JPH10307668A - パネル部材用保護フィルム及びパネル部材を保護する方法 - Google Patents

パネル部材用保護フィルム及びパネル部材を保護する方法

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JPH10307668A
JPH10307668A JP11660597A JP11660597A JPH10307668A JP H10307668 A JPH10307668 A JP H10307668A JP 11660597 A JP11660597 A JP 11660597A JP 11660597 A JP11660597 A JP 11660597A JP H10307668 A JPH10307668 A JP H10307668A
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protective film
panel member
panel
effective area
input
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Ryozo Yanagisawa
亮三 柳澤
Katsuyuki Kobayashi
克行 小林
Yuichiro Yoshimura
雄一郎 吉村
Hajime Sato
肇 佐藤
Atsushi Tanaka
淳 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネル部材を汚れ、塵等から保護することが
可能なパネル部材用保護フィルム及びパネル部材を保護
する方法を提供する。 【解決手段】 有効エリアAを有し、有効エリアの外側
部分に部材ないし部品が組み込まれるパネル部材20の
一面あるいは両面に保護フィルム21、22が剥離可能
にラミネートされる。この保護フィルムには、有効エリ
アの外側に対応する位置に切断用ミシン目100が形成
され、部材ないし部品90、91の組み込み時には、保
護フィルムがミシン目に沿って切断され、有効エリアの
外側の保護フィルム部分が剥離される。部材の組み込み
あと、残存する保護フィルムが剥離される。このような
構成では、パネル部材には、傷、汚れ、塵等が極めて付
きにくくなり、また取扱が容易となって、組立時の作業
時間の短縮が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネル部材用保護
フィルム及びパネル部材を保護する方法、更に詳細に
は、液晶ディスプレイあるいはプラズマディスプレイ等
からなる表示装置の表示パネル、あるいは、表示装置と
重ねて配置されるタッチパネルあるいはタブレット等の
座標入力装置の入力パネルのようなパネル部材を保護す
る保護フィルム及び同パネル部材を保護する保護方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述したような表示装置あるいは
座標入力装置は、例えば図1(模式外観図)および図2
(図1のI−I断面の模式断面図)に示すように、略直
方体状の外形を有する本体10内に、液晶ディスプレイ
あるいはプラズマディスプレイ等の表示手段と、タッチ
パネルあるいはタブレットを構成する座標入力手段を設
置している。表示手段のみの場合は単なる表示装置であ
り、座標入力手段が合わせて設置される場合には、いわ
ゆる入出力一体型の表示装置となる。説明を簡単にする
ため、以下には表示手段とタブレットからなる入出力一
体型の表示装置の場合の概略構成について述べる。
【0003】本体10内には、座標入力手段と表示手段
が重ねあわされ、一体的に設けられる。本体10の一面
には、座標入力手段の入力面である入力板20が設けら
れる。入力板20は本体10を形成する上筺体50にネ
ジ止め、嵌合あるいは接着等により固定される。入力板
20の下面には、表示手段である、例えば液晶ディスプ
レイ(LCD)30が設けられる。LCD30は本体1
0を形成する下筺体60に前記と同様の方法により固定
される。上筺体50にはLCD30の表示領域である表
示の有効エリア、あるいはその有効エリアと同等かそれ
以上の領域である座標入力手段の入力可能領域である入
力の有効エリアを開口する開口部が設けられている。ま
た、入力板20とLCD30との間には所定の隙間が設
けられるが、その隙間にゴミ等の混入がないように、上
記有効エリアの外側の四辺にゴムあるいは発泡ゴム等か
らなる遮蔽手段80が設けられている。
【0004】上記入力板20は、座標入力手段の方式に
応じ、様々な構成を有する。例えば座標入力手段が、い
わゆる抵抗膜方式(感圧方式)の場合には、透明抵抗体
を有するガラス板あるいは樹脂フィルムを2枚以上重ね
合わせた構成をとる。また、いわゆる静電容量結合方式
あるいは電磁誘導方式の場合には、X方向およびY方向
にライン状あるいはループコイル状の透明電極パターン
を有する1枚あるいは2枚以上のガラスあるいは樹脂か
