JPH10322243A - 無線通信装置 - Google Patents

無線通信装置

Info

Publication number
JPH10322243A
JPH10322243A JP9130909A JP13090997A JPH10322243A JP H10322243 A JPH10322243 A JP H10322243A JP 9130909 A JP9130909 A JP 9130909A JP 13090997 A JP13090997 A JP 13090997A JP H10322243 A JPH10322243 A JP H10322243A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
failure
transmission
reception
unit
antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9130909A
Other languages
English (en)
Inventor
Showa Konishi
将和 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP9130909A priority Critical patent/JPH10322243A/ja
Publication of JPH10322243A publication Critical patent/JPH10322243A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナの有効利用を図ることで高い汎用性
をもたせることを課題とする。 【解決手段】 障害検出部15において、3台の運用系
送受信部12a,12b,12cから障害状況を示す障
害情報を入力することで障害を検出し、3台の運用系送
受信部12a,12b,12cのいずれか1台に障害が
検出された場合に、アンテナ選択部16において、その
障害のあった運用系送受信部にあらかじめ割り当てられ
たアンテナを予備系送受信部13に割り当てるようにア
ンテナ切り換えを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は無線通信装置に関
し、詳細には、運用系送受信部の障害発生時にアンテナ
の割り当てを運用系送受信部から予備系送受信部に切り
換える無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来例による無線通信装置を示す
ブロック図である。図8において、61は図示せぬ移動
体通信端末と基地局間での無線中継を行う無線中継部、
62は通常時に使用する運用系送受信部、63は運用系
送受信部62に障害が発生した際に使用する予備系送受
信部、64aは運用系送受信部62に接続されるアンテ
ナ、64bは予備系送受信部63に接続されるアンテナ
である。
【0003】つぎに、動作について説明する。図8に示
した無線通信装置では、無線中継部61が送信データを
運用系送受信部62に送信すると、運用系送受信部2
は、その送信データを無線空間データに変換してアンテ
ナ64aから無線送信する。通常の無線通信時に、運用
系送受信部62に致命的な障害が発生した場合には、無
線中継部61は障害の起きた運用系送受信部62を閉塞
して、代わりに予備系送受信部63を運用系として使用
する。したがって、その障害発生後は、予備系送受信部
61がアンテナ64bを通じて送信を行うことになる。
【0004】このように、従来、運用系送受信部62に
障害が発生した場合の対策として予備系送受信部63を
あらかじめ設置しておくことが一般的に行われている。
すなわち、予備系送受信部63にもあらかじめアンテナ
64bを設置する必要かあることから、送受信部とアン
テナとは1対1の関係で接続される。
【0005】通常、予備系送受信部63に接続されたア
ンテナ64bは非使用状態となるが、障害発生時には予
備系送受信部63が運用系に切り換わるため、その障害
発生後、今度は障害の起こった運用系送受信部62に接
続されたアンテナ64aが非使用状態となる。このた
め、通常時、障害時のいずれにおいても常に未使用のア
ンテナが存在するので、無線資源(この場合にはアンテ
ナ)の有効利用が図れなかった。
【0006】そこで、無線資源の有効利用を図った近似
技術として、例えば特開昭53−115119号公報が
ある。この公報には、1台のアンテナに現用系受信部と
予備系受信部とを接続させておき、現用系,予備系の双
方の受信部について障害発生を監視して、現用系受信部
に障害が発生した場合に同期検出回路への接続を現用系
受信部から予備系受信部に切り換えるという技術が開示
されてる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記公報のように従来
例による無線通信装置は、運用系送受信部だけでなく予
備系送受信部に対してもあらかじめ1台のアンテナを割
り当てておく構成にしたので、運用系送受信部や予備系
送受信部を増設する場合にアンテナと送受信部とを関連
付ける構成に大幅な改良が必要となった。それゆえ、ア
ンテナの有効利用が図れないなど、将来の送受信部の増
設などに対応することが困難であるという問題があっ
た。
【0008】この発明は、上述した従来例による問題を
解消するため、アンテナを有効利用することで将来の送
受信部の増設などに容易に対応できるように汎用性の高
い無線通信装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明に係る無線通信装置は、
1台の運用系送受信部と1台の予備系送受信部とを有
し、通常時に運用系送受信部に1台のアンテナを割り当
てることで無線通信を行う無線通信装置であって、運用
系送受信部から障害状況を示す障害情報を入力すること
で障害を検出する障害検出部と、障害検出部により運用
系送受信部の障害が検出された場合に運用系送受信部に
あらかじめ割り当てられたアンテナを予備系送受信部に
割り当てるアンテナ選択部と、を備えたことを特徴とす
る。
【0010】この発明によれば、運用系送受信部から障
害状況を示す障害情報を入力することで障害を検出し、
運用系送受信部の障害が検出された場合に運用系送受信
部にあらかじめ割り当てられたアンテナを予備系送受信
部に割り当てるようにしたので、予備系送受信部にあら
かじめアンテナを割り当てる必要がなく、障害発生時に
適宜アンテナを割り当てればよく、これによって、アン
テナの有効利用が図れることから、将来の送受信部の増
設などに容易に対応できるように高い汎用性をもたせる
ことが可能である。
【0011】つぎの発明に係る無線通信装置は、M台の
運用系送受信部と1台の予備系送受信部とを有し、通常
時にM台の運用系送受信部それぞれに1台のアンテナを
割り当てることで無線通信を行う無線通信装置であっ
て、M台の運用系送受信部から障害状況を示す障害情報
を入力することで障害を検出する障害検出部と、障害検
出部によりM台の運用系送受信部のいずれか1台に障害
が検出された場合にその運用系送受信部にあらかじめ割
