JPH10312576A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JPH10312576A
JPH10312576A JP9119073A JP11907397A JPH10312576A JP H10312576 A JPH10312576 A JP H10312576A JP 9119073 A JP9119073 A JP 9119073A JP 11907397 A JP11907397 A JP 11907397A JP H10312576 A JPH10312576 A JP H10312576A
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JP
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light
optical disk
optical
recording
disk
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JP9119073A
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English (en)
Inventor
Osamu Oguri
修 大栗
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に記録密度または記録媒体厚さの異なる複
数種類の記録媒体の記録再生を1つの光ヘッド装置で行
うことが可能な光ディスク装置を提供すること。 【解決手段】 光ディスクDと光源8との相互間に所定
の補正板9を備えると共に、補正板9の所定箇所に、光
Lの収差を補正する収差補正部7と、光Lの光ディスク
表面でのスポット径を変化させる絞り部5と、光Lを遮
らない貫通孔部6と、光Lを遮るシャッター部4とをそ
れぞれ形成し、これら収差補正部7,絞り部5,貫通孔
部6若しくはシャッター部4のいずれかを光路に対して
位置決め自在に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク装置にか
かり、特に光ディスクに対して情報の読み書きを行うデ
ィスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報処理装置の小型化や、この情
報処理装置で取り扱う情報量の増大に伴い、情報の記憶
装置においても記録容量の増大及び小型化の要求が高ま
っている。すなわち、記録密度を高めることが重要な課
題となってきている。この記録密度を高めた記録媒体
は、従来より使用されている記録媒体と同様な構造で記
録密度のみを向上させたものや、従来の記録媒体とは異
なった仕様の記憶媒体である可能性がある。
【0003】例えば、CD(コンパクトディスク)の約
7倍の記憶容量を持ついわゆるDVDは、記録媒体自体
の厚さが0.6mmとなっている。これは、CDの媒体
厚さ1.2mmの半分である。DVDのように、従来の
記録媒体(CDなど)と異なった仕様のものが高密度の
記録媒体として採用された場合には、情報の記録再生を
行うディスク装置においては、現行の記録媒体と新しい
高密度の記録媒体の両方の記録媒体に情報の記録再生を
行うことが可能であることが望まれる。
【0004】しかし、実際にディスク装置に多く採用さ
れている光ヘッド装置は、一つの対物レンズを使用して
情報の記録再生を行っているため、記録再生しようとす
る媒体基板の厚さが異なった場合は、この基板の厚さの
差に起因してコマ収差が発生し、一つの対物レンズで両
方の記録媒体に情報の記録再生を行うことはできない。
【0005】そこで、上記の問題点を解決するため、従
来よりいくつかの提案がなされている。特開平6−28
2866号公報(第1の従来例)は、光ヘッド部と光デ
ィスクとの間に透明基板を挿入することで、複数種類の
ディスクに対応した光ヘッドを提供している。以下に、
上記従来例を図8を参照して説明する。
【0006】図8に示すディスク装置は、通常の光ディ
