JPH10323372A - 介護用シーツ - Google Patents

介護用シーツ

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Publication number
JPH10323372A
JPH10323372A JP9148471A JP14847197A JPH10323372A JP H10323372 A JPH10323372 A JP H10323372A JP 9148471 A JP9148471 A JP 9148471A JP 14847197 A JP14847197 A JP 14847197A JP H10323372 A JPH10323372 A JP H10323372A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
moisture permeability
sheet
nursing
bed sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP9148471A
Other languages
English (en)
Inventor
Shizuhito Hidaka
静人 日鷹
Tomoji Kanemura
友次 金村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP9148471A priority Critical patent/JPH10323372A/ja
Publication of JPH10323372A publication Critical patent/JPH10323372A/ja
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  • Laminated Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面のみならずシーツ全体の柔軟性、通気
性、透湿性、防水性を有し、敷き布団やベットからの滑
脱がなく皺になり難く、床擦れを防ぐ耐洗濯性のある介
護用シーツを提供し、また、吸水・速乾性或いは抗菌防
臭性を有し、床擦れ、更には褥瘡を防ぐ介護用シーツを
提供する。 【解決手段】 好ましくはパイルが吸水性アクリル繊維
及び又は抗菌性アクリル繊維にて構成されたアクリル繊
維からなる比容積5〜10cm3/gのパイルニットの
編目裏面にポリウレタン樹脂フィルムがラミネートされ
てなり、2000mm以上の耐水圧、600g/m2
24hr以上の透湿度を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寝たきり老人、病
人等の寝具に用いる介護用シーツに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、寝たきり老人や病人等の敷き布団
やベットに用いる介護用シーツとして、綿、或いはポリ
エステル繊維やナイロン繊維を主体とするシーツ本体の
裏面にポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ウレタ
ン樹脂等のフィルムをラミネートし、表面に発汗に対し
ての吸湿性、通水性、肌への柔軟性等を付与すると共
に、裏面に失禁による敷き布団やベットの濡れを防ぐた
め防水性を付与した防水シーツが知られている。
【0003】しかしながら、シーツ本体が綿主体の防水
シーツでは、洗濯を繰り返すに従いゴワゴワ感が生じて
風合いが硬くなり表面の柔軟性が失われると共に、繊維
の収縮によってラミネートされた樹脂フィルムに皺が発
生してフィット性が損なわれる。また、シーツ本体がポ
リエステル繊維やナイロン繊維主体の防水シーツでは、
繰り返しの洗濯に対する耐久性はあるもの、表面の吸湿
性、柔軟性は、シーツ本体が綿主体の防水シーツには到
底及ばない
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、表面
のみならずシーツ全体の柔軟性、通気性、透湿性、防水
性を有し、敷き布団やベットに敷いたときに、敷き布団
やベットからの滑脱がなく皺になり難く、床擦れを防
ぎ、耐洗濯性のある介護用シーツを提供し、また他の目
的は、吸水・速乾性或いは抗菌防臭性を有し、床擦れ、
更には褥瘡を防ぐ介護用シーツを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、アクリル繊維
にて構成され表面にパイルを有する比容積5〜10cm
3/gのパイルニットの編目裏面にポリウレタン樹脂フ
ィルムがラミネートされてなり、2000mm以上の耐
水圧、600g/m2/24hr以上の透湿度を有する
ことを特徴とする介護用シーツにあり、
【0006】更には、前記介護用シーツにおけるパイル
糸のアクリル繊維が多孔質構造を有する吸水性アクリル
繊維及び又は抗菌剤を含有する抗菌性アクリル繊維であ
ることを特徴とする介護用シーツにある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の介護用シーツを構成する
パイルニットは、アクリル繊維から構成されてなり、表
面にパイルを有する比容積5〜10cm3/gのパイル
ニットであることが必要である。アクリル繊維にて表面
にパイルを有する比容積5〜10cm3/gのパイルニ
ットを構成することにより、アクリル繊維及びニット構
造に基づく柔軟性、ニット構造による通気性、伸縮性を
介護用シーツに与える。パイルニットは、その比容積が
5cm3/g未満では、使用中にパイルニットの嵩高性
が小さくなり皺になり易く、通気性が不十分となり、比
容積が10cm3/gを超えると、洗濯取り扱い、乾燥
性が低下する。
【0008】かかるパイルニットは、例えば丸編機を用
い16ゲージで目付け500〜700g/190cm×
100cm、好ましくは600〜650g/190cm
×100cmに編成することにより得られるが、染色仕
上げ後の状態において比容積が5〜10cm3/gであ
ることが必要である。また、片面パイルのパイルニット
であれば、パイルニットの編成方法、パイル形状には特
に制限はない。
【0009】パイルニットを構成するアクリル繊維は、
アクリロニトリルを50重量%以上含むアクリロニトリ
ル系重合体からなる繊維であって、その製法には特に制
限はなく、また、パイルニットを構成する繊維の形態
は、紡績糸であっても、フィラメント糸であっても、或
いは交撚糸であってもよいが、望ましくはパイルニット
を構成する表面のパイル糸のアクリル繊維の構成率が4
0重量%以上であれば、綿、レーヨン、アセテート繊維
等の他の繊維が混合されていてもよい。また、パイルニ
ットを構成する芯糸部の糸には20重量%以下であれば
ポリエステル繊維等の他の繊維が混合されていてもよ
い。
【0010】特にパイルニットを構成するパイル糸のア
クリル繊維として、デュノーバ(バイエル社製)、コラ
ックス(三菱レイヨン(株)製)等の商標で上市されて
いる多孔質構造を有する吸水性アクリル繊維及び抗菌剤
