JP4879463B2 - インク充填方法 - Google Patents

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本発明は、インクカートリッジにインクを充填するためのインク充填方法に関する。
記録用紙に向けてノズルからインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタにおいては、着脱可能なインクカートリッジを備えているものがある。このインクカートリッジは、インクが消費されると新しいものに交換されて破棄されるのが一般的である。これによると、インクジェットプリンタに対するインクの補充を簡単に行うことができるが、インクの補充を行うたびにカートリッジが破棄されるため、ランニングコストが高くなるという問題がある。そこで、インクが消費されたインクカートリッジの壁にドリルで孔を空け、その孔からインクを再充填する技術が知られている(特許文献1)。
特許第3453562号公報(図46)
上述した技術によると、ドリル等を用いてインクカートリッジの側壁に孔を空け、インク充填後に空けた孔を封止することになる。孔空け作業や封止作業が不正確であると封止したところからインク漏れが生じることがあるため、これらの作業は慎重に行わなければならず、作業者にとって煩雑である。
そこで、本発明の主たる目的は、インクカートリッジにインクを簡単に充填することができるインク充填方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明のインク充填方法は、内部にインクを貯留しているインク室と、前記インク室に貯留されているインクを流出させるインク流出流路と、前記インク室を大気に連通させる大気連通路と、前記インク室にインクを流入させるインク流入流路と、前記インク流出流路を開閉するインクバルブと、前記大気連通路を開閉する大気バルブと、前記インク室と前記インク流入流路とを隔離するとともにこれらを連通する開口が形成された壁と、前記インク流入流路内に配置されるとともに前記壁の前記開口が形成された部分に密着することで前記インク流入流路を封止している弾性部材とを備えているインクカートリッジに対してインクを充填するためのインク充填方法であって、前記インク室にインクが充填されたときに、前記大気連通路にインクが流れ込まないように前記インクカートリッジを配置する配置工程を備え、前記配置工程の後に、前記大気バルブを開くバルブ操作工程を備え、前記操作工程の後に、前記インク流入流路内において、前記弾性部材を前記壁の前記開口が形成された前記部分から離隔させる離隔工程を備え、前記離隔工程の後に、インクを注入するためのインク注入管が前記弾性部材を貫通して、少なくとも前記インク注入管に設けられたインク吐出口が前記弾性部材よりも前記インク室側に位置するように前記インク注入管を配置するインク注入準備工程を備え、前記インク注入準備工程の後に、前記インク注入管から前記インク室にインクを注入するインク注入工程を備え、前記インク注入工程の後に、前記開口を封止するように前記弾性部材を配置する封止工程を備えており、前記インク注入準備工程においては、前記インク注入管を露出させる前記弾性部材の表面領域と、前記封止工程において前記開口を封止する前記弾性部材の表面領域とが異なるように前記インク注入管を配置することを特徴とする。
本発明においては、前記離隔工程の後で前記インク注入準備工程の前に、前記大気バルブを介して前記インク室内の空気を吸引して前記インク室内を減圧する減圧工程をさらに備えていてもよい。
本発明によると、インクカートリッジを加工することなく簡単にインクタンクにインクを充填することができる。また、インクを充填することでインクカートリッジを再利用することができるため、ランニングコストを低減することができる。
本発明の第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態は、4色のインクを吐出可能なインクジェットプリンタに装着されるインクカートリッジに本発明を適用したものである。
まず、インクジェットプリンタについて簡単に説明する。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、記録用紙Pに対してシアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びブラック(K)の4色のインクを吐出するノズル2aを備えたインクジェットヘッド2と、4色のインクを夫々貯留する4つのインクカートリッジ3(3a,3b,3c,3d)が装着されるカートリッジ装着部としての4つのホルダ4(4a,4b,4c,4d)と、インクジェットヘッド2をガイド9に沿って一方向(紙面に対して垂直方向)に直線的に往復移動させるキャリッジ移動機構5と、記録用紙Pをインクジェットヘッド2の移動方向に対して垂直で且つインクジェットヘッド2のインク吐出面に平行な方向に搬送する搬送機構6と、インクジェットヘッド2内のエアや高粘度化したインクを吸引するパージ機構7等を備えている。
