JPH10324870A - 高分子蛍光体および有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

高分子蛍光体および有機エレクトロルミネッセンス素子

Info

Publication number
JPH10324870A
JPH10324870A JP9133392A JP13339297A JPH10324870A JP H10324870 A JPH10324870 A JP H10324870A JP 9133392 A JP9133392 A JP 9133392A JP 13339297 A JP13339297 A JP 13339297A JP H10324870 A JPH10324870 A JP H10324870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
formula
compound
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9133392A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Onishi
敏博 大西
Masanobu Noguchi
公信 野口
Hideji Doi
秀二 土居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP9133392A priority Critical patent/JPH10324870A/ja
Publication of JPH10324870A publication Critical patent/JPH10324870A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】強い短波長の蛍光、特に強い青色蛍光を有し、
耐熱性に優れた溶媒可溶性の高分子蛍光体及びそれ用い
て塗布法により容易に作成可能の有機EL素子。 【解決手段】〔1〕固体状態で可視の蛍光を有し、ポリ
スチレン換算の数平均分子量が103〜107である高分
子蛍光体で、(1)で示される繰り返し単位を1種類以
上含み、かつそれらの単位合計が全繰り返し単位の10
モル%以上100モル%以下である高分子蛍光体。 −Ar1−CR1=CR2・・・・(1) 〔ここで、Ar1はアリーレン基などであり、詳細は本
文に示す通りの単環式あるいは多環式化合物基である。
〔2〕少なくと一方が透明または半透明である一対の陽
極と陰極からなる電極間に少くとも発光層を有する有機
エレクトロルミネッセンス素子において、該発光層が
〔1〕記載の高分子蛍光体を含む有機エレクトロルミネ
ッセンス素子とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子蛍光体およ
び該高分子蛍光体を用いて作成された有機エレクトロル
ミネッセンス素子(以下、有機EL素子ということがあ
る。)に関する。
【0002】
【従来の技術】無機蛍光体を発光材料として用いた無機
エレクトロルミネッセンス素子(以下、無機EL素子と
いうことがある。)は、例えばバックライトとしての面
状光源やフラットパネルディスプレイ等の表示装置に用
いられているが、発光させるために高電圧の交流が必要
であった。このような無機EL素子の改良の観点から、
有機蛍光色素を発光層とし、有機電荷輸送化合物とを積
層した二層構造を有する素子(特開昭59−19439
3号公報)や、高分子を発光材料とした素子(WO90
13148号公開明細書、特開平3−244630号公
報)が報告されている。これら有機材料を用いたエレク
トロルミネッセンス素子は、無機EL素子に比べ、低電
圧直流駆動、高輝度に加えて多色の発光が容易に得られ
るという特徴がある。
【0003】これまでに報告された高分子の発光材料と
して、WO9013148号公開明細書には、可溶性前
駆体を電極上に成膜し、熱処理を行なうことにより共役
系高分子に変換されたポリ−p−フェニレンビニレン薄
膜が例示され、特開平3−244630号公報には、そ
れ自身が溶媒に可溶であり、熱処理が不要であるという
特徴を有するポリ−2,5−ジアルコキシ−p−フェニ
レンビニレン等の共役系高分子が例示されている。ま
た、特表平8−510483号公報には、コレスタノキ
シ基を核置換側鎖に有する、溶解性の大きいポリ−p−
フェニレンビニレン共重合体が例示されている。
【0004】また、ポリチオフェンでは3位に嵩高い置
換基を導入することで、発光波長を短波長化させる試み
も報告されている(シンセティックメタルズ(Synt
hetic Metals)、71巻、2121頁(1
995年))。その他に高分子発光材料として、共役系
と非共役系を分子内に含有する高分子蛍光体やビニレン
基にシアノ基を導入したポリ−p−フェニレンビニレン
誘導体が報告されている〔ネイチャー(Nature)
第365巻、628頁(1993年)〕。共役系と非共
役系を分子内に有する高分子蛍光体としては、2,5−
ジメトキシ−p−フェニレンエチレン構造とp−フェニ
レンビニレンのランダム共重合体〔ネイチャー(Nat
ure)第356巻、47頁(1992年)〕やフェニ
レンビニレン構造と脂肪族炭化水素をエーテル結合で連
結した高分子〔マクロモレキュールズ(Macromo
lecules)第26巻、1188頁(1993
年)〕がある。
【0005】しかしながら、これまで報告された有機E
L素子に使用されたポリ(アリーレンビニレン)系高分
子蛍光体は、溶媒可溶な中間体を経る場合は、熱処理を
加える必要があり、耐熱性の高い基板しか用いることが
できないという制約があった。また、溶媒可溶な高分子
蛍光体を得るためには、主鎖にフレキシブルな繰り返し
単位を導入するか、溶媒と親和性の高いフレキシブルな
側鎖を導入する必要があり、高温にすると高分子蛍光体
が軟化しやすいために素子の耐熱性が低くなるという問
題点があった。
【0006】また、発光色が青色の高分子蛍光体を得る
ためには、主鎖に脂肪族炭化水素基などの非共役な結合
を有する基を導入する必要があり、合成工程が複雑にな
るという問題点があった。また、ビニレン基で芳香族化
合物基が交互に結合した高分子において、核置換基の電
子的な作用で長波長化する試みがあるが、特定の位置
に、特定の構造の側鎖を導入することにより、蛍光波長
を短波長化、とりわけ、青色化する化合物は知られてい
ない。このように、蛍光の量子収率や有機EL素子の発
光効率が高く、しかも熱的にも安定で、合成が容易なポ
リアリーレンビニレン系青色発光材料が求められてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、短波
長の強い蛍光、特に強い青色蛍光を有し、耐熱性に優れ
た溶媒可溶性の高分子蛍光体およびそれを用いて塗布法
により容易に作成できる優れた特性を有する有機EL素
子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な事情をみて、発光色が青色の高分子蛍光体を発光層と
して用いた有機EL素子の発光効率、耐熱性および素子
寿命を向上させるために鋭意検討した結果、分子構造式
における特定の位置に、特定の構造の側鎖を有する高分
子蛍光体が、強い青色の蛍光を示し、高い蛍光の量子収
率と高い耐熱性を示すこと、および該高分子蛍光体を用
いることにより塗布法で容易に有機EL素子が作成で
き、しかもこの有機EL素子は優れた特性を示すことを
見出し、本発明に至った。
【0009】すなわち本発明は、〔1〕固体状態で可視
の蛍光を有し、ポリスチレン換算の数平均分子量が10
3〜107である高分子蛍光体において、下記式(1)で
示される繰り返し単位を1種類以上含み、かつそれらの
繰り返し単位の合計が全繰り返し単位の10モル%以上
100モル%以下である高分子蛍光体に係るものであ
る。
【化4】−Ar1−CR1=CR2−・・・・(1) 〔ここで、Ar1は、共役結合に関与する炭素原子数が
4個以上20個以下からなるアリーレン基または複素環
化合物基であり、以下の(a)、(b)または(c)で
示す化合物基である。 (a)単環式化合物基で、ビニレン基に結合した少なく
とも一方の炭素原子の両隣の炭素原子に下記式(2)で
示される置換基を核置換したもの。 (b)多環式化合物基で、ビニレン基に結合する少なく
とも一方の炭素原子の両隣の炭素原子に下記式(2)で
示される置換基を核置換したもの。 (c)多環式化合物基で、ビニレン基に結合する少なく
とも一方の炭素原子の両隣の炭素原子の内一方が縮合位
置であり、かつ他方の炭素原子に下記式(2)で示され
る置換基を核置換したもの。 R1、R2は、それぞれ独立に水素、炭素数1〜20のア
ルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数4〜2
0の複素環化合物基およびシアノ基からなる群から選ば
れる基を示す。〕
【化5】−(R3m−(X)n−Ar2・・・・(2) 〔ここで、Ar2は、炭素数1〜20の炭化水素基、共
役結合に関与する炭素原子数が4〜20のアリール基お
よび複素環化合物基、並びに環を構成する炭素原子数が
6〜20の脂肪族環状炭化水素化合物基からなる群から
選ばれる基を示す。R3は炭素数1〜20の炭化水素基
