JPH0939873A - 人力走行車における補助駆動装置 - Google Patents

人力走行車における補助駆動装置

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JPH0939873A
JPH0939873A JP7195018A JP19501895A JPH0939873A JP H0939873 A JPH0939873 A JP H0939873A JP 7195018 A JP7195018 A JP 7195018A JP 19501895 A JP19501895 A JP 19501895A JP H0939873 A JPH0939873 A JP H0939873A
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auxiliary
unit
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JP7195018A
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English (en)
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Kazuhiro Tomoshige
一弘 友重
Minoru Kitano
実 北野
Yuji Suga
祐司 菅
Hideo Nakamura
中村  秀男
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行する距離や道路(急坂−平地)に応じ
て、人力に対する補助駆動力の出力調整を可能にする。 【解決手段】 人力によって車輪を駆動する人力駆動部
と、人力による駆動力を検出する人力トルク検出部と、
電動モータによって車輪を補助駆動する電動駆動部と、
人力トルク検出部の検出出力に対応して電動駆動部に補
助駆動力を発生させるモータ制御部と、人力駆動力に対
する補助駆動力の出力比を設定する出力比設定部とを備
え、前記モータ制御部は出力比設定部により設定された
出力比に基づき電動モータの補助駆動力を制御するよう
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人力走行車における
補助駆動装置に関し、例えば、人力による人力駆動系に
電動モータによる補助駆動系を併せ設けた人力走行車に
おける補助駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歩行できない入院患者、身障者、
高齢者等は、歩行の困難度や、介助者の必要に応じて、
使用者の自力走行を目的とした手動車いす(後輪駆動式
折りたたみ車いす)か、電動力走行を目的とした電動車
いすかを利用していた。例えば、ハンドリムで駆動でき
る手動車いすは、方向転換におけるスペースが最小であ
り、また、折りたたんで使用者の近辺に置くことができ
るため、病院等で一般的によく利用されるが、上り坂に
なっている場所や段差のある場所ではハンドリムに加わ
る力が大きくなり、その都度、介助者の手助けを必要と
していた。
【0003】また、従来の電動車いすは、人力駆動力は
全く使用せず、電動駆動力で走行できるため手足の不自
由な人が運転できるが、車体に搭載される電池の消費電
力が大であるので容量の大きい電池(例えば、鉛蓄電
池)を使用する必要があった。また、方向転換における
走行半径が手動車いすに比べ大きくなり、狭い場所では
操作性が悪いという問題があった。従って、従来の手動
車いすに補助駆動装置を組み込むことにより、手動車い
すの利点を利用しながら、上り坂になっている場所や段
差のある場所でも負荷が軽くなり、従来の電動車いすの
電池より小型の電池を使用できる車いす用の補助駆動装
置の開発に期待が寄せられている。
【0004】従来、電動モータの補助駆動力で走行でき
る人力駆動装置として、特開平4−100790号公報
に記載されているように、人力による駆動系と電動モー
タによる駆動系とを並列に設け、人力による駆動系にか
かる負荷を検出して電動モータの補助駆動力を制御する
ようにしたものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−100790号公報の人力駆動装置自転車に適用し
