JPH10312549A - 光学ピックアップのトラックジャンプ装置とそのトラッキング駆動信号の生成方法 - Google Patents

光学ピックアップのトラックジャンプ装置とそのトラッキング駆動信号の生成方法

Info

Publication number
JPH10312549A
JPH10312549A JP11981397A JP11981397A JPH10312549A JP H10312549 A JPH10312549 A JP H10312549A JP 11981397 A JP11981397 A JP 11981397A JP 11981397 A JP11981397 A JP 11981397A JP H10312549 A JPH10312549 A JP H10312549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
track
jump
pulse
optical pickup
drive signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11981397A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Ono
和彦 小野
Akio Fukushima
秋夫 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11981397A priority Critical patent/JPH10312549A/ja
Publication of JPH10312549A publication Critical patent/JPH10312549A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスク面上の螺旋トラックが偏心しても
確実に高速にトラックジャンプを行う光学ピックアップ
のトラックジャンプ装置を提供する。 【解決手段】 円盤状光ディスク10の半径方向に移動
可能な光学ピックアップ20をアクチュエータにより、
あるトラックから他のトラックへ移動するトラックジャ
ンプ装置は、トラッキングエラー信号Terからフィル
ターにより低周波成分を取り出してトラッキング駆動信
号Tactを生成し、さらに、光学ピックアップをジャ
ンプさせるジャンプパルスJPを駆動信号波形の中心値
に対して発生し、これらを切り替えアクチュエータを駆
動し、トラックジャンプを行うが、さらに、光ディスク
のトラックの偏心を検出する偏心検出回路80を設け、
この回路からのウィンドウパルス信号WPにより、偏心
の振幅が所定の範囲内の時のみジャンプパルスJPへの
切り替えを許可し、トラックの偏心によるジャンプパル
スが駆動信号へ埋もれるのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円盤状の情報記録
媒体である光ディスクから記録情報を再生する光ディス
クの記録情報再生装置に関し、特に、かかる光ディスク
の記録情報再生装置において光スポットを他のトラック
へジャンプさせるための光学ピックアップのトラックジ
ャンプ装置とそのトラッキング駆動信号の生成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック等の透明円盤の表面に、螺
旋状トラックに沿ってピットを形成してなる光学的記録
媒体である光ディスクから、その記録情報を読み出して
再生する光ディスクの記録情報再生装置は、音楽情報等
の再生、コンピュータの情報記録媒体の再生装置(例え
ば、CD−ROMドライブ装置など)として、既に、広
く利用されている。また、近年においては、かかる光デ
ィスクへの記録密度を増大して大量の情報を再生可能に
し、映像情報等の記録も可能にしたDVDと呼ばれる光
ディスクやその再生装置も現われて来ている。
【0003】かかる光学的記録媒体である光ディスク
は、上記のDVD光ディスクをも含め、円盤状の記録媒
体の記録面上にピットを形成して情報を記録するもので
あり、通常、螺旋状のトラックに沿って情報が記録され
ている。そして、かかる光ディスクから記録情報を読み
出して再生する光ディスク再生装置では、光ディスクの
半径方向に移動可能に設けた光学ピックアップにより、
このトラック上にトラッキングしながら、光学的にピッ
トを読み出してこれを再生することにより記録情報を再
生している。
【0004】ところで、かかる光ディスクの記録信号再
生装置では、記録媒体である光ディスクのある位置から
他の位置へ移動するシーク(seek)と呼ばれる動作が行
われるが、その際、通常、光学ピックアップ自体を移動