り当てられたアンテナを予備系送受信部に割り当てるア
ンテナ選択部と、を備えたことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、M台の運用系送受信部
から障害状況を示す障害情報を入力することで障害を検
出し、M台の運用系送受信部のいずれか1台に障害が検
出された場合にその運用系送受信部にあらかじめ割り当
てられたアンテナを予備系送受信部に割り当てるように
したので、予備系送受信部にあらかじめアンテナを割り
当てる必要がなく、障害発生時に適宜アンテナを割り当
てればよく、これによって、アンテナの有効利用が図れ
ることから、運用系送受信部の台数がいくら増えても高
い汎用性をもたせることが可能である。
【0013】つぎの発明に係る無線通信装置は、M台の
運用系送受信部と1台の予備系送受信部とを1セットと
した複数セットを有し、通常時に各セットにおいてM台
の運用系送受信部それぞれに1台のアンテナを割り当て
ることで無線通信を行う無線通信装置であって、各セッ
トにおいてM台の運用系送受信部から障害状況を示す障
害情報を入力することで障害を検出する障害検出部と、
各セットにおいて障害検出部によりM台の運用系送受信
部のいずれか1台に障害が検出された場合にその運用系
送受信部にあらかじめ割り当てられたアンテナを同セッ
トの予備系送受信部に割り当てるアンテナ選択部と、を
備えたことを特徴とする。
【0014】この発明によれば、M台の運用系送受信部
と1台の予備系送受信部とを1セットとした複数セット
を用意して、各セットにおいて、M台の運用系送受信部
から障害状況を示す障害情報を入力することで障害を検
出し、M台の運用系送受信部のいずれか1台に障害が検
出された場合にその運用系送受信部にあらかじめ割り当
てられたアンテナを予備系送受信部に割り当てるように
したので、各セット毎に予備系送受信部にあらかじめア
ンテナを割り当てる必要がなく、各セットにおいて障害
発生時に適宜アンテナを割り当てればよく、これによっ
て、アンテナの有効利用が図れることから、運用系送受
信部の台数がいくら増えても高い汎用性をもたせること
が可能である。
【0015】つぎの発明に係る無線通信装置は、障害検
出部は、アンテナ選択部による予備系送受信部への割り
当て後に運用系送受信部が復旧した場合、アンテナ選択
部に対してアンテナの割り当てを元に戻すように制御す
ることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、予備系送受信部への割
り当て後に運用系送受信部が復旧した場合にアンテナの
割り当てを元に戻すようにしたので、障害発生後も復旧
後も同様の手順でアンテナの割り当てを行うことにな
り、これによって、システム制御を簡略化することが可
能である。
【0017】つぎの発明に係る無線通信装置は、M台の
運用系送受信部とN台の予備系送受信部とを有し、通常
時にM台の運用系送受信部それぞれに1台のアンテナを
割り当てることで無線通信を行う無線通信装置であっ
て、M台の運用系送受信部から障害状況を示す障害情報
を入力することで障害を検出する障害検出部と、障害検
出部によりM台の運用系送受信部のいずれか1つに障害
が検出された場合にN台の予備系送受信部のいずれか1
台をマニュアル操作で選択するマニュアルスイッチ部
と、障害検出部により障害が検出された運用系送受信部
にあらかじめ割り当てられたアンテナをマニュアルスイ
ッチ部により選択された予備系送受信部に割り当てるア
ンテナ選択部と、を備えたことを特徴とする。
【0018】この発明によれば、M台の運用系送受信部
から障害状況を示す障害情報を入力することで障害を検
出し、M台の運用系送受信部のいずれか1つに障害が検
出された場合にN台の予備系送受信部のいずれか1台を
マニュアル操作で選択して、運用系送受信部にあらかじ
め割り当てられたアンテナを予備系送受信部に割り当て
るようにしたので、予備系送受信部にあらかじめアンテ
ナを割り当てる必要がなく、障害発生時に適宜マニュア
ル操作でアンテナを割り当てればよく、これによって、
アンテナの有効利用が図れることから、マニュアル操作
でアンテナの割り当てを行うようにしても高い汎用性を
もたせることが可能である。
【0019】つぎの発明に係る無線通信装置は、障害検
出部は、複数種の障害条件をあらかじめ記憶しており、
入力された障害情報があらかじめ記憶された複数種の障
害条件のうちのいずれか1つにでも合致した場合にその
状況を障害として検出することを特徴とする。
【0020】この発明によれば、入力された障害情報が
あらかじめ記憶された複数種の障害条件のうちのいずれ
か1つにでも合致した場合にその状況を障害として検出
するようにしたので、障害条件の内容に応じて致命的な
障害などを検出することが容易となり、これによって、
システムの信頼性を向上させることが可能である。
【0021】つぎの発明に係る無線通信装置は、障害条
件の項目には、受信入力レベル,受信データ誤り率,隣
接チャネル漏洩電力,受信入力電圧などが含まれること
を特徴とする。
【0022】この発明によれば、障害条件の項目に、受
信入力レベル,受信データ誤り率,隣接チャネル漏洩電
力,受信入力電圧などを含めるようにしたので、障害条
件を詳細に規定することが可能となり、これによって、
システムの信頼性を向上させることが可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る無線通信装置の好適な実施の形態を詳細に説
明する。
【0024】(実施の形態1)まず、構成について説明
する。図1はこの発明の実施の形態1による無線通信装
置を示すブロック図である。図1において、1は図示せ
ぬ移動体通信端末と基地局間での無線中継を行う無線中
継部、2は通常運用される運用系送受信部、3は運用系
送受信部2に致命的な障害が発生した場合に代わりに動
作する予備系送受信部、4は送信データを送出(または
受信)するアンテナ、5は運用系送受信部2または予備
系送受信部3からの障害情報により障害を検出する障害
検出部、6は障害検出部5からの情報により運用系受信
部2または予備系受信部3へアンテナ4を割り当てるア
ンテナ選択部である。図1では、汎用性という点に着目
し、最も単純な構成例を挙げる。すなわち、通常運用さ
れる運用系送受信部2が1つ、予備系送受信部3が1つ
それぞれ設置されている場合を例に挙げ、アンテナ選択
部6に接続されるアンテナ4を1台とする。
【0025】つぎに、アンテナ選択部6について詳述す
る。図2はアンテナ選択部6の内部構成例を示す回路図
である。図2において、7は障害検出部5の制御に従っ
てアンテナ4を運用系送受信部2と予備系送受信部3と
のいずれか一方に割り当てる切換スイッチであり、7
a,7b,7cは切換スイッチ7内の端子である。この
切換スイッチ7は、端子7aと7bとを接続して運用系
送受信部2への割り当てを行い、一方、端子7aと7c
とを接続して予備系送受信部2への割り当てを行う。
【0026】つぎに、動作について説明する。障害検出
部5は現在運用中の運用系送受信部2を監視する。その
