JPH10323350A - 医療用レーザ照射装置 - Google Patents

医療用レーザ照射装置

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JPH10323350A
JPH10323350A JP10077891A JP7789198A JPH10323350A JP H10323350 A JPH10323350 A JP H10323350A JP 10077891 A JP10077891 A JP 10077891A JP 7789198 A JP7789198 A JP 7789198A JP H10323350 A JPH10323350 A JP H10323350A
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wavelength
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石英光ファイバを伝送しにくい2種類以上の
波長のレーザ光を光ファイバケーブルを用いて照射する
医療用レーザ照射装置を、取り扱いが容易でかつ安価
に、しかも石英光ファイバからなる中継用光ファイバケ
ーブルを用いて照射可能な装置を提供する。 【解決手段】 石英光ファイバで伝送可能な複数波長の
レーザ光を1つの出射口より出力するレーザ照射装置本
体と、石英光ファイバを納めた光ファイバケーブルの先
端部に固体レーザ媒質および/又は非線形光学結晶を内
蔵したものを含む2種類以上の照射用光ファイバケーブ
ルを用いることで、前記複数の照射用光ファイバケーブ
ルの使い分けにより、小型のレーザ発生手段1台を用い
て石英光ファイバを伝送しにくい2種類以上の波長のレ
ーザ光を任意の箇所で照射できるようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療分野での診
断、治療装置に関するものであり、特に複数のレーザ波
長により異なる効果を発揮させるのに好適な医療用レー
ザ照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ光を医療用途に用いる場合には、
レーザ光の波長に応じて生体組織に対する効果が異なる
ため、目的に応じた波長が出力できるレーザ装置を選択
して用いるのが一般的である。例えば、治療目的にて生
体組織を凝固させる場合には深達性が比較的高い可視域
から近赤外領域のレーザ光が好適であり、蒸散させる場
合には深達性が低い赤外領域のレーザ光がより効果的と
なる。また、診断目的にて蛍光を観察する場合には、紫
外領域のレーザ光が好適となる。
【0003】このような目的に用いられる従来の医療用
レーザ照射装置は、少なくとも1つのレーザ発振器を備
えた装置本体に、レーザ導光手段として例えば光ファイ
バを接続して任意の箇所にレーザ光を導くようにしたも
のが一般的であり、2波長以上のレーザ光を照射する場
合では、レーザ照射装置本体に異なる波長に対応したレ
ーザ発振部を備え、前記レーザ波長の内少なくとも1つ
の波長が300nm以下の紫外領域か又は2.5μm以
上の赤外領域のレーザ光である場合には、レーザ導光手
段として汎用の石英光ファイバの他に別途紫外用又は赤
外用の専用の光ファイバを用いることが考えられる。
【0004】図9は、上記のように2波長以上のレーザ
光を照射する場合の医療用レーザ照射装置として考えら
れる構成の一例を示したもので、100はレーザ照射装
置本体、101は石英光ファイバ、120はフッ化物光
ファイバ、102は出力設定スイッチ、103は、レー
ザ波長切り替えスイッチ、104は出力パワーや設定照
射時間を表示する表示部、105はレーザ照射を行うフ
ットスイッチ、106は緊急停止スイッチである。ま
た、図10は、図9に示した例における医療用レーザ照
射装置の内部構成例を示したもので、110は第一の波
長として1.064μmのレーザ光111を出力する第
一のレーザ発振部としてNd:YAGレーザ、112は
第二の波長として2.94μmのレーザ光113を出力
する第二のレーザ発振部としてEr:YAGレーザ、1
14は固定反射鏡、115は可動反射鏡、116は集光
レンズを示す。
【0005】以上のように構成された医療用レーザ照射
装置の動作を説明する。まず、本装置を用いて波長1.
