JPH10316677A - 結 晶 - Google Patents

結 晶

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JPH10316677A
JPH10316677A JP12876597A JP12876597A JPH10316677A JP H10316677 A JPH10316677 A JP H10316677A JP 12876597 A JP12876597 A JP 12876597A JP 12876597 A JP12876597 A JP 12876597A JP H10316677 A JPH10316677 A JP H10316677A
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crystal
crystals
hydrate
mixture
diffraction pattern
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JP12876597A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kayakiri
浩 茅切
Shigeki Sato
佐藤  茂樹
Hironobu Yasuda
広宣 安田
Arikatsu Kubota
有克 窪田
Keiichi Koga
敬一 古賀
Satoshi Kitamura
智 北村
Katsuhiko Gato
勝彦 我藤
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Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体安定性が良くかつ医薬製造上取り扱いが
容易な、ブラジキニン拮抗作用を有する8−[3−[N
−[(E)−3−(6−アセトアミドピリジン−3−イ
ル)アクリロイルグリシル]−N−メチルアミノ]−
2,6−ジクロロベンジルオキシ]−2−メチルキノリ
ン(以下、FR173657と称する)の提供。 【解決手段】 FR173657の水和物の結晶を製造
する。 【効果】 本発明のFR173657の水和物の結晶
は、公知のFR173657と比べ、純度が高く、かつ
固体安定性に優れることから、医薬として一定の品質を
保持したものを製造し、供給する上で有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、8−[3−[N−
[(E)−3−(6−アセトアミドピリジン−3−イ
ル)アクリロイルグリシル]−N−メチルアミノ]−
2,6−ジクロロベンジルオキシ]−2−メチルキノリ
ン(以下、FR173657と称する)の水和物の結晶
およびそれを含有する医薬組成物に関するものであり、
医療の分野で利用される。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】FR
173657は、特開平7−2780号公報に開示され
ている下記式[I]
【0003】
【化1】
【0004】で表される、ブラジキニン拮抗剤としての
活性を有し、例えばアレルギー、炎症、自己免疫疾患、
ショック、疼痛等の予防および/または治療剤として有
用な化合物である。FR173657は、優れたブラジ
キニン拮抗剤としての活性を有するが、これまで無晶形
でしか製造できず、この無晶形の固体は、固体安定性が
不十分であり、製造時における濾過速度が小さい等の欠
点を有することから、医薬として一定の品質を保持した
ものを製造し、供給する上で問題があった。そこで本発
明者らは、FR173657を、固体安定性が良くかつ
医薬製造上取り扱いが容易な結晶として得るべく鋭意検
討した結果、純度が高く、かつ固体安定性に優れたFR
173657の水和物の結晶を見出し、本発明を完成し
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のFR17365
7の水和物の結晶とは、水分子がFR173657の結
晶の結晶格子の一部として含まれている状態、水分子が
FR173657の結晶の結晶格子内に包接されて含ま
れている状態、もしくは付着している状態、またはこれ
らの組み合わせである状態等の全ての状態を含む。
【0006】FR173657の水和物の結晶は、相対
湿度により変化する場合があるが、通常2〜12重量%
の水を含む。FR173657の水和物の結晶のうち、
下記の物理化学的特性を有する3種の結晶(各々A型結
晶、B型結晶、C型結晶と称する)が好ましい。 測定条件 水分量:カール・フィッシャー法による測定 粉末X線回折: 対陰極:Cu フィルター:Ni 管電圧:30kV 管電流:10mA 検出器:シンチレーションカウンター 赤外吸収スペクトル: ヌジョール法による測定 熱分析(TG/DTA): 昇温速度:10℃/分
