JPH10329329A - インクジェット記録装置用インクカートリッジ - Google Patents

インクジェット記録装置用インクカートリッジ

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JPH10329329A
JPH10329329A JP14535897A JP14535897A JPH10329329A JP H10329329 A JPH10329329 A JP H10329329A JP 14535897 A JP14535897 A JP 14535897A JP 14535897 A JP14535897 A JP 14535897A JP H10329329 A JPH10329329 A JP H10329329A
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JP
Japan
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ink
bottom wall
ink supply
supply port
hole
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JP14535897A
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Toshiyuki Ogawa
敏之 小川
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ST Sangyo KK
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ST Sangyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、確実なインク漏れ、空気の流入を防
止したインクジェット記録装置用インクカートリッジの
提供にある。 【解決手段】インク保持体70を収納する本体ケース1
0の底壁17に連通孔26を形成し、この本体ケース1
0の底壁17に、吐出室22の上流側を前記連通孔26
に連通させ下流側を開口するとともに、下流側先端部に
外方に突出した嵌合部21を有するインク供給口部20
を一体的に設け、このインク供給口部20の吐出室22
に弾性部材で形成され底壁32と嵌合部21からなる有
底筒状に形成された栓体30を密閉状態で嵌着するとと
もに、栓体30が嵌着されたインク供給口部20に、栓
体30の底壁32の中心部に対応した部位に貫通孔43
を有するキャップ体40を取り付けたインクジェット記
録装置用インクカートリッジ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録紙等の記録
媒体上に記録ヘッドに設けた噴射ノズルから直接インク
を噴射して記録を行うインクジェットプリンター等のイ
ンクジッェト記録装置に用いられるインクカートリッジ
に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンターに代表されるインクジェット
記録装置は、キャリッジに搭載された多数の噴射ノズル
を設けた記録ヘッドにインクを供給し記録紙等の記録媒
体上に直接インクを噴射して記録を行うものであり、そ
して、前記記録ヘッドへのインクの供給は記録ヘッドに
着脱可能として交換可能とした一般にカートリッジとよ
ばれているインクを収納する容器(以下カートリッジと
いう)によってなされるようになっている。
【0003】そして、この種のカートリッジとしては、
(1)キャリッジにカートリッジを取り付ける際に、カ
ートリッジのインク供給口部にインク供給針を差し込ん
で取り付ける際にインク供給針の外周部からのインクの
漏れを確実に防止できること、(2)インク供給口部に
インク供給針を差し込む際にこのインク供給針の孔つま
り流路内に空気が混入することを確実に防止できるこ
と、(3)カートリッジをキャリッジに取り付けた際に
インク供給針とインク収納室の気密性を確実に確保でき
ること、(4)カートリッジ内へのインクの収納つまり
充填が容易かつ確実になされること等が必要であること
から種々の工夫がなされている。
【0004】例えば、特開平5−270001号公報に
は、上記(1)ないし(3)の条件を満足させることを
目的としたカートリッジが記載されている。この公報に
記載されているインクカートリッジは、底面から突出す
るインク取出し口の先端にフィルターを介装してインク
カートリッジ内にインク吸収用多孔質体を収納し、イン
ク取出し口の先端に記録ヘッドに設けたインク供給針の
外周に弾接するパッキング部材を設け、取出し口の先端
開口をインク供給針が貫通可能なシールで封止する構成
とし、カートリッジにインク供給針を挿入するとインク
供給針の先端がシール材を貫通し、この貫通したインク
供給針の周囲を前記パッキングで封止し、液蜜状態でカ
ートリッジ内のインクに連通させるようにし、インク供
給針の先端を鋭利な形状とすることなく、また、インク
カートリッジの交換時に記録装置本体のインク供給針へ
の気体の侵入を阻止し、また、インク供給針とインクタ
ンクとの気密性を保持するようにしたものである。しか
し、上記公報記載のものは、インク取出し口にはステン
レスワイヤーで織った微細なメッシュのフィルターを溶
着により固定しているものであり、このフィルターを必
要とするとともにこの固定作業を要する等の問題があ
る。また、前記公報記載のものは取出し口開口近傍にイ
ンク供給針の外周に弾接するパッキングを設けるととも
に、取出し口の先端開口をシール材で封止する構成とな
っているため、前記シール材を溶着するための装置を要
するとともに溶着工程を要するものである。
【0005】このように上記公報記載のカートリッジ
は、部品点数が多く、これらを取り付けるための多くの
作業つまり工程を要し、生産性が悪くまたコスト的にも
高価となるとい問題がある。そして、このことは、カラ
ー記録をなす場合に用いられる複数のインク収納タンク
つまり収納室を有するインクカートリッジにおいては、
収納室が小さくなる等してさらに作業性が悪くなるもの
である。
【0006】また、前記公報記載のインクカートリッジ
において、前記インク取出し口にフィルターを設けてい
る理由は、記録ヘッド側から侵入した空気がインクカー
トリッジの前記インク吸収用多孔質体に侵入し、この空
気の侵入がインクと反応し時間の経過とともに窒素ガス
が発生しすることにるため、前記フィルターによってイ
ンク吸収用多孔質体への空気の侵入を防止するためとし
ている。しかし、一般に用いられているインクカートリ
ッジでは、記録ヘッドにインク供給可能状態に装着され
た場合においては、インク吸収用多孔質体が収納されて
いる収納室は大気に連通させているものであり、そし
て、記録ヘッド側からインク吸引作用が働いたときイン
クがスムーズに記録ヘッドにインク供給路を通して流動
させる作用は大気と連通した空気圧によるものであり、
この空気はインクが多量に含浸されている多孔質体に侵
入することになり、前記フィルターがなくとも実使用に
おいては窒素ガスの発生はほとんどないことが発明者に
よって確認された。
【0007】また、カートリッジの収納室にインクを注
入、つまり収納室に多孔質体を収納した状態で蓋に設け
た脱気孔を介して収納室の空気を脱気して負圧状態とし
注入用孔からインクを注入しインクを多孔質体に含浸さ
せた後、この注入孔および脱気孔を密閉状態に封印処理
し、物流過程等の際に前記注入孔および脱気孔からのイ
ンクの漏れ出しを防止しなければならないものである。
【0008】この注入孔および脱気孔からのインクの漏
れだしを防止したインクカートリッジの例としては、例
えば特開平8−132635号公報に記載されている。
この公報記載のインクカートリッジは、その発明の詳細
な説明の項の記載および図4、図5に示されているよう
に、蓋体にインク注入用の孔を設けるとともに、蓋体の
上面に前記インク注入用の孔に連通する蛇行した溝を設
け、この溝を介してインク注入用の孔を大気連通口に接
続し、インク注入作業が終了した段階でインク注入用の
孔および大気連通口を覆うシールを貼着することにより
キャピラリチューブを形成する構成とし、また、シール
には大気連通口に至る途中に括れ部を介して蓋体から突
出する舌片を設け、使用時に舌片を引き剥がすことによ
り前記括れ部からシールを切断し、この切断によって大
気連通口を開口させてインク注入用の孔を大気と連通さ
せてインクをインク供給口から流出させるようにしてい
るものである。
【0009】このように蛇行した溝を形成することによ
りインク室の内圧の上昇あるいはカートリッジに外圧が
加わえられた時に、注入用の孔からインクが流れ出した
としても、蛇行した長い溝内に貯溜するため外部への流
