JPH10307474A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH10307474A
JPH10307474A JP11971897A JP11971897A JPH10307474A JP H10307474 A JPH10307474 A JP H10307474A JP 11971897 A JP11971897 A JP 11971897A JP 11971897 A JP11971897 A JP 11971897A JP H10307474 A JPH10307474 A JP H10307474A
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JP11971897A
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Takashi Kawashima
俊 川嶋
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体ドラムと現像ローラとの間の現像領域
を閉塞してトナーの飛散を防止するシート部材の内方角
部での隙間を無くし、トナー飛散防止機能を向上させ
る。 【解決手段】 現像スリーブ4の近傍の固定部材50に
接着して固定されるシート部材24は、当接本体部24
1と、この当接本体部241の両端部から図示しない感
光体ドラムの回転方向に延びる延長部242とから構成
されている。当接本体部241と延長部242との間の
内方角部243はR形状に形成され、固定部材50接着
する時は、延長部242を内方に近付ける状態に接着す
る。これによって内方角部243はドラム側へ膨らみ、
ドラム表面に追従変形して密着する。また、内方角部2
43近傍は十分な膨らみが得られるように、接着範囲を
少なくしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置における現像装置に
関し、詳しくは、潜像担持体と現像スリーブの間の現像
領域におけるトナー飛散防止等のシール技術に関する。
【0002】
【従来の技術】トナーとキャリアからなる2成分現像剤
を用いた現像装置では、潜像担持体としての感光体ドラ
ムに平行に近接配置された現像スリーブの磁気ブラシか
らトナーを供給して感光体ドラム上の静電潜像を可視像
化することが行われているが、磁気ブラシから供給され
るトナーの一部は飛散して機内及び各構成要素を汚し、
その結果、画質の低下を招くといった問題があった。こ
のため、感光体ドラムと現像スリーブの間の現像領域付
近を、通称、入口シールと呼ばれる可撓性を持ったシー
ト部材で閉塞することが行われている。図13はその構
成の一例を示す断面図である。図13において、符号1
01は感光体ドラム、102は現像スリーブ、Aは現像
領域、103は入口シール、104は現像スリーブ10
2の上方に位置する固定部材、106は攪拌搬送して現
像剤を現像スリーブ102に供給する攪拌部材、107
は現像ケースである。入口シール103は、上端側を両
面テープ105で固定部材104に貼り付けられて固定
されており、現像領域Aを閉塞する状態に傾斜状態に配
置されている。入口シール103の自由端としての下端
は、感光体ドラム101の表面に当接しており、上方に
トナーが飛散しないように感光体ドラム101の回転時
も常に摺擦して隙間を無くすようになっている。
【0003】現像領域Aの下方に位置する感光体ドラム
101と現像スリーブ102との間の領域Bは閉塞され
ていないが、これは、トナー像の乗った後の感光体ドラ
ム101の表面をシート部材等で摺擦することはできな
いからである。しかしながら領域Bもトナー飛散防止の
対象領域であるので、隙間sをできるだけ小さくしてト
ナー飛散をできるだけ抑制するようにしている。
【0004】一方、現像スリーブ102の端部、すなわ
ち、磁気ブラシの端部ではトナー飛散だけでなく、磁気
ブラシの穂からキャリアが離脱し易いという問題があ
る。キャリアが離脱すると、落下して機内や他の構成要
素を汚して良好な画像が得られなかったり、キャリアが
離脱することで現像ホッパ内に貯蔵すべき現像剤量が減
少するために良好な画像が得られなくなることがある。
このため、現像スリーブ102の端部も閉塞する必要が
ある。現像スリーブ102の端部を閉塞するには、端部
を閉塞するための専用のシート部材をわざわざ別途設け
ずに、上記入口シール103に一体形成している。コス
ト的にも組み付け性の観点からもその方が有利だからで
ある。具体的には、図14に示すような形状である。な
お、図14においては、入口シール103と現像スリー
ブ102との長手方向の対応関係を明らかにするために