064μmのレーザ光111を光ファイバ101の先端
部より出射させるためには、波長選択スイッチ103に
よりレーザ発振部110を選択することにより、可動反
射鏡115を115aの位置にし、レーザ発振部110
を待機状態にさせる。次に、フットスイッチ105を踏
むことで、レーザ発振部110を発振させ、波長1.0
64μmのレーザ光111を出射させる。レーザ光11
1は固定反射鏡114で光路変更され、集光レンズ11
6に入射することで集光されて、光ファイバ101に入
射し、光ファイバ101の先端部に導かれ、照射箇所へ
照射される。次に、波長2.94μmのレーザ光を照射
させるためには、まず導光用光ファイバをフッ化物光フ
ァイバ120に取り替えた上で、波長選択スイッチ10
3によりレーザ発振部112を選択することにより、可
動反射鏡115を115bの位置にし、レーザ発振部1
12を待機状態にさせる。次いで、フットスイッチ10
5を踏むことで、レーザ発振部112を発振させる。レ
ーザ発振部112より出射された波長2.94μmのレ
ーザ光113は可動反射鏡115で光路変更され、集光
レンズ116に入射して集光され、光ファイバ101に
入射し、光ファイバ101の先端部に導かれ照射箇所へ
照射される。
【0006】また、波長が300nm以下の紫外領域か
又は2.5μm以上の赤外領域のレーザ光を光ファイバ
先端より照射する別の手段としては、特開平1−167
812、特開平7−106665において、光ファイバ
ケーブル先端部に非線形光学結晶および/又は固体レー
ザ媒質を内蔵したものが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら本発明者
らの検討によれば、上記のような構成の医療用レーザ照
射装置では、照射するレーザ波長として、300nm以
下の紫外領域又は2.5μm以上の赤外領域を含む複数
波長のレーザ光を光ファイバより出射させたい場合に
は、前記レーザ波長を出力可能な複数のレーザ発振部が
装置本体内に必要になるため装置本体が著しく大きく、
高価になると共に、汎用の石英光ファイバの他に別途特
殊な光ファイバが必要となるという課題を有する。
【0008】また、このようなレーザ照射装置は、通常
例えばカテーテル等の別の医療用具と共に導光用の光フ
ァイバを生体内に侵入させて用いることが一般的であ
り、その際、前記導光用光ファイバケーブルの長さが、
他の医療用具と比較して極端に長いことは操作の上から
も、また滅菌等の取り扱い上でも好ましくない。従来の
レーザ照射装置においては,照射するレーザ波長を切り
換える際に、導光用の光ファイバケーブルを装置本体の
接続部より一旦取り外し、波長に応じた別のものに取り
替えなければならないため、導光用光ファイバケーブル
の長さは、装置本体よりレーザ照射目的部位まで必要と
なり、他の医療用具が目的部位から生体外における使用
者の手元までで済むのに比較し極端に長くなるという実
使用上重大な課題を有する。
【0009】また、前記した光ファイバケーブル先端部
に非線形光学結晶および/又は固体レーザ媒質を内蔵し
た従来例に関しては、前記固体レーザ媒質を励起および
又は非線形光学素子で波長変換するためには各々最適波
長のレーザ光源がレーザ照射装置本体に必要であるた
め、レーザ照射装置本体と、前記非線形光学結晶および
/又は固体レーザ媒質を内蔵した光ファイバケーブルに
相互の互換性が無く、出力レーザ波長ごとにレーザ照射
装置本体と前記光ファイバケーブルを対にして用いなけ
ればならないという課題を有していた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
に鑑みてなされたものであり、波長が300nm以下の
紫外領域又は2.5μm以上の赤外領域を含む2種類以
上の波長のレーザ光を一台の装置により簡便に供給でき
る医療用レーザ照射装置を提供することを目的とする。
【0011】上述した課題を解決し、目的を達成するた
めに、本発明に係わるレーザ照射装置は、次のように構
成したことを特徴とする。
【0012】即ち、レーザ照射装置本体と、前記レーザ
照射装置本体に接続して用いる少なくとも2つの照射用
光ファイバケーブルとで構成された医療用レーザ照射装
置において、前記照射用光ファイバケーブルが、石英光
ファイバを導光路とし、前記石英光ファイバの先端部に
石英光ファイバの導光が実質上困難な波長のレーザ光を
発生可能な固体レーザ媒質および/又は非線形光学結晶
を備えると共に、前記レーザ照射装置本体が、石英光フ
ァイバを伝送可能な複数波長のレーザ光を発振可能なレ
ーザ光源と1つのレーザ光出射口を備えることにより、
前記レーザ照射装置に接続した前記照射用光ファイバケ
ーブルの種類に応じて、前記固体レーザ媒質を励起する
ため又は前記非線形光学結晶で波長変換するために適し
た波長のレーザ光を選択的に前記照射用光ファイバケー
ブル中を導光し、石英光ファイバの導光が実質上困難な
波長を含む少なくとも2つの波長のレーザ光を前記照射
用光ファイバケーブル先端部より出射することを特徴と
する医療用レーザ照射装置によって解決することができ
る。
【0013】ここで、前記レーザ照射装置本体に接続さ
れた前記照射用光ファイバケーブルの種類を検知する検
知手段と、前記照射用光ファイバケーブルの種類に基づ
き、前記レーザ照射装置本体から出力するレーザ波長を
変える変更手段とを更に具備することが望ましい。
【0014】また、前記レーザ照射装置本体が備えるレ
