JPH10330784A - 新規な界面活性剤及びこれを含有する洗浄剤組成物 - Google Patents

新規な界面活性剤及びこれを含有する洗浄剤組成物

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JPH10330784A
JPH10330784A JP9158111A JP15811197A JPH10330784A JP H10330784 A JPH10330784 A JP H10330784A JP 9158111 A JP9158111 A JP 9158111A JP 15811197 A JP15811197 A JP 15811197A JP H10330784 A JPH10330784 A JP H10330784A
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surfactant
group
carbon atoms
synthesis example
alkyl
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JP9158111A
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Kenji Yokoi
健二 横井
Ryuichi Nakagawa
龍一 中川
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Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高濃度水溶液の液安定性に優れ、起泡性、洗
浄力、マイルド性にも優れた界面活性剤及びそれを含有
する洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)に表わされる界面活性
剤、及びそれを用いた洗浄剤組成物。 (式中、R1、R2;H、C1〜30のアルキル基、アルケ
ニル基、R3;H、C1〜4のアルキル基、Y;アニオン
基)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水溶性が高く、液
安定性に優れ、泡立ち、洗浄力に優れ、皮膚や毛髪に対
してマイルドであり、毛髪、皮膚化粧料や、洗浄剤の成
分として有用な新規界面活性剤、及びこれを含有する洗
浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から工業分野や家庭用分野におい
て、洗浄剤の成分としては、界面活性剤の中でもアニオ
ン界面活性剤が広く用いられている。このアニオン界面
活性剤には各種の構造のものがあるが、最近では、省エ
ネルギー、省資源や持ち運びの容易さなどから、水溶性
がよく、高濃度でも安定で、洗浄力、泡立ちが優れ、皮
膚や毛髪にマイルドなものや、少量で効果のあるものが
望まれている。
【0003】このような界面活性剤として、アルコール
エーテル硫酸塩のほか、エーテルカルボン酸やアミドエ
ーテルカルボン酸、アミドエーテル硫酸塩などのように
親油基と親水基との間にポリオキシエチレン鎖を挿入し
たタイプの界面活性剤や分子中に複数の親油基と複数の
親水基を有するジェミニ型界面活性剤も知られている。
しかしながら、これらは水溶性は良好であるが、組成物
中での安定性、特に高濃度での安定性においては要求を
充分満足してるとはいえない。
【0004】また、特定のアルカンジオールのアルキレ
ンオキシド付加物、或いはその硫酸化物からなる界面活
性剤がアルキルグルコシドとの併用により、皮膚刺激が
緩和されるとともに、洗浄力、気泡力も増強され、しか
もすすぎ性、手の感触も改善されることが開示されてい
る(特開平2−206696号公報)。しかしながら、
該アルカンジオールのアルキレンオキシド付加物の一方
のみ硫酸化しうることが記載されているのみであって、
その具体例の記載はなく、またこのような界面活性剤を
高濃度の洗浄剤とした具体例の記載もない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、組成
物中高濃度でも安定性に優れ、皮膚などに対して刺激が
少なく、泡立ちも良好な界面活性剤、及びこれを含有す
る洗浄剤組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式(1)で表される界面活性剤が提供される。 (式中、R1,R2;それぞれHまたは炭素数1〜30、
好ましくは1〜20のアルキル基またはアルケニル基
で、エーテル基を含有していても良い。R1とR2の炭素
数の合計は6〜32である。 R3; Hまたは炭素数1〜4のアルキル基。 X; 炭素数1から10の直鎖または分岐のアルキレン
基で、アルキレン鎖中にエーテル、エステル、アミド、
カルボニル、チオエーテル、スルホキシド、スルホン基
を含んでいてもよい。 B ; 炭素数2〜4のアルキレンオキシ基、好ましくは
エチレンオキシ基 l ; 0又は1 m ; 1〜20、好ましくは3〜10 n ; 0〜20 Y ; −(CH2)pCOOM、−P(O)(OM)2、−(C