【0007】(1)A型結晶の物理化学的特性 (a)水分量 相対湿度により約3.5〜8.5%の範囲で変化する。 (b)粉末X線回折における特徴的な回折ピーク(2θ
値) 5.66゜、9.27゜、21.73゜、24.64゜
および24.90゜付近 粉末X線回折パターンを図1に示す。 (c)赤外吸収スペクトルにおける特徴的な吸収 3265、1703、1529、1234および835
cm-1 赤外線吸収スペクトルを図2に示す。 (d)熱分析(TG/DTA) 室温から154℃にかけて水分の脱離に基づく重量減少
(6.32%)を示し、132℃にガラス転移に基づく
吸熱ピーク(ピーク頂点:138℃)を示した後、25
9℃に分解に基づく重量減少を示した。熱分析(TG/
DTA)プロファイルを図3に示す。
【0008】(2)B型結晶の物理化学的特性 (a)水分量 相対湿度により約2.5〜5%の範囲で変化する。 (b)粉末X線回折における特徴的な回折ピーク(2θ
値) 9.78゜、12.92゜、21.64゜、28.95
゜および29.21゜付近 粉末X線回折パターンを図4に示す。 (c)赤外吸収スペクトルにおける特徴的な吸収 3588、3498、1682、1537、1238お
よび833cm-1 赤外線吸収スペクトルを図5に示す。 (d)熱分析(TG/DTA) 室温から110℃にかけて水分の脱離に基づく重量減少
(2.88%)を示し、203℃に融解に基づく吸熱ピ
ーク(ピーク頂点:209℃)を示した。熱分析(TG
/DTA)プロファイルを図6に示す。
【0009】(3)C型結晶の物理化学的特性 (a)水分量 相対湿度により約5〜11%の範囲で変化する。 (b)粉末X線回折における特徴的な回折ピーク(2θ
値) 4.38゜、8.73゜、21.85゜および27.9
7゜付近粉末X線回折パターンを図7に示す。 (c)赤外吸収スペクトルにおける特徴的な吸収 3300、1683、1535、1245および839
cm-1 赤外線吸収スペクトルを図8に示す。 (d)熱分析(TG/DTA) 室温から100℃にかけて水分の脱離に基づく重量減少
(5.47%) および吸熱ピーク(ピーク頂点:92℃)を示し、13
7℃に融解に基づく吸熱ピーク(ピーク頂点:145
℃)を示した。熱分析(TG/DTA)プロファイルを
図9に示す。
【0010】FR173657の水和物の結晶は、例え
ば特開平7−2780号公報に開示の公知の方法により
FR173657を製造した後、FR173657を溶
媒中で加温ないし加熱下で攪拌後冷却して結晶を析出さ
せる方法、FR173657を酸性条件下で溶媒中に溶
解させ、次いで塩基および必要に応じて水または含水溶
媒を加えて中和することにより結晶を析出させる方法、
FR173657の結晶を水蒸気中または有機溶媒蒸気
中にさらす方法、またはそれらを組み合わせた方法等に
より製造することができる。
【0011】結晶の析出に使用される溶媒としては、
水、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアル
コール等のアルコール、アセトン、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、ジオキサン、テトラヒドロフラン、酢酸エ
チル、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド等の慣用
の有機溶媒またはこれらの混合溶媒が挙げられ、より好
ましくは、含水メタノール、含水エタノール等の含水ア
ルコール、含水アセトン、水と酢酸エチルとの組み合わ
せ等の水と有機溶媒との混合溶媒が挙げられる。
【0012】更に上記のA型、B型およびC型各々の結
晶に関しては、より好ましくは、下記の実施例に記載の
方法またはその類似の方法により製造することができ
る。本発明のFR173657の水和物の結晶は、ブラ
ジキニン拮抗剤としての強力な活性を有し、人類または
動物におけるブラジキニンまたはその類縁体が誘発する
疾患、たとえばアレルギー、炎症、自己免疫疾患、ショ
ック、疼痛などの治療および/または予防に有用であ
る。
【0013】治療のためには、本発明のFR17365
7の水和物の結晶を有効成分として、経口投与;静脈内
注射、筋肉内注射、皮下注射または関節内注射などの非
経口投与;経皮のような外用、腸内投与、直腸投与、経
膣投与、吸入、点眼、点鼻、舌下投与などに適した有機
または無機の固体、半固体または液体の賦形剤などの医
薬として許容される担体と共に含有する医薬製剤の形で
用いることができる。
【0014】この医薬製剤は、カプセル剤、錠剤、糖衣
剤、顆粒剤、坐剤、液剤、ローション剤、懸濁剤、乳
剤、軟膏剤、ゲル剤、クリーム剤などであってもよい。
必要ならば上記製剤に、補助剤、安定化剤、湿潤剤また
は乳化剤、緩衝剤および他の通常使用される添加剤等を
