JPH10322824A - 電力機器の絶縁診断用アンテナ装置 - Google Patents

電力機器の絶縁診断用アンテナ装置

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JPH10322824A
JPH10322824A JP9122090A JP12209097A JPH10322824A JP H10322824 A JPH10322824 A JP H10322824A JP 9122090 A JP9122090 A JP 9122090A JP 12209097 A JP12209097 A JP 12209097A JP H10322824 A JPH10322824 A JP H10322824A
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JP
Japan
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bushing
current transformer
antenna
tank
transformer case
Prior art date
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Pending
Application number
JP9122090A
Other languages
English (en)
Inventor
Munechika Saito
宗敬 斉藤
Kazuhiko Horikoshi
和彦 堀越
Hitoshi Nakai
仁志 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP9122090A priority Critical patent/JPH10322824A/ja
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Testing Relating To Insulation (AREA)
  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)
  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力機器の絶縁診断に用いるアンテナ装置
を、簡単な構造で、取り付けが容易なものとする。 【解決手段】 ブッシング4の下部に配置した変流器ケ
ース7のカバー11と蓋板12との間を給電点として、
伝送ケーブル9を接続してアンテナを構成する。このア
ンテナ装置は、構成が簡単であり、接地電位にある部分
を利用するため安全である。本発明は、この他にも、ブ
ッシング変流器ケース、タンクなどの接地電位にある金
属構造体をアンテナ素子として利用することができる。
また、ケース、タンクなどにスロットを形成してスロッ
トアンテナを形成することができる。さらに、変流器ケ
ースなどに、小型のアンテナを配置することにより、上
記と同等の効果を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス絶縁開閉装置
(GIS)、ガス遮断器(GCB)、真空遮断器(VC
B)などの電力機器における絶縁診断用アンテナ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力機器が何らかの原因で絶縁性能が劣
化すると、アーク閃絡事故に至る前に予兆現象として部
分放電が発生することが知られている。従来より、この
部分放電により発生する電磁波をアンテナにより検出し
て、電力機器の絶縁診断を行うことが行われている。
【0003】図1に、従来の絶縁診断用アンテナ装置を
備えた電力機器を示す。図において、(a)は全体構成
を表し、(b)はアンテナ取り付け部の詳細を示す。図
において、1は遮断部である。2は、内部に遮断部を収
納したタンクで、上部にブッシング取り付け用の管台部
3が設けられ、その管台部3にブッシング4が取り付け
られる。5はフランジで、ブッシング4をその基部にお
いて管台部3に固定する。6はブッシング変流器で、ブ
ッシング4の下部で、管台部3の外周に取り付けられ
る。7は、ブッシング変流器6を収納する変流器ケース
である。
【0004】従来のアンテナ8は、2つの円環状のアン
テナ素子81,82がフランジ5の外周に上下2段に配
置される。各アンテナ素子81,82は断面が円形のシ
ールド構造とされる。各アンテナ素子81,82の対向
する点が給電点とされ、この給電点に同軸ケーブル9の
