JPH1032096A - 放電灯点灯装置 - Google Patents
放電灯点灯装置Info
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- JPH1032096A JPH1032096A JP18912996A JP18912996A JPH1032096A JP H1032096 A JPH1032096 A JP H1032096A JP 18912996 A JP18912996 A JP 18912996A JP 18912996 A JP18912996 A JP 18912996A JP H1032096 A JPH1032096 A JP H1032096A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 放電灯の点灯状態が不安定な起動直後に点灯
ミスを生じず確実に点灯させる放電灯点灯装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 本発明は、バッテリー２からの直流電圧
を昇圧するＤＣ／ＤＣコンバータ３と、４つのスイッチ
ング素子７１，７２，７３，７４で構成されたフルブリ
ッジにより直流電圧を交流電圧に変換する極性切換スイ
ッチ回路７と、前記極性切換スイッチ回路７のフルブリ
ッジ出力に接続された放電灯６と、前記放電灯６に高電
圧を印加して放電灯を起動する起動手段５と、前記極性
切換スイッチ回路７にかかる電圧と電流とから電力を演
算し目標電力に定電力制御するように前記ＤＣ／ＤＣコ
ンバータ３に帰還する電力制御手段８と、前記極性切換
スイッチ回路７にかかる電圧から放電灯６の起動を判定
し、起動してからの時間を前記極性切換スイッチ回路７
と電力制御手段８に伝える点灯時間タイマ９を備えたも
のである。
ミスを生じず確実に点灯させる放電灯点灯装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 本発明は、バッテリー２からの直流電圧
を昇圧するＤＣ／ＤＣコンバータ３と、４つのスイッチ
ング素子７１，７２，７３，７４で構成されたフルブリ
ッジにより直流電圧を交流電圧に変換する極性切換スイ
ッチ回路７と、前記極性切換スイッチ回路７のフルブリ
ッジ出力に接続された放電灯６と、前記放電灯６に高電
圧を印加して放電灯を起動する起動手段５と、前記極性
切換スイッチ回路７にかかる電圧と電流とから電力を演
算し目標電力に定電力制御するように前記ＤＣ／ＤＣコ
ンバータ３に帰還する電力制御手段８と、前記極性切換
スイッチ回路７にかかる電圧から放電灯６の起動を判定
し、起動してからの時間を前記極性切換スイッチ回路７
と電力制御手段８に伝える点灯時間タイマ９を備えたも
のである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のヘッドライ
トなどの放電灯点灯装置に関するものである。
トなどの放電灯点灯装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、自動車のデザインはより流線型を
指向する傾向にあり、これにともないコンパクトなヘッ
ドライトが求められている。このようにヘッドライトを
コンパクト化すると灯具の集光効率が低下するので、従
来のハロゲン電球よりも高効率で高輝度の光源が必要に
なり、このような条件を満たす次世代のヘッドライトと
して、放電灯を用いた放電灯装置が開発されている。こ
の放電灯装置は、石英ガラス製の発光管内に希ガス、水
銀及び発光物質として金属ハロゲン化物を封入した超小
型メタルハライドランプと点灯回路とで構成されてい
る。
指向する傾向にあり、これにともないコンパクトなヘッ
ドライトが求められている。このようにヘッドライトを
コンパクト化すると灯具の集光効率が低下するので、従
来のハロゲン電球よりも高効率で高輝度の光源が必要に
なり、このような条件を満たす次世代のヘッドライトと
して、放電灯を用いた放電灯装置が開発されている。こ
の放電灯装置は、石英ガラス製の発光管内に希ガス、水
銀及び発光物質として金属ハロゲン化物を封入した超小
