JPH10308A - フイルタプレスの濾板体製造方法 - Google Patents
フイルタプレスの濾板体製造方法Info
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- JPH10308A JPH10308A JP8175428A JP17542896A JPH10308A JP H10308 A JPH10308 A JP H10308A JP 8175428 A JP8175428 A JP 8175428A JP 17542896 A JP17542896 A JP 17542896A JP H10308 A JPH10308 A JP H10308A
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Abstract
スの濾板体の製造を容易に、且つ、安価に行えるような
製造方法を提供する。 【解決手段】濾枠15に対し、濾板本体8' の形成に供
する型枠28,28をそのボス22に対する凹部22'
を形成して濾枠15に一体的に組み付け、スラリー供給
パイプ挿通孔23' から溶融ゴムを圧入し、形成部空間
28' の隅々に亘って正確に充填し、経時的に凝固させ
て濾枠15と濾板本体8' の一体の濾板体4' を得る。 【効果】プレス成形等によらず、溶融ゴムを空間形成部
に圧入することによりボスが正確に形成し、T型の排液
パイプの鋳込み等が設計通りに正確に行え、低コストで
製造が出来、操作性も向上する。
Description
排液や建設現場からの汚泥等を含むスラリーを固液分離
するフイルタプレスの濾板体の製造の技術分野に属す
る。
ると、それに応じて産業活動も隆盛になってはきたが、
これに伴って各種の製造業、建設業等を含めて公害問題
等も発生するようになり、就中、工場廃液や各種作業現
場からの汚泥等を含むスラリーの排出量は著しく大量に
なり、そのまま廃棄すると地下水汚染や海水や河川等の
汚染をきたして甚だしい環境破壊の公害問題を生ずるよ
うになってきているために、かかるスラリーの処理が重
要視されるようになり、該スラリーの確実な固液分離を
図り、液分は無害化して河川等に放流排水し、有害な固
形部分は焼却埋立て処理したり、又、回収して有効利用
等するようにされているが、固液分離効率が高く、確実
なスラリー処理が可能である等の様々なメリットから所
謂フイルタプレスが広く用いられている。
ベース1に一対のスタンド2,3を相対向して立設し、
図上一方側のスタンド2寄りに鋳物製の濾板体4,4…
をガイドレール5に沿って進退移動自在にすると共に、
他方のスタンド3に設けた油圧シリンダ6により開枠、
枠締自在にし、枠締状態での固液分離作用による濾液は
排液シュート7を介して所定に排出され、開枠により所
謂ケーキ分が所定に剥離落下除去されるようにされてい
る。
に示す様に、各濾板体4は上述の如くその鋳物製の濾枠
8を周囲に一体的に有する濾板本体8' の両側面に凹凸
部としての濾液ガイド溝9,9…が放射状、或いは、上
下方向に設定数所定の条列態様で刻設されて下側の濾液
排出口10に接続され、その表裏面に添設される濾布1
1に対しスラリー供給口12から供給されるスラリーを
枠締時に所定の高圧で押圧させて固液分離させ、濾布1
1より分離される濾液8を濾板本体8' の濾液ガイド溝
9を介して濾液排出口10に導いて排液処理するように
して固液分離するようにされている。
給されるスラリーに対抗するための油圧シリンダ6によ
る該各濾板体4に対する締付け圧が大きいことにより、
相当の強度と剛性を有しておらねばならず、又、操作時
は勿論のこと、保守,点検,整備等や交換時に損傷が生
じて固液分離機能に著しい障害を及ぼすことがないよう
にするために、上述した如く一般には濾枠8を一体に有
する濾板本体8' が強固な鋳物製にされており、したが
って、相当の重量があり、取り扱いに大きな動力や労力
を要して作業性が煩瑣であるという欠点があるうえに、
開枠、枠締時の油圧シリンダ6の使用電力が大きく、
又、製造は勿論のこと、組み付けにも多大な工数がかか
り、コスト高になる不利点があるうえに、メンテナンス
がし難いという難点があった。
る特開平2−268804号公報発明等があって、短円
筒状の濾枠を用いることによりフイルタプレスの製造が
容易であるばかりでなく、その断面円形の耐圧性を利用
して大押圧力による固液分離が行われ、開枠や締枠もし