両者を離し、且つ、平面的に示している。
【0005】図14に示すように、入口シール103
は、感光体ドラム101の軸方向に平行に延びてその表
面に当接する当接本体部201と、この当接本体部20
1の両端部から感光体ドラム101の回転方向に延びる
延長部202,202とから構成されている。当接本体
部201の下端縁201aが感光体ドラム101の表面
に当接する。当接本体部201の幅eは感光体ドラム1
01の画像領域よりも大きく、且つ、現像スリーブ10
2の磁気ブラシの穂の領域cよりも小さく設定されてい
る。延長部202の幅dは現像スリーブ102の磁気ブ
ラシ205の穂の領域cを超える大きさに設定されてい
る。延長部202によって磁気ブラシ205の端部が覆
われることにより、トナー飛散やキャリアの離脱による
キャリア落ちが防止される。
【0006】ここで、感光体ドラム101に対する入口
シール103の長さ、すなわち、図14におけるhを変
化させた時の感光体ドラム101に対する当接状態を図
15に基づいて考えてみる。なお、図15では感光体ド
ラム101と入口シール103以外は省略している。図
15(a)に示すように、入口シール103はその上端
Pから角度θ1 で固定部材104に設置されており、下
端は感光体ドラム101の表面とQ1 で当接しているも
のとする。Pの位置と角度θ1 を変えずに当接本体部2
01の長さh1 のみを順次、h2 ,h3 ,h4 (h1
2 <h3 <h4 )と変えていくと、感光体ドラム10
1の表面に対する当接本体部201の当接状態は、図1
5(b),(c),(d)に示すように変化していく。
すなわち、可撓性を有する入口シール103は、弧を描
くようにして次第に先端突き当たり状態から、いわゆる
腹当たりの状態となっていく。(d)は完全な腹当たり
の状態、すなわち、入口シール103がQ4 での感光体
ドラム101の表面の接線とほぼ重なる状態を示してい
る。また、この状態でのQ4 の位置は、ほぼ感光体ドラ
ム101の中心と現像スリーブ102の中心とを結んだ
線上になる。長さがh4 以上の場合は全てこのQ4 と同
じ位置で腹当たりとなる。
【0007】ところで、入口シール103が図14に示
すようなコ字形状である場合、感光体ドラム101に向
かう方向の長さは、h,bの2種の組合せであると考え
られるが、hは図15(a)のh1 、bは現像スリーブ
102全体を覆うため図15(d)のh4 以上である。
そのため当接の仕方も当然当接本体部201と延長部2
02とでは異なり、当接本体部201では図15
(a)、延長部202では図15(d)のような当たり
方になろうとするので、当接本体部201と延長部20
2の繋ぎ目である内方角部203近辺は連続的に図15
(a)の状態から図15(d)の状態ヘ変化するように
感光体ドラム101に当たることになる。従って、内方
角部203が図14のように直角であると、内方角部2
03近辺は曲面である感光体ドラム101の表面にフィ
ットせず、図16に示すように、隙間gが形成されてト
ナー飛散を引き起こすことになる。
【0008】これに対処すべく、従来では、図17に示
すように、内方角部203の形状を徐々に変化させる等
の工夫をして内方角部203での隙間ができないように
していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように内方角部の形状を工夫して感光体ドラムへのフィ
ット精度を向上させる手法では、実際には作り込み作業
であるため、感光体ドラムの曲面にきれいに当接し、且
つ、入口シールの設置に関わる周辺部品の寸法誤差や組
み付けズレ等のいろいろな状況に対応できるような最適
形状を探すのは極めて困難である。換言すれば、入口シ
ール自体や周辺部品に寸法精度が要求され、入口シール
や周辺部品の設置ズレに対する余裕度も小さくなって結
局コストアップを招来することになる。
【0010】そこで、本発明は、上記のような寸法精度
や設置精度を要することなく様々な状況下で常に入口シ
ール全体が感光体ドラムの表面にきれいに当接し、その
結果、トナー飛散による機内汚れに基づく画質の低下を
防止できる現像装置の提供を、その目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】入口シールの材質特性で
ある可撓性を利用して内方角部を膨らませて感光体ドラ
ムの表面に当接させれば、内方角部は感光体ドラムの曲
面に倣って密着するので、この内方角部の倣い密着によ
って当接本体部と延長部の当接状態の相違による誤差や
周辺部品の設置誤差を吸収でき、よって厳格な寸法精度
等は不要となる。内方角部の膨らみの大きさを一定以上
に保ちさえすれば、上記倣い特性によるメリットを得る