する粗検索に続いて光スポットを他のトラックに移動す
る密検索とトラックジャンプを行って、光学ピックアッ
プを目的の位置まで移動することが行われる。なお、か
かる光ディスクの記録信号再生装置においてトラックジ
ャンプにより走査を行うものとしては、例えば特公平3
−9554号公報により、「ジャンピング走査装置」が
既に知られている。
【0005】すなわち、従来のトラックジャンプ装置で
は、光学ピックアップから光ディスク面上のトラックに
向かって出射した光ビームのトラック両側における反射
光量を検出してその差によりトラッキングエラー信号を
生成し、このトラッキングエラー信号に基づいてレンズ
を駆動しながら、光ビームをトラック上に追従させる
が、さらに、光ビームを隣接するトラックへジャンプさ
せるためのパルス状のキック(ジャンプ)パルスを発生
して、トラッキングエラー信号から得られるトラッキン
グ駆動信号をこのキックパルスに切り替えてレンズを移
動することにより、トラックジャンプを実行することが
行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では、特に、光ディスク面上の螺旋状トラッ
クがディスクから偏心している場合には、このトラック
の偏心により上記トラッキングエラー信号に低周波成分
が重畳することから(特に、低域での感度が低いピック
アップにおいて低域ゲインを持ち上げた場合に著し
い)、例えば添付の図7にも示すように、駆動信号波形
の中央(センタ)値に対してキックパルスを発生して
も、上記偏心トラックにより生じるトラッキングエラー
信号の低周波成分からなるトラッキング駆動信号に埋も
れた状態となってしまい、これでは、見込んだ程のジャ
ンプが出来ずに再度繰り返して行わなければならず、目
的位置への到達が遅れてしまうという問題点が指摘され
ていた。
【0007】そこで、本発明では、上記の従来技術にお
ける問題点に鑑み、光ディスク面上の螺旋状トラックの
偏心にも拘わらず、確実に高速に光学ピックアップのト
ラッキング位置を隣接するトラックへ移動することが可
能な改良された光学ピックアップのトラックジャンプ装
置とそのトラッキング駆動信号の生成方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明によれば、まず、円盤状光ディスクの半径方
向に移動可能に設けた光学ピックアップ内部のアクチュ
エータにより前記トラックに前記光スポットがトラッキ
ングし、あるトラックから他のトラックへ移動する光学
ピックアップのトラックジャンプ装置であって、前記光
学ピックアップから前記光ディスクの記録面上のトラッ
クに沿って出射した光ビームの前記トラックを挟んで反
射される反射光量を検出し、その差に基づいて生成され
るトラッキングエラー信号からトラッキング駆動信号を
生成する手段と、前記光学ピックアップをジャンプさせ
るためのパルス状のジャンプパルスを前記駆動信号波形
の中心値に対して発生する手段と、当該トラッキング駆
動信号を前記ジャンプパルスに切り替えて前記アクチュ
エータを駆動する手段とを備えており、さらに、前記円
盤状光ディスク上のトラックの偏心を検出する手段と、
前記偏心検出手段からのトラックの偏心に基づいて前記
パルス状のジャンプパルスへの切り替えを制御する手段
とを備えた光学ピックアップのトラックジャンプ装置が
提供される。
【0009】また、本発明によれば、前記の光学ピック
アップのトラックジャンプ装置において、前記偏心検出
手段は、前記トラッキングエラー信号から生成されたト
ラッキング駆動信号を所定の閾値と比較して前記ジャン
プパルスへの切り替えを許可するウィンドウパルス信号
を生成するように構成されている。
【0010】さらに、本発明によれば、前記の光学ピッ
クアップのトラックジャンプ装置において、前記切り替
え制御手段は、前記トラッキング駆動信号を前記パルス
状のジャンプパルスへ切り替える切り替えスイッチ手段
を備えており、前記切り替えスイッチ手段は、前記偏心
検出手段からのウィンドウパルス信号に対応して切り替
え動作を行って前記トラッキング駆動信号を前記パルス
状のジャンプパルスへ切り替えるようにした。
【0011】加えて、本発明によれば、やはり上記の目
的を達成するため、円盤状光ディスクの半径方向に移動
可能に設けた光学ピックアップ内部のアクチュエータに
より前記トラックに光スポットがトラッキングし、ある
トラックから他のトラックへ移動するためのトラッキン
グ駆動信号の生成方法にであって、前記光学ピックアッ
プから前記光ディスクの記録面上のトラックに沿って出
射した光ビームの前記トラックを挟んで反射される反射
光量を検出し、その差に基づいて生成されるトラッキン