このインクジェットプリンタ1においては、インクジェットヘッド2がキャリッジ移動機構5により図1の紙面垂直方向に往復駆動されつつ、記録用紙Pが搬送機構6により図1の左右方向に搬送される。これに連動して、インクカートリッジ3が装着されたホルダ4から供給チューブ10を介してインクジェットヘッド2のノズル2aにインクが供給されるとともに、記録用紙Pに向けてノズル2aからインクが吐出されて、記録用紙Pが印刷される。
また、パージ機構7は、インク吐出面に対して接近/離隔する方向に移動可能で且つインクジェットヘッド2にインク吐出面を覆うように装着可能なパージキャップ11と、ノズル2aからインクを吸引する吸引ポンプ7aを備えている。そして、インクジェットヘッド2が記録用紙Pに印刷可能な印刷範囲外にあるときに、吸引ポンプ7aにより、インクジェットヘッド2内に混入したエアや、あるいは、揮発しやすい成分が蒸発して高粘度化したインクをノズル2aから吸引することが可能になっている。
4つのホルダ4a〜4dは一列に並べて設けられており、これら4つのホルダ4a〜4dには、シアン、イエロー、マゼンタ及びブラックのインクを貯留する4つのインクカートリッジ3a〜3dが夫々装着される。ホルダ4の底部において、後述のインクカートリッジ3のインク供給弁21と大気導入弁22に夫々対応する位置には、インク供給管12と大気導入管13(図4参照)が夫々立設されている。また、ホルダ4には、インクカートリッジ3内のインク残量を検出する為の光学式のセンサ14も設けられている。このセンサ14は、同じ高さ位置でインクカートリッジ3を両側から挟み込むように相対向して取り付けられた発光部14a及び受光部14bを有し、発光部14aからの光が後述のインクカートリッジ3内に設けられたシャッター機構23により遮断されたか否かを検出して、インクジェットプリンタ1の全体の制御を司る制御装置(図示省略)に出力する。
次に、インクカートリッジ3について詳細に説明する。尚、4種類のインクを夫々貯留するインクカートリッジ3a〜3dは同じ構造を有するため、そのうちの1つについて説明する。
図2〜図4に示すように、インクカートリッジ3は、インクを貯留するカートリッジ本体20と、カートリッジ本体20内のインクをインクジェットヘッド2へ供給するインク供給流路を開閉可能なインク供給弁(インクバルブ)21と、外部からカートリッジ本体20内に大気を導入する大気導入路を開閉可能な大気導入弁(大気バルブ)22と、インク残量を検出するセンサ14の発光部14aからの光を遮断するシャッター機構23と、カートリッジ本体20の下端部を覆うキャップ24とを備えている。
カートリッジ本体20は、光透過性を有する合成樹脂で形成されている。図4に示すように、カートリッジ本体20内には水平に延びる仕切壁30が一体形成されており、この仕切壁30によりカートリッジ本体20の内部空間が、上側のインク室(インクタンク)31と下側の2つの弁収容室(インク流出流路)32及び弁収容室(大気連通路)33とに仕切られている。インク室31内には各色のインクが充填され、2つの弁収容室32,33には、インク供給弁(インクバルブ)21と大気導入弁(大気バルブ)22とが夫々収容されている。
図2(b)に示すように、カートリッジ本体20の側壁部の高さ方向の略中央の位置には、やや外側へ突出する突出部34が形成されている。この突出部34内の空間には、後述のシャッター機構23の遮光板60が配置される。そして、インクカートリッジ3がホルダ4に装着されている状態では、突出部34はセンサ14の発光部14aと受光部14bに挟まれるようになっている。また、カートリッジ本体20の上端部には蓋部材35が溶着されており、カートリッジ本体20内のインク室31が蓋部材35により閉塞されている。
2つの弁収容室32,33の間には、図4に示すように、空のインクカートリッジ3のインク室31内にインクを注入する為のインク注入孔36が形成されており、上端側面の開口36aを介してカートリッジ本体20内のインク室31と連通しているとともに、下端の開口36bを介して外部と連通している。そして、インク注入孔36の上端には、合成ゴム製の栓部材(弾性部材)37が圧入されている。栓部材37は筒形状を有しており、その周面領域で開口36aを封止している。
インク供給弁21が収容されている弁収容室32の天井部を構成する仕切壁30の部分には、下方へ突出する筒状部38が一体形成されており、筒状部38の下端には、筒状部38内に形成された連通路を塞ぐ薄膜部39が設けられている。一方、大気導入弁22が収容されている弁収容室33の天井部を構成する仕切壁30の部分には、上方及び下方へ夫々突出する2つの筒状部40,41が一体形成され、下側の筒状部41の下端には、筒状部40,41内に形成された連通路を塞ぐ薄膜部42が設けられている。さらに、筒状部40の上側には、インク室31の上端部まで延びる筒部材43が設けられている。
図4、図5に示すように、インク供給弁21は、合成ゴム等で略円筒形に形成され弾力性を有する弁本体45と、この弁本体45内に収納された合成樹脂製の弁体46とを備えている。弁本体45は、上側(インク室が31側)から順に並ぶ、付勢部47、弁座部48及び嵌合部49が一体形成されて構成されている。