た際には、人力を加えたとき、その力に応じて自動的に
補助駆動力(アシスト力)を付与して自転車の運転感覚
を損なうことなく人力を軽減するものであるが、人力に
対するアシスト力の変換特性は可変できない構成である
ため、走行する距離や道路(急坂−平地)に応じて、そ
のアシスト力の出力調整をすることができなかった。
【0006】本発明は以上の事情を考慮してなされたも
ので、例えば、走行する距離や道路(急坂−平地)に応
じて、人力に対する補助駆動力の出力調整が可能な人力
走行車における補助駆動装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の基本構成
を示すブロック図である。図1において、本発明は、人
力によって車輪を駆動する人力駆動部101と、人力に
よる駆動力を検出する人力トルク検出部102と、電動
モータによって車輪を補助駆動する電動駆動部103
と、人力トルク検出部の検出出力に対応して電動駆動部
103に補助駆動力を発生させるモータ制御部104
と、人力駆動力に対する補助駆動力の出力比を設定する
出力比設定部105とを備え、前記モータ制御部104
は、出力比設定部105により設定された出力比に基づ
いて電動モータの補助駆動力を制御することを特徴とす
る人力走行車における補助駆動装置である。
【0008】本発明において、人力走行車とは、例え
ば、人力によって走行する自転車、車いす等を意味す
る。そして、人力駆動部101とは、人力によって車輪
を回転駆動するための装置を意味し、車いすにおいて
は、ハンドリムを意味する。人力トルク検出部102
は、例えば、ハンドリムから駆動輪に加えられる人力駆
動トルク(人力駆動力)に応じた機械的圧力や変形量を
電気信号に変換する、圧力センサ、磁気抵抗素子、歪み
ゲージ、ポテンショメータ、差動トランス等で構成され
る。電動駆動部103の補助駆動トルク(補助駆動力)
とは、電動モータに生じるモータ駆動トルクを意味し、
この電動モータは、永久磁石励磁型の直流ブラシモー
タ、ブラシレスモータ、フラットモータ等で構成され
る。
【0009】モータ制御部104は、CPU、ROM、
RAM、I/Oポート、タイマ、A/Dコンバータから
なるマイクロコンピュータで構成される。また、このR
OMは、CPUが、モータ制御部104として機能する
プログラムが格納している。モータ制御部104は、電
動モータを駆動する駆動回路をさらに備えている。出力
設定部105は、切り替えスイッチ、スライドスイッチ
/スライドボリューム、角度検出センサ等で構成され
る。出力設定部105は車体の傾斜角度を検出する角度
検出センサで構成される場合は、角度検出センサの検出
出力に基づき人力駆動力に対する補助駆動力の出力比を
自動設定することができる。また、角度検出センサは、
自重で回動するレバーと、ポテンショメータ、フォトセ
ンサ、ホールIC等の組み合わせで構成することができ
る。電動駆動部103の電動モータの駆動電源として、
例えば、再充電可能なニッカド(Ni−cd)電池の2
4V、2.5Ah又は5.0Ah程度の直流電源を用い
てもよい。この直流電源は、さらに安定化して各構成部
の駆動電源として使用される。
【0010】本発明によれば、モータ制御部104は、
人力トルク検出部102の検出出力に対応して電動モー
タの補助駆動力を制御する際、出力設定部105によっ
て設定された出力比に応じた補助駆動力を電動駆動部に
出力する。従って、走行する距離や道路(急坂−平地)
に応じて、人力に対する補助駆動力(アシスト量)を設
定できるので、例えば、長距離走行時において、初期走
行時はアシスト量を小さくして電池の消耗を少なくし、
後半、疲れが出る頃にアシスト量を増やすことにより軽
快な走行ができる。また、平地ではアシスト量を小さく
設定し、急な上り坂はアシスト量を大きく設定すること
により体力に応じてアシスト量を調整することができ
る。
【0011】車輪の回転速度を検出する速度検出部10
6と、走行速度と人力駆動力に対応する補助駆動力の出
力特性を複数記憶した出力特性記憶部107と、人力ト
ルク検出部の検出出力と速度検出部の検出出力とを読み
込み出力特性記憶部107に記憶した出力特性に基づい
て人力駆動力に対する補助駆動力を算出する算出部10
8とをさらに備え、前記算出部108は、前記出力比設
定部105により設定された出力比に対応する出力特性
