JPH10332073A - ガス導管の補修方法 - Google Patents

ガス導管の補修方法

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JPH10332073A
JPH10332073A JP9152937A JP15293797A JPH10332073A JP H10332073 A JPH10332073 A JP H10332073A JP 9152937 A JP9152937 A JP 9152937A JP 15293797 A JP15293797 A JP 15293797A JP H10332073 A JPH10332073 A JP H10332073A
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JP
Japan
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gas
flow pipe
defective part
sheet
magnet
Prior art date
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Pending
Application number
JP9152937A
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English (en)
Inventor
Minoru Tsukaoka
稔 束岡
Masaru Endo
勝 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導管内部にガスが存在した状態でも安全かつ
迅速に補修でき、しかも溶接を全く必要としないガス導
管の補修手段の提供。 【解決手段】 ガス導管の腐食により生じた孔あき、亀
裂等の欠陥部を補修する方法として、まず欠陥部の外面
に当該欠陥部を覆う大きさを有するマグネットシートを
貼着し、次にその上を耐食性を有しかつ高接着力を有す
るコーティング材で覆う。前記コーティング材には例え
ば二液性フレーク配合エポキシ樹脂を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として高炉ガ
ス、コークス炉ガス、転炉ガス、天然ガス等のガスを輸
送する導管の補修技術に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉ガス、コークス炉ガス、転炉ガス、
天然ガス等のガスの輸送管には一般に鋼管が用いられる
が、鋼管製のガス導管の場合は長期間使用しているうち
に周辺環境や内部流体であるガスによる腐食により数ミ
リから数十ミリの大きさの孔あきや亀裂が発生する。こ
のような欠陥が発生すると、その欠陥部より管内のガス
が漏洩し極めて危険な状態となるとともに、操業にも支
障をきたすため、早急に欠陥部を補修しなければならな
い。
【0003】従来行われている導管の補修方法として
は、ガスを遮断し管内の残留ガスを放散、置換した後、
欠陥部を鋼板で覆い溶接し遮蔽する方法が一般的であっ
た。しかし、この方法は鋼板を溶接する関係上、爆発等
の危険性を回避するために管内の残留ガスを完全に抜い
た状態で行うか、あるいは完全に置換した後に行わねば
ならず、そのガス抜きあるいは置換に長時間を要し、そ
の間操業の停止を余儀なくされるという問題があった。
【0004】一方、特開昭50−87940号公報に
は、亀裂箇所にゴム板等の弾性板を貼着し、該弾性板を
鉄板で覆い溶接する補修方法が開示されている。この方
法の場合は、先に亀裂箇所をゴム板等の弾性板で遮蔽し
た後鉄板を溶接するので、ガスの放散あるいは置換を必
要とすることなく補修することができることから、前記
の補修方法に比べ補修時間を短縮できる利点を有する
が、導管内部にガスが存在した状態でゴム板の接着作業
を行う際に、ゴム板との隙間からガスが漏洩するため、
接着作業の安全性に問題がある。また、導管自体に溶接
を施す方法は、いずれも溶接部の残留応力等により溶接
線およびその近傍に亀裂が発生し易くなるという欠点が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来技術
の前記問題点、すなわち導管内部のガス抜きあるいは置
換に長時間を要し、その間操業の停止を余儀なくされる
という問題、補修の安全性の問題および、溶接による亀
裂発生の問題を解決するためになされたもので、導管内
部にガスが存在した状態でも安全かつ迅速に補修でき、
しかも溶接を全く必要としないガス導管の補修方法を提
案しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るガス導管
の補修方法は、ガス導管の腐食により生じた孔あき、亀
裂等の欠陥部を補修する方法として、前記欠陥部の外面
に当該欠陥部を覆う大きさを有するマグネットシートを
貼着し、さらにその上を耐食性を有しかつ高接着力を有
するコーティング材で覆うことを特徴とするものであ
る。また、前記コーティング材に二液性フレーク配合エ
ポキシ樹脂を用いることを特徴とするものである。
【0007】すなわち、この発明はガス導管の腐食によ
り生じた孔あき、亀裂等の欠陥部からのガスの漏洩を早