弁座部48の上面(インク室31側の端面)には、弁体46の下面が当接するようになっており、弁座部48の軸心側の部分には上下方向に延びる貫通孔48aが形成されている。嵌合部49には、貫通孔48aに連通し且つ下方へ延びる誘導孔49aが形成されている。この誘導孔49aは、下方ほど径が大きくなる末広がりの形状に形成されている。誘導孔49aの周囲には、環状の溝49bが形成されており、誘導孔49aを形成する壁部が、誘導孔49aが拡径する方向に容易に弾性変形できるようになっている。従って、誘導孔49aにインク供給管12が挿入されたときに、誘導孔49aとインク供給管12との密着性を向上させてインク漏れを極力防止できる。また、誘導孔49aに対してインク供給管12が傾斜した状態あるいはずれた状態で挿入された場合でも、誘導孔49aが拡径する方向に壁部が変形するため、インク供給管12が誘導孔49aに確実に挿入される。
付勢部47は、弁座部48の外周側部分からインク室31側へ立ち上がった円筒形状の側壁部47aと、この側壁部47aの上端から径方向内側に一体的に張り出した張出部47bとを有する。張出部47bの下面は弁体46に当接しているので側壁部47a及び張出部47bの弾性力により、弁体46は下方に付勢されている。さらに、張出部47bの内側には開口47cが形成されており、一体形成された側壁部47aと張出部47bが容易に弾性変形できるように構成されている。
図5、図6に示すように、弁体46は、弁座部48に当接する底部50と、この底部50の外周側部分からインク室31側に延びる円筒状の弁側壁部51と、底部50の中心部から弁側壁部51よりもさらにインク室31側に突出した破断部52とを有する。
底部50の下面(弁座部48と対向する端面)には、弁座部48側に突出する環状突起50aが形成されている。そして、付勢部47により弁体46が弁座部48側に付勢され、環状突起50aが弁座部48の上面に密着している状態では、弁座部48の貫通孔48aが弁体46により閉塞されて、インク供給流路が閉止されている。さらに、底部50の、環状突起50aよりも外周側で且つ弁側壁部51よりも内周側の部分における周方向等分位置には、弁体46の上側の空間と下側の空間とを連通させる複数(例えば、8つ)の連通路53が形成されている。
図5、図6に示すように、破断部52は、平面視で十字形状に組み合わされた4つの板部材52a,52b,52c,52dで構成されており、底部50の略中心部に立設されている。また、4つの板部材52a〜52dの間には上下方向に延びる溝54が夫々形成されている。そして、破断部52は、張出部47bの内側の開口47cを通って上方へ突出しており、図4に示すように、その先端は薄膜部39よりも少し下方の位置に配置されている。
インクカートリッジ3がホルダ4に装着されるときには、ホルダ4に設けられたインク供給管12が誘導孔49a内に挿入される。すると、インク供給管12の先端により付勢部47の付勢力に抗して弁体46が押し上げられ、弁体46が付勢部47を変形させながら上方へ移動して、弁体46の環状突起50aが弁座部48から離隔する。このとき、上方へ移動した弁体46の破断部52の先端により薄膜部39が破断されるため、図4、図5(b)に示すように、インク室31内のインクが筒状部38内の連通路を介して弁収容室32内に流入する。さらに、弁体46の連通路53を介してインク供給管12からインクがインクジェットプリンタ1側に供給される。
大気導入弁22は、図5に示すインク供給弁21と同様に、弁本体45と、この弁本体45内に収納された弁体46とを備えている。即ち、弁本体45の弁座部48に、付勢部47により下方へ付勢された弁体46が密着して、弁体46が貫通孔48aを塞ぐように構成されている。そして、インクカートリッジ3がホルダ4に装着されるときには、弁本体45に形成された誘導孔49aに大気導入管13が挿入され、弁体46が上方へ移動して破断部52により筒状部41の薄膜部42が破断される。すると、外部の大気が大気導入管13から弁体46の連通路53を介して弁収容室33内に流入し、さらに、筒状部40,41及び筒部材43の内部通路を介してインク室31の上部に大気が導入される。
図4に示すように、シャッター機構23は、インク室31の下側の空間に設けられており、光を透過しない遮光板60と、中空状のフロート61と、遮光板60とフロート61とを連結する連結部材62と、仕切壁30の上側に設けられ連結部材62を枢支する支持台63とを備えている。遮光板60とフロート61は連結部材62の両端部に夫々設けられており、連結部材62は支持台63の枢支点を中心に、図4の紙面に平行な鉛直面内で揺動可能に配設されている。
遮光板60は、前記鉛直面に平行で且つ所定の面積を有する薄板状の部材である。ところで、インクカートリッジ3がホルダ4に装着された状態では、ホルダ4に設けられたセンサ14の発光部14a及び受光部14bは、カートリッジ本体20の側壁部に形成された突出部34と等しい高さに位置する。そして、遮光板60が突出部34内の空間に位置するときには、遮光板60は、センサ14の発光部14aから、透光性のカートリッジ本体20の壁部及びインク室31のインクを透過してきた光を遮断するようになっている。フロート61は、その内部に空気が満たされた円筒形状の部材であり、フロート61全体の比重はインク室31内のインクの比重よりも小さくなっている。