スクと、ディスク基板厚さを半分とした張り合わせディ
スク201とに対応できるようになっている。光ヘッド
部213に、対物レンズ214とディスクの相互間にデ
ィスクの基板厚に応じて光路に挿脱される透明基板21
5が設けられている。通常のディスクに対応する場合
は、透明基板215を対物レンズ214上から離脱させ
て記録再生を行う。また、ディスク基板厚さを1/2と
した張り合わせディスク201に対応する場合は、上記
透明基板215を光路に挿入して基板厚さによって発生
する収差を補正して記録再生を行うようになっている。
【0007】また、特開平7−37259号公報(第2
の従来例)は、複数の対物レンズを光ヘッド装置に搭載
し、装着された光ディスクに適合する1つの対物レンズ
を選択的に使用して、複数種類の光ディスクの記録再生
を可能にしている。
【0008】以下、上記第2の従来例を図9を参照して
説明する。上記したディスク装置においては、ディスク
カートリッジ101として、標準規格のものと記録密度
を高くした非標準のものとを任意に使い分けるようにし
ている。そして、ディスク装置には、上記カートリッジ
101の種類を判別できるセンサー113が装備され、
ディスク107の種類を判別できるようになっている。
【0009】判別されたディスク107に対して、それ
に対応する対物レンズを使用するために、搭載されてい
る複数種類の対物レンズ(108又は109)に入射さ
せる光を切り換える方法を採っている。その方法は、固
定光学系102から出射された光を、ミラー駆動装置1
06によって駆動されるミラー105により切り替えて
いる。このディスク装置の特徴は、異なる種類の光ディ
スクに対して、ディスクカートリッジ101の種類を変
えて光ディスク自体の種類を判別させ、判別した光ディ
スクに対応する対物レンズに光が入射するように光学系
内で光路を切り換えて、光ディスクの記録再生を実現す
る点にある。
【0010】また、複数の対物レンズを使用した発明と
して、特開平6−333255号公報(第3の従来例)
に開示されたものがある。このディスク装置は、異なる
種類の対物レンズをディスクの半径方向に複数並べて配
置し、これらの対物レンズに同時に光を入射する。それ
ぞれの対物レンズに入射された光は、ディスク上に照射
される。照射された複数の光は、ディスク上で反射して
光検出器に戻り複数のエラー信号を発生する。そのエラ
ー信号から、最適な対物レンズを判別して光ディスクの
記録再生を行うものである。
【0011】また、複数種類の記録密度の光ディスクを
記録再生する光ヘッドの発明として、特開平6−124
477号公報(第4の従来例)に開示されたものがあ
る。この発明は、結像光学系中に液晶フィルターを挿入
し、記録媒体の記録密度に応じて対物レンズへ入射する
光の径を変更して、記録媒体上の光スポット径の大きさ
を変化させ、良好な再生特性を得るものである。これ
は、例えばアポダイゼーションといわれる手法によって
実現される場合がある。
【0012】更に、1台のディスク装置により複数種類
の記録密度の光学媒体を良好に再生することを目的とし
た発明が提案されている。この発明は、大きく2つに分
かれる。1つは、対物レンズに入射する平行光の径を変
化させてディスク上のスポット径を変化させるものであ
る。もう一つは、平行光路中に電解スリットを挿入し、
ディスクの記録密度に応じて超解像現象を適切に引き起
こさせて、スポット径を変化させるものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
従来例には以下のような不都合があった。即ち、1つの
対物レンズを搭載した光ヘッドを有するディスク装置に
おいて、光ディスク上に集光される光スポットの大きさ
は、一般的に光源であるLDの光の波長と対物レンズの
開口数(NA)により決定される。よって、所定の記録
密度に対して最適に決められたLDの光の波長と対物レ
ンズの開口数によって、光ディスク表面に集光されるス
ポット径では、それ以外の記録密度の光ディスクを記録
再生することは、種々の問題が発生する。