導体が接続され、同軸ケーブル9の他端は絶縁診断装置
に導かれる。なお、この絶縁診断装置としては任意の公
知のものが使用できるので、ここでの説明は省略する。
【0005】また、各アンテナ素子81,82は、給電
点の反対側の位置において導体83により接続され、短
絡部を形成する。ただし、この短絡部は省略することも
できる。タンク2内で絶縁異常が発生すると、その初期
段階において部分放電が発生し、電磁波が生じる。この
電磁波は、金属製のタンク2により覆われているため、
外部に放射されないが、タンク2の開口であるブッシン
グ4の取り付け部分より外部へ漏れる。ブッシング4の
取り付け基部に配置されたアンテナ8は、この電磁波を
検知する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電力機器の
絶縁診断用アンテナ装置は、取り付けが比較的簡単に行
えるものであるが、更に、簡単に取り付けられることが
要求されている。また、このアンテナ装置は高電圧部の
近くに配置されるため、電力機器を停電させないと取
り付けることができない、電界を緩和するためのシー
ルド構造が必要である、アンテナに高圧の誘導電圧が
誘起されることがあるといった問題がある。
【0007】本発明は、これらの点に鑑みなされたもの
で、電力機器の絶縁診断に用いるアンテナ装置を、簡単
な構造で、取り付けが容易なものとすることを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものである。本発明の第1の態様
においては、タンクに取付けたブッシングと、ブッシン
グの取付け基部に設けたブッシング変流器と、このブッ
シング変流器を収納する変流器ケースを具備する電力機
器において、変流器ケース、タンクなどの接地電位にあ
る金属構造体をアンテナ素子として利用する。変流器ケ
ース、タンクなどにおいて、間隔を置いて対向する部分
に給電点を設けるか、又はこれらの部分にスロット(細
長い孔)を形成してそのスロットを挟む部分に給電点を
設けて、これら各給電点に伝送ケーブルを接続すること
によりアンテナを形成する。
【0009】このアンテナ装置によれば、既存の変流器
ケース又はタンクに給電点を設けるだけであるので、ア
ンテナ装置の設置が簡単に行え、低コストのものとする
ことができる。また、接地電位にある部分を利用してア
ンテナ装置を形成するので、アンテナに高電圧が誘起さ
れることがなく安全であり、かつ、電力機器を停電させ
なくとも取り付け又は取り外し作業を行うことができ
る。
【0010】本発明の第2の態様としては、小型のアン
テナをブッシング取り付け用のフランジ部、又は、変流
器ケースの下部などに取り付ける。この小型のアンテナ
としては、球状アンテナ、ロッドアンテナ、スロットア
ンテナなどの各種アンテナが使用可能である。このアン
テナ装置によれば、アンテナが小型であるため、取り付
けが簡単である。また、小型であるため、高電圧が誘起
されることがなくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図を用いて説明する。なお、以下の各図においては、同
一の機能を有するものには同一の符号を付して、重複す
る説明を省略する。
【0012】(実施形態1)図2は、変流器ケースのカ
バーと蓋板をアンテナ素子として利用する例を示す。図
2の(a)は電力機器のブッシング部の断面図、(b)
は変流器ケース7の斜視図である。図において、2は、
内部に遮断部を収納した金属製のタンクである。3は、
タンク2の上部に形成され、ブッシング4を取り付ける
ための管台部である。16はブッシング導体である。5
は、ブッシング4をその基部において管台部3に固定す
るフランジである。6はブッシング変流器で、ブッシン
グ4の下部で、管台部3の外周に取り付けられる。7
は、ブッシング変流器6を収納する変流器ケースであ
る。
【0013】変流器ケース7は、変流器6の外周を覆う
金属製のカバー11と、変流器6の下部を塞ぐ金属製の
蓋板12を有する。また、カバー11と蓋板12の間に
は、変流器ケース7が変流器6の2次側に1ターンを形
成するのを防止するために絶縁物13が挿入されてい
る。この絶縁物13を挟んだ位置において、カバー11
と蓋板12に給電点14,15を設け、各給電点14,
15に同軸ケーブル9の導体を接続する。なお、この同
軸ケーブル9の代わりにその他の伝送ケーブルを使用す
ることが可能である。この点は、以下の他の実施形態に
おいても同様である。
【0014】なお、各給電点14,15と同軸ケーブル