出が防止できるとともに、シールの舌片を切断して剥が
した瞬間に大気連通口は大気に連通し、また、インク室
は負圧になっていることから溝内に貯溜しているインク
は負圧によってインク室内に流れ込むことになり外部へ
の流出が防止できるという利点を有するものである。
【0010】しかし、このものは減圧下つまり減圧装置
の減圧室内で蓋体の上面の略全域を覆う一枚のシールを
貼着しなければならないため、その設備は複雑かつ精度
の高い設備が要求されるという問題があり、また、蓋体
の上面にシールを確実に貼着して気密性を確保するため
には、蓋体の上面の平面度の精度が要求されるという問
題がある。なお、前記蓋体の上面の平面度の精度を上げ
ることなく、シールの貼着の際にこのシールを蓋体の上
面に押圧する押圧部材に弾性を持たせて、この押圧部材
を蓋体の上面に追従させるようにすことも考えられる
が、前記押圧部材を平面度の出ていない前記上面に確実
に沿わせることは難しく結果として確実な気密性を得る
ことは困難である。
【0011】また、蓋体に設けたインク注入用の孔およ
び脱気用の孔を封止する他の方法としては、蓋体の上面
に上方を開口した断面円形の凹部を形成しこの凹部の底
壁に前記インク注入用の孔および脱気用の孔を形成し、
インクを注入した後に前記凹部に鋼球を圧入しこの鋼球
の外周面と凹部の間に接着剤を注入して密閉するように
したものがあるが、このものは外気の温度が上昇した場
合等に収納室に収納されているインクの体積膨脹等によ
り前記インク注入用の孔および脱気用の孔からインクが
溢れ密閉している接着剤層を破って外部に流出するとい
う問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
インクカートリッジにおけるインク供給口部にインク供
給針を差し込んだ場合におけるインク漏れの防止、気密
性の確保をする構成は部品点数が多く構造が複雑である
とともに、多くの組立工数を要することから生産性が悪
く、また、コストが高くなる等の問題がある。
【0013】また、インク収納室へのインクの注入後の
インク注入用の孔および脱気用の孔の封印処理は減圧室
において減圧状態の下でシールを貼着することによって
なすものであることから、複雑かつ精度の高い設備つま
り装置を必要とするという問題があるとともに、必ずし
も生産性の面でも満足できるものではない。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、請求項1記載の発明は、一端側を
開口した有底箱状に形成され内部に収納室を形成すると
ともにこの収納室の底壁に連通孔が設けられた本体ケー
スと、この本体ケースの前記底壁に一体的に設けられ、
内部に形成した吐出室の上流側を前記連通孔に連通させ
下流側に開口を有するとともに、下流側を前記底壁から
外方に突出した嵌合部を有するインク供給口部と、前記
収納室に圧縮状態で収納されるとともに内部にインクを
含浸させる連泡の発泡体により構成されたインク保持体
と、前記本体ケースの開口を閉蓋する蓋体と、前記吐出
室の前記連通孔側の部位に配設され前記インク保持体に
含浸されたインクを吐出室に誘導する連泡の発泡体から
なるインク誘導体と、弾性部材により形成され底壁と筒
状壁からなる有底筒状に形成され前記筒状壁を前記吐出
室の内壁に密着させて嵌着される栓体と、この栓体の中
心部に対応した部位に貫通孔を有する底壁とこの底壁に
一体に設けられた筒状壁からなる有底筒状に形成され、
前記栓体が嵌合されたインク供給口部の嵌合部に取り付
けられるキャップ体とを備えたインクジェット記録装置
用インクカートリッジとしたものである。
【0015】このように請求項1記載の発明は、インク
保持体を収納する本体ケースの底壁に連通孔を形成し、
この本体ケースの底壁に、吐出室の上流側を前記連通孔
に連通させ下流側に開口を有するとともに、下流側を前
記底壁から外方に突出した嵌合部を有するインク供給口
部を一体的に設け、このインク供給口部の吐出室の内壁
に弾性部材で形成された栓体の筒状壁を密着状態として
嵌着するとともに、栓体が嵌着されたインク供給口部
に、栓体の底壁中心部に対応した部位に貫通孔を有する
キャップ体を取り付けるように構成したことから、イン
ク供給口部に差し込まれたインク供給針の外周面を通し
て生じるインク漏れを確実に防止でき、また、インク供
給針の外周面と栓体との間の気密性を確実にできるとい
う作用を有するものである。また、インク供給口部の密
閉は、インク供給口部に嵌着される栓体とこの栓体の離
脱を防止するキャップ体とによってされるものであるこ
とから、部品点数は少なく構造が簡単で、組立は栓体の
嵌着とキャップ体の取り付けという簡単な工程によって
なされるものであり、組立工数は少なく生産性を向上さ
せるとともに、栓体はキャップ体により抜け止めされて
確実に正常な嵌着状態に維持でるという作用を有するも
のである。また、キャップ体には貫通孔が形成されてい
ることからインク供給針の栓体への差し込み時にはキャ
ップ体は何等差し込み時の障害とはならず差し込みが容
易であるという作用を有するものである。
【0016】また、請求項2記載の発明は、上記請求項
1記載の発明において、収納室に収納されるインク保持
体の発泡倍率を25%ないし35%とするとともに、連
通孔の近傍周面の上方を占める領域部分を自由状態にお
ける体積の50%ないし65%に圧縮したインクジェッ
ト記録装置用インクカートリッジとしたものである。
【0017】このように請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明において、インク保持体の発泡倍率を
25%ないし35%とするとともに、このインク保持体
のうち収納室の連通孔の近傍周面の上方を占める領域部
分を自由状態における体積の50%ないし65%に圧縮
する構成としたことから、請求項1記載の発明の作用に
加えて、収納室の連通孔を含む近傍の領域に対応する部
分のインク保持体の連泡の連通状態を良好にできること
から、連通孔を介して吐出室へのインクの供給を良好に
することができるとともに、前記上方を占める領域部分
以外の部分のインク含浸量を多くできるという作用を有
するものである。
【0018】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の発明において、収納室に収納される
インク保持体を自由状態における体積の45%ないし8
0%に圧縮した状態で収納したインクジェット記録装置
用インクカートリッジとしたものである。
【0019】このように請求項3記載の発明は、請求項
1、請求項2記載の発明において、収納室に収納される
インク保持体を構成する連泡の発泡体は、自由状態の体
積の45%ないし80%に圧縮した状態で収納する構成
としたことから、請求項1、請求項2記載の発明の作用
に加えて、インク保持体の圧縮によりインク保持体の連
泡の連通状態を良好にできることから連通孔を介して吐
出室へのインクの供給を良好にすることができるという
作用を有するものである。
【0020】また、請求項4記載の発明は、請求項1な
いし請求項3記載の発明において、収納室に収納される
インク保持体を、収納室の底壁から順に積層して収納さ
れる複数の発泡体によって構成したインクジェット記録
装置用インクカートリッジとしたものである。
【0021】このように請求項4記載の発明は、請求項
1ないし請求項3記載の発明において、収納室に収納さ
れるインク保持体を、収納室の底壁から順に積層して収
納する複数の発泡体によって構成としたことから、請求
項1ないし請求項3記載の発明の作用に加えて、収納室
に圧縮しつつ収納する個々の発泡体は体積が小さいこと
からその収納作業が容易となるという作用を有するもの
である。
【0022】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の発明における、底壁から順に積層して収納室に収納
される複数の発泡体の発泡倍率を最も底壁に位置するイ
ンク保持体を最も大きくしたインクジェット記録装置用
インクカートリッジとしたものである。
【0023】このように請求項5記載の発明は、請求項
4記載の発明において、底壁から順に積層して収納室に
収納される複数の発泡体の発泡倍率を最も底壁に位置す
るインク保持体を最も大きくしたことから、請求項4記
載の発明の作用に加えて、インク収納室の底壁に設けた
連通孔を介して吐出室へのインクの供給が良好にできる
という作用を有するものである。
【0024】また、請求項6記載の発明は、請求項1な
いし請求項5記載の発明において、本体ケースの底壁に
設けた連通孔の直径を、1.5ミリメートル以上5.0
ミリメートル以下としたインクジェット記録装置用イン
クカートリッジとしたものである。
【0025】このに請求項6記載の発明は、請求項1な
いし請求項5記載の発明において、連通孔の直径を1.