である。Xは、−O−、−S−、−CO−、−CO−O
−および−O−CO−からなる群から選ばれる基を示
す。mまたはnは、それぞれ独立に0または1の整数を
示す。〕
【0010】また、本発明は、〔2〕固体状態で可視の
蛍光を有し、ポリスチレン換算の数平均分子量が103
〜107である高分子蛍光体において、上記式(1)で
示される繰り返し単位と下記式(3)で示される繰り返
し単位をそれぞれ1種類以上含み、かつ該式(1)で示
される繰り返し単位の合計が全繰り返し単位の5モル%
以上95モル%以下であり、かつ該式(1)で示される
繰り返し単位と該式(3)で示される繰り返し単位の合
計が全繰り返し単位の50モル%以上100モル%以下
であり、かつ該式(1)で示される繰り返し単位の合計
と該式(3)で示される繰り返し単位の合計とのモル比
が20:1〜1:20である高分子蛍光体に係るもので
ある。
【化6】−Ar3−CR4=CR5−・・・・(3) 〔ここで、Ar3は、共役結合に関与する炭素原子数が
4〜20のアリーレン基または複素環化合物基であり、
上記(1)式で示すAr1基とは同一でない。R4、R5
は、それぞれ独立に水素、炭素数1〜20のアルキル
基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数4〜20の複
素環化合物基およびシアノ基からなる群から選ばれる基
を示す。〕
【0011】さらに、本発明は、〔3〕少なくとも一方
が透明または半透明である一対の陽極および陰極からな
る電極間に、少なくとも発光層を有する有機エレクトロ
ルミネッセンス素子において、該発光層が〔1〕または
〔2〕記載の高分子蛍光体を含む有機エレクトロルミネ
ッセンス素子に係るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の高分子蛍光体は、固体状態で可視の蛍光
を有し、ポリスチレン換算の数平均分子量が103〜1
7である高分子蛍光体において、前記の式(1)で示
される繰り返し単位を1種類以上含み、かつそれらの繰
り返し単位の合計が全繰り返し単位の10モル%以上1
00モル%以下であることを特徴とする。本発明の高分
子蛍光体は、繰り返し単位の構造にもよるが、式(1)
で示される繰り返し単位の合計が全繰り返し単位の30
モル%以上100モル%以下であることがさらに好まし
い。
【0013】該式(1)におけるAr1としては、水素
または共役結合に関与する炭素原子数が4個以上20個
以下からなるアリーレン基または複素環化合物基であ
り、少なくとも一方のビニレン基が結合した原子の両隣
の原子に上記式(2)で示される置換基を核置換として
有する。すなわち、繰り返し単位Ar1とビニレン基と
からなる高分子鎖において、ビニレン基と結合する両側
のAr1がある。該式(1)におけるAr1としては、そ
のうち少なくとも一方のAr1の炭素原子の両隣の原子
に上記式(2)で示される置換基を核置換として有す
る。あるいは、多環式化合物基であって、ビニレン基に
結合する少なくとも一方の炭素原子の両隣の炭素原子の
内一方が縮合位置である場合には、両隣の炭素原子にそ
れぞれ置換基を付けることはできないので、他方の炭素
原子に上記式(2)で示される置換基を核置換として有
する。
【0014】具体的には、該Ar1として、下記に示す
芳香族化合物基もしくはその誘導体基またはそれらを組
み合わせてできる繰り返し単位が例示される。
【化7】 〔ここでR6〜R61は、それぞれ独立に、水素、シアノ
基、炭素数1〜20のアルキル基、アルコキシ基および
アルキルチオ基;炭素数6〜18のアリール基およびア
リールオキシ基;並びに炭素数4〜14の複素環化合物
基からなる群から選ばれた基である。ただし、これらの
置換基の中でビニレン基に結合する少なくとも一方の炭
素原子に隣り合う基は、式(2)で示される置換基から
選ばれたものである。〕
【0015】これらのなかで1,4−フェニレン基、
2,6−ナフタレニレン基、4,4’−ビフェニル基、
2,5−ピリジンジイル基、またはそれらの核置換誘導
体;1,3−フェニレン基、1,3−ナフタレニレン
基、5,8−キノリンジイル基、またはそれらの誘導体
が好ましい。さらに好ましくは、1,4−フェニレン
基、2,5−ピリジンジイル基、1,3−フェニレン
基、5,8−キノリンジイル基、またはそれらの誘導体
が挙げられる。これらのうちから一種類または二種類以
上を選ぶことができる。また、式(1)の繰り返し単位
中のビニレン基に結合したR1、R2は、それぞれ独立に
水素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20の
アリール基、炭素数4〜20の複素環化合物基並びにシ
アノ基からなる群から選ばれる基である。
【0016】具体的には、炭素数1〜20のアルキル基
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、デシル基、ドデシル基などが挙げられ、メチル基、
エチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オク
チル基が好ましい。アリール基としては、フェニル基、
4−C1〜C14アルコキシフェニル基(C1〜C14は、炭
素数1〜14であることを示す。以下も、同様であ
る。)、4− C1〜C14アルキルフェニル基、1−ナ
フチル基、2−ナフチル基などが例示される。複素環化
合物基としては、2−ピリジル基、2−キノリル基など
が例示される。
【0017】次に、式(2)で示される置換基について
説明する。R3は、炭素数1〜20の炭化水素基であ
る。具体的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン
基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチ
レン基、オクチレン基、デシレン基、ドデシレン基、2
−エチルヘキシレン基、1、1−ジメチルエチレン基、
フェニレン基、ナフチレン基などが挙げられ、メチレン
基、エチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチ
レン基、オクチレン基、2−エチルヘキシレン基、1、
1−ジメチルエチレン基、フェニレン基が好ましい。m
は、0または1の整数である。
【0018】Xは、−O−、−S−、−CO−、−CO
−O−、または−O−CO−であり、好ましくは−O−
である。nは、0または1の整数であり、好ましくは0
である。
【0019】Ar2は、炭素数1〜20の炭化水素基、
共役結合に関与する炭素原子数が4個以上20個以下か
らなるアリール基および複素環化合物基、並びに環を構
成する炭素原子数が6個以上20個以下からなる脂肪族
環状炭化水素化合物基からなる群から選ばれる基を示
す。具体的には、下記に示す芳香族化合物基もしくはそ
の誘導体基または脂肪族環状炭化水素化合物基が例示さ
れる。
【0020】
【化8】
【化9】 〔ここでR62〜R141は、それぞれ独立に、水素、シア
ノ基、炭素数1〜20のアルキル基、アルコキシ基およ
びアルキルチオ基;炭素数6〜18のアリール基および
アリールオキシ基;ならびに炭素数4〜14の複素環化
合物基からなる群から選ばれた基である。〕
【0021】これらのなかでフェニル基、1−ナフチル
基、2−ナフチル基、9−アントリル基、4−ビフェニ
ル基、ピレニル基、シクロヘキシル基、またはそれらの
核置換誘導体が好ましい。さらに好ましくはフェニル
基、9−アントリル基、4−ビフェニル基またはそれら
の誘導体が挙げられる。フェニル基の場合は、2位と5
位、2位と3位、または2位と3位と5位と6位に核置
換基を有するものが好ましい。これらのうちから一種類
または二種類以上を選ぶことができる。
【0022】また、本発明の第二の高分子蛍光体は、固
体状態で可視の蛍光を有し、ポリスチレン換算の数平均
分子量が103〜107である高分子蛍光体において、前
記の式(1)で示される繰り返し単位と、前記の式
(3)で示される繰り返し単位をそれぞれ1種類以上含
み、かつ該式(1)で示される繰り返し単位の合計が全
繰り返し単位の5モル%以上95モル%以下であり、か
つ該式(1)で示される繰り返し単位と該式(3)で示
される繰り返し単位の合計が全繰り返し単位の50モル
%以上100モル%以下であり、かつ該式(1)で示さ
れる繰り返し単位の合計と該式(3)で示される繰り返
し単位の合計とのモル比が20:1〜1:20であるこ
とを特徴とする。
【0023】該式(1)で示される繰り返し単位の合計
は、繰り返し単位の構造にもよるが、全繰り返し単位の
30モル%以上95モル%以下であることが好ましく、
該式(1)で示される繰り返し単位と該式(3)で示さ
れる繰り返し単位の合計は、繰り返し単位の構造にもよ
るが、70モル%以上100モル%以下であることが好
ましい。さらに、該式(1)で示される繰り返し単位の
合計と該式(3)で示される繰り返し単位の合計とのモ
ル比が、繰り返し単位の構造にもよるが、9:1〜1:
9であることが好ましく、9:1〜1:4がさらに好ま
しい。該式(3)のAr3としては、共役結合に関与す
る炭素原子数が4個以上20個以下からなるアリーレン
基または複素環化合物基である。具体的には、下記に示