監視中に運用系送受信部2で障害が発生した場合には、
その障害の情報(障害情報M1)はリアルタイムに障害
検出部5で検出される。障害検出部5は、常にその障害
情報に基づいて障害が致命的な障害か否かを判断し、致
命的な障害であった場合には運用系送受信部2を閉塞し
て、予備系送受信部3を運用系に切り換える通知INF
を運用系送受信部2と予備系送受信部3とに送信する。
この通知によりどちらの送受信部が今後運用系になるの
か設定される。なお、現在運用中の送受信部が予備系送
受信部3であった場合には、障害検出部5はその予備系
送受信部3から障害情報M2を検出する。
【0027】さらに障害検出部5は、アンテナ4を現在
割り当てている運用系送受信部2から予備系送受信部3
へ割り当てるための切換信号SELをアンテナ選択部6
に送出する。アンテナ選択部6は、この切換信号SEL
に従って障害の発生した運用系送受信部2に接続されて
いたアンテナ4を予備系送受信部3に割り当てるように
切り換え動作する。すなわち、障害を起こした運用系送
受信部2とアンテナ4とを接続していた端子7aと7b
との接続関係が、障害検出部5からの通知INFにより
予備系送受信部3とアンテナ4とを接続する端子7aと
7cとの接続関係へと切り換えられる。これにより、以
降、予備系送受信部3は運用系となり障害を起こした運
用系送受信部2の代わりに送受信動作を開始する。
【0028】その後、障害を発生して閉塞した運用系送
受信部2がシステムリセット等により障害から復旧する
と、障害検出部5はアンテナ選択部6に対して現在運用
している予備系送受信装置2から復旧の完了した運用系
送受信装置2へアンテナ4を接続し直す制御を行う。
【0029】以上説明したように、この実施の形態1に
よれば、運用系送受信部2から障害状況を示す障害情報
を入力することで障害を検出し、運用系送受信部2の障
害が検出された場合に運用系送受信部2にあらかじめ割
り当てられたアンテナ4を予備系送受信部3に割り当て
るようにしたので、予備系送受信部3にあらかじめアン
テナ4を割り当てる必要がなく、障害発生時に適宜アン
テナを割り当てればよい。これによって、アンテナの有
効利用が図れることから、将来の送受信部の増設などに
容易に対応できるように高い汎用性をもたせることが可
能である。
【0030】また、アンテナの台数を運用系送受信部の
台数に合わせたことから、効率よくアンテナを使用する
ことができ、かつシステムのコストの低減化を図ること
もできる。
【0031】また、予備系送受信部3への割り当て後に
運用系送受信部2が復旧した場合にアンテナ4の割り当
てを元(運用系送受信部2)に戻すようにしたので、障
害発生後も復旧後も同様の手順でアンテナの割り当てを
行うことになり、これによって、システム制御を簡略化
することが可能である。
【0032】(実施の形態2)さて、前述した実施の形
態1では、運用系送受信部2が1台配置され、予備系送
受信部3が1台配置された場合の例を示したが、以下に
説明する実施の形態2のように、前述の実施の形態1の
汎用例として運用系送受信部2を複数台配置するように
してもよい。
【0033】まず、構成について説明する。図3はこの
発明の実施の形態2による無線通信装置を示すブロック
図である。なお、図3には、前述の実施の形態1と共通
する構成すなわち無線中継部1および障害検出部から各
送受信部への通知INFについての図示を省略してい
る。図3において、12a,12b,12cはそれぞれ
通常運用される運用系送受信部、13は運用系送受信部
12a〜12cのいずれか1つに致命的な障害が発生し
た場合に代わりに動作する予備系送受信部、14a,1
4b,14cはそれぞれ運用系送受信部12a,12
b,12cおよび予備系送受信部13のいずれかと接続
されて送信データを送出(または受信)するアンテナ、
15は運用系送受信部12a,12b,12cまたは運
用系送受信部12a,12b,12cのいずれか2つと
予備系送受信部13からの障害情報M11,M12,M
13,M14により障害を検出して前述の如く切換信号
を出力する障害検出部、16は障害検出部15から出力
された切換信号により運用系受信部12a,12b,1
2cおよび予備系受信部13に対してアンテナ14a,
14b,14cを割り当てるアンテナ選択部である。
【0034】図3は、運用系送受信部が3つ配置され、
予備系送受信部が1つ配置された場合を例に挙げてい
る。また、アンテナ選択部16に接続されるアンテナは
運用系送受信部の台数に合わせて3台配置され、運用系
受信部12a,12b,12cおよび予備系受信部13
による送受信部の総数よりも少なく設定される。
【0035】図3に示したアンテナ選択部16は、運用
系スイッチ18と予備系スイッチ19とを備えている。
運用系スイッチ18は運用系送受信部12aとアンテナ
14aとを接続もしくは切り離す端子18a,18d
と、運用系送受信部12bとアンテナ14bとを接続も
しくは切り離す端子18b,18eと、運用系送受信部
12cとアンテナ14cとを接続もしくは切り離す端子
18c,18fとを有している。予備系スイッチ19
は、予備系送受信部13とアンテナ14a,14bまた
は14cとを接続もしくは切り離す端子19a,19
b,19c,19dを有している。
【0036】アンテナ選択部16は、障害検出部15か
ら出力される切換信号SEL11により運用系送受信部
12a,12b,12cとアンテナ14a,14b,1
4cとを運用系スイッチ18により接続もしくは切り離
すとともに、障害検出部15から出力される切換信号S
EL12により予備系送受信部13とアンテナ14a,
14bまたは14cとを接続もしくは切り離すことで、
常にアンテナ14a,14b,14cに送受信部のいず
れかを割り当てる。
【0037】つぎに、動作について説明する。図3に示
した無線通信装置では、アンテナ選択部16は、通常は
運用系送受信部12a,12b,12cとアンテナ14
a,14b,14cとを接続する運用系スイッチ18を
閉じており、その際、予備系送受信部13とアンテナ1
4a,14b,14cとを接続する予備系スイッチ19
を開放している。通常時、運用系送受信部12a,12
b,12cのいずれかに障害が発生した場合には、障害
検出部15によりその障害が発生している運用系送受信
部が確認される。
【0038】例えば運用系送受信部12aに障害が発生
した場合には、障害検出部15は、運用系送受信部12
aの障害情報M11に基づいて運用系送受信部12aと
アンテナ14aとを切り離すための切換信号SEL11
を運用系スイッチ18に送出するとともに、アンテナ1
4aと予備系送受信部13とを接続するための切換信号
SEL12を予備系スイッチ19に送出する。もちろ
ん、図示せぬが運用系送受信部12aから予備系送受信
部13への切り換え指示が運用系送受信部12aと予備
系送受信部13とに通知される。
【0039】その結果、運用系スイッチ18は、切換信
号SEL11に従って障害の発生した運用系送受信部1
2aとアンテナ14aとの接続を開き(端子18aと端
子18dとの切り離し)、予備系スイッチ19は、切換