9との接続に際しては、変流器6の2次側で変流器ケー
ス7が1ターンを形成しないように、コンデンサ10が
挿入される。また、給電点14,15の反対側におい
て、カバー11と蓋板12の間が1ターン形成防止用の
コンデンサ10で短絡されて短絡部が形成される。これ
により、図(b)に示すように、絶縁物13の部分がス
ロットとなって、カバー11と蓋板12とでスロットア
ンテナを形成する。なお、本例では短絡部を省略するこ
とが可能である。
【0015】本例のアンテナ装置によれば、既存の変流
器ケースに給電点及び短絡部を設けるだけであるので、
アンテナ装置の設置が簡単に行え、低コストのものとす
ることができる。また、接地電位にある変流器ケース7
を利用してアンテナ装置を形成するので、アンテナに高
電圧が誘起されることがなく安全であり、かつ、電力機
器を停電させなくとも取り付け又は取り外し作業を行う
ことができる。
【0016】(実施形態2)図3は、変流器ケースの蓋
板をアンテナ素子として利用する例を示す。図3は、蓋
板12の斜視図である。蓋板12は、前述の図1及び図
2に示されるように、変流器ケース7の下方を塞ぐもの
である。蓋板12には、管台部3を通すための円形の孔
21が形成されており、その外側にこれと同心円状にス
ロット22が、短絡部23を残してほぼ全周に渡って形
成される。蓋板12の内側と外側は、短絡部23により
連結されて機械的に一体化されている。この短絡部23
と反対側の位置で、スロット22を挟んだ位置に給電点
14,15が設けられ、同軸ケーブル9の導体が接続さ
れて、アンテナ装置が構成される。
【0017】本例においては、既存の変流器ケースの蓋
板12にスロットを形成する必要性が生じるが、図2の
例とほぼ同様に、アンテナ装置の設置が簡単に行え、低
コストのものとすることができ、アンテナに高電圧が誘
起されることがなく安全であり、かつ、電力機器を停電
させなくとも取り付け又は取り外し作業を行うことがで
きる。
【0018】(実施形態3)図4は、変流器ケースとタ
ンクとの電位差を検出するアンテナ装置の例を示す。図
(a)はアンテナ装置の構成を示し、(b)は、給電点
における接続方法の1例を示すものである。変流器ケー
ス7のカバー11の下端と、タンク2とが空隙を介して
対向する点が給電点14,15とされ、各給電点14,
15に同軸ケーブル9の導体が接続される。通常、電力
機器のブッシング4は、その軸方向を斜めに配置してい
るので、カバー11とタンク2間の空隙の寸法が一番小
さいところが給電点14,15として選択される。この
アンテナ装置では、部分放電の電磁波によって生じるカ
バー11とタンク2の電位差が検出される。
【0019】なお、本例でも、変流器ケース7と管台部
3とタンク2とで変流器6の2次側に1ターンを形成す
るのを防止するため、同軸ケーブル9の導体の一方にコ
ンデンサ10が挿入される。また、給電点の反対側にお
いても、カバー11とタンク2の間がコンデンサ16で
接続されて短絡部を形成する。なお、この短絡部は省略
可能である。
【0020】図4(b)に、給電点14,15と導体と
の接続手段の1例を示す。この接続手段として、マグネ
ットシート26と金属シート27を一体化した電極25
が使用される。これを使用することによって、給電点1
4,15に対する電極25の着脱を自在なものとするこ
とができる。なお、給電点と導体との接続方法として
は、図示のものだけでなく、任意のものを採用できる。
【0021】本例のアンテナ装置によれば、既存の変流
器ケースとタンクとの間に給電点及び短絡部を設けるだ
けであるので、実施形態1と同様に、アンテナ装置の設
置が簡単に行え、低コストのものとすることができ、ア
ンテナに高電圧が誘起されることがなく安全であり、か
つ、電力機器を停電させなくとも取り付け又は取り外し
作業を行うことができる。
【0022】(実施形態4)図5は、ブッシング取り付
け用のフランジ近辺にアンテナ素子を取り付ける例を示
す。図5において、31は、球形の電極であり、適当な
絶縁物を介して管台部3に取り付けられる。そして、こ
の球形電極31と、接地電位にある管台部3の給電点1
4,15に同軸ケーブル9の導体が接続される。なお、
本例においては、同軸ケーブル9と接地側との接続は省
略することができる。また、電極31の形状は、充電部
に対向する部分が球面をしていれば良いので、半球形と
することもできる。
【0023】本例によれば、電極31は球状という簡単
なシールド形状で構成されるので、コストを高くするこ
とがない。また、アンテナ装置が小型であるので、電力
機器を停電しなくとも簡単に取り付けることができ、か