を出力特性記憶部107から読み出し人力駆動力に対す
る補助駆動トルクを算出する構成にすることが好まし
い。この構成により、算出部108は、人力トルク検出
部102の検出出力に対応して補助駆動力を出力比設定
部105の出力比に基づいて算出することができる。
【0012】車輪の回転速度を検出する速度検出部10
6は、タコジェネレータ、フォトセンサ、ホールIC等
で構成される。前記マイクロコンピュータのROMに
は、CPUが、算出部108として機能するプログラム
が格納している。また、出力特性記憶部107として走
行速度と人力駆動力に対応する補助駆動力の出力特性を
複数記憶している。また、マイクロコンピュータのRA
Mには、CPUで処理されるデータ(例えば、検出信
号、算出した補助駆動力等のデータ)が更新記憶され
る。
【0013】前記電動モータの駆動電流を検出する電流
検出部109をさらに備え、前記モータ制御部104は
前記電流検出部109で検出された駆動電流からモータ
駆動トルクを求め、前記補助駆動トルクと一致するモー
タ駆動トルクを出力するよう電動モータを制御する構成
にすることが好ましい。この構成により、モータ制御部
104は、人力トルク検出部102の検出出力に対応
し、かつ出力設定部105で設定された補助駆動トルク
と一致するモータ駆動トルクを出力することができる。
電流センサ110は、シャント抵抗、ホール素子等で構
成される。電動モータをPWM(パルス幅変調)制御し
ているときは、電動モータから出力される逆起電力を検
出する回路を設けることにより電動モータの回転速度検
出センサとしても利用できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施例に基づいて
本発明を詳述する。なお、本発明はこれによって限定さ
れるものでない。本発明の人力走行車における補助駆動
装置は、主として、車いすに適用される。
【0015】図2は本発明の人力走行車における補助駆
動装置を適用した車いすの外観図である。図2におい
て、図2(a)は車いすの平面図、図2(b)は車いす
の側面図、図2(c)は車いすの背面図である。図2
(d)はバッテリの外観図である。図2(e)は操作パ
ネルの外観図である。図2において、1は車いす本体で
ある。2は車いす本体1を駆動する駆動輪で、左右に駆
動輪2a、2bが設けられている。3は人力よって左右
の駆動輪2a、2bを駆動するハンドリム(人力駆動
部)で、左右の駆動輪2a、2bにハンドリム3a、3
bが設けられている。4はフレームであり、左側フレー
ム4a、右側フレーム4b、たすき4c等で構成されて
いる。
【0016】5は自在輪であり、左右フレーム4a、4
bの下端部に自在輪5a、5bが設けられている。6は
握りであり、左右フレーム4a、4bの上端部に握り7
a、7bが設けられている。7は使用者の体を支えるシ
ートユニットであり、座7a、背もたれ7b、左右のひ
じ当て7c1〜7c2、左右のフットレスト7d1〜7
d2及びその他の付属品からなる。
【0017】8は駆動輪2a、2bの回転軸に設けられ
るハブであり、左右のハブ8a、8b内には、図示しな
い人力トルクセンサ(人力トルク検出部)、速度センサ
(速度検出部)、電流センサ(電流検出部)の各検出部
と、電動モータ、減速機構、クラッチからなる電動駆動
部、マイクロコンピュータを搭載した制御回路基板等が
それぞれぞ内蔵されている。9はバッテリ(直流電源)
であり、例えば、再充電可能なニッカド(Ni−cd)
電池の24V、2.5Ah又は5.0Ah程度の電池で
構成され、左右フレーム4a、4bの側面または背もた
れ7bに設けられる(図2(d)、参照)。
【0018】10はバッテリ9の電力供給をON/OF
FするON/OFFスイッチと、平地と坂道の補助駆動
力(アシスト量)の切り替えスイッチと、電力供給のO
N/OFF状態を表示するLEDを備えた操作ボックス
であり、例えば、ひじ当て7cの近辺に設けられる(図
2(e)、参照)。図2(e)に示す操作パネルでは補
助駆動力(アシスト量)の出力設定は平地と坂道におけ
る2段の出力比を切り替えているが、スライドスイッチ
/スライドボリュームで多段で出力比を設定するよう構
成してもよい。また、角度検出センサをハブ8a(8
b)内に搭載して、坂道の傾斜角度からアシスト量の出
