JPH10332891A - 使用済み核燃料の貯蔵方法 - Google Patents

使用済み核燃料の貯蔵方法

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JPH10332891A
JPH10332891A JP9138568A JP13856897A JPH10332891A JP H10332891 A JPH10332891 A JP H10332891A JP 9138568 A JP9138568 A JP 9138568A JP 13856897 A JP13856897 A JP 13856897A JP H10332891 A JPH10332891 A JP H10332891A
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canister
cask
lid
seal
primary
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JP9138568A
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Tadatsugu Sakatani
忠嗣 酒谷
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IHI Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済み核燃料を高い除熱効果で貯蔵し、且
つ使用済み核燃料の再処理時等に使用済み核燃料を容易
に取り出せるようにする。 【解決手段】 キャスク本体22a内にキャニスタ本体
21aを挿入して相互間に純水を充填したものを燃料プ
ール内に沈め、使用済み核燃料をキャニスタ本体21a
内に挿入し、キャニスタ本体21a上に一次蓋21bを
載置して除染ピットに出し、蓋21b上面を除染して蓋
21bを締め付け、キャニスタ本体21a内の残留水を
除去してヘリウムガスを充填し、純水を除去し、キャニ
スタ本体21a上に二次蓋21cを締め付け、蓋21
b,21c間にヘリウムガスを加圧封入し圧力計46に
て気密を確認し、キャスク本体22a上にキャスク蓋2
2bを締め付け、貯蔵施設に搬送し、キャスク22から
遮蔽キャニスタ21を取出して遮蔽キャニスタ21の外
表面が直接空気冷却される貯蔵セルに貯蔵する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電プラン
トなどの原子炉において発生する使用済み核燃料を、貯
蔵施設に安定した状態で貯蔵することができ、また貯蔵
しておいた使用済み核燃料を容易に取り出して再処理、
及び貯蔵時の健全性の検査等を行えるようにした使用済
み核燃料の貯蔵方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントなどの原子炉におい
て発生した使用済み核燃料は、専用のキャニスタと呼ば
れる収納容器に収容して、使用済み核燃料の貯蔵施設に
保管、貯蔵するようにしている。
【0003】従来、使用済み核燃料を貯蔵施設に保管、
貯蔵するためには、先ず使用済み核燃料を図11、図1
2に示すようなキャニスタ1に収容させるようにしてい
る。
【0004】図11、図12に示したキャニスタ1は、
上端が開口された薄い肉厚のステンレス製のキャニスタ
本体1a内に、燃料集合体用バスケット2に支持された
燃料集合体からなる使用済み核燃料3を挿入し、キャニ
スタ本体1aの上部開口をキャニスタ蓋1bで閉塞して
該キャニスタ蓋1bの外周を溶接4によってキャニスタ
本体1aに一体に接続することにより収容させるように
している。前記キャニスタ蓋1bの上面には、クレーン
等によってキャニスタ1を運搬することができるように
したキャニスタ吊具5が設けられている。
【0005】前記使用済み核燃料3を収容したキャニス