5ミリメートル以上5.0ミリメートル以下とする構成
としたことから、請求項1ないし請求項5記載の発明の
作用に加えて、連通孔から吐出室へのインクの流入を良
好にできるという作用を有するものである。
【0026】また、請求項7記載の発明は、請求項1記
載ないし請求項6記載の発明において、栓体の底壁の肉
厚は、前記底壁の中心部の部位を他の部位より薄くした
インクジェット記録装置用インクカートリッジとしたも
のである。
【0027】このように請求項7記載の発明は、栓体の
底壁の肉厚は、前記底壁の中心部の部位を他の部位より
薄くする構成としたことから、請求項1記載ないし請求
項6記載の発明の作用に加えて、底壁の肉厚を薄くして
インク供給針の差し込みを容易にするとともに、差し込
み時に確実に差し込み部位が突き破られることからイン
ク漏れおよび空気の流入を確実に防止できるという作用
を有するものである。
【0028】また、請求項8記載の発明は、請求項1な
いし請求項7記載の発明において、栓体の前記筒状壁の
底壁側にインク供給口部の開口の口縁面に密着する鍔部
を形成するとともに、前記キャップ体をインク供給口部
の嵌合部に取り付けた状態においてキャップ体の底壁は
前記鍔部に密着しているインクジェット記録装置用イン
クカートリッジとしたものである。
【0029】このように請求項8記載の発明は、請求項
1ないし請求項7記載の発明において、栓体の前記筒状
壁の底壁側にインク供給口部の開口の口縁面に密着する
鍔部を形成するとともに、前記キャップ体をインク供給
口部の嵌合部に取り付けた状態においてキャップ体の底
壁は前記鍔部に密着させる構成としたことから、請求項
1ないし請求項7記載の発明作用に加えて、栓体のイン
ク供給口部への密着性を高めインク漏れおよび空気の流
入を確実に防止できるという作用を有するものである。
【0030】また、請求項9記載の発明は、請求項1な
いし請求項8記載の発明において、インク供給口部の嵌
合部と前記キャップ体の筒状壁のいずれか一方に係合部
を他方にこの係合部に係合するお被係合部を形成したイ
ンクジェット記録装置用インクカートリッジとしたもの
である。
【0031】このように請求項9記載の発明は、請求項
1ないし請求項8記載の発明において、インク供給口部
の嵌合部と前記キャップ体の筒状壁のいずれか一方に係
合部を他方にこの係合部に係合するお被係合部を形成す
る構成としたことから、請求項1ないし請求項8記載の
発明の作用に加えて、インク供給口部へのキャップ体の
取り付けを確実にするとともにその離脱を確実に防止で
きるという作用を有するものである。
【0032】また、請求項10記載の発明は、請求項1
記載の発明において、ケース本体に複数の収納室とイン
ク供給口部を並列に形成するとともに、前記各インク供
給口部に取り付けられる各キャップ体を一体に連結した
インクジェット記録装置用インクカートリッジとしたも
のである。
【0033】このように構成した請求項10記載の発明
は、請求項1記載の発明において、ケース本体に複数の
収納室とインク供給口部を並列に形成するとともに、前
記各インク供給口部に取り付けられる各キャップ体を一
体に連結したことから、請求項1記載の発明の作用に加
えて、インク供給口部へのキャップ体の取り付けが容易
となる作用を有するものである。
【0034】また、請求項11記載の発明は、請求項1
ないし請求項10記載の発明において、ケース本体の開
口を閉蓋した蓋体に、前記収納室に対応した部位にイン
ク注入孔と脱気孔を設けるとともに、収納室に収納され
たインク保持体にインクを注入した後、前記インク注入
孔と脱気孔を蓋体と同一材料からなる封印体を超音波溶
着によって溶着することとしたインクジェット記録装置
用インクカートリッジとしたものである。
【0035】このように請求項11記載の発明は、請求
項1ないし請求項10記載の発明において、ケース本体
の開口を閉蓋した蓋体に、前記収納室に対応した部位に
インク注入孔と脱気孔を設けるとともに、収納室に収納
されたインク保持体にインクを注入した後、前記インク
注入孔と脱気孔を蓋体と同一材料からなる封印体を超音
波溶着によって溶着することとしたことから、請求項1
ないし請求項10記載の発明の作用に加えて、インク注
入孔と脱気孔を封印処理を容易にできるという作用を有
するものである。
【0036】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態を
図1ないし図5に基づいて説明する。図1ないし図3に
示すように、カートリッジ1は本体ケース10、この本
体ケース10に取り付けられる蓋体50、前記本体ケー
ス10内に収納されるインク保持体70、本体ケース1
0に設けられたインク供給口部20に取り付けられる栓
体30およびキャップ体40等の構成要素から構成され
ている。
【0037】つぎに、これら各構成要素について説明す
る。前記本体ケース10は合成樹脂からなり、上方を開
口11とした上方からの投影が略長方形状の有底箱状に
形成され、内部には長手方向に沿って形成された隔壁1
2およびこの隔壁12と直交する方向に形成さた隔壁1
3とによって区画形成され、後に詳述する前記インク保
持体70を収納する3個の収納室14aないし14c
と、こられ3個の収納室14aないし14cのそれぞれ
に対応したインクを貯溜する貯溜室15aないし15c
が設けられている。また、前記収納室14aないし14
cとこの収納室14aないし14cに対応する貯溜室1
5aないし15cとは前記隔壁13の前記本体ケース1
0の底部側に設けた貫通孔13aによって連通してお
り、この貫通孔13aを介して貯溜室15aないし15
cに貯溜されたインクは前記収納室14aないし14c
に流入するようになっている。
【0038】また、前記貯溜室15aないし15cの底
壁16は傾斜壁16aとこの傾斜壁16aから垂直に設
けた垂直壁16bからなり、インクの前記収納室14a
ないし14cへの流入がしやすいようになっている。
【0039】また、前記収納室14aないし14cのそ
れぞれの底壁17の長手方向中心部より一端側(前記貯
溜室15aないし15cと反対側)に偏位した部位に
は、図3に示すように収納室14aないし14bの内側
に突出させるとともに上面を平坦面とした突出部17a
が形成されている。
【0040】また、この突出部17aの長手方向中心部
から一端側(前記貯溜室15aないし15cと反対側)
に偏位した部位に対応した前記底壁17の外側面には、
その先端部を前記外側面から突出させて底壁17と一体
に形成されたインク供給口部20が設けられている。こ
のインク供給口部20の前記底壁17の外側面から突出
させた突出部は円筒状に形成されるとともに周壁に環状
の係合部としての凹溝21a(図4参照)が形成された
嵌合部21となっており、また、インク供給口部20の
