JPH10334720A - 照明器具の保持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的大形の照明器具を簡単に支持することが
でき、また照明器具の内部に塵埃が入ることがない照明
器具の保持構造を提供する。 【解決手段】長尺状の照明器具本体１の上壁に形成して
なる空孔２，３を覆って、柔軟性を有する仮保持具６を
設け、また仮保持具の照明器具本体の上壁に形成してな
る空孔と対応する位置に切込み７を構成し、さらに同切
込みに支持ボルトと電源線を嵌入し、照明器具を支持す
るように構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は照明器具の保持構造
の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、長尺状の蛍光灯照明器具を支持す
るには、天井に設けたボルトに照明器具を取り付ける方
法が一般的である。また例えば長尺状の蛍光灯照明器具
本体の上壁に、電源線を通すための空孔や照明器具本体
を支持するための空孔あるいは所定の大きさの切込みを
形成しておき、使用するときに、押圧して空孔を形成す
るいわゆるノックアウトを構成することが実施がされて
いる。また同空孔とノックアウトは例えば２０Φ程度に
構成してある。ところで、近年は省施工の観点から、予
めノックアウトを構成せずに、はじめから空孔を構成し
ておき、工事の際にノックアウトを外す手間を省いたも
のが主流となってきている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した照
明器具の支持構造によると、天井に設けたボルトに向か
って照明器具本体の上壁に設けた空孔を嵌め込み、作業
者が落下しないように照明器具を抑えながらボルトにナ
ットをねじ込むので、作業に手数を要する欠点がある。
またノックアウトを構成せず、空孔を設けておく構造に
よると、天井埋込形蛍光灯照明器具あるいは天井吊下形
蛍光灯照明器具に実施した場合、照明器具の内部に塵埃
が入りやすい欠点がある。

【０００４】また照明器具本体の上壁に、大小の空孔を
連接して構成してなるいわゆるダルマ孔を形成し、同ダ
ルマ孔に照明器具の支持ボルトあるいは電源線を通す構
造も実施されているが、同ダルマ孔の構造によると、複
数の照明器具をライン状に連接して構成しようとする場
合、一台の照明器具が例えば天井面に固定されると、次
に連接しようとする照明器具を順次横移動することがで
きない欠点がある。

【０００５】本発明は上記の点に鑑み発明したものであ
って、比較的大形の照明器具を簡単に支持することがで
き、また照明器具の内部に塵埃が入ることがない照明器
具の保持構造を提供することを目的とする。

【０００６】

【発明を解決するための手段】請求項１に記載の本発明
は、長尺状の照明器具本体の上壁に形成してなる空孔を
覆って、柔軟性を有する仮保持具を設けて構成してあ
る。また仮保持具の空孔と対応する位置に切込みを構成
し、同切込みに支持ボルトあるいは電源線を嵌入し、照
明器具を仮保持するように構成し、一人の作業者が照明
器具を簡単に保持することができる。

【０００７】請求項２に記載の本発明は、請求項１に記
載の照明器具本体の上壁に形成してなる空孔の上面また
は下面に当接して仮保持具を当接して構成してある。

【０００８】

【発明の実施の形態】

【発明を解決するための手段】以下本発明を図１乃至図
４について説明する。図１において、１は長尺状の照明
器具本体であって、例えば１２５ｃｍ程度の長さを有し
て構成してある。２は照明器具本体１の上壁に形成して
なるボルト貫通用の空孔、３はボルト貫通用の空孔２に
近接して配置してなる電源線貫通用の空孔である。また
ボルト貫通用の空孔と電源線貫通用の空孔は例えば６０
ｃｍのピッチで構成してある。また照明器具本体の両端
にはソケットを配置して構成してある。またボルト貫通
用の空孔２は、例えば１．２ｃｍ×２．０ｃｍ程度の大
きさに構成し、電源線貫通用の空孔３は、例えば直径
２．０ｃｍ程度の大きさ構成してある。

【０００９】６は柔軟性を有する仮保持具であって、例
えば図４に示すように、２．５ｃｍ程度の切込みを有し
て放射状の仮保持孔７を構成してある。また同仮保持具
はボルト貫通用の空孔と電源線貫通用の空孔を覆う大き
さに構成してある。また同仮保持具は、例えば片面に粘
着性を有する樹脂で構成してある。そして照明器具本体
の上壁の上面に配置する場合は、例えば仮保持具を明器
具本体にカシメ付けして構成する。また照明器具本体の
上壁の下面に貼り付ける場合は、仮保持具を照明器具の
下壁面に接着力により貼り付けて構成する。８は例えば
建物の天井面等に支持してなる支持ボルトである。９は
電源線である。

【００１０】次に本発明にかかる照明器具の保持構造に
よる照明器具の支持について説明する。 天井面等に一定の間隔で植設してなる支持ボルトに、
仮保持具６の切込みを位置合わせして押し上げて、照明
器具本体をボルトに仮保持する。かかる後、照明器具本
体を建物の天井面等にボルトとナットで本締めする。 同照明器具の保持構造によると、照明器具の取付け作
業を安全且つ簡単に行なうことができる。また従来の照
明器具では、電源線の貫通部には、ブッシュングを嵌着
して構成してあったが、本発明によると仮保持具がブッ
シュングの作用も兼ねるのでブッシュングが不要とな
る。

【００１１】

【発明の効果】上記した本発明によると、比較的大形の
照明器具を作業者が簡単に取り付けるることができ、ま
た仮保持具がボルト貫通用の空孔と電源線貫通用の空孔
を覆って構成してあるので、照明器具の内部に塵埃が入
り込むのを防止することができる特別な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る照明器具の保持構造の斜視図。

【図２】図１の照明器具の保持構造の要部を示す斜視
図。

【図３】図２の照明器具の保持構造の要部を示す側面
図。

【図４】図２における仮保持具の平面図。

【符号の説明】

１ 照明器具本体 ２ ボルト貫通用の空孔 ３ 電源線貫通用の空孔 ６ 仮保持具 ７ 仮保持孔 ８ 支持ボルト ９ 電源線

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】長尺状の照明器具本体の上壁に形成してな
   る空孔を覆って、柔軟性を有する仮保持具を設け、また
   同仮保持具の空孔と対応する位置に切込みを構成し、同
   切込みに支持ボルトあるいは電源線を嵌入し、照明器具
   を仮保持するように構成したことを特徴とする照明器具
   の保持構造。
2. 【請求項２】仮保持具は照明器具本体の上壁に形成して
   なる空孔の上面または下面に当接して構成したことを特
   徴とする請求項１記載の照明器具の保持構造。