タ1を貯蔵するための使用済み核燃料の貯蔵施設として
は、図13、図14に示すような構成のものが提案され
ている。
【0006】図13に示す使用済み核燃料の貯蔵施設6
は、区画壁7によって区画された上部の取扱室8と下部
の貯蔵セル9とを備えており、下端が貯蔵セル9内に延
びた多数の収納管10の上端が、前記区画壁7に固定さ
れるようになっている。
【0007】更に、貯蔵セル9の一側には、上部に空気
取入口11を備えた冷却空気取入シャフト12が設けら
れており、前記空気取入口11から冷却空気取入シャフ
ト12に取入れられた空気13は、前記貯蔵セル9の下
側に導かれて貯蔵セル9内を上方に流動した後、貯蔵セ
ル9の他側上部に備えた冷却空気出口シャフト14を通
って上部の空気出口15から外部に排出されるようにな
っている。
【0008】従来のキャニスタ1は、図11に示したよ
うにキャニスタ本体1aとキャニスタ蓋1bとを溶接4
することによって組立てられているが、この溶接4部の
気密を確認し補償することが困難であり、このために、
図14に示すように、上端が区画壁7に固定されて貯蔵
セル9内に延びた多数の収納管10を設けて、該収納管
10の内部にキャニスタ1を収容し、収納管10の上端
を収納管蓋16で閉塞するようにしている。又、前記貯
蔵セル9内における収納管10の周方向外側には、所要
の間隔の空気通路17aを形成するようにした通風管1
7が設けてあり、空気通路17aに前記空気13を流動
させることにより、前記収納管10を介して内部に収容
されたキャニスタ1を冷却し、更にキャニスタ1内部に
収容された使用済み核燃料3を冷却するようにしてい
る。
【0009】更に、該収納管蓋16を貫通する吸引管1
8を設けて該吸引管18からファン19を用いて収納管
10内部を吸引することにより、放射性物質の閉じ込め
により安全性を確保するようにしている。図13中20
はクレーン等の搬送装置、図14中16aは収納管蓋1
6に取付けた蓋吊具である。
【0010】従って従来においては、図11に示したよ
うに使用済み核燃料3を収容させたキャニスタ1は、図
13に示す搬送装置20により前記貯蔵施設6の取扱室
8内に搬入された後、図14に示すように、収納管10
内に1段或いは2段に吊り降ろされ、続いて収納管10
の上端開口を収納管蓋16で閉塞するようにしている。
更に、ファン19を駆動して前記収納管10内部を吸引
することにより、放射性物質の閉じ込め性を確保するよ
うにしている。
【0011】上記使用済み核燃料の貯蔵施設6において
は、キャニスタ1内に収容された使用済み核燃料3から
発せられる熱は、キャニスタ1から収納管10に伝えら
れ、更に収納管10に伝えられた熱は、収納管10と通
風管17との間の空気通路17aを上方に流動する空気
13に伝えられて除去されることにより冷却が行われ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記図13、
図14に示した従来の貯蔵施設6では、キャニスタ1を
収納管10に収納させて貯蔵するようにしているため
に、使用済み核燃料3が収納管10とキャニスタ1によ
って二重に包囲された構成となっており、従って収納管
10とキャニスタ1との間に生じる間隙が断熱空間とな
って熱の伝達性能が低下し、そのために空気通路17a
を流動する空気13による使用済み核燃料3の冷却効果
が低下してしまうという問題がある。
【0013】従って、上記したように冷却効果が低い貯
蔵施設6は、特に熱の放散量が大きい使用済み核燃料3
の貯蔵には適さないものである。
【0014】また、従来の貯蔵施設6は、使用済み核燃
料3を収納管10とキャニスタ1により二重に包囲した
構造としているために、構造が複雑で設備費が嵩むと共
に、貯蔵セル9におけるキャニスタ1の収容率が低下し
てしまうという問題を有していた。
【0015】一方、前記貯蔵施設6に貯蔵する使用済み
核燃料3は、将来貯蔵施設6から取り出して再処理する