従って、インク室31内のインク残量が多く、連結部材62の一端に設けられたフロート61の全体がインク中に位置する状態では、浮力によりフロート61が浮いて、他端に設けられた遮光板60が、突出部内の発光部14aからの光を遮断する位置(図4の実線の位置)に位置する。しかし、インク室31内のインク残量が少なくなり、フロート61の一部がインクの液面から露出すると、フロート61に作用する浮力が小さくなってフロート61が下降する。すると、遮光板60は突出部34内よりも上方の、遮光板60が発光部14aからの光を遮断しない位置(図4の鎖線の位置)に移動するため、発光部14aからの光が遮光板60により遮断されず、インク室31内のインクを透過して受光部14bに受光されるようになる。このようにして、センサ14によりインク室31内のインクの残量が少ない状態が検出される。
図2〜図4に示すように、キャップ24は、カートリッジ本体20の下端部を覆った状態で、超音波溶着等によりカートリッジ本体20に固着されている。キャップ24の底部において、インク供給弁21及び大気導入弁22と夫々対応する位置には、下方へ突出する2つの環状突起65が夫々形成されており、インクカートリッジ3を机上に置いたときなどに、インク供給弁21や大気導入弁22の入口付近のインクが机の表面等に付着しにくくなっている。
次に、インクが消費されてインク室31が空になったインクカートリッジ3にインクを充填するインク充填方法について図7〜図11を参照して説明する。まず、図7に示すように、インク室31が空になったインクカートリッジ3をホルダ4から取り外す。インク室31にインクが充填されたときに筒部材43を介して弁収容室33にインクが流れこまないように、インクカートリッジ3を、筒部材43のインク室31と連通する側の開口部を上にして配置する(配置工程)。次に、図8に示すように、大気導入弁22の誘導孔49aに別途用意した大気連通管13aを矢印101の方向に挿入して大気導入弁22を開く(バルブ操作工程)。さらに、インク注入孔36の開口36aを封止するように配置されている栓部材37を、開口36aから矢印102の方向に離隔させて開口36b近傍に配置する(離隔工程)。
次に、図9に示すように、インク注入器の注入針75を、注入針75が栓部材37の平面領域から露出するように栓部材37に対して矢印103の方向に挿入する。このとき、注入針75の先端部近傍に形成されているインク吐出口75aが栓部材37に対してインク室31側に位置するまで注入針75を挿入する(インク注入準備工程)。次に、インク注入器を作動させてカートリッジ本体20に対するインクの注入を開始する。図10に示すように、注入されたインクは注入針75の内部通路を通って栓部材37を越え、インク吐出口75aからインク注入孔36内に吐出される。さらに、注入されたインクはインク注入孔36の開口36aからインク室31内に流れていく(矢印104)。このとき、矢印105に示すように、注入されたインクの量に対応して、インク室31内の空気が大気導入弁22及び大気連通管13aを通って外部に排出される。インク室31にインクが満たされると、インク注入器によるインクの注入を停止する(インク注入工程)。このときのインク充填量は、インク室31内における筒部材43の開口部にインクの液面が近接する程度の量であって、次の封入工程でインクの液面が上昇しても開口部を乗り越えない量である。
次に、図11に示すように、注入針75を栓部材37から引き抜く。このとき、注入針75が挿入されることにより形成された栓部材37の貫通孔は自己が有する弾性力により閉じられる。その後、開口36b近傍に配置した栓部材37を、周面で開口36aを封止するように矢印106の方向にインク注入孔36の上端に移動する(封入工程)。開口36aの封止が完了したら大気導入弁22の誘導孔49aから大気連通管13aを引き抜いて大気導入弁22を閉じインクの充填を完了する。
以上説明した、第1の実施の形態によると、カートリッジ本体20を加工することなく簡単にインク室31にインクを充填することができる。また、カートリッジ本体20に繰り返しインクを充填することができるため、カートリッジ本体20を再利用してランニングコストを低減することができる。
さらに、第1の実施の形態によると、離隔工程により栓部材37を開口36aから離隔するため、栓部材37対してインク室31側のインク注入孔36にインクを簡単に注入することができる。
加えて、第1の実施の形態によると、栓部材37において、周面領域で開口36aを封止し、平面領域にインク注入器の注入針75が露出するため、注入針75が何度も挿入されて栓部材37の平面領域が疲労したときでも、疲労していない周面領域でインク注入孔36からのインクの漏れを防止することができる。これにより、インクカートリッジ3のインク充填回数を増やすことができ、ランニングコストをさらに低減することができる。
またさらに、大気連通管13aの引き抜きは、栓部材37の封入工程後に行われているので、カートリッジ本体20内にノズル2aにおけるインクのメニスカスを不安定にする圧力が残らない。これにより、インクの安定な供給に寄与している。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。尚、第2の実施の形態においては、インクの充填方法のみが第1の実施の形態と異なるため、使用されるインクカートリッジ3の構成については第1の実施の形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
