリエチレン(メルトフロー
レイト=1.0g/10分)100重量部に対し、老化
防止剤4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)を0.1重量部と、有機過酸化物1,3
−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)−ベンゼ
ンを1.0重量部とを配合して混練した組成物を300
℃で加熱した。
レイト=1.0g/10分)100重量部に対し、老化
防止剤4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)を0.1重量部と、有機過酸化物1,3
−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)−ベンゼ
ンを1.0重量部とを配合して混練した組成物を300
℃で加熱した。
【0017】(実施例3)エチレン−プロピレン共重合
体(メルトフローレイト=5.0g/10分)100重
量部に対し、老化防止剤4,4’−チオビス(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)を5.0重量部と、有
機過酸化物2,5−ジメチル−2,5−ジ(ブチルパー
オキシ)−ヘキシン−3を0.1重量部とを配合して混
練した組成物を200℃で加熱した。
体(メルトフローレイト=5.0g/10分)100重
量部に対し、老化防止剤4,4’−チオビス(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)を5.0重量部と、有
機過酸化物2,5−ジメチル−2,5−ジ(ブチルパー
オキシ)−ヘキシン−3を0.1重量部とを配合して混
練した組成物を200℃で加熱した。
【0018】(比較例1)ポリエチレン(メルトフロー
レイト=1.0g/10分)100重量部に対し、老化
防止剤4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)を0.2重量部を配合して混練した組成
物を140℃で加熱した。
レイト=1.0g/10分)100重量部に対し、老化
防止剤4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)を0.2重量部を配合して混練した組成
物を140℃で加熱した。
【0019】(比較例2)ポリエチレン(メルトフロー
レイト=1.0g/10分)100重量部に対し、老化
防止剤4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)を0.08重量部と、有機過酸化物1,
3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)−ベン
ゼンを1.5重量部とを配合して混練した組成物を32
0℃で加熱した。
レイト=1.0g/10分)100重量部に対し、老化
防止剤4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)を0.08重量部と、有機過酸化物1,
3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)−ベン
ゼンを1.5重量部とを配合して混練した組成物を32
0℃で加熱した。
【0020】(比較例3)エチレン−プロピレン共重合
体(メルトフローレイト=5.0g/10分)100重
量部に対し、老化防止剤4,4’−チオビス(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)を5.5重量部と、有
機過酸化物2,5−ジメチル−2,5−ジ(ブチルパー
オキシ)−ヘキシン−3を0.08重量部とを配合して
混練した組成物を120℃で加熱した。
体(メルトフローレイト=5.0g/10分)100重
量部に対し、老化防止剤4,4’−チオビス(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)を5.5重量部と、有
機過酸化物2,5−ジメチル−2,5−ジ(ブチルパー
オキシ)−ヘキシン−3を0.08重量部とを配合して
混練した組成物を120℃で加熱した。
【0021】上記実施例1〜3、及び比較例1〜3にて
得られた組成物について、耐劣化特性及びゲル分率を評
価した。結果を表1に示す。評価方法は以下の通りであ
る。 (耐劣化特性)耐劣化特性は、170℃で加熱を行なっ
ていき、組成物の伸び率残率が50%となったときの加
熱時間によって評価した。なお、伸び率はJIS C3
005に準拠して測定した。 (ゲル分率)ゲル分率はASTM D2765に準拠し
て測定した。
得られた組成物について、耐劣化特性及びゲル分率を評
価した。結果を表1に示す。評価方法は以下の通りであ
る。 (耐劣化特性)耐劣化特性は、170℃で加熱を行なっ
ていき、組成物の伸び率残率が50%となったときの加
熱時間によって評価した。なお、伸び率はJIS C3
005に準拠して測定した。 (ゲル分率)ゲル分率はASTM D2765に準拠し
て測定した。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明のケーブル用の非架橋型樹脂組成
物は、ポリオレフィン樹脂100重量部に対しヒンダー
ドフェノール系老化防止剤0.1〜5.0重量部と有機
過酸化物0.1〜1.0重量部とを配合してなり、14
0〜300℃で加熱してなる組成物であって、加熱後の
ゲル分率が25%以下であることによって、耐劣化特性
に優れた組成物を得ることができる。
物は、ポリオレフィン樹脂100重量部に対しヒンダー
ドフェノール系老化防止剤0.1〜5.0重量部と有機
過酸化物0.1〜1.0重量部とを配合してなり、14
0〜300℃で加熱してなる組成物であって、加熱後の
ゲル分率が25%以下であることによって、耐劣化特性
に優れた組成物を得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂100重量部に対し
ヒンダードフェノール系老化防止剤0.1〜5.0重量
部と有機過酸化物0.1〜1.0重量部とを配合してな
り、140〜300℃で加熱してなる組成物であって、
加熱後のゲル分率が25%以下であることを特徴とする
ケーブル用の非架橋型樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15774297A JPH10334740A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | ケーブル用の非架橋型樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15774297A JPH10334740A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | ケーブル用の非架橋型樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10334740A true JPH10334740A (ja) | 1998-12-18 |
Family
ID=15656367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15774297A Pending JPH10334740A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | ケーブル用の非架橋型樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10334740A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010110559A3 (en) * | 2009-03-24 | 2010-12-23 | Sk Energy Co., Ltd.. | Uncrosslinked polyethylene composition for power cable |
-
1997
- 1997-05-30 JP JP15774297A patent/JPH10334740A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010110559A3 (en) * | 2009-03-24 | 2010-12-23 | Sk Energy Co., Ltd.. | Uncrosslinked polyethylene composition for power cable |
CN102361926A (zh) * | 2009-03-24 | 2012-02-22 | Sk新技术 | 用于电力电缆的非交联聚乙烯组合物 |
US8729393B2 (en) | 2009-03-24 | 2014-05-20 | Sk Innovation Co., Ltd. | Uncrosslinked polyethylene composition for power cable |
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