グエラー信号からトラッキング駆動信号を生成し、同時
に、前記光学ピックアップをジャンプさせるためのパル
ス状のジャンプパルスを前記駆動信号波形の中心値に対
して発生し、当該トラッキング駆動信号を前記ジャンプ
パルスに切り替えて前記トラッキング駆動信号を生成す
る方法において、前記円盤状光ディスク上のトラックの
偏心を検出し、検出した前記トラックの偏心に基づいて
前記パルス状のジャンプパルスへの切り替えを制御する
トラッキング駆動信号の生成方法が提供される。
【0012】また、本発明によれば、前記のトラッキン
グ駆動信号の生成方法において、前記検出したトラック
の偏心が所定の範囲内にある場合にのみ、前記パルス状
のジャンプパルスへの切り替えを可能にした。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照しながら説明する。
【0014】まず、図2には、本発明の実施の形態にな
る光学ピックアップのトラックジャンプ装置を備えた光
ディスクの記録情報再生装置の全体構成がブロック図に
より示されており、図において、符号10は、光情報媒
体である円盤形状の光ディスクであり、この光ディスク
10は、回転駆動装置であるモータ11により所定の回
転速度で回転されており、また、このモータ11は、回
転制御回路12を介してその回転速度が制御されてい
る。一方、この光ディスク10の情報記録面に対向し
て、光学ピックアップ20が設けられており、この光学
ピックアップ20は、レーザダイオード(LD)21
や、ハーフミラー22、レンズ23、フォトディテクタ
(PD)24等を含んでおり、この光学ピックアップ2
0は、ここでは図示されないアクチュエータ機構によ
り、上記光ディスク10の半径方向に前後に自在に移動
可能に配置されている。
【0015】また、上記光学ピックアップ20のフォト
ディテクタ24により検出された信号は、プリアンプ2
5により増幅され、一方はRF信号として同期検出回路
30に導かれており、ここで、読み出し転送速度に合わ
せて基本周波数成分(基本周期)を取り出し、この基本
周期を入力データの取り込みタイミングとして「0」・
「1」識別を行ってシリアルなディジタル信号(EFM
信号)が成形される。このEFM信号は、さらに、後段
の信号処理回路40によってエラー(誤り)訂正やEF
M復調が行われ、これにより、再生データとして出力さ
れることとなる。
【0016】一方、光学ピックアップ20のフォトディ
テクタ24により検出された信号のうち、トラッキング
エラー信号やフォーカスエラー信号として取り出された
信号は、上記のプリアンプ25により増幅された後、光
学ピックアップ20を駆動するためのサーボ回路50に
入力され、ここで所定の処理が施されて、光学ピックア
ップ20自体を移動するピックアップ送り用モータ60
へ、光学ピックアップ20のレンズ23を電磁的に光デ
ィスク10のトラックと略直角方向に移動してトラッキ
ングを行うトラッキングコイル61へ、そして、光学ピ
ックアップ20の対物レンズ23を電磁的に光ディスク
10の記録面と垂直方向に移動してフォーカスを確保す
るためのフォーカスコイル62へ供給されて、これらを
それぞれ駆動することとなる。
【0017】これら光学ピックアップ20の駆動手段の
なかで、光学ピックアップ20の対物レンズ23を電磁
的に光ディスク10のトラックと略直角方向に移動して
トラッキングを行うアクチュエータの構造について、添
付の図3により具体的に示す。まず、図3(A)には、
所謂、バネ方式のアクチュエータ構造が示されており、
ここでは、光学ピックアップ20のレンズ23は、ピッ
クアップ本体201に対して、例えば、複数の弾性体で
ある線状バネ202、202により保持されており、か
つ、その一部には図示しない永久磁石が取り付けられ
る。そして、この対物レンズ23の周囲に上記トラッキ
ング用の電磁コイル61を配置し、これに駆動電流(I
tr)を印加することにより、図中に矢印で示すような
電磁的な力(F)によって対物レンズ23をトラック
(水平)方向に移動することを可能にするものである。
【0018】また、その他のアクチュエータの構造とし
て、所謂、軸摺動方式のものでは、光学ピックアップ2
0の対物レンズ23はガイド軸203を中心に回動可能
に取り付けられており、やはり、上記と同様に、トラッ
キング用の電磁コイル61に駆動電流(Itr)を印加
することにより、図中に矢印で示すような電磁的な力
(F)によって光学ピックアップ20の対物レンズ23
を、トラック(水平)方向に回転しながら移動すること
が可能になっている。なお、図中の符号204はバラン
スウェイトである。
【0019】加えて、図示はしないが、やはり、上記光
