JPH10306355A - 平版印刷版用アルミニウム合金支持体とその製造方法 - Google Patents

平版印刷版用アルミニウム合金支持体とその製造方法

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JPH10306355A
JPH10306355A JP9126354A JP12635497A JPH10306355A JP H10306355 A JPH10306355 A JP H10306355A JP 9126354 A JP9126354 A JP 9126354A JP 12635497 A JP12635497 A JP 12635497A JP H10306355 A JPH10306355 A JP H10306355A
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Hirokazu Sawada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粗面化処理により均一な粗面が得られ、かつ
耐焼鈍軟化性および耐熱疲労強度の優れた平版印刷版用
アルミニウム合金支持体を提供する。 【解決手段】 Fe 0.2〜0.5 wt%、Si0.02〜0.15wt
%、Cu0.05wt%以下含有し、残部Alと不可避的不純
物とからなるアルミニウム合金鋳塊を 500〜620℃の温
度で1時間以上均熱処理をした後、開始温度 380〜480
℃で終了温度 280〜380 ℃とする熱間圧延を行い、その
後5℃/min以下の平均冷却速度で 250℃以下まで冷却
し、熱間圧延以降において焼鈍等の熱処理を行うことな
く合計の圧延率を60%以上として最終板厚まで冷間圧延
を施すことにより製造されるアルミニウム合金板であっ
て、熱間圧延後常温まで冷却された板表面の再結晶率が
80%以上で、最終板厚での板表面における圧延方向と直
交する方向の平均結晶粒幅が50μm未満であることを特
徴とする平版印刷版用アルミニウム合金支持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粗面化したアルミ
ニウム合金板表面に陽極酸化処理を施し、さらに感光性
物質を塗布して形成される平版印刷版に使用される支持
体にかかわるものであって、より詳しくは、粗面化処理
後の外観の均一性、さらには耐焼鈍軟化性および耐疲労
強度に優れた平版印刷版用アルミニウム合金支持体とそ
の製造方法である。
【0002】
【従来の技術】従来、平版印刷版としては、粗面化処
理、陽極酸化皮膜処理などの表面処理を施したアルミニ
ウム板上に感光性物質を塗布したものが用いられてい
る。この中で最も広く用いられているのは、あらかじめ
感光性物質を塗布してすぐ焼き付けられる状態になって
いるいわゆるPS版である。このような平版印刷版に画
像露光、現像、水洗、ラッカー盛り等の製版処理を施し
て印刷版が得られるが、この現像処理による未溶解の感
光層は画像部を形成し、感光層が除去されてその下のア
ルミニウム表面が露出した部分は親水性のため水受容部
となり、非画像部を形成する。これを印刷機の回転する
円筒形版胴に巻付け、湿し水の存在のもとにインキを画
像部上に付着させゴムブランケットに転写し、紙面に印
刷している。
【0003】従来、このような用途のアルミニウムおよ
びアルミニウム合金(以下総称してアルミニウム合金と
する)板には、JIS 1050(純度99.5重量%以上の純A
l)、JIS 1100(Al−0.05〜0.20重量%Cu合金)、
JIS 3003(Al−0.05〜0.20重量%Cu合金− 1.5重量
%Mn合金)等のアルミニウム合金が主として用いられ
る。通常これらアルミニウム合金板は表面を機械的方
法、化学的方法および電気化学的方法のいずれか一つ、
あるいは二つ以上組み合わされた工程による粗面化方法
により粗面化し、その後好ましくは陽極酸化処理を施し
て使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のことから、平版
印刷版用アルミニウム合金板には次のような特性が要求
されている。 1)感光剤の被着を均一にし密着性を高め、かつ印刷中
の湿し水の管理を容易にするため、粗面化処理により均
一な粗面が容易に得られること。 2)版板は耐刷力を高めるため、画像部形成後 200〜30
0 ℃の範囲で3〜7分間程度の熱処理(バーニング処
理)を施す場合があるが、これによっても大きく軟化す