す芳香族化合物基またはその誘導体基が例示される。
【0024】
【化10】
【化11】
【化12】 〔ここでR142〜R233は、それぞれ独立に、水素、シア
ノ基、炭素数1〜20のアルキル基、アルコキシ基およ
びアルキルチオ基;炭素数6〜18のアリール基および
アリールオキシ基;並びに炭素数4〜14の複素環化合
物基からなる群から選ばれた基である。〕
【0025】これらのなかで1,4−フェニレン基、
2,6−ナフタレニレン基、9,10−アントリレン
基、2,5−ピリジンジイル基、2,5−チエニレン
基、もしくはそれらの核置換誘導体、1,3−フェニレ
ン基、1,3−ナフタレニレン基、2,6−ピリジンジ
イル基、2,4−キノリンジイル基、またはそれらの誘
導体が好ましい。さらに好ましくは1,4−フェニレン
基、2,5−ピリジンジイル基、2,5−チエニレン
基、1,3−フェニレン基、2,6−ピリジンジイル
基、2,4−キノリンジイル基、またはそれらの誘導体
が挙げられる。これらのうちから一種類または二種類以
上を選ぶことができる。
【0026】また、式(1)の繰り返し単位中のビニレ
ン基に結合したR1、R2および式(3)の繰り返し単位
中のビニレン基に結合したR3、R4は、それぞれ独立に
水素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20の
アリール基、炭素数4〜20の複素環化合物基並びにシ
アノ基からなる群から選ばれる基である。
【0027】具体的には、炭素数1〜20のアルキル基
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、デシル基、ドデシル基などが挙げられ、メチル基、
エチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オク
チル基が好ましい。アリール基としては、フェニル基、
4−C1〜C14アルコキシフェニル基、4− C1〜C14
アルキルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基
などが例示される。複素環化合物基としては2−ピリジ
ル基、2−キノリル基などが例示される。
【0028】本発明に用いる高分子螢光体の末端基は、
特に限定されないが、重合活性基がそのまま残っている
と、素子にしたときの発光特性や寿命が低下する可能性
があるので、安定な基で保護されていることが好まし
い。主鎖の共役構造と連続した共役結合を有しているも
のがより好ましく、例えば、ビニレン基を介してアリー
ル基または複素環化合物基と結合している構造が例示さ
れる。具体的には、下記に示す芳香族化合物基またはそ
の誘導体基、およびそれらとビニレン基が結合した基が
例示される。
【0029】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】 (ここで、R234〜R398は、それぞれ独立に、水素、シ
アノ基、炭素数1〜20のアルキル基、アルコキシ基お
よびアルキルチオ基;炭素数6〜18のアリール基およ
びアリールオキシ基;並びに炭素数4〜14の複素環化
合物基からなる群から選ばれた基である。)
【0030】これらのなかで、フェニル基、1−ナフチ
ル基、9−アントリル基、2−ピリジル基、2−チエニ
ル基、オキサジアゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、4
−(N,N−ジフェニルアミノ)フェニル基、1−ピレ
ニル基、2−フルオレニル基、2−キノリル基、4−
(9−カルバゾリル)フェニル基、9−フェニル−3−
カルバゾリル基、またはそれらの誘導体が好ましい。さ
らに好ましくは、1−ナフチル基、9−アントリル基、
オキサジアゾリル基、4−(N,N−ジフェニルアミ
ノ)フェニル基、1−ピレニル基、2−フルオレニル
基、2−キノリル基、4−(9−カルバゾリル)フェニ
ル基、9−フェニル−3−カルバゾリル基またはそれら
の誘導体が挙げられ、特に好ましくは1−ナフチル基、
9−アントリル基、1−ピレニル基、2−フルオレニル
基が挙げられる。
【0031】本発明の高分子蛍光体の重合度は、分子量
がポリスチレン換算で103〜107であれば特に限定さ
れず、繰り返し構造やその割合によっても変わる。成膜
性の点から一般には繰り返し構造の合計数は、好ましく
は4〜10000、さらに好ましくは5〜3000、特
に好ましくは10〜2000である。ここで、分子量は
クロロホルムを溶媒として、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC)により求めたポリスチレン換
算の数平均分子量である。
【0032】なお、本発明の高分子蛍光体は、式(1)
で示される繰り返し単位のみからなる重合体または共重
合体、式(1)および式(3)で示される繰り返し単位
の共重合体、または式(1)および(3)で示される繰
り返し単位の合計が全繰り返し単位の50モル%以上で
ある共重合体であり、共重合体の場合にはランダム、ブ
ロックまたはグラフト共重合体であってもよいし、それ
らの中間的な構造を有する高分子、例えばブロック性を
帯びたランダム共重合体であってもよい。蛍光の量子収
率の高い共重合体を得る観点からは完全なランダム共重
合体よりブロック性を帯びたランダム共重合体やブロッ
クまたはグラフト共重合体が好ましく、主鎖に枝分かれ
があり、末端が三つ以上ある場合も含まれる。
【0033】本発明の高分子蛍光体は、溶剤に溶解させ
て成膜することができる。該高分子蛍光体に対する良溶
媒としては、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエ
タン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレンなどが
例示される。高分子蛍光体の構造や分子量にもよるが、
通常はこれらの溶媒に0.1wt%以上溶解させること
ができる。有機EL素子作成の際に、これらの有機溶媒
可溶性の高分子蛍光体を用いることにより、溶液から成
膜する場合、この溶液を塗布後乾燥により溶媒を除去す
るだけでよく、また後述する電荷輸送材料を混合した場
合においても同様な手法が適用でき、製造上非常に有利
である。
【0034】本発明の高分子蛍光体の製造方法としては
炭素−炭素二重結合形成反応により、式(1)または
(3)で示される繰り返し単位を含む高分子を合成す
る。末端基を特定の安定な基にする場合は、引き続き末
端基を形成するモノマーと反応させればよい。本発明で
用いる炭素−炭素二重結合を形成する反応には、Wit
tig反応、脱ハロゲン化水素法、スルホニウム塩分解
法やKnoevenagel反応などが例示される。
【0035】Wittig反応では、例えば式(4)で
示すジアルデヒド化合物と式(5)で示すジホスホニウ
ム塩化合物を反応させる。Ar5とAr6は、同一の基で
も異なる基でもよい。これらが異なる場合には交互共重
合体が得られる。さらに、二種類以上のジアルデヒド化
合物および/または二種類以上のジホスホニウム塩化合
物を用いればそれらすべての共重合体が得られる。
【化17】OHC−Ar5−CHO・・・・(4)
【化18】 X1(Ph)3PH2C−Ar6−CH2P(Ph)31・・・・(5) 〔ここで、Ar5とAr6は、それぞれ独立に式(1)中
のAr1または式(3)中のAr3で示される基から選ば
れる。ただし、重合後に式(1)のAr1で示される基
が所定量含まれるように選ばなくてはならない。X
1は、対イオンでハロゲン化物イオンなどが例示され
る。Phは、フェニル基である。〕
【0036】また、脱ハロゲン化水素法では、両端にハ
ロゲン化メチル基が結合した芳香族化合物を重縮合す
る。
【化19】 X2399HC−Ar7−CHR4002・・・・(6) 〔ここで、Ar7は、式(1)中のAr1または式(3)
中のAr3で示される基と同義の基で、重合後に式
(1)のAr1で示される基が所定量含まれるように選
ばなくてはならない。X2は、ハロゲン原子であり、R
399、R400は、それぞれ独立に水素、シアノ基、炭素数
1〜20のアルキル基、炭素数6〜18のアリール基、
および炭素数4〜14の複素環化合物基からなる群から
選ばれた基である。〕
【0037】また、スルホニウム塩分解法では両端にス
ルホニウム塩が結合した芳香族化合物を重縮合する。
【化20】X3 -401402+403HC−Ar8−CH
404+405406−X3 -・・・・(7)〔Ar8は、
式(1)中のAr1で示される基と同義の基で、重合後
に式(1)のAr1で示される基が所定量含まれるよう
に選ばなくてはならない。X3は、ハロゲン原子であ
り、R403、R404は、それぞれ独立に水素、シアノ基、
炭素数1〜20のアルキル基、アルコキシ基およびアル
キルチオ基;炭素数6〜18のアリール基およびアリー
ルオキシ基;並びに炭素数4〜14の複素環化合物基か
らなる群から選ばれた基であり、R401、R402、R405
およびR406は、それぞれ独立に炭素数1〜10のアル
キル基またはR401とR402、R405とR406がそれぞれ独
立に環構造をとっている炭素数4以上のシクロアルキル
基である。〕
【0038】さらに、Knoevenagel反応では
ジャーナル・オブ・オルガニック・ケミストリー(J.