つ、アンテナ電極31に高電圧が誘起されることがな
い。
【0024】(実施形態5)図6は、ブッシング取り付
け用タンクに沿わせてロッドアンテナを配置する例を示
す。変流器ケース7の側面に沿って、ロッドアンテナ3
2が取り付けられ、ロッドアンテナ32の先端はフラン
ジ5に対向する位置まで延ばされる。ロッドアンテナ3
2の取り付けは、絶縁物28を介して変流器ケース7に
固定される。ロッドアンテナ32の先端は球形などのシ
ールド形状とされる。ロッドアンテナ32と変流器ケー
ス7のそれぞれの給電点14,15に同軸ケーブル9の
導体が接続される。
【0025】なお、本例では、同軸ケーブル9と変流器
ケース7との接続を省略することができる。また、変流
器ケース7を具備しない電力機器においては、ロッドア
ンテナ32は、ブッシング4の取り付け用管台部3に沿
って配置すれば良い。さらに、変流器ケース7に沿う部
分を全部ロッド状にする必要はなく、一部を電線に置き
換えることもできる。
【0026】本例によれば、入手が容易なロッドアンテ
ナ32を使用するだけであるので、コストを低減でき
る。また、アンテナ装置が小型であるので、電力機器を
停電しなくとも簡単に取り付けることができ、かつ、ロ
ッドアンテナ32に高電圧が誘起されることがない。
【0027】(実施形態6)図7は、ブッシング取り付
け用のフランジ近辺にスロットアンテナを取り付ける例
を示す。図(a)はスロットアンテナの取付状態を示
し、(b)はスロットアンテナの詳細を示す図である。
図において、33はスロットアンテナで、スロット34
を中央に形成した四角形の金属板からなり、同一材料か
らなる台36上に垂直に配置される。スロットアンテナ
33の上部でブッシング4と対向する部分には、断面円
状のシールド電極35が取り付けられる。スロット34
の中央部分を挟んだ給電点14,15に同軸ケーブル9
の導体が接続される。また、このアンテナ装置は、絶縁
物38を介して変流器ケース7上に取り付けられる。
【0028】本例によれば、小型のスロットアンテナ3
3を使用していることと、高電圧部と対向する部分にシ
ールド形状の電極が取り付けられることから、取り付け
が簡単に行え、また、アンテナ電極31に高電圧が誘起
されることがない。
【0029】(実施形態7)図8は、変流器ケース7の
下部にスロットアンテナを取り付けた例を示す。アンテ
ナとして、図(b)に示す帯状スロットアンテナ37が
用意される。この帯状スロットアンテナ37は、変流器
ケース7の外周と同一形状に湾曲して形成され、図
(a)に示すように変流器ケース7の下部に取り付けら
れる。この取り付け方法としては、絶縁物を介して取り
付けても、直接取り付けても良い。また、スロットアン
テナ37は、その中央部のスロットを挟んだ位置の給電
点14,15において、同軸ケーブル9の導体と接続さ
れる。
【0030】本例によれば、変流器ケース7に簡単な構
造のスロットアンテナを取り付けるだけであるので、ア
ンテナ装置の設置が簡単に行え、低コストのものとする
ことができる。また、接地電位にある変流器ケース7を
利用してアンテナ装置を取り付けるので、アンテナに高
電圧が誘起されることがなく安全であり、かつ、電力機
器を停電させなくとも取り付け又は取り外し作業を行う
ことができる。
【0031】(実施形態8)図9は、変流器ケース7の
カバー11にスロットアンテナを形成した例を示す。図
9において、41は、変流器ケース7のカバー11に形
成されたスロットである。このスロット41の中央で、
このスロット41を挟んだ位置に給電点14,15が形
成されて、同軸ケーブル9の導体が接続される。
【0032】本例のアンテナ装置によれば、変流器ケー
ス7のカバー11にスロット41を設けるだけであるの
で、低コストのものとすることができる。また、接地電
位にある変流器ケース7を利用してアンテナ装置を形成
するので、アンテナに高電圧が誘起されることがなく安
全であり、かつ、電力機器を停電させなくとも取り付け
又は取り外し作業を行うことができる。
【0033】(実施形態9)図10及び図11は、電力
機器のタンク上にロッドアンテナを取り付ける例を示
す。図10(a)(b)、図11はそれぞれ異なる例を
示す。図10(a)は、ロッドアンテナ32を、変流器
ケース7の下部の空間においてタンク2上に取り付けた
ものを示す。ロッドアンテナ32は、適当な絶縁物を介
してタンク2上に取り付けられる。図示は省略するが、
同軸ケーブル9の導体がロッドアンテナ32とタンク2
に接続される。
【0034】ロッドアンテナ32の長さがタンク2と変