2)qSO3Mまたは、−CH2CH(OH)CH2SO3M p ; 1〜3 q ; 2〜4 M ; H、アルカリまたはアルカリ土類金属、或いはア
ンモニウム、有機アンモニウム。) また、本発明によれば、上記一般式(1)で表される界面
活性剤を含有する洗浄剤組成物が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の界面活性剤は、下記一般
式(1)で表されるものであるが、特に分子中に−O
(B)m−R3で表される非イオン性のエーテル基と、−O
(B)n−Yで表されるアニオン基を含有し、R1とR2
炭素数の合計が6〜32であることを特徴とするもので
ある。 (式中、R1、R2、R3、X、B、Y、M、l、m、
n、p、qは前記定義のとおり)
【0008】本発明の界面活性剤の前記一般式(1)に
おいて、R1、R2はそれぞれH、またはエーテル基を含
有していてもよい炭素数1〜30のアルキル基またはア
ルケニル基であり、好ましくはHまたは炭素数1〜20
のアルキル基またはアルケニル基で、エーテル基を含有
していてもよい。そして、R1とR2の炭素数の合計は6
〜32であり、好ましくは10〜25である。R1とR2
の炭素数の合計が6未満であると界面活性剤としての効
果が低く、また32を超えると溶解性が低下するため好
ましくない。R3はHまたは炭素数1〜4のアルキル基
であり、好ましくはHまたはメチル基である。Bは炭素
数2〜4のアルキレンオキシ基であり、好ましくはエチ
レンオキシ基、プロピレンオキシ基である。mは1〜2
0、nは0〜20であり、m+n=1〜30が好まし
い。
【0009】本発明の界面活性剤は、いずれも公知の方
法を組み合わせることにより製造できる。例えば、次に
記載するグリコール類にアルキレンオキサイドを付加
し、一方をアニオン化する方法(方法1)と、ヒドロキ
シル基を含有するアニオン性化合物にアルキレンオキサ
イドを付加する方法(方法2)などがある。
【0010】(方法1)原料のグリコール類としては、
例えばアルカン−2,3−グリコール、アルカン−3,4
−ジオールなど(一般式2)のほか、2倍モルのアルキレ
ンオキサイドまたはアルキルグリシジルエーテルとα,
ω−ジオールとの反応生成物(一般式3、4)、或い
は、ジグリシジルエーテル(特開平1−304033)と
アルコールとの反応生成物であるエーテルジオール
(5)などが用いられる。 これらのジオール類にアルキレンオキサイドを付加後、
ヒドロキシル基に対してほぼ2分の1モルの次に示すア
ニオン化剤を反応させ、一般式(1)で表される界面活性
剤が製造される。
【0011】アニオン化: 〔−(CH2)pCOOM基の導入〕モノカルボキシアル
キル化するには、アルカリの存在下にジオールに対して
1.0〜1.5モルのモノクロル酢酸塩と反応するか、ア
ルカリの存在下にアクリロニトリル又はアクリル酸エス
テル或いはメタクリル酸エステルを付加させ、加水分解
することにより製造できる。 〔−P(O)(OM)2基の導入〕モノリン酸エステル塩と
するには、1.0〜2.0モル倍のリン酸エステル化剤を
反応させることにより製造できる。このリン酸化剤とし
ては、五酸化燐、ピロ燐酸、オキシ塩化燐などが用いら
れる。 〔−(CH)qSO3M基、−CH2CH(OH)CH2SO3
M基の導入〕モノスルホン酸塩とするには、アルカリの
存在下に、ジオールに対して、1.0〜1.5モル倍のプ
ロパンサルトン、又はブタンサルトンを反応させるか、
クロルエタンスルホン酸或いは3−クロロ−2−ヒドロ
キシプロパンスルホン酸塩を反応させることによって製
造できる。
【0012】(方法2)例えば、下記一般式(6)で表さ
れる化合物に、定法に基づき、アルキレンオキサイドを
付加することによって製造できる。
【0013】以上のような製造法において、特別に精製
しない限り、ジオールの両方がアニオン化されたもの及
び未反応のジオールが混入するが、これを再結晶、クロ
マト分離、抽出などの手段により精製してもよいが、そ
のまま使用しても良い。この際、未反応ジオールの含有
量は40%以下が好ましく、ジアニオン化物の含量は5
0%以下が好ましい。ジオールとジアニオン化物の合計
量は50%以下が好ましい。また、ジオールの一方のヒ
ドロキシル基を前もってメチル、エチル、プロピル、ブ
チル基などで封鎖しておいても良い。
【0014】このようにして得られた本発明の一般式
(1)で表される界面活性剤は、高濃度でも安定性に優
れ、皮膚などに対して刺激が少なく、泡立ちも良好であ
る。そして、これらを含有する本発明の洗浄剤組成物
は、衣料用洗浄剤、食器野菜用洗浄剤、住居用洗浄剤、
シャンプ、ボディシャンプー、ハンドソープ、歯磨用発
泡剤、工業用洗浄剤などに有効である。
【0015】以下、本発明の洗浄剤組成物について詳細
に説明する。本発明の、一般式(1)で表される界面活性
剤は、単独でも、或るいは他の界面活性剤を併用するこ
とによって高濃度でも安定な組成物を形成することがで
きる。他の界面活性剤を併用する場合は、その使用量は
界面活性剤全量の80重量%以下であることが好まし