学ピックアップ20の対物レンズ23を光ディスク10
の記録面と垂直方向に移動してフォーカスアクチュエー
タの構造に関しても、上記と同様に、上記フォーカスコ
イル62に駆動電流(If)を供給することにより電磁
的に力を与えて上下に駆動し、対物レンズ23のフォー
カスを確保することが可能であることは明らかであろ
う。
【0020】次に、図1には、本発明の特徴をなす、上
記光学ピックアップ20のトラックジャンプ装置が示さ
れており、これは、上記フォトディテクタ24と上記サ
ーボ回路50の一部を含んで構成されている。この図か
らも明らかなように、上記光学ピックアップ20のフォ
トディテクタ24は、例えば光の回折作用によりピット
からの反射光を検出するピット検出部241と、上記ピ
ット検出部241の前後に配置され、ピットが形成され
たトラックを互いに挟んで反射光を受光するように配置
され、受光した反射光を電気信号に変換して出力するト
ラッキング検出部242、243を備えている。そし
て、これら一対のトラッキング検出部242、243か
らの検出信号は、その後、引算器51に導かれ、ここで
それらの差分が算出されてトラッキングエラー信号Te
rとして出力される。
【0021】この引算器51の出力であるトラッキング
エラー信号Terは、位相補償回路52に導かれて位相
補償が行われ、さらに、図示しないフィルター等を通し
て所定の周波数成分を取り出してトラッキング駆動信号
Tactとして出力される。このトラッキング駆動信号
Tactは、スイッチ回路53を介してドライバー回路
54に導かれて電力増幅され、上記トラッキング用の電
磁コイル61へ導かれる。
【0022】一方、図からも明らかなように、上記位相
補償回路52に並列に、ジャンプ電圧発生回路55が設
けられており、このジャンプ電圧発生回路55は、例え
ば制御部である中央演算処理部(CPU)70からのジ
ャンプ指令Jinstによりパルス状のジャンプパルス
JPを発生する。このジャンプ電圧発生回路55からの
ジャンプパルスJPは、やはりCPU70により制御さ
れる上記スイッチ回路53を介してトラッキングエラー
信号Terに対して挿入され、これにより、トラッキン
グジャンプが実行されることとなる。
【0023】ところで、上記に構成を説明した光ディス
クの記録情報再生装置によって情報を再生する光学的情
報媒体である円盤形状の光ディスク10の情報記録面に
は、図4に示すように、螺旋状のトラックTRに沿っ
て、所謂、線速度が一定(CLV:Constant Linear Veloci
ty)になるようにピットが形成されて情報が記録されて
いる。しかしながら、この光ディスク10上の螺旋状の
トラックTRは、図中に矢印で示すように、上記円盤形
状の光ディスク10に対して偏心して(図の矢印方向)
形成されている場合がある。このように、トラックTR
が光ディスク10に対して偏心している場合には、上記
トラッキングエラー信号Terには、このトラックの偏
心により偏心周波数成分が重畳されて検出される現象が
生じる。一般に偏心周波数は光ディスクの回転周波数を
基本周波数とする高調波であり、回転周波数は数Hz〜
数10Hzであるため、偏心周波数はやはり数Hz〜数
10Hz程度の低周波数となる。従って、特に、低域で
の感度が低いピックアップにおいて低域を持ち上げた場
合にこの現象は著しい。
【0024】そこで、本発明によれば、上記図1にも明
らかなように、さらに、偏心検出回路80が設けられて
いる。この偏心検出回路80は、上記スイッチ回路53
からのトラッキング駆動信号Tactを入力として、そ
のトラッキング駆動信号からトラックの偏心を検出す
る。なお、上記にも述べたように、円盤形状の光ディス
ク10に対してトラックTRが偏心している場合には、
トラッキングエラー信号Terには低周波成分が重畳さ
れることから、特に、その振幅の大きな部分では、その
中心値に対して生成されたジャンプ電圧発生回路55か
らのジャンプパルスJPは、上記トラッキングエラー信
号Terの低周波成分により生成されるトラッキング駆
動信号Tactに埋まってしまう現象が指摘されてい
た。そこで、本発明では、所定の偏心量、すなわち、上
記トラッキング駆動信号Tactの低周波成分の振幅が
所定の閾値(Vth)を超えた場合には、このジャンプ
パルスJPの発生を禁止し、この値が前記閾値(Vt
h)を超えない場合にのみジャンプパルスJPを発生す
るようにしたものである。
【0025】これを更に詳細に説明すると、添付の図5
に示した信号波形において、トラックTRが偏心してい
る場合には、上記スイッチ回路53からのトラッキング
駆動信号Tactは、図5(A)にも示すように、その
偏心量に応じて振動を生じる。そこで、偏心検出回路8