ることなく強度を保持できる優れた耐熱軟化性を有する
こと。 3)版板は両端を折曲げて円筒形版胴の溝に差し込むよ
うに巻付け、インキを塗布した後ゴムブランケットに押
し付けてインキの転写を行うため、折曲げ部は常に繰り
返し応力を受けることになり、これに耐える優れた耐疲
労強度を有すること。
【0005】しかしながら前記に示す従来のJIS 1050ア
ルミニウム合金板は、粗面化処理により均一な粗面が得
られるものの耐焼鈍軟化性および耐疲労強度が劣る欠点
があり、JIS 1100,JIS 3003アルミニウム合金板は充分
な耐疲労強度を有するも、粗面化処理により不均一な粗
面となる欠点があった。すなわちJIS 1100,JIS 3003ア
ルミニウム合金板は板の圧延方向にそって細かい筋状模
様、いわゆるストリークが発生し、粗面化処理によって
ピット形状が不均一となり、部分的にエッチング不足の
箇所が点在し、版板としては好ましくない粗面形状を生
ずる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
のアルミニウム合金板の欠点を克服するために鋭意研究
を重ねた結果、Fe,Si,Cu又はさらにMg含有量
を適正に調整し、熱間圧延を主とした特定の製造条件に
て製造したアルミニウム合金板が上記目的を達成し得る
ことを見い出し、この知見に基づき本発明を完成するに
至った。
【0007】すなわち本発明の平版印刷版用アルミニウ
ム合金支持体は、Fe 0.2〜0.5wt%、Si0.02〜0.15w
t%、Cu0.05wt%以下を含有し、残部Alと不可避的
不純物とからなるアルミニウム合金鋳塊を 500〜620 ℃
の温度で1時間以上均熱処理をした後、開始温度 380〜
480 ℃で終了温度 280〜380 ℃とする熱間圧延を行い、
その後5℃/min以下の平均冷却速度で 250℃以下まで冷
却し、熱間圧延以降において焼鈍等の熱処理を行うこと
なく合計の圧延率を60%以上として最終板厚まで冷間圧
延を施すことにより製造されるアルミニウム合金板であ
って、熱間圧延後常温まで冷却された板表面の再結晶率
が80%以上で、最終板厚での板表面における圧延方向と
直交する方向の平均結晶粒幅が50μm未満であることを
特徴とするものである。
【0008】また本発明の平版印刷版用アルミニウム合
金支持体の製造方法は、Fe 0.2〜0.5 wt%、Si0.02
〜0.15wt%、Cu0.05wt%以下を含有し、残部Alと不
可避的不純物とからなるアルミニウム合金鋳塊を 500〜
620 ℃の温度で1時間以上均熱処理をした後、開始温度
380〜480 ℃で終了温度 280〜380 ℃とする熱間圧延を
行い、その後5℃/min以下の平均冷却速度で 250℃以下
まで冷却し、熱間圧延以降において焼鈍等の熱処理を行
うことなく合計の圧延率を60%以上として最終板厚まで
冷間圧延を施すことを特徴とするものである。そして上
記いずれの発明においてもアルミニウム合金がさらにM
gを 0.008〜0.028 wt%含有する場合はより有効であ
る。
【0009】以下に本発明について、詳細に説明する。
本発明の各構成要件のうち、まずAl合金組成について
説明する。合金組成のうちFeは 0.2〜0.5 wt%の範囲
とする。好ましくは0.25〜0.40wt%、より好ましくは0.
28〜0.35wt%する。Feは強度および耐焼鈍軟化性を改
善させるとともに、電解粗面化面の均一化に作用する。
最終冷間延圧延板においてアルミニウムマトリックス中
に固溶した一部のFeは、強度を高くする効果があると
ともに再結晶温度を高くする性質を有する。これにより
300℃付近の高いバーニング温度においても軟化が最小
限に抑えられ、高い耐焼鈍軟化性を得ることができる。
【0010】このためFeを適量添加するが、 0.2wt%
より少ない含有量では固溶量も少なくなり上記効果が得
られない。また固溶していないFeは金属間化合物とし
て存在し、電解粗面化面の均一化の作用をもつ。Feは
アルミニウム合金中の他の元素と結びつきAl−Fe系
およびAl−Fe−Si系の金属間化合物を形成する元
素でもあり、これらの金属間化合物のうち1〜20μmの
金属間化合物は、再結晶粒微細化の効果があるととも
に、均一微細な電解粗面を形成する効果がある。しかし
0.5wt%を超える含有量では、20μmを超える粗大化合
物の形成により電解粗面化面が不均一となる。したがっ
てFeは 0.2〜0.5 wt%の範囲とする。
【0011】Siは0.02〜0.15wt%する。好ましくは0.