流器ケース7の間の空間に納まらない場合は、図10
(b)に示すように、変流器ケース7の下部から外れた
位置にロッドアンテナ32を配置することができる。図
11に示す例では、変流器ケース7の下部における管台
部3にロッドアンテナ32を水平方向に取り付ける。こ
の例では、ロッドアンテナ32の長さに関係なく取り付
けることができる。
【0035】本例では、入手が容易なロッドアンテナ3
2を使用するだけであるので、コストを高くすることが
ない。また、アース電位にあるタンク2と変流器ケース
7に囲まれた場所にロッドアンテナ32が配置されるの
で、電力機器を停電しなくとも簡単に取り付けることが
でき、かつ、ロッドアンテナ32に高電圧が誘起される
ことがない。なお、本例においても、同軸ケーブルと接
地電位間との接続は省略することができる。
【0036】(実施形態10)上述の各実施形態におい
ては、スロットアンテナ、ロッドアンテナなどが使用さ
れているが、本発明のアンテナとしては、更に、各種の
アンテナを使用することができる。その例について図1
2〜図16を用いて説明する。図12は、以下に説明す
る各種アンテナの取り付け方法を示すもので、前述の図
1に示すガス遮断器を側面から見た状態を表している。
アンテナ51は、変流器ケース7とタンク2との間の空
間を利用して適当な手段で取り付けられる。
【0037】図13は、三角形ダイポール形アンテナの
例を示す。三角形ダイポール形アンテナ51は、二枚の
二等辺三角形(正三角形を含む)の導体板52,53か
ら構成される。各導体板52,53は1つの頂点同士が
数mm程度のなるべく狭い間隔を置いて一垂直面上に配
置される。各導体板52,53は適当な絶縁物により相
互に支持され、図12に示すように、変流器ケース7の
下部に配置される。各導体板52,53の頂点が給電点
14,15とされ、同軸ケーブル9の導体が接続され
る。
【0038】図14(a)はディスク−デルタ形アンテ
ナの例を示す。ディスク−デルタ形アンテナ55は、水
平に配置される導体円板56と、その下部に垂直に配置
される二等辺三角形の導体板57から構成され、三角形
の導体板57の頂点が導体円板56の中心に対して間隔
を置いて配置される。三角形の導体板57の頂点と導体
円板56の中心が給電点14,15とされて、同軸ケー
ブル9の導体が接続される。
【0039】各板56,57は図示しない適当な絶縁物
により支持され、同時に、図12に示すように、変流器
ケース7の下部に配置される。なお、導体円板56に代
えて、図(b)に示すように、放射状に配置された複数
の導体棒58を使用することもできる。図15(a)
は、三角形−グランドプレーン形アンテナの例を示す。
三角形−グランドプレーン形アンテナ61は、垂直方向
に配置される二等辺三角形の導体板62と、水平方向に
配置される四角形のグランドプレーン63とから構成さ
れる。グランドプレーン63の中央に開口が形成され、
開口に小型のブッシング64が取り付けられる。このブ
ッシング64により、三角形の導体板62が保持され
る。
【0040】グランドプレーン63のブッシング64の
近傍位置とブッシング64で支持された導体が給電点1
4,15とされて、同軸ケーブル9の導体が接続され
る。このグランドプレーン形アンテナ61は図示しない
適当な絶縁物により支持され、図12に示すように、変
流器ケース7の下部に配置される。図(b)は、グラン
ドプレーン変形アンテナの例を示す。この例では、四角
形の導体板65が垂直方向に配置される。また、導体板
65に開口が形成され、開口に小型のブッシング64が
取り付けられる。このブッシング64により、逆三角形
の導体板62が保持される。導体板65に絶縁物からな
る板66が張りつけられ、この絶縁板66が、例えば、
タンク2と管台部3の間の補強金物に共締めされて、ア
ンテナ装置が変流器ケース7の下部に取り付けられる。
なお、この場合は、垂直の導体板65がグランドプレー
ンとして機能する。
【0041】また、図(c)に示すように、(b)の垂
直の導体板65を水平に配置されたグランドプレーン6
7に取り付けることもできる。この場合、垂直に配置さ
れた導体板65は水平のグランドプレーン67と電気的
に同電位とされる。図16は、ダイポールアンテナの例
を示す。このダイポールアンテナ71は、図(a)に示
すように、一方の導体が変流器ケース11に取り付けら
れて配置される。ダイポールアンテナ71は、図(b)
に示すように、導体からなる2つの棒状体72,73
が、間隔を開けて同軸的に配置されて構成される。各棒
状体72,73は、直径15〜50mm、長さ10〜1