Org.Chem.)第25巻、813頁(1959
年)、マクロモレキュラー・ケミー(Makromo
l.Chem.)第74巻71頁(1964)等に記載
されている方法と同様な方法を用いて共重合体を得るこ
とができる。
【0039】すなわち、式(8)に示すジアルデヒド化
合物と式(9)で示す化合物とを重縮合する。
【化21】OHC−Ar9−CHO・・・・(8)
【化22】 R4072C−Ar10−CH2408・・・・(9) 〔Ar9とAr10は、それぞれ独立に、式(1)中のA
1で示される基と同義の基で、重合後に式(1)のA
1で示される基が所定量含まれるように選ばなくては
ならない。R407とR408は、それぞれ独立に、水素、シ
アノ基、炭素数1〜20のアルキル基、アルコキシ基お
よびアルキルチオ基;炭素数6〜18のアリール基およ
びアリールオキシ基;並びに炭素数4〜14の複素環化
合物基からなる群から選ばれた基である。〕
【0040】具体的には、相当するジアセトニトリル化
合物、例えば、m−フェニレンジアセトニトリルと、相
当するジアルデヒド化合物、例えば、2,5−ジオクチ
ルオキシテレフタルアルデヒドを、エチルアルコール/
クロロホルム混合溶媒中で、ナトリウムメトキシドを用
いて重合させる例などが挙げられる。二種類以上のジア
セトニトリルおよび/または二種類以上のジアルデヒド
化合物を反応させれば、それらすべての共重合体が得ら
れる。さらに、Wittig反応とKnoevenag
el反応は、どちらもリチウムエトキシド等を用いて行
なうことができるので、ジアルデヒド化合物、ジホスホ
ニウム塩化合物およびジアセトニトリル化合物を相当量
ずつ混合して反応させれば、これらすべての共重合体が
得られる。
【0041】末端基を特定の安定な基にする場合は、引
き続き末端基を形成する1官能化合物と反応させればよ
い。この1官能化合物は用いる反応、または官能基の異
なる2種類のモノマーを重縮合した場合には反応に用い
たモノマーの多少により適宜選択する。すなわち、Wi
ttig反応では末端がホスホニウム塩またはアルデヒ
ドであるので、それぞれに対してアルデヒド基またはホ
スホニウム塩が選ばれる。脱ハロゲン化水素法ではハロ
ゲン化メチル基、スルホニウム塩分解法ではスルホニウ
ム塩基、また、Knoevenagel反応ではアルデ
ヒド基または活性メチレン基、例えばアセトニトリル基
であるので、それぞれの重合末端と反応する基を有する
化合物を反応させる。これらのうち、Wittig反応
による方法が反応の制御や収率の点で好ましい。
【0042】さらに具体的に、本発明の高分子蛍光体の
1つの例であるアリーレンビニレン系共重合体の合成法
を説明する。Wittig反応によりアリーレンビニレ
ン系共重合体を得る場合として、具体的にはまず、ビス
(ハロゲン化メチル)化合物、例えば、2,3,5,6
−テトラメチル−p−キシリレンジブロミドをN,N−
ジメチルホルムアミド溶媒中、トリフェニルホスフィン
と反応させてホスホニウム塩を合成し、これとジアルデ
ヒド化合物、例えば、テレフタルアルデヒドとを、エチ
ルアルコール中、リチウムエトキシドを用いて縮合させ
るWittig反応により、アリーレンビニレン系共重
合体が得られる例が挙げられる。二種類以上のジホスホ
ニウム塩および/または二種類以上のジアルデヒド化合
物を反応させればそれらすべての共重合体が得られる。
【0043】さらに、ハロゲン化メチル化合物、例え
ば、9−クロロメチルナフタレンをN,N−ジメチルホ
ルムアミド溶媒中、トリフェニルホスフィンと反応させ
てホスホニウム塩を合成し、先に得られたアルデヒド末
端をもつアリーレンビニレン系共重合体と同様に、例え
ばエチルアルコール中、リチウムエトキシドを用いて縮
合させるWittig反応により、末端を置換された共
重合体が得られる例が挙げられる。また、これらの重合
体を有機EL素子の発光材料として用いる場合、その純
度が発光特性に影響を与えるため、合成後、再沈精製、
クロマトグラフィーによる分別等の純化処理をすること
が望ましい。
【0044】本発明の高分子蛍光体を用いて作成される
有機EL素子の構造については、少なくとも一方が透明
または半透明である一対の電極間に設ける発光層中に、
本発明の高分子蛍光体からなる発光材料が用いられてお
れば、特に制限はなく、公知の構造が採用される。例え
ば、該高分子蛍光体からなる発光層、もしくは該高分子
蛍光体と電荷輸送材料(電子輸送材料と正孔輸送材料の
総称を意味する)との混合物からなる発光層の両面に一
対の電極を有する構造のもの、さらに陰極と発光層の間
に電子輸送材料を含有する電子輸送層および/または陽
極と発光層の間に正孔輸送材料を含む正孔輸送層を積層
したものが例示される。
【0045】また、発光層や電荷輸送層は、1層の場合
と複数の層を組み合わせる場合も本発明に含まれる。さ
らに、発光層に例えば下記に述べる該高分子蛍光体以外
の発光材料を混合使用してもよい。また、該高分子蛍光
体および/または電荷輸送材料を高分子化合物に分散さ
せた層とすることもできる。
【0046】本発明の高分子蛍光体とともに使用される
電荷輸送材料、すなわち、電子輸送材料または正孔輸送
材料としては公知のものが使用でき、特に限定されない
が、正孔輸送材料としてはピラゾリン誘導体、アリール
アミン誘導体、スチルベン誘導体、トリフェニルジアミ
ン誘導体等が例示され、電子輸送材料としてはオキサジ
アゾール誘導体、アントラキノジメタンもしくはその誘
導体、ベンゾキノンもしくはその誘導体、ナフトキノン
もしくはその誘導体、アントラキノンもしくはその誘導
体、テトラシアノアンスラキノジメタンもしくはその誘
導体、フルオレノン誘導体、ジフェニルジシアノエチレ
ンもしくはその誘導体、ジフェノキノン誘導体、または
8−ヒドロキシキノリンもしくはその誘導体の金属錯体
等が例示される。
【0047】具体的には、特開昭63−70257号、
同63−175860号公報、特開平2−135359
号、同2−135361号、同2−209988号、同
3−37992号、同3−152184号公報に記載さ
れているもの等が例示される。正孔輸送材料としては、
トリフェニルジアミン誘導体、電子輸送材料としてはオ
キサジアゾール誘導体、ベンゾキノンもしくはその誘導
体、アントラキノンもしくはその誘導体、または8−ヒ
ドロキシキノリンもしくはその誘導体の金属錯体が好ま
しい。特に、正孔輸送材料としては、4,4’−ビス
(N(3−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ)ビ
フェニル、電子輸送材料としては2−(4−ビフェニリ
ル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−
オキサジアゾール、ベンゾキノン、アントラキノン、ト
リス(8−キノリノール)アルミニウムが好ましい。
【0048】これらのうち、電子輸送性の化合物と正孔
輸送性の化合物のいずれか一方、または両方を同時に使
用すればよい。これらは単独で用いてもよいし、2種類
以上を混合して用いてもよい。発光層と電極の間に電荷
輸送層(正孔輸送層および電子輸送層の総称を意味す
る。)を設ける場合、これらの電荷輸送材料を使用して
電荷輸送層を形成すればよい。
【0049】また、電荷輸送材料を発光層に混合して使
用する場合、電荷輸送材料の使用量は使用する化合物の
種類等によっても異なるので、十分な成膜性と発光特性
を阻害しない量範囲でそれらを考慮して適宜決めればよ
い。通常、発光材料に対して1〜40重量%が好まし
く、さらに好ましくは2〜30重量%である。
【0050】本発明の高分子蛍光体と共に使用できる公
知の発光材料としては特に限定されないが、例えば、ナ
フタレン誘導体、アントラセンもしくはその誘導体、ペ
リレンもしくはその誘導体、ポリメチン系、キサンテン
系、クマリン系、シアニン系などの色素類、8−ヒドロ
キシキノリンもしくはその誘導体の金属錯体、芳香族ア
ミン、テトラフェニルシクロペンタジエンもしくはその
誘導体、またはテトラフェニルブタジエンもしくはその
誘導体などを用いることができる。具体的には、例えば
特開昭57−51781号、同59−194393号公
報に記載されているもの等、公知のものが使用可能であ
る。
【0051】次に、本発明の高分子蛍光体を用いた有機
EL素子の代表的な作製方法について述べる。陽極およ
び陰極からなる一対の電極で、透明または半透明な電極
としては、ガラス、透明プラスチック等の透明基板の上
に、透明または半透明の電極を形成したものが用いられ
る。陽極の材料としては、導電性の金属酸化物膜、半透
明の金属薄膜等が用いられる。具体的にはインジウム・
スズ・オキサイド(ITO)、酸化スズ等からなる導電
性ガラスを用いて作成された膜(NESAなど)、A
u、Pt、Ag、Cu等が用いられる。作製方法として
は真空蒸着法、スパッタリング法、メッキ法などが用い
られる。
【0052】次いで、この陽極上に発光材料として、上
記重合体、または該重合体と電荷輸送材料を含む発光層
を形成する。形成方法としては、これら材料の溶融液、
溶液または混合液を使用するスピンコーティング法、キ
ャスティング法、ディッピング法、バーコート法、ロー
ルコート法、グラビアコート法、フレキソ印刷法、スプ
レーコート法等の塗布法が例示される。溶液または混合
液をスピンコーティング法、キャスティング法、ディッ
ピング法、バーコート法、ロールコート法、グラビアコ