ことができる。これが本発明の趣旨である。具体的に
は、請求項1記載の発明では、潜像担持体上に形成され
た静電潜像を現像スリーブで可視像化するための現像領
域付近が、トナー飛散等を防止するために可撓性を有す
るシート部材で閉塞され、該シート部材は、現像領域の
近傍に位置する固定部材に貼り付けられているととも
に、該潜像担持体の軸方向に延び該潜像担持体に当接す
る当接本体部と、該当接本体部の両端部において該潜像
担持体の回転方向に延びる延長部とからなるコ字形に形
成されている現像装置において、上記当接本体部と延長
部との間の内方角部がR形状に形成されているととも
に、該内方角部が上記潜像担持体側へ膨出するように上
記両延長部の先端部が互いに上記潜像担持体の軸方向内
方へ近づけられて上記固定部材に貼り付けられ、且つ、
上記内方角部の固定部材に対する自由度が大きくなるよ
うに該内方角部近傍は貼り付け範囲が小さく設定されて
いる、という構成を採っている。
【0012】請求項2記載の発明では、潜像担持体上に
形成された静電潜像を現像スリーブで可視像化するため
の現像領域付近が、トナー飛散等を防止するために可撓
性を有するシート部材で閉塞され、該シート部材は、現
像領域の近傍に位置する固定部材に貼り付けられている
とともに、該潜像担持体の軸方向に延び該潜像担持体に
当接する当接本体部と、該当接本体部の両端部において
該潜像担持体の回転方向に延びる延長部とからなるコ字
形に形成されている現像装置において、上記当接本体部
と延長部との間の内方角部がR形状に形成されていると
ともに、該内方角部が上記潜像担持体側へ膨出するよう
に上記両延長部の先端部が互いに上記潜像担持体の軸方
向内方へ近づけられて上記固定部材に貼り付けられ、且
つ、上記内方角部の固定部材に対する自由度が大きくな
るように該内方角部近傍は固定部材に対する貼り付けが
なされていない、という構成を採っている。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。先ず、図8乃至図10を参照して、本発明の
現像装置が使用される画像形成装置(ここでは、複写
機)の作像系について説明する。図8乃至図10におい
て、潜像担持体としての感光体ドラム1は、矢印方向に
回転移動しながら、除電光7により除電され、表面電位
が0〜−150Vの基準電位に平均化される。次に、感
光体ドラム1は、帯電装置2により帯電され、表面電位
が−900V前後となる。帯電された感光体ドラム1
は、露光部で画像光3が照射され、その画像光3の照射
されない部分(画像部分)が、現像部における現像ロー
ラ4上のトナーによりトナー像化(可視像化)される。
この時、現像スリーブ4には、−200V前後のバイア
スがかけられているが、感光体ドラム1の画像光3の照
射されない部分(画像部分)の表面電位が−500〜−
850Vに維持されるので、この画像部分に現像スリー
ブ4上のトナーが付着する。
【0014】感光体ドラム1が更に回転移動する間に、
図示しない給紙部より転写紙が給紙される。この転写紙
は、その先端と感光体ドラム1上に作られたトナー像の
先端とが、転写部で一致するようなタイミングで給紙さ
れ、この転写部で転写装置5により感光体ドラム1上の
トナー像を転写される。トナー像の転写された転写紙
は、図示しない定着部へ送られ、図示しない定着装置の
熱と圧力によりトナー像を融着された後、コピーとして
機外に排出される。一方、転写紙に転写されずに感光体
ドラム1上に残留したトナーは、クリーニング部のクリ
ーニングブレード6により掻き落される。これにより、
感光体ドラム1は、トナーの付着していない初期状態と
なり、再び次の作像工程へ移る。
【0015】本実施例における感光体、及び、感光体周
辺に配置される帯電装置、現像装置、クリーニング装置
などの作像装置は、通常、プロセスカートリッジと呼ば
れている一体の感光体ドラム回りケース40内に、ユニ
ット化されて納められている。このプロセスカートリッ
ジは、図8に示すような外観を有しており、クリーニン
グブレード6により感光体ドラム1から掻き落された残
留トナーを、図10に示すように、トナー搬送コイル8
によりケース40の手前側のリサイクルトナー搬送部へ
送り、このリサイクルトナー搬送部に配設されているト
ナーリサイクルベルト9により、現像装置の現像剤撹拌
部に送り込んで、リサイクルトナーとして再使用する仕
組になっている。次に、このプロセスカートリッジ内の
現像装置について説明する。現像スリーブ4は、内部に
5極の磁石を配置した固定軸を有し、その外周面をアル
ミなどの磁性のパイプ材で覆うように構成されており、
パイプ材が回転することで、現像容器41(ケース40
と一体)内に収容されている現像剤(小さな鉄球からな