信号SEL12に従ってそのアンテナ14aを今度は予
備系送受信部13に割り当てるように閉じられる(端子
19aと端子19bとの接続)。これにより、障害によ
る送受信の中断が短時間で解消され、運用系送受信部1
2b,12cおよび予備系送受信部13による3つの送
受信系統が保持される。なお、運用系送受信部12bも
しくは12cに障害が起こった場合には、アンテナ14
bもしくは14cが予備系送受信部13に割り当てられ
る。その際、運用系スイッチ18では、端子18bと端
子18eとの切り離しもしくは端子18cと端子18f
との切り離しが行われ、予備系スイッチ19では、端子
19aに端子19cもしくは19dが接続される。
【0040】以上説明したように、この実施の形態2に
よれば、3台の運用系送受信部12a,12b,12c
から障害状況を示す障害情報を入力することで障害を検
出し、3台の運用系送受信部12a,12b,12cの
いずれか1台に障害が検出された場合にその運用系送受
信部にあらかじめ割り当てられたアンテナを予備系送受
信部13に割り当てるようにしたので、予備系送受信部
13にあらかじめアンテナを割り当てる必要がなく、障
害発生時に適宜アンテナを割り当てればよい。これによ
って、アンテナの有効利用が図れることから、運用系送
受信部の台数がいくら増えても高い汎用性をもたせるこ
とが可能である。
【0041】(実施の形態3)さて、前述した実施の形
態2では、一例として3台の運用系送受信部が配置さ
れ、1台の予備系送受信部が配置された無線通信装置に
ついて説明したが、以下に説明する実施の形態3のよう
に、さらに運用系送受信部が増設された場合の対策とし
て、システムの信頼性を考慮して運用系送受信部の増加
に伴って予備系送受信部を増設するようにしてもよい。
この実施の形態3では、3台の運用系送受信部に対して
1台の予備系送受信部を用意する構成を1セットとして
以下に説明する。
【0042】まず、構成について説明する。図4はこの
発明の実施の形態3による無線通信装置を示すブロック
図である。なお、図4には、前述の実施の形態1と共通
する構成すなわち無線中継部1および障害検出部から各
送受信部への通知INFについての図示を省略してい
る。図4において、22a,22b,22cはそれぞれ
通常運用される第1運用系送受信部、23aは第1運用
系送受信部22a〜22cのいずれか1つに致命的な障
害が発生した場合に代わりに動作する第1予備系送受信
部、24a,24b,24cはそれぞれ第1運用系送受
信部22a,22b,22cおよび第1予備系送受信部
23aのいずれかと接続されて送信データを送出(また
は受信)するアンテナ、22d,22e,22fはそれ
ぞれ通常運用される第2運用系送受信部、23bは第2
運用系送受信部22d〜22fのいずれか1つに致命的
な障害が発生した場合に代わりに動作する第2予備系送
受信部、24d,24e,24fはそれぞれ第2運用系
送受信部22d,22e,22fおよび第2予備系送受
信部23bのいずれかと接続されて送信データを送出
(または受信)するアンテナである。
【0043】また、25は第1運用系送受信部22a,
22b,22cまたは第1運用系送受信部22a,22
b,22cのいずれか2つと第1予備系送受信部23a
からの障害情報M21,M22,M23,M24により
障害を検出して前述の如く切換信号を出力するととも
に、第2運用系送受信部22d,22e,22fまたは
第2運用系送受信部22d,22e,22fのいずれか
2つと第2予備系送受信部23bからの障害情報M2
5,M26,M27,M28により障害を検出して前述
の如く切換信号を出力する障害検出部、26aは障害検
出部25から出力された切換信号により第1運用系受信
部22a,22b,22cおよび第1予備系受信部23
aに対してアンテナ24a,24b,24cを割り当て
るアンテナ選択部、26bは障害検出部25から出力さ
れた切換信号により第2運用系受信部22d,22e,
22fおよび第2予備系受信部23bに対してアンテナ
24d,24e,24fを割り当てるアンテナ選択部で
ある。
【0044】図4は、運用系送受信部が6つ配置され、
予備系送受信部が2つ配置された場合を例に挙げてい
る。また、各アンテナ選択部26a,26bに接続され
るアンテナは3台配置され、運用系受信部および予備系
受信部による送受信部の総数よりも少なく設定される。
【0045】図4に示したアンテナ選択部26aは、第
1運用系スイッチ28aと第1予備系スイッチ29aと
を備えている。第1運用系スイッチ28aは、前述の運
用系スイッチ18と同様の構成を有しており、第1運用
系送受信部22aとアンテナ24aとの接続もしくは切
り離し、第1運用系送受信部22bとアンテナ24bと
の接続もしくは切り離し、第1運用系送受信部22cと
アンテナ24cとの接続もしくは切り離しを行う。第1
予備系スイッチ29aは、前述の予備系スイッチ19と
同様の構成を有しており、第1予備系送受信部23aと
アンテナ24a,24bまたは24cとの接続もしくは
切り離しを行う。
【0046】アンテナ選択部26aは、障害検出部25
から出力される切換信号SEL21により第1運用系送
受信部22a,22b,22cとアンテナ24a,24
b,24cとを第1運用系スイッチ28aにより接続も
しくは切り離すとともに、障害検出部25から出力され
る切換信号SEL22により第1予備系送受信部23a
とアンテナ24a,24bまたは24cとを接続もしく
は切り離すことで、常にアンテナ24a,24b,24
cに送受信部のいずれかを割り当てる。
【0047】また、図4に示したアンテナ選択部26b
は、第2運用系スイッチ28bと第2予備系スイッチ2
9bとを備えている。第2運用系スイッチ28bは、前
述の運用系スイッチ18と同様の構成を有しており、第
2運用系送受信部22dとアンテナ24dとの接続もし
くは切り離し、第2運用系送受信部22eとアンテナ2
4eとの接続もしくは切り離し、第2運用系送受信部2
2fとアンテナ24fとの接続もしくは切り離しを行
う。第2予備系スイッチ29bは、前述の予備系スイッ
チ19と同様の構成を有しており、第2予備系送受信部
23bとアンテナ24d,24eまたは24fとの接続
もしくは切り離しを行う。
【0048】アンテナ選択部26bは、障害検出部25
から出力される切換信号SEL23により第2運用系送
受信部22d,22e,22fとアンテナ24d,24
e,24fとを第2運用系スイッチ28bにより接続も
しくは切り離すとともに、障害検出部25から出力され
る切換信号SEL24により第2予備系送受信部23b
とアンテナ24d,24eまたは24fとを接続もしく
は切り離すことで、常にアンテナ24d,24e,24
fに送受信部のいずれかを割り当てる。
【0049】つぎに、動作について説明する。図4に示
した無線通信装置では、アンテナ選択部26aは、通常
は第1運用系送受信部22a,22b,22cとアンテ
ナ24a,24b,24cとを接続する第1運用系スイ
ッチ28aを閉じており、その際、第1予備系送受信部
23aとアンテナ24a,24b,24cとを接続する
第1予備系スイッチ29aを開放している。この部分で