ート法、フレキソ印刷法、スプレーコート法等の塗布法
により成膜することが特に好ましい。
【0053】発光層の膜厚としては、好ましくは1nm
〜1μm、さらに好ましくは2nm〜500nmであ
る。電流密度を上げて発光効率を上げるためには5〜2
00nmの範囲が好ましい。なお、塗布法により薄膜化
した場合には、好ましくは溶媒を除去するため、減圧下
または不活性雰囲気下、30〜300℃、さらに好まし
くは60〜200℃の温度で加熱乾燥することが望まし
い。また、該発光層と電荷輸送層とを積層する場合に
は、上記の成膜方法で発光層を設ける前に陽極の上に正
孔輸送層を形成する、および/または発光層を設けた後
にその上に電子輸送層を形成することが好ましい。
【0054】電荷輸送層の成膜方法としては、特に限定
されないが、粉末状態からの真空蒸着法、または溶液に
溶かした後のスピンコーティング法、キャスティング
法、ディッピング法、バーコート法、ロールコート法等
の塗布法、または高分子化合物と電荷輸送材料とを溶液
状態または溶融状態で混合し分散させた後のスピンコー
ティング法、キャスティング法、ディッピング法、バー
コート法、ロールコート法等の塗布法を用いることがで
きる。混合する高分子化合物としては、特に限定されな
いが、電荷輸送を極度に阻害しないものが好ましく、ま
た、可視光に対する吸収が強くないものが好適に用いら
れる。電荷輸送性の高分子化合物であれば、低分子電荷
輸送材料と混合しなくても電荷輸送層に用いることがで
きる。
【0055】高分子化合物としては、例えば、ポリ(N
−ビニルカルバゾール)、ポリアニリンもしくはその誘
導体、ポリチオフェンもしくはその誘導体、ポリ(p−
フェニレンビニレン)もしくはその誘導体、ポリ(2,
5−チエニレンビニレン)もしくはその誘導体、ポリカ
ーボネート、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレ
ート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、またはポリシロ
キサンなどが例示される。成膜が容易に行なえるという
点では、塗布法を用いることが好ましい。
【0056】電荷輸送層の厚さについては、少なくとも
ピンホールが発生しないような厚さが必要であるが、あ
まり厚いと、素子の抵抗が増加し、高い駆動電圧が必要
となり好ましくない。したがって、電荷輸送層の厚さ
は、好ましくは1nm〜1μm、さらに好ましくは2n
m〜500nm、特に好ましくは5nm〜200nmで
ある。
【0057】次いで、発光層または電子輸送層の上に電
極を設ける。この電極は電子注入陰極となる。その材料
としては、特に限定されないが、イオン化エネルギーの
小さい材料が好ましい。例えば、Al、In、Mg、C
a、Li、Mg−Ag合金、In−Ag合金、Mg−I
n合金、Mg−Al合金、Mg−Li合金、Al−Li
合金、Al−Ca合金、グラファイト薄膜等が用いられ
る。陰極の作製方法としては真空蒸着法、スパッタリン
グ法等が用いられる。
【0058】
【作用】本発明において、該高分子蛍光体が発光材料と
して優れているのは、核置換基として、特定の位置に、
特定の構造を有する側鎖を有するので強い蛍光、とりわ
け強い青色の蛍光になるものと考えられる。また、塗布
法により容易に均一性に優れた発光層を形成できること
から、非常に容易に高発光効率で高耐熱性、長寿命の有
機EL素子を作製することができる。
【0059】
【実施例】以下、本発明をさらに詳細に説明するために
実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。ここで、数平均分子量については、クロロホルム
を溶媒として、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(GPC)によりポリスチレン換算の数平均分子量を
求めた。
【0060】実施例1 <高分子蛍光体1の合成>2,3,5,6−テトラメチ
ル−p−キシリレンジブロミドをN,N−ジメチルホル
ムアミド溶媒中、トリフェニルホスフィンと反応させて
ホスホニウム塩を合成した。得られたホスホニウム塩
4、22重量部とテレフタルアルデヒド0.335重量
部とイソフタルアルデヒド0、335重量部を、エタノ
ール溶媒に溶解させた。0.81重量部のナトリウムメ
トキシドを含むエチルアルコール溶液をホスホニウム塩
とジアルデヒドのエタノール溶液に滴下した後、室温で
4時間反応させた。
【0061】一夜室温で放置した後、生成した沈殿を回
収した。次にこの沈殿をエタノールで洗浄、続いてエタ
ノール−水混合溶媒で洗浄後、さらにエタノールで洗浄
した。これを減圧乾燥して、重合体0.7重量部を得
た。得られた高分子を高分子蛍光体1と呼ぶ。高分子蛍
光体1の繰り返し単位を下記(10)、(11)、(1
2)に示す。モノマーの仕込み比および重合反応の種類
より、下記(10)と(11)、(10)と(12)が
それぞれ交互に結合したものがランダムに共重合する。
【0062】
【化23】
【化24】
【化25】 該高分子蛍光体1のポリスチレン換算の数平均分子量
は、1.5×103であった。該高分子蛍光体1の構造
については1H−NMR、IRスペクトルで確認した。
【0063】実施例2 <高分子蛍光体2の合成>2,3,5,6−テトラメチ
ル−p−キシリレンジブロミドをN,N−ジメチルホル
ムアミド溶媒中、トリフェニルホスフィンと反応させて
ホスホニウム塩を合成した。得られたホスホニウム塩
4.22重量部と4,4’−ジフェニルプロピルオキシ
−3,3’−ビフェニレンビス(メチレントリフェニル
ホスホニウムブロミド)5.66重量部とテレフタルア
ルデヒド1.34重量部とを、トルエンーエタノール混
合溶媒に溶解させた。1.62重量部のナトリウムメト
キシドを含むエチルアルコール溶液をホスホニウム塩と
ジアルデヒドのトルエンーエタノール溶液に滴下した
後、室温で4時間反応させた。
【0064】一夜室温で放置した後、生成した沈殿を回
収した。次にこの沈殿をエタノールで洗浄、続いてエタ
ノール−水混合溶媒で洗浄後、さらにエタノールで洗浄
した。この沈殿をトルエンに溶解し、これにエタノール
を加えて再沈精製した。これを減圧乾燥して、重合体
1.0重量部を得た。得られた高分子を高分子蛍光体2
と呼ぶ。高分子蛍光体2の繰り返し単位を下記(1
3)、(14)、(15)に示す。モノマーの仕込み比
および重合反応の種類より、下記(13)と(14)、
(13)と(15)がそれぞれ交互に結合したものがラ
ンダムに共重合する。
【0065】
【化26】
【化27】
【化28】 該高分子蛍光体2のポリスチレン換算の数平均分子量
は、2.0×103であった。該高分子蛍光体2の構造
については1H−NMR、IRスペクトルで確認した。
【0066】比較例1 <高分子蛍光体3の合成>2,3,5,6−テトラメチ
ル−p−キシリレンジブロミドをN,N−ジメチルホル
ムアミド溶媒中、トリフェニルホスフィンと反応させて
得たホスホニウム塩の代わりに2,5−ジオクチルオキ
シ−p−キシリレンジクロリドのホスホニウム塩4.7
8重量部を用いた以外は、実施例1と同じ方法で重合、
精製、乾燥を行い、重合体1.0重量部を得た。得られ
た高分子を高分子蛍光体3と呼ぶ。高分子蛍光体3の繰
り返し単位を下記(16)、(17)に示す。モノマー
の仕込み比および重合反応の種類より、下記(16)と
(17)が交互に結合し、交互共重合体となる。
【化29】
【化30】 該高分子蛍光体7のポリスチレン換算の数平均分子量
は、9.0×103であった。該高分子蛍光体3の構造
については1H−NMR、IRスペクトルで確認した。
【0067】実施例3 <吸収スペクトル、蛍光スペクトルの測定>高分子蛍光
体1〜3は、クロロホルムに容易に溶解させることがで
きた。その0.4%クロロホルム溶液を石英板上にスピ
ンコートして重合体の薄膜を作成した。この薄膜の紫外
可視吸収スペクトルと蛍光スペクトルをそれぞれ島津製
作所製自記分光光度計UV365および日立製作所製蛍
光分光光度計850を用いて測定した。高分子蛍光体
1、2の蛍光ピーク波長は、476nm、496nmで
あり、高分子蛍光体3の532nmよりも短波長であっ
た。
【0068】実施例4 <示差走査熱量分析(DSC)による耐熱性の評価>セ
イコー電子製示差走査熱量分析計DSC200を用いて
高分子蛍光体1〜3の熱分析を行った。いずれも高分子
の軟化に対応すると思われる吸熱ピークが見られた。高
分子蛍光体1、2は、それぞれ157℃、75℃であ
り、高分子蛍光体3の2.6℃よりも高い温度で吸熱ピ
ークを示した。
【0069】実施例5 <素子の作成および評価>スパッタリングによって、4
0nmの厚みでITO膜を付けたガラス基板に、実施例
1で得た高分子蛍光体1のクロロホルム溶液を用いて、
ディッピングにより100nmの厚みで成膜しする。そ
の上に真空度8×10-6Torr以下でアルミニウムを
100nm蒸着して陰極を形成し、有機EL素子を作製
する。この素子に10V程度の電圧を印加すると、高分
子蛍光体1の蛍光と同じスペクトルを有するEL発光が
観察される。同様にして実施例2で得た高分子蛍光体2
を用いれば、高分子蛍光体2からのEL発光が観察され
る。
【0070】
【発明の効果】本発明の高分子蛍光体は、短波長の蛍
光、とりわけ青色の蛍光と熱的安定性を兼ね備えてお
り、有機EL素子用の材料として優れている。また、該