ーザ発生手段が、半導体レーザを備えることが更に望ま
しい。
【0015】また、前記レーザ照射装置本体と、前記照
射用光ファイバケーブルの間に、石英光ファイバからな
る中継用光ファイバケーブルを更に具備することが望ま
しい。
【0016】また、前記中継用光ファイバケーブルに接
続された前記照射用光ファイバケーブルの種類を検知す
る手段と、前記照射用光ファイバケーブルの種類に基づ
き、前記レーザ照射装置本体から出力するレーザ波長を
変える変更手段とを更に具備することが望ましい。
【0017】更に、前記レーザ発生手段は、1つのレー
ザ光源と、該レーザ光源から前記複数波長のレーザ光を
発振させるための駆動手段とを備えることが望ましい。
【0018】更に、前記1つのレーザ光源は、半導体レ
ーザであり、前記駆動手段は、前記半導体レーザの温度
を変化させるための温度変更手段を備えることが望まし
い。
【0019】更に、前記温度変更手段は、ペルチェ素子
と、該ペルチェ素子に流す電流を変更する電流値変更回
路とを備えることが望ましい。
【0020】更に、前記ペルチェ素子の温度をモニター
するための温度検出手段を具備するることが望ましい。
【0021】更に、前記1つのレーザ光源は、チタンサ
ファイアレーザであることが望ましい。
【0022】更に、前記レーザ発生手段は、それぞれ異
なる波長のレーザ光を発振する複数のレーザ光源を備え
ることが望ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のレーザ照射装置に
ついて、添付図面に示す好適実施形態を参照しつつ、詳
細に説明する。
【0024】本実施形態のレーザ照射装置は、例えば波
長300nm以下のレーザ光を出力可能な非線形光学素
結晶を先端部に備えた照射用光ファイバケーブル、又は
波長2.5μm以上のレーザ光を出力可能な固体レーザ
媒質を先端部に備えた照射用光ファイバケーブル、又は
石英光ファイバからなる照射用光ファイバケーブルを前
記レーザ照射装置本体に接続すれば、前記照射用光ファ
イバケーブルを導光するレーザ光が前記照射用光ファイ
バケーブルの種類に応じて各々適する波長に切り換えら
れ、異なる照射用光ファイバケーブル先端部からは、波
長300nm以下又は波長2.5μm以上のレーザ光、
又はレーザ照射装置本体のレーザ光源として好適である
近赤外波長の半導体レーザ光を出射できる。
【0025】このように、使用する照射用光ファイバケ
ーブルの種類を選択するだけで、石英光ファイバを効率
的に伝送できない波長領域のレーザ光を含む複数波長の
レーザ光を目的に応じて照射用光ファイバケーブル先端
部より出射させることができるため、1台の小型医療用
レーザ照射装置を用いて、紫外レーザ光を用いた診断お
よび近赤外レーザ光を用いた凝固治療および赤外レーザ
光を用いた蒸散治療を行うことができる。また、照射用
光ファイバケーブルは、何れも石英光ファイバを導光路
として用いているため、レーザ照射装置本体との間に石
英光ファイバからなる中継用光ファイバケーブルを挿入
することが可能であり、照射用光ファイバケーブルの長
さはレーザ照射装置本体から照射部位までの距離より短
くて済み、医療現場で併用される他の医療用具の長さに
合わせることができる。
【0026】また、2つ以上の照射用光ファイバケーブ
ルとレーザ照射装置本体又は中継用光ファイバケーブル
との接続部には、各光ファイバケーブルの種類を検知す
る手段が具備されているため、前記照射用光ファイバケ
ーブルを繋ぎ間違えることなく安全に目的のレーザ光を
出射することができる。
【0027】図1は、本発明に基づく第一の実施形態に
おける医療用レ−ザ照射装置の構成を示したもので、3
種類の照射用光ファイバケーブルをつなぎ変えること
で、波長970nm、2.8μm、275.5nmの何れ
かの波長のレーザ光を照射できる装置を示している。
【0028】図1において、40はレーザ照射装置本体
であり、波長970nmの半導体レーザ光源1台と前記
半導体レーザの点灯制御を行う制御回路を内蔵してい
る。また、半導体レーザ光源の温度を変えることにより
前記波長を12nmの範囲で調整可能な制御回路を内蔵
している。
【0029】図2に示すように、上記の半導体レーザ光
源90は、下部に放熱フィン91が取り付けられたペル
チェ素子92の上に搭載されているペルチェ素子92
は、加える電流値により発生する熱量が変化するもので
あり、このペルチェ素子92から発生される熱により半
導体レーザ90を加熱(又は冷却)する。ペルチェ素子
92には温度モニター用のサーミスタ93が取り付けら
れており、これによりモニターされた温度が、ペルチェ
素子92のドライバ回路を内蔵する温度制御装置94に
フィードバックされ、ペルチェ素子92即ち半導体レー
ザ光源90の温度が制御される。半導体レーザ光源90
は、例えば温度が1℃変化すると、出力されるレーザ光
の波長が0.3nm変化するものであり、±20℃の温
度変化を与えることにより、出力されるレーザ光の波長
を±6nm変化させることができる。
【0030】41は照射用光ファイバケーブルの一つで
あり、石英光ファイバの先端部41aに波長2.8μm
が発振可能な固体レーザ発振部が一体化され、他方の端
にはレーザ照射装置本体40と接続するためのコネクタ
41bを備えている。コネクタ41bには、照射用光フ
ァイバケーブル41を識別可能な突起が形成されてい
る。51は照射用光ファイバケーブルの別の一つであ