配合させてもよい。FR173657の水和物の結晶の
用量は、患者の年令および症状により変動するが、前記
の疾患の予防および/または治療には、FR17365
7の水和物の結晶の平均1回量を約0.1mg、1m
g、10mg、50mg、100mg、250mg、5
00mgおよび1000mgとして用いればよい。一般
的には、1日当たりに0.1mg/個体ないし1,00
0mg/個体の量を用いればよい。
【0015】
【発明の効果】本発明に関わるFR173657の水和
物の結晶は、公知のFR173657と比べ、純度が高
く、かつ固体安定性に優れることに加え、医薬として不
適当である残存有機溶媒を実質含まないことから、医薬
として一定の品質を保持したものを製造し、供給する上
で有用である。
【0016】これらの効果に加え、A型、B型およびC
型各々の結晶に関しては、加熱条件下や加湿条件下にお
いても他の結晶形への転移はないことから、特に有用で
あり、この中でもB型結晶は、いかなる条件下でも他の
結晶形への転移は観察されず、更に有用である。
【0017】
【実施例】以下製造例および実施例により、本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。 製造例1 8−[3−(N−グリシル−N−メチルアミノ)−2,
6−ジクロロベンジルオキシ]−2−メチルキノリン
(100mg)、(E)−3−(6−アセトアミドピリ
ジン−3−イル)アクリル酸(56.1mg)および
N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)の混合物に1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(43.4mg)およ
び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カ
ルボジイミド塩酸塩(56.9mg)を窒素気流中0℃
で加え、混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を
水に注ぎ、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、水および食塩水で順次洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣
を分取用薄層クロマトグラフィー(メタノール:ジクロ
ロメタン=1:10,v/v)で精製し、ジエチルエー
テルおよび酢酸エチルで固化して、8−[3−[N−
[(E)−3−(6−アセトアミドピリジン−3−イ
ル)アクリロイルグリシル]−N−メチルアミノ]−
2,6−ジクロロベンジルオキシ]−2−メチルキノリ
ン(FR173657)(78.8mg)を灰色がかっ
た白色固体として得た。 mp : 133−139℃ NMR (CDCl3,δ) : 2.22 (3H, s), 2.74 (3H, s), 3.27
(3H, s), 3.67 (1H, dd,J=16.5, 5.5 Hz), 3.96 (1H, d
d, J=16.5, 5.5Hz), 5.62 (1H, d, J=11.0Hz), 5.67 (1
H, d, J=11.0Hz), 6.46 (1H, d, J=16.0Hz), 6.73 (1H,
brt, J=5.5 Hz), 7.21-7.33 (3H, m), 7.38-7.51 (3H,
m), 7.52 (1H, d, J=16.0 Hz), 7.82 (1H, dd, J=8.5,
1.5Hz), 8.03 (1H, d, J=8.5Hz), 8.13-8.25 (2H, m),
8.33 (1H, d, J=1.5Hz)
【0018】製造例2 メタノール(720ml)にFR173657(7g)
を60℃で加え、還流下5分間攪拌した。混合物を30
℃以下に冷却後、20〜30℃で2時間攪拌し、晶析さ
せた。晶析液を濾過し晶析物をメタノール(14ml)
で洗浄後、40℃で真空乾燥してFR173657
(6.3g)の粗無水結晶(以下粗FR173657結
晶と称する)を得た。この結晶は、約5%メタノール含
有晶であった。
【0019】実施例1 粗FR173657結晶(100g)および精製水(5
00ml)の混合物に、10℃以下で攪拌しながら濃塩
酸(28.1ml)を加え溶解させた。炭末(5g)を
加え2.5時間攪拌した後、炭末を濾去し、精製水(2
00ml)および濃塩酸(1.4ml)で洗浄した。得
られた濾液を、アセトン(700ml)およびトリエチ
ルアミン(35.87g)の混合物に55℃で加え、同
温で5分間攪拌後、20分間還流した。40℃まで冷却
後、析出した結晶を濾取した。50%アセトンで洗浄し
真空乾燥して、FR173657の水和物の結晶(A型
結晶)(88.7g)を得た。 粉末X線回折パターン図 図1に示す通り 赤外線吸収スペクトル図 図2に示す通り 熱分析(TG/DTA)プロファイル図 図3に示す通り
