JPH10302528A - バックライト付平板状表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックライトとして用いる板状透明導光体が
薄型で低剛性であるが故に起こる光補正シートの歪を防
止し、表示ムラの発生しないバックライト付平板状表示
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 板状透明導光体６を支える内部筐体４の
リブ１４の箇所に相当する光補正シート７の箇所に切欠
部１５を形成して、光補正シート７は移動して外力を逃
がすことができるようにしておき、板状透明導光体６が
たわんでも光補正シート７が板状透明導光体６に押さえ
込まれて、歪むということがなくなるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等の
平板状表示装置の背面に光源を設けたバックライト付平
板状表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】バックライトを使用した平板状表示装置
は、表示装置の薄型化，軽量化を目的として、液晶表示
装置等の各種の平板状表示装置分野で使用されている。

【０００３】液晶表示装置は、低消費電力，軽量，省ス
ペース等、従来の平板状表示装置にない種々の特徴を持
ち、周縁技術の進歩により商品力が高まり、様々な製品
に使用されている。この液晶表示装置において、低消費
電力やコンパクト性の要求により、主にエッジライト方
式のバックライトが用いられており、図２（ａ）に従来
のバックライト付液晶表示装置の要部裏面図を、図２
（ｂ）に、図２（ａ）のＡ−Ａ線における要部断面図を
示す。

【０００４】図２（ａ），図２（ｂ）において、１は装
置外装体２の開口部３に設けられた液晶パネル、４は装
置外装体２の内部に設けられた内部筐体、５は内部筐体
４の開口部、６は内部筐体４の開口部５を通して液晶パ
ネル１と対向するように、光補正シート７を介して内部
筐体４内に設けられた厚み３ｍｍ以下のアクリル等の板
状透明導光体、８は板状透明導光体６の側方端面に設け
られた光源、９は板状透明導光体６の背面に設けられた
反射パターン、１０は反射パターン９の背面に設けられ
た反射板でる。なお、要部裏面図である図２（ａ）は板
状透明導光体６，反射パターン９，反射板１０が外され
た状態の図面である。

【０００５】また、光補正シート７は、板状透明導光体
６の表面から出てくる光をより効果的に利用するため
に、液晶パネル１と板状透明導光体６の間に挿入され、
使用者以外の向きは暗くなるが、光の向きを使用者正面
側に集め、使用者の向きには明るくしたり、または、光
の向きを散乱させて、板状透明導光体６の背面に設けら
れた反射パターン９が見えないようにする等の表示品位
を向上させるものである。

【０００６】上記構成のバックライト付液晶表示装置
は、板状透明導光体６の側方端面から導入された光源８
の光を、反射パターン９，反射板１０により反射して板
状透明導光体６の表面より出して液晶パネル１の背面を
照射するものである。

【０００７】従来、ノートブックタイプのパソコンは、
機能性が重視され、パソコン本体の画面サイズは１０”
以上のサイズが主流であり、また、省エネルギーの観点
から、デスクトップタイプのパソコンの表示部として、
低消費電力，省スペース，発熱量の少ない液晶表示装置
が使われるようになっている。

【０００８】これらに用いられる液晶表示装置は、現在
は画面対角寸法が３０ｃｍ（１２．１”）〜３５ｃｍ
（１４”）にシフトしてきている。

【０００９】このような大きさの画面サイズを有する液
晶表示装置において、上記構成の液晶表示装置にしよう
とすると、アクリル等の板状透明導光体は薄型であるが
故に剛性の低下が起こってしまい、液晶表示装置の構造
体の中でたわんでしまうという現象が発生する。

【００１０】この場合の状態を示したのが図３に示す不
良状態における液晶表示装置の要部断面図であり、図２
（ｂ）に示す要部断面図と同じ箇所には同じ符号を付し
説明すると、板状透明導光体６と内部筐体４との間に設
けられた光補正シート７の一部１１が板状透明導光体６
のたわみによって局部的に押圧されてしまう。

【００１１】通常、光補正シート７は、振動による移動
や、温度変化による光補正シート７自身の伸縮等の外力
を受けても影響が出ないように、周囲に隙間を設けて筐
体の枠の中で自由に移動できるようになっている。とこ
ろが、板状透明導光体６のたわみによって局部的に押圧
された光補正シート７の部分は温度変化による光補正シ
ート７自身の伸縮や振動等の外力が発生しても押さえら
れているため、固定された状態と同じになり、移動して
外力を逃がすことができなくなってしまい、そのため、
その部分で光補正シート７に歪が発生し、液晶表示装置
の液晶パネル上には、図４の不良状態における液晶パネ
ル正面図に示すように、表示ムラ１２が見えてしまうこ
とになる。