り、石英光ファイバの先端部51aに波長551nmが
発振可能な固体レーザ媒質と非線形光学結晶が一体化さ
れ、他方の端にはレーザ照射装置本体40と接続するた
めのコネクタ51bを備えている。コネクタ51bに
は、照射用光ファイバケーブル51を識別可能な突起が
形成されている。42はレーザ照射装置本体40におい
て、前記3種類の照射用光ファイバケーブルの内何れか
を接続するレセプタクルであり、前記照射用光ファイバ
ケーブル接続時にはコネクタ41bにおけるファイバ種
類の識別用突起を検知する機構を有している。
【0031】43、44、45は前記検知機構で検知さ
れた識別信号を元に、前記3種類の内何れの照射用光フ
ァイバケーブルが接続されているかを示すインジケータ
であり、43は先端部に波長2.8μmが発振可能な固
体レーザ発振部を有する照射用光ファイバケーブル、4
4は先端部に波長551nmが発振可能な固体レーザ媒
質と非線形光学結晶よりなる波長変換素子を有する照射
用光ファイバケーブル、45は石英光ファイバよりなる
照射用光ファイバケーブルに対応している。
【0032】48はレーザ照射が可能であることを示す
スイッチ兼ランプであり、46はレーザ出力と照射波形
を選択する出力設定スイッチ、47は設定スイッチ46
による設定内容を表示する表示部、50はフットスイッ
チであり、レーザ出力をON/OFFする。49は緊急
停止スイッチであり、このスイッチを押すことで、いか
なる動作も停止させることができる。
【0033】図3は、照射用光ファイバケーブル41の
先端部41aの断面を示したもので、70は石英光ファ
イバ、22は波長967nmの半導体レーザ光、71は
半導体レーザ光22の集光用レンズ、72は波長2.8
μmのレーザ光が発振可能な固体レーザ媒質としてEr
を30%ドープしたYSGG結晶であり、入射面72a
と出射面72bにはそれぞれ波長2.8μmのレーザに
対する反射ミラーがコーティングしてあり、入射面72
aと出射面72bとでレーザ共振器を構成している。7
5は光ファイバ70および集光レンズ71および固体レ
ーザ媒質72を固定位置決めするスリーブ、76は波長
2.8μmの出力レーザ光である。
【0034】図4は、照射用光ファイバケーブル51の
先端部断面を示したもので、80は石英光ファイバ、2
2は波長975nmの半導体レーザ光、82は半導体レ
ーザ光22の集光用レンズ、83は波長551nmのレ
ーザ光を発振可能な固体レーザ媒質としてErを5%ド
ープしたYLF結晶、85は波長551nmのレーザ光
の波長を2分の1に変換する非線形光学結晶としてβ−
BaB2O4であり、固体レーザ媒質83の端面83a
と非線形光学結晶85の端面85bにはそれぞれ波長5
51nmのレーザ光に対する反射ミラーコーティング
が、また、固体レーザ媒質83の端面83bと非線形光
学結晶85の端面85aにはそれぞれ波長551nmの
レーザ光に対する無反射コーティングが施してあり、端
面83aと端面85bとでレーザ共振器を構成してい
る。87は、前記石英光ファイバ80および集光レンズ
82および固体レーザ媒質83および非線形光学結晶8
5を固定位置決めするスリーブ、84は波長551nm
のレーザ光、86は波長275.5nmの出力レーザ光
である。
【0035】図5は、図1におけるコネクタ41bの形
態の一例を示したもので、17は照射用光ファイバケー
ブル、18はフェルール、30はフェルール18を中心
に固定位置決めすると共に前記レセプタクルに接続する
際の嵌合部品である。19は、嵌合部品30に取り付け
るかもしくは一体形成した突起であり、異なる照射用光
ファイバケーブルを識別するため、照射用光ファイバケ
ーブルの種類により異なる形状もしくは突起の数を有し
ている。前記レセプタクル42は、前記突起19の形状
もしくは数を検知する機構を備えている。20は照射用
光ファイバケーブルをレーザ照射装置本体40に固定す
るためのネジ部である。
【0036】図6は、図5に例示したコネクタにおい
て、3種類の照射用光ファイバケーブルを識別するため
の突起19の形状例を示したものである。
【0037】図7は、図1で示したレセプタクル42に
おいて照射用光ファイバケーブルの種類を検出する機構
の一例を示したもので、60はレセプタクル本体、61
は照射用光ファイバケーブル固定用ネジ部、62は照射
用光ファイバケーブルコネクタにおける図5で示したと
ころの突起19が押し当てられることにより移動するス
ライド部であり、ネジ部61の一部分を切り欠いた箇所
に位置している。63はスライド部62を一定量押し出
しているスプリングであり、64はスライド部62が前
記コネクタ突起19により押し込まれることにより働く
スイッチである。
【0038】以上のように構成された医療用レ−ザ照射
装置の動作を図1乃至図7を用いて説明する。図1に示
したように、例えば波長2.8μmを出射可能な照射用
光ファイバケーブル41をレーザ照射装置本体40にお
けるレセプタクル42に接続すると、例えばコネクタ4
1bは、図6における19aの形状を有する識別用突起
を備えており、前記識別用突起が前記レセプタクル42
に設けられたスライド部62(図7)の対応した箇所を
押し下げることにより、スイッチ64の前記対応箇所が
ONになり、照射用光ファイバケーブル41が接続され
たことが検出される。この状態において、インジケータ
43が点灯すると同時に、レーザ照射装置本体40内に
設置された半導体レーザ光源の温度が、温度制御回路9