ことを前提として貯蔵しており、また近年では、使用済
み核燃料3の貯蔵中における健全性を調査するために前
記使用済み核燃料3を取り出して、検査することが要求
されるようになってきている。
【0016】しかし、図11に示したように従来のキャ
ニスタ1は、キャニスタ本体1aとキャニスタ蓋1bと
を溶接4にて閉塞するようにしているために、キャニス
タ1から使用済み核燃料3を取り出す際には、キャニス
タ1を溶断する必要があり、このために取出し作業が大
変であると共に、溶断したキャニスタ1が新たな放射性
廃棄物となってしまうといった問題を有していた。
【0017】本発明は、斯かる実情に鑑みてなしたもの
で、使用済み核燃料を高い除熱効果を有して貯蔵するこ
とができ、且つ貯蔵施設へのキャニスタの収容率を高め
ることができ、更に使用済み核燃料の再処理時等に使用
済み核燃料を容易に取り出すことができる使用済み核燃
料の貯蔵方法を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上端が開放さ
れたキャスク本体の内部に、上端が開放され且つ厚肉と
したキャニスタ本体を挿入し、キャスク本体とキャニス
タ本体との間に純水を充填して上部を外部シールにより
閉塞し、キャスク本体を原子炉の燃料プール内に沈め、
燃料プール内において使用済み核燃料を前記キャニスタ
本体内に挿入し、続いて、キャニスタ本体上端との間に
一次シールを備え且つ一次クイックカプラを備えた厚肉
の一次蓋をキャニスタ本体上に落し込んだ後、キャスク
本体を燃料プールから吊り上げて除染ピット内に挿入
し、一次蓋上の残留水を除去すると共に上面の除染を行
い、一次蓋をキャニスタ本体にボルトで締め付け、更に
前記一次クイックカプラに接続した配管によりキャニス
タ本体内の残留水を除去し真空吸引乾燥した後ヘリウム
ガスを充填し、キャスク本体とキャニスタ本体との間の
純水を除去して外部シールを除去し、続いて、キャニス
タ本体との間に二次シールを備え且つ二次クイックカプ
ラを備えた二次蓋を、キャニスタ本体にボルトで締め付
けて遮蔽キャニスタを構成し、前記二次クイックカプラ
に検出用配管を介して一次蓋と二次蓋との間にヘリウム
ガスを大気圧以上に加圧して封入し、前記検出用配管に
取付けた圧力計により一次シールと二次シールの気密を
確認し、続いて、キャスク本体の上端にキャスク蓋を、
上部シールを介してボルトで締め付けることによりキャ
スクを構成し、該キャスクを前記除染ピットから貯蔵施
設に搬送し、前記キャスク蓋を開放してキャスク本体か
ら遮蔽キャニスタを取出し、遮蔽キャニスタの外表面が
直接空気によって冷却されるようにした貯蔵セルに貯蔵
することを特徴とする使用済み核燃料の貯蔵方法、に係
るものである。
【0019】請求項2に記載の発明は、一次シール、二
次シール、及び上部シールの夫々を二重パッキン構造と
し、各二重パッキンの間に開口するように一次蓋、二次
蓋、及びキャスク蓋の夫々に備えた漏洩検出口を介し
て、前記一次シール、二次シール、及び上部シールの気
密を確認することを特徴とする請求項1に記載の使用済
み核燃料の貯蔵方法、に係るものである。
【0020】請求項1に記載の発明では、内部に使用済
み核燃料が密封収容された遮蔽キャニスタを、貯蔵施設
の通風管を流動する空気によって直接冷却するようにし
たので、従来のように収納管とキャニスタによって二重
に包囲した構造に比して、使用済み核燃料から放散され
る熱を効率的に除去することができて、使用済み核燃料
の冷却効果を高めることができる。
【0021】更に、従来のような収納管を不要にできる
ので、構造を簡略化して設備費を低減することができる
と共に、貯槽施設における使用済み核燃料の収容効率を
高めることができる。
【0022】請求項2に記載の発明では、一次シール、
二次シール、及び上部シールの夫々を二重パッキンと
し、各二重パッキンの間に開口する漏洩検出口を備えて
いるので、一次シール、二次シール、及び上部シールの