急に停止するため、欠陥部にマグネットシートを貼着し
応急処置を施す。ここで、欠陥部の応急処置にマグネッ
トシートを用いたのは、マグネットの場合は接着剤等を
用いることなく即座にガス導管に吸着させることができ
る上、固いマグネットでは欠陥部との間に隙間が生じ、
ガスの漏洩を停止させることができないのに対し、シー
ト状のマグネットの場合は導管の曲面に合わせて密着さ
せることができるので欠陥部を完全に遮蔽することがで
きるからである。勿論、使用するマグネットシートは欠
陥部より噴出するガスの圧力(約0.1kg/cm
G)よりも強い磁力のものを用いる。
【0008】また、導管に貼着したマグネットシートの
上を耐食性を有しかつ高接着力を有するコーティング材
で覆うのは、マグネットシートを貼着しただけの状態で
は、強度上あるいは耐食性に問題があるからである。し
たがって、この発明ではマグネットシートの上を耐食性
を有しかつ高接着力を有するコーティング材で覆うこと
にしたのである。コーティング材としては、耐食性を有
しかつ高接着力を有するものであれば特に限定するもの
ではないが、二液性フレーク配合エポキシ樹脂が好適で
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施態様を示
すガス導管補修部の概略縦断面図で、1はガス導管、2
は腐食孔、3はマグネットシート、4はコーティング材
である。
【0010】すなわち、この発明はガス導管1に例えば
低pHドレン等により腐食孔2が発生すると、腐食孔2
からの管内ガスの漏洩を早急に停止するため、まず腐食
孔2の部分に当該腐食孔より大きなサイズのマグネット
シート3を貼着して応急処置を施す。このマグネットシ
ート3としては、例えば住友特殊金属株式会社製のNE
OMAX(商品名)を用いる。このマグネットシート3
により腐食孔2を完全に遮蔽すると、このマグネットシ
ート3の上を二液性フレーク配合エポキシ樹脂等のコー
ティング材4で図のように覆い、補修を完了する。ま
た、縦割れ等の亀裂の場合は、その亀裂の長さに合った
マグネットシート3を貼着し、上記と同様の手順で補修
する。
【0011】
【実施例】この発明方法を適用して製鉄所の転炉ガス導
管の補修を行った実施例を以下に示す。転炉ガス導管の
場合は、管内底部に溜まる低pHドレンにより当該底部
が腐食され、通常直径約10mm程度の腐食孔が多数発
生する。一方、転炉は連続操業のため転炉ガスも連続的
に排出されている。このため、転炉ガス導管の場合は転
炉ガスを遮断せずに補修する必要があり、この発明方法
による補修を実施した。ここで、転炉ガス圧力は約0.
1kg/cmGである。本実施例では、前記腐食孔か
らの管内ガスの漏洩を早急に停止するため、まず各腐食
孔の部分に当該腐食孔より大きなサイズのマグネットシ
ート(商品名:NEOMAX)を貼着して応急処置を施
した。次に、前記マグネットシートの上を二液性フレー
ク配合エポキシ樹脂5(商品名:プラズメットZF)で
覆い、補修した。補修に要した時間と、補修部の耐食性
(寿命)および補修作業の安全性を従来法による場合と
比較して表1に示す。なお、従来法には、ガスを遮断し
管内の残留ガスを放散、置換した後、欠陥部を鋼板で覆
い溶接し遮蔽する方法(従来法1)と、前記した特開昭
50−87940号公報に記載されている、腐食箇所に
ゴム板等の弾性板を貼着し、該弾性板を鉄板で覆い溶接
する補修方法(従来法2)を採用した。
【0012】表1の結果より、本発明法によれば、転炉
を操業した状態で、安全かつ短時間に補修することがで
きる上、補修部の耐食性(寿命)も向上できることが明
らかである。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明方法によ
れば、ガス導管の腐食孔や亀裂等の欠陥部をマグネット
シートで簡易迅速にかつ完全に遮蔽することができる
上、溶接を全く必要としないので、導管内にガスが存在
した状態で、短時間にかつ安全に補修することができ、
しかも補修部は耐食性を有しかつ高接着力を有する二液
性フレーク配合エポキシ樹脂等によりコーティングされ
ているので、耐食性に優れ高寿命を期待できる等の優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施態様を示すガス導管補修部の
概略縦断面図である。
【符号の説明】
1 ガス導管 2 腐食孔 3 マグネットシート 4 コーティング材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス導管の腐食により生じた孔あき、亀
    裂等の欠陥部を補修する方法であって、前記欠陥部の外
    面に当該欠陥部を覆う大きさを有するマグネットシート
    を貼着し、さらにその上を耐食性を有しかつ高接着力を
    有するコーティング材で覆うことを特徴とするガス導管
    の補修方法。
  2. 【請求項2】 前記コーティング材に二液性フレーク配
    合エポキシ樹脂を用いることを特徴とする請求項1記載
    のガス導管の補修方法。
JP9152937A 1997-05-27 1997-05-27 ガス導管の補修方法 Pending JPH10332073A (ja)

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