4により、固体レーザ媒質72が波長2.8μmのレー
ザ光を発振するのに最も効率のよい967nmのレーザ
光を発する温度に調整される。
【0039】照射用光ファイバケーブル41を用いて照
射するレーザの出力モード、出力値および照射時間は図
1における出力設定スイッチ46を用いて任意の値に設
定し、これらの値は表示部47に表示される。ここで、
出力モードとは、照射するレーザ光の時間波形のことを
言う。
【0040】出力設定スイッチ46を設定し終えたら、
スイッチ48を押すと前記スイッチと一体化したランプ
が点灯し、前述した制御回路により異常が無いことが確
認された後、レーザ照射待機状態となる。この待機状態
において、図1におけるフットスイッチ50を踏むと、
照射用光ファイバケーブル41の先端部41aより波長
2.8μmレーザ光を出力させることができる。
【0041】ここで、前記スライド部は、レセプタクル
42において、照射用光ファイバケーブルの種類に応じ
てコネクタ部に設けられた前記識別用突起に対応した全
ての位置に配置されているため、照射用光ファイバケー
ブルはその種類によらずレセプタクル42へ接続するこ
とが可能であるが、前記した検知機構により、照射用光
ファイバケーブルの種類が自動的に判別される。したが
って、本レーザ照射装置の別の動作として、図4に示し
たような石英光ファイバの先端部に波長551nmのレ
ーザ光が発振可能な固体レーザ媒質と非線形光学結晶を
一体化させた照射用光ファイバケーブル51を用いる場
合には、コネクタ部51bに設ける識別用突起を例えば
図5における19bの形状に設定しておけば、レセプタ
クル42により照射用光ファイバケーブル51が接続さ
れたことが検出できる。この状態において、インジケー
タ44が点灯すると同時に、レーザ照射装置本体40内
に設置された半導体レーザ光源の温度が、温度制御回路
94により、固体レーザ媒質83が波長551nmのレ
ーザ光を発振するのに最も効率のよい975nmに変更
される。
【0042】照射用光ファイバケーブル51を用いて照
射するレーザの出力モード、出力値および照射時間は図
1における出力設定スイッチ46を用いて任意の値に設
定し、これらの値は表示部47に表示される。出力設定
スイッチ46を設定し終えたら、スイッチ48を押すと
前記スイッチと一体化したランプが点灯し、前記制御回
路により異常が無いことが確認された後、レーザ照射待
機状態となる。この待機状態において、図1におけるフ
ットスイッチ50を踏むと、照射用光ファイバケーブル
51の先端部51aより波長275.5nmのレーザ光
を出力させることができる。
【0043】また、本レーザ照射装置の別の動作とし
て、石英光ファイバからなる照射用光ファイバケーブル
を用いる場合には、前記コネクタ部に設ける識別用突起
を例えば図6における19cの形状に設定しておけば、
レセプタクル42により前記照射用光ファイバケーブル
が接続されたことが検出され、この状態においてインジ
ケータ45が点灯すると同時に、レーザ照射装置本体4
0内に設置された半導体レーザ光源の波長が970nm
に変えられる。
【0044】前記照射用光ファイバケーブルを用いて照
射するレーザの出力モード、出力値および照射時間は図
1における出力設定スイッチ46を用いて任意の値に設
定し、これらの値は表示部47に表示される。出力設定
スイッチ46を設定し終えたら、スイッチ48を押すと
前記スイッチと一体化したランプが点灯し、前記制御回
路により異常が無いことが確認された後、レーザ照射待
機状態となる。この待機状態において、図1におけるフ
ットスイッチ50を踏むと、前記照射用光ファイバケー
ブルの先端部より波長970nmのレーザ光を出射させ
ることができる。なお、前記石英光ファイバからなる照
射用光ファイバケーブルを用いる場合における半導体レ
ーザ光源の波長は、半導体レーザの温度を変化させるこ
とにより可変できる任意の波長に設定できることは言う
までもなく、例えば964nmから976nmの範囲で
選択することができる。
【0045】なお、半導体レーザの発振は腸の変更は、
上述した温度による変更以外にも、例えば共振器内にプ
リズムを配置してこれを回転させる事による変更手段が
考えられる。
【0046】図8は、本発明の第二の実施形態における
医療用レーザ照射装置の構成を示したもので、80は石
英光ファイバからなる中継用光ファイバケーブル、80
aは中継用光ファイバケーブル80の先端部に位置した
光ファイバケーブル用のレセプタクルであり、図7で示
したような照射用光ファイバケーブルのコネクタ部の種
類を検知する機構を備え、その結果を例えば電気信号に
よりレーザ照射装置本体40に伝える機能を有してい
る。
【0047】以上のように構成された第二の実施形態に
おける医療用レーザ照射装置の動作は、基本的には前述
した第一の実施形態と同様であるため、同一箇所には同
じ番号を付し詳細な説明を省略し、異なる点のみ説明す
る。
【0048】本実施形態の特徴は、中継用光ファイバケ
ーブル80を用いたことであり、第一の実施形態で記述
した3種類の照射用光ファイバケーブルは、何れも石英
光ファイバを導光路として用いているため、同じ石英光
ファイバからなる中継用光ファイバケーブル80の先端
部レセプタクル80aに接続して用いることができる。
また、中継用光ファイバケーブル80に接続された照射
用光ファイバケーブルの種類は、レセプタクル80aに
より検知され、レーザ照射装置本体40に備えられた半
