JPH10315098A - アタッチメント主軸装置 - Google Patents

アタッチメント主軸装置

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JPH10315098A
JPH10315098A JP12561297A JP12561297A JPH10315098A JP H10315098 A JPH10315098 A JP H10315098A JP 12561297 A JP12561297 A JP 12561297A JP 12561297 A JP12561297 A JP 12561297A JP H10315098 A JPH10315098 A JP H10315098A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アタッチメント主軸装置の回転駆動伝達部へ
の潤滑液の供給、回収を確実に行う。 【解決手段】 工作機械の主軸装置100の回転動力
は、駆動歯車34と従動歯車36とを介してアタッチメ
ント主軸装置10の従動主軸14に伝達され、潤滑液供
給路102a、40a、48a、48b、52により駆
動歯車34と従動歯車36に向けて潤滑液が供給され
る。潤滑液を回収する潤滑液回収路40b、50a、5
0b、54、102bに開閉弁60が設けられ、アタッ
チメント主軸装置10の割出動作により、複数の潤滑液
回収路のうち最も低い位置に移動した少なくとも1つの
潤滑液回収路を開放し、かつ、他の潤滑液回収路を閉鎖
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の主軸に
着脱可能に装着されるアタッチメント主軸装置に関し、
特にアタッチメント主軸装置の内部に供給される潤滑液
の回収機構に関する。
【0002】
【従来の技術】門形マシニングセンタ等の大形マシニン
グセンタでは、先端部に工具が取り付けられるととも
に、任意の角度傾斜した軸線回りに回転可能に支持され
た従動主軸を有するアタッチメント主軸装置を工作機械
の既存の主軸に装着して、主軸の回転動力を従動主軸に
伝達して、従動主軸を任意の角度傾斜した軸線回りに回
転させることにより、既存の主軸に取り付けられた工具
では加工することが困難なワークの凹部内面等の加工を
行うことがある。
【0003】主軸の回転動力で従動主軸を任意の角度傾
斜した軸線回りに回転させるために、既存の主軸と従動
主軸との間には、互いに噛み合う一対のかさ歯車が設け
られ、その噛合部にはグリス等の潤滑液が塗布され、各
歯車の磨耗を防止するようにしている。さらに、アタッ
チメント主軸装置を主軸の軸線回りに割り出すことによ
り、ワークへの加工形状に応じて工具の向きを任意に設
定することができ、加工への応用範囲を拡げることがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アタッチメント主軸装
置でも主軸回転速度の高速化(10000 min-1程度)
が望まれており、それに伴い一対のかさ歯車における発
熱も大きくなり、グリス潤滑では潤滑液がはじきとばさ
れて、かさ歯車の発熱を抑えきれずに焼き付いたり磨耗
の原因となる。
【0005】そのために、一対のかさ歯車等の回転駆動
伝達部、及び軸受等の従動主軸の回転支持部に外部から
大量の潤滑液を直接的に噴射、供給して、回転駆動伝達
部及び回転支持部を潤滑、冷却するとともに、温暖化し
た潤滑液を素早く回収するような構成が望ましい。ここ
で、アタッチメント主軸装置の内部に供給された潤滑液
は、アタッチメント主軸装置の内部下方、つまり回転駆
動伝達部及び回転支持部の下方に貯留され、この貯留部
に設けられた潤滑液回収口から潤滑液が回収される。
【0006】然しながら、アタッチメント主軸装置を割
り出した場合に、それに連動して潤滑液回収口の位置も
移動してしまい、回転駆動力をアタッチメント主軸装置
の従動主軸に伝達するための歯車列及び従動主軸の回転
支持部の下方領域の貯留部から潤滑液を回収することが
できずに、潤滑液回収口の位置次第では空気を吸い込む
などの不具合を生じる。
【0007】本発明は、上述の問題を解決することを技
術課題としており、アタッチメント主軸装置の回転駆動
伝達部への潤滑液の供給、回収を確実に行うことができ
るアタッチメント主軸装置を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題は、アタッチ
メント主軸装置を水平軸線回りに回転、割出したとき
に、最も低い位置に移動した潤滑液回収路を開放する潤
滑液回収路開閉手段を設けることにより解決される。す
