JPH10315607A - 偽造防止用紙の製造方法 - Google Patents

偽造防止用紙の製造方法

Info

Publication number
JPH10315607A
JPH10315607A JP13115297A JP13115297A JPH10315607A JP H10315607 A JPH10315607 A JP H10315607A JP 13115297 A JP13115297 A JP 13115297A JP 13115297 A JP13115297 A JP 13115297A JP H10315607 A JPH10315607 A JP H10315607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
paper
watermark
mask plate
watermark pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13115297A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Gocho
智 牛腸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP13115297A priority Critical patent/JPH10315607A/ja
Publication of JPH10315607A publication Critical patent/JPH10315607A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、白透かし模様入り用紙の製造を安価
に行うことで、偽造防止を必要とする小ロットの商品に
も、透かし模様を入れることができる偽造防止用紙の製
造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】偽造防止用紙の製造方法において、用紙1
1の少なくとも片面に文字や図形を型抜きしたマスク板
13を密着させ、用紙11の表面が削れる程度の速度に
て粉体を吹き付けることにより、用紙に透かし模様12
を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀行券、有価証
券、入場券等の偽造防止を必要とする種々の紙製品のた
めの偽造防止用紙の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、偽造防止用紙として広く使用
されているものに透かし模様入りの用紙がある。これは
用紙表面の紙の厚みをほかの部分と異ならせることで、
光に用紙をかざしたときの光の透過量の違いにより人
物、建物、図形もしくは文字が見える方式で、透かしの
部分をほかより薄くしたものを白透かし、逆に厚くした
ものを黒透かしと呼ぶ。この用紙に透かし模様を入れる
ことで、カラー複写機およびパソコンを使用した複写や
印刷による偽造防止に有効である。この透かし模様の一
般的な製造方法は、2槽以上の円網抄紙機を用い、その
うち1槽の円網抄紙機の円筒状の金網の表面に、紙パル
プ懸濁液の濾過を阻害するための金属板を所望の図形に
形取って貼り、抄紙時に金属板が設けられた部分のみほ
かの部分より紙厚が薄くなることで透かし用紙が抄紙さ
れる。また長網抄紙機において紙パルプ懸濁液を長網に
流し抄紙する際、紙パルプ懸濁液が搾水される前にダン
ディロールという所望の図形を有する円筒状の版にてエ
ンボスすることで透かし用紙を製造する方法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
透かし模様入り用紙の製造において、透かし模様用紙を
大量に抄造しないと用紙の価格が高くなるという問題が
ある。そのためこれまで透かし用紙が偽造防止の効果が
大きいことは認識していても、偽造防止を必要とする小
ロットの商品に使用する場合、紙にその商品特有の透か
し模様が入っているため他に転用が利かず、結果として
コストアップになってしまう。
【0004】そこで本発明は、上記の問題を考慮してな
されたもので、白透かし模様入り用紙の製造を安価に行
うことで、偽造防止を必要とする小ロットの商品にも容
易に透かし模様を入れることができる、偽造防止用紙の
製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明は、請求項1に記載の発明は、偽造防
止用紙の製造方法において、用紙の少なくとも片面に文
字や図形を型抜したマスク板を密着させ、このマスク板
上から、用紙の表面が削れる程度の速度にて粉体を吹き
付けることにより、用紙に白透かし模様を形成すること
を特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
き図面により詳細に説明する。
【0007】図1は、本発明の偽造防止用紙製造装置に
より、用紙に透かし模様を形成する状態を示す説明図で
ある。図1に示すように、本発明は、巻取り用紙11の
所定の位置に透かし模様12を入れるために、一定距離
ごとに用紙11を停止させ、透かしパターン14が形成
されたマスク板13を用紙11に密着させ、用紙表面を
削り取るための研磨砂および圧縮空気をノズル15から
吹き付けることにより、用紙に透かし模様を形成する偽
造防止用紙の製造方法である。
【0008】本発明に用いる用紙11は、有価証券類に
使用できるものであれば特に限定はなく、針葉樹晒クラ
フトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(L
BKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)、
サーモメカニカルパルプ(TMP)等の製紙用パルプを
主体し、これに乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、サイ
ス剤、定着剤、歩留り向上剤、濾水性向上剤、消泡剤、
占領、着色顔料、蛍光剤などを適宜併用し、長網抄紙機
や円網抄紙機等の公知の抄紙機にて抄紙したものであ
る。なお、透かし模様(この場合、白透かし)を用紙に
形成するので、ある程度、厚めの紙がよく坪量70〜1
30g/m2 程度のものが好ましい。
【0009】また、用紙11の表面を削るためのサンド
ブラスト15は、空気圧力2〜5kg/cm2 で、研磨
砂を口径3〜12mmのノズルにより、吹き付け角度3
0〜45度で吹き付ける。
【0010】この研磨砂は、紙の表面が綺麗に削ること
ができるものであれば特に限定はしないが、研磨加工後
の用紙の表面状態および汚れを考慮にいれると、ガラス
ビーズが好ましい。このガラスビーズの粒度は、通常3
0〜60メッシュのものを使用するのが好ましいが、特
に限定はしない。また、用紙の種類および透かし模様の
形状により、空気圧力、ノズルの口径、吹き付け角度お
よび研磨砂の種類、大きさを調整する。
【0011】
【実施例】以下に、具体的実施例を述べる。坪量110
g/m2 の用紙の片面に、透かしパターンが型抜きされ
ているマスク板を密着させると共に、この反対面には用
紙を挟むように金属板を当てて、サンドブラストの空気
圧力2kg/cm2 、粒度30メッシュのガラスビーズ
を口径12mmのノズルから、吹き付け角度45度の条
件にてマスク板面に約1秒間吹き付けた。
【0012】上記の製造方法による偽造防止用紙を、蛍
光灯の光を通して目視したところ、透かしパターンを施
した部分の光の透過が大きく、透かしパターン部分が白
く半透明に見え、用紙の白透かし模様を確認することが
できた。
【0013】
【発明の効果】本発明における偽造防止用紙の製造方法
は、用紙の少なくとも片面に文字や図形を型抜きしたマ
スク板を密着させ、サンドブラスト法等により用紙の表
面を削ることで、白透かし模様入り用紙ができる。これ
により、従来方法では小ロット対応が困難であった透か
し模様入りの用紙を、安価に製造することが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偽造防止用紙製造装置にて、用紙に透
かしを施している状態を示す説明図である。
【符号の説明】
11……用紙(基紙) 12……透かし模様 13……マスク板 14……透かし模様(透かしパターン) 15……サンドブラスト(ノズル)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基紙の少なくとも片面に、文字や図形が型
    抜きされたマスク板を密着させ、該基紙の表面が削れる
    程度の速度にて前記マスク板に粉体を吹き付けることに
    より、前記基紙に白透かし模様を形成してなることを特
    徴とする偽造防止用紙の製造方法。
JP13115297A 1997-05-21 1997-05-21 偽造防止用紙の製造方法 Pending JPH10315607A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13115297A JPH10315607A (ja) 1997-05-21 1997-05-21 偽造防止用紙の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13115297A JPH10315607A (ja) 1997-05-21 1997-05-21 偽造防止用紙の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10315607A true JPH10315607A (ja) 1998-12-02