型メタルハライドランプと点灯回路とで構成されてい
る。
【０００３】以下に従来の放電灯点灯装置について説明
する。図３は従来の放電灯点灯装置の構成および要部の
回路を示すもので、スイッチ１をオンすることでバッテ
リー２からの直流電圧を起動手段５で高電圧に昇圧し、
この高電圧を印加することで放電灯６が放電を開始さ
せ、ＤＣ／ＤＣコンバータ３で昇圧された直流電圧を極
性切換スイッチ回路１０で交流電圧に変換して放電灯６
を交流点灯させる構成としている。
する。図３は従来の放電灯点灯装置の構成および要部の
回路を示すもので、スイッチ１をオンすることでバッテ
リー２からの直流電圧を起動手段５で高電圧に昇圧し、
この高電圧を印加することで放電灯６が放電を開始さ
せ、ＤＣ／ＤＣコンバータ３で昇圧された直流電圧を極
性切換スイッチ回路１０で交流電圧に変換して放電灯６
を交流点灯させる構成としている。
【０００４】また、電力制御手段４は放電灯６の安定点
灯のためにＤＣ／ＤＣコンバータ３の出力電圧ＶDC1、
電流ＩDC1を測定しながら放電灯６の安定点灯のために
電力制御を行う構成となっている。
灯のためにＤＣ／ＤＣコンバータ３の出力電圧ＶDC1、
電流ＩDC1を測定しながら放電灯６の安定点灯のために
電力制御を行う構成となっている。
【０００５】極性切換スイッチ回路１０のスイッチング
素子１０１，１０２，１０３，１０４としては電界効果
トランジスタ（以下、ＦＥＴという）を使用している。
素子１０１，１０２，１０３，１０４としては電界効果
トランジスタ（以下、ＦＥＴという）を使用している。
【０００６】以上のように構成された放電灯点灯装置に
ついて、その動作を説明する。まず、スイッチ１をオン
するとバッテリー２からの直流電圧がＤＣ／ＤＣコンバ
ータ３と起動手段５に入力される。この起動手段５は放
電灯６に高圧を印加し、放電灯６に放電を開始させる。
放電灯６がグロー放電からアーク放電に至り安定点灯す
るまでの一連の制御は電力制御手段４により行われる。
また、上記一連の過程において極性切換スイッチ回路１
０は周波数４００Ｈｚの矩形波で極性が反転しており放
電灯６は交流点灯をしている。
ついて、その動作を説明する。まず、スイッチ１をオン
するとバッテリー２からの直流電圧がＤＣ／ＤＣコンバ
ータ３と起動手段５に入力される。この起動手段５は放
電灯６に高圧を印加し、放電灯６に放電を開始させる。
放電灯６がグロー放電からアーク放電に至り安定点灯す
るまでの一連の制御は電力制御手段４により行われる。
また、上記一連の過程において極性切換スイッチ回路１
０は周波数４００Ｈｚの矩形波で極性が反転しており放
電灯６は交流点灯をしている。
【０００７】図４は、放電灯６の起動直後の極性切換え
と指示電力制御の関係を示す図である。放電灯６の交流
点灯動作は、極性切換スイッチ回路１０内のスイッチン
グ素子１０１，１０２，１０３，１０４のオン／オフ制
御で行っている。この交流点灯動作を放電灯６に対して
行う理由は、直流点灯を行うと放電灯６の電極が著しく
劣化し寿命が短くなるためである。
と指示電力制御の関係を示す図である。放電灯６の交流
点灯動作は、極性切換スイッチ回路１０内のスイッチン
グ素子１０１，１０２，１０３，１０４のオン／オフ制
御で行っている。この交流点灯動作を放電灯６に対して
行う理由は、直流点灯を行うと放電灯６の電極が著しく
劣化し寿命が短くなるためである。
【０００８】交流点灯時のスイッチング素子１０１，１
０２，１０３，１０４のオン／オフ動作は図５に示す通
りであり、一定周波数４００Ｈｚの矩形波でオン／オフ
動作をしている。また、スイッチング素子１０１，１０
４とスイッチング素子１０２，１０３とは互いにオン／
オフ動作が逆になっており、これにより放電灯６には交
流電圧が印加されることになる。さらにスイッチング素
子１０１，１０４とスイッチング素子１０２，１０３と
のオン／オフ動作が切換わる時（極性反転時）において
は、スイッチング素子１０１とスイッチング素子１０２
およびスイッチング素子１０３とスイッチング素子１０
４の同時導通を防ぐために、全てのスイッチング素子１
０１〜１０４がオフ状態となる休止期間を設定してい
る。