易く、ランニングコストが低く、メンテナンス性やサー
ビス性も良いという利点があるフイルタプレスが実用化
されるようになってはきている。
ては濾枠が断面円形のリング状の短円筒状にされている
ために、金網等のメッシュ体や濾布の添設がし難いとい
う不都合さがあった。
る特開平3−202105号公報発明においては、上記
断面円形の短円筒状の濾枠に対しその周辺のフランジに
対し濾布の縁部分をオーバーハング状に全体的にカバー
し、スラリーに対するシール性を良好にし、又、着脱操
作がし易い良サービス性を有するようにした技術も案出
されてはいるが、濾布が円形の平面状であることから濾
枠のフランジに対するカバーをする際に相対向する濾布
のホチキス等による縫い付けがし難いばかりでなく、皺
が発生し易く完全なカバー状態が現出され難いというマ
イナス点があった。
れているために、枠締の際のスラリーの高圧により該濾
板が変形し易いというネックがあり、開枠や枠締の際に
濾板や濾枠が位置ずれを起こすというデメリットがあっ
た。
17日付出願済の特願平8−118179号(特開平
号公報)を案出して高効率の固液分離が行
え、その操作性やサービス性も優れたフイルタプレスの
濾板体構造を案出して公害防止産業に対する多大な寄与
を行うような発明を成してきた。
フイルタプレスの濾板体について図7の(イ)〜(ヘ)
によって略説すると、4' は当該発明の要旨の中心を成
すフイルタプレスの濾板構造の中心を成す濾板体であ
り、8' は硬度90°で展延率120%等の硬質ゴム製
のディスク状の濾板本体であり、その周縁部分はフラン
ジ部14に形成されており、中心部にはスラリー供給パ
イプ23がそのフランジ24,24を介して挾装状態に
セットされており、又、当該濾板本体8' の両側面には
相隣る濾板本体8' ,8' の枠締時の変形等を防止する
べく、短円筒状のボス22が所定数リング状の配列にお
いて相互に所定間隔を介し当該実施形態においては4個
一体的に植設固定されており、当該濾板本体8' の表面
には合成樹脂製のメッシュ体9' が添設されており、該
メッシュ体9' の表面には在来態様同様の所定の濾布1
1' がフランジ24、及び、ボス22をカバーしてフラ
ンジ部14に一体的にその周縁部を曲折され、ボルト1
8を介し鋳物製の濾枠15に一体的に共締め的に固設さ
れて該濾枠15の内部に濾板本体8' をセットするよう
にされている。
(ハ)に示す様に、濾板本体8' の中心部のスラリー供
給パイプ23を挿通する形成孔23' 、及び、各ボス2
2を形成させる凹部22' が設けられており、周縁部に
はフランジ部14にボルト18を介して共締めされるフ
ランジ部91が一体的にリング状に成形されている。
は所定数のスリット25,25…を斜設したスライダー
26がスライド自在に、且つ、シール裡に嵌装されて送
給されるスラリーをスリット25を介して相隣る濾板本
体8' ,8' 間のスラリー室12' に当該スラリーを圧
入供給することが出来るようにされている。
図7の(ロ)に示す様に、濾布11' 、及び、メッシュ
体9' を介してスラリーの固液分離された濾過液分を注
入流過するインレット部の開口部を両端に有し、濾枠1
5の排液口10''に排液するT型の排液パイプ27を当
該図7の(ホ)に示す様に、リング状の金属製のスペー
サ27' を介し嵌着セットされており、該濾枠15の内
側の排液口10''は対応する外側のリング状の排液口1
0' に通水孔13を介し接続されている。
部のみに1個、又は、周縁部に所定数だけ配設すること
が出来る。
ッチ16がリング状に環設されており、その一方側には
O−リング17が嵌装されて該濾枠15の枠締め時のス
ラリーに対するシール性を充分に確保するようにされて
いる。
ットする時に排液口10''に対する芯出しがうまくいか
なかったり、変動することを避けるために該濾板本体8
' のフランジ部14にリング状の金属製のスペーサ27
' がネジ止め嵌装されて該T型の排液パイプ27の排液
口10''に対する位置決め芯出しが確実に保持されるよ
うにされている。
濾枠15の周面には周方向所定位置を介し、例えば、該
濾枠15に一対設けたレールガイド5' ,5' に対し対
角位置にオスピン19とメスピン20が対向して固設さ
れ、初期セット時の濾枠15の側方向位置決め芯出しと
周方向滑り止め機能を果すようにされている。
に樹脂製のメッシュ体9' を添設し(当該添設に際しス