【0020】実施例2 粗FR173657結晶(50g)および精製水(25
0ml)の混合物に、5℃で攪拌しながら濃塩酸(1
4.1ml)を加え溶解させた。炭末(2.5g)を加
え30分間攪拌した後、炭末を濾去し、希塩酸で洗浄し
た。得られた濾液を、酢酸エチル(350ml)および
トリエチルアミン(17.93g)の混合物に70℃で
加え、2時間還流下で攪拌した。20℃まで冷却後、同
温で更に2時間攪拌し析出した結晶を濾取した。酢酸エ
チル(100ml)および精製水(100ml)で洗浄
し、40℃で真空乾燥して、FR173657の水和物
の結晶(B型結晶)(44.51g)を得た。 粉末X線回折パターン図 図4に示す通り 赤外線吸収スペクトル図 図5に示す通り 熱分析(TG/DTA)プロファイル図 図6に示す通り
【0021】実施例3 粗FR173657結晶(7.5g)および50%エタ
ノール(188ml)の混合物に、5℃で攪拌しながら
濃塩酸(2.11ml)を加え5分間攪拌して溶解させ
た。濾過後50%エタノール(37.5ml)で洗浄し
た。得られた濾液を、50%エタノール(150ml)
およびトリエチルアミン(2.56g)の混合物に70
℃で30分間かけて滴下し、同温で一夜攪拌した。25
℃まで冷却後、同温で更に5.5時間攪拌し析出した結
晶を濾取した。50%エタノール(15ml)で洗浄し
真空乾燥して、FR173657の水和物の結晶(B型
結晶)を得た。粉末X線回折パターン、赤外線吸収スペ
クトルは、各々実施例2で得られた結晶のものと一致し
た。
【0022】実施例4 粗FR173657結晶(260g)および精製水(1
300ml)の混合物に、5℃で攪拌しながら濃塩酸
(73ml)を加え10分間攪拌して溶解させた。濾過
後希塩酸で洗浄した。得られた濾液を、アセトン(65
00ml)、精製水(4680ml)およびトリエチル
アミン(93.3g)の混合物に20℃で30分間かけ
て滴下し、C型結晶の種晶(26mg)を加えた。混合
物を同温で2.5時間攪拌後、3℃まで冷却し、更に2
時間攪拌した。析出した結晶を濾取し、50%アセトン
(520ml)で洗浄し40℃で真空乾燥して、FR1
73657の水和物の結晶(C型結晶)(236.68
g)を得た。粉末X線回折パターン図 図7に示す通り 赤外線吸収スペクトル図 図8に示す通り 熱分析(TG/DTA)プロファイル図 図9に示す通り
【0023】実施例5 粗FR173657結晶(5g)をエタノール(100
ml)および精製水(25ml)の混合物に70℃以上
で加え溶解させた。炭末(0.25g)を加え同温で3
0分間攪拌した後、炭末を濾去し、80%エタノール
(25ml)で洗浄した。得られた濾液に熱精製水(9
0ml)を加え、50℃に調節した後、C型結晶の種晶
を加えた。混合物を同温で1.5時間攪拌後、2℃まで
冷却し、更に3時間攪拌した。析出した結晶を濾取し、
50%エタノール(10ml)で洗浄し40℃で真空乾
燥して、FR173657の水和物の結晶(C型結晶)
(4.31g)を得た。粉末X線回折パターン、赤外線
吸収スペクトルは、各々実施例4で得られた結晶のもの
と一致した。
【0024】実施例6 粗FR173657結晶(80g)および精製水(40
0ml)の混合物に、3℃で攪拌しながら濃塩酸(2
2.5ml)を加え8分間攪拌して溶解させた。酢酸エ
チル(400ml)を加え、攪拌後分液した。水層を酢
酸エチル(400ml)で洗浄し、炭末(4g)を加え
3℃で40分間攪拌した後、炭末を濾去して、精製水
(160ml)および濃塩酸(1.13ml)で洗浄し
た。得られた濾液を4分割し、以下(1)〜(4)で各
々使用した。 (1) 得られた濾液にアセトン(140ml)を加
え、ここにトリエチルアミン(7.17g)を7℃で加
えた。混合物を同温で1時間攪拌後、40分間還流し
た。混合物を25℃まで冷却し、1時間攪拌した。析出
した結晶を濾取し、50%アセトン(40ml)で洗浄
し真空乾燥して、FR173657の水和物の結晶(C
型結晶)を得た。粉末X線回折パターン、赤外線吸収ス
ペクトルは、各々実施例4で得られた結晶のものと一致
した。 (2) 得られた濾液にアセトン(140ml)を加
え、ここにトリエチルアミン(7.17g)を22℃で
加えた。混合物を同温で1時間攪拌後、40分間還流し
た。混合物を25℃まで冷却し、1時間攪拌した。析出
した結晶を濾取し、50%アセトン(40ml)で洗浄
し真空乾燥して、FR173657の水和物の結晶(A
型結晶とC型結晶の混合物)を得た。 (3) 得られた濾液にアセトン(140ml)を加
え、ここにトリエチルアミン(7.17g)を30℃で
加えた。混合物を50℃で1時間攪拌後25℃まで冷却
し、更に1時間攪拌した。析出した結晶を濾取し、50
%アセトン(40ml)で洗浄し真空乾燥して、FR1