なわち、本発明は、工作機械の主軸に着脱可能に装着さ
れるとともに、前記主軸の軸線回りに割出可能なアタッ
チメント主軸装置において、前記主軸の先端部に着脱可
能に、かつ、前記主軸の軸線回りに割出可能に取り付け
られるハウジングと、先端部に工具が取り付けられ、前
記ハウジングに回転支持される従動主軸と、前記工作機
械の主軸の回転動力により回転される駆動歯車と、前記
駆動歯車と噛み合い、前記従動主軸に取り付けられた従
動歯車とからなる従動主軸回転手段と、前記ハウジング
の内部の前記従動主軸回転手段及び前記従動主軸の回転
支持部に向けて潤滑液を供給する複数の潤滑液供給路
と、前記ハウジングの内部から潤滑液を回収する複数の
潤滑液回収路と、前記アタッチメント主軸装置の割出動
作により、前記複数の潤滑液回収路のうち最も低い位置
に移動した少なくとも1つの潤滑液回収路を開放し、他
の潤滑液回収路を閉鎖する潤滑液回収路開閉手段と、を
具備するアタッチメント主軸装置を要旨とする。
【0009】前記潤滑液回収路開閉手段は、前記工作機
械の固定部に設けられたカムと、前記複数の潤滑液回収
路に設けられ、かつ、前記カムと係合して開閉が制御さ
れる開閉弁とから構成することができる。
【0010】
【作用】アタッチメント主軸装置の割出動作により、複
数の潤滑液回収路のうちハウジングの内部で最も低い位
置にある少なくとも1本の回収路を開放し、他の回収路
を閉鎖する潤滑液回収路開閉手段を設けたので、潤滑液
をアタッチメント主軸装置の内部の潤滑液貯留部の最も
低い位置から空気を吸い込むことなく確実に回収するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
実施形態によるアタッチメント主軸装置を説明する。先
ず、アタッチメント主軸装置の側断面図である図1を参
照すると、アタッチメント主軸装置10は工作機械(図
示せず)の主軸装置100の先端部に取り付けられる。
主軸装置100は、主軸頭102と、主軸装置100の
水平な中心軸線Oを中心として回転自在に主軸頭102
に支持された主軸104とを具備している。主軸104
の先端には、コレット106とドローバー108により
動力伝達軸110が装着される。主軸頭102の先端部
には、後述するアタッチメント主軸装置10のブラケッ
ト40が着脱自在に固定される。ブラケット40は、概
ね円筒形状の部材であり、潤滑液供給通路40a、潤滑
液回収通路40bが形成されている。潤滑液供給通路4
0a、潤滑液回収通路40bは、主軸頭102に形成さ
れた対応の潤滑液供給通路102a、潤滑液回収通路1
02bを介して図示しない潤滑液供給装置に連通してい
る。潤滑液供給装置は、例えば、潤滑液供給通路に接続
された潤滑液供給ポンプ、潤滑液回収通路からの潤滑液
を受けるとともに前記潤滑液供給ポンプへの潤滑液源と
なるリザーバなどを含むことができる。更に、前記潤滑
液供給装置はフィルタや冷却装置を備えていても良い。
【0012】アタッチメント主軸装置10は、中心軸線
O回りにブラケット40に対して回転可能に取り付けら
れた摺動部材42と、摺動部材42に固定され主軸装置
100の先端部に中心軸線O回りに回転、割出可能に取
り付けられるハウジング12とを具備している。すなわ
ち、ハウジング12は、ブラケット40および摺動部材
44を介して主軸装置100の先端部、更に詳細には、
主軸装置100の主軸頭102の先端部に取り付けられ
る。
【0013】図2をも併せて参照すると、摺動部材42
は、ブラケット40の内径に概ね等しい外径にて形成さ
れた円筒壁44と、該円筒部の一端に形成された端壁4
6とを有している。端壁46は、動力伝達軸110を通
すための中心開口部46aと、後述する開閉弁60を取
り付けるために放射状に等間隔に形成された凹部46b
と、凹部46bの間に形成された複数のランド部46c
とを有している。摺動部材42には、ブラケット40の
潤滑液供給通路40aおよび潤滑液回収通路40bに対
応する潤滑液供給通路および潤滑液回収通路が形成され
ている。摺動部材42の潤滑液供給通路は、円筒壁44
の外面に形成された周溝48aと、周溝48aと端壁4
6のランド部46cとの間に形成された複数の通路48
bから成る。摺動部材42の潤滑液回収通路は、円筒壁
44の外面に形成された周溝50aと、端壁46の凹部
46bとの間に形成された複数の通路50bから成る。
【0014】前記ブラケット40において主軸頭102
の反対側の端面に、環状のカム部材70がハウジング1
2とともに回転しないように固着されている。カム部材
70の内周面は後述する開閉弁60のカムフォロア68
