JPH10309453A - 小型振動撹拌器 - Google Patents

小型振動撹拌器

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JPH10309453A
JPH10309453A JP9137927A JP13792797A JPH10309453A JP H10309453 A JPH10309453 A JP H10309453A JP 9137927 A JP9137927 A JP 9137927A JP 13792797 A JP13792797 A JP 13792797A JP H10309453 A JPH10309453 A JP H10309453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibrating
vibration
small
blade
stirrer
Prior art date
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Pending
Application number
JP9137927A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuaki Omasa
龍晋 大政
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Nihon Techno KK
Original Assignee
Nihon Techno KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実験室用あるいは家庭用に適した被撹拌流体
容量10リットル以下の小量流体用撹拌器の提供。 【解決手段】 振動モーターの振動をスプリングの助け
をかりることなく直接伝達する一本の振動軸とそれに固
定された1〜6枚の振動羽根よりなる容量10リットル
以下の少量流体用小型振動撹拌器であって、振動周波数
10〜100Hz、振動数3000〜10000回/
分、振動数加速度5〜10G、振幅0.1〜8mmのも
のであることを特徴とする小型振動撹拌器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小量流体用振動撹
拌器に関する。
【0002】
【従来技術】本発明者は、特公平6−71544号(特
開平3−275130号)公報などにおいて、振動撹拌
技術の提案を行ってきたが、いずれも電解槽あるいはメ
ッキ槽など大型槽(200〜500リットル)の撹拌を
前提としたものであり、もっぱら大型槽の撹拌に適した
振動撹拌条件を検索、追求してきた。前記公告公報にお
ける撹拌条件は振幅8〜20mm、振動数200〜60
0回/分である。
【0003】最近になってようやく大型槽用の振動撹拌
装置の実用化の目処がつき、これを10リットル以下の
実験実用あるいは家庭用撹拌器に応用しようとしたとこ
ろ、意外にも大型槽用の撹拌条件では好ましい撹拌状態
が達成できないことが分ってきた。また、大型撹拌器で
は振動モーターの振動をスプリングの助けによって振動
軸に伝える方式であり、これにより振動モーターの振動
が容器自体にも伝わり騒音公害を発生するのを防止して
いたが、小型撹拌器ではスプリングの助けをかりる必要
がないことも分かってきた。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目
的は、実験室用あるいは家庭用に適した被撹拌流体容量
10リットル以下の小量流体用撹拌器を提供する点にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、振動モーター
の振動をスプリングの助けをかりることなく直接伝達す
る一本の振動軸とそれに固定された1〜6枚の振動羽根
よりなる容量10リットル以下の少量流体用小型振動撹
拌器であって、振動周波数10〜100Hz、振動数3
000〜10000回/分、好ましくは3500〜90
00回/分、とくに好ましくは3500〜8000回/
分、振動数加速度5〜10G、振幅0.1〜8mm、好
ましくは0.2〜5mmのものであることを特徴とする
小型振動撹拌器に関する。
【0006】本発明においては、振動羽根が、振動軸に
直角の方向を基準にして、一番下方の羽根が下方に5〜
30°好ましくは10〜20°傾斜しており、その他の
羽根が上方に5〜30°好ましくは10〜20°傾斜し
ているものであることが望ましい。これにより系の撹拌
効率を大巾に向上することができる。
【0007】振動羽根の大きさと枚数は、振動モーター
の能力に対応するものであるが、できるだけ大きい方が
容器全体を均一にかつ効率よく撹拌するようでは好まし
いことである。そこで、振動羽根の外形をできるだけ大
きくするかわりに振動羽根にスリットを設けて振動によ
り振動羽根の受ける抵抗を小さくすることができる。ス
リット部分の面積はスリット部分を含めた振動羽根の外
形全表面積に対し、40%以下、好ましくは30%以
下、5%以上とすることができる。
【0008】本発明においては、10リットル以下、好
ましくは5リットル以下の小型槽の撹拌を意図している
から、それに用いるモーターもできるかぎり小型のもの
を用いることが、その取扱いやすさ、持ちやすさ、疲れ