ラリー供給パイプ23、及び、各ボス22に対しては形
成孔23' 、凹部22' を介し直接的に濾板本体8' の
表面に添設する)、したがって、在来態様の濾板本体8
' の表面に対する排液ノッチ9等を刻設せず、したがっ
て、濾板本体8' の強度が不足するような状態は現出さ
れない。
ー供給パイプ23のフランジ部22、及び、ボス22を
カバーして濾布11' を所定に添設し、その間該濾板本
体8' の周縁部に該メッシュ体9' 、及び、濾布11'
に両端部のインレット部を臨ませたT型の排液パイプ2
7を該濾板本体8' のフランジ部14にリング状のスペ
ーサ27' を介しセットし、リング状のノッチ16の一
方側にO−リング17を嵌装した濾枠15に対しボルト
18,18を介し共締的に一体固定する。
メスピン20が一体的に予め設けられていることは勿論
のことである。
に際しては各濾板本体8' を相隣る濾板本体8' の各ボ
ス22が相対向するような姿勢状態にし、且つ、各スラ
リー供給パイプ23にスライダー26を嵌装し、濾枠1
5のオスピン19を相隣る濾枠15のメスピン20に相
互に挿入セットし、O−リング17が相隣る濾板本体8
' のリング状のノッチ16に当接してシール状態を現出
するようにし、フイルタプレスの初期セットを終了す
る。
るレールガイド5' ,5' をレール5に載置して軸方向
にスライド自在にし、そこで、機外の図示しないスラリ
ー送給ポンプにより各スラリー供給パイプ23を介し、
所定にスラリーを送給していくと、該スラリーは相隣る
濾板本体8' ,8' 間のスラリー室12' にスライダー
26の各スリット25を介し供給され、図示しない油圧
シリンダーを介し枠締めを行うと、各スラリー室12'
のスラリーは相隣って当接する濾枠15のO−リング1
7により、確実にシールされてリークすることはなく、
加圧されたスラリーは濾布11' を介し、樹脂製のメッ
シュ体9' を通り、T型の排液パイプ27を介し濾枠1
5の内側の排液口10''に供給され、通水孔13を介
し、外側の排液口10' を介し図示しないトレーを介
し、濾過液は所定に排出されていく。
態において油圧シリンダーにより軸方向に加圧されてい
る濾枠15はO−リング17によりそのシール性を確保
され、又、オスピン19のメスピン20に対する嵌装に
より軸方向、及び、周方向の変位は防止され、又、各濾
板本体8' はボス22,22相互の面当りにより相当の
高圧の枠締圧によってもその変形は防止され、固液分離
作用は安定して行われ、T型の排液パイプ27もリング
状のスペーサ27' により、位置決めの変動がなく、各
濾板本体8' の固液分離作用は設計通りに安定して行わ
れる。
ー6の加圧を増加すると、各濾板本体8' の各ボス22
は相互に押しつぶされるが、各ボス22間の間隙部をス
ラリーは通過し、T型の排液パイプ27に対する濾過液
の排液は確実に行われる。
気圧、乃至、100気圧の高圧にされてもボス22,2
2の面当りによる圧縮変形がこれを吸収し、濾板本体8
' の初期セット姿勢からの変形やズレは生ぜず、安定し
た固液分離作用が確実に行われる。
態様の如く、濾枠15と共に一体形成の鋳物製等の大重
量のものにすることがなく、軽量で小型に成形出来、高
圧の押圧力に対する耐圧性も充分であり、固液分離作用
は在来態様と何ら変わりはなく、或いは、在来態様以上
に効率的に行われる。
板本体8' のサイズにより適宜に増加することが可能で
あり、又、複重のリング状にすることも可能である。但
し、かかる態様ではリング状の各ボス間にスラリーを通
過孔を形成する必要がある。
ば、油圧シリンダー6を介し開枠し、スラリー室12'
に残留するケーキ分は開枠された濾板本体8' ,8' の
スラリー室12' から落下し除去され、所定に焼却廃棄
処分等に供される。
及び、メッシュ体9' の洗浄や交換等に際してはボルト
18を介し、該メッシュ体9' と濾布11' を濾板本体
8'のフランジ部14から適宜に取り外して洗浄処理等
の所定のメンテナンスに供するようにする。
リンダー6を介し再び枠締めを行ってスラリーを供給
し、固液分離に供する。
2部分にはメッシュ体9' がカバーされておらず、貫通
しているために相隣る対向するボス22による該メッシ
ュ体9' の押しつぶれ作用等は生ぜず、該メッシュ体9
' を介して濾過液のT型の排液パイプ27への排水通路
は充分に確保されるものである。