内部には、上方つまり前記突出部17a側に断面を径小
の円形とした第一の空間部22aとこの第一の空間部2
2aに連接して形成された断面を径大の円形とするとと
もに下方を開口23を有した第二の空間部22bとが形
成されており、また、前記第一の第一空間部22と第二
の空間部22bとの境界部には段部24が形成されてい
る。そして、前記第一の空間部22aと第二の空間部2
2bとでインク供給口部20の吐出室22を構成してい
るものである。また、前記第一の空間部22aと前記各
収納室14ないし14cは、前記突出部17aつまり前
記底壁17に設けた連通孔26によって連通している。
【0041】つぎに、前記インク供給口部20の前記第
二の空間部22bに取り付けられる栓体30について説
明する。この栓体30はゴム等の弾性材料からなり、図
4等に示すように環状壁31、この環状壁31の底部に
設けた底壁32からなり上方を開口した有底筒状部33
と、この有底筒状部33の前記底壁32側の端部に形成
された環状の鍔部34とから構成されている。この栓体
30は前記環状壁31の外周面を前記インク供給口部2
0つまり前記第二の空間部22bの内周壁に密着状態で
嵌合されるとともに前記鍔部34の上面を前記第二の空
間部22bの開口23の端面に密着させて第二の空間部
22bに取り付けられているものである。また、前記底
壁32は後述するインク供給針65の先端部によって容
易に突き破られるようにその中心部つまりインク供給針
65の先端が突き刺される部位を他の部位よりも肉厚を
薄く形成しているものである。このことは、インク供給
針65の材料としては金属ばかりではなく合成樹脂等も
用いられることから、合成樹脂を材料とした場合には、
その先端は鋭利ではないため例えばインクジェット記録
装置がプリンターである場合におけキャリッジに搭載さ
れた記録ヘッドの装着部60にカートリッジ1を装着す
る際に、前記栓体30の底壁32の肉厚が厚いと、底壁
32が容易に突き破られないことからその装着が容易で
きず、また、前記底壁32の肉厚は上記の事情から極め
て薄くしなければならないが、底壁32の全面を均一に
極めて薄い肉厚とすることは難しく、例えば中心部の以
外の部分の肉厚が製作時のバラツキ等により中心部の部
位の肉厚よりも薄く形成された場合、インク供給針65
の先端によって前記肉厚の中心部が押圧されると、この
中心部の部位が突き破られずに前記肉厚の薄い部位に亀
裂が生じ、この亀裂に誘引されて前記中心部の部位が突
き破られてインク供給針65は底壁32から吐出室22
内に挿入されことになる。このため前記亀裂に起因しイ
ンク供給針65の外周面と前記底壁32にインク供給針
65によって突き破られてできた貫通孔との密着性が損
なわれ、インク漏れおよび吐出室22内に空気が流入す
るという事態が生じる.しかし、前述のように底壁32
の中心部の部位の肉厚を他の部位の肉厚よりも薄くする
ことにより、インク供給針65の先端は確実に底壁32
の中心部の部位を突き破り吐出室22内に挿入されるこ
とから、インク供給針65の外周面には前記突き破られ
た底壁32の貫通孔の孔縁面が密着するためインク漏れ
および吐出室22内に空気の流入を確実に防止できるも
のである。なお、発明者の確認によれば一般のインクジ
ェットプリンターに使用されている各種のインク供給針
について、栓体30の材料ををシリコーンゴムとした場
合においては、栓体30硬度によっても差はあるものの
前記底壁32の中心部の部位を0.2ミリメートルない
し0.5ミリメートル程度肉厚とすることが差し込みの
容易性と密着性の点から望ましいことが確認された。
【0042】なお、吐出室22の下流側に位置する第二
の空間部22bに嵌合される前記栓体30の環状壁31
の内周の直径を、上流側に位置する第一の空間部22a
の直径よりも大きく設定するようにする、つまり、吐出
室22の下流側の空間部の断面積を上流側の空間部の断
面積よりも大きくすることにより、吐出室22にダンパ
ー作用を持たせることができることから、記録ヘッド側
から何等可の事情により正圧が加わったとしても、吐出
室22に貯溜されているインクが連通孔26から収納室
14aないし14c側に逆流することを防止できる。
【0043】また、連通孔26の大きさは、収納室14
aないし14cから吐出室22に良好に流入させるには
ある程度大きくすることが望ましく、また、逆流を防止
する点からは小さいことが望ましいものであり、これら
両者を満足できる大きさは、吐出室22の内容積の大き
さに依存する点もあるが、吐出室22の内容積が略20
0ないし300立方ミリメートル程度である時は、連通
孔26は直径1.5ミリメートルないし5.0ミリメー
トル程度が望ましいことが、発明者によって確認され
た。
【0044】つぎに、前記インク供給口部20の嵌合部
21に取り付けられるキャップ40について説明する。
このキャップ40は、図2ないし図4に示すように環状
壁41、この環状壁41に設けた底壁42からなり上方
を開口した有底筒状に形成されるとともに、前記底壁4
2は前記栓体30の底壁32の肉厚の薄い中心部の部位
に対応する部位をその中心部とした貫通孔43が形成さ
れている。また、前記環状壁41の内周面には、前記嵌
合部21の外周面に形成した前記環状の凹溝21aに嵌
合する被係合部としての環状の凸部44が形成され、こ
の凸部44を前記凹溝21aに嵌合させることにより、
キャップ体40は前記嵌合部21に取り付けられるよう
になっており、取り付けられた状態では前記栓体30の
鍔部34は底壁42と前記第二の空間部22bの開口2
3の開口縁面とによって圧縮状態で挟まれ、鍔部34と
第二の空間部22bの開口23の開口縁面との密着性が
高められるようになっており、このことによってもイン
ク漏れおよび吐出室への空気流入の防止がさらに高めら
れるものである。
【0045】つぎに、前記本体ケース10の収納室14
aないし14cに収納されるインク保持体70について
説明する。このインク保持体70は連泡の発泡体から構
成され、その外形は直方体状に形成されるとともに、圧
縮力が加えられていない自然状態すなわち自由状態にお
ける体積は、前記収納室14aないし14cの内容積よ
りも大きく設定され、前記収納室14aないし14cに
は圧縮された状態で収納するようになっている。インク
保持体70の圧縮は、内部に形成されている連泡同志を
接近させて連通状態をよくして、この連泡を介して発泡
体内部における良好なインクの流れを得るには、圧縮率
をある程度大きくすること望ましく、また、インクの含
浸量を大きくするためには圧縮率は小さい方が望ましい
ものである。そして、この圧縮率は自由状態における発
泡密度の逆数である発泡倍率が略30倍程度の発泡体で
ある時において、発泡体内の良好なインクの流れと満足
できるインクの含浸量を得るには、インク保持体70の
圧縮率は45ないし85%程度とすることが望ましいこ