は、通常時、第1運用系送受信部22a,22b,22
cのいずれかに障害が発生した場合には、障害検出部2
5によりその障害が発生している運用系送受信部が確認
される。
【0050】一方、アンテナ選択部26bは、通常は第
2運用系送受信部22d,22e,22fとアンテナ2
4d,24e,24fとを接続する第2運用系スイッチ
28bを閉じており、その際、第2予備系送受信部23
bとアンテナ24d,24e,24fとを接続する第2
予備系スイッチ29bを開放している。この部分では、
通常時、第2運用系送受信部22d,22e,22fの
いずれかに障害が発生した場合には、障害検出部25に
よりその障害が発生している運用系送受信部が確認され
る。
【0051】例えば第1運用系送受信部22aに障害が
発生した場合には、障害検出部25は、第1運用系送受
信部22aの障害情報M21に基づいて第1運用系送受
信部22aとアンテナ24aとを切り離すための切換信
号SEL21を第1運用系スイッチ28aに送出すると
ともに、アンテナ24aと第1予備系送受信部23aと
を接続するための切換信号SEL22を第1予備系スイ
ッチ29aに送出する。もちろん、図示せぬが第1運用
系送受信部22aから第1予備系送受信部23aへの切
り換え指示が第1運用系送受信部22aと第1予備系送
受信部23aとに通知される。
【0052】その結果、第1運用系スイッチ28aは、
切換信号SEL21に従って障害の発生した第1運用系
送受信部22aとアンテナ24aとの接続を開き、第1
予備系スイッチ29aは、切換信号SEL22に従って
そのアンテナ24aを今度は第1予備系送受信部23a
に割り当てるように閉じられる。これにより、第1運用
系送受信部22b,22cおよび第1予備系送受信部2
3aによる3つの送受信系統が保持される。なお、第1
運用系送受信部22bもしくは22cに障害が起こった
場合には、アンテナ24bもしくは24cが第1予備系
送受信部23aに割り当てられる。
【0053】以上の説明は、第1運用系送受信部22a
〜22cおよび第1予備系送受信部23a側の障害発生
時の動作であるが、第2運用系送受信部22d〜22f
および第2予備系送受信部23b側で障害が発生しても
同様の動作となる。例えば第2運用系送受信部22dに
障害が発生した場合には、障害検出部25は、第2運用
系送受信部22dの障害情報M25に基づいて第2運用
系送受信部22dとアンテナ24dとを切り離すための
切換信号SEL23を第2運用系スイッチ28bに送出
するとともに、アンテナ24dと第2予備系送受信部2
3bとを接続するための切換信号SEL24を第2予備
系スイッチ29bに送出する。もちろん、図示せぬが第
2運用系送受信部22dから第2予備系送受信部23b
への切り換え指示が第2運用系送受信部22dと第2予
備系送受信部23bとに通知される。
【0054】その結果、第2運用系スイッチ28bは、
切換信号SEL23に従って障害の発生した第2運用系
送受信部22dとアンテナ24dとの接続を開き、第2
予備系スイッチ29bは、切換信号SEL24に従って
そのアンテナ24dを今度は第2予備系送受信部23b
に割り当てるように閉じられる。これにより、第2運用
系送受信部22e,22fおよび第2予備系送受信部2
3bによる3つの送受信系統が保持される。なお、第2
運用系送受信部22eもしくは22fに障害が起こった
場合には、アンテナ24eもしくは24fが第2予備系
送受信部23bに割り当てられる。
【0055】以上説明したように、実施の形態3によれ
ば、M台(この例では3台)の運用系送受信部と1台の
予備系送受信部とを1セットとした複数セット(この例
では2セット)を用意して、各セットにおいて、M台の
運用系送受信部から障害状況を示す障害情報を入力する
ことで障害を検出し、M台の運用系送受信部のいずれか
1台に障害が検出された場合にその運用系送受信部にあ
らかじめ割り当てられたアンテナを予備系送受信部に割
り当てるようにしたので、各セット毎に予備系送受信部
にあらかじめアンテナを割り当てる必要がなく、各セッ
トにおいて障害発生時に適宜アンテナを割り当てればよ
い。これによって、アンテナの有効利用が図れることか
ら、運用系送受信部の台数がいくら増えても高い汎用性
をもたせることが可能である。
【0056】(実施の形態4)さて、前述した実施の形
態1では、障害検出部5による切換制御でアンテナ選択
部6が自動的に運用系送受信部2から予備系送受信部3
へのアンテナ切り換えを行っていたが、以下に説明する
実施の形態4のように、障害検出時に手動でアンテナの
割り当てを選択するようにしてもよい。
【0057】まず、構成について説明する。図5はこの
発明の実施の形態4による無線通信装置を示すブロック
図である。なお、図5には、前述の実施の形態1と共通
する構成すなわち無線中継部1および障害検出部から各
送受信部への通知INFについての図示を省略してい
る。図5において、32は通常運用される運用系送受信
部、33は運用系送受信部32に致命的な障害が発生し
た場合に代わりに動作する予備系送受信部、34は送信
データを送出(または受信)するアンテナ、35は運用
系送受信部32または予備系送受信部33からの障害情
報により障害を検出する障害検出部、36は障害検出部
35からの情報により運用系受信部32または予備系受
信部33へアンテナ34を割り当てるアンテナ選択部、
40は送受信部の数に対応する数だけマニュアルスイッ
チを設けたマニュアルスイッチ部である。
【0058】マニュアルスイッチ部40は、アンテナ選
択部36に接続され、マニュアルスイッチのマニュアル
操作により運用系送受信部32と予備系送受信部33と
のいずれか一方を選択してアンテナ選択部36に切換信
号SEL(実施の形態1と同様のもの)を送出する。ア
ンテナ選択部36は、障害検出部35より障害検出信号
DETを受け取ると、例えば光,音などでその障害発生
を報知するとともに、マニュアルスイッチ部40より切
換信号SELを受け付けてその切換信号SELに応じて
割り当ての切換えを行う。
【0059】つぎに、動作について説明する。前述した
実施の形態1と同様に、障害検出部35は現在動作中の
運用系送受信部32を監視する。その監視中に運用系送
受信部32で障害が発生した場合には、その障害の情報
(障害情報M1)はリアルタイムに障害検出部35で検
出される。障害検出部35は、常にその障害情報M1に
基づいて障害が致命的な障害か否かを判断し、致命的な
障害であった場合には運用系送受信部32を閉塞して、
予備系送受信部33を運用系に切り換える通知INFを
運用系送受信部32と予備系送受信部33とに送信す
る。この通知によりどちらの送受信部が今後運用系にな
るのか設定される。
【0060】障害検出部35は、さらにアンテナ34を
現在割り当てている運用系送受信部32から予備系送受
信部33へ割り当てるための障害検出信号DETをアン
テナ選択部36に送出する。アンテナ選択部36は、こ
の障害検出信号DETに従って障害の発生した運用系送
受信部32に接続されていたアンテナ34を予備系送受
信部3に割り当てるように報知動作する。この報知後、