らなる板である。また、入力板20中を伝播する振動を
検出することによりペン40の位置座標を導出するいわ
ゆる超音波利用方式の場合には、入力板20は単なるガ
ラスあるいは樹脂からなる板である。
【0005】また、LCD30の下部には、必要な種々
の回路装置、あるいは回路素子を設けたプリント基板7
0が配置される。
【0006】このような構成において、操作者がペン4
0を入力板20に近づける、あるいは当接することで、
ペン40の位置座標、すなわち入力点が座標入力手段に
より検出され、座標入力手段から不図示のパソコンに出
力される。また入力点の位置座標の出力結果に基づいて
パソコンにより所定の機能、例えばメニューコマンドの
実行等が行われる。また不図示のLCD駆動回路によ
り、上記ペン40の位置に相当する点をLCD30に表
示することもできる。また、ペン40による入力が連続
的になされる場合には、所定のサンプリングレートで検
出した入力点群を線で結ぶことで、ペン40の操作の軌
跡をLCD30に表示することができる。さらには、こ
の軌跡を識別判断することで、文字あるいは図形の認
識、あるいはジェスチャーコマンドの実行等を行うこと
ができる。
【0007】上記は表示手段とタブレットからなる入出
力一体型の表示装置の場合の概略構成および動作であっ
たが、上記パソコンの代わりに本体10内にCPU等を
設ければ、いわゆるペン入力コンピュータとなる。ま
た、タブレットではなく、前記抵抗膜方式(感圧方式)
あるいは光学方式等のタッチパネルの場合には、ペン4
0の代わりに指による上記の如き入力が可能となる。ま
た、表示装置のみの場合には、いわゆるパソコンのモニ
タとなるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような表示装置
においては、製造(組立)時の傷、汚れ、塵付着等の防
止のため、部品加工時に所望の面に保護フィルムが貼ら
れる。この保護フィルムは、装置の主要部品である表示
手段のLCDのような表示パネルあるいは座標入力手段
の入力板のような入力パネル等のパネル部材のパネル面
に設けられるものである。しかしながら、この保護フィ
ルムは、組立工程の所定の工程、例えば保護フィルムが
不要あるいは邪魔となる工程、次工程以降フィルムが剥
せなくなる工程、出荷チェック時あるいは開梱時等の工
程で剥されるものである。そのため、その後組立工程が
ある場合には、傷、汚れ、塵付着等の防止のため、注意
深い取扱が必要となり、作業時間が長くなる。
【0009】これらの作業は通常クリーンベンチでの作
業となるが、場合によってはクリーンルームでの作業と
なるものである、また、汚れ、塵等が付着した場合に
は、除去作業が必要となる。さらには傷が付いた場合に
は、廃棄あるいは再利用可能部品を分解するしかない。
また、組立完了後、例えば前記入力板20とLCD30
との隙間に汚れ、塵等の付着があった場合には、不良品
になってしまうものである。以上により装置のコストア
ップを招いてしまうという大きな問題がある。
【0010】従って、本発明は、このような問題点を解
決するためになされたもので、パネル部材を汚れ、塵等
から保護することが可能なパネル部材用保護フィルム及
びパネル部材を保護する方法を提供することを課題とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、有効エ
リアを有するパネル部材のパネル面に剥離可能にラミネ
ートされるパネル部材用保護フィルムは、有効エリアの
外側に位置する部分に切断用ミシン目が形成され、ミシ
ン目に沿って切断しパネル部材から剥離できるように構
成される。
【0012】また、有効エリアを有し、有効エリアの外
側部分に部材ないし部品が組み込まれるパネル部材を保
護する本発明の方法においては、有効エリアの外側に対
応する位置に切断用ミシン目を形成した保護フィルムを
パネル部材の一面に剥離可能にラミネートし、保護フィ
ルムをミシン目に沿って切断して有効エリアの外側の保
護フィルム部分を剥離し、露出したパネル部分に部材な
いし部品を組み込み、その後、残存する保護フィルムを
剥離する構成が採用される。
【0013】また、本発明では、保護フィルムをパネル
部材の両面に剥離可能にラミネートし、一面の保護フィ
ルムをミシン目に沿って切断して有効エリアの外側の保
護フィルム部分を剥離し、露出したパネル部分の面に部
材ないし部品を組み込み、パネル部材の一面に残存する
保護フィルムを剥離し、他面の保護フィルムをミシン目
に沿って切断して有効エリアの外側の保護フィルム部分
を剥離し、露出したパネル部分の面に部材ないし部品を
組み込み、その後、パネル部材の他面に残存する保護フ
ィルムを剥離する構成も採用している。
【0014】このような構成では、組立時にパネル部材
の有効エリアの外周部に部材ないし部品が組み込まれ保
護が不要になる前に、あるいは組み込み時保護フィルム
が邪魔になる場合に、上記ミシン目に沿って保護フィル