50mmの範囲で選ばれる。両導体71,72が近接す
る部分に給電点14,15が設けられ、同軸ケーブル9
の導体が接続される。
【0042】以上説明した図12〜図16の例によれ
ば、アンテナ装置が小型であり、アース電位にあるタン
ク2と変流器ケース7に囲まれた場所にロッドアンテナ
32が配置されるので、電力機器を停電しなくとも簡単
に取り付けることができ、また、ロッドアンテナ32に
高電圧が誘起されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の絶縁診断用アンテナ装置を具備した電力
機器の構成図。
【図2】本発明の絶縁診断用アンテナ装置の実施形態1
を示す図。
【図3】本発明の絶縁診断用アンテナ装置の実施形態2
を示す図。
【図4】本発明の絶縁診断用アンテナ装置の実施形態3
を示す図。
【図5】本発明の絶縁診断用アンテナ装置の実施形態4
を示す図。
【図6】本発明の絶縁診断用アンテナ装置の実施形態5
を示す図。
【図7】本発明の絶縁診断用アンテナ装置の実施形態6
を示す図。
【図8】本発明の絶縁診断用アンテナ装置の実施形態7
を示す図。
【図9】本発明の絶縁診断用アンテナ装置の実施形態8
を示す図。
【図10】本発明の絶縁診断用アンテナ装置の実施形態
9を示す図(その1)。
【図11】本発明の絶縁診断用アンテナ装置の実施形態
9を示す図(その2)。
【図12】本発明における各種アンテナの取り付け方法
を示す図。
【図13】本発明の絶縁診断用アンテナ装置の実施形態
10を示す図(その1)。
【図14】本発明の絶縁診断用アンテナ装置の実施形態
10を示す図(その2)。
【図15】本発明の絶縁診断用アンテナ装置の実施形態
10を示す図(その3)。
【図16】本発明の絶縁診断用アンテナ装置の実施形態
10を示す図(その4)。
【符号の説明】
2…タンク 3…管台部 4…ブッシング 5…フランジ 6…ブッシング変流器 7…変流器ケース 9…同軸ケーブル 10…コンデンサ 11…カバー 12…蓋板 13…絶縁物 14,15…給電点 31…球状の電極 32…ロッドアンテナ 33…スロットアンテナ 37…ロッドアンテナ 51…三角形ダイポール形アンテナ 55…ディスク−デルタ形アンテナ 61…三角形−グランドプレーン形アンテナ 71…ダイポールアンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02B 3/00 H02B 3/00 M

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクに取付けたブッシングと、前記ブ
    ッシングの取付け基部に設けたブッシング変流器と、こ
    のブッシング変流器を収納する変流器ケースを具備する
    電力機器において、 前記変流器ケースは、相互に間隔を置いて絶縁された変
    流器カバーと蓋板を有し、前記間隔を挟んだ位置で前記
    蓋板と前記変流器カバーに給電点を設けて、これら各給
    電点に伝送ケーブルを接続することによりアンテナを形
    成したことを特徴とする電力機器の絶縁診断用アンテナ
    装置。
  2. 【請求項2】 タンクに取付けたブッシングと、前記ブ
    ッシングの取付け基部に設けたブッシング変流器と、こ
    のブッシング変流器を収納する変流器ケースを具備する
    電力機器において、 前記変流器ケースの蓋板に同心円状のスロットを形成
    し、このスロットを挟んだ位置に2つの給電点を設け
    て、これら各給電点に伝送ケーブルを接続することによ
    りアンテナを形成したことを特徴とする電力機器の絶縁
    診断用アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 タンクに取付けたブッシングと、前記ブ
    ッシングの取付け基部に設けたブッシング変流器と、こ
    のブッシング変流器を収納する変流器ケースを具備する
    電力機器において、 前記変流器ケースと前記タンクが間隔を置いて接近して
    いる位置において、前記ケースと前記タンクに給電点を
    設けて、これら各給電点に伝送ケーブルを接続すること
    によりアンテナを形成したことを特徴とする電力機器の
    絶縁診断用アンテナ装置。
  4. 【請求項4】 フランジを用いてタンクにブッシングを
    取付けた電力機器において、 シールド形状を有する電極を、前記フランジ近傍に設
    け、前記電極に給電点を設けて、この給電点に伝送ケー
    ブルを接続することによりアンテナを形成したことを特