アンテナ選択部36にマニュアルスイッチ部40から予
備系送受信部33への切換信号SELが受け付けられる
と、アンテナ選択部36はアンテナ34を予備系送受信
部33に割り当てる。
【0061】その後、障害を発生して閉塞した運用系送
受信部32がシステムリセット等により障害から復旧す
ると、障害検出部35はアンテナ選択部36に対して復
旧完了の通知を行い、今度は、アンテナ選択部36にお
いて現在運用している予備系送受信装置32から復旧の
完了した運用系送受信装置32への切換えを行うための
切換信号SELを受け付け、アンテナ34を接続し直す
制御を行う。
【0062】以上説明したように、実施の形態4によれ
ば、運用系送受信部32から障害状況を示す障害情報を
入力することで障害を検出し、運用系送受信部32に障
害が検出された場合に予備系送受信部33をマニュアル
操作で選択して、運用系送受信部32にあらかじめ割り
当てられたアンテナ34を予備系送受信部33に割り当
てるようにしたので、予備系送受信部33にあらかじめ
アンテナ34を割り当てる必要がなく、障害発生時に適
宜マニュアル操作でアンテナ34を割り当てればよい。
これによって、アンテナの有効利用が図れることから、
マニュアル操作でアンテナの割り当てを行うようにして
も高い汎用性をもたせることが可能である。なお、上述
した実施の形態4では、運用系送受信部を1台、予備系
送受信部を1台としていたが、それぞれM台、N台とし
てもよく、この場合には、アンテナの配置数を運用系送
受信部の配置数Mと同じ数(M台)にする。
【0063】(実施の形態5)さて、前述した実施の形
態1では、障害検出部5は運用系送受信部2からの障害
情報M1または予備系送受信部3からのM2によりアン
テナ部4の切り換えを行っており、その障害情報の判断
について具体的な定義を行っていないが、以下に説明す
る実施の形態5のように、あらかじめ障害条件を用意し
ておき、その障害条件と実際の障害情報との比較結果に
従ってアンテナの割り当てを行うようにしてもよい。な
お、この実施の形態5は、実施の形態1の応用例として
全体構成に図1および図2の構成を適用する。
【0064】そこで、要部の構成について説明する。図
6はこの発明の実施の形態5による無線通信装置の要部
を示すブロック図である。図6において、55は障害検
出部であり、図示せぬ運用系送受信部2,予備系送受信
部3より障害情報M1,M2を受け付ける入力ポート5
6およびパラメータレジスタ57を有している。この入
力ポート56は、複数のビット情報を入力し、その複数
のビット情報から複数種類の障害条件を得る。
【0065】動作として、この障害検出部55に通知さ
れる障害情報M1(またはM2)は、運用系送受信部2
(または予備系送受信部3)の動作情報である。障害検
出部55は、この障害情報M1(またはM2)とあらか
じめパラメータレジスタ57に設定しておいたパラメー
タとを比較して、その一致具合に応じて致命的な障害か
否かを判断する。そして、その障害が致命的な障害であ
ると判断された場合、アンテナ選択部6に対して切り換
え指示すなわち切換信号SELが通知される。
【0066】以上説明したように、この実施の形態5に
よれば、障害検出部55において各送受信部の動作状態
の詳細まで把握することができ、また、致命的な障害も
事前に詳細に規定することかできる。特に、入力された
障害情報があらかじめ記憶された複数種の障害条件のう
ちのいずれか1つにでも合致した場合に障害を検出する
ようにしたので、障害条件の内容に応じて致命的な障害
などを検出することが容易となり、これによって、シス
テムの信頼性を向上させることが可能である。
【0067】(実施の形態6)さて、前述した実施の形
態5では、実施の形態1による無線通信装置での障害検
出方法を記述しており、以下に説明する実施の形態6に
より、さらにその障害条件について詳述する。
【0068】図7はこの発明の実施の形態6による無線
通信装置に規定される障害条件の一例を示す図である。
図7には、障害情報の項目すなわち情報項目と障害条件
とを対応付けたテーブルが示されている。情報項目とし
て、受信入力レベル,受信データ誤り率,隣接チャネル
漏洩電力,受信入力電圧が列挙されている。情報項目
「受信入力レベル」には障害条件として6.0dBμ以
上が規定され、情報項目「受信データ誤り率」には障害
条件として3%以上が規定されている。また、情報項目
「隣接チャネル漏洩電力」には障害条件として−55d
B以上が規定され、情報項目「受信入力電圧」には障害
条件として30dBμV以下が規定されている。
【0069】このように、パラメータレジスタ57には
あらかじめ障害条件(パラメータ)がいくつか設定さ
れ、装置の動作時には、運用系送受信部2(または予備
系送受信部3)からの障害情報M1(またはM2)によ
り障害条件と障害情報とが比較される。その結果、障害
情報が障害条件を満足できない、すなわち致命的な障害
と判断された場合には、アンテナ選択部6にアンテナ4
の切り換え指示(切換信号SEL)が通知される。
【0070】以上説明したように、この実施の形態6に
よれば、パラメータのうちで1つ以上該当する情報項目
があれば障害とするよう設定しておくと、障害発生の条
件を詳細に規定することができるので、より信頼性を高
めることが可能である。特に、障害条件の項目に、受信
入力レベル,受信データ誤り率,隣接チャネル漏洩電
力,受信入力電圧などを含めるようにしたので、障害条
件を詳細に規定することが可能となる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、運用系送受信部から障害状況を示す障害情報を入力
することで障害を検出し、運用系送受信部の障害が検出
された場合に運用系送受信部にあらかじめ割り当てられ
たアンテナを予備系送受信部に割り当てるようにしたの
で、予備系送受信部にあらかじめアンテナを割り当てる
必要がなく、障害発生時に適宜アンテナを割り当てれば
よく、これによって、アンテナの有効利用が図れること
から、将来の送受信部の増設などに容易に対応できるよ
うに高い汎用性をもたせることが可能な無線通信装置が
得られるという効果を奏する。
【0072】また、つぎの発明によれば、M台の運用系
送受信部から障害状況を示す障害情報を入力することで
障害を検出し、M台の運用系送受信部のいずれか1台に
障害が検出された場合にその運用系送受信部にあらかじ
め割り当てられたアンテナを予備系送受信部に割り当て
るようにしたので、予備系送受信部にあらかじめアンテ
ナを割り当てる必要がなく、障害発生時に適宜アンテナ
を割り当てればよく、これによって、アンテナの有効利
用が図れることから、運用系送受信部の数に依存しない
高い汎用性をもたせることが可能な無線通信装置が得ら
れるという効果を奏する。
【0073】また、つぎの発明によれば、M台の運用系
送受信部と1台の予備系送受信部とを1セットとした複
数セットを用意して、各セットにおいて、M台の運用系
送受信部から障害状況を示す障害情報を入力することで
障害を検出し、M台の運用系送受信部のいずれか1台に
