JPH1032961A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

Info

Publication number
JPH1032961A
JPH1032961A JP18642996A JP18642996A JPH1032961A JP H1032961 A JPH1032961 A JP H1032961A JP 18642996 A JP18642996 A JP 18642996A JP 18642996 A JP18642996 A JP 18642996A JP H1032961 A JPH1032961 A JP H1032961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
cooling
shroud
blade
fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18642996A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yasuhara
隆 安原
Hiroshi Asabuki
弘 朝吹
芳廣 ▲高▼田
Yoshihiro Takada
Akiji Yamada
旭司 山田
Hiromitsu Fuku
裕光 富久
Tsugio Sekine
次雄 関根
Izumi Shimizu
泉 清水
Matsutoshi Ihara
松利 井原
Toshifumi Suzuki
利文 鈴木
Yukiro Endo
幸郎 遠藤
Kaoru Ogawa
薫 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Keiyo Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Keiyo Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Keiyo Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP18642996A priority Critical patent/JPH1032961A/ja
Publication of JPH1032961A publication Critical patent/JPH1032961A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却扇による冷却効率を確実に高め、充分に
小型化軽量化を図ることができるようにした回転電機を
提供すること。 【解決手段】 ハウジング1の外表面を冷却扇9により
通風して冷却する方式の電動機において、冷却扇9の各
羽根ブレード9B間にシュラウド9Aを設けて羽根ブレ
ード9B間の空間をほぼ径方向に分割し、これにより矢
印A、Bに示すように分割された複数の空気流を作り、
ファンガイド11により、これら複数の空気流をほぼ独
立した状態でハウジング1の外表面に導くようにしたも
の。 【効果】 冷却扇9による送風効率が増すと共に、ハウ
ジング1の外表面が複数の空気流により包まれた状態で
冷却されるので、確実に冷却効果が上げられ、その結
果、回転電機の小型化軽量化が充分に図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却扇を備えた自
己通風冷却方式の回転電機に係り、特に比較的小容量の
汎用誘導電動機に好適な回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】比較的小容量の汎用誘導電動機として
は、従来からかご形誘導電動機が広く使用されている。
そこで、このような誘導電動機の従来例について、図7
により説明すると、図において、1はハウジングで、鋳
鉄など鉄系材料やアルミニウムなどの軽金属材料の鋳造
によりほぼ筒状に形成され、電動機の外被を構成してい
る。1aは放熱フィンで、軸方向に沿って並んだ複数の
条片として、ハウジング1の外周に放射状に配列され、
ハウジング1と一体的に形成されている。2A、2Bは
エンドブラケットで、ハウジング1の両側の開口部にそ
れぞれインロー嵌合して取付けられている。
【0003】3は固定子で、ケイ素鋼板などの電磁鋼板
を複数枚積層して形成された固定子鉄心3Aと、この固
定子鉄心3Aの内周部に複数形成されているスロットに
巻回された固定子コイル3Bとで構成され、ハウジング
1内に挿入した上で、その内周部に嵌合し、固定されて
いる。
【0004】5は回転子で、回転軸6を備え、その両端
面に配置されているエンドリング7と、図示してない導
体バーとからなるかご形巻線を有している。そして、こ
のエンドリング7と、図示してない導体バーとからなる
かご形巻線はアルミニウムのダイキャスト鋳造などによ
り形成され、さらに、このエンドリング7には内部冷却
用の内ファン(羽根ブレード)8が一体的に形成されてい
る。
【0005】回転軸6は、エンドブラケット2A、2B
に対して、軸受4A、4Bにより回転自在に保持されて
いる。そして、この回転軸6の一方の端部(図では右端
部)はエンドブラケット2Bを挿通して外部に突出し、
