JPH10318908A - 花粉モニター - Google Patents

花粉モニター

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Publication number
JPH10318908A
JPH10318908A JP9128561A JP12856197A JPH10318908A JP H10318908 A JPH10318908 A JP H10318908A JP 9128561 A JP9128561 A JP 9128561A JP 12856197 A JP12856197 A JP 12856197A JP H10318908 A JPH10318908 A JP H10318908A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pollen
sand
light
monitor
air
Prior art date
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Pending
Application number
JP9128561A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Fujita
敏男 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMATO SEISAKUSHO KK
Yamato Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
YAMATO SEISAKUSHO KK
Yamato Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YAMATO SEISAKUSHO KK, Yamato Manufacturing Co Ltd filed Critical YAMATO SEISAKUSHO KK
Priority to JP9128561A priority Critical patent/JPH10318908A/ja
Publication of JPH10318908A publication Critical patent/JPH10318908A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気中の花粉の量を瞬時にリアルタイムで計
測できるようにする。 【解決手段】 垂直方向に配置した吸引口1からポンプ
5の作用により大気を取り込み、砂抜き容器2で砂成分
を分離する。次に、光学系3の中でノズルに通した大気
に光を照射し、その花粉による散乱光を前方と側方で受
光素子により受光し、3次元的に花粉の検出を行う。そ
して、各受光素子の出力から花粉の量を計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大気中の花粉を検
出する花粉モニター、特に天候の変化に拘らず瞬時に花
粉の量を計測することが可能な花粉モニターに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、スギやヒノキなどの花粉によるア
レルギー症状を訴える人が多くなってきており、その花
粉情報を報知することが必要になってきている。
【0003】現在、この花粉の量を計測する手段として
は、空中花粉捕集器なるものが多く使用されている。こ
の空中花粉捕集器は、スライドガラスや粘着テープ上に
捕集した花粉などを顕微鏡にて目視することにより花粉
の量を計測するものである。また、花粉ではないがクリ
ーンルーム中の粒子数を計数するものとして、パーティ
クルカウンターが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の花粉モニターにあっては、スライドガラスや粘
着テープ上に花粉を捕集して顕微鏡にて目視計測を行っ
ているため、多大な労力と時間を要するという問題点が
あった。
【0005】また、上述のパーティクルカウンターを応
用したとしても、花粉と砂や繊維状ダストとの区別が付
かず、正確な花粉の量を計測することはできない。
【0006】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、大気中の花粉の量を瞬時にリアルタイ
ムで正確に計測することができる花粉モニターを提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る花粉モニタ
ーは、次のように構成したものである。
【0008】(1)大気中の花粉を検出する花粉モニタ
ーであって、大気を吸引する吸引手段と、吸引した大気
の中から砂成分を分離する砂分離手段と、砂成分を分離
した大気に光を照射する光源と、この光源から出て該大
気中の花粉により散乱した散乱光を光源の前方と側方か
ら受光する各々の受光素子と、この受光素子の出力から
花粉を判別してその量を検知する判別検知手段とを有す
るようにした。
【0009】(2)上記の花粉モニターにおいて、砂分
離手段は砂成分と花粉の比重差を利用して砂成分を分離
するようにした。
【0010】(3)上記の花粉モニターにおいて、花粉
の粒径の差により検出すべき花粉の種類を設定する手段
を備えるようにした。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る花粉モニター
の概略構成を示す図であり、エアーフロー系の構成を示
している。
【0012】図1において、1は大気の吸引口で、垂直
方向に向いていて風向きに影響されないようになってい
る。2は吸引した大気の中から砂成分を分離する砂抜き
容器(砂分離手段)、3は砂成分を分離した大気に光を
照射して花粉を検出するための光学系、4は脈流を軽減
するための緩衝タンクで、この緩衝タンク4を経てポン
プ5に入り込み更にHEPAフィルタ6を経由した大気
の一部は光学系3のシースエアーとしてサンプリングエ
アーを包み込み、光学系内での乱流及び光学系内の汚れ
を防ぐようにしている。
【0013】また図1中、7は大気の流通量(吸引量)
を調節するためのバルブで、例えば4.1 l/minに調節