導体レーザ光源の波長が最適値に変更されるため、照射
用光ファイバケーブルを用いた照射レーザ光の波長設定
は、第一の実施形態と変わらず行うことができる。
【0049】本実施形態において用いる照射用光ファイ
バケーブルの長さは、中継用光ファイバケーブルをレー
ザ照射装置との間に用いたことにより、第一の実施形態
と比較し短くすることができることは言うまでもなく、
また、中継用光ファイバケーブル80は1本使用するだ
けでよく、照射用光ファイバケーブルのみを交換するだ
けで石英光ファイバを伝送できない少なくとも2つの波
長のレーザ光を照射用光ファイバケーブルの先端より出
射することができることは言うまでもない。
【0050】なお、前記した第一の実施形態および第二
の実施形態においては、レーザ照射装置本体に備えるレ
ーザ光源として1つの半導体レーザを用いたが、前記レ
ーザ照射装置本体に接続する照射用光ファイバケーブル
の種類に適合した波長のレーザ光を発振できるものであ
ればよく、例えばチタンサファイアレーザ等の波長可変
レーザも好適となる。また、前記波長可変レーザを用い
る場合には、照射用光ファイバケーブルを導光させるレ
ーザ波長として、800nm帯域のレーザを用いること
も可能となるため、前記第一の実施形態および第二の実
施形態において記述した紫外レーザ光を出射可能な照射
用光ファイバケーブルとしては、先端部にNd:YAG
固体レーザ結晶と2つの非線形光学結晶を備えたものを
用いることもできる。
【0051】図11は、本発明に基づく第三の実施形態
における医療用レ−ザ照射装置の構成を示したもので、
1はレーザ照射装置本体であり、波長970nmの半導
体レーザ光源を内蔵している。2は照射に用いる第1の
光ファイバケーブルとして石英光ファイバ、3は同じく
照射に用いる第2の光ファイバケーブルであり石英光フ
ァイバの先端部3aに波長2.8μmのレーザが発振可
能な固体レーザ発振部が一体化されている。4も同じく
照射に用いる第三の光ファイバケーブルであり、石英光
ファイバの先端部4aには波長551nmのレーザが発
振可能な固体レーザ発振部と非線形光学結晶からなる波
長変換部が一体化されている。5、6、7はレーザ照射
装置本体において、それぞれ光ファイバケーブル2、
3、4を接続するレセプタクルであり、これらは後述す
るように互いに他の組み合わせができないように異なる
形状を有した嵌合部分を備えている。8は光ファイバケ
ーブル2、3、4の選択スイッチであり、9、10、1
1は選択スイッチ8により光ファイバケーブル2、3、
4の内いずれが選択されているかを示す発光ランプ式の
インジケータである。12はレーザ照射が可能であるこ
とを示すランプ兼スイッチであり、13はレーザ出力と
照射波形を選択する出力設定スイッチ、14は設定スイ
ッチ13による設定値を表示する表示部である。15は
フットスイッチであり、術者が足で踏むことによりレー
ザ出力を任意のタイミングでON/OFFする。16は
緊急停止スイッチであり、このスイッチを押すことで、
いかなる動作も停止させることができる。
【0052】光ファイバケーブル3の先端には、前述し
たように、固体レーザ発振部が一体化されているが、そ
の構造は、図3に示した第一の実施形態における照射用
光ファイバケーブル41の先端部41aの構造と全く同
一である。
【0053】また、光ファイバケーブル4の先端には、
固体レーザ発振部と非線形光学結晶からなる波長変換部
が一体化されているが、その構造は、図4に示した第一
の実施形態における照射用光ファイバケーブル51の先
端部51aの構造と全く同一である。
【0054】また、図11におけるレセプタクル5、
6、7へ嵌合させる光ファイバケーブル2、3、4のコ
ネクター部分の構造は、図5に示した第一の実施形態の
ものと同様である。さらには、光ファイバケーブル2、
3、4を識別するための突起19の形状も、図6に示し
た第一の実施形態のものと同様である。
【0055】図12は、レーザ照射装置本体1の内部に
おいて、用いる光ファイバケーブルを切り替えるための
機構を示したもので、21は半導体レーザ光源、22は
半導体レーザ光源21より出射したレーザ光、23、2
4、25は反射鏡であり、この内24、25は移動手段
を備えている。26、27、28は集光レンズであり、
反射鏡23、24、25で反射されたレーザ光22を集
光し、それぞれ光ファイバケーブル2、3、4へ結合さ
せる。29は制御回路であり、光ファイバケーブル選択
スイッチ8で選択された光ファイバケーブルの種類に従
って、反射鏡24や25の位置を制御することによりレ
ーザ光22の光路を切り替えると共に、必要に応じて半
導体レーザ21の温度を制御することで波長調整を行
う。また、制御回路29は、出力設定スイッチ13で入
力され、表示部14に表示されたレーザ出力や照射波形
に従って、半導体レーザ21の駆動条件を制御する。
【0056】以上のように構成された医療用レ−ザ照射
装置の動作を図11及び図12を用いて説明する。図1
1における光ファイバケーブル選択スイッチ8を、例え
ば光ファイバケーブル2に合わせて設定すると、インジ
ケータ9のランプが点灯すると共に、図12における反
射鏡24および25はレーザ光22の光路より外れ、レ
ーザ光22が反射鏡23へ入射するように移動して、光
ファイバケーブル2が使用可能となるようレーザ光22
の光路選択が成される。
【0057】光ファイバケーブル2を用いて照射するレ