０２，１０３，１０４のオン／オフ動作は図５に示す通
りであり、一定周波数４００Ｈｚの矩形波でオン／オフ
動作をしている。また、スイッチング素子１０１，１０
４とスイッチング素子１０２，１０３とは互いにオン／
オフ動作が逆になっており、これにより放電灯６には交
流電圧が印加されることになる。さらにスイッチング素
子１０１，１０４とスイッチング素子１０２，１０３と
のオン／オフ動作が切換わる時（極性反転時）において
は、スイッチング素子１０１とスイッチング素子１０２
およびスイッチング素子１０３とスイッチング素子１０
４の同時導通を防ぐために、全てのスイッチング素子１
０１〜１０４がオフ状態となる休止期間を設定してい
る。
【０００９】放電灯６には、放電を開始してから安定な
点灯状態に移行させるために、起動直後は安定点灯時の
電力に加算した電力、例えば最大制御電力である７５Ｗ
を放電灯６に供給している。この加算電力印加後は、図
７に示すような放電灯電圧（出力電圧ＶDC）−指示電力
特性に従って最大の７５Ｗから安定点灯電圧ＶDC＝Ｖ B
時の定格電力３５Ｗまでの電力制御を行い、できるだけ
短い時間で安定した光量を得られるようにする。
点灯状態に移行させるために、起動直後は安定点灯時の
電力に加算した電力、例えば最大制御電力である７５Ｗ
を放電灯６に供給している。この加算電力印加後は、図
７に示すような放電灯電圧（出力電圧ＶDC）−指示電力
特性に従って最大の７５Ｗから安定点灯電圧ＶDC＝Ｖ B
時の定格電力３５Ｗまでの電力制御を行い、できるだけ
短い時間で安定した光量を得られるようにする。
【００１０】実際に放電灯６を消灯後十分な時間が経過
して放電灯自体の温度が低い状態で点灯したとき（以下
コールドスタートという）には図７に示すＶDC＝ＶA付
近から点灯を開始するので指示電力ＷTは最大の７５Ｗ
より低いＷAから電力制御を開始することになる。
して放電灯自体の温度が低い状態で点灯したとき（以下
コールドスタートという）には図７に示すＶDC＝ＶA付
近から点灯を開始するので指示電力ＷTは最大の７５Ｗ
より低いＷAから電力制御を開始することになる。
【００１１】今、出力電圧ＶDCが低下し放電灯６が起動
したと電力制御手段４が判定すると、電力制御手段４は
初期指示電力であるＷT＝７５Ｗから、図７に示すテー
ブルで電力制御を開始し、図６−（ｄ）のＣ点に示すよ
うに出力電圧ＶAの時の指示電力ＷAに出力を下げる。こ
の時スイッチング素子１０１，１０４がオンしており、
電流Ｉは矢印Ｂに示す方向に流れている。次に、スイッ
チング素子１０１，１０４がオンからオフに切り換わ
り、スイッチング素子１０１，１０２，１０３，１０４
が全てオフになった休止期間の図６−（ｂ）のＡ点で、
電流Ｉの向きが切換わらなければならないが、放電灯起
動直後には放電灯６の点灯状態が不安定であるため、急
激な指示電力低下や前記休止期間の影響で消灯しかけた
り、同様の休止期間で最悪の場合図６−（ｂ）のＢ点に
示すように電流Ｉの向きが切換わらず、放電灯６が消灯
する（以下「点灯ミス」という）可能性が高くなってい
る。
したと電力制御手段４が判定すると、電力制御手段４は
初期指示電力であるＷT＝７５Ｗから、図７に示すテー
ブルで電力制御を開始し、図６−（ｄ）のＣ点に示すよ
うに出力電圧ＶAの時の指示電力ＷAに出力を下げる。こ
の時スイッチング素子１０１，１０４がオンしており、
電流Ｉは矢印Ｂに示す方向に流れている。次に、スイッ
チング素子１０１，１０４がオンからオフに切り換わ
り、スイッチング素子１０１，１０２，１０３，１０４
が全てオフになった休止期間の図６−（ｂ）のＡ点で、
電流Ｉの向きが切換わらなければならないが、放電灯起
動直後には放電灯６の点灯状態が不安定であるため、急
激な指示電力低下や前記休止期間の影響で消灯しかけた
り、同様の休止期間で最悪の場合図６−（ｂ）のＢ点に
示すように電流Ｉの向きが切換わらず、放電灯６が消灯
する（以下「点灯ミス」という）可能性が高くなってい
る。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の構
成では放電灯６の点灯状態が不安定な起動直後の交流点