とが発明者の実測によって確認された。
【0046】また、前記収納室14aないし14cに収
納されたインク保持体70のうち底壁17に形成した突
出部17aの上面、つまり前記連通孔26の近傍周面を
底面とし、図3においこの底面の上方の領域部分、つま
り連通孔26の近傍周面の上方領域を占める部分は、他
の部分つまりに比べて、前記突出部17によって圧縮し
て発泡倍率を大きく設定されている。この前記連通孔2
6の近傍周面の上方領域を占めるインク保持体70の発
泡倍率を他の部分より大きくすることにより、この部分
の連泡同志がさらに良好に連通することから他の部分に
含浸されているインクを前記連通孔26に良好に導くこ
とができるものである。
【0047】そして、前記連通孔26の近傍周面の上方
領域を占めるインク保持体70は、発泡密度の逆数であ
る発泡倍率が略30倍程度である場合においては、自由
状態における体積の50%ないし65%倍程度に圧縮す
るとインク保持体70の他の部分に含浸されているイン
クを前記連通孔26に良好に導くことができることが確
認された。
【0048】前記突出部17aに設けた連通孔26は一
端側つまり貯溜室15aないし15c側と反対側に偏位
させて設けられていること、換言すれば突出部17aの
上面は連通孔26の貯溜室15aないし15c側が後方
まで延設されていることから、貯溜室15aないし15
c側に前記発泡倍率の大きい部分が多く形成されるため
に、貯溜室15aないし15c側から前記インク保持体
70に供給されるインクは前記連通孔26にさらに効果
的に導かれるものである。
【0049】また、前記インク供給口部20の第一の空
間部22aには、連泡の発泡体からなる円柱状のインク
誘導体71が収納されており、このインク誘導体71
は、前記インク保持体70から連通孔26に導かれたイ
ンクを前記インク供給20の吐出室に導入するように機
能するものである。また、このインク誘導体71は吐出
室22に貯溜されているインクが連通孔26を通して収
納室14aないし14cへの逆流防止する機能も有して
いる。
【0050】つぎに、前記本体ケース10の開口11を
閉蓋する蓋体50について説明する。この蓋体50は合
成樹脂からなり、図2に示すように長方形状に形成され
るととも、図3に示すように前記本体ケース10の収納
室14aないし14cのそれぞれに対応した上面の部位
には径大な凹部51が形成され、この凹部51の底壁に
は径小な凹部51aが形成され、この径小な凹部51a
の底壁にはインク注入口51bが形成されている。ま
た、前記それぞれの径大な凹部51に隣接して径大な凹
部52が形成され、この凹部52の底壁には径小な凹部
52aが形成され、この径小な凹部52aの底壁には脱
気口52bが形成されている。また、前記それぞれの径
大な凹部52に隣接して大気連通孔53が形成されてい
る。
【0051】また、前記蓋体50の下面つまり収納室1
4aないし14c側の面には、図3に示すように前記そ
れぞれの収納室14aないし14cの内部に突出するリ
ブ状の突起54aないし54dが設けられ、これら突起
54aないし54dは蓋体50が本体ケース10に超音
波溶着により溶着されて前記開口11を閉蓋して取り付
けられた際には、前記収納室14ないし14cに収納さ
れた前記インク保持体70を圧縮するようになってい
る。また、前記それぞれ大気連通孔53の周囲には、前
記突起54aないし54dよりも高さの低いコ字状のリ
ブ55によて囲まれている。
【0052】また、前記径大な凹部51および径小な凹
部51aには、前記蓋体50と同じ材料の合成樹脂から
形成され、前記径小な凹部51aに嵌合する嵌合部56
aとこの嵌合部56aに設けられ前記径大な凹部51内
に位置する鍔部56bからなる断面T字状の封印体56
によって封印されるようになっている。この封印体56
は、インクの注入が終了した後、前記嵌合部56aを前
記径小な凹部51aに嵌合させるとともに前記鍔部56
bの下面を前記径大な凹部51の底壁に超音波溶着によ
り溶着されて取り付けられ、前記インク注入口51bを
封印するようになっており、この封印処理は大気中の中
でなされるものであることから、封印する装置としては
超音波溶着機であればよく、また、封印処理も大気中で
なされることからその作業は容易である。
【0053】また、同様に前記径大な凹部52および径
小な凹部52aには、前記蓋体50と同じ材料の合成樹
脂から形成され、前記径小な凹部52aに嵌合する嵌合
部57aとこの嵌合部57aに設けられ前記径大な凹部
52内に位置する鍔部57bからなる断面T字状の封印
体57によって封印されるようになっている。この封印
体57は、封印体56と同様インクの注入が終了した
後、前記嵌合部57aを前記径小な凹部52aに嵌合さ
せるとともに前記鍔部57bの下面を前記径大な凹部5
2の底壁に超音波溶着により溶着されて取り付けられ、
前記脱気口52bを封印するようになっており、この封
印処理も前記封印体56の場合と同様に大気中で長音波
溶着機を用いてなされるものでありその作業は容易であ
る。
【0054】また、前記大気連通孔53は、インク注入
時には図示ないラベルによって熱溶着されて封印される
ようになっており、記録ヘッドの装着部60に装着する
際に前記ラベルを剥がして収納室14aないし14cを
大気と連通させるようになっている。なお、インク注入
時における前記大気連通孔53の密閉は、インク注入装
置に密閉手段を設けこの密閉手段によって密閉して気密
性を維持するようにしてもよい。
【0055】また、前記蓋体50の下面の各角部にはガ
イド突起58が形成され、このガイド突起58は蓋体5
0を前記本体ケース10の開口11に取り付ける際に、
開口11の各角部の周壁に案内されるため蓋体50の開
口11への位置決めが容易となるものである。
【0056】つぎに、上記カートリッジ1の組み立てに
ついて説明する。まず、前記インク供給口部20の吐出
室の一部である前記第一の空間部22aに前記インク誘
導体71を収納し、ついで前記栓体30をその環状壁3
1を吐出室22の一部である前記第二の空間部22bの
内周壁に圧入嵌合して取り付けた後、前記キャップ体4
0を前記インク供給口部20の嵌合部21に嵌合させて
取り付ける。キャップ体40を前記インク供給口部20
の嵌合部21に嵌合させた状態では、嵌合部21に形成
した凹溝21aにキャップ体40の凸部44が嵌合して
確実に取り付けられ、この時栓体30の鍔部34はキャ
ップ体40の底壁42とインク供給口部20つまり第二
の空間部22bの開口23の開口縁面とによって密着状
態とされる。
【0057】つぎに、前記それぞれの収納室14aない
し14bにインク保持体70を圧縮状態として前記開口
11から挿入して収納し、ついで前記開口11を前記蓋
体50によって閉蓋するとともにその周縁部を超音波溶