03〜0.13wt%、より好ましくは0.05〜0.12wt%とする。
Siをこの範囲に限定したのは、0.02%より少ない含有
量では強度が低下するからであり、0.15wt%を超えると
電解粗面化処理において微視的なエッチング不足の斑点
が散在する欠陥、いわゆる未エッチング部が出現しやす
い傾向を示すので好ましくない。したがってSiは前記
の範囲とする。
【0012】Cuは0.05wt%以下とする。Cuを0.05wt
%以下に限定したのは、不純物としてCuが0.05wt%を
超えると電気化学的粗面化処理によって生成する凹部
(ピット)が粗大になりやすく、また印刷版として非画
像部の耐食性が低下するからである。好ましくは0.04wt
%以下、より好ましくは0.03wt%以下がよい。
【0013】Al合金組成としては上記範囲で効果が得
られるが、これに加えMgを以下の範囲とすることで、
耐焼鈍軟化性はさらに向上する。すなわち本発明ではM
g含有量を 0.008〜0.028 wt%の範囲とする。好ましく
は0.01〜0.025 wt%、より好ましくは 0.015〜0.022 wt
%とする。MgはFe同様アルミニウムマトリックス中
に固溶することで強度および耐熱軟化性を向上させる元
素である。したがってFeに加えMgを添加すること
で、さらにこれら特性を向上させることに有効である。
しかしMgが 0.008wt%より少ない含有量では十分な効
果が発揮されず、0.028wt %を越えるとその効果が飽和
してしまう。またMgを必要以上添加することは、コス
トアップにつながると同時に、結果としてAl純度が低
くなりリサイクル時の利用範囲に制約が生じるなど問題
となるため好ましくない。したがってMgは 0.008〜0.
028 wt%の範囲とする。
【0014】またその他の不純物としては、通常のアル
ミニウム地金に含まれているMn,Cr等があるが、こ
れらは0.05wt%以下である場合には特に問題はない。ま
た任意的添加元素として、TiおよびBの各0.05wt%以
下の含有は、鋳造時の凝固組織の微細化に有効である。
【0015】次に製造条件について説明する。上記合金
組成範囲に調整されたアルミニウム合金溶湯は、常法に
従い鋳造し鋳塊とした後、 500〜620 ℃の温度範囲で1
時間以上の均熱処理を行う。この均熱処理では、Feお
よびSiの一部を固溶させるとともにMgを固溶させ
る。この均熱処理において、処理温度が 500℃より低い
か、もしくは保持時間が1時間より短い場合は、これら
元素の固溶量が不十分となり、FeおよびMgの固溶に
よる耐焼鈍軟化性向上の効果が得られない。また処理温
度が 620℃より高い温度では効果が飽和してしまうとと
もにエネルギーを無駄に消費するだけであり、またこの
付近の温度は融点近傍の温度となるため操業上の面から
みても好ましくない。
【0016】均熱処理を行った鋳塊は、その冷却途中も
しくは一度室温まで冷却したものを再加熱し熱間圧延を
行うが、この時の熱間圧延開始温度を 380〜480 ℃の範
囲とする。これは前出のFeおよびMgの固溶量を確保
するとともに、後述する熱間圧延終了温度に到達しやす
くするためである。熱間圧延開始温度が 380℃より低く
なるとFe,SiおよびMgの固溶量が不十分となり、
熱間圧延終了温度も所定の温度範囲にすることが困難と
なる。また熱間圧延開始温度が 480℃より高い場合は、
圧延時に圧延面のアルミが剥離しやすくなりこれが表面
欠陥となるため好ましくない。したがって熱間圧延開始
温度は、上記記載の範囲とする。
【0017】さらに本発明では、熱間圧延終了温度を 2
80〜380 ℃の範囲とする。これにより熱間圧延終了後に
おいて板表層もしくは板全体を微細再結晶組織にする。
この段階で板面を微細再結晶組織にすることは、粗面化
処理において処理面にストリークを発生させることなく
均一な粗面を得ることに寄与するとともに、再結晶粒を
微細とすることで耐疲労強度を向上させる効果がある。
ここで熱間圧延終了温度が 280℃より低い場合、再結晶
開始温度より低い温度となるため十分な再結晶組織が形
成されない。また熱間圧延終了温度が 380℃がより高い
場合、再結晶組織は得られるが、再結晶粒が粗大となり
耐疲労強度向上の効果が得られなくなるとともに、Fe
およびMgの析出量が多くなり結果として各元素の固溶