に接触するカム面となっており、弁閉鎖部70aと、弁
閉鎖部70aから半径方向外側に窪んだ弁開放部70b
が形成されている。弁開放部70bは、カム面において
最も低い部位で、水平の中心軸線Oを通過する鉛直線に
対して左右対称に、かつ、中心を見込む角度が、摺動部
材42の端壁46において隣接する2つの凹部46bの
間の角度よりも広い角度範囲にわたってカム面に沿って
形成されている。
【0015】アタッチメント主軸装置10のハウジング
12は、摺動部材42とともに回転するように摺動部材
42に連結される基部12aと、従動主軸14を支持す
るための主軸頭部12bを有している。主軸頭部12b
は、主軸装置100に取り付けられたときに、主軸装置
100の中心軸線Oに対して所定の角度αを以て傾斜し
た中心軸線O1を有しており、複数のベアリングを介し
て従動主軸14が中心軸線O1を中心として回転自在に
支持される。従動主軸14内には、工具ホルダ26を従
動主軸14の先端に保持するコレット16、ドローバー
18およびドローバー18を中心軸線O1に沿って前後
に駆動する皿ばね22、油圧ピストン24が配設されて
いる。従動主軸14、ドローバー18及び工具ホルダ2
6を貫通して中心軸線O1に沿ってクーラント供給路が
形成されており、従動主軸14の後端に設けられたロー
タリージョイント20を介して図示しないクーラント供
給源から加工領域にクーラントが供給される。
【0016】動力伝達軸110は、既述のように主軸装
置100のコレット106、ドローバー108により主
軸104の先端に装着されており、かつ、複数のベアリ
ングによりアタッチメント主軸装置10の基部12aに
回転自在に支持されている。そして、従動主軸14は従
動主軸回転手段としての歯車列30を介して主軸装置1
00の動力伝達軸110から回転駆動力を受ける。歯車
列30は、ハウジング12の内部において基部12aと
主軸頭部12bとの間の隔壁12cにより画成された歯
車室12d内に配設されており、動力伝達軸110の先
端に動力伝達軸110とともに回転可能に取り付けられ
た駆動歯車としてのかさ歯車32と、複数のベアリング
により中心軸線O1に平行な中心軸線O2回りにハウジ
ング12に支持された回転軸38と、回転軸38ととも
に回転するように回転軸38に取り付けられ、かさ歯車
32と噛み合う第1の中間歯車としてのかさ歯車34
と、回転軸38と一体に形成された第2の中間歯車とし
ての平歯車36と、従動主軸14の後端領域に従動主軸
14とともに回転するように取り付けられ、平歯車36
と噛み合う従動歯車としての平歯車39とを具備してい
る。歯車列30は、第1と第2の中間歯車を省略して、
駆動歯車と従動歯車とが直接噛み合うように構成するこ
ともできる。
【0017】隔壁12cには複数の潤滑液供給口12e
および潤滑液回収口12fが形成されており、潤滑液供
給口12eは潤滑液供給管路52により摺動部材42の
潤滑液供給通路48の通路48bと接続され、潤滑液回
収口12fは潤滑液回収管路54および開閉弁60とを
介して潤滑液回収通路50の通路50bに接続されてい
る。潤滑液供給口12eおよび潤滑液回収口12fは、
好ましくは、隔壁12cにおいて概ね円周上に等間隔に
配設されている。更に詳細には、内側の円周上に潤滑液
供給口12eが配設され、外側の円周上に潤滑液回収口
12fが配設される。ただし、隔壁12cは、図示する
ように、三次元的な形状をしているので、厳密な意味で
潤滑液供給口12eと潤滑液回収口12fを「概ね円周
上」に配設することはできない。従って本明細書におい
て「概ね円周上」とは、隔壁12c外にある平面を仮定
し、その仮想上の平面に投影したときに、潤滑液供給口
12eおよび潤滑液回収口12fが概ね円周上に配設さ
れている場合を含むものとする。
【0018】図3、4を参照すると、開閉弁60は入口
ポート62aと、出口ポート62bとを有する管状の弁
ハウジング62を具備している。弁ハウジング62の出
口ポート62b側の端部には弁孔62cが形成されてお
り、弁ハウジング62内にはスプール66が弁孔62c
を貫通して図3に示す開放位置と図4に示す閉鎖位置と
の間で軸方向に摺動自在に配設され、弁ハウジング62
内において、入口ポート62a側の端部にはスプリング
ケース64がスプール66に対設するように固定されて
いる。スプール66は弁ハウジング62内に配設される
頭部66aと、弁孔62c内に液密に嵌合されるステム
部66bと、ステム部66bの先端に回転自在に取り付
けられたカムフォロア68を有している。頭部66aに
おいて、スプリングケース64に対面する端面には、圧