【００１２】この問題を解決するために、図５（ａ）に
示す従来の別のバックライト付液晶表示装置の要部裏面
図、および、図５（ｂ）に示す図５（ａ）のＡ−Ａ線に
おける要部断面図のように、板状透明導光体６が光補正
シート７を押さえ込まないように、装置外装体２内の内
部筐体４の開口部５の内部周縁に段差１３を形成して、
その段差１３で板状透明導光体６のみを支えるように
し、板状透明導光体６がたわんでも光補正シート７に当
たらないようにすることが考えられるが、内部筐体４に
段差１３を形成する分だけ板状透明導光体６の外形サイ
ズを大きくして引っかかり代を設ける必要が発生し、そ
の分バックライトのサイズがＢで示す分だけ大きくな
り、装置の省スペースに反することになる。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
バックライト付液晶表示装置における問題点を解決する
ものであり、表示パネルの背面を光補正シートを介して
板状透明導光体で照射するバックライト付平板状表示装
置において、バックライトとして用いる板状透明導光体
が薄型で低剛性であるが故に、その板状透明導光体にた
わみが生じても、そのたわみによって光補正シートに歪
が発生しないようにし、バックライトサイズを大型化せ
ずに、表示ムラの発生しないバックライト付平板状表示
装置を提供することを目的とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明のバックライト付平板状表示装置は、板状透
明導光体を支える内部筐体のリブの箇所に相当する光補
正シートの箇所に切欠部を形成して、光補正シートが移
動して外力を逃がすことができるようにしておき、板状
透明導光体がたわんでも光補正シートが板状透明導光体
に押さえ込まれて、歪むということがなく、バックライ
トサイズを大型化せずに、表示ムラの発生しないバック
ライト付平板状表示装置を得るようにするものである。

【００１５】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、表示パネルの背面を、開口部を有する内部筐体と板
状透明導光体との間に設けられた光補正シートを介して
板状透明導光体で照射するバックライト付平板状表示装
置において、内部筐体の開口部周縁にリブを形成し、そ
のリブに板状透明導光体を当接させて、内部筐体で板状
透明導光体を保持し、そのリブに相当する光補正シート
の箇所に切欠部を形成したバックライト付平板状表示装
置であり、板状透明導光体に当接する内部筐体のリブの
箇所に相当する光補正シートの箇所に切欠部を形成して
いるので、板状透明導光体がたわんでも光補正シートは
板状透明導光体に押さえ込まれて、歪むということがな
くなるという作用を有する。

【００１６】本発明の請求項２に記載の発明は、内部筐
体の開口部の４辺にリブを形成した請求項１に記載のバ
ックライト付平板状表示装置であり、内部筐体の開口部
の４辺にリブが設けられているので、より安定に内部筐
体で板状透明導光体を保持することができるという作用
を有する。

【００１７】本発明の請求項３に記載の発明は、表示パ
ネルの背面を、開口部を有する内部筐体と板状透明導光
体との間に設けられた光補正シートを介して板状透明導
光体で照射するバックライト付平板状表示装置におい
て、板状透明導光体の周縁にリブを形成し、そのリブに
内部筐体の開口部周縁を当接させて、内部筐体で板状透
明導光体を保持し、そのリブに相当する光補正シートの
箇所に切欠部を形成したバックライト付平板状表示装置
であり、内部筐体の開口部周縁に当接する板状透明導光
体のリブの箇所に相当する光補正シートの箇所に切欠部
を形成しているので、板状透明導光体がたわんでも光補
正シートは板状透明導光体に押さえ込まれて、歪むとい
うことがなくなるという作用を有する。

【００１８】本発明の請求項４に記載の発明は、板状透
明導光体の４辺にリブを形成した請求項３に記載のバッ
クライト付平板状表示装置であり、板状透明導光体の４
辺にリブが設けれているので、より安定に内部筐体で板
状透明導光体を保持することができるという作用を有す
る。

【００１９】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。（実施の形態）図１（ａ）に本発明
の実施の形態におけるバックライト付平板状表示装置の
要部裏面図を、図１（ｂ）に、図１（ａ）のＡ−Ａ線に
おける要部断面図を示す。