力比を自動設定することもできる。 図2において、駆
動輪2a、2bを制動またはロックする手動ブレーキに
ついては図示していないが、駆動輪2a、2bの前部に
備えている。
【0019】図3は本発明の人力走行車における補助駆
動装置を適用した車いすの制御回路を示すブロック図で
ある。図3において、301aは左側のハンドリム3a
に加えられる前進/後進の人力駆動トルク(人力駆動
力)を検出する人力トルクセンサであり、301bは右
側のハンドリム3bに加えられる前進/後進の人力駆動
力を検出する人力トルクセンサである。この人力トルク
センサ301a、301bは、可変インダクタンス型の
圧力センサを用いることが、無接触で、小さい機械的変
位を精度良く電気信号に変換できる点で好ましい。30
2aは左側の駆動輪2aを駆動する電動モータであり、
302bは右側の駆動輪2bを駆動する電動モータであ
る。この電動モータ302a、302bは、永久磁石励
磁型の直流ブラシモータを用いることが回転速度、パワ
ー等の点で好ましい。
【0020】303aは左側の駆動輪2a(又は電動モ
ータ302a)の回転速度を検出する速度センサであ
り、303bは右側の駆動輪2b(又は電動モータ30
2b)の回転速度を検出する速度センサである。この速
度センサ303a、303bはフォトセンサ、ホールI
C等で構成される。車輪の走行速度S(km/h)は、
駆動輪(又は電動モータ)の回転速度(n/s)と、駆
動輪の半径rと、S=2πrn/3600の式から求め
られる。
【0021】304aは左側の電動モータ302aの駆
動電流Iaを検出する電流センサであり、304bは右
側の電動モータ302bの駆動電流Ibを検出する電流
センサである。この電流センサ304a、304bは、
シャント抵抗、ホールIC等で構成される。電動モータ
302a,302bの駆動トルクFa,Fbは、Fa=
K・Ia,Fb=K・Ib(Kは定数)の式から求めら
れる。
【0022】305はコントローラであり、CPU、R
OM、RAM、I/Oポート、タイマ、A/Dコンバー
タ、カウンタからなるマイクロコンピュータで構成さ
れ、モータ制御部、出力特性記憶部(出力特性テーブ
ル)、算出部として機能する。走行速度と人力駆動トル
クに対応する補助駆動トルクの出力特性を予め記憶した
出力特性テーブルは、ROMで構成される。また、RO
Mには、モータ制御部、算出部として機能するプログラ
ムが格納されている。また、RAMには、CPUで処理
されるデータが更新記憶される。
【0023】また、A/Dコンバータは、人力トルクセ
ンサ301a、301bによって検出される前進/後進
の人力駆動力信号を一定周期でサンプリングし、A/D
(アナログ−デジタル)変換して、前進/後進の人力駆
動力データに変換する。電流センサ304a、304b
によって検出される駆動電流Ia、Ibも、同様に駆動
電流信号を一定周期でサンプリングし、A/D(アナロ
グ−デジタル)変換して、電動モータの電動駆動トルク
データに変換する。カウンタは、速度センサ303a、
303bによって検出される回転速度信号をカウントし
て、走行速度データに変換する。
【0024】306aは左側の電動モータ302aを駆
動するモータ駆動回路であり、306bは右側の電動モ
ータ302bを駆動するモータ駆動回路である。モータ
駆動回路306a(306b)は、スイッチング用のト
ランジスタQ1a〜Q4a(Q1b〜Q4b)のブリッ
ジとそのトランジスタを保護するダイオードD1a〜D
4a(D1b〜D4b)のブリッジで構成されている。
【0025】307aはモータ駆動回路306aが左側
の電動モータ302aを前進駆動させるための前進駆動
回路であり、307bはモータ駆動回路306bが右側
の電動モータ302bを前進駆動させるための前進駆動
回路である。前進駆動回路307a(307b)は、コ
ントローラ305から前進駆動信号を受けると、例え
ば、トランジスタQ1aとQ4a(Q1bとQ4b)を
オンして電動モータ302a(302b)を時計方向に
駆動させる。このとき、コントローラ305は、人力ト
ルクセンサ301a(301b)によって検出される人
力トルク検出信号から補助駆動トルク(アシスト量)
を、電流センサ304a(304b)によって検出され
る駆動電流Ia(Ib)から電動モータの前進駆動トル
クを、それぞれ算出し、補助駆動トルクと前進駆動トル