い。併用できる界面活性剤としては、全てのアニオン活
性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン
界面活性剤と併用できるが、皮膚、毛髪など人体にマイ
ルドな界面活性剤であるため、マイルドな界面活性剤と
組み合わせて使用するのが好ましい。
【0016】本発明の界面活性剤と併用できる界面活性
剤の例を以下に示す。 アニオン界面活性剤 ; アルキル硫酸塩、ポリオキシエ
チレンアルキル硫酸塩、脂肪酸塩、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、α-オレフィンス
ルホン酸塩、α-スルホ脂肪酸エステル塩、モノアルキ
ル燐酸エステル塩、アルキル又はヒドロキシアルキルエ
ーテルカルボン酸塩、アルキルアミドエーテル硫酸エス
テル塩、N−アルキルアミドアルカノール硫酸エステル
塩、アシルザルコシネート、N−アシルタウライド、N
−アシル−N−メチルタウライド、脂肪酸モノグリセラ
イド硫酸エステル塩、アシルアミノ酸塩、アルキルイミ
ノジカルボン酸塩、二級アミド型N−アシルアミノ酸
塩、酒石酸アルキルアミド、リンゴ酸アルキルアミド、
クエン酸アルキルアミドなど 非イオン界面活性剤 ; 高級アルコールエトキシレー
ト、蔗糖脂肪酸エステル、アルキル(ポリ)グルコシド、
ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸ジエタノールア
ミド、脂肪酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミド、脂
肪酸ポリオキシエチレンアミド、アルキルアミンオキサ
イド、アルキルアミドアミンオキサイド、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル、メチルあるいはエチルグルコシ
ド脂肪酸エステル、アシルグルカミドなど カチオン界面活性剤 ; モノ或いはジアルキル四級アン
モニウム塩、エーテル基或いはエステル基を含有するモ
ノ或いはジアルキル四級アンモニウム塩、或いはこれら
の塩酸塩、硫酸塩、有機酸塩など 両性界面活性剤 ; カルボキシベタイン、スルホベタイ
ン、ホスホベタイン、アミドアミノ酸、イミダゾリニウ
ムベタイン系界面活性剤など
【0017】本発明の洗浄剤組成物には、必要に応じて
洗浄剤に配合される公知の補助成分を配合することもで
きる。このような補助成分としてはビルダー類、保湿
剤、粘度調節剤、防腐剤、抗炎症剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、金属イオン封鎖剤、移染防止剤、殺菌剤、水
溶性高分子化合物、水溶性無機物、pH調節に用いられ
る有機及び無機化合物、パール光沢剤、色素、香料、酵
素、漂白剤などがあげられる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0019】[合成例1]一般式(1)で、R1,R2; C10
21OCH2−、R3; H、X; −CH2OC24OCH2
−、l; 1、B; C24O、m,n; 6.5、Y; −PO
(OM)2の製造 49gの1,8−ビス(デシルオキシメチル)−3,6−ジ
オキサオクタン−1,8−ジオールと0.6gの水酸化カ
リウムをガス圧入管をつけたオートクレーブに仕込み、
窒素雰囲気で130℃に加熱脱水した後、徐々に59g
のエチレンオキサイドを圧入する。圧入終了後更に2時
間熟成を行う。反応終了後、生成物をエタノールに溶解
し、燐酸で中和し、ろ過する。エタノールを除去し、
1,8−ビス(デシルオキシメチル)−3,6−ジオキサオ
クタン−1,8−ジオールのエチレンオキサイド付加物
(m,n=6.5)を得た。攪拌機、冷却管、滴下ロート、
温度計を付けた500ml四つ口フラスコに、上で得た
1,8−ビス(デシルオキシメチル)−3,6−ジオキサオ
クタン−1,8−ジオールのエチレンオキサイド付加物
(m,n=6.5) 21.2gをクロロホルムに溶解させ、
6gのオキシ塩化燐を10℃に保ちながら徐々に滴下し
た。滴下終了後、室温で更に2時間熟成させた後、減圧
にてトッピングし、ヘキサン、水及びイソプロピルアル
コールを加えてヘキサン相から、燐酸エステル19.3
gを得た。HPLCにより、未反応ジオールとビス−燐
酸エステル化物を14%含んでいた。これをカセイカリ
で中和した。
【0020】[合成例2]一般式(1)で、R1,R2; C8
17OCH2−、R3; H、X; −CH2OC24OCH
2−、l; 1、B; C24O、m,n; 6.0、Y; −C
2CO2Naの製造 攪拌機、冷却管、滴下ロート、温度計を付けた500m
l四つ口フラスコに、合成例1と同様にして得た1,8
−ビス(オクチルオキシメチル)−3,6−ジオキサオク
タン−1,8−ジオールのエチレンオキサイド付加物
(m,n=6.0) 19.2gをt-ブタノールに溶解さ
せ、ついで金属ナトリウム0.6g及び 4.3gのブロ
モ酢酸Naを滴下し75℃、20時間反応させた後、分
別抽出により精製してモノカルボキシメチル化物15.