出力軸を形成しており、他端部(図では左端部)のエンド
ブラケット2Aを挿通して外部に突出した部分には、外
部冷却用の冷却扇(外ファン)9が装着されている。
【0006】10は冷却扇9を覆うエンドカバーで、一
方が開放された皿状の短い円筒形に形成され、その底面
に相当する部分には冷却用の外気を取り込むための吸気
口10aが設けられ、開放端は、このエンドカバー10
がエンドブラケット2Aに組み付けられたとき、エンド
ブラケット2A及びハウジング1の外径部との間に径方
向の隙間部10bが形成されるように、形成されてい
る。
【0007】この誘導電動機は、予め固定子3をハウジ
ング1の内周壁に嵌合して固定しておき、その後、この
固定子3内に回転軸6を有する回転子5を挿入し、かつ
回転軸6にエンドブラケット2A、2B内の軸受4A、
4Bが嵌合するよう、エンドブラケット4A、4Bをハ
ウジング1の両端にそれぞれインロー嵌合させ、これら
を複数本のボルト(図示せず)により取付けることにより
組立られている。
【0008】そして、回転子5により冷却扇9が回転す
ると、エンドカバー10の吸気口10aから、矢印イで
示すように外気が吸い込まれ、吸い込まれた空気は、隙
間部10bからエンドカバー10の他端側の外部に吹き
出され、エンドブラケット2A、ハウジング1の放熱フ
ィン1a、エンドブラケット2Bの表面を通風すること
により、冷却作用が得られるようになっている。
【0009】一方、電動機の内部では、回転子5が回転
すると、それに伴い内ファン8が回転して内部の空気に
流れを発生させ、発生した空気流が回転子5、エンドリ
ング7、固定子コイル3B及び固定子鉄心3Aを冷却し
ながら通過した後、ハウジング1に比べ、比較的温度上
昇の低いエンドブラケット2A、2Bの内側を通過する
ことにより冷却されるようにしている。
【0010】なお、この種の公知例としては、例えば特
開昭61ー251440号公報などを挙げることができ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、冷却
効率の向上についての配慮が充分にされているとは言え
ず、回転電機の小型化と軽量化を図る上で問題があっ
た。すなわち、一般的な回転電機においては、小形化軽
量化は常に大きな命題であり、そのための方途の一つと
して冷却効率の向上があるが、従来技術では、冷却扇を
設けてはあるが、特に、それによる通風効率の向上が図
られているとは言えないので、回転電機の小型化軽量化
が図れないという問題があったのである。
【0012】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、その目的は、冷却扇による冷却効率を
確実に高め、充分に小型化軽量化を図ることができるよ
うにした回転電機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ハウジング
の外表面を冷却扇により通風して冷却する方式の回転電
機において、前記冷却扇の各羽根ブレード間の空間をほ
ぼ径方向に分割して、複数の空気流を形成させるシュラ
ウドと、該シュラウドにより分割された複数の空気流を
ほぼ独立した状態でハウジングの外表面に導くファンガ
イドとを設けることにより達成される。
【0014】本発明では、上述の如く、各羽根ブレード
間にシュラウドが架装されることにより、該シュラウド
によって、羽根ブレード間がほぼ径方向に分割された二
つの空間部をなし、このとき、シュラウドの形状を、吸
い込まれた外気がハウジング側に導くように反った形状
をなするようにすることにより、一方の空間ではシュラ
ウドの背面側としての根元側から回転電機側に至るにつ
れ、風速が次第に大きくなるとともに、他方の空間部で
も羽根ブレードの先端からシュラウド側に至るにつれ、
風速が次第に大きくなり、しかも空気がシュラウドに沿
って流れるようにすることができる。
【0015】このため、羽根ブレード間の各空間部にお
ける最大風速は、分割されていないときに比して小さい
ものの、全体を平均した風速は、分割されていないとき
の平均風速より大きくなる。そして、羽根ブレード間の
風量は、平均風速×通風面積で表されるから、通風面積
を一定とすると、平均風速が高いほど風量が多いことと
なり、従って、シュラウドを設けることによって各空間
部を通過する平均風速を上げ、風量を増加させることが
できる。
【0016】さらに、本発明では、上述のように増加さ
せた風量を効果的にハウジングへ導く作用が、ファンガ
イドにより得られる。本発明による冷却扇は、シュラウ
ドにより径方向に分割された二つの空間部を有するか
ら、各々の空間部によって導かれる外気は、ファンガイ
ドを設けることによりファンガイドの外周側と内周側の
二つの通風路を通過するようにされる。そして、一方の
通風路はファンガイドとエンドブラケットに挟まれた空
間部で形成され、他方の通風路は、ファンガイドとエン
ドカバーとで挟まれた空間部で形成される。
【0017】ファンガイドは、冷却扇が導入した外気を
ハウジング側に導くように前記シュラウドとは逆に反っ
た形状を成しているので、ファンガイドの外周側と内周
側の二つの外気は互いに混合することなく、ハウジング
の外周面へと導かれる。
【0018】ファンガイドとエンドブラケットの装着に