高分子蛍光体を用いた有機EL素子は、作成が容易で、
また優れた発光特性と耐熱性を示すので、バックライト
としての面状光源,フラットパネルディスプレイ等の装
置として好ましく使用できる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固体状態で可視の蛍光を有し、ポリスチレ
    ン換算の数平均分子量が103〜107である高分子蛍光
    体において、下記式(1)で示される繰り返し単位を1
    種類以上含み、かつそれらの繰り返し単位の合計が全繰
    り返し単位の10モル%以上100モル%以下であるこ
    とを特徴とする高分子蛍光体。 【化1】−Ar1−CR1=CR2−・・・・(1) 〔ここで、Ar1は、共役結合に関与する炭素原子数が
    4個以上20個以下からなるアリーレン基または複素環
    化合物基であり、以下の(a)、(b)または(c)で
    示す化合物基である。 (a)単環式化合物基で、ビニレン基に結合した少なく
    とも一方の炭素原子の両隣の炭素原子に下記式(2)で
    示される置換基を核置換したもの。 (b)多環式化合物基で、ビニレン基に結合する少なく
    とも一方の炭素原子の両隣の炭素原子に下記式(2)で
    示される置換基を核置換したもの。 (c)多環式化合物基で、ビニレン基に結合する少なく
    とも一方の炭素原子の両隣の炭素原子の内一方が縮合位
    置であり、かつ他方の炭素原子に下記式(2)で示され
    る置換基を核置換したもの。 R1、R2は、それぞれ独立に水素、炭素数1〜20のア
    ルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数4〜2
    0の複素環化合物基およびシアノ基からなる群から選ば
    れる基を示す。〕 【化2】−(R3m−(X)n−Ar2・・・・(2) 〔ここで、Ar2は、炭素数1〜20の炭化水素基、共
    役結合に関与する炭素原子数が4〜20のアリール基お
    よび複素環化合物基、並びに環を構成する炭素原子数が
    6〜20の脂肪族環状炭化水素化合物基からなる群から
    選ばれる基を示す。R3は、炭素数1〜20の炭化水素
    基である。Xは、−O−、−S−、−CO−、−CO−
    O−および−O−CO−からなる群から選ばれる基を示
    す。mまたはnは、それぞれ独立に0または1の整数を
    示す。〕
  2. 【請求項2】固体状態で可視の蛍光を有し、ポリスチレ
    ン換算の数平均分子量が103〜107である高分子蛍光
    体において、上記式(1)で示される繰り返し単位と下
    記式(3)で示される繰り返し単位をそれぞれ1種類以
    上含み、かつ該式(1)で示される繰り返し単位の合計
    が全繰り返し単位の5モル%以上95モル%以下であ
    り、かつ該式(1)で示される繰り返し単位と該式
    (3)で示される繰り返し単位の合計が全繰り返し単位
    の50モル%以上100モル%以下であり、かつ該式
    (1)で示される繰り返し単位の合計と該式(3)で示
    される繰り返し単位の合計とのモル比が20:1〜1:
    20であることを特徴とする高分子蛍光体。 【化3】−Ar3−CR4=CR5−・・・・(3) 〔ここで、Ar3は、共役結合に関与する炭素原子数が
    4〜20のアリーレン基または複素環化合物基であり、
    上記(1)式で示すAr1基とは同一でない。R4、R5
    は、それぞれ独立に水素、炭素数1〜20のアルキル
    基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数4〜20の複
    素環化合物基およびシアノ基からなる群から選ばれる基
    を示す。〕
  3. 【請求項3】少なくとも一方が透明または半透明である
    一対の陽極および陰極からなる電極間に、少なくとも発
    光層を有する有機エレクトロルミネッセンス素子におい
    て、該発光層が請求項1または2記載の高分子蛍光体を
    含むことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素
    子。
  4. 【請求項4】陰極と発光層との間に、該発光層に隣接し
    て電子輸送性化合物からなる層を設けたことを特徴とす
    る請求項3記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  5. 【請求項5】陽極と発光層との間に、該発光層に隣接し
    て正孔輸送性化合物からなる層を設けたことを特徴とす
    る請求項3記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  6. 【請求項6】陰極と発光層との間に、該発光層に隣接し
    て電子輸送性化合物からなる層、および陽極と発光層と
    の間に、該発光層に隣接して正孔輸送性化合物からなる
    層を設けたことを特徴とする請求項3記載の有機エレク
    トロルミネッセンス素子。
JP9133392A 1997-05-23 1997-05-23 高分子蛍光体および有機エレクトロルミネッセンス素子 Pending JPH10324870A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9133392A JPH10324870A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 高分子蛍光体および有機エレクトロルミネッセンス素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9133392A JPH10324870A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 高分子蛍光体および有機エレクトロルミネッセンス素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10324870A true JPH10324870A (ja) 1998-12-08

Family

ID=15103681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9133392A Pending JPH10324870A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 高分子蛍光体および有機エレクトロルミネッセンス素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10324870A (ja)

Cited By (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001329259A (ja) * 2000-03-16 2001-11-27 Sumitomo Chem Co Ltd 高分子蛍光体およびそれを用いた高分子発光素子
JP2002038142A (ja) * 2000-05-19 2002-02-06 Sumitomo Chem Co Ltd 高分子蛍光体およびそれを用いた高分子発光素子
EP1182245A1 (en) * 2000-08-21 2002-02-27 Sumitomo Chemical Company, Limited Polymeric fluorescent substance and polymer light emitting device
EP1116768A3 (en) * 2000-01-12 2003-10-01 Sumitomo Chemical Company, Limited Polymeric fluorescent substance and polymer light-emitting device
JP2006504862A (ja) * 2002-10-30 2006-02-09 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド 光学装置に使用される新規ポリマー類
WO2008026649A1 (fr) 2006-08-30 2008-03-06 Sumitomo Chemical Company, Limited Élément à électroluminescence organique
WO2008032843A1 (fr) 2006-09-14 2008-03-20 Sumitomo Chemical Company, Limited Dispositif électroluminescent organique
DE112006002668T5 (de) 2005-10-07 2008-08-14 Sumitomo Chemical Company, Ltd. Copolymer und polymere lichtemittierende Vorrichtung unter Verwendung desselben
DE112006002998T5 (de) 2005-11-18 2008-09-18 Sumitomo Chemical Co., Ltd. Polymerverbindung und Polymer enthaltende Licht ermittierende Vorrichtung, die diese verwendet