的にフイルタプレスによる工場廃液や建設現場から排出
されるスラリー等の汚泥を含む液を固液分離し、濾過液
は無害処理して河川等に排出し、ケーキ分は焼却処理し
て減容化して埋設処理する等に際し、用いる該フイルタ
プレスの濾板体4' の構造において濾板本体8' が硬度
90°,展延率120%等のゴム製のものにし、著しく
軽量化され、各濾板本体8' ,8' 相互の間のスラリー
室12' にスラリー供給パイプ23が当該濾板本体8'
の中心部にセットされ、該スラリー供給パイプ23にス
ラリーを供給するスライドを有するスライダー26がス
ライド自在に嵌装されていることにより、送給されるス
ラリーのスラリー室12' における変位した圧力分布が
避けられ、ゴム製の濾板本体8' が第一義的に変形等し
ないという優れた効果が奏される。
体8' ,8' 相互が近接した際に相当接するボス22を
所定数複数突設されていることにより、油圧シリンダー
6等により濾枠15を介し濾板本体8' 間のスラリーの
押圧力が増加した場合においても、該ボス22,22相
互が面当接圧縮して濾板本体8' ,8' の変形やズレ等
が防止され、それによって該濾板本体8' の表面に添設
した濾布11' を介してのスラリーの濾過液の排液が確
実にされるという効果がある。
ランジ14にT型の排液パイプ27が濾枠の排液口10
''に連通自在にセットされていることにより、該T型の
排液パイプ27が一種の芯出し位置決め機能を有し、
又、油圧シリンダー6を介してのスラリーに対する押圧
力が増加された場合の変形や位置ずれ等が防止され、確
実に相隣る濾板本体8' ,8' 間のスラリーからの濾過
液の排液が確実に行われるという効果が奏される。
成樹脂製のメッシュ体9' を介して添設されるようにさ
れていることにより、濾板本体8' に在来態様の如く通
水ノッチ等を有することによる強度低下や大押圧力によ
る変形等がなく、該メッシュ体9' を介し、T型の排液
パイプ27に濾過液が確実に、且つ、スムーズに排液さ
れるという効果が奏される。
製の濾板本体8' のフランジ部14に外側の濾枠15に
対するボルト18を介して共締め状態にされることによ
り、該メッシュ体9' と濾布11' のセットがし易いと
共に、開枠してケーキを脱落させた後のメッシュ体9'
や濾布11' の洗浄や交換等のメンテナンスが極めてし
易いという効果もある。
' を取り付けるリング状の濾枠15に位置決めピン1
9,20が設けられていることにより、初期セット時の
位置決めがし易く、加圧時の横滑りや軸方向の変位が防
がれ、設計通り固液分離が行われ得るという優れた効果
が奏される。
るT型の排液パイプ27をゴム製の濾板本体8' のフラ
ンジ14にリング状のスペーサ27' を介して設けるこ
とにより、不測にして、濾板本体8' の変形等が生ずる
虞がある場合においても、該T型の排液パイプ27が濾
枠の排液口10''に正確に臨まされた姿勢を維持出来、
したがって、固液分離作用が設計通りに行われ、高能率
に行われるという優れた効果が奏される。
より、濾板本体8' がゴム製で軽量にされるにもかかわ
らず、40〜100気圧の枠締め押圧力スラリーに付与
されても該濾板本体8' は硬度90°,展延率120%
のもの等を用いることにより、濾板本体8' ,8' のボ
ス22,22相互の面当接のつぶれ作用を介し濾板本体
8' は、常に安定した固液分離姿勢を保持し、固液分離
作用を行うことが出来、従来の鋳物製の濾板に対し、軽
量化が可能であり、しかも、高圧の枠締圧に耐え、安定
した高能率の固液分離作用を行うことが出来るという効
果が奏される。
数々の優れた点が具備されて高効率の固液分離が成され
る新規なフイルタプレスの濾板体4' の構造にあって
も、該濾板本体8' がゴム製であり、しかも、硬度90
°,展延率120%等の材質のものであるために、使用
に際しては著しく軽量化され、圧力分布の変位が避けら
れ、変形がしないという優れた効果が奏されるものであ
るが、該濾板本体8' の製造については、例えば、金型
によるプレス成形のような手段しかなく、したがって、
当該ゴムの物理的性質上プレス成形が極めて困難である
という難点があった。
あることにより、フイルタプレスの固液分離機能が設計
通りに発揮されないという欠点も生じるに至っていた。
基づく上述数々の優れた点を有するフイルタプレスのゴ
ム製の濾板本体を有する濾枠と一体の濾板体の製造工程