クが一致するようPWM(パルス幅変調)制御する。
【0026】308aはモータ駆動回路306aが左側
の電動モータ302aを後進駆動させるための後進駆動
回路であり、308bはモータ駆動回路306bが右側
の電動モータ302bを後進駆動させるための後進駆動
回路である。後進駆動回路308a(308b)は、コ
ントローラ305から後進駆動信号を受けると、例え
ば、トランジスタQ2aとQ3a(Q2bとQ3b)を
オンして電動モータ302a(302b)を反時計方向
に駆動させる。このとき、コントローラ305は、人力
トルクセンサ301a(301b)によって検出される
人力トルク検出信号から補助駆動トルク(アシスト量)
を、電流センサ304a(304b)によって検出され
る駆動電流Ia(Ib)から電動モータの後進駆動トル
クを、それぞれ算出し、補助駆動トルクと後進駆動トル
クが一致するようPWM(パルス幅変調)制御する。
【0027】309は電動モータ302a、302bを
発電制動する発電制動回路である。発電制動回路309
は、コントローラ305より停止信号を受けると、例え
ば、トランジスタQ3aとQ4a(Q3bとQ4b)を
所定時間、ON/OFF制御して電動モータ302a
(302b)を発電制動する。310は補助駆動力(ア
シスト量)の出力比を設定する出力設定回路であり、設
定スイッチ/角度検出センサが含まれる。311はバッ
テリであり、例えば、再充電可能なニッカド(Ni−c
d)電池の24V、2.5Ah又は5.0Ah程度の電
池で構成される。312は定電圧回路であり、例えば、
5VのレギュレータICで構成され、バッテリ電圧24
Vを5Vの定電圧に変換し、コントローラ305、人力
トルクセンサ301a、301b、速度センサ303
a、303b等に供給する。313はバッテリ310の
電力供給をON/OFFするON/OFFスイッチであ
り、ONするとモータ駆動回路306a、306bに2
4V電圧を供給し、LEDランプ314が点灯する。
【0028】ここでは、車いすの制御回路は、電動モー
タ302a(302b)の可逆回転駆動を可能にして、
前進走行時と後進走行時の補助駆動ができるように構成
しているが、制御回路を簡略化して前進走行時だけ補助
駆動できる構成にするようにすることもできる。また、
電動モータ302a(302b)の減速機構と駆動輪の
伝動機構を電気的に接続する電磁クラッチを備え、電源
をOFFしたときは、通常の車いすとして使用できるよ
うにしてもよい。
【0029】図4は本発明のアシスト量算出処理を示す
フローチャートである。図4において、 ステップ401:人力トルクセンサ301a(301
b)で検出した前進/後進の人力駆動トルク信号を所定
周期で読み取り、前進/後進の人力駆動トルクデータに
変換する。 ステップ402:速度センサ303a(303b)で検
出した前進/後進の回転速度信号を所定周期で読み取
り、前進/後進の走行速度データに変換する。 ステップ403:設定回路で設定された人力駆動力に対
するアシスト量の出力比を読み取る。 ステップ404:ステップ401で求めた人力駆動トル
クデータ、ステップ402で求めた走行速度データ、ス
テップ403で求めた出力比に基づき、出力特性テーブ
ルに予め記憶した人力に対する補助駆動力(アシスト
量)の出力特性から、該当するアシスト量を算出する。
【0030】図5は出力特性テーブルのアシスト量の出
力特性を示す説明図である。図5において、例えば、前
進速度(走行速度)が4km/h以下ではアシスト量/
人力駆動力=0.5、1、1.5の割合で一定、4〜6k
m/hの間で補助駆動トルクを直線的に減少させてい
る。また、後進速度(走行速度)が0から−6km/h
の間でアシスト量/人力駆動力を直線的に減少させてい
る。図5では人力駆動力に対するアシスト量を出力特性
パターンを複数記憶しているが、標準の出力特性パター
ンを一つだけ記憶して、その標準の出力特性パターンに
よりアシスト量を求め、設定された出力比になるよう乗
算する機能を備えた構成にしてもよい。
【0031】ステップ405:算出したアシスト量(ア
シストデータ)をコントローラ内のモータ制御部に出力
する。 ステップ406:人力駆動力データの値が0であるか、
否かを判定し、0でなければ、ステップ401に戻り、
ステップ401からステップ406を繰り返す 。 ステップ407:人力駆動力データの値が0であれ