DE112006003090T5 (de) 2005-11-11 2008-09-25 Sumitomo Chemical Co. Ltd. Konjugierte Polymerverbindung und polymere lichtemittierende Vorrichtung unter deren Verwendung
DE112006002147T5 (de) 2005-08-12 2008-10-23 Sumitomo Chemical Co., Ltd. Polymerverbindung und polymere lichtemittierende Vorrichtung diese verwendend
DE112006003570T5 (de) 2005-12-28 2008-11-06 Sumitomo Chemical Co., Ltd. Blockcopolymer
WO2008136492A1 (ja) 2007-04-27 2008-11-13 Sumitomo Chemical Company, Limited ピレン系高分子化合物及びそれを用いてなる発光素子
WO2008149829A1 (ja) 2007-05-30 2008-12-11 Sumitomo Chemical Company, Limited 有機エレクトロルミネッセンス素子および該素子を用いた表示装置
WO2009008543A1 (ja) 2007-07-12 2009-01-15 Sumitomo Chemical Company, Limited 有機発光素子の製造方法
WO2009017056A1 (ja) 2007-07-31 2009-02-05 Sumitomo Chemical Company, Limited 化合物及びその製造方法、並びにそれを用いたインク組成物、薄膜、有機トランジスタ及び有機電界発光素子
WO2009069820A1 (ja) 2007-11-29 2009-06-04 Sumitomo Chemical Company, Limited 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法
WO2009084590A1 (ja) 2007-12-28 2009-07-09 Sumitomo Chemical Company, Limited 高分子発光素子、製造方法及び高分子発光ディスプレイ装置
WO2009110642A1 (ja) 2008-03-07 2009-09-11 住友化学株式会社 積層構造体
EP2107076A1 (en) 2002-03-15 2009-10-07 Sumitomo Chemical Company, Limited Conjugated polymer comprising dibenzothiophene- or dibenzofuran-units and their use in polymer LEDs
WO2010013725A1 (ja) 2008-07-30 2010-02-04 住友化学株式会社 積層構造体、その製造方法、及びそれを含む電子素子
WO2010041559A1 (ja) 2008-10-06 2010-04-15 住友化学株式会社 含窒素複素環構造を含む高分子化合物、並びにそれを含有する組成物、溶液、薄膜及び高分子発光素子
WO2010087510A1 (ja) 2009-01-29 2010-08-05 住友化学株式会社 高分子化合物及びそれを用いる発光素子
WO2011040388A1 (ja) 2009-09-30 2011-04-07 住友化学株式会社 積層構造体、重合体、電界発光素子及び光電変換素子
WO2011049241A1 (ja) 2009-10-22 2011-04-28 住友化学株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子
EP2325225A1 (en) 2002-10-30 2011-05-25 Sumitomo Chemical Company, Limited Complex aryl copolymer compounds and polymer light emitting devices made by using the same
WO2011087058A1 (ja) 2010-01-15 2011-07-21 住友化学株式会社 高分子発光素子
WO2011093428A1 (ja) 2010-01-28 2011-08-04 住友化学株式会社 高分子化合物及びそれを用いてなる発光素子
WO2011132698A1 (ja) 2010-04-20 2011-10-27 住友化学株式会社 有機発光素子
DE112010003151T5 (de) 2009-07-31 2012-06-14 Sumitomo Chemical Company, Ltd. Polymere lichtemittierende Vorrichtung
WO2012124770A1 (ja) 2011-03-17 2012-09-20 住友化学株式会社 金属複合体組成物及びその混合物
US9184388B2 (en) 2010-07-29 2015-11-10 Sumitomo Chemical Company, Limited Layered structure, electronic device using same, aromatic compound, and method for manufacturing said compound

Cited By (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1116768A3 (en) * 2000-01-12 2003-10-01 Sumitomo Chemical Company, Limited Polymeric fluorescent substance and polymer light-emitting device
JP2001329259A (ja) * 2000-03-16 2001-11-27 Sumitomo Chem Co Ltd 高分子蛍光体およびそれを用いた高分子発光素子
JP2002038142A (ja) * 2000-05-19 2002-02-06 Sumitomo Chem Co Ltd 高分子蛍光体およびそれを用いた高分子発光素子
EP1182245A1 (en) * 2000-08-21 2002-02-27 Sumitomo Chemical Company, Limited Polymeric fluorescent substance and polymer light emitting device
US6994921B2 (en) 2000-08-21 2006-02-07 Sumitomo Chemical Company Polymeric fluorescent substance and polymer light emitting device
EP2107076A1 (en) 2002-03-15 2009-10-07 Sumitomo Chemical Company, Limited Conjugated polymer comprising dibenzothiophene- or dibenzofuran-units and their use in polymer LEDs
JP2006504862A (ja) * 2002-10-30 2006-02-09 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド 光学装置に使用される新規ポリマー類
EP2325224A1 (en) 2002-10-30 2011-05-25 Sumitomo Chemical Company, Limited Aryl copolymer compounds and polymer light emitting devices made by using the same
EP2325223A1 (en) 2002-10-30 2011-05-25 Sumitomo Chemical Company, Limited Complex aryl copolymer compounds and polymer light emitting devices made by using the same
EP2325226A1 (en) 2002-10-30 2011-05-25 Sumitomo Chemical Company, Limited Complex aryl copolymer compounds and polymer light emitting devices made by using the same
EP2325225A1 (en) 2002-10-30 2011-05-25 Sumitomo Chemical Company, Limited Complex aryl copolymer compounds and polymer light emitting devices made by using the same
DE112006002147T5 (de) 2005-08-12 2008-10-23 Sumitomo Chemical Co., Ltd. Polymerverbindung und polymere lichtemittierende Vorrichtung diese verwendend
