JPH10328246A - 車椅子の補助駆動装置 - Google Patents

車椅子の補助駆動装置

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JPH10328246A
JPH10328246A JP9157613A JP15761397A JPH10328246A JP H10328246 A JPH10328246 A JP H10328246A JP 9157613 A JP9157613 A JP 9157613A JP 15761397 A JP15761397 A JP 15761397A JP H10328246 A JPH10328246 A JP H10328246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheelchair
driving force
motor
wheel
manual
Prior art date
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Pending
Application number
JP9157613A
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English (en)
Inventor
Akira Sano
明 佐野
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HETSUZU KK
Original Assignee
HETSUZU KK
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Publication date
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手動で動かせることの他、必要な場合には、
電動操作によって走行させることも可能で、電池の寿命
も比較的長い車椅子の補助駆動装置を提供する。 【解決手段】 車体12中央に座席11を、その両側に
は手動輪13、14が設けられた車椅子10の補助駆動
装置16であって、車体12に取付けられて、手動によ
って与えられる手動輪13、14の駆動力を検知する駆
動力検知装置15と、駆動力検知装置15の出力値を入
力とする制御装置17を介して手動輪13、14の回転
を付勢するように回転するモータと、モータによって回
転駆動される補助駆動輪とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手動によって側部
に設けられた車輪を駆動する車椅子に係り、更に電池に
よって駆動されるモータの動力を加えた車椅子の補助駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車椅子は、車体中央に座席を設け
ると共に、両側に手動輪が設けられて、車輪の外側に設
けられている操作リングを手で回すことによって、前
進、後退、旋回等を行っていた。また、電動タイプの車
椅子も市販されており、電池と電池で駆動されるモータ
を搭載し、操作ハンドルを操作することによって、モー
タを駆動して駆動輪を回転させて走行できる構造となっ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記手
動式の車椅子において、始動時及び坂道等においては大
きな労力を必要とし、力のない老人や婦人の場合には、
円滑に操作できないという問題があった。一方、電動式
の車椅子において、電池がある場合には特に問題はない
が、電池が無くなると動かすことができなくなり、更に
全部の走行を電池に頼っているので、比較的電池の寿命
が短いという問題があった。本発明はかかる事情に鑑み
てなされたもので、手動で動かせることの他、必要な場
合には、電動操作によって走行させることも可能で、電
池の寿命も比較的長い車椅子の補助駆動装置を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う車椅子の
補助駆動装置は、車体中央に座席を、その両側には手動
輪が設けられた車椅子の補助駆動装置であって、前記車
体に取付けられて、手動によって与えられる前記手動輪
の駆動力を検知する駆動力検知装置と、前記駆動力検知
装置の出力値を入力とする制御装置を介して前記手動輪
の回転を付勢するように回転するモータと、前記モータ
によって回転駆動される補助駆動輪とを備えている。ま
た、請求項2記載の車椅子の補助駆動装置は、請求項1
記載の車椅子の補助駆動装置において、前記駆動力検知
装置は、前記車体の両側に設けられ、前記手動輪の軸心
とは平行に設けられた回動軸と、該回動軸にその下部が
固定された揺動片と、該揺動片の上部に取付けられた前
記手動輪の車軸と、前記回動軸の回転角度を検知する角
度センサーとを有している。そして、請求項3記載の車
椅子の補助駆動装置は、請求項1又は2記載の車椅子の
補助駆動装置において、前記補助駆動輪は、前記手動輪
とは別に設けられて、地面に当接している。
【0005】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る車椅子の補助駆動装置を適用した車椅子の概略
側面図、図2は同車椅子の概略背面図、図3(A)、
(B)は同車椅子の駆動力検知装置の説明図、図4は同
車椅子の電気回路の結線図、図5は角度センサーとモー
タの駆動トルクの関係を示すグラフである。
【0006】図1〜図4に示すように、本発明の一実施
の形態に係る車椅子の補助駆動装置を適用した車椅子1
0は、中央に座席11が設けられた車体12と、車体1
2の両側にそれぞれ設けられた手動輪13、14と、手
動輪13と車体12との間に設けられた駆動力検知装置
15と、車体12の下部中央に設けられたモータ38及
び補助駆動輪39を備えた補助駆動装置16と、これら
の制御装置17と、車体12の中間位置に設けられた蓄
電池18とを有している。以下、これらについて詳しく
説明する。
【0007】前記車体12は、パイプ構造からなって、
後部に前記した手動輪13、14を、前部に小径輪を備