ば、走行速度データの値が0であるか、否かを判定す
る。走行速度データの値が0であれば、アシスト量算出
処理を終了し、走行速度データの値が0でなければ、ス
テップ401に戻り、ステップ401からステップ40
7を繰り返す。
【0032】このステップ401〜ステップ407のア
シスト量算出処理は電動モータ302a、302bにつ
いて並列的に行われる。また、前進走行または後進走行
についても同じステップ処理である。従って、走行する
距離や道路(急坂−平地)に応じて、人力に対する補助
駆動力(アシスト量)を設定できるので、例えば、長距
離走行時において、初期走行時はアシスト量を小さく設
定して電池の消耗を少なくし、後半、疲れが出る頃にア
シスト量を増やすよう設定できる。また、平地ではアシ
スト量を小さく設定し、急な上り坂はアシスト量を大き
く設定することにより体力に応じたアシスト量の出力調
整ができる。
【0033】図6は人力駆動力に対するアシスト力の出
力設定と総合駆動力を示す説明図である。図6におい
て、アシスト力601は斜線部分の領域で示し、人力駆
動力602は斜線部分以下の領域で示す。総合駆動力6
03は実線で示す。図6(1)は標準アシスト力を設定
した例を示す。即ち、アシスト力/人力駆動力=1の出
力比を示す。図6(2)はアシスト力が標準より小さく
設定した例を示す。即ち、アシスト力/人力駆動力=
0.33の出力比を示し、例えば、平地や長距離の走行
時に設定する。電池の消耗を少なくすることができる。
図6(3)はアシスト力が標準より大きく設定した例を
示す。即ち、アシスト力/人力駆動力=1.5の出力比
を示し、上り坂や長距離後半の走行時に設定する。車い
すのハンドリムに加えられる人力駆動力は周期的に変動
するため、アシスト力も周期的に変動し、総合駆動力
(=人力駆動力+アシスト力)も変動する。ここでは、
人力駆動力に対するほとんどアシスト力は遅延しないで
応答させているが、例えば、ファジイ制御により遅延さ
せて総合駆動力を滑らかにすることも可能である。この
制御によって、人力に少し遅れて電流モータが駆動力を
発生するので、人力が徐々に上がるときにはそれよりも
小さいアシスト力で人力を補助し、人力が西郷になった
ときには人力よりも小さいアシスト力で補助される。そ
して人力が下がり始めたときに電動モータからのアシス
ト力が最高になるため、滑らかなアシスト走行を実現す
ることができる。
【0034】図7は人力トルクセンサの信号処理回路と
その信号波形を示す説明図である。図7において、人力
センサは、701のコイルと702のフェライトとから
なる可変インダクタンス型のセンサで、フェライト70
2をコイル701に平行にしてスライドし、人力の駆動
力の大きさに比例してコイル701に近づけたり遠ざけ
たりできる構成にする。コイル701には、コントロー
ラ305から同図(A)に示すような波形のパルス電圧
が印加される。また、フェライト702をコイル701
に近づけるとコイル701のインダクタンスが変化し
て、同図(B)で示すような波形の破線になって出力さ
れる。出力されたパルス電圧(B)は、積分回路703
で積分して、同図(C)で示すような波形に直流変換さ
れ、次の増幅器704によって増幅されて、人力駆動力
信号としてコントローラ305のI/Oポートに入力さ
れる。
【0035】コントローラ305のCPUは、人力駆動
トルク出力を所定周期で取り込み、A/D変換して、人
力駆動トルクデータに変換する。前進/後進の人力駆動
トルクを検出する場合、二つの人力トルクセンサと二つ
の信号処理回路を設けてもよいが、一つのフェライト7
02のスライド領域を前進/後進の二つに分割できるよ
うに構成し、それに伴って検出信号の直流電圧レベルも
二つの領域に分割して、前進と後進の人力駆動力信号を
判定できるように構成してもよい。
【0036】また、速度センサ303a、303bを、
前進/後進の走行を判別できる2相式の構成にして、例
えば、前進のアシスト走行時において、下り坂などを降
りているときに使用者が停止しようとする逆方向の人力
が働いたとき、発電制御によって制御をかけるよう制御
する構成にすることもできる。後進時においても逆方向
の人力が働いたとき、同様に制動をかけるよう制御する
ことができる。これにより安定したアシスト走行が可能