灯休止期間に電流Ｉの向きが切換わらず点灯ミスに陥
り、再起動するためには起動手段５で高電圧を放電灯６
に再度印加しなければならず、放電灯６の寿命を著しく
短くしてしまうという課題を有していた。
成では放電灯６の点灯状態が不安定な起動直後の交流点
灯休止期間に電流Ｉの向きが切換わらず点灯ミスに陥
り、再起動するためには起動手段５で高電圧を放電灯６
に再度印加しなければならず、放電灯６の寿命を著しく
短くしてしまうという課題を有していた。
【００１３】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、点灯起動時に点灯ミスの生じない放電灯点灯装置を
提供することを目的とする。
で、点灯起動時に点灯ミスの生じない放電灯点灯装置を
提供することを目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
には本発明の放電灯点灯装置は、直流電圧を昇圧するＤ
Ｃ／ＤＣコンバータと、直流電圧を交流電圧に変換する
極性切換スイッチ回路と、放電灯に高電圧を印加して放
電灯を起動する起動手段と、前記極性切換スイッチ回路
にかかる電圧と電流とから電力を演算し目標電力に定電
力制御するように前記ＤＣ／ＤＣコンバータに帰還する
電力制御手段と、放電灯が起動してからの時間を前記極
性切換スイッチ回路と電力制御手段に伝える点灯時間タ
イマとを備え、前記点灯時間タイマの信号により極性切
換スイッチ回路は起動から一定時間は極性を一方向の直
流点灯に保ち、一定時間が経過した後交流点灯を開始
し、前記電力制御手段は前記直流点灯保持時間にさらに
一定時間を加えた期間、点灯維持のため定格電力に一定
電力を加算した電力出力を行う構成としたものである。
には本発明の放電灯点灯装置は、直流電圧を昇圧するＤ
Ｃ／ＤＣコンバータと、直流電圧を交流電圧に変換する
極性切換スイッチ回路と、放電灯に高電圧を印加して放
電灯を起動する起動手段と、前記極性切換スイッチ回路
にかかる電圧と電流とから電力を演算し目標電力に定電
力制御するように前記ＤＣ／ＤＣコンバータに帰還する
電力制御手段と、放電灯が起動してからの時間を前記極
性切換スイッチ回路と電力制御手段に伝える点灯時間タ
イマとを備え、前記点灯時間タイマの信号により極性切
換スイッチ回路は起動から一定時間は極性を一方向の直
流点灯に保ち、一定時間が経過した後交流点灯を開始
し、前記電力制御手段は前記直流点灯保持時間にさらに
一定時間を加えた期間、点灯維持のため定格電力に一定
電力を加算した電力出力を行う構成としたものである。
【００１５】この構成によって、放電灯の点灯状態が不
安定な起動直後に点灯ミスの生じない放電灯点灯装置が
提供できる。
安定な起動直後に点灯ミスの生じない放電灯点灯装置が
提供できる。
【００１６】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、バッテリーからの直流電圧を昇圧するＤＣ／ＤＣコ
ンバータと、４つのスイッチング素子で構成されたフル
ブリッジにより直流電圧を交流電圧に変換する極性切換
スイッチ回路と、前記極性切換スイッチ回路のフルブリ
ッジ出力に接続された放電灯と、前記放電灯に高電圧を
印加して放電灯を起動する起動手段と、前記極性切換ス
イッチ回路にかかる電圧と電流とから電力を演算し目標
電力に定電力制御するように前記ＤＣ／ＤＣコンバータ
に帰還する電力制御手段と、前記極性切換スイッチ回路
にかかる電圧から放電灯の起動を判定し、起動してから
の時間を前記極性切換スイッチ回路と電力制御手段に伝
える点灯時間タイマとを備え、前記点灯時間タイマの信
号により極性切換スイッチ回路は、起動から一定時間は
極性を一方向の直流点灯に保ち、一定時間が経過した後
交流点灯を開始し、前記電力制御手段は前記直流点灯保
持時間にさらに一定時間を加えた期間、点灯維持のため
定格電力に一定電力を加算した電力出力を行う構成とし
たものであり、この構成とすることにより放電灯の点灯
状態が不安定な起動直後に点灯ミスが発生せず、放電灯
の寿命の長いものとすることができる。
は、バッテリーからの直流電圧を昇圧するＤＣ／ＤＣコ