インクが消費されてインク室31が空になったインクカートリッジ3にインクを充填するインク充填方法について図12〜図14を参照して説明する。まず、図12に示すように、インク室31が空になったインクカートリッジ3をホルダ4から取り外す。第1の実施の形態と同様に、インクカートリッジ3を、筒部材43の開口部を上にして配置する(配置工程)。取り外したインクカートリッジ3の大気導入弁22の誘導孔49aに他端にポンプ91が接続されているポンプ管91aの反対側端部を矢印101Aの方向に挿入して大気導入弁22を開く(バルブ操作工程)。また、インク注入孔36の開口36aを封止するように配置されている栓部材37を、開口36aから矢印102Aの方向に離隔させて開口36b近傍に配置する(離隔工程)。そして、ポンプ91を駆動してインク室31内の空気を吸引し、所定の圧力まで減圧する(減圧工程)。インク室31の減圧を完了したらポンプ管91aを誘導孔49aから引き抜く。
次に、図13に示すように、図示しない充填用インクタンクに接続された注入針75Aを、注入針75Aが栓部材37の平面領域から露出するように栓部材37に対して矢印103Aの方向に挿入する。このとき、注入針75Aの先端部近傍に形成されているインク吐出口75aAが栓部材37に対してインク室31側に位置するまで注入針75Aを挿入する(インク注入準備工程)。インク室31が減圧されているため、図14に示すように、充填用インクタンク内のインクは注入針75Aの内部通路を通って栓部材37を越え、インク吐出口75aAからインク注入孔36内に吐出される。さらに、注入されたインクはインク注入孔36の開口36aからインク室31内に流れていく(矢印104A)。インク室31にインクが満たされると、インク室31内が所定の圧力に達するとともに、インクの注入が停止する(インク注入工程)。本実施の形態では、インク室31内が負圧状態のままインク注入を停止している。
次に、栓部材37から注入針75Aを引き抜く。このとき、注入針75Aが挿入されることにより形成された栓部材37の貫通孔は自己が有する弾性力により閉じられる。その後、開口36b近傍に配置した栓部材37を、開口36aを封止するように矢印106の方向にインク注入孔36の上端に移動して(封入工程)インクの充填を完了する。
以上説明した、第2の実施の形態によると、カートリッジ本体20を加工することなく簡単にインク室31にインクを充填することができる。
また、本実施の形態では、インク注入の停止をインク室31内が依然負圧の状態で行っている。これにより、インク中への空気の溶存を抑制することができ、長期的にインクの吐出特性を安定に保つことに寄与する。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。尚、第3の実施の形態においては、インクの充填方法のみが第1の実施の形態と異なるため、使用されるインクカートリッジ3の構成については第1の実施の形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
インクが消費されてインク室31が空になったインクカートリッジ3にインクを充填するインク充填方法について図15〜図19を参照して説明する。まず、図15に示すように、インク室31が空になったインクカートリッジ3をホルダ4から取り外す。インク室31にインクが充填されたときに弁収容室32にインクが流れ込まないように、取り外したインクカートリッジ3を、弁収容室32を上にして配置する(配置工程)。次に、図16に示すように、インク供給弁21の誘導孔49aに別途用意した大気連通管13aBを矢印101Bの方向に挿入してインク供給弁21を開く(バルブ操作工程)。また、インク注入孔36の開口36aを封止するように配置されている栓部材37を、開口36aから矢印102Bの方向に離隔させて開口36b近傍に配置する(離隔工程)。
次に、図17に示すように、インク注入器の注入針75を、注入針75が栓部材37の平面領域から露出するように栓部材37に対して矢印103Bの方向に挿入する。このとき、注入針75の先端部近傍に形成されているインク吐出口75aが栓部材37に対してインク室31側に位置するまで注入針75を挿入する(インク注入準備工程)。次に、インク注入器を作動させてインク室31に対するインクの注入を開始する。図18に示すように、注入されたインクは注入針75の内部通路を通って栓部材37を越え、インク吐出口75aからインク注入孔36内に吐出される。さらに、インク吐出口75aから吐出されたインクはインク注入孔36の開口36aからインク室31内に流れていく(矢印104B)。このとき、矢印105Bに示すように、注入されたインクの量に応じて、インク室31内の空気がインク供給弁21を通って外部に排出されていく。インク室31にインクが満たされると、インク注入器によるインクの注入を停止する(インク注入工程)。