ついては、ファンガイド内周とエンドブラケット外周と
の間に前記通風路断面積とほぼ等しい空間を有するよう
にして装着することにより、二つの通風路を保ったまま
ハウジングへと導かれる。
【0019】回転電機の発熱部は主として固定子で、こ
れがハウジング内周にあるため、外気はハウジングの表
面近くを通風する方がよく冷える。本発明によると、フ
ァンガイドにより導かれた外気には、ハウジング表面近
くを通風する作用とその外気の上部を通風する作用があ
り、しかもハウジング表面近くを通風した外気は発熱に
より暖まり、上昇しようとするが、この外気の上部を通
風しているもうひとつの外気は冷たいので重く、前記外
気の上昇を妨げ、この効果でよく冷却することができ
る。
【0020】本発明では、以上のように構成することに
より、冷却扇の風量を増加させ、効果的に発熱部を通風
するので、回転電機の冷却効率を確実に上げることがで
き、それだけ回転電機の小形化を図れる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明による回転電機につ
いて、図示の実施例により詳細に説明する。図1は、本
発明による回転電機を誘導電動機に適用した場合の一実
施例で、この図1に示した誘導電動機は、その回転軸6
に装着した冷却扇9の回転により、エンドカバー10の
吸気口10aから外気を導入し、導入した外気がハウジ
ング1の外部表面を通風して冷却作用が得られるように
した、いわゆる自己通風冷却方式の回転電機であり、こ
の点では、図7に示した従来技術と同様である。
【0022】そして、この図1において、9Aはシュラ
ウド、9Bは羽根ブレード、11はファンガイドであ
り、その他は図7に示した従来例と同じである。従っ
て、図7の従来例と同一、若しくは同等の部分には同一
の符号を付し、その詳しい説明は省略する。
【0023】まず、シュラウド9Aは、全体としては、
つば広帽子のつば部分だけリング状に切り取ったような
形状をなしていて、羽根ブレード9Bに取付けられた状
態に作られており、このとき、特に図2の拡大図及び図
3の正面図に明瞭に表わされているように、冷却扇9の
中心から放射状に延びている複数枚の羽根ブレード9B
の間に跨るようにして、円周方向に沿って配置され、さ
らに、このときのシュラウド9Aの各羽根ブレード9B
に対する取付位置は、特に図2から明らかなように、羽
根ブレード9Bの面を、斜め外周方向に並ぶ二つの部分
に分割し、羽根ブレード9B間に二つの空間部C、Dを
形成するような位置にしてある。
【0024】そして、これにより、エンドカバー10の
吸気口10aから吸い込まれた外気の流れが、冷却扇9
の羽根ブレード9Bを通過する際、羽根ブレード9B間
の空間部C、Dによって径方向に分割され、この分割さ
れたことにより、これら空間部C、Dを通過する気流の
速度の増加が得られるようにしている。
【0025】また、シュラウド9Aは、その円周方向で
の断面形状が、図1及び図2に示すように、羽根ブレー
ド9Bの先端側(吸気口10a側)から基部側(エンドブ
ラケット2A側)に向うにつれ、外側に次第に彎曲する
ように反った形状、いわゆるベルマウス形状に作られて
いる。ここで、ベルマウスとは、裾が広がった西洋の釣
鐘の口のことである。
【0026】そして、これにより、羽根ブレード9Bの
空間部を通過した外気が、シュラウド9Aの形状に沿っ
て流れることにより、ハウジング1側へ向かうよう方向
性が付与されるようにしている。なお、このシュラウド
9Aは、冷却扇9を鋳物や樹脂によって成形する際、羽
根ブレード9Bも含めて、全体を一体成形することがで
きる。
【0027】次に、ファンガイド11は、全体として
は、平らな碗の底を抜いて円形の開口とし、外周部だけ
としたような形状に作られており、図示のように、エン
ドカバー10の内側で、冷却扇9とエンドブラケット2
Aの間に位置するようにして、支持部材11aによりエ
ンドブラケット2Aに取付られている。なお、この支持
部材11aは、エンドカバー10の支持具も兼ねてい
る。
【0028】そして、このときのファンガイド11の取
付位置は、図1及び特に図2に明瞭に示されているよう
に、その底の部分に相当する開口の端部がシュラウド9
Aの外周端部に向かい合い、両者が軸方向に接触しない
範囲で、僅かに離れて位置するようにすると共に、その
反対側の開口端部は、エンドカバー10の端部とエンド
ブラケット2A及びハウジング1の外径部との間に形成
してある隙間部10bに達して、この隙間部10bの内
側を区画し、別の隙間部10cが形成されるように定め
てある。
【0029】また、このファンガイド11は、ハウジン
グ1側から冷却扇9に向かってせり出して、前記冷却扇
9が導入した外気をハウジング1側に導くように、シュ
ラウド9Aとは逆方向に反った形状をなしている。
【0030】そして、これにより、ハウジング1側へ向
かうように方向性が付与された外気は、上述のように、
シュラウド9Aにより軸方向に分割された二つの空間部
を有するから、各々の空間部によって導かれる外気は、
ファンガイド11の外周側と内周側の二つの通風路を通
過するようにされる。
【0031】一方の通風路は、ファンガイド11とエン
ドブラケット2Aに挟まれた空間部であり、他方の通風