量が減少し、耐焼鈍軟化性を低下させるので好ましくな
い。
【0018】また熱間圧延終了後から 250℃以下までの
平均冷却速度は、5℃/min以下とする。平均冷却速度が
5℃/minより大きい場合、熱間圧延終了直後の温度が上
記規定の温度範囲であっても、再結晶温度以下への到達
時間が早くなるため十分な再結晶組織を得ることができ
ず、板表面には加工組織が残ることとなり粗面化処理後
にストリークが発生してしまう。したがって熱間圧延終
了後から 250℃以下までの平均冷却速度は5℃/min以下
とする。またストリークを発生させない再結晶状態とし
ては、表面の再結晶率が80%以上の必要があり、好まし
くは90%以上とする。
【0019】その後冷間圧延により60%以上の圧延率で
最終板厚まで圧延する。ここで冷間圧延率を60%以上と
するのは、最終製品における強度および耐焼鈍軟化性を
確保するためであり、60%より低い圧延率ではこれらが
不十分となる。
【0020】本発明では、上記工程により得られた最終
冷間圧延板の板表面における結晶粒の圧延方向と直交す
る板幅方向の長さを50μm未満とするが、好ましくは35
μm以下が良好である。結晶粒の板幅方向の長さが50μ
m以上の場合は、粗面化処理後にストリークが発生する
とともに、微細結晶粒による耐疲労強度向上の効果が得
られなくなる。本発明におけるこの結晶粒サイズは、熱
間圧延終了段階で微細再結晶とすることで得られるもの
である。したがって熱間圧延終了後は冷間圧延により所
定の製品板厚まで圧延すればよく、例えば圧延加工性を
良くする等のために冷間圧延の前、中、後において焼鈍
等の熱処理を行うことは、前述のFe,Si,Mgの固
溶量を減少させ、また熱間圧延終了時点での微細再結晶
粒径に比べ粗大な再結晶粒となるため実施しない。なお
これまで常法として行われている焼鈍等の熱処理を行わ
ないことは、結果として設備・エネルギーコスト削減に
も寄与する。
【0021】次に本発明の平版印刷版用アルミニウム合
金支持体の表面処理方法について詳細に説明する。本発
明における砂目立て方法は、塩酸または硝酸電解液中で
電気化学的に砂目立てする電気化学的砂目立て方法、お
よびアルミニウム表面を金属ワイヤーでひっかくワイヤ
ーブラシグレイン法、研磨球と研磨剤でアルミニウム表
面を砂目立てするボールグレイン法、ナイロンブラシと
研磨剤で表面を砂目立てするブラシグレイン法のような
機械的砂目立て法を用いることができ、上記いずれの砂
目立て方法も、単独あるいは組み合わせて用いることも
できる。
【0022】このように砂目立て処理したアルミニウム
合金は、酸またはアルカリにより化学的にエッチングさ
れる。酸をエッチング剤として用いる場合は、微細構造
を破壊するのに時間がかかり、工業的に本発明を適用す
るには不利であるが、アルカリをエッチング剤として用
いることにより改善できる。本発明において好適に用い
られるアルカリ剤は、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、アルミ
ン酸ソーダ、メタケイ酸ソーダ、リン酸ソーダ、水酸化
カリウム、水酸化リチウム等を用い、濃度と温度の好ま
しい範囲はそれぞれ1〜50%、20〜100 ℃であり、エッ
チング時のAlの溶解量が5〜20 g/m2 となるような条
件が好ましい。
【0023】エッチングの後表面に残留する汚れ(スマ
ット)を除去するために酸洗浄が行われる。用いられる
酸は硝酸、硫酸、リン酸、クロム酸、フッ酸およびホウ
フッ化水素酸などが用いられる。特に電気化学的粗面化
処理後のスマット除去処理には、好ましくは特開昭53-1
2739号公報に記載されているような50〜90℃の温度の15
〜65重量%の硫酸と接触させる方法、および特開昭48-2
8123号公報に記載されているアルカリエッチングする方
法がある。
【0024】以上のようにして処理されたアルミニウム
合金板は、平版印刷版用支持体として使用することがで
きるが、必要に応じてさらに陽極酸化処理、苛性処理等
の処理を施すことが望ましい。陽極酸化処理は、この分
野で従来より行われている方法で行うことができる。具
体的には、硫酸、リン酸、クロム酸、シュウ酸、スルフ
ァミン酸、ベンゼンスルフォン酸等あるいはこれらの二