着機によって溶着する。また、前記大気連通孔53を図
示しないレベルを貼着して封止する。
【0058】この状態としたカートリッジ1へのインク
注入は、前記収納室14aないし14cおよび貯溜室1
5aないし15cに所定色(この場合はマゼンター、シ
アン、イエローの3色)のインクを順次注入するもので
あり、初めに収納室14aおよびこの収納室14aに対
応した貯溜室15aに所定色(例えばマゼンター)のイ
ンクを注入をする。この注入は前記収納室14aに対応
している前記インク注入口51aに図示しない計量管、
この計量管の下流に設けた注入切換弁を介して接続され
たインク注入ノズルを密閉状態として挿入し、また、収
納室14aに対応している脱気口52aに同じく図示し
ない排気ポンプ、この排気ポンプの下流に排気切換弁を
介して接続された脱気用ノズルを密閉状態として挿入し
(なお、前記インク注入ノズルの注入口51aへの挿入
と脱気用ノズルの脱気口52aへの挿入は同時になされ
る)、ついで前記注入切換弁を閉じ、前記排気切換弁を
開き前記排気ポンプにより脱気して収納室14aおよび
貯溜室15a内が所定の負圧値になるまで減圧し、所定
の負圧値となったとき前記排気切換弁を閉じ、ついで前
記注入切換弁を開くと前記収納室14aおよび貯溜室1
5a内が負圧となっていることからこの負圧によって前
記計量管内に溜められている所定量のインクが吸引され
て、前記収納室14aに収納されているインク保持体7
0に含浸するとともに貯溜室15aに流入して貯溜され
る。
【0059】なお、カートリッジ1への3色のインクの
注入は同時に行うようにしてもよいものである。そし
て、同様にして他の色のインクの収納室14bおよび貯
溜室15bおよび収納室14cおよび貯溜室15cへの
注入を行い、そして、すべての前記収納室14aないし
14cおよび貯溜室15aないし15cへのインクの注
入が終了した後、上述したように前記注入口51bおよ
び脱気口52bを封印体56および封印体57により封
印する。そして、この封印体56および封印体57の封
印処理は上述したように大気中で超音波溶着機によって
なされるものであることから、上記従来の場合のように
減圧下においてなす封印作業に比べ極めて容易であると
ともに、減圧状況の雰囲気とするための設備等を必要と
しないものである。
【0060】このようにインクの注入されたカートリッ
ジ1は、図5に示すように図示しない記録ヘッドの装着
部60に装着され使用されるものである。この装着部6
0は同図に示すように基台61とこの基台61から突出
して設けたインク供給針65から構成され、このインク
供給針65は図示しない流路管を介して前記図示しない
記録ヘッドに設けられた噴射ノズルにインクを供給する
ようになっている。また、前記インク供給針65は断面
円形とした棒状に形成されるとともに内部に軸方向に沿
った流路65aが形成されていおり、また、その先端部
は円錐状に形成されとともに、この円錐状の部分に前記
流路65aに連通する貫通孔65bが形成されている。
【0061】そして、前記カートリッジ1の供給部60
への装着つまり取り付けは、まず、前記蓋体50の上面
に貼着されている図示しないラベルを剥がして大気連通
孔53を解放して収納室14aないし14cを大気と連
通させ、ついでカートリッジ1つまり本体ケース10の
インク供給口部20に取り付けたキャップ体40の貫通
孔43を介してインク供給針65の先端を前記栓体30
の底壁32のの中心部の部位に対応させた後、カートリ
ッジ1をインク供給針65に向けて押し付けると、前記
インク供給針65の先端は底壁32の肉厚の薄い部分を
突き破り、その先端は吐出室22つまり第一の空間部2
2aに達し、第一の空間部22a内に収納されているイ
ンク誘導体71に侵入し貫通孔65aはインク誘導体7
1の内部に位置することになる。
【0062】そして、インク供給針65が前記栓体30
の底壁32を突き破って吐出室22内に挿入された状態
では、図5に示すように底壁32が突き破られることに
よってできた貫通孔の孔縁面32aは前記インク供給針
65の外周面にその弾性力によって密着することから、
インク漏れおよび空気の吐出室22内部への流入は確実
に防止され、インク供給針65を介して噴射ノズルへの
空気の流出を防止できるものである。そして、前記底壁
32の中央部の肉厚を周囲の肉厚よりも薄く設定しいる
ことから、この底壁32はインク供給針65の先端によ
って容易に突き破られるとともに、肉厚の厚い周囲部に
亀裂が生じることはなく、亀裂が生じることに起因して
インク供給針65に突き破られてできる貫通孔の孔縁面
32aとインク供給針65との外周面の気密性が損なわ
れることがないため、上記したように貫通孔の孔縁面3
2aはインク供給針65の外周面に確実に密着するもの
である。さらに中心部の周囲部の肉厚は厚いことからそ
の弾性力は前記貫通孔の孔縁面32aをインク供給針6
5の外周面に圧接するように作用することからさらにそ
の密着が高められるものである。
【0063】そして、装着部60にカートリッジ1を装
着して記録がなされるものであるが、記録動作中は噴射
ノズルからインクが吐出されることにより前記図示しな
い流路管内は負圧となることから、インク誘導体71に
よって前記収納室14aないし14cの突出部17aに
設けられた連通孔26を介して導かれたインクは、前記
貫通孔65b、流路65aおよび図示しない流路管を介
して噴射ノズルに確実に供給され、記録紙等の記録媒体
に記録がなされるものである。
【0064】なお、上記実施の形態においては、インク
保持体は1個の発泡体で形成する構成としたが、この発
泡体は全体的に圧縮しつつ収納室14aないし14cに
挿入するものであることから、1個で形成した場合はそ
の体積が大きいことから挿入がしにくいものであり、こ
れを解消するために前記発泡体を収納室14aないし1
4cの底壁17から順次開口11側に向けて積層する複
数の発泡体で形成するよう構成することもできる。
【0065】また、このようにインク保持体を複数の発
泡体で形成する場合においては、前記底壁17つまり前
記連通孔26側に位置する発泡体の発泡倍率を大きく、
開口側に向かうに連れて小さくするようにすることによ
り、連通孔26側へのインクの流れを良好にできるもの
である。
【0066】また、上記実施の形態においては、栓体3
0には鍔部34を設ける構成としたが、これは図6に示
すように鍔部34を省略した構成としてもよく、このよ
うに構成した場合は、スペースの小さい装着部60側へ
の突出量を小さくできるという利点がある。しかし、鍔
部34を設けた場合は上述したようにインク漏れ防止、
空気の吐出室22内への流入を防止できるという利点を
有するるものである。
【0067】また、上記実施の形態においては、キャッ
プ体40をインク供給口部20に取り付けるために、イ