される。8は流量計、9は大気の排出口、10は上記光
学系3の受光素子の出力から所定の花粉を判別してその
量を検知する判別検知回路である。
【0014】なお、上記の花粉モニターは全体が百葉箱
の中に収納されており、雨天など天候に拘らず花粉の検
出ができるようになっている。
【0015】図2は上記砂抜き容器2の内部構成を示す
断面図であり、この砂抜き容器2は大気中の砂成分と花
粉の比重差を利用して砂成分を除去するように構成され
ている。
【0016】図2中、21は支柱22に支持されたL字
状の吸引筒で、上部の入口23は上記吸引口1と直結さ
れ、出口24は側部に設けられている。25は支柱26
に水平方向に支持された排出筒で、入口27は吸引筒2
1の出口24と相対向した位置にあり、出口28は容器
本体の側部から水平方向に突出している。29は容器内
の下方に溜った砂を抜き出すための開閉部、30は吸引
筒21の出口24と排出筒25の入口27との間の砂を
落とすための分離部である。
【0017】吸引筒21の径φ1及び排出筒25の径φ
2と分離部30の間隔(吸引筒21の出口24と排出筒
25の入口27の間の距離)Dは、実験結果からφ1=
4とするとφ2=5.6、D=10とするのが望まし
い。
【0018】図3は光学系3の構成を示す断面図であ
り、(a)は正面図、(b)は平面図となっている。同
図中、31は大気吸引用のノズル部、32は光源として
配置された半導体レーザーで、ここから出たレーザー光
はコリメートレンズ33及びシリンドリカルレンズ34
を経てノズル31を通った大気に照射される。35は大
気中の花粉により散乱した散乱光を前方の受光素子36
に受光させるためのレンズ、37は同散乱光を側方の受
光素子38に受光させるためのレンズで、各々の受光素
子36,38の出力は判別検知回路10に入力される。
【0019】なお、図示していないが上記の花粉モニタ
ーは、花粉の種類によって粒径に差があることを利用
し、検出すべき花粉の種類を設定するレンジが設けられ
ている。
【0020】上記のように構成された花粉モニターにお
いて、吸引口1から吸引された大気は、まず砂抜き容器
2に入り、ここで比重差により砂成分が除去されて、光
学系3に導かれる。このとき、吸引口1は垂直方向に配
置されているので風の方向に左右されることはなく、ま
た雨などが装置内部に入ることもない。
【0021】光学系3では、半導体レーザー32により
オート・パワー・コントロールされた波長780nm,
出力3mWのレーザー光がコリメートレンズ33及びカ
マボコ型のシリンドリカルレンズ34を通して、大気吸
引用のノズル部31に厚さ約30μmのシート状のビー
ムとなって照射する。そして、ノズル部31から粒子が
入り込むと、その粒径に見合った散乱光を生じ、その散
乱光を前方及び側方でPIN−PDディテクタである受
光素子36,38により検知する。
【0022】上記受光素子36,38の出力信号は、粒
子がシート状の光を通過する時間(約2μsec)だけ
出力するためにパルス状の信号となり、そのパルス幅を
検知することにより、3次元的な信号処理によって球形
に近い花粉の粒子を検出することが可能となる。この粒
径と散乱光量との関係はMieの散乱理論式で求められ
るが、実際には資料の表面状態や屈折率により大きくず
れることもあるので、装置の感度調整は実際の花粉で調
整する。
【0023】このようにして、大気中の花粉の検出及び
その量を計測することができるが、ここで、本装置は従
来の捕集器や計数方法と基本的に異なり、瞬時に花粉を
計数するため、リアルタイムの花粉情報を得ることがで
きる。また、ビルの屋上などに百葉箱を設置し、ここに
本装置を入れてケーブルで部屋のパーソナルコンピュー
タに接続することにより、コンピュータから装置を制御
することもできる。このため、完全自動化での花粉測定
も可能となる。
【0024】測定データは1分単位から信号を得ること
ができ、ディスプレイ上にグラフ表示させたり、またホ
ストコンピュータに回線を使用して送り、気象条件等の
データを加えることにより、地域的にも時間的にもより
きめ細かい花粉情報を提供することもできる。
【0025】また本装置では、砂抜き容器2により花粉
粒子と砂成分を分離しているので、前述の繊維状ダスト
とともに非検出粒子を除外して球径の花粉粒子のみを検
出することができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、多大な
労力及び時間をかけることなく、大気中の花粉の量を瞬
時にリアルタイムで正確に計測することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る花粉モニターの概略構成図
【図2】 砂抜き容器の構成を示す断面図
【図3】 光学系の構成を示す断面図
【符号の説明】
1 吸引口 2 砂抜き容器(砂分離手段) 3 光学系 5 ポンプ(吸引手段) 9 排出口 10 判別検知回路 30 分離部 32 半導体レーザー(光源) 36 受光素子 38 受光素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気中の花粉を検出する花粉モニターで
    あって、大気を吸引する吸引手段と、吸引した大気の中
    から砂成分を分離する砂分離手段と、砂成分を分離した
    大気に光を照射する光源と、この光源から出て該大気中
    の花粉により散乱した散乱光を光源の前方と側方から受
    光する各々の受光素子と、この受光素子の出力から花粉
    を判別してその量を検知する判別検知手段とを有してな
    ることを特徴とする花粉モニター。
  2. 【請求項2】 砂分離手段は砂成分と花粉の比重差を利
    用して砂成分を分離することを特徴とする請求項1記載
    の花粉モニター。
  3. 【請求項3】 花粉の粒径の差により検出すべき花粉の
    種類を設定する手段を備えていることを特徴とする請求
    項1または2記載の花粉モニター。
JP9128561A 1997-05-19 1997-05-19 花粉モニター Pending JPH10318908A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040413