6gを得た。
【0021】[合成例3]一般式(1)で、R1,R2; C8
17OCH2−、R3; H、X; −CH2OC24OCH
2−、l; 1、B; C24O、m,n; 6.0、Y; −C
2CH(OH)CH2SO3Naの製造 攪拌機、冷却管、滴下ロート、温度計を付けた500m
l四つ口フラスコに、合成例1と同様にして得た1,8
−ビス(オクチルオキシメチル)−3,6−ジオキサオク
タン−1,8−ジオールのエチレンオキサイド付加物
(m,n=6.0) 19.2gをイソプロパノールと水に溶
解させ、ついで炭酸ナトリウム5.0g及び4.3gの3
−クロロ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸Naを加
え75℃、10時間反応させた後、クロマト分離してモ
ノスルホン化物18.9gを得た。
【0022】[合成例4]一般式(1)で、R1,R2; C10
21−、R3; H、X; CH2OC24OCH2、l;
1、B; C24O、m,n; 6.8、Y; C24CO2
の製造 1,2−エポキシドデカンとエチレングリコールとから
1,8−ビスデシル−3,6−ジオキサオクタン−1,8
−ジオールを合成し、合成例1の場合と同様にエチレン
オキサイド6.8モル付加物を得た。 攪拌機、冷却
管、滴下ロート、温度計を付けた500ml四つ口フラ
スコに、このジオールエトキシ化物(m,n=6.8) 2
0.5gと1.0gのナトリウムメチラートを加え、減圧
下90℃に加熱してメタノールを除き、少量のハイドロ
キノンを添加し、2gのアクリロニトリルを80℃で滴
下した。滴下終了後更に3時間熟成し、減圧で未反応の
アクリロニトリルを留去する。このシアノエチル化物に
塩酸を加えて100℃で8時間攪拌し、静置分離し、カ
ルボキシエチル化物17.8gを得た。HPLCにより
ジカルボキシエチル化物を10%含んでいた。
【0023】[合成例5]一般式(1)で、R1,R2; C10
21−、R3; H、X; CH2OC24OCH2、l;
1、B; C24O、m,n; 6.8、Y; PO(OM)2
製造 合成例1で得た1,8−ビスデシル−3,6−ジオキサオ
クタン−1,8−ジオールのエチレンオキサイド6.8モ
ル付加物を用いて合成例1と同様にしてモノ燐酸エステ
ルを得た。HPLCにより、未反応ジオールとビス−燐
酸エステル化物を14%含んでいた。これをトリエタノ
ールアミンで中和した。
【0024】[合成例6]一般式(1)で、R1,R2; C10
21−、R3; H、X; CH2OC24OCH2、l;
1、B; C24O、m,n; 6.8、Y; −CH2CH(O
H)CH2SO3Naの製造 合成例6で得た1,8−ビスデシル−3,6−ジオキサオ
クタン−1,8−ジオールのエチレンオキサイド6.8モ
ル付加物を用いて合成例3と同様にしてモノスルホン化
物を得た。
【0025】[合成例7]一般式(1)で、R1; C9
19−、R2; CH3、R3; H、l; 0、B; C24O、
m,n; 7.3、Y; −CH2COOMの製造 ドデカン−2,3−ジオールを用いて合成例1の場合と
同様にエチレンオキサイド4.3モル付加物を得た。
このジオールエトキシ化物(m,n=7.3)を用いて合成
例2と同様にしてモノカルボキシメチル化物を得た。
【0026】[合成例8]一般式(1)で、R1; C9
19−、R2; CH3、R3; H、l; 0、B; C24O、
m,n; 7.3、Y; −PO(OM)2の製造 合成例7で得たドデカン−2,3−ジオールのエトキシ
化物(m,n=7.3)を用いて合成例1と同様にしてモノ
燐酸エステルを得た。HPLCにより、未反応ジオール
とビス−燐酸エステル化物を11%含んでいた。これを
カセイソーダで中和した。
【0027】[合成例9]一般式(1)で、R1; C9
19−、R2; CH3、R3; H、l; 0、B; C24O、
m,n; 7.3、Y; −CH2CH(OH)CH2SO3Naの