縮ばね72を受承するための中心凹部66cが形成され
ており、中心凹部66cを囲繞するようにOリング66
dが取り付けられている。スプリングケース64は概ね
円柱状の部材であり、長手の中心軸に沿って圧縮ばね7
2を受承するためのボア64cが、スプール66の中心
凹部66cに対面するように形成されている。スプール
66の中心凹部66cと、スプリングケース64のボア
64cとの間に圧縮ばね72が保持され、スプール66
をカム部材70のカム面に対して付勢する。スプリング
ケース64は、その外面に沿って長手方向に形成された
外面溝64aと、外面溝64に開口し、かつ、ボア64
cを横断するように直径方向に形成された横断通路64
bとを有している。既述したように、弁開放部70b
は、カム部材70のカム面において水平の中心軸線Oを
見込む角度が、摺動部材42の端壁46において隣接す
る2つの凹部46bの間の角度よりも広い角度範囲にわ
たって形成されているので、アタッチメント主軸装置1
0を中心軸線O回りに回転、割り出したときに、少なく
も1つの開閉弁60が弁開放部70bと係合することと
なる。
【0019】また、ブラケット40には、アタッチメン
ト主軸装置10を中心軸線O回りに割り出すための割出
装置が配設されている。図1の矢視線B−Bに沿う断面
図である図5を参照すると、本実施形態において前記割
出装置は、中心軸線Oに対して垂直な軸線O3を中心と
して回転自在に支持されたハンドル56を具備してい
る。ハンドル56のハンドル軸56aの先端にはウォー
ム56bが形成されており、ウォーム56bは、円筒壁
44において端壁46の反対側の端部に形成されたウォ
ームホイール58と係合する。
【0020】次に、本発明実施形態によるアタッチメン
ト主軸装置10の作用を説明する。ハウジング12をブ
ラケット40を介して主軸装置100の主軸頭102の
先端に固定し、かつ、主軸装置100のコレット10
6、ドローバー108により動力伝達軸110を主軸1
04の後端方向(図1において右方向)に牽引、保持す
ることにより、アタッチメント主軸装置10が主軸装置
100に装着される。アタッチメント主軸装置10が主
軸装置100の先端に装着された後、作業員が手操作に
より割出装置のハンドル56を回転させることにより、
摺動部材44がブラケット40に対して相対的に回転
し、アタッチメント主軸装置10が主軸装置100の中
心軸線Oを中心として回転、割り出しされる。
【0021】このとき、開閉弁60のうち最も低い位置
にある少なくとも1つの開閉弁60のカムフォロア68
が、カム部材70の弁開放部70bと係合する。これに
より、開閉弁60のスプール66が、スプリングケース
64から離反した開放位置(図3参照)に移動し、スプ
リングケース64とスプール66との間に通路が形成さ
れる。カム部材70のカム面の弁開放部70bに位置す
る少なくとも1つの開閉弁60のスプール66は、弁開
放部70bとカムフォロア68との係合により半径方向
外側に開放位置へ移動して、スプール66とスプリング
ケース64との間に通路が形成され、開閉弁60の入口
ポート62aから出口ポート62bへ潤滑液が流通可能
となる。カム部材70のカム面の弁閉鎖部70aに位置
する他の開閉弁60のスプール66は、弁閉鎖部70a
とカムフォロア68との係合により閉鎖位置に押接され
ており、入口ポート62aと出口ポート62bとの間の
連通が遮断される。
【0022】次いで、主軸装置100の主軸104が図
示しない駆動モータにより回転駆動されると、この回転
駆動力は、動力伝達軸110及び歯車列30を介して、
アタッチメント主軸装置10の従動主軸14に伝達され
る。主軸104が回転を開始したとき、或いは、主軸1
04が回転する前に、前記潤滑液供給装置から潤滑液供
給通路102a、40a、48a、48bおよび複数の
潤滑液供給管路52を介して潤滑液が歯車室12d内に
供給される。この潤滑液は、歯車室12d内の歯車列3
0及び動力伝達軸110、回転軸38、従動主軸14を
支持するベアリングを潤滑、冷却した後、潤滑液貯留部
としての歯車室12cの下方領域に貯留される。次い
で、貯留されている潤滑液は、弁開放部70bに位置す
る開閉弁60に接続された潤滑液回収管路54と、その
開閉弁60、潤滑液回収通路50b、50a、40b、
102bを介して前記潤滑液供給装置へ回収される。こ
こで、ブラケット40の内周面と摺動部材42の円筒壁
44の外周面との間には、シール部材74が設けられ、
固定部であるブラケット40と回転部である摺動部材4
2との間の潤滑液の供給、回収をその隙間から漏洩させ
ることなく確実に行うことができる。