気密を容易に確認することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
【0024】図1は本発明を実施する形態の一例を示し
たもので、図中21は使用済み核燃料を挿入して密封す
るための遮蔽キャニスタ、22は該遮蔽キャニスタ21
を収容して搬送するための放射線遮蔽材としてのキャス
クである。
【0025】前記遮蔽キャニスタ21は、上端が開口し
たキャニスタ本体21aと、一次蓋21bと、二次蓋2
1cにて構成されており、前記キャニスタ本体21a
は、所要の放射線遮蔽効果が得られるように肉厚の鋼材
で構成してその外周面をアルミニウム溶射した構成を有
しており、上端外面には傾斜面23を有した支持突部2
4が形成されていると共に、開口部には二段のシール用
段部25,26が形成されている。21a’は傾斜面が
形成されたキャニスタ本体21aの底面である。
【0026】前記一次蓋21bは、所要の放射線遮蔽効
果が得られるように肉厚の鋼材で形成されており、キャ
ニスタ本体21aの下段のシール用段部25に一次シー
ル27を介してボルト28により締め付け固定可能であ
り、且つ気密を保持しつつ配管29の貫通接続・取外し
が可能な一次クイックカプラ30を備えている。一次ク
イックカプラ30は、配管29を自由に抜き差しするこ
とができる開閉機能を備えており、配管29を抜取ると
気密性が自動的に確保されるようになっている。図中3
1は一次蓋21bの上面に備えた吊具である。
【0027】前記配管29は、二重管構造を有してお
り、外管29aは、前記一次蓋21bの一次クイックカ
プラ30を通してキャニスタ本体21a内に挿入した
時、下端が底部21a’の最下部近傍まで延びる長さを
有しており、且つ上端には、弁32を介して排水ポンプ
33が接続されるようになっている。更に、前記外管2
9aの上端には、真空ポンプ34が弁35を介して接続
されていると共に、ヘリウム源36が弁37を介して接
続されている。前記二重管を構成している配管29の内
管29bは、下端が前記外管29aの途中からキャニス
タ本体21a内に開口するようになっており、且つ上端
は弁38を介して外部に開口しており、前記排水ポンプ
33によるキャニスタ本体21a内の残留水の排水時に
キャニスタ本体21a内に外気が吸引されるようにして
いる。
【0028】前記二次蓋21cは、キャニスタ本体21
aの上段のシール用段部26に二次シール39を介して
ボルト40により締め付け固定可能で、且つ気密を保持
しつつ検出用配管41の貫通接続・除去が可能な二次ク
イックカプラ42を備えている。図中43は二次蓋21
cの上面に備えたキャニスタ吊具である。前記検出用配
管41は、弁44を介してヘリウム源36に接続されて
いると共に、弁45を介して圧力計46が取付けられて
いる。
【0029】前記キャスク22は、上端が開口して該開
口部にシール用段部47を備えたキャスク本体22a
と、シール用段部47に上部シール48を介してボルト
49により締め付け固定可能なキャスク蓋22bとから
構成されている。50はキャスク本体22aの下部に弁
51を備えて接続した純水抜出管、52はキャスク蓋2
2bの上面に備えたキャスク吊具、53は長尺のキャス
ク22を横にして搬送する際の支持具である。
【0030】更に、前記キャニスタ本体21aの上端外
面と、キャスク本体22aの上端内面との間には、例え
ばガスの注入排出により拡縮してシールを行うようにし
た外部シール54を着脱可能に備える。
【0031】また、前記一次シール27、二次シール3
9、及び上部シール48の夫々を二重パッキン構造と
し、各二重パッキンの間に開口するように一次蓋21
b、二次蓋21c、及びキャスク蓋22bの夫々に漏洩
検出口55,56,57を備え、該漏洩検出口55,5
6,57から検査用の加圧ガスを供給して二重パッキン
の気密を確認できるようにしている。