【0014】まず、当初の設計よりも、高い記録密度の
光ディスクを記録再生しようとした場合、記録密度に対
して光ディスク上の集光スポットが大きいため、良好な
再生信号が得られない、という不都合を生じていた。そ
の逆に、当初の設計より低い記録密度の光ディスクを再
生しようとした場合、設計した開口数が大きすぎると、
光ディスクの反りに対する再生可能な許容範囲が狭くな
り、情報を適切に再生できなくなる場合が生じる、とい
う不都合がある。
【0015】また、当初の設計とは異なった基板厚さの
光ディスクを記録再生しようとした場合、基板厚さに起
因する収差が発生し、光ディスク上で適切なスポット径
が生成されないため、光ディスクに対して情報の記録再
生をすることが不可能となる、という不都合を生じてい
た。即ち、1つの対物レンズを搭載した光ヘッド装置に
於いて、記録密度あるいは記録媒体厚さの異なる複数種
類の光ディスクを記録再生することはできない。
【0016】また、光ディスク上に記録されている記録
ピットは、記録密度が高くなるにつれて小さくなるが、
光ディスクの表面に付着するゴミの大きさやその密度
は、光ディスクの記録密度に無関係である。よって、光
ディスク上に記録された情報ピットが小さくなればなる
ほど、情報ピットの大きさに対するゴミの相対的な大き
さは大きくなり、情報の記録再生の誤りを発生させる原
因となる。このため、高記録密度化された光ディスク
は、通常の記録密度の光ディスクより、ゴミ等の付着に
よる記録再生エラーの発生の可能性が大きい、という不
都合を生じていた。
【0017】また、情報を多層化して記録した光ディス
クでは、多層光ディスクの層の厚さが、搭載する対物レ
ンズの当初の設計の基板厚さと異なる場合、基板厚さの
違いに起因して収差が発生する。このため、多層光ディ
スクを記録再生しようとした場合、層の厚さが対物レン
ズの設計と合致しないと、光ディスク上のスポット径が
限界値まで絞れず、良好な記録再生をすることができな
い、という不都合を生じていた。
【0018】更に、対物レンズは、ある波長の光に対し
て最適に設計されており、その設計波長以外の光で使用
しようとした場合、光ディスク上のスポット径が限界値
まで絞れなくなる、という不都合を生じていた。
【0019】
【発明の目的】本発明は、上記した従来例の有する不都
合を改善し、特に記録密度または記録媒体厚さの異なる
複数種類の記録媒体の記録再生を、1つの光ヘッド装置
で行うことが可能な光ディスク装置を提供することを、
その目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明では、所定の情報を記録し
た光ディスクと、この光ディスクに所定の光を照射する
光源と、この光源と光ディスクの相互間に配設される対
物レンズとを備えたディスク装置において、光ディスク
と対物レンズとの相互間に所定の補正板を備えると共
に、この補正板の所定箇所に、光の収差を補正する収差
補正部と、光の光ディスク表面でのスポット径を変化さ
せる絞り部と、光を遮らない貫通孔部と、光を完全に遮
るシャッター部とをそれぞれ形成し、これら収差補正
部,絞り部,貫通孔部若しくはシャッター部のいずれか
を、光の光路内に位置決め自在に構成する、という手段
を採っている。
【0021】以上のように構成されたことにより、通常
の光ディスク(CD、CD−ROM等)を記録再生する
場合に、通常のものより波長の短い光を照射する光源を
用いると、光ディスク上に集光される光のスポット径
が、通常のCD−ROM装置等によって集光されるスポ
ット径に比べて小さいものとなる。そこで、対物レンズ
上方に上記スポット径の相違を補正する絞り部を配設す
ると、対物レンズを通過した光は、絞り部により外側の
光がけられると共に光ディスク上に集光される。する
と、光ディスク上のスポット径は、光をけらなかった場
合に比べ僅かに大きくなり、記録密度に適した大きさの
集光スポットが得られることになる。これは、例えばア
ポダイゼーションといわれる手法で実現できる場合があ
る。
【0022】一方、通常の光ディスクの基板厚さ(1.