製造 合成例7で得たドデカン−2,3−ジオールのエトキシ
化物(m,n=7.3)を用いて合成例4と同様にしてモノ
スルホン化物を得た。
【0028】[合成例10]一般式(1)で、R1,R2; 一方
がC1021−で他方がH、R3; CH3、l; 0、B; C
24O、m; 6.0、n; 0、Y; −CH2CO2Naの製
造 攪拌機、冷却管、滴下ロート、温度計を付けた500m
l四つ口フラスコに、1,2−ドデカンジオール20.2
g、ジオキサン200ml、金属ナトリウム2.4gを
加え、窒素気流下100℃で5時間攪拌後、75℃でモ
ノブロモ酢酸Na12gを徐々に添加する。添加終了後
更に2時間熟成する。カラムクロマト分離によりモノカ
ルボキシメチル化物23gを得た。この生成物を塩酸/
イオン交換水で酸とし、ジエチルエーテル中5倍モルの
塩化チオニルでヒドロキシル基およびカルボキシル基を
塩素化し、クロルアルキルエーテル酢酸クロライド21
gを得た。四つ口フラスコに100gのヘキサエチレン
グリコールモノメチルエーテルと2.3gの金属ナトリ
ウムを加え、窒素雰囲気下100℃で5時間加熱した。
この溶液に130℃で14.8gのクロルアルキルエー
テル酢酸クロライドを徐々に加え、更に1時間加熱後、
室温で10時間攪拌した。塩酸で中和し、50mlのキ
シレンを加えイオン交換水でテトラエチレングリコール
モノメチルエーテルを抽出した。キシレン相をトッピン
グ後、カセイソーダ水溶液を加えて80℃で10時間加
熱し、20gの生成物を得た。
【0029】[実施例1〜10]合成例1〜10で得られ
た一般式(1)で表される界面活性剤及び比較例1〜の界
面活性剤の水溶液を調製した。これらの水溶液のクラフ
ト点、外観性状、液安定性を下記の方法で評価した。そ
の結果を表1に示す。 クラフト点 ; 1重量%水溶液が透明となる温度を目視
で観察した。 外観 ; 各サンプルの50重量%水溶液を調製し、次の
基準で25℃での外観性状の観察を行った。 ○ : 透明均一で流動性有り △ : 透明均一であるが流動性なし × : 分離、濁りまたは結晶析出 液安定性 ; 各サンプルの50重量%水溶液を調製し、
5℃にて一週間放置し、その外観を、上記外観と同じ基
準で評価した。
【0030】
【表1】表1
【0031】 [処方例1] 濃厚シャンプー組成 合成例2で得られた生成物 15 (重量%) ホ゜リオキシエチレン(P=4)ト゛テ゛シルエーテル酢酸トリエタノールアミン塩 10 合成例7で得られた生成物 8 3,4-ヒ゛ス(ホ゜リオキシエチレンP=3)ト゛テ゛カンシ゛オールシ゛硫酸Na 5 ラウロイル-N-メチル-β-アラニンナトリウム 5 ラウロイルジエタノールアミド 3 カチオン化セルロース 0.1 安息香酸ナトリウム 0.3 色素、香料 適量 クエン酸 適量 精製水 バランス このシャンプーは、豊かなな泡立ちで、すすぎ時の泡ぎ
れがが良好であった。
【0032】 [処方例2] 濃厚シャンプー組成 合成例7で得られた生成物 15 (重量%) ラウリルアミト゛ホ゜リオキシエチレン(EO 4)エーテル酢酸ナトリウム 15 合成例4で得られた生成物 10 ラウロイルジエタノールアミド 5 セチルトリメチルアンモニウムクロライド 2 カチオン化セルロース 0.3 安息香酸ナトリウム 0.3 色素、香料 適量 クエン酸 適量 精製水 バランス このシャンプーは、安定性が良く、豊かなな泡立ちで、
すすぎやすく、使用後の感触が良好であった。
【0033】 [処方例3] 濃厚食器野菜用洗剤組成 合成例7で得られた生成物 15 (重量%) 合成例4で得られた生成物 10 ポリオキシエチレン(EO 3)ラウリル硫酸ナトリウム 25 3,4-ヒ゛ス(ホ゜リオキシエチレンP=4)ト゛テ゛カンシ゛オールシ゛硫酸Na 5 ラウリルジメチルアミンオキシド 5 変性エタノール 5 安息香酸ナトリウム 0.5 色素、香料 適量 クエン酸 適量 水道水 バランス この食器野菜用洗浄剤は、安定性がよく、泡立ちも良好
で、すすぎ性も良い。