ンバータと、４つのスイッチング素子で構成されたフル
ブリッジにより直流電圧を交流電圧に変換する極性切換
スイッチ回路と、前記極性切換スイッチ回路のフルブリ
ッジ出力に接続された放電灯と、前記放電灯に高電圧を
印加して放電灯を起動する起動手段と、前記極性切換ス
イッチ回路にかかる電圧と電流とから電力を演算し目標
電力に定電力制御するように前記ＤＣ／ＤＣコンバータ
に帰還する電力制御手段と、前記極性切換スイッチ回路
にかかる電圧から放電灯の起動を判定し、起動してから
の時間を前記極性切換スイッチ回路と電力制御手段に伝
える点灯時間タイマとを備え、前記点灯時間タイマの信
号により極性切換スイッチ回路は、起動から一定時間は
極性を一方向の直流点灯に保ち、一定時間が経過した後
交流点灯を開始し、前記電力制御手段は前記直流点灯保
持時間にさらに一定時間を加えた期間、点灯維持のため
定格電力に一定電力を加算した電力出力を行う構成とし
たものであり、この構成とすることにより放電灯の点灯
状態が不安定な起動直後に点灯ミスが発生せず、放電灯
の寿命の長いものとすることができる。
【００１７】以下、本発明の一実施の形態を図面を用い
て説明する。図１は本発明の一実施の形態の放電灯点灯
装置のブロック図である。本発明の一実施の形態におい
て、前述の従来例について説明した構成部分と同一構成
部分については同一番号を付して詳細な説明を省略す
る。
て説明する。図１は本発明の一実施の形態の放電灯点灯
装置のブロック図である。本発明の一実施の形態におい
て、前述の従来例について説明した構成部分と同一構成
部分については同一番号を付して詳細な説明を省略す
る。
【００１８】図１に示すように本実施の形態は、スイッ
チ１の操作によってバッテリー２からの直流電圧を昇圧
するＤＣ／ＤＣコンバータ３と、４つのスイッチング素
子７１，７２，７３，７４で構成されたフルブリッジに
より直流電圧を交流電圧に変換する極性切換スイッチ回
路７と、前記極性切換スイッチ回路７のフルブリッジ出
力に接続された放電灯６と、前記放電灯６に高電圧を印
加して放電灯６を起動する起動手段５と、前記極性切換
スイッチ回路７にかかる電圧と電流とから電力を演算し
目標電力に定電力制御するように前記ＤＣ／ＤＣコンバ
ータ３に帰還する電力制御手段８と、前記極性切換スイ
ッチ回路７にかかる電圧から放電灯６の起動を判定し、
起動してからの時間を前記極性切換スイッチ回路７と電
力制御手段８に伝える点灯時間タイマ９を設けている。
チ１の操作によってバッテリー２からの直流電圧を昇圧
するＤＣ／ＤＣコンバータ３と、４つのスイッチング素
子７１，７２，７３，７４で構成されたフルブリッジに
より直流電圧を交流電圧に変換する極性切換スイッチ回
路７と、前記極性切換スイッチ回路７のフルブリッジ出
力に接続された放電灯６と、前記放電灯６に高電圧を印
加して放電灯６を起動する起動手段５と、前記極性切換
スイッチ回路７にかかる電圧と電流とから電力を演算し
目標電力に定電力制御するように前記ＤＣ／ＤＣコンバ
ータ３に帰還する電力制御手段８と、前記極性切換スイ
ッチ回路７にかかる電圧から放電灯６の起動を判定し、
起動してからの時間を前記極性切換スイッチ回路７と電
力制御手段８に伝える点灯時間タイマ９を設けている。
【００１９】以上のように構成された放電灯点灯装置に
ついて、以下にその動作を説明する。図２（ａ）〜
（ｄ）は本発明の一実施の形態の放電灯点灯装置の極性
切換えと指示電力制御の関係を示す図で、極性切換スイ
ッチ回路７は起動直後の不安定な点灯状態で交流点灯の
極性切換え時の休止期間に点灯ミスが発生しないよう
に、点灯時間タイマ９の信号が図２（ｂ）に示す放電灯
６が起動してからの時間ＴB＝Ｔ1以下の期間には、図２
（ｄ）に示すようにスイッチング素子７１，７４をオ
ン、スイッチング素子７２，７３をオフの状態に保持
し、放電灯６に対して図１の矢印Ｂの方向に直流点灯を
保持するこの直流点灯保持時間Ｔ1は前述したように長
すぎると放電灯６の電極の劣化を早めるため点灯ミスを
防止できる最短の時間に設定する。例えば一例としては
Ｔ1＝３０ｍｓ程度に設定する。この直流点灯保持時間
Ｔ1経過後に極性切換スイッチ回路７は図２（ｄ）に示