次に、図19に示すように、栓部材37から注入針75を引き抜く。このとき、注入針75が挿入されることにより形成された栓部材37の貫通孔は自己が有する弾性力により閉じられる。その後、開口36b近傍に配置した栓部材37を、開口36aを封止するように矢印106Bの方向にインク注入孔36の下端に移動する(封入工程)。開口36aの封止が完了したらインク供給弁21の誘導孔49aから大気連通管13aBを引き抜いてインク供給弁21を閉じインクの充填を完了する。
以上説明した、第3の実施の形態によると、カートリッジ本体20を加工することなく簡単にインク室31にインクを充填することができる。本実施の形態では、インクを大気連通管13aBから流出してくる程に注入することで、インク室31内の容積のほぼ全体をインクで満たすことができ、充填効率が高い。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。尚、第4の実施の形態においては、インクの充填方法のみが第1の実施の形態と異なるため、使用されるインクカートリッジ3の構成については第1の実施の形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
インクが消費されてインク室31が空になったインクカートリッジ3にインクを充填するインク充填方法について図20及び図21を参照して説明する。まず、インク室31が空になったインクカートリッジ3をホルダ4から取り外す。インクが充填されたときにインク注入孔36にインクが流れ込まないように、取り外したインクカートリッジ3をインク注入孔36の開口36aを上にして配置する(配置工程:図15参照)。次に、図20に示すように、インク注入孔36の開口36aを封止するように配置されている栓部材37を、開口36aから矢印102Cの方向に離隔させて開口36b近傍に配置する(離隔工程)。
次に、大気と連通させるための連通針13Cを、連通針13Cが栓部材37の平面領域から露出するように栓部材37に対して矢印101Cの方向に挿入する。このとき、連通針13Cの先端部近傍に形成されている連通口13aCが栓部材37に対してインク室31側に位置するまで連通針13Cを挿入する。また、インク注入器の注入針75を、注入針75が栓部材37の平面領域から露出するように栓部材37に対して矢印103Cの方向に挿入する。このとき、注入針75の先端部近傍に形成されているインク吐出口75aが栓部材37に対してインク室31側に位置するまで注入針75を挿入する(インク注入準備工程)。次に、インク注入器を作動させてインク室31に対するインクの注入を開始する。図21に示すように、注入されたインクは注入針75の内部通路を通って栓部材37を越え、インク吐出口75aからインク注入孔36内に注入される。さらに、このように注入されたインクはインク注入孔36の開口36aからインク室31内に流れていく(矢印104C)。このとき、矢印105Cに示すように、注入されたインクの量に応じて、インク室31内の空気が連通針13Cの内部通路を通って外部に流れていく。インク室31にインクが満たされると、インク注入器によるインクの注入を停止する(インク注入工程)。
次に、栓部材37から連通針13C及び注入針75を引き抜く。このとき、連通針13C及び注入針75が挿入されることにより形成された栓部材37の貫通孔は自己が有する弾性力により閉じられる。その後、開口36b近傍に配置した栓部材37を、開口36aを封止するようにインク注入孔36の下端に移動してインクの充填を完了する(封入工程:図19参照)。
以上説明した、第4の実施の形態によると、カートリッジ本体20を加工することなく簡単にインク室31にインクを充填することができる。
また、本実施の形態では、インクの注入時に連通口13aCを栓部材37の近傍に配置し、インク吐出口75aは開口36aの近傍に配置することが好適である。これにより、インク室31内へのインク注入量を増やすことができる。
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。尚、第5の実施の形態においては、インクの充填方法のみが第1の実施の形態と異なるため、使用されるインクカートリッジ3の構成については第1の実施の形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
インクが消費されてインク室31が空になったインクカートリッジ3にインクを充填するインク充填方法について図22を参照して説明する。まず、インク室31が空になったインクカートリッジ3をホルダ4から取り外す。インクが充填されたときにインク注入孔36にインクが流れ込まないように、取り外したインクカートリッジ3をインク注入孔36の開口36aを上にして配置する(配置工程:図15参照)。次に、図22に示すように、インク注入孔36の開口36aを封止するように配置されている栓部材37を除去する(弾性部材除去工程)。そして、栓部材37が除去されたインク注入孔36の開口36bから、充填用インクタンク92に貯溜されたインクを直接注入する。注入されたインクはインク注入孔36の開口36aからインク室31内に流れ落ちていく(インク注入工程)。次に、栓部材37を、開口36aを封止するようにインク注入孔36の上端に配置してインクの充填を完了する(封止工程:図19参照)。尚、この栓部材37は除去したものを再び使用してもよいし、新しいものを使用してもよい。