【0032】前記図1に示した各構成部材は、工場等に
おいて精度良く製造される。
【0033】図10は、図13、図14に示した従来の
貯蔵施設6に適用した本発明の貯蔵方法の一例を示した
もので、区画壁7に、前記キャニスタ本体21aの傾斜
面23を有した支持突部24に係合するオフセット開口
58を備えており、前記遮蔽キャニスタ21をオフセッ
ト開口58に挿入して支持させることにより、前記遮蔽
キャニスタ21が通風管17内に挿入されて遮蔽キャニ
スタ21の外表面が直接空気13によって冷却されるよ
うにした貯蔵セル63を構成している。
【0034】以下に、上記実施の形態の作用を説明す
る。
【0035】工場において、図2に示すように、前記上
端が開放されたキャスク本体22aの内部に、上端が開
放された厚肉のキャニスタ本体21aを挿入し、キャス
ク本体22aとキャニスタ本体21aとの間に純水59
を充填してキャスク本体22aとキャニスタ本体21a
の上端部間を外部シール54によりシールする。上記純
水59によってキャニスタ本体21a外周面が放射線物
質によって汚染されるのを防止する。
【0036】上記したようにキャニスタ本体21aが収
容されたキャスク本体22aを、図3に示すように原子
炉の燃料プール60内に沈め、燃料プール60内におい
て使用済み核燃料3を前記キャニスタ本体21a内に挿
入する。
【0037】更に、図4に示すように燃料プール60内
において、一次蓋21bを前記キャニスタ本体21aの
上部開口に落し込む。この時、図4では前記一次蓋21
bの一次クイックカプラ30には配管29が予め挿入さ
れている。
【0038】その後、前記キャスク本体22aを燃料プ
ール60から吊り上げて図5に示すように除染ピット6
1内に挿入する。該除染ピット61内において、一次蓋
21b、キャニスタ本体21a、及びキャスク本体22
a上部の残留水(プール水)62を除去すると共に、除
去した上面の除染を行い、図6に示すようにボルト28
によりキャニスタ本体21aのシール用段部25に一次
蓋21bを締め付ける。更にこの時、漏洩検出口55か
ら検査用の加圧ガスを一次シール27のダブルパッキン
の間に供給して、一次シール27の気密を確認する。
【0039】更に、一次蓋21bに備えた一次クイック
カプラ30に挿入された配管29の外管29aを介して
排水ポンプ33によりキャニスタ本体21a内の残留水
(プール水)62を除去する。この時内管29bの弁3
8は開としておき、残留水62の排出によって外気がキ
ャニスタ本体21a内に吸引されるようにしている。更
に外管29aに接続した真空ポンプ34によりキャニス
タ本体21a内を真空吸引して乾燥させた後、外管29
aに接続したヘリウム源36からのヘリウムガスをキャ
ニスタ本体21a内に充填し、この作業が終了したら配
管29を一次クイックカプラ30から抜取る。
【0040】次に、キャスク本体22aに備えた純水抜
出管50によりキャニスタ本体21aとの間に充填され
ていた純水59を除去し、必要に応じて真空乾燥を行っ
た後純水抜出管50を閉塞し、更に外部シール54を除
去する。
【0041】キャニスタ本体21aの上部のシール用段
部26に、図7に示すように、二次蓋21cを載置し、
ボルト40で締め付けることにより、遮蔽キャニスタ2
1を構成する。この時、漏洩検出口56から検査用の加
圧ガスを二次シール39のダブルパッキンの間に供給し
て、二次シール39の気密を確認する。
【0042】更に、図7に示すように二次蓋21cの二
次クイックカプラ42に、ヘリウム源36が接続された
検出用配管41を挿入し、一次蓋21bと二次蓋21c
との間にヘリウム源36からのヘリウムガスを大気圧以
上に加圧して封入し、続いて前記検出用配管41に備え
た圧力計46の検出圧力が経時的に変化しないことによ
って、前記一次シール27と二次シール39の密封を確
認する。密封の確認作業が終了したら、検出用配管41
を二次クイックカプラ42から抜取る。