【0023】このとき、弁閉鎖部70aに位置する他の
開閉弁60では、入口ポート62aと出口ポート62b
との間の連通が遮断されているので、この開閉弁60を
横断する潤滑液の流通が防止される。こうして、歯車室
12d内の潤滑液は、カム部材70の弁開放部70bに
位置する少なくとも1つの開閉弁60、すなわち、最も
低い位置にある少なくとも1つの開閉弁60を通じての
み回収される。特に、隔壁12cにおいて回収口12f
は供給口12eよりも外側に配設されているので、前記
最も低い位置にある開閉弁60に接続されている回収口
12fもまた図1に示すように最も低い位置にあり、こ
の回収口12fは確実に歯車室12d内に貯留されてい
る潤滑液の液面よりも下側とすることができる。従っ
て、潤滑液を回収する際に空気を吸い込むことが防止さ
れる。
【0024】
【発明の効果】アタッチメント主軸装置の内部に供給さ
れた潤滑液は、アタッチメント主軸装置の内部の下部領
域の潤滑液貯留部のみから潤滑液を回収するようにした
ので、アタッチメント主軸装置の割出時でも潤滑液の回
収に際して空気を吸い込むことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態によるアタッチメント主軸装置
の側断面図である。
【図2】図1において矢視線A−Aに沿う断面図であ
る。
【図3】本発明実施形態によるアタッチメント主軸装置
の潤滑液回収路開閉手段を示す拡大断面図であり、開放
位置にある状態を示す図である。
【図4】本発明実施形態によるアタッチメント主軸装置
の潤滑液回収路開閉手段を示す拡大断面図であり、閉鎖
位置にある状態を示す図である。
【図5】図1において矢視線B−Bに沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
10…アタッチメント主軸装置 12…ハウジング 14…従動主軸 30…歯車列 32…かさ歯車 34…かさ歯車 36…平歯車 38…平歯車 39…平歯車 40a…潤滑液供給通路 40b…潤滑液回収通路 48a…潤滑液供給通路 48b…潤滑液供給通路 50a…潤滑液回収通路 50b…潤滑液回収通路 52…潤滑液供給管路 54…潤滑液回収管路 56…ハンドル 56b…ウォーム 58…ウォームホイール 60…開閉弁 66…スプール 68…カムフォロア 70…カム部材 100…主軸装置 102…主軸頭 102a…潤滑液供給通路 102b…潤滑液回収通路 104…主軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の主軸に着脱可能に装着される
    とともに、前記主軸の軸線回りに割出可能なアタッチメ
    ント主軸装置において、 前記主軸の先端部に着脱可能に、かつ、前記主軸の軸線
    回りに割出可能に取り付けられるハウジングと、 先端部に工具が取り付けられ、前記ハウジングに回転支
    持される従動主軸と、 前記工作機械の主軸の回転動力により回転される駆動歯
    車と、前記駆動歯車と噛み合い、前記従動主軸に取り付
    けられた従動歯車とからなる従動主軸回転手段と、 前記ハウジングの内部の前記従動主軸回転手段及び前記
    従動主軸の回転支持部に向けて潤滑液を供給する複数の
    潤滑液供給路と、 前記ハウジングの内部から潤滑液を回収する複数の潤滑
    液回収路と、 前記アタッチメント主軸装置の割出動作により、前記複
    数の潤滑液回収路のうち最も低い位置に移動した少なく
    とも1つの潤滑液回収路を開放し、他の潤滑液回収路を
    閉鎖する潤滑液回収路開閉手段と、 を具備することを特徴としたアタッチメント主軸装置。
  2. 【請求項2】 前記潤滑液回収路開閉手段は、 前記工作機械の固定部に設けられたカムと、 前記複数の潤滑液回収路に設けられ、かつ、前記カムと
    係合して開閉が制御される開閉弁とから構成される請求
    項1に記載のアタッチメント主軸装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008062315A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Nakamura Tome Precision Ind Co Ltd 潤滑構造を備えた回転工具タレット
CN108381262A (zh) * 2018-04-28 2018-08-10 佛山市顺德区凌氏机电设备有限公司 一种可调整刀具角度的动力头

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