すように交流点灯を開始する。次に電力制御手段８は前
記直流点灯保持時間Ｔ1より長いＴB＝Ｔ2の期間は、放
電灯６が直流点灯から交流点灯に切換わった直後の不安
定な点灯状態で急激に図２（ｃ）に示すように指示電力
を下げることにより発生する可能性のある点灯ミスを防
止するため初期指示電力である７５Ｗを保持する。
ついて、以下にその動作を説明する。図２（ａ）〜
（ｄ）は本発明の一実施の形態の放電灯点灯装置の極性
切換えと指示電力制御の関係を示す図で、極性切換スイ
ッチ回路７は起動直後の不安定な点灯状態で交流点灯の
極性切換え時の休止期間に点灯ミスが発生しないよう
に、点灯時間タイマ９の信号が図２（ｂ）に示す放電灯
６が起動してからの時間ＴB＝Ｔ1以下の期間には、図２
（ｄ）に示すようにスイッチング素子７１，７４をオ
ン、スイッチング素子７２，７３をオフの状態に保持
し、放電灯６に対して図１の矢印Ｂの方向に直流点灯を
保持するこの直流点灯保持時間Ｔ1は前述したように長
すぎると放電灯６の電極の劣化を早めるため点灯ミスを
防止できる最短の時間に設定する。例えば一例としては
Ｔ1＝３０ｍｓ程度に設定する。この直流点灯保持時間
Ｔ1経過後に極性切換スイッチ回路７は図２（ｄ）に示
すように交流点灯を開始する。次に電力制御手段８は前
記直流点灯保持時間Ｔ1より長いＴB＝Ｔ2の期間は、放
電灯６が直流点灯から交流点灯に切換わった直後の不安
定な点灯状態で急激に図２（ｃ）に示すように指示電力
を下げることにより発生する可能性のある点灯ミスを防
止するため初期指示電力である７５Ｗを保持する。
【００２０】次に初期指示電力保持時間Ｔ2経過後は、
従来の制御と同様に図７の出力電圧−指示電力テーブル
に従い制御するが初期指示電力７５Ｗから急激に下げな
いようになめらかに制御する。この初期指示電力保持時
間Ｔ2も長すぎると放電灯６の劣化を早め寿命を著しく
短くしたり、閃光の規格を満足できなくなったりするた
めできるだけ短く設定する。例えば一例としてはＴ2＝
６０ｍｓ程度に設定する。
従来の制御と同様に図７の出力電圧−指示電力テーブル
に従い制御するが初期指示電力７５Ｗから急激に下げな
いようになめらかに制御する。この初期指示電力保持時
間Ｔ2も長すぎると放電灯６の劣化を早め寿命を著しく
短くしたり、閃光の規格を満足できなくなったりするた
めできるだけ短く設定する。例えば一例としてはＴ2＝
６０ｍｓ程度に設定する。
【００２１】以上のように本実施の形態によれば、バッ
テリー２からの直流電圧を昇圧するＤＣ／ＤＣコンバー
タ３と、４つのスイッチング素子７１，７２，７３，７
４で構成されたフルブリッジにより直流電圧を交流電圧
に変換する極性切換スイッチ回路７と、前記極性切換ス
イッチ回路７のフルブリッジ出力に接続された放電灯６
と、前記放電灯６に高電圧を印加して放電灯６を起動す
る放電灯起動手段５と、前記極性切換スイッチ回路７に
かかる電圧と電流とから電力を演算し目標電力に定電力
制御するように前記ＤＣ／ＤＣコンバータ３に帰還する
電力制御手段８と、前記極性切換スイッチ回路７にかか
る電圧から放電灯６の起動を判定し、起動してからの時
間を前記極性切換スイッチ回路７と電力制御手段８に伝
える点灯時間タイマ９を備え、点灯時間タイマ９の信号
により極性切換スイッチ回路７は、起動から一定時間は
極性を一方向の直流点灯に保ち、一定時間が経過した後
交流点灯を開始し、電力制御手段８は前記直流点灯保持
時間にさらに一定時間を加えた期間、点灯維持のため定
格電力に一定電力を加算した電力出力を行う構成とする
ことにより、放電灯６の点灯状態が不安定な起動直後の
点灯ミスを防止できる。
テリー２からの直流電圧を昇圧するＤＣ／ＤＣコンバー
タ３と、４つのスイッチング素子７１，７２，７３，７
４で構成されたフルブリッジにより直流電圧を交流電圧
に変換する極性切換スイッチ回路７と、前記極性切換ス
イッチ回路７のフルブリッジ出力に接続された放電灯６
と、前記放電灯６に高電圧を印加して放電灯６を起動す
る放電灯起動手段５と、前記極性切換スイッチ回路７に
かかる電圧と電流とから電力を演算し目標電力に定電力
制御するように前記ＤＣ／ＤＣコンバータ３に帰還する