にくさの面から重要なことである。したがって、モータ
ーの入力W数は60W以下、好ましくは25W以下、と
くに好ましくは15〜25Wのもの、場合によっては単
3電池で駆動するような小型モーターも使用できる。ま
た、本発明においては、スライダックスまたはインバー
ターを必要に応じて使用できることは勿論である。
【0009】対象流体の粘度は500cPs以下が好ま
しい。流体としては液体あるいは粉体、粒体があるが、
粉体や粒体を液体中に分散したものにも好適である。
【0010】
【実施の形態】図1は、本発明の小型振動撹拌器の概略
図を示す。1はモーター、11は振動発生部、21は振
動棒、24,25,26,27は、振動棒21の水平方
向から15°上向きに取付けられた振動羽根であり、2
8は、振動棒21の水平方向から15°下向きに取付け
られた振動羽根である。これらの振動羽根は振動棒21
に切られたネジ部にナット23群によりその間隔を調整
しながら固定されている。
【0011】図2は本発明で使用することのできる振動
モーターの1例を示す。モーター1の回転軸2の先端部
分にネジ状の山3を刻み、この山3に嵌合した歯5によ
りモーターの回転軸2の回転を受けて回転することので
きる歯車4を付設し、この歯車4にはその回転中心から
偏心した位置に偏心突起6を設ける。この偏心突起6が
歯車4の回転に伴って上下に動くのを振動棒21に伝達
するため、偏心突起6に嵌合枠7をかぶせる。嵌合枠7
は偏心突起6が円状の軌跡を画いて上下に移動するのに
対応できるよう偏心突起6の横方向の動きを吸収するた
め偏心突起6の直径に相当する幅で横方向に溝を設けた
構造になっている。図3はそれを断面図で示している。
【0012】図3にみられるように、歯車4の回転によ
り偏心突起6は円状軌跡を画きつつ上下に振動するの
で、この振動を嵌合枠7で受ける、嵌合枠7には取付部
材8により振動棒21が取付けられており、嵌合枠7の
振動は即ち振動棒21の振動となる。
【0013】振動モーターは、図2〜図3に示すような
偏心突起の円状軌跡を上下動に変換するタイプのものに
限らず、図8のように、モーター1の回転軸31にとり
つけた回転板32に、偏心重り33を付設し、偏心重り
33のため、モーター1全体が振動するのを振動板34
を介して、振動軸21に伝える方式のものでもよい。
【0014】また、もう1つの態様としては、図9に示
す。図9のものは、モーター1の回転軸31にとりつけ
た回転板32に偏心重り33を付設し、偏心重り33の
ためモーター1全体が振動するのを振動板34に伝える
ところまでは図8のものと同じであるが、図9のものの
特色は、お椀状の振動伝達部材36に振動棒21を固定
し、振動棒21の上端部は、1枚ないし複数枚の板バネ
35により下方に押え付けるような構造とし、振動棒2
1に振動を集中させることができる。
【0015】これらの装置におけるモーター1は任意の
緩衝材を経てハンドグリップなり、支持台にとりつける
ことができる。このタイプは振動モーター設備関係が簡
便に済むタイプのものであり、1.5V〜24Vの直流
電池により駆動できる。この種のモーターとしては例え
ばマブチモーターRE−280RA−2865、RS−
365SH−2080などを例示することができる。
【0016】家庭用にしろ、実験室用にしろ、振動羽根
を振動棒に固定する部分の構造に食用油などが侵入し、
洗浄が充分できないおそれがある場合には、ネジの使用
をできるだけ避け、金属材料を使用する場合には溶接接
着あるいはパテにより、プラスチック材料を使用する場
合には一体成形あるいは溶着、接着パテにより、食用油
などが極力侵入しないようにすることが好ましい。
【0017】振動羽根の厚さは、金属の場合0.1〜
0.3mm、プラスチックの場合0.2〜1.0mm程
度が好ましい。
【0018】図4〜7に振動羽根のいろいろの形状を示
す。振動羽根の形状は、これに限らず、いろいろの形状
を採用することができる。またスリット29の形状も図
のものに限らず、いろいろの形状をとることができる。
【0019】振動羽根24は、そのままナット23ある
いはネジによるしめつけを必要としない場合はナットに
代わるスペーサーによりその位置間隔を調整して振動棒
21に固定することができるが、場合により図6や図7
に示すように振動羽根24の上下に板状の固定部材30
をあてがい、その上からナット23あるいはスペーサー
を使用することもできる。振動羽根が図1に示すように
多数枚使用する場合には、両端のナット以外はすべてス
ペーサーにおきかえることができる。また、スペーサー
に目的とする振動羽根の角度を与えておくことが好まし
い。これにより、スペーサーを用いて振動軸に振動羽根
を取付けたとき、振動羽根に所定の角度を与えることが
できる。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが本
発明はこれにより限定されるものではない。
【0021】実施例1 図1の小型振動撹拌器において、図4振動羽根をとりつ
けたそれぞれの寸法は m=270mm,n=70mm,p=50mm,q=1
2mm,r=50mm,s=4mm, (スリットの表面積)÷(羽根の外枠金属面積)×10
0(%)=(4×19×8)÷(50×50)×100