73657の水和物の結晶(A型結晶)を得た。粉末X
線回折パターン、赤外線吸収スペクトルは、各々実施例
1で得られた結晶のものと一致した。 (4) 得られた濾液にアセトン(140ml)および
トリエチルアミン(7.17g)を加え、混合物を43
℃で20分間攪拌後、1時間還流した。混合物を25℃
まで冷却し、1.5時間攪拌した。析出した結晶を濾取
し、50%アセトン(40ml)で洗浄し真空乾燥し
て、FR173657の水和物の結晶(A型結晶)を得
た。粉末X線回折パターン、赤外線吸収スペクトルは、
各々実施例1で得られた結晶のものと一致した。
【0025】実施例7 FR173657の水和物の結晶(A型結晶)(2g)
を精製水(40ml)に85℃で加え、混合物を同温で
4時間攪拌した。結晶を濾取し、精製水(4ml)で洗
浄し40℃で真空乾燥して、FR173657の水和物
の結晶(C型結晶)を得た。粉末X線回折パターン、赤
外線吸収スペクトルは、各々実施例4で得られた結晶の
ものと一致した。
【0026】実施例8 FR173657の水和物の結晶(A型結晶)(2g)
を精製水(40ml)に90℃以上で加え、混合物を同
温で4.5時間攪拌した。結晶を濾取し、精製水(4m
l)で洗浄し40℃で真空乾燥して、FR173657
の水和物の結晶(B型結晶)を得た。粉末X線回折パタ
ーン、赤外線吸収スペクトルは、各々実施例2で得られ
た結晶のものと一致した。
【0027】実施例9 FR173657の水和物の結晶(C型結晶)をアセト
ンに室温で加え、混合物を20℃で1時間攪拌した。結
晶を濾取し、アセトンで洗浄し40℃で真空乾燥して、
FR173657の水和物の結晶(A型結晶)を得た。
粉末X線回折パターン、赤外線吸収スペクトルは、各々
実施例1で得られた結晶のものと一致した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 FR173657の水和物の結晶(A型結
晶)の粉末X線回折パターン図
【図2】 FR173657の水和物の結晶(A型結
晶)の赤外線吸収スペクトル図
【図3】 FR173657の水和物の結晶(A型結
晶)の熱分析(TG/DTA)プロファイル図
【図4】 FR173657の水和物の結晶(B型結
晶)の粉末X線回折パターン図
【図5】 FR173657の水和物の結晶(B型結
晶)の赤外線吸収スペクトル図
【図6】 FR173657の水和物の結晶(B型結
晶)の熱分析(TG/DTA)プロファイル図
【図7】 FR173657の水和物の結晶(C型結
晶)の粉末X線回折パターン図
【図8】 FR173657の水和物の結晶(C型結
晶)の赤外線吸収スペクトル図
【図9】 FR173657の水和物の結晶(C型結
晶)の熱分析(TG/DTA)プロファイル図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/47 AED A61K 31/47 AED (72)発明者 北村 智 吹田市山田南45−B−814 (72)発明者 我藤 勝彦 西宮市熊野町4−20−507

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】8−[3−[N−[(E)−3−(6−ア
    セトアミドピリジン−3−イル)アクリロイルグリシ
    ル]−N−メチルアミノ]−2,6−ジクロロベンジル
    オキシ]−2−メチルキノリンの水和物の結晶。
  2. 【請求項2】水和物が2〜12重量%の水を含む請求項
    1に記載の結晶。
  3. 【請求項3】粉末X線回折パターンにおいて、5.66
    ゜、9.27゜、21.73゜、24.64゜および2
    4.90゜付近に特有のピークを示す請求項2に記載の
    結晶。
  4. 【請求項4】粉末X線回折パターンにおいて、9.78
    ゜、12.92゜、21.64゜、28.95゜および
    29.21゜付近に特有のピークを示す請求項2に記載
    の結晶。
  5. 【請求項5】粉末X線回折パターンにおいて、4.38
    ゜、8.73゜、21.85゜および27.97゜付近
    に特有のピークを示す請求項2に記載の結晶。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4または5に記載の結
    晶を有効成分として、医薬として許容され実質的に無毒
    の担体または賦形剤と共に含有する医薬組成物。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4または5に記載の結
    晶を有効成分として含有するブラジキニンまたはその類
    縁体が誘発する疾患の予防および/または治療剤。
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