ンク供給口部20に係合部としての環状の凹溝21aを
設け、キャップ体40に被係合部としての環状の凸部4
4を設け両者を係合させる構成としたが、これは例えば
図7に示すように、インク供給口部20の嵌合部21の
周囲に下方から上方つまり底壁17方向に向かうに連れ
て傾斜する傾斜面121bとするとともに上面を平坦面
121cとして形成した複数の突起121aによって係
合部を形成し、また、キャップ体40の環状壁41に前
記突起121aに対応して形成した複数の係合孔144
によって被係合部を形成し、両者を係合させるように構
成してもよいものである。この場合は、キャップ体40
を前記嵌合部21に取り付ける際にはキャップ体40の
環状壁41の縁部が前記傾斜面121bに沿って押し広
げられながら上昇し突起121aの先端を乗り越えると
同時に突起121aは係合孔144に係合し、また、係
合した時点では突起121aの上面は平坦面121cに
形成されていることから、係合孔144の孔縁は確実に
平坦面121cと係合して容易に外れることがないもの
である。
【0068】また、キャップ体40をインク供給口部2
0に取り付け他の方法としては、例えば図8に示すよう
に、本体ケース10の底壁17に嵌合部21の周囲に複
数の嵌合穴221を形成し、また、キャップ体40の環
状壁41に前記嵌合穴221に圧入嵌合する嵌合突起2
44を形成し、この嵌合突起244を前記嵌合穴221
に圧入嵌合して取り付ける構成としてもよいものであ
る。
【0069】また、上記実施の形態においては、3個の
それぞれのインク供給口部20に別々の3個のキャップ
体40を取り付ける構成としたが、これは例えば図9に
示すように、それぞれのインク供給口部20に嵌合した
栓体30に対応する貫通孔43を形成し前記3個のキャ
ップ体40を一体にした一つのキャップ体440とする
構成としてもよいものであり、このように構成した場合
は、キャップ体の個数が少なくなることからその取り付
け作業が容易となるものである。また、このように一つ
のキャップ体440とした場合のキャップ体440の嵌
合部21への取り付けは、図9に示すように両側に位置
するインク供給口部20の嵌合部21に係合部としての
突起121a(図9では一方のみ図示)を設け、この突
起121aに対応する被係合部としての係合孔144を
設け、これら両者を係合して取り付けるようにすればよ
い。なお、キャップ体440のインク供給口部20への
取り付ける構成は、具体的設計においてはその設計に対
応して上述したような他の構成を採用できることは勿論
である。
【0070】また、上記実施の形態においては、3個の
インクを用いるために3個の収納室14aないし14c
を形成する構成としたが、これは3個に限定されるもの
ではなくインクが一色の場合は1個収納室としたカート
リッジとすることもでき、また、3色以上のインクを用
いる場合はこれらインクの色の数に対応した数の収納室
を設けたカートリッジとしてもよいものである。
【0071】また、上記実施の形態においては、収納室
14aないし14cのそれぞれに対応する貯溜室15a
ないし15cを設ける構成としたが、これは必ずしも貯
溜室15aないし15cを設ける必要はないものであ
る。
【0072】
【発明の効果】上記のように請求項1記載の発明は、イ
ンク保持体を収納する本体ケースの底壁に連通孔を形成
し、この本体ケースの底壁に、吐出室の上流側を前記連
通孔に連通させ下流側に開口を有するとともに、下流側
を前記底壁から外方に突出した嵌合部を有するインク供
給口部を一体的に設け、このインク供給口部の吐出室の
内壁に弾性部材で形成された栓体の筒状壁を密着状態と
して嵌着するとともに、栓体が嵌着されたインク供給口
部に、栓体の底壁中心部に対応した部位に貫通孔を有す
るキャップ体を取り付けるように構成したことから、イ
ンク供給口部に差し込まれたインク供給針の外周面を通
して生じるインク漏れを確実に防止でき、また、インク
供給針の外周面と栓体との間の気密性を確実にできると
いう効果を有するものである。また、インク供給口部の
密閉は、インク供給口部に嵌着される栓体とこの栓体の
離脱を防止するキャップ体とによってされるものである
ことから、部品点数は少なく構造が簡単で、組立は栓体
の嵌着とキャップ体の取り付けという簡単な工程によっ
てなされるものであり、組立工数は少なく生産性を向上
させるとともに、栓体はキャップ体により抜け止めされ
て確実に正常な嵌着状態に維持でるという効果を有する
ものである。また、キャップ体には貫通孔が形成されて
いることからインク供給針の栓体への差し込み時にはキ
ャップ体は何等差し込み時の障害とはならず差し込みが
容易であるという効果を有するものである。
【0073】また、請求項2記載の発明は、上記請求項
1記載の発明において、インク保持体の発泡倍率を25
%ないし35%とするとともに、このインク保持体のう
ち収納室の連通孔の近傍周面の上方を占める領域部分を
自由状態における体積の50%ないし65%に圧縮する
構成としたことから、請求項1記載の発明の効果に加え
て、収納室の連通孔の近傍周面の上方領域を占める部分
のインク保持体の連泡の連通状態を良好にできることか
ら、連通孔を介して吐出室へのインクの供給を良好にす
ることができるとともに、前記上方領域を占める部分以
外のインク含浸量を多くできるという効果を有するもの
である。
【0074】また、請求項3記載の発明は、請求項1、
請求項2記載の発明において、収納室に収納されるイン
ク保持体を構成する連泡の発泡体は、自由状態の体積の
45%ないし80%に圧縮した状態で収納する構成とし
たことから、請求項1、請求項2記載の発明の効果に加
えて、インク保持体の圧縮によりインク保持体の連泡の
連通状態を良好にできることから連通孔を介して吐出室
へのインクの供給を良好にすることができるという効果
を有するものである。
【0075】また、請求項4記載の発明は、請求項1な
いし請求項3記載の発明において、収納室に収納される
インク保持体を、収納室の底壁から順に積層して収納す
る複数の発泡体によって構成としたことから、請求項1
ないし請求項3記載の発明の効果に加えて、収納室に圧
縮しつつ収納する個々の発泡体は体積が小さいことか
ら、その収納作業が容易となるという効果を有するもの
である。
【0076】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の発明において、底壁から順に積層して収納室に収納
される複数の発泡体の発泡倍率を最も底壁に位置する発
泡体を最も大きくしたことから、請求項4記載の発明の
効果に加えて、インク収納室の底壁に設けた連通孔を介
して吐出室へのインクの供給が良好にできるという効果
を有するものである。
【0077】また、請求項6記載の発明は、請求項1な
いし請求項5記載の発明において、連通孔の直径を1.