種以上を組み合わせて水溶液または非水溶液中でアルミ
ニウムに直流または交流を流すとアルミニウム支持体表
面に陽極酸化皮膜を形成することができる。陽極酸化の
条件は、使用される電解液によって種々変化するので一
概に決定され得ないが、一般的には電解液濃度が1〜80
%、液温5〜70℃、電流密度 0.5〜60アンペア/dm2
電圧1〜100 V、電解時間10〜100 秒の範囲が適当であ
る。これらの陽極酸化皮膜処理のうちでも、特に英国特
許第 1,412,768号明細書に記載されている硝酸中で高電
流密度で陽極酸化する方法、および米国特許第3,511,66
1 号明細書に記載されているリン酸を電解浴として陽極
酸化する方法が好ましい。
【0025】陽極酸化されたアルミニウム板は、さらに
米国特許第 2,714,066号および第3,181,461 号の各明細
書に記載されているようなアルカリ金属シリケート、例
えば珪酸ナトリウムの水溶液で浸漬等の方法により処理
したり、米国特許第 3,860,426号明細書に記載されてい
るように、水溶性金属塩(例えば、酢酸亜鉛など)を含
む親水性セルロース(例えば、カルボキシメチルセルロ
ース)の下塗層を設けることもできる。
【0026】本発明による平版印刷版用支持体の上に
は、PS版の感光層として従来より知られている感光層
を設けて感光性平版印刷版を得ることができ、これを製
版処理して得られた平版印刷版は優れた性能を有してい
る。上記感光層の組成物としては次のようなものが含ま
れる。
【0027】1.ジアゾ樹脂系とバインダーからなる感
光層 米国特許第 2,063,631号および同 1,667,415号各明細書
に開示されているジアゾニウム塩とアルドールやアセタ
ールのような反応性カルボニル基を含有する有機縮合剤
との反応生成物であるジフェニルアミン−p−ジアゾニ
ウム塩とホルムアルデヒドとの縮合生成物(いわゆる感
光性ジアゾ樹脂)が好適に用いられる。この他の有用な
縮合ジアゾ化合物は特公昭48-48001号、同49-45322号の
各公報等に開示されている。これらの型の感光性ジアゾ
化合物は通常水溶性無機塩の型で得られ、したがって水
溶液から塗布することができる。また、これらの水溶性
ジアゾ化合物を特公昭 47-1167号公報に開示された方法
により一個またはそれ以上のフェノール性水酸基、スル
ホン酸基またはその両者を有する芳香族または脂肪酸族
化合物と反応させ、その反応生成物である実質的に水溶
性の感光性ジアゾ樹脂を使用することもできる。また特
開昭 56-121031号公報に記載されているようにジアゾ樹
脂も好ましい。
【0028】2.o−キノンジアジド化合物からなる感
光層 特に好ましいo−キノンジアジド化合物は、o−ナフト
キノンジアジド化合物であり、例えば米国特許第 2,76
6,118号、同第 2,767,092号、同第 2,772,972号、同第
2,859,112号、同第 2,907,665号、同第 3,046,110号、
同第 3,046,111号、同第 3,046,115号、同第 3,046,118
号、同第 3,046,119号、同第 3,046,120号、同第 3,04
6,121号、同第 3,046,122号、同第 3,046,123号、同第
3,061,430号、同第 3,102,809号、同第 3,106,465号、
同第 3,635,709号、同第 3,647,443号をはじめ多数の刊
行物に記載されており、これらはいずれも好適に使用す
ることができる。
【0029】3.アジド化合物とバインダー(高分子化
合物)からなる感光層 例えば英国特許第 1,235,281号、同第 1,495,861号、特
開昭51-32331号公報、同第51-36128号公報に記載されて
いるアジド化合物と水溶性またはアルカリ可溶性高分子
化合物からなる組成物の他、特開昭 50-5102号公報、同
第50-84302号公報、同第50-84303号公報、同第53-12984
号公報に記載されているアジド基を含むポリマーとバイ
ンダーとしての高分子化合物からなる組成物が含まれ
る。
【0030】4.その他の感光性樹脂層 例えば特開昭52-96696号公報に開示されているポリエス
テル化合物、英国特許第 112,277号、同第 1,313,309
号、同第 1,431,004号、同第 1,377,747号等に記載のポ