0は、このトラッキング駆動信号Tactを入力として
所定の閾値(Vth)と比較し、図5(B)にも示すよ
うに、トラッキング駆動信号Tactの振幅がその閾値
(Vth、−Vth)よりも小さい範囲だけウィンドウ
パルス信号WPを「オン」状態にし、他方、閾値(Vt
h、−Vth)よりも大きい場合には「オフ」状態にす
る。すなわち、この図5(B)に示すウィンドウパルス
信号WPが「オン」の場合にはジャンプパルスJPの印
加を許可し、他方、ウィンドウパルス信号WPが「オ
フ」の場合にはこのジャンプパルスJPの印加を禁止す
るようにする。
【0026】そこで、上記CPU70は、この偏心検出
回路80から出力されるウィンドウパルス信号WPを入
力として、そのウィンドウパルス信号WPがオンの場合
にスイッチ回路53を切り替えてジャンプ電圧発生回路
55からのジャンプパルスJPをトラッキング駆動信号
Tactに挿入する。これにより、図5(C)にも示す
ように、トラッキング駆動信号Tactに挿入されたジ
ャンプパルスJPは駆動信号に埋もれてしまうことな
く、確実に、光学ピックアップ20をキックして隣接す
るトラックへ移動することが可能になる。
【0027】図6には、上記のジャンプパルスJPを発
生するジャンプ電圧発生回路55の内部回路構成の一例
が示されている。ここでは、このジャンプ電圧発生回路
55は、電流方向の異なる電流源(I1、I2)と、オペ
アンプOPと、スイッチSW1、SW2、抵抗Rとを備
えており、上記CPU70からのジャンプ指令信号Ji
nstに対応し、スイッチSW2を順次切り替えること
により、オペアンプOPの出力端には、図示する正から
負に変化するジャンプパルスJPを生成する。なお、こ
の回路に代えて他のジャンプ電圧発生回路を採用するも
可能である。
【0028】
【発明の効果】以上の詳細な説明からも明らかなよう
に、本発明になる光学ピックアップのトラックジャンプ
装置によれば、偏心トラックによりジャンプパルスが埋
もれてしまい、見込んだ程のジャンプが出来ず、トラッ
クジャンプを再度繰り返して行うことによる目的位置へ
の到達の遅れを解消し、光ディスク面上の螺旋状トラッ
クの偏心にも拘わらず、確実かつ高速に、光学ピックア
ップのトラッキング位置を隣接するトラックへ移動する
ことを可能にし、もって、光ディスクの記録情報再生装
置のシーク速度を向上するという優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態になる光学ピックアップの
トラックジャンプ装置の構成を示す回路ブロック図であ
る。
【図2】上記本発明の光学ピックアップのトラックジャ
ンプ装置を備えた光ディスクの記録情報再生装置の全体
構成を示すブロック図である。
【図3】上記光ディスクの記録情報再生装置のトラック
ジャンプ装置におけるトラッキングアクチュエータの構
造例を示す説明図である。
【図4】上記記録情報再生装置によって情報を再生する
光学的情報媒体である円盤形状の光ディスク面における
トラックの偏心を説明する説明図である。
【図5】上記図1に示す光学ピックアップのトラックジ
ャンプ装置における動作を説明するための各部の信号波
形図である。
【図6】上記トラックジャンプ装置におけるジャンプ電
圧発生回路の具体的な構成例を示す回路ブロック図であ
る。
【図7】従来技術における偏心トラックによるキック
(ジャンプ)パルスのトラッキング駆動信号への埋もれ
現象を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 光ディスク 20 光学ピックアップ 23 対物レンズ 24 フォトディテクタ 242、243 トラッキング検出部 51 引算器 52 位相補償回路 53 スイッチ回路 54 ドライバー回路 55 ジャンプ電圧発生回路 61 トラッキングコイル 70 中央演算処理装置(CPU) 80 偏心検出回路 Ter トラッキングエラー信号 Tact トラッキング駆動信号 Jinst ジャンプ指令 JP ジャンプパルス Vth、−Vth 閾値

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状光ディスクの半径方向に移動可能
    に設けた光学ピックアップ内部のアクチュエータにより
    前記円盤状光ディスクの記録面上のトラックに前記光学
    ピックアップの形成する光スポットがトラッキングし、
    あるトラックから他のトラックへ移動する光学ピックア
    ップのトラックジャンプ装置であって、前記光学ピック
    アップから前記光ディスクの記録面上のトラックに沿っ
    て出射した光ビームの前記トラックを挟んで反射される