ムの一部のみを容易にパネル部材から剥離することが可
能になる。また、有効エリア部の保護フィルムは、そこ
に部品が組み込まれることがないので、組立時に邪魔に
なることはなく、組立工程の最終工程に近い次工程以降
保護フィルムが剥せなくなる工程で有効エリア部の保護
フィルムを剥すことができる。これにより、パネル部材
には、傷、汚れ、塵等が極めて付きにくく、取扱が容易
となり、組立時の作業時間の短縮が可能になる。従っ
て、クリーンベンチ程度での作業が可能となり、さらに
は、汚れ、塵等の除去作業が不要で、さらに傷による廃
棄あるいは再利用可能部品の分解が激減し、パネル部材
を用いた安価な装置が実現できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施形態に従っ
て本発明を詳細に説明する。
【0016】[第1の実施形態]本実施形態において
は、情報機器、例えば、ペン入力コンピュータにおける
本発明の適用について述べる。このペン入力コンピュー
タの構成は、図1および図2に示す情報機器の構成と同
様であり、重複する説明は省略する。
【0017】ペン入力コンピュータは、図1に示したよ
うに、一面に略長方形の入力板20を有し、この入力板
20の入力面を開口部とする上筺体50と下筺体60に
より略直方体状の外形を有する本体10が形成される。
本体10内には、LCD30と、このLCD30の下に
重ねて配置されるプリント基板70が設けられる。
【0018】プリント基板70には、図3に図示したよ
うに、ディジタイザ制御回路8、本体CPU5、各種メ
モリ6、LCDドライバ7、入力ペン40を駆動する駆
動回路71、センサ90の信号を検出する検出回路7
2、その他インバータ、DC−DCコンバータ、各種コ
ネクタ等の各種回路および回路素子が搭載される。この
プリント基板70は必要に応じ複数枚からなるものであ
る。
【0019】本実施形態のペン入力コンピュータにおけ
る座標入力手段は、特願昭61−149742等にある
ような、いわゆる超音波利用方式であり、入力板20は
ガラスからなる透明な振動伝達板である。振動ペン40
から入射された振動が振動伝達板を伝播し、振動伝達板
の四隅に設けられたセンサ90で検出され、振動の伝播
時間が求められ、この伝播時間と既知の伝播速度の積よ
りペン40と各センサ90間の距離が算出され、三平方
の定理からペン40の位置座標が導出されるものであ
る。
【0020】上記構成において、入力板20上にペン4
0により入力された点あるいは軌跡は、前記座標入力手
段により検出され、前記本体CPU5、LCDドライバ
7等によりリアルタイムでLCD30に表示される。こ
れにより、キーボードを使用せずにペン40一本で各種
の情報を入出力できるペン入力コンピュータが実現でき
るものである。
【0021】上記構成において、本発明の主眼である、
入力板20、LCD30のような入力パネルあるいは表
示パネル等のパネル部材を保護する保護フィルム21、
22について説明する。
【0022】本実施形態においては、保護フィルム2
1、22は図4(a)に示すように座標入力手段の入力
板20の両面に、作業者の手作業により剥せる程度の密
着性でラミネートされる。この保護フィルム21、22
には両面とも、図5に示すように、座標入力手段の入力
有効エリアAより所定距離外側に枠状にミシン目100
が形成され、作業者がミシン目100に沿って有効エリ
アの外側の部分の保護フィルム21、22だけを剥せる
ようになっている。
【0023】組立工程においては、まず入力板20にセ
ンサ90を接着し、有効エリアより大きい開口部を有す
る入力板ホルダ91に、ネジ止めあるいは両面テープ等
による接着により入力板20を固定する。入力板ホルダ
91には、センサ90から電気信号を取り出すための電
極部材、この電気信号を増幅するための増幅回路、信号
を処理するための信号処理回路等が設けられる。
【0024】この工程において入力板20のセンサ90
の接着する面および入力板ホルダ91に当接する面であ
る図4(b)の下面の保護フィルム22が不要あるいは
邪魔になる。このため、センサの組み付け、ホルダーへ
の組み込みに際しては、入力板20の下面の有効エリア
の外側の保護フィルム22だけがミシン目100に沿っ
て剥される。保護フィルム22が剥された面には傷、汚
れ、塵等の付着がないことはいうまでもない。この工程
において座標入力手段のユニットが出来上がる。この状
態において、保穫フィルム22が剥され外部に対して露
出している部分は狭く、またこの部分より入力板ホルダ
91が出っ張っているため、取扱上多少の注意を払え
ば、露出部分への傷、塵等の付着は防止できる。
【0025】次に、図4(c)に示すように、LCD3
0、バックライト等がLCDホルダ92に設置された表
示手段のユニットと、上記座標入力手段のユニットとが
ネジ止め等により一体化される。この工程においては、
保護フィルム22はその後剥すことができなくなるた
め、入力板20の下面の有効エリアの内側に残存する保