Family

ID=15051226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13115297A Pending JPH10315607A (ja) 1997-05-21 1997-05-21 偽造防止用紙の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10315607A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0870089B1 (en) Surface treated security paper and method and device for producing surface treated security paper
US6616803B1 (en) Making paper
US20080216976A1 (en) Security Paper and a Method for the Production Thereof
CA2471379C (en) Security paper and method and apparatus for producing the same
EP0825297B1 (en) Forgery preventive sheet and method of manufacturing same
US20090236061A1 (en) Method for producing antifalsification papers, paper mould, and forming element for paper mould
EP2260143B1 (en) Method of making sheets for security documents
WO2007007784A1 (ja) スレッドとその製造方法、スレッドを用いた偽造防止用紙、及び偽造防止印刷物、並びにそれらを用いた真贋判定方法
KR102396068B1 (ko) 보안 용지들 및 그 제조 방법
EP1114893B1 (en) Method of manufacturing anti-falsification paper
US20090269482A1 (en) Layered security material and method of manufacturing such
EP1402115B1 (en) Method for production of security paper
JP2000256994A (ja) 窓開きスレッド入り紙
JPH10315607A (ja) 偽造防止用紙の製造方法
JPH11152697A (ja) 偽造防止用紙及びその製造方法
KR100338183B1 (ko) 반투명 마크를 가진 보안용지의 제조 방법 및 이에 의해제조된 보안용지
JP3109721B2 (ja) 偽造防止用紙
CA2216527C (en) Anti-falsification paper and a method of manufacture thereof
KR20080051300A (ko) 인쇄적성이 향상된 보안용지 제조방법
WO2006032187A1 (fr) Papier blanc pour cartes perforées enduit d’un revêtement anti-contrefaçon et procédé de fabrication idoine
JP2016056480A (ja) 抄き込み部材形成用シート、抄き込み部材形成用シートの製造方法、抄き込み部材の製造方法、および、偽造防止用紙の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040318

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070423

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070605