2mm)で、記録密度を高めた光ディスクを記録再生す
る場合、光ディスク上に集光させるスポット径は小さく
なければならないが、上記したように、当初から波長の
短い光を用いることで、対物レンズを通過する光をその
まま通過させ、スポット径を回析限界まで絞ることがで
きる。この結果、高記録密度の光ディスクの記録再生が
可能となる。これは、補正板の貫通孔部を対物レンズ上
方に位置決めすることによりなされる。
【0023】また、基板厚さが1.2mmと異なる光デ
ィスクを記録再生する場合、光ディスクの基板厚さが対
物レンズの仕様と異なるため収差が発生し、光ディスク
上でのスポット径は回析限界まで絞れず、このままでは
基板厚さの異なる光ディスクを記録再生することができ
なくなる。そこで、基板の厚さ1.2mmとの差分を補
正するため、補正板の収差補正部には、その厚さの差分
を補正する板が取り付けられている。これによって、基
板厚さの異なった光ディスクを記録再生する場合は、対
物レンズ上方に補正板の収差補正部を位置させることに
より、記録再生を行うことができる。
【0024】更に、高密度化された光ディスクは、通常
の光ディスクに比べて記録されている情報ピットが小さ
いため、ゴミの影響を受けやすいことが考えられるの
で、記録再生に使用しない場合は、対物レンズへのゴミ
の付着を防止するために、対物レンズをカバーすること
が必要になる。本発明は、対物レンズへのゴミの付着を
防止するため、光ディスクの記録再生を行っていない場
合は、補正板のシャッター部を対物レンズ上方に位置決
めすることで、対物レンズにゴミが付着するのを防止す
ることができる。
【0025】請求項2記載の発明では、補正板の所定箇
所に、相互に異なる収差補正を実現する少なくとも2箇
所の収差補正部を形成するという構成を採り、その他の
構成は請求項1記載の発明と同様である。以上のように
構成されたことにより、基板厚さが相互に異なる複数種
類の光ディスクを再生する場合でも、それぞれの収差補
正部を切り替えることによって、基板厚さの差に拘わら
ず光ディスクの記録再生をすることができる。
【0026】更に、請求項3記載の発明では、補正板の
所定箇所に、相互に異なるスポット径を実現する少なく
とも2箇所の絞り部を形成するという構成を採り、その
他の構成は請求項1又は2記載の発明と同様である。以
上のように構成されたことにより、記録密度が相互に異
なる複数種類の光ディスクを再生する場合でも、それぞ
れの絞り部を切り替えることによって、記録密度の差に
拘わらず光ディスクの記録再生をすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は、本発明のディスク装
置1の全体構成を示す斜視図である。ディスク装置1
は、所定の情報を記録した光ディスクDと、この光ディ
スクDに所定の光Lを照射する光源8と、この光源8と
光ディスクDの相互間に配設される対物レンズ3とを備
えている。そして、光ディスクDと光源8との相互間に
所定の補正板9を備えると共に、補正板9の所定箇所
に、光Lの収差を補正する収差補正部7と、光Lの光デ
ィスク表面でのスポット径を変化させる絞り部5と、光
Lを遮らない貫通孔部6と、光Lを遮るシャッター部4
とをそれぞれ形成し、これら収差補正部7,絞り部5,
貫通孔部6若しくはシャッター部4のいずれかを光路に
対して位置決め自在に構成している。
【0028】以下詳細に説明すると、光ディスクDは表
面に所定の光Lを照射することによって情報の記録再生
ができるものである。本発明では、種類の異なる光ディ
スクの記録再生を目的としているので、特定の種類の光
ディスクに限定されるものではない。即ち、光ディスク
Dの主要部を構成する光ディスクの基板厚さが異なるも
のや、単位面積当たりの記録密度が異なる光ディスクで
あってもよい。尚、光ディスクDは、図示しないスピン
ドルモータに担持されて、所定の回転数で回転するよう
になっている。
【0029】ディスク装置1の固定光学系2には、所定
の光源(半導体LD)8が配設されている。この光源8
は、所定のレーザ光を出力するものである。また、光源
8と光ディスクDとの相互間には、所定の対物レンズ3
が配設されている。この対物レンズ3は、光源8から出
力された光Lを光ディスクDの表面で集光させるための
ものである。
【0030】対物レンズ3はレンズアクチュエータ(図
示略)に搭載され、光ディスクDの半径方向に移動可能