護フィルム22が剥される。この工程により入出力ユニ
ットが出来上がる。
【0026】本工程は入力板20とLCD30との間に
塵等が混入すると不良品となってしまうため、クリーン
ベンチにて作業が行われることが望ましい。入力板ホル
ダ91とLCDホルダ92により該ユニットの四辺は隙
間なく構成されるため、この工程以降入力板20とLC
D30との間に塵等が混入する可能性は極めて低くな
る。この工程において、必要に応じ設けられたLCD3
0表面の保護フィルム(不図示)が剥されることはいう
までもない。
【0027】次に、図4(d)に図示したように、上記
入出力ユニットが下筺体60にネジ止め等により固定さ
れ、上筺体50が下筺体60にネジ止め等により固定さ
れ、装置が完成する。この工程において、上筺体50の
下側に配置される入力板20上面の有効エリアの外側の
保護フィルム21がミシン目100に沿って剥される。
前記と同様に、保護フィルム21が剥された面には傷、
汚れ、塵等の付着がないことはいうまでもない。
【0028】次に、装置の検査工程において、入力板2
0上面の有効エリアの内側に残存する保護フィルム21
が剥される。この工程の後は梱包、出荷のみであり、取
扱上多少の注意を払うことにより、入力板20上面の有
効エリアの内側に傷、塵等が付着する可能性は極めて低
くすることができる。また、保護フィルム21を剥すこ
となく検査できる場合には、保護フィルム21を剥さず
梱包、出荷し、ユーザが保護フィルム21を剥す仕様と
してもよい。
【0029】本実施形態において理解できるように、本
発明を適用することにより、必要最小限の作業上の注意
と設備により、装置を組立ることが可能となり、従来に
比べ極めて安価に生産することが可能となる。
【0030】[保穫フィルムの他の実施形態]上記実施
形態においては、枠状のミシン目100を有する保護フ
ィルム21、22について説明したが、本発明は上記に
限定されるものではない。他のミシン目の構成について
説明する。
【0031】図6に示すように、入力板20の下面の保
護フィルム22において、対向する一組みの有効エリア
の外側に2本のミシン目101を設けてもよい。この場
合、このミシン目101に沿って剥される有効エリアの
外側の部分に前記センサ90が配置され、またこの部分
で入力板20が入力板ホルダ91に接着等され設置され
る。本構成では、ロール状の保護フィルム22を繰り出
しながら入力板20にラミネートする場合に、ミシン目
101の方向を保護フィルム22繰出方向とすること
で、入力板20と保護フィルム22の位置決めが繰出方
向と垂直の方向(ラミネートの加圧ローラの軸方向)の
みとなり、ラミネートが容易になる。また、保護フィル
ム22へのミシン目101の形成も、ロール状の保護フ
ィルム22を単純に繰り出し、ミシン目101をカット
していくことにより可能となり、さらに安価な装置が可
能となる。
【0032】さらに、図7に示すように、上記の2本の
ミシン目101に垂直に、この2本のミシン目101を
つなぐように、所定ピッチでミシン目102を入れても
よい。この構成においては、第1の実施形態のように有
効エリアの外側の四辺の保穫フィルム22のみを剥すこ
とができる。本構成においても、ラミネート時の位置決
めが一方向のみでよく、上記のようにローラ状のカッタ
を加えるのみでミシン目102のカットが容易であり、
安価な装置が可能となる。
【0033】また、ミシン目の形状は、点線状、一点鎖
線状、あるいは半抜き状等、いずれの形状でも本発明は
適用できるものである。
【0034】[他の実施形態]入力板の固定は上記実施
形態に限定されるものでなく、上筺体、下筺体あるいは
表示手段ユニット等いずれでもよく、いずれの場合に
も、組立時必要に応じ、有効エリアの外側の保護フィル
ムを適宜剥がすことができることは勿論である。
【0035】また、入力板ヘの保護フィルムのラミネー
トは片面でもよいことはいうまでもない。
【0036】更に、入力板は、ガラスではなくアクリル
等の透明な樹脂の場合にも本発明は好適である。この場
合、ガラスより傷付き易い樹脂に対して保護フィルムは
大きな効果がある。
【0037】入力板は、ガラスに光学特性を改善するノ
ングレア処理(フロスト処理)、低反射コーティング等
の各種処理が施されていてもよい。
【0038】また、入力板は、ガラス破損時のガラス片
の飛散防止のため、あるいは光学特性改善のために、ガ
ラス板にフィルムをラミネートした多層構造でも本発明
が適用できる。フィルムは概してガラスより傷つき易
く、フィルム上の保護フィルムは大きな効果がある。
【0039】座標入力手段の方式は、上記実施形態の方
式に限定されるものでなく、電磁誘導方式、静電結合方
式、あるいは抵抗方式、光学式等、いずれの方式でも本
発明が適用できる。また、表示手段の方式も上記実施形
態の液晶方式に限定されないこともいうまでもない。
【0040】上記実施形態においては、CPU等を内蔵
するペン入力コンピュータの構成であったが、パソコン