    反射光量を検出し、その差に基づいて生成されるトラッ
    キングエラー信号からトラッキング駆動信号を生成する
    手段と、前記光スポットをジャンプさせるためのパルス
    状のジャンプパルスを前記駆動信号波形の中心値に対し
    て発生する手段と、当該トラッキング駆動信号を前記ジ
    ャンプパルスに切り替えて前記アクチュエータを駆動す
    る手段とを備えており、さらに、前記円盤状光ディスク
    上のトラックの偏心を検出する手段と、前記偏心検出手
    段からのトラックの偏心に基づいて前記パルス状のジャ
    ンプパルスへの切り替えを制御する手段とを備えたこと
    を特徴とする光学ピックアップのトラックジャンプ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載した光学ピックアッ
    プのトラックジャンプ装置において、前記偏心検出手段
    は、前記トラッキングエラー信号から生成されたトラッ
    キング駆動信号を所定の閾値と比較して前記ジャンプパ
    ルスへの切り替えを許可するウィンドウパルス信号を生
    成するように構成されていることを特徴とする光学ピッ
    クアップのトラックジャンプ装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載した光学ピックアッ
    プのトラックジャンプ装置において、前記切り替え制御
    手段は、前記トラッキング駆動信号を前記パルス状のジ
    ャンプパルスへ切り替える切り替えスイッチ手段を備え
    ており、前記切り替えスイッチ手段は、前記偏心検出手
    段からのウィンドウパルス信号に対応して切り替え動作
    を行って前記トラッキング駆動信号を前記パルス状のジ
    ャンプパルスへ切り替えるようにしたことを特徴とする
    光学ピックアップのトラックジャンプ装置。
  4. 【請求項4】 円盤状光ディスクの半径方向に移動可能
    に設けた光学ピックアップ内部のアクチュエータにより
    前記トラックに光スポットがトラッキングし、あるトラ
    ックから他のトラックへ移動するためのトラッキング駆
    動信号の生成方法にであって、前記光学ピックアップか
    ら前記光ディスクの記録面上のトラックに沿って出射し
    た光ビームの前記トラックを挟んで反射される反射光量
    を検出し、その差に基づいて生成されるトラッキングエ
    ラー信号からトラッキング駆動信号を生成し、同時に、
    前記光学ピックアップをジャンプさせるためのパルス状
    のジャンプパルスを前記駆動信号波形の中心値に対して
    発生し、当該トラッキング駆動信号を前記ジャンプパル
    スに切り替えて前記トラッキング駆動信号を生成する方
    法において、前記円盤状光ディスク上のトラックの偏心
    を検出し、検出した前記トラックの偏心に基づいて前記
    パルス状のジャンプパルスへの切り替えを制御すること
    を特徴とするトラッキング駆動信号の生成方法。
  5. 【請求項5】 前記請求項4に記載したトラッキング駆
    動信号の生成方法において、前記検出したトラックの偏
    心が所定の範囲内にある場合にのみ、前記パルス状のジ
    ャンプパルスへの切り替えを可能にしたことを特徴とす
    るトラッキング駆動信号の生成方法。
JP11981397A 1997-05-09 1997-05-09 光学ピックアップのトラックジャンプ装置とそのトラッキング駆動信号の生成方法 Pending JPH10312549A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11981397A JPH10312549A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 光学ピックアップのトラックジャンプ装置とそのトラッキング駆動信号の生成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11981397A JPH10312549A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 光学ピックアップのトラックジャンプ装置とそのトラッキング駆動信号の生成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10312549A true JPH10312549A (ja) 1998-11-24

Family