え、自在に方向を変えることが可能なキャスター20が
両側に設けられている。また、車体12の前端部には足
掛け21が、後端上部には把手22がそれぞれ設けられ
て、搭乗者以外の人がこの車椅子10を手押しできる構
造となっている。車体12の中央には座席11が設けら
れ、その下部には棚23が設けられて、その上に蓄電池
18が搭載されている。
【0008】前記手動輪13、14は、外周に空気入り
のタイヤを備えていると共に、その外側には手動操作の
ための操作リング24、25を備え手動によって回転で
きる構造となっている。また、把手22を操作すると、
手動輪13、14の車枠(リム)に直接ブレーキシュー
が押圧して手動輪13、14にブレーキをかける図示し
ないブレーキ装置が設けられて、車椅子10を必要な場
合には止めることができるようになっている。手動輪1
4は車体12の側部に固定状態でその端部が取付けられ
た車軸に回転自由に取付けられているが、手動輪13は
駆動力検知装置15を介して車体12に取付けられてい
る。
【0009】駆動力検知装置15は、図3(A)、
(B)に示すように、車体12の中央部の支持パイプ2
6に固定される対となるブラケット27、28と、ブラ
ケット27、28の下部にベアリング29、30を介し
て手動輪13の軸心と平行に取付けられる回動軸31
と、回動軸31に下部が固着される揺動片32と、揺動
片32の上部に固定される車軸33と、揺動片32を中
央位置に保持する前後対となるスプリング34、35と
を有している。そして、ブラケット27、28には、貫
通する車軸33が前後方向に揺動できるように、円弧状
の長孔33aが形成されている。回動軸31の端部に
は、可変抵抗器(ボリウム)からなり、回動軸31の回
転角度を検知する角度センサー36が連結されて、図5
に示すように、中央位置を0としてその前後の傾動角
(θ)の変化を抵抗値(R)として出力するようになっ
ている。従って、手動輪13に負荷が掛かった場合に
は、揺動片32が前に倒れるので、この傾動角を角度セ
ンサー36の抵抗値の変化によって検知して、手動輪1
3に加わる駆動力を検知できる。なお、36aはこの駆
動力検知装置15を支持パイプ26に取付けるためのね
じ、36b、36cはスプリング34、35の受け座で
ある。
【0010】手動輪13の回転を付勢する前記補助駆動
装置16は、車体12に支持部材37を介して取付けら
れる減速機付きのAC型のモータ38と、モータ38の
出力軸に設けられている補助駆動輪39とを有し、補助
駆動輪39は車体12の後部に取付けられている。な
お、補助駆動輪39を常時地面40aに当接させると負
荷となるので、手動又は自動の昇降手段を設け、使用す
る場合のみに補助駆動輪39が地面に押接するようにし
てもよい。
【0011】駆動力検知装置15の出力値を入力とする
前記制御装置17は、インバータタイプの制御装置から
なって、蓄電池18からの直流を交流に変換して、モー
タ38に供給している。そして、モータ38のトルク及
び周波数を適正に制御している。この制御の方法につい
ては、図5に示すように、揺動片32の傾動角(θ)が
±α度(例えば、±5度)以内の場合には、トルクTは
0、即ちモータ38の駆動はされず、±5度を超えた時
点で、モータ38にトルクを与えるようになっている。
この場合、揺動片32の傾動角(θ)が小さい場合には
小さなトルクを、揺動片32の傾斜角(θ)が大きい場
合には大きなトルクを発生するようになっている。これ
によって、補助駆動輪39が低速で回転するので、車椅
子10が前進又は後退方向に走行し、走行すれば自動的
に揺動片32が戻るので、モータ38は駆動しないこと
になり、連続的にモータを駆動して車椅子を走行させる
場合と比較して電力の節約ができることになる。なお、
車椅子10が下り坂を走行する場合には、モータ38を
利用して発電しながら回生制動を行い、発生した電力を
蓄電池18に充電するように構成することもできる。な
お、前記インバータの詳細については、平成1年12月
15日に創思社出版株式会社から発行された「QMCL
でモータ革命を」に詳細に記載されている。
【0012】従って、車椅子10を作動させる場合に
は、制御装置17のスイッチ40(図4参照)をオンに
して、手動輪13の外側に取付けられている操作リング
24を進行方向に押すと、負荷が余りない場合には、手
動輪13がそのまま回転するので、揺動片32は傾動し
ないことになり、モータ38は駆動されないことにな
る。一方、上り坂等の場合には、操作リング24を操作
しても手動輪13は容易に回らないので、揺動片32が
操作リング24を押した方向に傾き、この傾きを角度セ
ンサー36によって検知して、モータ38に電力を与え
て補助駆動輪39をその操作リング24の回転方向と同
じ方向に駆動させることになる。これによって、車椅子
10が走行するが、操作リング24に負荷がなくなる
と、揺動片32が元に戻るので、結果として操作リング
24の操作状況に応じて補助駆動輪39が回転し、前進
及び後退時において、車椅子10の走行を助けることに
なる。なお、図1、図3(B)において手動輪のスポー
ク、操作リングの取付け部分については省略している。
【0013】前記実施の形態においては、片側の手動輪
13のみに、駆動力検知装置15を設けたが、両側の手
動輪13、14に駆動力検知装置15を設けることも可
能である。また、この実施の形態においては、揺動片3
2の傾動角度を利用して手動輪に加える駆動力を検知し
たが、揺動片32を水平方向スライド機構にして、その
移動量を検出しても良いし、又、実際に手動輪に取付け
られている操作リングに加わるトルクを検知して、補助
駆動装置16を駆動するようにすることも可能である。
そして、この実施の形態においては、補助駆動装置16
は、手動輪13とは独立に補助駆動輪39を備えている
が、手動輪13、14に例えば、摩擦車やチェーン等で
回転動力を与えるようにすることも可能である。前記実
施の形態においては、モータにACモータを使用した
が、直流モータを使用する場合も本発明は適用され、こ
の場合、制御装置はチョッパー制御を行うのが省電力的