【0043】次に、図8に示すようにキャスク本体22
aのシール用段部47に、キャスク蓋22bをボルト4
9で締め付けて固定することによりキャスク22を構成
する。この時、漏洩検出口57から検査用の加圧ガスを
上部シール48のダブルパッキンの間に供給して、上部
シール48の気密を確認する。
【0044】前記したように遮蔽キャニスタ21が密封
収容されたキャスク22を、前記除染ピット61から取
り出して図13に示す貯蔵施設6に搬送する。この時、
キャスク22は長尺を有しているので、横にして支持具
53で支持して運搬する。
【0045】前記貯蔵施設6に搬入されたキャスク22
は、図9に示すようにキャスク蓋22bが除去されて上
部が開放されて、内部の遮蔽キャニスタ21が取り出さ
れ、図13に示した搬送装置20によりキャニスタ吊具
43を介して吊り上げられ、図10に示した区画壁7に
形成されたオフセット開口58から貯蔵セル63内に挿
入されて支持突部24により支持される。
【0046】前記二次クイックカプラ42に圧力計46
を備えた検出用配管41を挿入しておくことにより、貯
蔵されている遮蔽キャニスタ21の気密を確認できるよ
うにしている。
【0047】前記貯蔵セル63には、前記図14に示し
たような収納管10が備えられておらず、従って図10
に示すように、通風管17内を上昇する空気13が貯蔵
セル63に貯蔵された遮蔽キャニスタ21の外面を直接
冷却するようになっている。
【0048】また前記貯蔵施設6に貯蔵された使用済み
核燃料3を再処理する際、或いは使用済み核燃料3の貯
蔵中における健全性を調査する際には、図9に示すよう
に上部が開放されたキャスク本体22aを貯蔵施設6に
搬入し、前記貯蔵セル63に貯蔵された遮蔽キャニスタ
21を吊り上げて前記キャスク本体22a内に挿入し、
キャスク本体22aの上部に図8に示すようにキャスク
蓋22bを載置してボルト49で締め付け、更に上部シ
ール48のダブルパッキンの間に漏洩検出口57から検
査用の加圧ガスを供給して、上部シール48の気密を確
認する。その後、上記したように遮蔽キャニスタ21を
密封収容したキャスク22を、図4に示す燃料プール6
0に沈め、前記使用済み核燃料3の収容方法と逆の操作
を行って遮蔽キャニスタ21から使用済み核燃料3を取
り出す。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、内部に
使用済み核燃料が密封収容された遮蔽キャニスタを、貯
蔵施設の通風管を流動する空気によって直接冷却するよ
うにしたので、従来のように収納管とキャニスタによっ
て二重に包囲した構造に比して、使用済み核燃料から放
散される熱を効率的に除去することができて、使用済み
核燃料の冷却効果を高めることができる効果がある。
【0050】更に、従来のような収納管を不要にできる
ので、構造を簡略化して設備費を低減することができる
と共に、貯蔵施設における使用済み核燃料の収容効率を
高めることができる効果がある。
【0051】請求項2に記載の発明によれば、一次シー
ル、二次シール、及び上部シールの夫々を二重パッキン
とし、各二重パッキンの間に開口する漏洩検出口を備え
ているので、一次シール、二次シール、及び上部シール
の気密を容易に確認することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の遮蔽キャニスタとキャ
スクの構成部材を示す切断側面図である。
【図2】工場においてキャスク本体内にキャニスタ本体
を挿入した状態を示す切断側面図である。
【図3】キャスク本体を燃料プール内に沈めてキャニス
タ本体内に使用済み核燃料を挿入する状態を示す切断側
面図である。
【図4】図3のキャニスタ本体上に一次蓋を落し込んだ
状態を示す切断側面図である。
【図5】図4のキャスク本体を除染ピット内に取り出し
た状態を示す切断側面図である。
【図6】図5のキャニスタ本体内の残留水を除去してヘ