電力制御手段８と、前記極性切換スイッチ回路７にかか
る電圧から放電灯６の起動を判定し、起動してからの時
間を前記極性切換スイッチ回路７と電力制御手段８に伝
える点灯時間タイマ９を備え、点灯時間タイマ９の信号
により極性切換スイッチ回路７は、起動から一定時間は
極性を一方向の直流点灯に保ち、一定時間が経過した後
交流点灯を開始し、電力制御手段８は前記直流点灯保持
時間にさらに一定時間を加えた期間、点灯維持のため定
格電力に一定電力を加算した電力出力を行う構成とする
ことにより、放電灯６の点灯状態が不安定な起動直後の
点灯ミスを防止できる。
【００２２】
【発明の効果】以上のように本発明は、直流電圧を昇圧
するＤＣ／ＤＣコンバータと、直流電圧を交流電圧に変
換する極性切換スイッチ回路と、放電灯に高電圧を印加
して放電灯を起動する起動手段と、前記極性切換スイッ
チ回路にかかる電圧と電流とから電力を演算し目標電力
に定電力制御するように前記ＤＣ／ＤＣコンバータに帰
還する電力制御手段と、放電灯が起動してからの時間を
前記極性切換スイッチ回路と電力制御手段に伝える点灯
時間タイマとを備え、前記点灯時間タイマの信号により
極性切換スイッチ回路は、起動から一定時間は極性を一
方向の直流点灯に保ち、一定時間が経過した後交流点灯
を開始し、前記電力制御手段は前記直流点灯保持時間に
さらに一定時間を加えた期間、点灯維持のため定格電力
に一定電力を加算した電力出力を行う構成とすることに
より、放電灯の点灯状態が不安定な起動直後に点灯ミス
の生じない優れた放電灯点灯装置を実現できるものであ
る。
するＤＣ／ＤＣコンバータと、直流電圧を交流電圧に変
換する極性切換スイッチ回路と、放電灯に高電圧を印加
して放電灯を起動する起動手段と、前記極性切換スイッ
チ回路にかかる電圧と電流とから電力を演算し目標電力
に定電力制御するように前記ＤＣ／ＤＣコンバータに帰
還する電力制御手段と、放電灯が起動してからの時間を
前記極性切換スイッチ回路と電力制御手段に伝える点灯
時間タイマとを備え、前記点灯時間タイマの信号により
極性切換スイッチ回路は、起動から一定時間は極性を一
方向の直流点灯に保ち、一定時間が経過した後交流点灯
を開始し、前記電力制御手段は前記直流点灯保持時間に
さらに一定時間を加えた期間、点灯維持のため定格電力
に一定電力を加算した電力出力を行う構成とすることに
より、放電灯の点灯状態が不安定な起動直後に点灯ミス
の生じない優れた放電灯点灯装置を実現できるものであ
る。
【図１】本発明の一実施の形態の放電灯点灯装置のブロ
ック図
ック図
【図２】同放電灯点灯装置の極性切換えと指示電力制御
の関係を示す図
の関係を示す図
【図３】従来の放電灯点灯装置のブロック図
【図４】同放電灯点灯装置の極性切換えと指示電力制御
の関係を示す図
の関係を示す図
【図５】同放電灯点灯装置のスイッチング素子の動作を
説明する図
説明する図
【図６】同放電灯点灯装置の点灯ミス発生時の動作を説
明する図
明する図
【図７】同放電灯点灯装置のＶDC−指示電力テーブルを
示す図
示す図
１ スイッチ ２ バッテリー ３ ＤＣ／ＤＣコンバータ ６ 放電灯 ７ 極性切換スイッチ回路 ８ 電力制御手段 ９ 点灯時間タイマ
Claims (1)
- 【請求項１】 バッテリーからの直流電圧を昇圧するＤ
Ｃ／ＤＣコンバータと、４つのスイッチング素子で構成
されたフルブリッジにより直流電圧を交流電圧に変換す
る極性切換スイッチ回路と、前記極性切換スイッチ回路
のフルブリッジ出力に接続された放電灯と、前記放電灯
に高電圧を印加して放電灯を起動する起動手段と、前記
極性切換スイッチ回路にかかる電圧と電流とから電力を
演算し目標電力に定電力制御するように前記ＤＣ／ＤＣ
コンバータに帰還する電力制御手段と、前記極性切換ス
イッチ回路にかかる電圧から放電灯の起動を判定し、起
動してからの時間を前記極性切換スイッチ回路と電力制
御手段に伝える点灯時間タイマとを備え、前記点灯時間
タイマの信号により極性切換スイッチ回路は、起動から
一定時間は極性を一方向の直流点灯に保ち、一定時間が
経過した後交流点灯を開始し、前記電力制御手段は前記
直流点灯保持時間にさらに一定時間を加えた期間、点灯