で且つ光ディスク表面に対し近接離間可能に構成されて
いる。光ディスク表面に対し近接離間可能に構成されて
いるのは、対物レンズ3の焦点を合わせるためである。
また、固定光学系2には、光ディスクDからの反射光を
受光してエラー信号及び再生信号を得る受光素子(図示
略)が装備されている。
【0031】次に、本発明の特徴である補正板9につい
て説明する。この補正板9は固定光学系2に担持されて
いる。より詳しくは、補正板9は固定光学系2から光デ
ィスクD側に突設された回転軸10に回転可能に支持さ
れている。補正板9自体の形状は円形であり、その中心
に上記した回転軸10が係合されている。従って、補正
板9は回転軸10を中心に回転可能となっている。
【0032】補正板9の所定箇所には、それぞれ絞り部
5,開口部6、収差補正部7及びシャッター部4(シャ
ッター部4は補正板9の一部となっている)が円周方向
に沿って形成されている。そして、補正板9は対物レン
ズ3と光ディスクDの間に配置され、絞り部5、開口部
6、収差補正部7及びシャッター部4のいずれかが、光
源8の光Lの光路に挿脱されて切り替えできるようにな
っている。実際の補正板9の切替は、設置された光ディ
スクの種類によって自動的に選択切替してもよいし、手
動で選択してもよい。
【0033】次に、補正板9の各部の機能を説明する。
先ず貫通孔部6は、光源8の光Lを全く遮らないように
充分な開口面積が確保されている。本発明では円形に形
成されているが、補正板9の位置における光Lの直径よ
り大きな貫通孔部6であれば、その大きさは特に限定さ
れない。即ち四角形や三角形或いは5角形以上の多角形
であっても良い。
【0034】また、絞り部5は対物レンズ3を通過した
光Lの外側部分の光を遮るような構成となっている。即
ち、上記した貫通孔部6とは異なり、補正板9近傍での
光Lの直径より僅かに小さな直径の貫通孔となってい
る。このように、光Lの直径より小さく形成して光Lの
外周部を遮蔽すると、光ディスクD上での光Lのスポッ
ト径を僅かに大きくすることができる。ここで、スポッ
ト径とは光ディスクD上での光Lの光度分布において、
所定値を超える部分の径をいう。上記光Lを絞り部を通
過させることで、光Lの中心領域の光度レベルは僅かに
減少する一方で、周囲部での所定の光度レベルを超える
領域が拡大し、結果としてスポット径が大きくなる。
【0035】収差補正部7は、対物レンズ3が設計当初
から予定している光ディスクDの基板厚さと、実際に記
録再生する光ディスクDとの基板厚さの差分を補正する
ためのものである。収差補正部7の材料としては、ディ
スク基板と同じものが望まれるが、収差を補正できるも
のであれば、他のエンジニアリングプラスティックや種
々のガラス等でも可能である。
【0036】シャッター部4は、対物レンズ3を覆い隠
す役割を有するものであり、補正板9の一部から構成さ
れており、特にシャッター部4として加工されているも
のではない。従って、本発明では、上記した貫通孔部
6,収差補正部7,絞り部5以外の領域が全てシャッタ
ー部4となっている。
【0037】次に、以上のように構成されたディスク装
置1の具体的な実施例について図面を参照して説明す
る。図2ないし図6は、基板厚さが1.2mmの光ディ
スクを基本仕様とし、開口数が0.6で設計された対物
レンズ3とを用いて、種々の光ディスクを記録再生する
場合の例を示したものである。また、光源8としては波
長が635nm(通常のCD−ROM装置では780n
mを使用)のものを用いている。このように波長の短い
光を使用すると、光ディスク上での光のスポット径は通
常より小さくなり、高記録密度で記録された光ディスク
に対応することができる。
【0038】図2は、通常の基板厚さ(1.2mm)
で、記録密度も通常の光ディスク20を再生する場合の
例を示したものである。固定光学系2から出射された光
は、対物レンズ3を透過して、補正板9にある絞り部5
を通過して光ディスク20へ集光される。この場合、光
ディスク20上に集光された光は、上記したように絞り
部5が無い場合に比べ、光ディスクD上に集光するスポ
ット径は大きくなる。これにより、通常の記録密度で記
録された光ディスク20に対する記録再生が可能とな
る。
【0039】図3は、通常の基板厚さ(1.2mm)で
記録密度を高めた光ディスク21を記録再生する場合の
例を示したものである。固定光学系2から出射された光
は、対物レンズ3により光ディスク21上に集光され