障害が検出された場合にその運用系送受信部にあらかじ
め割り当てられたアンテナを予備系送受信部に割り当て
るようにしたので、各セット毎に予備系送受信部にあら
かじめアンテナを割り当てる必要がなく、各セットにお
いて障害発生時に適宜アンテナを割り当てればよく、こ
れによって、アンテナの有効利用が図れることから、運
用系送受信部の台数がいくら増えても高い汎用性をもた
せることが可能な無線通信装置が得られるという効果を
奏する。
【0074】また、つぎの発明によれば、予備系送受信
部への割り当て後に運用系送受信部が復旧した場合にア
ンテナの割り当てを元に戻すようにしたので、障害発生
後も復旧後も同様の手順でアンテナの割り当てを行うこ
とになり、これによって、システム制御を簡略化するこ
とが可能な無線通信装置が得られるという効果を奏す
る。
【0075】また、つぎの発明によれば、M台の運用系
送受信部から障害状況を示す障害情報を入力することで
障害を検出し、M台の運用系送受信部のいずれか1つに
障害が検出された場合にN台の予備系送受信部のいずれ
か1台をマニュアル操作で選択して、運用系送受信部に
あらかじめ割り当てられたアンテナを予備系送受信部に
割り当てるようにしたので、予備系送受信部にあらかじ
めアンテナを割り当てる必要がなく、障害発生時に適宜
マニュアル操作でアンテナを割り当てればよく、これに
よって、アンテナの有効利用が図れることから、マニュ
アル操作でアンテナの割り当てを行うようにしても高い
汎用性をもたせることが可能な無線通信装置が得られる
という効果を奏する。
【0076】また、つぎの発明によれば、入力された障
害情報があらかじめ記憶された複数種の障害条件のうち
のいずれか1つにでも合致した場合にその状況を障害と
して検出するようにしたので、障害条件の内容に応じて
致命的な障害などを検出することが容易となり、これに
よって、システムの信頼性を向上させることが可能であ
る。
【0077】また、つぎの発明によれば、障害条件の項
目に、受信入力レベル,受信データ誤り率,隣接チャネ
ル漏洩電力,受信入力電圧などを含めるようにしたの
で、障害条件を詳細に規定することが可能となり、これ
によって、システムの信頼性を向上させることが可能な
無線通信装置が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による無線通信装置
を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1によるアンテナ選択部の内部構
成例を示す回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による無線通信装置
を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による無線通信装置
を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態4による無線通信装置
を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態5による無線通信装置
の要部を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態6による無線通信装置
に規定される障害条件の一例を示す図である。
【図8】 従来例による無線通信装置を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 無線中継部、2,12a〜12c,32 運用系送
受信部、3,13,33 予備系送受信部、4,14a
〜14c,24a〜24f,34 アンテナ、5,1
5,25,35,55 障害検出部、6,16,26,
36 アンテナ選択部、7 切換スイッチ、18 運用
系スイッチ、19 予備系スイッチ、22a〜22c
第1運用系送受信部、22d〜22f 第2運用系送受
信部、23a 第1予備系送受信部、23b 第2予備
系送受信部、28a 第1運用系スイッチ、28b 第
2運用系スイッチ、29a 第1予備系スイッチ、29
b第2予備系スイッチ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1台の運用系送受信部と1台の予備系送
    受信部とを有し、通常時に前記運用系送受信部に1台の
    アンテナを割り当てることで無線通信を行う無線通信装
    置であって、 前記運用系送受信部から障害状況を示す障害情報を入力
    することで障害を検出する障害検出部と、 前記障害検出部により前記運用系送受信部の障害が検出
    された場合に前記運用系送受信部にあらかじめ割り当て
    られた前記アンテナを前記予備系送受信部に割り当てる
    アンテナ選択部と、 を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  2. 【請求項2】 M台の運用系送受信部と1台の予備系送
    受信部とを有し、通常時に前記M台の運用系送受信部そ
    れぞれに1台のアンテナを割り当てることで無線通信を
    行う無線通信装置であって、 前記M台の運用系送受信部から障害状況を示す障害情報
    を入力することで障害を検出する障害検出部と、 前記障害検出部により前記M台の運用系送受信部のいず
    れか1台に障害が検出された場合にその運用系送受信部
    にあらかじめ割り当てられた前記アンテナを前記予備系
    送受信部に割り当てるアンテナ選択部と、 を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  3. 【請求項3】 M台の運用系送受信部と1台の予備系送
    受信部とを1セットとした複数セットを有し、通常時に
    前記各セットにおいて前記M台の運用系送受信部それぞ
    れに1台のアンテナを割り当てることで無線通信を行う
    無線通信装置であって、 前記各セットにおいて前記M台の運用系送受信部から障
    害状況を示す障害情報を入力することで障害を検出する
    障害検出部と、 前記各セットにおいて前記障害検出部により前記M台の
    運用系送受信部のいずれか1台に障害が検出された場合
    にその運用系送受信部にあらかじめ割り当てられた前記
    アンテナを同セットの前記予備系送受信部に割り当てる
    アンテナ選択部と、 を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  4. 【請求項4】 前記障害検出部は、前記アンテナ選択部
    による前記予備系送受信部への割り当て後に前記運用系
    送受信部が復旧した場合、前記アンテナ選択部に対して
    前記アンテナの割り当てを元に戻すように制御すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の無線
    通信装置。
  5. 【請求項5】 M台の運用系送受信部とN台の予備系送
    受信部とを有し、通常時に前記M台の運用系送受信部そ
    れぞれに1台のアンテナを割り当てることで無線通信を