【0034】 [処方例4] ボディシャンプー組成 合成例8で得られた生成物 10 (重量%) ミリスチン酸カリウム 8 ラウリン酸カリウム 8 ラウリン酸アミドプロピルベタイン 6 プロピレングリコール 8 色素、香料 適量 クエン酸 適量 トリエタノールアミン 適量 精製水 バランス このボディシャンプーは、泡立ちが良好で、使用後の皮
膚や毛髪の感触が良好であった。
【0035】 [処方例5] 濃厚ボディシャンプー組成 合成例2で得られた生成物 20 (重量%) 合成例5で得られた生成物 10 ラウリル燐酸エステル 17 ラウリン酸アミドプロピルベタイン 3 プロピレングリコール 3 色素、香料 適量 クエン酸 適量 トリエタノールアミン 適量 精製水 バランス このボディシャンプーは、安定性が良く、泡立ちも良好
で、すすぎ時の泡ぎれが良い。
【0036】
【発明の効果】本発明の界面活性剤は、前記特定の化学
構造を有するものであり、その水溶液は高濃度であって
も長期間安定を保護しうるものであり、泡立ち、洗浄
力、マイルド性にも優れている。そして、このような優
れた性能を有する界面活性剤を含有する本発明の洗浄剤
組成物は衣料用、食器野菜用、住居用、皮膚用、毛髪用
等各種の洗浄剤組成物として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 317/18 C07C 317/18 323/12 323/12 C07F 9/38 C07F 9/38 B C11D 1/06 C11D 1/06 1/34 1/34 // A61K 7/075 A61K 7/075 7/50 7/50

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で表される界面活性剤。 (式中、R1,R2; それぞれHまたは炭素数1〜30のア
    ルキル基またはアルケニル基で、エーテル基を含有して
    いても良い。R1とR2の炭素数の合計は6〜32であ
    る。 R3; Hまたは炭素数1〜4のアルキル基。 X ; 炭素数1から10の直鎖または分岐のアルキレン
    基で、アルキレン鎖中にエーテル、エステル、アミド、
    カルボニル、チオエーテル、スルホキシド、スルホン基
    を含んでいてもよい。 B ; 炭素数2〜4のアルキレンオキシ基。 l ; 0又は1 m ; 1〜20 n ; 0〜20 Y ; −(CH2)pCOOM、−P(O)(OM)2、−(C
    2)qSO3Mまたは、−CH2CH(OH)CH2SO3M p ; 1〜3 q ; 2〜4 M ; H、アルカリまたはアルカリ土類金属、或いはア
    ンモニウム、有機アンモニウム。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の界面活性剤を含有するこ
    とを特徴とする洗浄剤組成物。
JP9158111A 1997-05-30 1997-05-30 新規な界面活性剤及びこれを含有する洗浄剤組成物 Pending JPH10330784A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008144057A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Sanyo Chem Ind Ltd 洗浄剤組成物
JP2008214263A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Kao Corp 毛髪洗浄剤
JP2011001277A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Daicel Chemical Industries Ltd 新規なポリグリセリン誘導体又はその塩、及びその製造方法

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