=608÷2500×100=24.32(%) 振動羽根の角度水平方向を基準にして15° 使用モーター 100V,15W 振動数 7200回/分(60Hz) 振動加速度 8G 振幅 4mm ステンレス羽根の厚み 0.2mm ステンレス羽根押えの厚み 1mm 羽根の間隔 15mm 振動軸(ステンレス) 5mm
【0022】前記小型振動撹拌器を用いて5リットル容
器にはいったスプレー塗装用白色メラミン樹脂塗料とス
プレー塗装用黒色メラミン樹脂塗料とを撹拌し均一なネ
ズミ色になるまで撹拌をつづけた。その撹拌結果は、プ
ロペラ式撹拌器(15W、100V)に較べて1/4の
時間で均一に混合することができた。
【0023】
【表1】
【0024】実施例2 メラミン樹脂クリヤーラッカー100重量部にルチル型
硬化チタン5重量部を加え、実施例1で用いた小型振動
撹拌器を用いて60秒撹拌を行った。
【0025】JISの沈降管を使用して分散性を調べた
ところ、一昼夜の間沈降は全く発生しなかった。一方、
15W、100Vのプロペラ式撹拌器を用いた場合には
約6時間で分離が発生した。
【0026】JISのファイネスゲージにより分散性を
調べたところ、本実施例のものは分散性が8〜10であ
ったが、前記プロペラ式撹拌器によるものの分散性は4
〜5で、かなり悪いものであった。
【0027】
【効果】本発明により、従来の実験室用としては実質上
プロペラ式撹拌器が、家庭用としてはプロペラ式が泡立
器式のものしかなかったのに対して、全く新しい方式の
撹拌器を提供できるようにするとともに撹拌効率を大き
く向上することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小型振動撹拌器の1具体例を示す概略
図である。
【図2】本発明の小型振動撹拌器に用いる振動モーター
の1例を示す概略図である。
【図3】本発明の小型振動撹拌器に用いる振動発生部の
1例を示す断面図である。
【図4】本発明の振動羽根の1例を示す平面図である。
【図5】本発明の振動羽根の他の1例を示す平面図であ
る。
【図6】本発明の振動羽根の他の1例を示す平面図であ
る。
【図7】本発明の振動羽根の他の1例を示す平面図であ
る。
【図8】本発明の小型振動撹拌器に用いる振動発生部の
他の1例を示す断面図である。
【図9】本発明の小型振動撹拌器に用いる振動発生部の
他の1例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 モーター 2 モーターの回転軸 3 ネジ状の山 4 歯車 5 歯車の歯 6 偏心突起 7 嵌合枠 8 取付部材 11 振動発生部 12 案内棒 13 案内ガイド 14 枠体 21 振動棒 22 ネジ部 23 ナット 24 振動羽根 25 振動羽根 26 振動羽根 27 振動羽根 28 振動羽根 29 スリット 30 固定部材 31 回転軸 32 回転板 33 偏心重り 34 振動板 35 板バネ 36 振動伝達部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動モーターの振動をスプリングの助け
    をかりることなく直接伝達する一本の振動軸とそれに固
    定された1〜6枚の振動羽根よりなる容量10リットル
    以下の少量流体用小型振動撹拌器であって、振動周波数
    10〜100Hz、振動数3000〜10000回/
    分、振動数加速度5〜10G、振幅0.1〜8mmのも
    のであることを特徴とする小型振動撹拌器。
  2. 【請求項2】 振動羽根が、振動軸に直角の方向を基準
    にして、一番下方の羽根が下方に5〜30°傾斜してお
    り、その他の羽根が上方に5〜30°傾斜しているもの
    である請求項1記載の小型振動撹拌器。
  3. 【請求項3】 振動羽根の全表面積に対して、40%以
    下のスリットを設けた請求項1または2記載の小型振動
    撹拌器。
JP9137927A 1997-05-12 1997-05-12 小型振動撹拌器 Pending JPH10309453A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7338586B2 (en) 2001-06-25 2008-03-04 Japan Techno Co., Ltd. Vibratingly stirring apparatus, and device and method for processing using the stirring apparatus
WO2010023997A1 (ja) 2008-09-01 2010-03-04 日本テクノ株式会社 水素と酸素からなる液状物、これから得られる水素と酸素からなる再気化ガス、これらの製造方法及び装置、並びにこれら液状物及び再気化ガスからなる炭酸ガスを発生しない燃料
US7964104B2 (en) 2003-05-02 2011-06-21 Japan Techno Co., Ltd. Active antiseptic water or active water-based fluid, and production method and apparatus for the same
CN106378047A (zh) * 2016-11-18 2017-02-08 广西大学 一种带有振动的高速涂料分散机

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