路は、ファンガイド11とエンドカバー10とで挟まれ
た空間部である。
【0032】ここで、ファンガイド11は、冷却扇9が
導入した外気をいずれもハウジング1側に導くように、
シュラウド9Aとは逆に反った形状をしているので、フ
ァンガイド11の外周側と内周側の二つの外気は互いに
混合することなくハウジング1側へと導かれる。
【0033】このとき、ファンガイド11とエンドブラ
ケット2Aは、上記したように支持部材11aで装着さ
れるが、ここで、ファンガイド11の内周とエンドブラ
ケット2の外周との間に、通風路断面積がほぼ等しい隙
間部10b、10cが形成されるようにして装着するこ
とにより、外気の通風路を二重に保ったままハウジング
1側へと導くことができる。
【0034】ところで、このような誘導電動機での主要
な発熱部は固定子3であるが、この固定子3はハウジン
グ1の内周にあるため、可能な限りハウジング1の外周
表面近くに外気を流通させるようにした方がよく冷え
る。
【0035】ところで、この実施例によれば、シュラウ
ド9Aとファンガイド11により方向性を付与された結
果、吸気口10aから取り込まれた外気は、矢印Bで示
すハウジング表面近くを通風する内側の空気流と、矢印
Aで示す外側の空気流とに分けられた二重の冷却風構成
となっている。
【0036】そして、ハウジング1の表面近くを通風し
た内側の空気流は、固定子3の発熱により温度が上って
比重が減り、ハウジング1の表面から離れようとする。
しかし、この内側の空気流は、外側の空気流に覆われて
おり、しかも、この外側の空気流は、温度が低いままな
ので比重が大きく、内側の空気流の広がりを抑えるよう
に働き、この結果、上記実施例によれば、充分な冷却作
用を得ることができるのである。
【0037】次に、上記実施例の動作と、それに関連し
た空気の流通作用について、従来技術との比較により、
さらに詳しく説明する。電動機に電力が供給され、回転
子5が回転すると、それに伴い冷却扇9も回転し、これ
により、図1及び図2に示すように、エンドカバー10
の吸気口10aから外気が吸い込まれ、吸い込まれた空
気はシュラウド9Aファンガイド11により、矢印A、
及び矢印Bで示すように、ハウジング1側に導かれる。
【0038】このときの羽根ブレード9B間での空気の
通過時、従来技術では、図8に示すように、羽根ブレー
ド9には何も存在していないので、羽根ブレード9間の
空間部Eにおける風速分布について見ると、特性曲線V
で示すように、羽根ブレード9の空気流入側、つまり吸
気口10a側では低い風速が低く、そこからハウジング
1側に向かって次第に風速が高くなり、ハウジング1側
で最大風速Vbとなっており、この結果、空間部Eでの
平均風速は、一点鎖線で示す値となる。
【0039】これに対して、図1の実施例では、上述の
如く、各羽根ブレード9Bの間はシュラウド9Aにより
二つの空間部C、Dに分割され、しかもシュラウド9A
は、その円周方向に見た断面形状が、羽根ブレード9B
の空気流入端側からその基部であるエンドブラケット2
A寄りの位置に向かって広がるように、外側に彎曲した
形状に作られている。
【0040】そこで、矢印A及び矢印Bに示すように、
シュラウド9Aに沿って流れる空気は、空間部Dでは、
シュラウド9Aの根元側からエンドブラケット2A側に
至るにつれ、風速が次第に大きくなると共に、空間部C
でも羽根ブレード9Bの空気流入端側からシュラウド9
Aの外周側に至るにつれ、風速が次第に大きくなる。
【0041】この結果、図4に示すように、各空間部
C、Dでは、それぞれ特性曲線V’と特性曲線V”で示
すような風速分布となり、これらの特性曲線V’、V”
の平均値を加算したのが、一点鎖線で示す平均風速と
なる。
【0042】そして、これらの図からすれば、上記実施
例での最大風速Vaは、従来技術での最大風速Vbより
小さくなっているが、しかし、その平均風速の値は、
シュラウド9Aの無い従来技術の平均風速の値よりも
り大きくなっていることが判る。
【0043】ところで、このような遠心ファンにおける
羽根ブレード9B間での風量は、平均風速×通風面積で
表される。そこで、通風面積(ここでは羽根ブレードの
軸方向の全長に相当)を一定とすると、平均風速が高い
ほど風量が多く得られることになり、従って、上記実施
例での風量のほうが、従来技術の風量よりも多く得られ
ることが判る。
【0044】従って、この実施例によれば、シュラウド
9Aを設けたことにより、各空間部C、Dでの空気流の
平均風速が高められ、この結果、冷却風量が増加して冷
却効果を確実に上げることができ、上記した二重冷却風
構成による冷却効率の向上と相俟って、回転電機の小形
化、軽量化を充分に図ることができる。
【0045】次に、図5は、本発明の他の実施例で、こ
の実施例は、図示のように、図1の実施例におけるシュ
ラウド9Aの外周部を広げ、図6に拡大して示してある
ように、シュラウド9Aをファンガイド11と一体にし
てファンガイド兼用シュラウド9Cとしたものである。
【0046】このファンガイド兼用シュラウド9Cは、
その名の通り、ファンガイドとしての機能とシュラウド
としての機能とを兼ねたもので、具体的には、各羽根ブ
レード9B間を二つの空間部C、Dに分割し、冷却扇9