リウムガスで置換する状態を示す切断側面図である。
【図7】キャニスタ本体に二次蓋を取付けてキャニスタ
を構成し、キャニスタの気密を確認する状態を示す切断
側面図である。
【図8】キャスク本体の上部にキャスク蓋を取付けてキ
ャスクを構成した状態を示す切断側面図である。
【図9】貯蔵施設に搬送したキャスクのキャスク蓋を開
放してキャニスタを取り出す状態を示す切断側面図であ
る。
【図10】本発明における貯蔵施設の実施の形態を示す
切断側面図である。
【図11】従来のキャニスタの構成を示す切断側面図で
ある。
【図12】図11のXII−XII方向矢視図である。
【図13】使用済み核燃料の貯蔵施設の一例を示す切断
側面図である。
【図14】図13の貯蔵セルの詳細を示す切断側面図で
ある。
【符号の説明】
3 使用済み核燃料 6 貯蔵施設 21 遮蔽キャニスタ 21a キャニスタ本体 21b 一次蓋 21c 二次蓋 22 キャスク 22a キャスク本体 22b キャスク蓋 27 一次シール 28 ボルト 29 配管 30 一次クイックカプラ 39 二次シール 40 ボルト 41 検出用配管 42 二次クイックカプラ 46 圧力計 48 上部シール 49 ボルト 54 外部シール 55 漏洩検出口 56 漏洩検出口 57 漏洩検出口 59 純水 60 燃料プール 61 除染ピット 62 残留水(プール水) 63 貯蔵セル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端が開放されたキャスク本体の内部
    に、上端が開放され且つ厚肉としたキャニスタ本体を挿
    入し、キャスク本体とキャニスタ本体との間に純水を充
    填して上部を外部シールにより閉塞し、キャスク本体を
    原子炉の燃料プール内に沈め、燃料プール内において使
    用済み核燃料を前記キャニスタ本体内に挿入し、続い
    て、キャニスタ本体上端との間に一次シールを備え且つ
    一次クイックカプラを備えた厚肉の一次蓋をキャニスタ
    本体上に落し込んだ後、キャスク本体を燃料プールから
    吊り上げて除染ピット内に挿入し、一次蓋上の残留水を
    除去すると共に上面の除染を行い、一次蓋をキャニスタ
    本体にボルトで締め付け、更に前記一次クイックカプラ
    に接続した配管によりキャニスタ本体内の残留水を除去
    し真空吸引乾燥した後ヘリウムガスを充填し、キャスク
    本体とキャニスタ本体との間の純水を除去して外部シー
    ルを除去し、続いて、キャニスタ本体との間に二次シー
    ルを備え且つ二次クイックカプラを備えた二次蓋を、キ
    ャニスタ本体にボルトで締め付けて遮蔽キャニスタを構
    成し、前記二次クイックカプラに検出用配管を介して一
    次蓋と二次蓋との間にヘリウムガスを大気圧以上に加圧
    して封入し、前記検出用配管に取付けた圧力計により一
    次シールと二次シールの気密を確認し、続いて、キャス
    ク本体の上端にキャスク蓋を、上部シールを介してボル
    トで締め付けることによりキャスクを構成し、該キャス
    クを前記除染ピットから貯蔵施設に搬送し、前記キャス
    ク蓋を開放してキャスク本体から遮蔽キャニスタを取出
    し、遮蔽キャニスタの外表面が直接空気によって冷却さ
    れるようにした貯蔵セルに貯蔵することを特徴とする使
    用済み核燃料の貯蔵方法。
  2. 【請求項2】 一次シール、二次シール、及び上部シー
    ルの夫々を二重パッキン構造とし、各二重パッキンの間
    に開口するように一次蓋、二次蓋、及びキャスク蓋の夫
    々に備えた漏洩検出口を介して、前記一次シール、二次
    シール、及び上部シールの気密を確認することを特徴と
    する請求項1に記載の使用済み核燃料の貯蔵方法。
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