    行う無線通信装置であって、 前記M台の運用系送受信部から障害状況を示す障害情報
    を入力することで障害を検出する障害検出部と、 前記障害検出部により前記M台の運用系送受信部のいず
    れか1つに障害が検出された場合に前記N台の予備系送
    受信部のいずれか1台をマニュアル操作で選択するマニ
    ュアルスイッチ部と、 前記障害検出部により障害が検出された運用系送受信部
    にあらかじめ割り当てられた前記アンテナを前記マニュ
    アルスイッチ部により選択された予備系送受信部に割り
    当てるアンテナ選択部と、 を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  6. 【請求項6】 前記障害検出部は、複数種の障害条件を
    あらかじめ記憶しており、前記入力された障害情報が前
    記あらかじめ記憶された複数種の障害条件のうちのいず
    れか1つにでも合致した場合にその状況を障害として検
    出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに
    記載の無線通信装置。
  7. 【請求項7】 前記障害条件の項目には、受信入力レベ
    ル,受信データ誤り率,隣接チャネル漏洩電力,受信入
    力電圧などが含まれることを特徴とする請求項6に記載
    の無線通信装置。
JP9130909A 1997-05-21 1997-05-21 無線通信装置 Pending JPH10322243A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9130909A JPH10322243A (ja) 1997-05-21 1997-05-21 無線通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9130909A JPH10322243A (ja) 1997-05-21 1997-05-21 無線通信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10322243A true JPH10322243A (ja) 1998-12-04

Family

ID=15045578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9130909A Pending JPH10322243A (ja) 1997-05-21 1997-05-21 無線通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10322243A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007288625A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Japan Radio Co Ltd 出力切替装置
CN100382459C (zh) * 2004-04-20 2008-04-16 华为技术有限公司 一种射频信号接收单元和方法
JP2011182194A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Toshiba Corp 無線基地局装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100382459C (zh) * 2004-04-20 2008-04-16 华为技术有限公司 一种射频信号接收单元和方法
JP2007288625A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Japan Radio Co Ltd 出力切替装置
JP2011182194A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Toshiba Corp 無線基地局装置
CN102195693A (zh) * 2010-03-01 2011-09-21 株式会社东芝 无线基站装置
CN102195693B (zh) * 2010-03-01 2014-06-18 株式会社东芝 无线基站装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101217353B (zh) 一种呼叫中心多点双机冗余***的控制方法
US8385816B2 (en) Relay device and relay method
JPS63136848A (ja) 多方向多重通信システム
US6577863B2 (en) Failure redundancy between modem interface cards and outdoor units in a wireless communication system
JP5029068B2 (ja) 無線基地局
CN109981353B (zh) 一种机框式网络通信设备中的邻站冗余保护方法及***
JPH10322243A (ja) 無線通信装置
KR20150083362A (ko) 무선 통신 시스템에서 기지국 이중화를 위한 장치 및 방법
JP3770929B2 (ja) 移動通信システム及び無線基地局
JPH1127208A (ja) 光クロスコネクト装置及び光伝送システム
US20030137933A1 (en) Line backup method and system
CN103024783A (zh) 基带资源热备份***及方法
JPH06343074A (ja) 耐故障性システム
CN103001785B (zh) 实现mrf***的冗余备份的方法及mrf***
JP2867865B2 (ja) 予備回線切替制御方式
KR100285958B1 (ko) 전송장치의 양방향 경로설정 장치 및 방법
JP2019153834A (ja) 通信システムおよび方法
JPH07336296A (ja) 光伝送方式
JP3322482B2 (ja) 切替え切戻し装置
JP5480429B1 (ja) デジタル信号選択装置
JP2016178486A (ja) 通信機、通信システム、通信方法およびプログラム
WO2003098949A1 (fr) Procede permettant d'empecher une detection erronee d'une erreur du niveau de sortie de transmission dans un dispositif de station de base radio, et dispositif de station de base radio
JPH04227351A (ja) ブロードキャスト構成lanのリンク切替制御方式
CN115842778A (zh) 一种光通信***、双归保护方法及通信***
JPS60109946A (ja) 多重系待機側故障検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050315