以上説明した、第5の実施の形態によると、カートリッジ本体20を加工することなく簡単にインク室31にインクを充填することができる。
第1〜第5の実施の形態においては、インク注入孔36が筒形状を有する構成であるが、インク注入孔の形状はこれに限定されるものではない。以下、インク注入孔の変形例について図23を参照して説明する。
図23に示すように、2つの弁収容室32,33の間には、空のインク室31内にインクを注入する為の上下に延びるインク注入孔36Eが形成されている。図24に示すように、このインク注入孔36Eの途中部には段付き部36cEが形成されており、この段付き部36cEを境にして、インク注入孔36Eは、入口側の大径孔部36dEとこの大径孔部36dEよりも小径の小径孔部36eEとに分けられている。大径孔部36dEも小径孔部36eEも孔径の変化しないストレート形状に形成されている。
インク注入孔36Eの小径孔部36eEの先端部において、側壁面と奥端面とが交差する稜部近傍には、インク注入孔36Eとカートリッジ本体20内に形成されたインク室31とを連通させる開口36aEが形成されている。そして、インク注入孔36Eの小径孔部36eEには、合成ゴム製の弾力性を有する栓部材37Eが圧入されており、栓部材37Eの上端面が小径孔部36eEの奥端面に当接している。従って、栓部材37Eにより、先端部の隅の位置に形成された開口36aEが確実に封止されている。
この変形例によると、インク充填時の封止工程において、栓部材37Eを小径孔部36eEに移動させたときに、栓部材37Eの外周が圧迫されるため、注入針75が何度も挿入されて栓部材37Eの挿入部位に隙間が生じるようなことがあっても、栓部材37Eの密度を高めて確実に開口36aEを封止することができる。
この変形例において、栓部材37Eによる密閉性をより向上するという観点からは、小径孔部36eEの先端部を先細りの円錐台形状に形成することが有効である。
尚、第1から第5の実施の形態や変形例においても、長期保存性に優れ安定なインクの吐出特性を備えたインクカートリッジを提供するという観点からは、インクの充填が完了した後において、インク供給弁21あるいは大気導入弁22の少なくとも一方を開放して、インク室31内をさらに負圧にまで減圧する工程を共通して加えることが好ましい。これにより、インク室31内や各流路内に残留する空気の大部分を除去することができるとともに、空気がインク中に溶存しにくくなるので、長期間保存後に使用する場合でも、脱気されて気泡発生のない状態のインクをインクジェットヘッド2に供給することができる。
以上、第1〜第5の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、第1の実施の形態においては、インク注入孔36において栓部材37が開口36aと開口36bとの間で移動可能な構成となっているが、このような構成に限定されるものではなく、栓部材37が移動しない構成でもよい。
また、第1の実施の形態においては、栓部材37の周面領域で開口36aを封止し、栓部材37の平面領域から注入針75が露出する構成であるが、このような構成に限定されるものではなく、栓部材37の周面領域で開口36aを封止し、栓部材37の周面領域から注入針75が露出する構成でもよいし、栓部材37の平面領域で開口36aを封止し、栓部材37の平面領域から注入針75が露出する構成でもよい。
さらに、第1の実施の形態では、インク注入準備工程において、注入針75の端部近傍に形成されているインク吐出口75aが栓部材37に対してインク室31側に位置するように注入針75を挿入する構成であるが、このような構成に限定されるものではなく、インク吐出口75aが直接インク室31に位置するように注入針75を挿入する構成でもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るインク充填方法が施されるインクカートリッジが装着されたインクジェットプリンタの概略構成図である。 図1に示すインクカートリッジを示す図であり、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は底面図である。 図1に示すインクカートリッジを下方から見た斜視図である。 図2(b)のIV-IV線断面図である。 図4に示すインク供給弁の断面図であり、(a)は閉弁した状態の図、(b)は開弁した状態の図である。 