るキャリアとトナーとからなる2成分現像剤)が、磁石
の磁力により現像スリーブ4上に汲み上げられて、感光
体ドラム1の現像部に移動される。この現像スリーブ4
による感光体ドラム1への現像剤の供給量は、その過不
足による画像濃度不良や濃度ムラの発生を防止するため
に、ドクターブレード10により現像スリーブ4上の感
光体ドラム1側への流入量が一定量となるように規制さ
れている。
【0016】また、ケース40と一体に形成された現像
容器41(現像カバー)には、現像剤を撹拌・循環させ
るための一対の撹拌スクリュー11が設けられており、
これらの撹拌スクリュー11の回転により、現像容器4
1内の現像剤が撹拌されながら現像スリーブ4の軸方向
に沿ってループを描くように循環搬送される。ここで、
この循環により感光体ドラム1の現像部に移動された現
像剤のうち、キャリアは現像スリーブ4の回転により現
像容器41内に取り込まれて再び循環されるが、撹拌に
より帯電されキャリアに付着して感光体ドラム1の現像
部まで運ばれたトナーは、感光体ドラム1上に形成され
た画像部分に静電気力により付着して消費される。従っ
て、この種の画像形成装置におけるトナーは、周知のよ
うに、その消費に応じて適時補給する必要があり、この
プロセスカートリッジのケース40の現像容器41上部
には、現像容器41内に新規トナーを取り込むためのト
ナー補給口12が設けられている。このトナー補給口1
2への新規トナーの補給はボトル状のトナーカートリッ
ジを含むトナー供給手段15によってなされ、トナー供
給手段15は現像容器41の側面に着脱自在に設けられ
る。また、図8及び図9に示すように、現像容器41の
上部には現像剤ケース16が備えられている。
【0017】図9及び図10に示すように、ドクターブ
レード10の部位には、感光体ドラム1と現像スリーブ
4の間の現像領域をトナーが飛散しないように閉塞する
シールユニット17が設けられている。次にこの現像領
域におけるトナー飛散防止構造を詳細に説明する。図6
及び図7に示すように、現像スリーブ4は、現像容器4
1の両側板に位置決めされる支持部材18の支持穴18
aにその両端の軸4a,4bを挿通されて回転可能に支
持されている。各支持部材18には現像スリーブ4の軸
方向に延びるブラケット19が一体に形成されており、
このブラケット19を介してドクターブレード10が支
持部材18に固定されている。ブラケット19とドクタ
ーブレード10にはそれぞれ固定用孔19a、10aが
形成されており、固定ネジ20とナット21で両部材が
一体に結合されるようになっている。シールユニット1
7は、ドクターブレード10を覆うように支持部材18
に嵌合される断面略コ字形のプラスチック製の保持部材
23と、主としてこの保持部材23の前面(感光体ドラ
ム1側)に貼り付けられた可撓性を有するシート部材と
しての入口シール24とから構成されている。
【0018】図1に示すように、保持部材23の内幅は
支持部材18の幅より若干狭く設定されており、上部か
らの押し込み操作によって支持部材18に対して弾性嵌
合するようになっている。また、保持部材23の裏面に
は固定ネジ20に対応する位置をもって長穴26が形成
されている。
【0019】入口シール24は、図2に示すように、感
光体ドラム1の軸方向に延びてドラム表面に当接する当
接本体部241と、この当接本体部241の両端部にお
いて感光体ドラム1の回転方向に延びる延長部242と
から構成されている。当接本体部241と延長部242
との間の内方角部243は丸みのあるR形状に形成され
ている。Rの大きさは、感光体ドラム1の大きさや入口
シール24の設置位置などによって異なるが、例えば直
径30mmのドラム径に対しては、図7に示すような位
置関係で入口シール24を設置する場合、5〜10mm
位が適当で、この範囲で大ざっぱに決めてよい。
【0020】図2は現像装置に設置する前の入口シール
24の展開状態を示しており、ここで、当接本体部24
1の当接稜線244に垂直に引いた直線Iと平行な直線
Jを延長部242上に仮想した時、入口シール24を実
際に現像装置に設置した状態では、図3に示すように、
上記仮想直線Jが共に感光体1の軸方向内方へ向かって
傾斜するようにして両面テープ等で固定する。換言すれ
ば、図2における延長部242の先端部間の距離e5が
設置後はe6のように短くなるようにする。これが本発
明の基本である。
【0021】図4は上記手法で入口シール24を実際に
固定部材50に貼り付けた状態を示している。ハッチン
グで示した部分が両面テープによる接着範囲である。本
実施例においては、固定部材50は、図6及び図7で示
した保持部材23と支持部材18とによって構成され
る。このように延長部242を傾斜させて貼り付ける