DE112006002668T5 (de) 2005-10-07 2008-08-14 Sumitomo Chemical Company, Ltd. Copolymer und polymere lichtemittierende Vorrichtung unter Verwendung desselben
DE112006003090T5 (de) 2005-11-11 2008-09-25 Sumitomo Chemical Co. Ltd. Konjugierte Polymerverbindung und polymere lichtemittierende Vorrichtung unter deren Verwendung
DE112006002998T5 (de) 2005-11-18 2008-09-18 Sumitomo Chemical Co., Ltd. Polymerverbindung und Polymer enthaltende Licht ermittierende Vorrichtung, die diese verwendet
DE112006003570T5 (de) 2005-12-28 2008-11-06 Sumitomo Chemical Co., Ltd. Blockcopolymer
WO2008026649A1 (fr) 2006-08-30 2008-03-06 Sumitomo Chemical Company, Limited Élément à électroluminescence organique
WO2008032843A1 (fr) 2006-09-14 2008-03-20 Sumitomo Chemical Company, Limited Dispositif électroluminescent organique
WO2008136492A1 (ja) 2007-04-27 2008-11-13 Sumitomo Chemical Company, Limited ピレン系高分子化合物及びそれを用いてなる発光素子
WO2008149829A1 (ja) 2007-05-30 2008-12-11 Sumitomo Chemical Company, Limited 有機エレクトロルミネッセンス素子および該素子を用いた表示装置
WO2009008543A1 (ja) 2007-07-12 2009-01-15 Sumitomo Chemical Company, Limited 有機発光素子の製造方法
WO2009017056A1 (ja) 2007-07-31 2009-02-05 Sumitomo Chemical Company, Limited 化合物及びその製造方法、並びにそれを用いたインク組成物、薄膜、有機トランジスタ及び有機電界発光素子
WO2009069820A1 (ja) 2007-11-29 2009-06-04 Sumitomo Chemical Company, Limited 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法
WO2009084590A1 (ja) 2007-12-28 2009-07-09 Sumitomo Chemical Company, Limited 高分子発光素子、製造方法及び高分子発光ディスプレイ装置
WO2009110642A1 (ja) 2008-03-07 2009-09-11 住友化学株式会社 積層構造体
EP2846374A1 (en) 2008-03-07 2015-03-11 Sumitomo Chemical Company Limited Layered structure
WO2010013725A1 (ja) 2008-07-30 2010-02-04 住友化学株式会社 積層構造体、その製造方法、及びそれを含む電子素子
WO2010041559A1 (ja) 2008-10-06 2010-04-15 住友化学株式会社 含窒素複素環構造を含む高分子化合物、並びにそれを含有する組成物、溶液、薄膜及び高分子発光素子
WO2010087510A1 (ja) 2009-01-29 2010-08-05 住友化学株式会社 高分子化合物及びそれを用いる発光素子
DE112010003151T5 (de) 2009-07-31 2012-06-14 Sumitomo Chemical Company, Ltd. Polymere lichtemittierende Vorrichtung
WO2011040388A1 (ja) 2009-09-30 2011-04-07 住友化学株式会社 積層構造体、重合体、電界発光素子及び光電変換素子
WO2011049241A1 (ja) 2009-10-22 2011-04-28 住友化学株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子
WO2011087058A1 (ja) 2010-01-15 2011-07-21 住友化学株式会社 高分子発光素子
WO2011093428A1 (ja) 2010-01-28 2011-08-04 住友化学株式会社 高分子化合物及びそれを用いてなる発光素子
WO2011132698A1 (ja) 2010-04-20 2011-10-27 住友化学株式会社 有機発光素子
US9184388B2 (en) 2010-07-29 2015-11-10 Sumitomo Chemical Company, Limited Layered structure, electronic device using same, aromatic compound, and method for manufacturing said compound
WO2012124770A1 (ja) 2011-03-17 2012-09-20 住友化学株式会社 金属複合体組成物及びその混合物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10324870A (ja) 高分子蛍光体および有機エレクトロルミネッセンス素子
JP3367064B2 (ja) 高分子蛍光体とその製造方法および有機エレクトロルミネッセンス素子
US6207301B1 (en) Polymer fluorescent substance and organic electroluminescence device
JP3546645B2 (ja) 高分子蛍光体および有機エレクトロルミネッセンス素子
JP3760491B2 (ja) 高分子蛍光体、その製造方法及び有機エレクトロルミネッセンス素子
EP0725120B1 (en) Polymeric fluorescent substance, production process thereof and organic electroluminescence device
EP0672741B1 (en) Polymeric fluorescent substance and organic electroluminescence device
EP0964045B1 (en) Polymeric fluorescent substance and organic electroluminescence device
JP3823602B2 (ja) 高分子蛍光体および有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2000252065A (ja) 高分子発光素子
JP2000104057A (ja) 高分子蛍光体および高分子発光素子
JP2003221579A (ja) 有機発光材料
JP2001076880A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP3817957B2 (ja) 有機蛍光材料および有機エレクトロルミネッセンス素子
JPWO2003050201A1 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子材料
JP3223571B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP4045691B2 (ja) 高分子発光素子
JP2000215987A (ja) 高分子発光素子
JPH08185980A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP3475500B2 (ja) 共役系高分子蛍光体と有機el素子
JPH0959614A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JPH1046138A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JPH06342690A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP3440565B2 (ja) 高分子蛍光体および有機エレクトロルミネッセンス素子
JP3707081B2 (ja) 高分子蛍光体および有機エレクトロルミネッセンス素子

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040309