ーザの出力モード、出力値および照射時間は図1におけ
る出力設定スイッチ13を用いて任意の値に設定し、こ
れらの値は表示部14に表示される。ここで、出力モー
ドとは、照射するレーザ光の時間波形のことを言う。
【0058】光ファイバケーブル選択スイッチ8および
出力設定スイッチ13を設定し終えたら、スイッチ12
を押すと前記スイッチと一体化したランプが点灯し、図
12における制御回路29により異常が無いことが確認
された後、レーザ照射待機状態となる。前記待機状態に
おいて、図11におけるフットスイッチ15を踏むと、
光ファイバケーブル2の先端部より半導体レーザ21の
波長970nmレーザ光を出力させることができる。
【0059】また、本レーザ照射装置の別の動作とし
て、光ファイバケーブル選択スイッチ8を光ファイバケ
ーブル3に合わせて設定すると、インジケータ10のラ
ンプが点灯すると共に、反射鏡25はレーザ光22の光
路より外れ、反射鏡24がレーザ光22を反射するよう
に移動して、光ファイバケーブル3が使用可能となるよ
うレーザ光22の光路選択が成される。光ファイバケー
ブル3を用いて照射するレーザの出力モード、出力値お
よび照射時間は表示部14に表示され、出力設定スイッ
チ13を用いて任意の値に設定する。
【0060】なお、半導体レーザ21は光ファイバケー
ブル3の先端部に一体化された固体レーザ媒質72(図
3参照)の励起光源として機能するため、表示部14に
は固体レーザ発振部3aより出射される波長2.8μm
のレーザ出力76(図3参照)の設定値が表示される
が、実際の制御は制御回路29により半導体レーザ21
の出力に対して行われ、また半導体レーザ21の発振波
長は、固体レーザ媒質72で波長2.8μmを発振させ
るのに最も効率のよい967nmにチューニング(変
更)される。
【0061】光ファイバケーブル選択スイッチ8および
出力設定スイッチ13を設定し終えたら、スイッチ12
を押すと前記スイッチと一体化したランプが点灯し、制
御回路29により異常が無いことが確認された後、レー
ザ照射待機状態となる。前記待機状態において、フット
スイッチ15を踏むと、固定レーザ媒質72が、半導体
レーザ光22で励起され、光ファイバケーブル3の先端
部より波長2.8μmのレーザ光76を出力させること
ができる。
【0062】さらに、本レーザ照射装置の別の動作とし
て、光ファイバケーブル選択スイッチ8を光ファイバケ
ーブル4に合わせて設定すると、インジケータ11のラ
ンプが点灯すると共に、反射鏡25がレーザ光22を反
射するように移動して、光ファイバケーブル4が使用可
能となるようレーザ光22の光路選択が成される。光フ
ァイバケーブル4を用いて照射するレーザの出力モー
ド、出力値および照射時間は表示部14に表示され、出
力設定スイッチ13を用いて任意の値に設定する。
【0063】なお、半導体レーザ21は光ファイバケー
ブル4の先端部に一体化された固体レーザ媒質83(図
4参照)の励起光として機能するため、表示部14には
波長変換部4aより出射される波長275.5nmのレ
ーザ出力86(図4参照)の設定値が表示されるが、実
際の制御は制御回路29により半導体レーザ21の出力
に対して行われ、また半導体レーザ21の発振波長は、
固体レーザ媒質83で波長551nmを発振させるのに
最も効率のよい975nmに変更される。
【0064】光ファイバケーブル選択スイッチ8および
出力設定スイッチ13を設定し終えたら、スイッチ12
を押すと前記スイッチと一体化したランプが点灯し、制
御回路29により異常が無いことが確認された後、レー
ザ照射待機状態となる。前記待機状態において、フット
スイッチ15を踏むと、固定レーザ媒質83が、半導体
レーザ光22で励起され、波長551nmのレーザ光8
4が発振すると共に、前記レーザ光84が非線形光学結
晶85で波長を2分の1に変換され、光ファイバケーブ
ル4の先端部より波長275.5nmのレーザ光86を
出力させることができる。
【0065】また、図5に一構成例を示したところの光
ファイバケーブル2、3、4をレーザ照射装置本体1に
接続するためのコネクターには、それぞれ図6における
19a、19b、19cに示した突起が具備されると共
に、前記レーザ照射装置本体1におけるレセプタクル
5、6、7は、前記突起19a、19b、19cに対応
した嵌合部を備えているため、光ファイバ2、3、4
は、それぞれレセプタクル5、6、7と排他的に接続す
ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明の構成によれ
ば、医療用レーザ照射装置において、石英光ファイバで
伝送可能な複数波長のレーザ光を出力するレーザ照射装
置1台に対して、先端部分に固体レーザ媒質および/又
は非線形光学結晶を備えたものを含む少なくとも2つの
照射用光ファイバケーブルを用いてこれらを使い分ける
ことで、前記照射用光ファイバケーブル先端から石英光
ファイバでは伝送しにくい例えば紫外波長領域や、波長
2.5μmを超えるような波長帯域のレーザ光を少なく
とも2波長出射させることができる。
【0067】また、汎用の石英光ファイバからなる中継
用光ファイバケーブルを用いることもできるため、前記
照射用光ファイバケーブルの長さを短くでき、このため
滅菌等の取り扱い上必要不可欠な処理も容易に行うこと
ができると共に、医療現場において併用する他の医療用
具の長さに合わせることも可能となる。
【0068】更に、前記した2種類以上の照射用光ファ