【００２０】図１（ａ），図１（ｂ）において、従来例
を示す図２（ａ），図２（ｂ）と同じ構成の部分には同
じ符号を付し説明すると、１は装置外装体２の開口部３
に設けられた液晶パネル、４は装置外装体２の内部に設
けられた内部筐体、５は内部筐体４の開口部、６は内部
筐体４の開口部５を通して液晶パネル１と対向するよう
に、光補正シート７を介して内部筐体４内に設けられた
厚み３ｍｍ以下のアクリル等の板状透明導光体、１４は
板状透明導光体６を保持するように、内部筐体４の開口
部５の周縁内側に一定の間隔で設けられたリブ、１５は
リブ１４と干渉しないように、リブ１４に相当する光補
正シート７の箇所に形成された切欠部、８は板状透明導
光体６の側方端面に設けられた光源、９は板状透明導光
体６の背面に設けられた反射パターン、１０は反射パタ
ーン９の背面に設けられた反射板でる。

【００２１】このように、内部筐体４の開口部５の周縁
内側に設けられたリブ１４に板状透明導光体６を当接さ
せて、内部筐体４で板状透明導光体６を支え、リブ１４
の箇所に相当する光補正シート７の箇所を切り欠いてい
るので、光補正シート７は移動して外力を逃がすことが
でき、大型で薄くなった板状透明導光体６が剛性不足で
たわんでも、板状透明導光体６により光補正シート７が
押さえ込まれて歪を発生するということがなくなり、表
示ムラの発生しないバックライト付平板状表示装置を得
ることができる。

【００２２】なお、リブ１４の幅は板状透明導光体６を
支えるための幅があればよい。また、図１（ａ），図１
（ｂ）においては、リブ１４が開口部５周縁の１辺にそ
れぞれ２箇所ずつ計８箇所設けられているが、配置およ
び数は板状透明導光体６のたわみを支えられればよく、
４辺全てに設ける必要はなく、それぞれのディスプレイ
サイズや構成で任意に決められるものである。また、リ
ブ１４は必ずしも内部筐体４の開口部５周縁の内側に設
ける必要はなく、板状透明導光体６側に設けても同様な
効果が得られる。

【００２３】

【発明の効果】以上のように、本発明のバックライト付
平板状表示装置によれば、内部筐体の開口部周縁あるい
は板状透明導光体の周縁に形成したリブに相当する光補
正シートの箇所に切欠部を形成することにより、板状透
明導光体がたわんでも光補正シートは板状透明導光体に
押さえ込まれて、歪むということがなくなり、表示ムラ
の発生しないバックライト付液晶表示装置を得ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）本発明の実施の形態におけるバックライ
ト付平板状表示装置の要部裏面図 （ｂ）図１（ａ）のＡ−Ａ線における要部断面図

【図２】（ａ）従来のバックライト付液晶表示装置の要
部裏面図 （ｂ）図２（ａ）のＡ−Ａ線における要部断面図

【図３】従来のバックライト付液晶表示装置の不良状態
における要部断面図

【図４】従来のバックライト付液晶表示装置の不良状態
における液晶パネル正面図

【図５】（ａ）従来の別のバックライト付液晶表示装置
の要部裏面図 （ｂ）図５（ａ）のＡ−Ａ線における要部断面図

【符号の説明】

１ 液晶パネル ２ 装置外装体 ３，５ 開口部 ４ 内部筐体 ６ 板状透明導光体 ７ 光補正シート ８ 光源 ９ 反射パターン １０ 反射板 １１ 光補正シート７の一部 １２ 表示ムラ １３ 段差 １４ リブ １５ 切欠部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示パネルの背面を、開口部を有する内
   部筐体と板状透明導光体との間に設けられた光補正シー
   トを介して板状透明導光体で照射するバックライト付平
   板状表示装置において、内部筐体の開口部周縁にリブを
   形成し、そのリブに板状透明導光体を当接させて、内部
   筐体で板状透明導光体を保持し、そのリブに相当する光
   補正シートの箇所に切欠部を形成したバックライト付平
   板状表示装置。
2. 【請求項２】 内部筐体の開口部の４辺にリブを形成し
   た請求項１に記載のバックライト付平板状表示装置。
3. 【請求項３】 表示パネルの背面を、開口部を有する内
   部筐体と板状透明導光体との間に設けられた光補正シー
   トを介して板状透明導光体で照射するバックライト付平
   板状表示装置において、板状透明導光体の周縁にリブを
   形成し、そのリブに内部筐体の開口部周縁を当接させ
   て、内部筐体で板状透明導光体を保持し、そのリブに相
   当する光補正シートの箇所に切欠部を形成したバックラ
   イト付平板状表示装置。
4. 【請求項４】 板状透明導光体の４辺にリブを形成した
   請求項３に記載のバックライト付平板状表示装置。