ID=14770879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11981397A Pending JPH10312549A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 光学ピックアップのトラックジャンプ装置とそのトラッキング駆動信号の生成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10312549A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1475789A1 (en) * 2003-05-07 2004-11-10 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Track jumping for optical recording media
EP1475790A1 (en) * 2003-05-07 2004-11-10 Thomson Licensing S.A. Track jumping for optical recording media

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1475789A1 (en) * 2003-05-07 2004-11-10 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Track jumping for optical recording media
EP1475790A1 (en) * 2003-05-07 2004-11-10 Thomson Licensing S.A. Track jumping for optical recording media
CN100367380C (zh) * 2003-05-07 2008-02-06 汤姆森特许公司 光记录介质的磁迹跳跃

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5463602A (en) Reproducing apparatus which can play multiple types of discs and biases focusing error signal based on disc type
JPH0227734B2 (ja)
EP0543295B1 (en) Optical disk player
EP0773538B1 (en) Objective lens driving apparatus
EP0375266B1 (en) Optical disc recording and/or reproduction apparatus
KR20030005380A (ko) 디스크드라이브장치와 정보독출방법
KR100477501B1 (ko) 디스크드라이브장치
JPH10312549A (ja) 光学ピックアップのトラックジャンプ装置とそのトラッキング駆動信号の生成方法
JPH10149614A (ja) 光ディスク装置
US5103440A (en) Track access error correction apparatus for moving an optical head from one track location to another track location on an optical disc
JP2734884B2 (ja) アクセス制御装置
KR100606671B1 (ko) 광 기록재생기의 액츄에이터 진동 방지 방법
JPH09219056A (ja) ディスク再生方法およびその装置
JPH1125473A (ja) 光ディスク装置および光軸補正方法
JP3775805B2 (ja) 情報トラック検索装置
JP2867361B2 (ja) 光ディスク装置用ピックアップ
KR100628184B1 (ko) 광 기록재생기의 액츄에이터 제어 장치
JPH1021566A (ja) トラッキングサーボ装置
KR100640916B1 (ko) 광 기록재생기의 액츄에이터 방향 검출 방법
JP2899505B2 (ja) トラックジャンプ装置
JP3172654B2 (ja) 光ディスク再生装置のフォーカスサーボ回路
JPH05166195A (ja) フォーカスサーボ装置
JPH0689444A (ja) フオーカスサーチ回路
JPH02281432A (ja) 光学的情報再生装置の光ディスク検出装置
JPH08339550A (ja) 光ディスクドライブ装置用制御回路の調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040330