リビニルシンナメート系樹脂、米国特許第 4,072,528
号、同第 4,072,527号の各明細書等に記載されている光
重合型フォトポリマー組成物が含まれる。
【0031】なお支持体上に形成される感光層の量は、
約 0.1〜7 g/m2 、好ましくは 0.5〜4 g/m2 の範囲で
ある。PS版は画像露光された後、常法に現像を含む処
理によって樹脂画像が形成される。例えばジアゾ樹脂と
バインダーとからなる前記1項の感光層を有するPS版
の場合は画像露光後、未露光部分の感光層が現像により
除去されて平版印刷版が得られる。また前記2項の感光
層を有するPS版の場合には画像露光後、アルカリ水溶
液で現像することにより露光部分が除去されて平版印刷
版が得られる。
【0032】
【実施例】
(実施例1)表1に示された化学組成に調整されたアル
ミニウム合金溶湯を、常法に従い厚さ 600mmの鋳塊と
し、均熱処理以降の工程については表2に示された製造
条件としたが、冷間圧延工程において、 No.1〜21は中
間焼鈍を行うことなしに最終板厚まで圧延を行い、 No.
22は冷間圧延の途中で箱型焼鈍炉により 350℃で3時間
の中間焼鈍を行ったものをさらに冷間圧延により最終板
厚まで圧延した。
【0033】熱間圧延終了後室温まで冷却されたサンプ
ルについて、板表面の再結晶状態をバーカー法によりエ
ッチング後偏光下で顕微鏡観察して再結晶率を求めた。
最終圧延板について、板表面の板幅方向の平均結晶粒幅
を同様の観察方法を用いて交線法により求めた。この結
果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】さらに最終冷間圧延板について、以下の方
法により機械的性質を調査した。 (1)引張強さ(強度) 圧延方向が引張方向となるように、JIS5号サイズに
サンプルを切り出し引張強さを測定した。 (2)疲労強度 圧延方向を長さ方向とし幅20mm、長さ 100mmの試験片を
切り出し、一端を治具に固定し、他端を上方に30°の角
度に曲げ、次にこれを元の位置に戻し、これを1回とし
て破断までの回数を測定した。 (3)焼鈍軟化性 260 ℃で10分間の加熱後常温まで冷却したものを(1)
と同様の方法で引張試験を行い、この時の 0.2%耐力値
により耐焼鈍軟化性を判断した。
【0037】次に、これらのアルミニウム合金圧延板を
パミストンと水の懸濁液中の回転ナイロンブラシで砂目
立てした後、苛性ソーダ20%水溶液を用いてアルミニウ
ムの溶解量が5 g/m2 となるようにエッチングした。流
水で充分に洗った後25%硝酸水溶液で酸洗いし、水洗し
て基板を用意した。このようにして用意した基板を特開
昭 54-146234号公報に記載されているように、硝酸 1.5
%を含む電解液中で電流密度20A/dm2 で交流電解した。
引き続き15%硫酸の50℃水溶液に3分間浸漬して表面を
洗浄した後、20%の硫酸を主成分とする電解液中で浴温
30℃で3 g/m2 の酸化被膜を設けた。
【0038】以上のようにして、上記各サンプルの表面
処理後の外観の均一性、ストリーク発生の有無および粗
面の均一性について、以下の要領で評価した。 (4)外観の均一性 粗面化処理後の外観について目視で観察し、均一性が良
好なものを○、やや劣っているものを△、劣っているも
のを×とした。 (5)ストリーク発生の有無 粗面化処理後の外観について目視で観察し、ストリーク
の発生が見られないものを○、わずかに見られるものを
△、顕著に確認されるものを×とした。 (6)粗面の均一性 表面状態を走査型電子顕微鏡にて観察し、ピットの均一
性を評価し優れたものを○印、良好なものを△印、劣る
ものを×印で示した。これらの試験結果を表3に示し
た。
【0039】
【表3】
【0040】表3から明らかなように、本発明の条件で
製造したアルミニウム合金板は、ストリークの発生が見
られず粗面化処理後の外観の均一性および粗面の均一性
に優れ、耐疲労強度および耐焼鈍軟化性にも優れた平版
印刷版用アルミニウム合金支持体であることが確認され
た。
【0041】(実施例2)耐刷試験を行うために実施例
1の表1の本発明例 No.1および5のアルミニウム合金
板について、前記実施例1と同様な条件で化学的エッチ
ング、電解エッチング、陽極酸化処理を行った後、下記