5ミリメートル以上5.0ミリメートル以下とする構成
としたことから、請求項1ないし請求項5記載のそれぞ
れの発明の効果に加えて、連通孔から吐出室へのインク
の流入を良好にできるという効果を有するものである。
【0078】また、請求項7記載の発明は、請求項1記
載ないし請求項6記載の発明において、栓体の底壁の肉
厚を前記底壁の中心部の部位を他の部位より薄くする構
成としたことから、請求項1記載ないし請求項6記載の
発明の効果に加えて、底壁の肉厚を薄くしてインク供給
針の差し込みを容易にするとともに、差し込み時に確実
に差し込み部位が突き破られることからインク漏れおよ
び空気の流入を確実に防止できるという効果を有するも
のである。
【0079】また、請求項8記載の発明は、請求項1な
いし請求項7記載の発明において、請求項1ないし請求
項7記載の発明において、栓体の前記筒状壁の底壁側に
インク供給口部の開口の口縁面に密着する鍔部を形成す
るとともに、前記キャップ体をインク供給口部の嵌合部
に取り付けた状態においてキャップ体の底壁は前記鍔部
に密着させる構成としたことから、請求項1ないし請求
項7記載の発明効果に加えて、栓体のインク供給口部へ
の密着性を高めインク漏れおよび空気の流入を確実に防
止できるという効果を有するものである。
【0080】また、請求項9記載の発明は、請求項1な
いし請求項8記載の発明において、インク供給口部の嵌
合部と前記キャップ体の筒状壁のいずれか一方に係合部
を他方にこの係合部に係合するお被係合部を形成する構
成としたことから、請求項1ないし請求項8記載の発明
の効果に加えて、インク供給口部へのキャップ体の取り
付けを確実にするとともにその離脱を確実に防止できる
という効果を有するものである。
【0081】また、請求項10記載の発明は、請求項1
記載の発明において、ケース本体に複数の収納室とイン
ク供給口部を並列に形成するとともに、前記各インク供
給口部に取り付けられる各キャップ体を一体に連結した
ことから、請求項1記載の発明の効果に加えて、インク
供給口部へのキャップ体の取り付けが容易となる効果を
有するものである。
【0082】また、請求項11記載の発明は、請求項1
ないし請求項10記載の発明において、ケース本体の開
口を閉蓋した蓋体に、前記収納室に対応した部位にイン
ク注入孔と脱気孔を設けるとともに、収納室に収納され
たインク保持体にインクを注入した後、前記インク注入
孔と脱気孔を蓋体と同一材料からなる封印体を超音波溶
着によって溶着することとしたことから、請求項1ない
し請求項10記載の発明の効果に加えて、インク注入孔
と脱気孔を封印処理を容易にできるという効果を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のインクカートリッジの斜
視図。
【図2】上記インクカートリッジの断面図(図3のX−
X線での断面)。
【図3】上記インクカートリッジの分解斜視図。
【図4】上記インクカートリッジのインク供給口部の断
面図。
【図5】上記インクカートリッジのインク供給口部と記
録ヘッドの装着部との関係を示す断面図。
【図6】上記インクカートリッジの栓体の他の実施の形
態を示す断面図。
【図7】上記インクカートリッジのキャップ体とインク
供給口部との取り付け関係を示す他の実施の形態を示す
断面図。
【図8】上記インクカートリッジのキャップ体とインク
供給口部との取り付け関係を示すさらに他の実施の形態
を示す断面図。
【図9】上記インクカートリッジのキャップ体の他の実
施の形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 インクカートリッジ 10 本体ケース 14a〜14c 収納室 17 本体ケース底壁 20 インク供給口部 21 嵌合部 21a 凹溝(係合部) 22 吐出室 26 本体ケース底壁設けた連通孔 30 栓体 32 栓体の底壁 40 キャップ体 43 キャップ体に設けた貫通孔 44 キャップ体に設けた凸部(被係合部) 70 インク保持体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端側を開口した有底箱状に形成され内部
    に収納室を形成するとともにこの収納室の底壁に連通孔
    が設けられた本体ケースと、この本体ケースの前記底壁
    に一体的に設けられ、内部に形成した吐出室の上流側を
    前記連通孔に連通させ下流側に開口を有するとともに、
    下流側を前記底壁から外方に突出した嵌合部を有するイ
    ンク供給口部と、前記収納室に圧縮状態で収納されると
    ともに内部にインクを含浸させる連泡の発泡体により構
    成されたインク保持体と、前記本体ケースの開口を閉蓋
    する蓋体と、前記吐出室の前記連通孔側の部位に配設さ
    れ前記インク保持体に含浸されたインクを吐出室に誘導
    する連泡の発泡体からなるインク誘導体と、弾性部材に
    より形成され底壁と筒状壁からなる有底筒状に形成され
    前記筒状壁を前記吐出室の内壁に密着させて嵌着される
    栓体と、この栓体の中心部に対応した部位に貫通孔を有
    する底壁とこの底壁に一体に設けられた筒状壁からなる
    有底筒状に形成され、前記栓体が嵌合されたインク供給
    口部の嵌合部に取り付けられるキャップ体とを備えたこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置用インクカート
    リッジ。
  2. 【請求項2】前記収納室に収納されるインク保持体の発
    泡倍率を25%ないし35%とするとともに、連通孔の
    近傍周面の上方を占める領域部分を自由状態における体
    積の50%ないし65%に圧縮したことを特徴とする請
    求項1記載のインクジェット記録装置用インクカートリ
    ッジ。
  3. 【請求項3】前記収納室に収納されるインク保持体を自
    由状態における体積の45%ないし80%に圧縮した状
    態で収納することを特徴とする請求項1または請求項2
    記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
  4. 【請求項4】前記収納室に収納されるインク保持体を、
    収納室の底壁から順に積層して収納される複数の発泡体
    によって構成したことを特徴とする請求項1ないし請求
    項3記載のインクジェット記録装置用インクカートリッ
    ジ。
  5. 【請求項5】底壁から順に積層して収納室に収納される
    複数の発泡体の発泡倍率を最も底壁に位置するインク保
    持体を最も大きくしたことを特徴とする請求項4記載の
    インクジェット記録装置用インクカートリッジ。
  6. 【請求項6】前記本体ケースの底壁に設けた連通孔の直
    径を、1.5ミリメートル以上5.0ミリメートル以下
    としたことを特徴とする請求項1ないし請求項5記載の
    インクジェット記録装置用インクカートリッジ。
  7. 【請求項7】前記栓体の底壁の肉厚は、前記底壁の中心
    部の部位を他の部位より薄くしたことを特徴とする請求
    項1記載ないし請求項6記載のインクジェット記録装置
    用インクカートリッジ。
  8. 【請求項8】前記栓体の前記筒状壁の底壁側にインク供
    給口部の開口の口縁面に密着する鍔部を形成するととも
    に、前記キャップ体をインク供給口部の嵌合部に取り付
    けた状態においてキャップ体の底壁は前記鍔部に密着し
    ていることを特徴とする請求項1ないし請求項7記載の
    インクジェット記録装置用インクカートリッジ。
  9. 【請求項9】前記インク供給口部の嵌合部と前記キャッ
    プ体の筒状壁のいずれか一方に係合部を他方にこの係合
    部に係合するお被係合部を形成したことを特徴とする請
    求項1ないし請求項8記載のインクジェット記録装置用
    インクカートリッジ。
  10. 【請求項10】前記ケース本体に複数の収納室とインク
    供給口部を並列に形成するとともに、前記各インク供給
    口部に取り付けられる各キャップ体を一体に連結したこ
    とを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置
    用インクカートリッジ。
  11. 【請求項11】前記ケース本体の開口を閉蓋した蓋体
    に、前記収納室に対応した部位にインク注入孔と脱気孔
    を設けるとともに、収納室に収納されたインク保持体に
    インクを注入した後、前記インク注入孔と脱気孔を蓋体
    と同一材料からなる封印体を超音波溶着によって溶着す
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項10記載のイ
    ンクジェット記録装置用インクカートリッジ。
JP14535897A 1997-06-03 1997-06-03 インクジェット記録装置用インクカートリッジ Withdrawn JPH10329329A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6749293B1 (en) * 2001-06-13 2004-06-15 Nu-Kote International, Inc. Full liquid version of ink jet cassette for use with ink jet printer
CN100346977C (zh) * 2003-11-19 2007-11-07 3T用品股份有限公司 墨盒、墨盒单元与喷墨打印头
US8052262B2 (en) 2009-03-12 2011-11-08 Ricoh Company, Ltd. Liquid container and image forming apparatus employing the liquid container

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