図4に示す弁体の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインク充填方法の配置工程におけるインクカートリッジの状態を示した断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインク充填方法のバルブ操作工程及び離隔工程におけるインクカートリッジの状態を示した断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインク充填方法のインク注入準備工程におけるインクカートリッジの状態を示した断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインク充填方法のインク注入工程におけるインクカートリッジの状態を示した断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインク充填方法の封止工程におけるインクカートリッジの状態を示した断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るインク充填方法の離隔工程、及び減圧工程におけるインクカートリッジの状態を示した断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るインク充填方法のインク注入準備工程におけるインクカートリッジの状態を示した断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るインク充填方法のインク注入工程におけるインクカートリッジの状態を示した断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るインク充填方法の配置工程におけるインクカートリッジの状態を示した断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るインク充填方法のバルブ操作工程及び離隔工程におけるインクカートリッジの状態を示した断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るインク充填方法のインク注入準備工程におけるインクカートリッジの状態を示した断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るインク充填方法のインク注入工程におけるインクカートリッジの状態を示した断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るインク充填方法の封止工程におけるインクカートリッジの状態を示した断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るインク充填方法のインク注入準備工程におけるインクカートリッジの状態を示した断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るインク充填方法のインク注入工程におけるインクカートリッジの状態を示した断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るインク充填方法のインク注入工程におけるインクカートリッジの状態を示した断面図である。 第1〜第6の実施の形態におけるインクカートリッジの変形例を示した断面図である。 図23に示す円形部の拡大図である。
符号の説明
3 インクカートリッジ
20 カートリッジ本体
21 インク供給弁
23 大気導入弁
31 インク室
36 インク注入孔
36a 開口
36d 先端部
37 栓部材
75 注入針
75a インク吐出口

Claims (2)

  1. 内部にインクを貯留しているインク室と、前記インク室に貯留されているインクを流出させるインク流出流路と、前記インク室を大気に連通させる大気連通路と、前記インク室にインクを流入させるインク流入流路と、前記インク流出流路を開閉するインクバルブと、前記大気連通路を開閉する大気バルブと、前記インク室と前記インク流入流路とを隔離するとともにこれらを連通する開口が形成された壁と、前記インク流入流路内に配置されるとともに前記壁の前記開口が形成された部分に密着することで前記インク流入流路を封止している弾性部材とを備えているインクカートリッジに対してインクを充填するためのインク充填方法であって、前記インク室にインクが充填されたときに、前記大気連通路にインクが流れ込まないように前記インクカートリッジを配置する配置工程を備え、前記配置工程の後に、前記大気バルブを開くバルブ操作工程を備え、前記操作工程の後に、前記インク流入流路内において、前記弾性部材を前記壁の前記開口が形成された前記部分から離隔させる離隔工程を備え、前記離隔工程の後に、インクを注入するためのインク注入管が前記弾性部材を貫通して、少なくとも前記インク注入管に設けられたインク吐出口が前記弾性部材よりも前記インク室側に位置するように前記インク注入管を配置するインク注入準備工程を備え、前記インク注入準備工程の後に、前記インク注入管から前記インク室にインクを注入するインク注入工程を備え、前記インク注入工程の後に、前記開口を封止するように前記弾性部材を配置する封止工程を備えており、前記インク注入準備工程においては、前記インク注入管を露出させる前記弾性部材の表面領域と、前記封止工程において前記開口を封止する前記弾性部材の表面領域とが異なるように前記インク注入管を配置することを特徴とするインク充填方法。
  2. 前記離隔工程の後で前記インク注入準備工程の前に、前記大気バルブを介して前記インク室内の空気を吸引して前記インク室内を減圧する減圧工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のインク充填方法。
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