が導入した外気を、矢印Bで示す内側の空気流と、矢印
Aで示す外側の空気流とに分けるシュラウドとしての働
きと、これらの空気流を互いに混合することなくハウジ
ング1側に導くファンガイドとしての働きとをするもの
である。
【0047】従って、この図5及び図6に示す実施例に
よっても、風量の増加による冷却効率の向上と、二重の
冷却風構造による冷却効率の向上とが確実に得られ、回
転電機の小形化、軽量化を充分に図ることができる上、
この実施例によれば、さらに部品点数の低減によるコス
トダウンをも確実に得ることができる。
【0048】なお、上記の実施例では、各羽根ブレード
9B間に配置されるシュラウド9Aを、空間部CとDと
がほぼ同程度の容積となるようにして、羽根ブレード9
Bの軸方向の中間位置に一個設けた場合の例を示した
が、羽根ブレード9Bの軸方向の長さによっては複数個
のシュラウドを設け、それら複数枚のシュラウドにより
羽根ブレード間の空間部を軸方向に複数形成することに
よって平均風速を高め、より風量の増大を図るようにす
れば、冷却効率のより一層の向上を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、冷却扇の各羽根ブレー
ド間に、軸方向の途中位置に配置されたシュラウドを設
け、該シュラウドによって各羽根ブレード間平均風速を
大きくし、ハウジング外周に至る空気量を増大させ、し
かもファンガイドにより方向性を付与された外気がハウ
ジング外周を二重に通風するようにして発熱部の効果的
な冷却が得られるようにしたので、回転電機の温度上昇
を確実に低減させることができ、小形化、軽量化を充分
に達成することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を誘導電動機に適用した場合の一実施例
を示す一部断面による側面図である。
【図2】本発明の一実施例の一部拡大断面図である。
【図3】本発明の一実施例による冷却扇を示す正面図で
ある。
【図4】本発明の一実施例における冷却扇の羽根ブレー
ド間での風速分布を示す説明図である。
【図5】本発明による回転電機の他の一実施例を示す一
部断面による側面図である。
【図6】本発明の他の一実施例の一部拡大断面図であ
る。
【図7】従来技術による回転電機の一例を示す一部断面
による側面図である。
【図8】従来技術における冷却扇の羽根ブレード間での
風速分布を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1a 放熱フィン 2A、2B エンドブラケット 3 固定子 3A 固定子鉄心 3B 固定子コイル 3C 空隙 4A、4B 軸受 5 回転子 6 回転軸 7 エンドリング 8 内ファン 9 冷却扇 9A シュラウド 9B 羽根ブレード 9C ファンガイド兼シュラウド 10 エンドカバー 10a 吸気口 10b、10c 通風出口 11 ファンガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼田 芳廣 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 山田 旭司 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業部内 (72)発明者 富久 裕光 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業部内 (72)発明者 関根 次雄 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 清水 泉 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 井原 松利 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 鈴木 利文 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業部内 (72)発明者 遠藤 幸郎 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 小川 薫 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの外表面を冷却扇により通風
    して冷却する方式の回転電機において、 前記冷却扇の各羽根ブレード間の空間をほぼ径方向に分
    割して、複数の空気流を形成させるシュラウドと、 該シュラウドにより分割された複数の空気流をほぼ独立
    した状態でハウジングの外表面に導くファンガイドとが
    設けられていることを特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において、 前記シュラウドと、前記ファンガイドとが一体に構成さ
    れていることを特徴とする回転電機。