の感光層を乾燥時の塗布量が 2.5 g/m2 となるように設
けた。 ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロライドと ヒロガロール、アセトン樹脂とのエステル化合物 (米国特許第 3,635,709号明細書に記載されているもの) 0.75g クレゾールノボラック樹脂 2.00g オイルブル−#630(オリエント化学製) 0.04g エチレンジクロライド 16g 2−メトキシエチルアセテート 12g かくして得られた2種類の感光性平版印刷版を透明陽画
に密着させて1mの距離からPSライト(東芝メタルハ
イライドランプ MU2000-2-OL型3kWの光源を有し、富士
フイルム株式会社より発売されているもの)で30秒露光
を行った後、珪酸ナトリウム5%水溶液に1分間浸漬し
て現像し、水洗、乾燥し、平版印刷版の試料を作成し
た。これら2種類の試料について、10万枚印刷試験をし
たところ、いずれも耐刷性については問題がないことが
確認された。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
よれば粗面化処理後の外観の均一性、さらには耐焼鈍軟
化性および耐疲労強度に優れた平版印刷版用アルミニウ
ム合金支持体を得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C22F 1/00 604 C22F 1/00 604 613 613 674 674 682 682 683 683 684 684A 685 685Z 691 691B 691C 692 692A 692B 694 694B 694A (72)発明者 坪田 孝弘 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 榊 博和 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 (72)発明者 澤田 宏和 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Fe 0.2〜0.5 wt%、Si0.02〜0.15wt
    %、Cu0.05wt%以下を含有し、残部Alと不可避的不
    純物とからなるアルミニウム合金鋳塊を 500〜620 ℃の
    温度で1時間以上均熱処理をした後、開始温度 380〜48
    0 ℃で終了温度 280〜380 ℃とする熱間圧延を行い、そ
    の後5℃/min以下の平均冷却速度で250 ℃以下まで冷却
    し、熱間圧延以降において焼鈍等の熱処理を行うことな
    く合計の圧延率を60%以上として最終板厚まで冷間圧延
    を施すことにより製造されるアルミニウム合金板であっ
    て、熱間圧延後常温まで冷却された板表面の再結晶率が
    80%以上で、最終板厚での板表面における圧延方向と直
    交する方向の平均結晶粒幅が50μm未満であることを特
    徴とする平版印刷版用アルミニウム合金支持体。
  2. 【請求項2】 アルミニウム合金がさらにMg 0.008〜
    0.028wt %含有する請求項1記載の平版印刷版用アルミ
    ニウム合金支持体。
  3. 【請求項3】 Fe 0.2〜0.5 wt%、Si0.02〜0.15wt
    %、Cu0.05wt%以下を含有し、残部Alと不可避的不
    純物とからなるアルミニウム合金鋳塊を 500〜620 ℃の
    温度で1時間以上均熱処理をした後、開始温度 380〜48
    0 ℃で終了温度 280〜380 ℃とする熱間圧延を行い、そ
    の後5℃/min以下の平均冷却速度で250 ℃以下まで冷却
    し、熱間圧延以降において焼鈍等の熱処理を行うことな
    く合計の圧延率を60%以上として最終板厚まで冷間圧延
    を施すことを特徴とする平版印刷版用アルミニウム合金
    支持体の製造方法。
  4. 【請求項4】 アルミニウム合金がさらにMg 0.008〜
    0.028wt %含有する請求項3記載の平版印刷版用アルミ
    ニウム合金支持体の製造方法。
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