維持のため定格電力に一定電力を加算した電力出力を行
う構成とした放電灯点灯装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18912996A JPH1032096A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 放電灯点灯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18912996A JPH1032096A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 放電灯点灯装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1032096A true JPH1032096A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16235892
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18912996A Pending JPH1032096A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 放電灯点灯装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1032096A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003022014A1 (fr) * | 2001-08-29 | 2003-03-13 | Harison Toshiba Lighting Corp. | Appareil d'eclairage a lampe a decharge haute tension et phare d'automobile |
| JP2006019241A (ja) * | 2004-05-31 | 2006-01-19 | Stanley Electric Co Ltd | 放電灯点灯装置及び放電灯点灯方法 |
| WO2009145108A1 (ja) * | 2008-05-26 | 2009-12-03 | パナソニック電工株式会社 | 放電灯点灯装置、車載用高輝度放電灯点灯装置、車載用前照灯及び車両 |
-
1996
- 1996-07-18 JP JP18912996A patent/JPH1032096A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003022014A1 (fr) * | 2001-08-29 | 2003-03-13 | Harison Toshiba Lighting Corp. | Appareil d'eclairage a lampe a decharge haute tension et phare d'automobile |
| US6850015B2 (en) | 2001-08-29 | 2005-02-01 | Harison Toshiba Lighting Corp. | High pressure discharge lamp starter device and an automotive headlight device |
| JP2006019241A (ja) * | 2004-05-31 | 2006-01-19 | Stanley Electric Co Ltd | 放電灯点灯装置及び放電灯点灯方法 |
| JP4624137B2 (ja) * | 2004-05-31 | 2011-02-02 | スタンレー電気株式会社 | 放電灯点灯装置及び放電灯点灯方法 |
| WO2009145108A1 (ja) * | 2008-05-26 | 2009-12-03 | パナソニック電工株式会社 | 放電灯点灯装置、車載用高輝度放電灯点灯装置、車載用前照灯及び車両 |
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