等に接続される構成等、その構成に限定されることな
く、表示手段あるいは座標入力手段が設けられていれば
本発明が適用されるものである。当然、表示手段のみの
場合の表示手段のパネル面の保護フィルム、あるいは表
示手段の前面に配置される保護あるいはフィルタ部材の
保護フィルムにも本発明が適用されるものである。
【0041】当然、本発明は有効エリアのサイズに限定
があるものではなく、小型では鞄等に入れて持ち運べる
個人向けの携帯サイズから、大型ではいわゆる電子黒板
サイズまで、各種サイズの装置に適用できることはいう
までもない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ミシ
ン目に沿って保護フィルムの一部のみを容易にパネル部
材から剥離することが可能になるので、製造時保護フィ
ルムによる保護が不要になったりあるいは保護フィルム
が邪魔になる段階で適宜保護フィルムを剥離することが
できることから、パネル部材には、傷、汚れ、塵等が極
めて付きにくくなり、また取扱が容易となって、組立時
の作業時間の短縮が可能になる、という優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される情報機器の外観を示す斜視
図である。
【図2】図1のI−I線に沿った断面図である。
【図3】回路基板に搭載される回路を示したブロック図
である。
【図4】パネル部材を保護する工程を示した工程図であ
る。
【図5】保護フィルムに形成されるミシン目の第1の実
施形態を示す説明図である。
【図6】保護フィルムに形成されるミシン目の他の実施
形態を示す説明図である。
【図7】保護フィルムに形成されるミシン目の更に他の
実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
20 入力板 21、22 保護フィルム 30 LCD 40 入力ペン 100、101、102 ミシン目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 肇 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田中 淳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効エリアを有するパネル部材のパネル
    面に剥離可能にラミネートされるパネル部材用保護フィ
    ルムにおいて、 有効エリアの外側に位置する保護フィルム部分に切断用
    ミシン目を形成し、保護フィルムをミシン目に沿って切
    断しパネル部材から剥離できるようにしたことを特徴と
    するパネル部材用保護フィルム。
  2. 【請求項2】 保護フィルムがパネル部材の上面及び/
    又は下面にラミネートされることを特徴とする請求項1
    に記載のパネル部材用保護フィルム。
  3. 【請求項3】 前記パネル部材が、表示装置の表示パネ
    ルあるいは座標入力装置の入力パネルであることを特徴
    とする請求項1に記載のパネル部材用保護フィルム。
  4. 【請求項4】 有効エリアを有し、有効エリアの外側部
    分に部材ないし部品が組み込まれるパネル部材を保護す
    る方法において、 有効エリアの外側に対応する位置に切断用ミシン目を形
    成した保護フィルムをパネル部材の一面に剥離可能にラ
    ミネートし、 保護フィルムをミシン目に沿って切断して有効エリアの
    外側の保護フィルム部分を剥離し、 露出したパネル部分に部材ないし部品を組み込み、 その後、残存する保護フィルムを剥離することを特徴と
    するパネル部材を保護する方法。
  5. 【請求項5】 有効エリアを有し、有効エリアの外側部
    分に部材ないし部品が組み込まれるパネル部材を保護す
    る方法において、 有効エリアの外側に対応する位置に切断用ミシン目を形
    成した保護フィルムをパネル部材の両面に剥離可能にラ
    ミネートし、 一面の保護フィルムをミシン目に沿って切断して有効エ
    リアの外側の保護フィルム部分を剥離し、 露出したパネル部分の面に部材ないし部品を組み込み、 パネル部材の一面に残存する保護フィルムを剥離し、 他面の保護フィルムをミシン目に沿って切断して有効エ
    リアの外側の保護フィルム部分を剥離し、 露出したパネル部分の面に部材ないし部品を組み込み、 その後、パネル部材の他面に残存する保護フィルムを剥
    離することを特徴とするパネル部材を保護する方法。
  6. 【請求項6】 前記パネル部材が、表示装置の表示パネ
    ルあるいは座標入力装置の入力パネルであることを特徴
    とする請求項5または6に記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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