になる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、走行する距離や道路
(急坂−平地)に応じて、人力に対する補助駆動力の出
力調整ができるので、例えば、長距離走行時において、
初期走行時はアシスト量を小さく設定して電池の消耗を
少なくし、後半、疲れが出る頃にアシスト量を増やすよ
う設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の人力走行車における補助駆動装置を適
用した車いすの外観図である。
【図3】本発明の人力走行車における補助駆動装置を適
用した車いすの制御回路を示すブロック図である。
【図4】本発明のアシスト量算出処理を示すフローチャ
ートである。
【図5】出力特性テーブルのアシスト量の出力特性を示
す説明図である。
【図6】人力駆動力に対するアシスト力の出力設定と総
合駆動力を示す説明図である。
【図7】人力トルクセンサの信号処理回路とその信号波
形を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車いす本体 2 駆動輪 3 ハンドリム 4 フレーム 5 自在輪 6 握り 7 シートユニット 8 ハブ 9 バッテリ 10 操作ボックス 301a、301b 人力トルクセンサ 302a、302b 電動モータ 303a、303b 速度センサ 304a、304b 電流センサ 305 コントローラ 306a、306b モータ駆動回路 307a、307b 前進駆動回路 308a、308b 後進駆動回路 309 発電制動回路 310 出力設定回路 311 バッテリ 312 定電圧回路 313 ON/OFFスイッチ 314 LEDランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 秀男 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人力によって車輪を駆動する人力駆動部
    と、 人力による駆動力を検出する人力トルク検出部と、 電動モータによって車輪を補助駆動する電動駆動部と、 人力トルク検出部の検出出力に対応して電動駆動部に補
    助駆動力を発生させるモータ制御部と、 人力駆動力に対する補助駆動力の出力比を設定する出力
    比設定部とを備え、 前記モータ制御部は出力比設定部により設定された出力
    比に基づいて電動モータの補助駆動力を制御することを
    特徴とする人力走行車における補助駆動装置。
  2. 【請求項2】 車輪の回転速度を検出する速度検出部
    と、走行速度と人力駆動力に対応する補助駆動力の出力
    特性を複数記憶した出力特性記憶部と、人力トルク検出
    部の検出出力と速度検出部の検出出力とを読み込み出力
    特性記憶部に記憶した出力特性に基づいて人力駆動力に
    対する補助駆動力を算出する算出部とをさらに備え、 前記算出部は、前記出力比設定部により設定された出力
    比に対応する出力特性を出力特性記憶部から読み出し人
    力駆動力に対する補助駆動トルクを算出することを特徴
    とする請求項1記載の人力走行車における補助駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記電動モータの駆動電流を検出する電
    流検出部をさらに備え、前記モータ制御部は前記電流検
    出部で検出された駆動電流からモータ駆動トルクを求
    め、前記補助駆動トルクと一致するモータ駆動トルクを
    出力するよう電動モータを制御することを特徴とする請
    求項1記載の人力走行車における補助駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記出力設定部は、車体の傾斜角度を検
    出する角度検出センサを備え、角度検出センサの検出出
    力に基づき人力駆動力に対する補助駆動力の出力比を設
    定することを特徴とする請求項1記載の人力走行車にお
    ける補助駆動装置。
  5. 【請求項5】 車いすに適用されることを特徴とする請
    求項1から4のいずれか一つに記載の人力走行車におけ
    る補助駆動装置。
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