に好ましい。更に、前記実施の形態においては、角度セ
ンサーは可変抵抗器を用いたが、その他の構造のロータ
リエンコーダであってもよいし、場合によっては、一定
角度まで回転するとオンになるスイッチであってもよ
く、この場合はモータはオンオフ制御となる。
【0014】
【発明の効果】請求項1〜3に記載の車椅子の補助駆動
装置は、車体に取付けられて、手動によって与えられる
手動輪の駆動力を駆動力検知装置で検知し、その出力値
によって、補助駆動輪のモータを駆動しているので、上
り坂等のように労力の必要な場合のみに補助駆動輪が駆
動されることになり、結果として、老人や婦女子等でも
より自由に車椅子を使用できる。また、常時電気を供給
しながら車椅子を走行させているわけではないので、電
力が有効に利用され、更には、長時間の車椅子の走行が
できるという利点がある。特に、請求項2記載の車椅子
の補助駆動装置においては、構造が簡単であって手動に
よる駆動力の検知が極めて容易となり、場合によっては
従来型の電気による駆動源のない車椅子にでも簡単に取
付けることができる。そして、請求項3記載の車椅子の
補助駆動装置においては、補助駆動輪は、手動輪とは別
に設けられて、地面に当接する構造となっているので、
従来型の車椅子を大きく改造することなく取付けること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る車椅子の補助駆動
装置を適用した車椅子の概略側面図である。
【図2】同車椅子の概略背面図である。
【図3】(A)、(B)は同車椅子の駆動力検知装置の
説明図である。
【図4】同車椅子の電気回路の結線図である。
【図5】角度センサーとモータの駆動トルクの関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
10 車椅子 11 座席 12 車体 13 手動輪 14 手動輪 15 駆動力検
知装置 16 補助駆動装置 17 制御装置 18 蓄電池 20 キャスタ
ー 21 足掛け 22 把手 23 棚 24 操作リン
グ 25 操作リング 26 支持パイ
プ 27 ブラケット 28 ブラケッ
ト 29 ベアリング 30 ベアリン
グ 31 回動軸 32 揺動片 33 車軸 33a 長孔 34 スプリング 35 スプリン
グ 36 角度センサー 36a ねじ 36b 受け座 36c 受け座 37 支持部材 38 モータ 39 補助駆動輪 40 スイッチ 40a 地面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体中央に座席を、その両側には手動輪
    が設けられた車椅子の補助駆動装置であって、 前記車体に取付けられて、手動によって与えられる前記
    手動輪の駆動力を検知する駆動力検知装置と、 前記駆動力検知装置の出力値を入力とする制御装置を介
    して前記手動輪の回転を付勢するように回転するモータ
    と、 前記モータによって回転駆動される補助駆動輪とを備え
    ることを特徴とする車椅子の補助駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動力検知装置は、前記車体の両側
    に設けられ、前記手動輪の軸心とは平行に設けられた回
    動軸と、該回動軸にその下部が固定された揺動片と、該
    揺動片の上部に取付けられた前記手動輪の車軸と、前記
    回動軸の回転角度を検知する角度センサーとを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の車椅子の補助駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記補助駆動輪は、前記手動輪とは別に
    設けられて、地面に当接する請求項1又は2記載の車椅
    子の補助駆動装置。
JP9157613A 1997-05-29 1997-05-29 車椅子の補助駆動装置 Pending JPH10328246A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9157613A JPH10328246A (ja) 1997-05-29 1997-05-29 車椅子の補助駆動装置

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JP9157613A JPH10328246A (ja) 1997-05-29 1997-05-29 車椅子の補助駆動装置

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JPH10328246A true JPH10328246A (ja) 1998-12-15

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ID=15653564

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JP9157613A Pending JPH10328246A (ja) 1997-05-29 1997-05-29 車椅子の補助駆動装置

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JP (1) JPH10328246A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007007341A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Mutsumi Kuroda 車椅子用の電動駆動装置及び電動車椅子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007007341A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Mutsumi Kuroda 車椅子用の電動駆動装置及び電動車椅子

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