JP18642996A 1996-07-16 1996-07-16 回転電機 Pending JPH1032961A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18642996A JPH1032961A (ja) 1996-07-16 1996-07-16 回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18642996A JPH1032961A (ja) 1996-07-16 1996-07-16 回転電機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1032961A true JPH1032961A (ja) 1998-02-03

Family

ID=16188284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18642996A Pending JPH1032961A (ja) 1996-07-16 1996-07-16 回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1032961A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019151186A1 (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 株式会社荏原製作所 電動機組立体
DE112010004744B4 (de) 2009-12-10 2022-04-21 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Kühlventilator für eine Antriebsvorrichtung und Kühlventilatorstruktur
US11992444B1 (en) 2023-12-04 2024-05-28 Vita Inclinata Ip Holdings Llc Apparatus, system, and method to control torque or lateral thrust applied to a load suspended on a suspension cable

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112010004744B4 (de) 2009-12-10 2022-04-21 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Kühlventilator für eine Antriebsvorrichtung und Kühlventilatorstruktur
WO2019151186A1 (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 株式会社荏原製作所 電動機組立体
US11992444B1 (en) 2023-12-04 2024-05-28 Vita Inclinata Ip Holdings Llc Apparatus, system, and method to control torque or lateral thrust applied to a load suspended on a suspension cable

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0823554B1 (en) Ceiling fan motor
US5217353A (en) Fan, particularly for motor vehicles
US3749953A (en) Ventilated dynamoelectric machines
US2604501A (en) Dynamoelectric machine
JP4369192B2 (ja) エレベータ用巻上機
JP2000050575A (ja) 自冷ファン付きモータ
US3800173A (en) Dynamoelectric machine having improved ventilation
US7902701B2 (en) Automotive alternator
CN109450151B (zh) 内置散热风道的永磁伺服电机
JP2799030B2 (ja) 冷却装置付き回転機
US4670677A (en) Electric motor with shrouded fan
JP6178674B2 (ja) 送風機
JP5648439B2 (ja) ファン
JPH1032961A (ja) 回転電機
US3814960A (en) External rotor-type electric motor
JPH08322188A (ja) 強制通風冷却形電動機
JPH089594A (ja) 全閉外扇形回転電機
JPH07245914A (ja) 回転電機の冷却風通風装置
JP5517714B2 (ja) 回転電機
JPH09215271A (ja) 可変速モータの冷却装置
US10797565B2 (en) Motor with inner fan
JPH0993868A (ja) 車両用主電動機
JPH07170693A (ja) 回転電機の回転子
JPS6110458Y2 (ja)
KR200237059Y1 (ko) 전동기의 냉각구조