と、図5に示すように、傾斜に伴う寸法上のしわ寄せ
(歪み)を吸収すべく内方角部243は感光体ドラム1
側(紙面手前側)へ膨出する。内方角部243はR形状
に形成されているので、この膨らみは局部的に突出する
ことなく緩やかな丸みをもって形成される。従って、内
方角部243は湾曲面である感光体ドラム1の表面に倣
い、すなわち、追従変形して密着する。内方角部243
の膨出変形は上述のように局部的ではなくある程度の範
囲を持った膨らみであるので、入口シール24の形状誤
差や固定部材50の設置誤差等があってもこれらの寸法
誤差を十分に吸収でき、均一な密着状態が得られる。従
って、製造上及び組立て上の高精度を要さない。
【0022】延長部242を傾斜させる程度は、図14
における寸法bによって違うが、b=40mm位なら
ば、図3における寸法fは約1〜3mmが適当である。
条件によってはこれ以外の寸法になることもあり得る
が、傾きを変えるだけなので最適な程度を容易に探すこ
とができる。延長部242を傾斜させる方法としては、
例えば図4に示すように、予め固定部材50に傾斜した
基準線Nか段差を形成し、設置時にこれに延長部242
の外縁242aを合わせるようにすればよい。また、延
長部242を元々末広がりとなる形状とし、設置時に垂
直になるようにすることによっても内方角部243の膨
出変形を得ることができる。
【0023】ところで、図4に示すように、延長部24
2の幅e11が十分に確保できない場合には、内方角部
243の膨出変形の程度が小さくなる。換言すれば、固
定部材50に対するの内方角部243の自由度が小さく
なる。この場合は、感光体ドラム1の表面に対する内方
角部243の追従変形機能が小さく、密着が不完全とな
る恐れがある。本発明はこれをも解消しようとするもの
である。
【0024】上記懸念を解消するために、図1に示すよ
うに、内方角部243近傍における固定部材50に対す
る貼り付け面積(接着面積)を小さくしている。すなわ
ち、図4に比べて接着しないL字形の領域52を設けて
いる(請求項1)。これによって内方角部243に対す
る固定部材50の拘束が小さくなるので、延長部242
の幅e11が十分に確保できない場合でも、内方角部2
43は良好な密着を得ることができる十分な膨出変形を
することができることになる。内方角部243近傍にお
ける接着範囲を小さくする具体的寸法、範囲形状は、延
長部242の幅e11等の条件に基づいて最適になるよ
うに適宜に設定されるものである。
【0025】次に、図11及び図12に基づいて他の実
施例を説明する。本実施例は、上記実施例による内方角
部243近傍における接着範囲縮小化によってもなお内
方角部243の十分な膨出変形が得られない場合への対
応例である。本実施例においては、図11に示すよう
に、内方角部243近傍における接着をしないようにし
ている(請求項2)。具体的には、図1で示した縦長矩
形状の接着領域54を無くしている。これによって内方
角部243は良好な密着を得ることができる十分な膨出
変形をすることができることになる本実施例の場合、入
口シール24と固定部材50との間に外部へ連通する空
隙部が存在することになり、トナーが矢印Y方向へ漏れ
て飛散する可能性がある。これに対処するために、図1
2に示すように、入口シール24と固定部材との間、詳
しくは、例えば横幅w、縦幅tの空隙領域に、ウレタン
フォーム等のスポンジ部材を55固定部材50に接着し
て設けてシールしている。このようにすれば、矢印Y方
向へのトナー漏れを防止できるとともに、スポンジ部材
55の弾力によって延長部242が感光体ドラム1の表
面に強制的に密着させられるので、シール性が一層向上
する。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、コ字状に形成されたシート部材の内方角部
をR形状とするとともに、この内方角部が潜像担持体側
へ膨らむように固定部材に貼り付け、且つ、内方角部近
傍の貼り付け範囲を小さくする構成としたので、内方角
部の緩やかな膨らみによる潜像担持体表面への良好な密
着機能が得られ、シート部材やその周辺部品の寸法精
度、組付け精度を要することなくトナー飛散を防止する
ことができる。よって、機内、各装置の汚れやそれによ
って起こる画質の低下を防止することができる。また、
内方角部近傍の貼り付け範囲を小さくしたことによっ
て、潜像担持体に対するシート部材の変形可能部分の面
積が少なくても内方角部の十分な膨出変形を得ることが
できる。
【0000】請求項2記載の発明によれば、内方角部近
傍の貼り付けをしない構成としたので、下限位置を設け
る構成としたので、内方角部の膨出変形機能を一層向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像装置におけるシート部材の設