    徴とする電力機器の絶縁診断用アンテナ装置。
  5. 【請求項5】 タンクにブッシングを取付けた電力機器
    において、 前記ブッシング下部の円筒状タンクに沿わせてロッドア
    ンテナを配置したことを特徴とする電力機器の絶縁診断
    用アンテナ装置。
  6. 【請求項6】 フランジを用いてタンクにブッシングを
    取付けた電力機器において、 前記フランジ近傍に、小型スロットアンテナを配置し、
    このスロットアンテナの上部にシールド電極を形成した
    ことを特徴とする電力機器の絶縁診断用アンテナ装置。
  7. 【請求項7】 タンクに取付けたブッシングと、前記ブ
    ッシングの取付け基部に設けたブッシング変流器と、こ
    のブッシング変流器を収納する変流器ケースを具備する
    電力機器において、 前記変流器ケースの下部に、帯状スロットアンテナを取
    り付けたことを特徴とする電力機器の絶縁診断用アンテ
    ナ装置。
  8. 【請求項8】 タンクに取付けたブッシングと、前記ブ
    ッシングの取付け基部に設けたブッシング変流器と、こ
    のブッシング変流器を収納する変流器ケースを具備する
    電力機器において、 前記変流器ケースは変流器の外周を覆うカバーを有し、
    このカバーにスロットを形成し、このスロットを挟んだ
    位置に2つの給電点を設けて、これら給電点に伝送ケー
    ブルを接続することによりアンテナを形成したことを特
    徴とする電力機器の絶縁診断用アンテナ装置。
  9. 【請求項9】 タンクに取付けたブッシングと、前記ブ
    ッシングの取付け基部に設けたブッシング変流器と、こ
    のブッシング変流器を収納する変流器ケースを具備する
    電力機器において、 前記タンク上にロッドアンテナを取り付け、このロッド
    アンテナを前記変流器ケースのカバー下部位置に配置し
    たことを特徴とする電力機器の絶縁診断用アンテナ装
    置。
  10. 【請求項10】 タンクに取付けたブッシングと、前記
    ブッシングの取付け基部に設けたブッシング変流器と、
    このブッシング変流器を収納する変流器ケースを具備す
    る電力機器において、 前記変流器ケースの下部にあるブッシング取り付け用管
    台部にロッドアンテナを取り付け、前記ロッドアンテナ
    を前記変流器ケースの下部に配置するようにしたことを
    特徴とする電力機器の絶縁診断用アンテナ装置。
  11. 【請求項11】 タンクに取付けたブッシングと、前記
    ブッシングの取付け基部に設けたブッシング変流器と、
    このブッシング変流器を収納する変流器ケースを具備す
    る電力機器において、 前記変流器ケースの下部に三角形ダイポール形アンテナ
    を設けたことを特徴とする電力機器の絶縁診断用アンテ
    ナ装置。
  12. 【請求項12】 タンクに取付けたブッシングと、前記
    ブッシングの取付け基部に設けたブッシング変流器と、
    このブッシング変流器を収納する変流器ケースを具備す
    る電力機器において、 前記変流器ケースの下部にディスク−デルタ形アンテナ
    を設けたことを特徴とする電力機器の絶縁診断用アンテ
    ナ装置。
  13. 【請求項13】 タンクに取付けたブッシングと、前記
    ブッシングの取付け基部に設けたブッシング変流器と、
    このブッシング変流器を収納する変流器ケースを具備す
    る電力機器において、 前記変流器ケースの下部に三角形−グランドプレーン形
    アンテナを設けたことを特徴とする電力機器の絶縁診断
    用アンテナ装置。
  14. 【請求項14】 タンクに取付けたブッシングと、前記
    ブッシングの取付け基部に設けたブッシング変流器と、
    このブッシング変流器を収納する変流器ケースを具備す
    る電力機器において、 前記変流器ケースの下部にグランドプレーン変形アンテ
    ナを設けたことを特徴とする電力機器の絶縁診断用アン
    テナ装置。
  15. 【請求項15】 タンクに取付けたブッシングと、前記
    ブッシングの取付け基部に設けたブッシング変流器と、
    このブッシング変流器を収納する変流器ケースを具備す
    る電力機器において、 前記変流器ケースの下部側面にダイポールアンテナを設
    けたことを特徴とする電力機器の絶縁診断用アンテナ装
    置。
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