における問題点を解決すべき技術的課題とし、硬度90
°,展延率120%の性質を有するゴム製の濾板本体を
両サイドの型枠と濾枠を一種の金型として溶融状態にし
て圧入することにより、極めて容易に設計通りの濾板体
とすることが出来るようにして公害防止産業における固
液分離技術利用分野に益する優れたフイルタプレスの濾
板体製造方法を提供せんとするものである。
請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述
課題を解決するために、濾枠内にゴム製の濾板状態が濾
分表面に凹凸部を有している濾板体の製造方法であっ
て、該濾枠と濾板本体の表裏面を形成する型枠とで形成
される空間内に溶融状態のゴムを圧入し、その際、該溶
融ゴムの圧入を濾枠からか型枠のスラリー供給部位のい
ずれかからで行うようにし、濾枠と濾板本体を一体化し
て設計通りの濾板体とするようにした技術的手段を講じ
たものである。
表裏面を形成する型枠とにより形成される空間に圧入す
ることにより、該濾板本体のボスと濾枠に対するフラン
ジ部が設計通りに形成され、固液分離処理するに際し、
高圧状態の枠締めを行っても濾板本体が変形せず、濾枠
と一体化し、該濾枠のフランジ部に設けたT型の排液パ
イプから濾過液が確実に排液され、各濾板本体間のスラ
リー室にはケーキが残留し開枠により該ケーキが除去さ
れるようにし、設計通りの高効率のフイルタプレスによ
る固液分離作用が成されるようにしたものである。
うとする形態を図1〜図6に従って説明すれば以下の通
りである。
用いて説明するものとする。
て、15は図7に示す濾枠であり、その周縁部の適宜の
部位には適宜のブラケットを介しオスピン19とメスピ
ン20が一体的に固設されており、当該図1に示す実施
形態においては該濾枠15の通水孔13には栓29が密
封して設けられ、又、濾板本体8' (図7の(ロ)に示
す)の両側から成形する型枠28,28がボス22に対
する成形部としてのフラットな有底を有する凹部22'
,22' …を有して該濾枠15の両側から一体的に組
み付けられており、その排液口10''にはT型の排液パ
イプ27が金属製のリング状スペーサ27' を介して固
設されている。
15に締結するボルト18が所定の金属製のフランジリ
ング30を介して該濾枠15と型枠28との間に固設さ
れている。
と一体的に組み付けられた両型枠28の中央部にはスラ
リー供給パイプ23用の形成孔23' が穿設され、両型
枠28の間の形成部空間28' にはカラー31が設けら
れている。
に示す型枠28のスラリー供給パイプ23の挿通用の形
成孔23' から予め高温の溶融状態にされた図示しない
ゴムが圧入されて両型枠28,28の間の形成部空間2
8' に充満され、ボス22の形成凹部22' 、及び、T
型の排液パイプ27、及び、排液口10' ,10''の部
分に隈なく充満圧入充填され、充填後は放冷処置に供さ
れて凝固される。
カラー31により形成部空間28'には充分に溶融ゴム
が隈なく行き亘り、又、T型の排液パイプ27、及び、
通水孔13にはキャップタイプの栓体29,29' が予
め密封状に封栓されているために、該T型の排液パイプ
27内には溶融ゴムは侵入せず、フランジ部14にも隈
なく行き亘り充填されて経時的に凝固する。
終了した時点では型枠28,28を取り外すことによ
り、凝固された硬度90°,展延率120%のゴム製の
濾板本体8' はそのフランジ部14を介しボルト18、
及び、T型の排液パイプ27を一体的に鋳込み、又、金
属製のスペーサ27' も一体的に鋳込まれた状態で濾枠
15と一体化されて濾板体4' として形成される。
心部にスラリー供給パイプ23とスライダー26を形成
孔23' にセットし、排液口10' 、及び、10''のキ
ャップタイプの栓体29,29' を取り外し、合成樹脂
製のメッシュ体9' と濾布11' を該濾板本体8' の表
面に添設し、フイルタープレスの濾板体4' として固液
分離に供する。
' と同様に機能する。
12' の両側にセットされる濾板本体8' ,8' のボス
22,22が相当接し、相当な高圧の枠締圧にもかかわ
らかず、各濾板本体8' の変形を妨げ、且つ、スラリー
室12' に於ける固液分離作用が確実に行われるために
は、各ボス22が設計通りに成形されていなければなら
ないものであるが、当該図1に示す実施形態においては
両型枠28,28間の形成部空間28' に高圧の溶融ゴ