る。この時、補正板9は、貫通孔部6が対物レンズ3の
上方に配置されるようになっている。また、対物レンズ
3により光ディスク21上に集光される光は、貫通孔部
6により全く遮られることはない。このように光をその
まま通過させることにより、上記したように、スポット
径が小さく、高記録密度の光ディスク21に対して情報
の記録再生をすることができる。
【0040】図4は、厚さが0.6mmのディスク基板
を2枚張り合わせたタイプの光ディスク(両面読み出し
可能な光ディスク)22を記録再生する場合の例を示し
たものである。固定光学系2から出射された光は、対物
レンズ3によって光ディスク22上に集光される。この
場合、集光する光の光路中に基板厚さの差を補正するた
めの収差補正部7を位置決めする。これにより、基板厚
さの違いによる収差を補正することができ、光ディスク
22上に集光するスポットは、光源8の波長と対物レン
ズ3の開口数で決まる回折限界の値まで絞れることにな
る。この結果、かかる張り合わせた光ディスク22でも
確実に記録再生することができる。
【0041】図5は、多層光ディスク23を再生する場
合の例を示したものである。この場合、再生しようとす
る層により補正すべき収差補正部71の種類を変える必
要がある。そのため、各層に対応できる収差補正部71
を補正板9に装着する。当該実施例では、情報が4層に
わたって記録されているので、少なくとも3種類の収差
補正部71を必要とする。しかしながら、収差補正部7
1の種類は3種類に限定されるものではなく、1〜2種
類であってもよいし、4種類以上であってもよい。
【0042】図6は、光ディスクを記録再生しない場合
の例を示したものである。記録再生を行わない場合に対
物レンズ3へのゴミ等の付着を防止するため、補正板9
のシャッター部(対物レンズをカバーできる部分)4が
対物レンズ3の上方に位置決めされる。シャッター部4
は、補正板9の何ら加工されていない部分であるので、
上記した貫通孔部6や絞り部5以外の領域がシャッター
部4となる。
【0043】以上、図2ないし図6に示した実施例で
は、対物レンズ3の開口数について所定の仕様を与えた
が、対物レンズの仕様は記録再生する光ディスクの種類
に応じて任意に設定することができる。
【0044】図7(A)、図7(B)、図7(C)、図
7(D)はそれぞれ、本発明の補正板の構成例を示した
ものである。ここで、図7(A)は、補正板9aに、絞
り部5、収差補正板7、開口部60をそれぞれ1つ設け
た例である。即ち、各部が円周方向に並んで配列されて
いる。そしてこれ以外の部分がシャッター部50となっ
ている。
【0045】図7(B)は、補正板9bに、絞り部5、
収差補正板7、及びシャッター部50をそれぞれ1つ設
け、貫通孔部は補正板9bの無い部分で補うようにした
例である。即ち、貫通孔部は光を遮らないようになって
いれば良いので、特別に円形に形成する必要はないから
である。従って、図に示すようにT字状の補正板9bで
あっても同様に機能する。
【0046】図7(C)は、絞り部5、3つの収差補正
部7a、7b、7c、貫通孔部6及びシャッター部50
を構成した補正板9cの例である。このように収差補正
部7a、7b、7cを複数形成することによって、各収
差補正部の種類に対応した異なる種類の光ディスクの記
録再生を行うことができる。
【0047】図7(D)は、絞り部5a、5b、収差補
正部7a、7c、貫通孔部6及びシャッター部50を補
正板9dに設けた実施例である。このように、収差補正
部7a、7c及び絞り部5a、5bは、記録再生しよう
とする光ディスクの仕様に応じて複数設定しても良い。
即ち、記録密度の異なる光ディスクの記録再生を行う場
合に、複数の絞り部を設けることで、それぞれの記録密
度の光ディスクに対応することができる。
【0048】絞り部については、機械的に設けたものだ
けでなく、その直径を可変できる絞りや、たとえば、液
晶フィルターなどによって電気的に可変できる絞り、そ
して機械的に可変できる絞りでも構成が可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能し、
特に請求項1記載の発明では、光ディスクと対物レンズ
との相互間に所定の補正板を備えると共に、補正板の所
定箇所に、光の収差を補正する収差補正部と、光の光デ
ィスク表面でのスポット径を変化させる絞り部と、光を
遮らない貫通孔部と、光を遮るシャッター部とをそれぞ