を練り込み或いは特開平1−266277号公報、特開
平2−112474号公報等で開示の抗菌剤付与加工に
より抗菌剤を含有する抗菌性アクリル繊維のいずれか一
方又は両方を用いるときには、吸水・速乾性或いは抗菌
防臭性若しくはその両方が介護用シーツに付与される。
【0011】また、本発明の介護用シーツにおいては、
パイルニットの編目裏面にポリウレタン樹脂フィルムが
ラミネートされており、2000mm以上の耐水圧、6
00g/m2/24hr以上の透湿度を有することが必
要であり、かかる耐水圧、透湿度は、パイルニットの編
目裏面にポリウレタン樹脂フィルムがラミネートされる
ことにより達成され、介護用シーツに防水性、透湿性が
付与され、またポリウレタン樹脂フィルムが可撓性を有
することにより伸縮性が付与される。
【0012】シーツの耐水圧が2000mm未満では、
使用者の失禁等に対する防水性が不十分であり、透湿度
が600g/m2/24hr未満では、透湿性が不十分
となり蒸れを生じ易くなる。ポリウレタン樹脂フィルム
は、そのポリウレタン樹脂の種類には特に限定はなく、
フィルム化したときに水は通さないが水蒸気は通す微多
孔質フィルムを形成し得るものであれば、ラミネートに
よりシーツに前記耐水圧、透湿度を与える。ラミネート
によるフィルム厚さも特に制限はないが、フィルムの可
撓性及びシーツとしての取扱いの点から厚さ20〜35
μmであることが好ましい。
【0013】
【実施例】次に、本発明の介護用シーツの構成を具体的
に実施例で説明する。なお、本発明における耐水圧は、
JIS L−1092、透湿度は、JIS L−109
9に拠ってそれぞれ測定した。
【0014】コラックス(三菱レイヨン(株)製吸水・
速乾アクリル繊維、2デニール×51mm)67重量%
とパークリン(三菱レイヨン(株)製抗菌防臭アクリル
繊維、1.5デニール×51mm)33重量%からなる
紡績糸1/52MCを用い、ジャンベルカ社製丸編機に
て16ゲージで目付け620g/190cm×100c
mのパイルニット組織に編成し、染色仕上げを施し、比
容積5cm3/gのパイルニットを得た。
【0015】得られたパイルニットの編目裏面に、ポリ
ウレタン樹脂(シーダム(株)製KS1660)のフィ
ルムを厚さ30μmにラミネートした後、サイズ160
cm×100cmに裁断し、周縁をパイピング縫製して
シーツを作製した。得られたシーツは、黄色ブドウ状球
菌での植菌数に対する増減値差が洗濯10回後でも−
2.1の抗菌性を有し、耐水圧が2000mm以上、透
湿度が700g/m2/24hrであり、透湿性を有し
ながら優れた防水性を有し、洗濯50回でもこの防水
性、透湿性は失われず、またシーツ全体の柔軟性が保た
れていた。
【0016】なお、前記の抗菌性の測定は、黄色ブドウ
状球菌を用い、試料に試験菌のブイヨン懸濁液を注加
し、密閉容器中で37℃、18時間培養後の生菌数を計
測し、下記式で植菌数に対するLog値での増減値を求
める方法に拠った。 増減値差=Log(培養後の生菌数)−Log(植菌
数)
【0017】
【発明の効果】本発明の介護用シーツは、表面のみなら
ずシーツ全体が柔軟で、通気性、透湿性、防水性を有
し、使用者にドライで肌触りのよい快適性を与え、敷き
布団やベットからの滑脱がなく皺になり難く、使用者の
床擦れ等を防止するものであり、これらの性能は、繰り
返しの洗濯に耐える耐久性を有する。また、本発明の介
護用シーツは、吸水・速乾性或いは抗菌防臭性を有し、
発汗や失禁等に起因する細菌の繁殖環境をなくし、或い
は不快臭を除去すると共に細菌の繁殖を抑え、床擦れか
ら生ずる褥瘡を防ぐのに有効であり、本発明の介護用シ
ーツは、寝たきり老人や病人のための介護用シーツとし
て有用なるものであり、また幼児用のシーツとしても好
適なるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D01F 6/18 D01F 6/18 Z D04B 1/04 D04B 1/04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル繊維にて構成され表面にパイル
    を有する比容積5〜10cm3/gのパイルニットの編
    目裏面にポリウレタン樹脂フィルムがラミネートされて
    なり、2000mm以上の耐水圧、600g/m2/2
    4hr以上の透湿度を有することを特徴とする介護用シ
    ーツ。
  2. 【請求項2】 パイル糸のアクリル繊維が、多孔質構造
    を有する吸水性アクリル繊維及び又は抗菌剤を含有する
    抗菌性アクリル繊維である請求項1記載の介護用シー
    ツ。
JP9148471A 1997-05-23 1997-05-23 介護用シーツ Pending JPH10323372A (ja)

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JP9148471A JPH10323372A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 介護用シーツ

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JP9148471A JPH10323372A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 介護用シーツ

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JPH10323372A true JPH10323372A (ja) 1998-12-08

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ID=15453497

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JP9148471A Pending JPH10323372A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 介護用シーツ

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002058705A (ja) * 2000-08-22 2002-02-26 Tamai Towel:Kk キャリングシーツ
JP2004299080A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Sekisui Film Kk 防水シート
JP2013031689A (ja) * 2006-05-11 2013-02-14 Kci Licensing Inc 複層のサポートシステム
JP2015526261A (ja) * 2012-09-05 2015-09-10 ストライカー コーポレイションStryker Corporation 患者支持体

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