ムが圧入されるために、凹部22' に対しては隈なく該
溶融ゴムが行き亘り、設計通りのボス22が形成されて
設計通りの高性能の固液分離が行われる。
濾板本体8' の強度、剛性を保持させるべく、該濾板本
体8' の内部に筋体を介装する技術が開示されてある
が、図2に示す実施形態においては、両型枠28,28
間の形成部空間28' に適宜のスペーサを介し金属製の
メッシュ体32を筋体として介装させて高圧注入する溶
融ゴム内に一体的に鋳込むようにしてこれに対処するよ
うにした態様である。
おいては両型枠28,28の間の形成部空間28' に対
する溶融ゴムの高圧注入を中央部のスラリー供給パイプ
23の形成孔23' から行うようにした態様であるが、
図3に示す実施形態においては該形成孔23' にキャッ
プタイプの栓体31' を密栓し、濾枠15の排液口10
' ,10''の通水孔13側から溶融ゴムを注入する態様
であり、当該態様においてはT型の排液パイプ27には
予めキャップタイプの栓体29を配設して該T型の排液
パイプ27内に溶融ゴムが充満されないようにする。
5間には溶融ゴムが圧入されると、ボス22の凹部22
' には隈なく溶融ゴムが充填され、T型の排液パイプ2
7、スペーサ27' やボルト18はフランジ部14にお
いて該溶融ゴムに一体的に鋳込まれて図7の(ロ)に示
す濾板体4' が上述実施形態同様に行われるものであ
る。
融ゴムの圧入は図4に示す一カ所の通水孔13でも良い
が、該通水孔13を濾枠15の複数周辺箇所に設けて同
時に圧入するようにすることも出来るものである。
のフランジ部14を濾枠15に確実に緊締状態に固定
し、周方向、及び、軸方向に移動しないように濾枠15
の内面に断面半円状のリング状の凹溝32を設けて高圧
注入充填する溶融ゴムが該凹溝32に行き亘り、濾板本
体8' のフランジ部14が確実に濾枠15に緊締係合さ
れ、周方向、及び、軸方向へのズレやがたつきが生じな
いように成形出来るようにした態様である。
面に面当りプレート33を形成するために、型枠28の
凹部22' に当該面当りプレート33をセットし、その
内面に加硫処理34を予め施し、又、濾枠15に対する
フランジ部14のボルト18を濾枠15に緊締し、又、
当該緊締状態を保持するべくリング状のフランジリング
30の外面にも加硫処理34' を施して高圧注入された
溶融状態のゴムと該面当りプレート33、及び、フラン
ジリング30の一体化を良好にするようにした態様であ
る。
施形態に限るものでないことは勿論であり、例えば、高
圧の溶融ゴムの形成部空間28' への圧入に際し、中央
のスラリー供給パイプ形成用の孔23' から一方的に圧
入すると共に濾枠15の通水孔13から少量ずつ流出さ
せて形成部空間28' 内に於ける溶融ゴムの充填をより
確実に図るようにする調整方法を採用する等種々の態様
が採用可能である。
たゴム製でその濾過表面にボスを所定数有する濾板本体
が濾枠に一体的に固設されている濾板体を有する優れた
固液分離性能を有するフイルタープレスの当該濾板体の
製造において該ボスを形成する濾過表面形成型枠と濾枠
とで形成される空間内に溶融ゴムを圧入することにより
該溶融ゴムがボス部を成す凹凸部の隅々まで確実に行き
亘り設計通りに充填されるために、又、濾板と一体化出
来ることにより、濾枠とT型の排液パイプを一体的に鋳
込む形で形成することが出来ることにより、プレス成形
等の手段によらず、正確に設計通りの高精度で濾板体が
成形出来るという優れた効果が奏される。
れか一方に加硫処理が成されるようにされることによ
り、該溶融ゴムとの一体化が設計通りに正確に行われる
という優れた効果が奏される。
ある。
る。
合い部分断面拡大図である。
を施した成形断面拡大図である。
体の部分断面切截拡大斜視図であり、(ロ)は同半断面
図拡大図であり、(ハ)はメッシュ体の拡大斜視図であ
り、(ニ)はスラリー供給パイプの部分拡大側面図であ
り、(ホ)は同T型の排液パイプの部分断面拡大図であ
り、(ヘ)はメッシュ体と濾布の取り合い側面図であ
る。
る。
Claims (11)
- 【請求項1】濾枠内にゴム製の濾板本体がその濾分表面
に凹凸部を有している濾板体の製造方法において、上記
濾枠と凹凸部を有する濾過表面形成型枠とで形成される
空間に溶融ゴムを圧入することを特徴とするフイルタプ
レスの濾板体製造方法。 - 【請求項2】上記溶融ゴムの圧入を型枠側から行うよう
にすることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のフ
イルタプレスの濾板体製造方法。 - 【請求項3】上記溶融ゴムの圧入を型枠の中心部のスラ
リー供給パイプの形成孔部位から行うようにすることを
特徴とする特許請求の範囲第2項記載のフイルタプレス
の濾板体製造方法。 - 【請求項4】上記溶融ゴムの圧入を濾枠側から行うよう
にすることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のフ
イルタプレスの濾板体製造方法。 - 【請求項5】上記溶融ゴムの圧入を濾枠の濾過液排出口
部位から行うようにすることを特徴とする特許請求の範
囲第4項記載のフイルタプレスの濾板体製造方法。 - 【請求項6】上記溶融ゴム液の固化を介して濾枠と濾板
本体とを経時的に一体化するようにすることを特徴とす
る特許請求の範囲第4項記載のフイルタプレスの濾板体
製造方法。 - 【請求項7】上記溶融ゴム液の固化を介して濾枠に対向
する部分を金属製フランジリングを介装して行うように
することを特徴とする特許請求の範囲第6項記載のフイ
ルタプレスの濾板体製造方法。 - 【請求項8】上記フランジリングと濾枠の少くともいず
れか一方に加硫処理がなされるようにすることを特徴と
する特許請求の範囲第7項記載のフイルタプレスの濾板
体製造方法。 - 【請求項9】上記濾枠とフランジリングをゴム液の固化
後にボルトを介して締結処理するようにすることを特徴
とする特許請求の範囲第7項記載のフイルタプレスの濾
板体製造方法。 - 【請求項10】上記濾枠と溶融ゴムとの位置決めを行う
ようにすることを特徴とする特許請求の範囲第7項記載
のフイルタプレスの濾板体製造方法。 - 【請求項11】上記濾板と濾板本体との形成部空間に筋
体を介装するようにすることを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載のフイルタプレスの濾板体製造方法。
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---|---|---|---|
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JP17542896A JP3751369B2 (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | フイルタプレスの濾板体製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10308A true JPH10308A (ja) | 1998-01-06 |
JP3751369B2 JP3751369B2 (ja) | 2006-03-01 |
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JP17542896A Expired - Fee Related JP3751369B2 (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | フイルタプレスの濾板体製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4703791A (en) * | 1985-04-10 | 1987-11-03 | Hitachi Zosen Corporation | Apparatus and method for continuously producing thin metallic strip |
CN103466913A (zh) * | 2013-09-23 | 2013-12-25 | 佛山市金凯地过滤设备有限公司 | 一种集成固液分离*** |
-
1996
- 1996-06-17 JP JP17542896A patent/JP3751369B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN103466913B (zh) * | 2013-09-23 | 2015-11-25 | 佛山市金凯地过滤设备有限公司 | 一种集成固液分离*** |
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