置状態の展開状態の平面図である。
【図2】上記シート部材の設置前の展開状態の平面図で
ある。
【図3】上記シート部材の設置時の延長部の変位を示す
平面図である。
【図4】本発明におけるシート部材の基本形状を示す展
開状態の平面図である。
【図5】内方角部の膨らみを示す要部斜視図である。
【図6】本発明の現像装置におけるシート部材周辺の分
解斜視図である。
【図7】本発明の現像装置を含む画像形成装置のシート
部材周辺の断面図である。
【図8】プロセスカートリッジの斜視図である。
【図9】本発明の現像装置を含む画像形成装置の要部断
面図である。
【図10】プロセスカートリッジの一部省略の斜視図で
ある。
【図11】他の実施例におけるシート部材の設置状態の
展開状態の平面図である。
【図12】上記他の実施例における画像形成装置のシー
ト部材周辺の断面図である。
【図13】従来の画像形成装置のシート部材周辺の断面
図である。
【図14】従来のシート部材と現像スリーブとの関係を
示す平面図である。
【図15】感光体ドラムに対するシート部材の接触状態
の変化を示す側面図である。
【図16】感光体ドラムに対する従来のシート部材の接
触状態を示す斜視図である。
【図17】従来のシート部材の変形例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 潜像担持体としての感光体ドラム 4 現像スリーブ 24 シート部材 241 当接本体部 242 延長部 243 内方角部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像担持体上に形成された静電潜像を現像
    スリーブで可視像化するための現像領域付近が、トナー
    飛散等を防止するために可撓性を有するシート部材で閉
    塞され、該シート部材は、現像領域の近傍に位置する固
    定部材に貼り付けられているとともに、該潜像担持体の
    軸方向に延び該潜像担持体に当接する当接本体部と、該
    当接本体部の両端部において該潜像担持体の回転方向に
    延びる延長部とからなるコ字形に形成されている現像装
    置において、 上記当接本体部と延長部との間の内方角部がR形状に形
    成されているとともに、該内方角部が上記潜像担持体側
    へ膨出するように上記両延長部の先端部が互いに上記潜
    像担持体の軸方向内方へ近づけられて上記固定部材に貼
    り付けられ、且つ、上記内方角部の固定部材に対する自
    由度が大きくなるように該内方角部近傍は貼り付け範囲
    が小さく設定されていることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】潜像担持体上に形成された静電潜像を現像
    スリーブで可視像化するための現像領域付近が、トナー
    飛散等を防止するために可撓性を有するシート部材で閉
    塞され、該シート部材は、現像領域の近傍に位置する固
    定部材に貼り付けられているとともに、該潜像担持体の
    軸方向に延び該潜像担持体に当接する当接本体部と、該
    当接本体部の両端部において該潜像担持体の回転方向に
    延びる延長部とからなるコ字形に形成されている現像装
    置において、 上記当接本体部と延長部との間の内方角部がR形状に形
    成されているとともに、該内方角部が上記潜像担持体側
    へ膨出するように上記両延長部の先端部が互いに上記潜
    像担持体の軸方向内方へ近づけられて上記固定部材に貼
    り付けられ、且つ、上記内方角部の固定部材に対する自
    由度が大きくなるように該内方角部近傍は固定部材に対
    する貼り付けがなされていないことを特徴とする現像装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7386248B2 (en) * 2005-11-22 2008-06-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Image developing apparatus having a toner scatter preventing unit and image forming apparatus
US8107850B2 (en) 2008-01-29 2012-01-31 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developing device

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