イバケーブルを識別する機構を備えることで、異なる照
射光ファイバケーブルの接続を間違ることもなく、安全
にレーザ照射装置を使用することができ、その実用的効
果は大きく向上することになり、医療用レーザ照射装置
の用途拡大に大きく寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における医療用レーザ
照射装置の構成図である。
【図2】第1の実施形態における半導体レーザ光源の温
度を制御する構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における医療用レーザ
照射装置に用いる照射用光ファイバケーブル41の要部
断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における医療用レーザ
照射装置に用いる照射用光ファイバケーブル51の要部
断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における医療用レーザ
照射装置に用いる照射用光ファイバケーブルの接続部分
の構成図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における医療用レーザ
照射装置に用いる照射用光ファイバケーブルの接続部分
に用いる部品図である。
【図7】本発明の第1の実施形態における医療用レーザ
照射装置の照射用光ファイバケーブル接続用レセプタク
ルの構成図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における医療用レーザ
照射装置の外観図である。
【図9】医療用レーザ照射装置の外観図である。
【図10】医療用レーザ照射装置の内部構成図である。
【図11】本発明の第三の実施形態における医療用レー
ザ照射装置の外観図である。
【図12】第三の実施形態におけるレーザ光の光路を変
更する構成を示した図である。
【符号の説明】
19 識別用部品(突起) 40 レーザ照射装置本体 41 照射用光ファイバケーブル(波長2.8μm用) 42 レセプタクル 43、44、45 インジケータ 46 出力設定スイッチ 47 表示部 48 照射確認スイッチ/ランプ 49 緊急停止スイッチ 50 フットスイッチ 51 照射用光ファイバケーブル(波長275.5nm
用) 62 スライド部 63 バネ 64 スイッチ 80 中継用光ファイバケーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ照射装置本体と、前記レーザ照射
    装置本体に接続して用いる少なくとも2つの照射用光フ
    ァイバケーブルとで構成された医療用レーザ照射装置に
    おいて、前記照射用光ファイバケーブルが、石英光ファ
    イバを導光路とし、前記石英光ファイバの先端部に石英
    光ファイバの導光が実質上困難な波長のレーザ光を発生
    可能な固体レーザ媒質および/又は非線形光学結晶を備
    えると共に、前記レーザ照射装置本体が、石英光ファイ
    バを伝送可能な複数波長のレーザ光を発振可能なレーザ
    光源とレーザ光出射口を備えることにより、前記レーザ
    照射装置に接続した前記照射用光ファイバケーブルの種
    類に応じて、前記固体レーザ媒質を励起するため又は前
    記非線形光学結晶で波長変換するために適した波長のレ
    ーザ光を選択的に前記照射用光ファイバケーブル中を導
    光し、石英光ファイバの導光が実質上困難な波長を含む
    少なくとも2つの波長のレーザ光を前記照射用光ファイ
    バケーブル先端部より出射することを特徴とする医療用
    レーザ照射装置。
  2. 【請求項2】 前記レーザ照射装置本体に接続された前
    記照射用光ファイバケーブルの種類を検知する検知手段
    と、前記照射用光ファイバケーブルの種類に基づき、前
    記レーザ照射装置本体から出力するレーザ波長を変える
    変更手段とを更に具備することを特徴とする請求項1に
    記載の医療用レーザ照射装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザ照射装置本体が備えるレーザ
    発生手段が、半導体レーザを備えることを特徴とする請
    求項1記載の医療用レーザ照射装置。
  4. 【請求項4】 前記レーザ照射装置本体と、前記照射用
    光ファイバケーブルの間に、石英光ファイバからなる中
    継用光ファイバケーブルを更に具備することを特徴とす
    る請求項1記載の医療用レーザ照射装置。
  5. 【請求項5】 前記中継用光ファイバケーブルに接続さ
    れた前記照射用光ファイバケーブルの種類を検知する手
    段と、前記照射用光ファイバケーブルの種類に基づき、
    前記レーザ照射装置本体から出力するレーザ波長を変え
    る変更手段とを更に具備することを特徴とする請求項4
    記載のレーザ照射装置。
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KR101531668B1 (ko) * 2013-08-05 2015-06-26 한국전기연구원 복수의 반도체 광원을 가지는 광원 융합형 다기능성 의료장비

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