れ形成し、これら収差補正部,絞り部,貫通孔部若しく
はシャッター部のいずれかを光路に対して位置決め可能
とした。
【0050】このため、一枚の補正板を適宜切り替える
ことにより、基板厚さに起因する収差を補正でき、これ
により、基板厚さの異なる光ディスクまたは、多層光デ
ィスクを記録再生することが可能になる、という優れた
効果を生じる。また、絞り部によって光ディスク上の光
スポット径を変更することができるので、記録密度に適
した光スポットを得ることができ、種々の記録密度の光
ディスクに対して良好な再生信号を得ることができる、
という優れた効果を生じる。
【0051】更に、補正板に対物レンズを覆い隠すこと
ができるシャッター部を設けたので、対物レンズへのゴ
ミ等の付着を有効に防止できる。これにより、常に良好
な再生信号を得ることができる、という優れた効果を生
じる。
【0052】請求項2記載の発明では、補正板の所定箇
所に、相互に異なる収差補正を実現する少なくとも2箇
所の収差補正部を形成した。このため、より多くの種類
の基板厚さの光ディスクに対しても記録再生することが
できる、という優れた効果を生じる。
【0053】更に、請求項3記載の発明では、補正板の
所定箇所に、相互に異なるスポット径を実現する少なく
とも2箇所の絞り部を形成した。このため、より多くの
種類の記録密度の光ディスクの記録再生を行うことがで
きる、という優れた効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に開示したディスク装置で通常基板厚、通
常記録密度の光ディスクを再生する状態を示す側面図で
ある。
【図3】図1に開示したディスク装置で通常基板厚、高
記録密度の光ディスクを再生する状態を示す側面図であ
る。
【図4】図1に開示したディスク装置で基板厚が半分の
光ディスクを再生する状態を示す側面図である。
【図5】図1に開示したディスク装置で多層に記録され
た光ディスクを再生する状態を示す側面図である。
【図6】図1に開示したディスク装置に光ディスクを挿
入していない状態を示した側面図である。
【図7】本発明の補正板の例を示した平面図であり、図
7(A)は貫通孔部,絞り部,収差補正部及びシャッタ
ー部がそれぞれ設けられているものを示し、図7(B)
は絞り部,収差補正部及びシャッター部がそれぞれ設け
られているものを示し、図7(C)は複数の収差補正部
が設けられているものを示し、図7(D)は絞り部が複
数設けられているものを示す。
【図8】従来例を示す側面図である。
【図9】他の従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ディスク装置 2 固定光学系 3 対物レンズ 4 シャッター部 5 絞り部 6 貫通孔部 7 収差補正部 8 光源 9 補正板 D 光ディスク L 光

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の情報を記録した光ディスクと、こ
    の光ディスクに所定の光を照射する光源と、この光源と
    前記光ディスクの相互間に配設される対物レンズとを備
    えたディスク装置において、 前記光ディスクと対物レンズとの相互間に所定の補正板
    を備えると共に、この補正板の所定箇所に、前記光の収
    差を補正する収差補正部と、前記光の光ディスク表面で
    のスポット径を変化させる絞り部と、前記光を遮らない
    貫通孔部と、光を完全に遮るシャッター部とをそれぞれ
    形成し、 これら収差補正部,絞り部,貫通孔部若しくはシャッタ
    ー部のいずれかを、前記光の光路内に位置決め自在に構
    成したことを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記補正板の所定箇所に、相互に異なる
    収差補正を実現する少なくとも2箇所の収差補正部を形
    成したことを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記補正板の所定箇所に、相互に異なる
    スポット径を実現する少なくとも2箇所の絞り部を形成
    したことを特徴とする請求項1又は2記載のディスク装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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