JPH10301110A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH10301110A
JPH10301110A JP10152158A JP15215898A JPH10301110A JP H10301110 A JPH10301110 A JP H10301110A JP 10152158 A JP10152158 A JP 10152158A JP 15215898 A JP15215898 A JP 15215898A JP H10301110 A JPH10301110 A JP H10301110A
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JP
Japan
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light
light source
guide plate
source device
liquid crystal
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Pending
Application number
JP10152158A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Shinohara
正幸 篠原
Shigeru Aoyama
茂 青山
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP10152158A priority Critical patent/JPH10301110A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面光源からの光の色分解能を高くし、カラー
液晶表示パネルに高い効率で光を透過させることができ
るようにし、画像表示装置の輝度を高くする。 【解決手段】 線状光源54や導光板52からなる面光
源装置102上に、回折格子109を配置し、その上方
に微小レンズからなるマイクロレンズアレイ103とカ
ラー表示用のLCDパネル104を配置する。このLC
Dパネル104は赤(R)、緑(G)、青(B)の各画
素のカラーフィルタを有している。マイクロレンズアレ
イ103を構成する微小レンズは、幾何学的には、それ
ぞれLCDパネル104の各画素の開口部分105と1
対1に対応するように配列されている。面光源装置10
2から出射された光は大きな角度で回折格子109に入
射し、回折格子109を透過した光は、回折格子109
により各色毎に異なる方向へ回折させられ、マイクロレ
ンズアレイ103により対応する色の画素に集光され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は面光源装置、特にエ
ッジライト型の面光源装置に関する。さらに、本発明
は、当該面光源装置を用いた画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置は、軽量かつ薄型と
いう特徴を有することから、ラップトップ型やブック型
等のパーソナルコンピュータ用やワードプロセッサ用の
ディスプレイを始めとして、電子手帳、携帯電話、液晶
テレビ、その他の携帯端末機器、ビデオカメラ等のディ
スプレイにも用いられている。さらには、タイマカウン
タ等の計測機器の表示部やバーチャルリアリティのオー
バーヘッドディスプレイ、液晶プロジェクタ等にも用い
られている。
【0003】(直下型面光源装置)これらの液晶表示装
置には、液晶表示パネル(以下、LCDパネルという)
の背面に直下型面光源装置を配置したものと、エッジラ
イト型面光源装置を配置したものとがある。このうち、
前者の直下型面光源装置1の正面図及び断面図を図1
(a)(b)に示す。直下型面光源装置1は、拡散板
2,3の背面に設けた冷陰極管(蛍光管)のような線状
光源4の後ろにリフレクタ5を配置した構造となってお
り、線状光源4から出射された光を拡散板2,3によっ
て拡散させることで面光源装置1の出射面から均一に拡
散光を出射させるようにしている。
【0004】かかる直下型面光源装置を用いた液晶表示
装置にあっては、拡散板の背面に線状光源を複数本配列
することができるので、高い出射輝度を得ることができ
るという特徴がある。しかしながら一方では、面光源装
置全体で一様な輝度を得るためには、光源と拡散板との
距離をある程度離す必要があるので、面光源装置が厚く
なってしまい、その結果として液晶表示装置の特徴であ
る薄型化を阻害するという問題があった。
【0005】(エッジライト型面光源装置)これに対
し、エッジライト型面光源装置では、線状光源は導光板
の側面に位置しているため、光源を薄型化できるという
特徴があり、最近では液晶表示装置の薄型化の要求がよ
り一層高まるにつれ、比較的薄型に構成できるエッジラ
イト型面光源装置を用いたものが主流となってきてい
る。
【0006】図2は、このようなエッジライト型面光源
装置6の一部破断した分解斜視図を示す。エッジライト
型面光源装置6は、光学要素として、線状光源7、リフ
レクタ8、導光板9、反射板10、拡散板11および一
対の集光レンズ板12,13から構成される。線状光源
7とリフレクタ8は、光学的に透明な導光板9の入射側
面に配置されており、線状光源7から出た光は直接に、
あるいはリフレクタ8で反射された後に入射側面から導
光板9の内部に入射する。また、導光板9の入射側面以
外の側面には隙間を隔てて金属誘電体の粗面からなる側
面反射板14(図5)が設けられている。ここで、線状
光源7としては、冷陰極管(蛍光管)が用いられてお
り、液晶表示装置6に必要とされる表示輝度に対応させ
て、直線状の単管あるいはL字管が使用される。
【0007】導光板9の下面には拡散層15が形成され
ており、その下方に反射板10が設けられている。拡散
層15は、例えばスクリーン印刷によって光拡散性の塗
料等をドット印刷したものであり、図3(a)もしくは
図3(b)に示すように線状光源7から離れた側で拡散
層15の面積が次第に大きくなっている。あるいは、拡
散層15は、図4(a)(b)に示すように、導光板9
の下面に設けられた凹凸部でもよく、この場合にも線状
光源7から離れるほど拡散層15が幅広になっている。
導光板9中の光は、導光板9の上面で全反射した後、あ
るいは導光板9下面の反射板10及び導光板9上面で反
射した後、あるいは直接に拡散層15に入射して拡散層
15で拡散され、拡散層15で反射された光のうち全反
射条件から外れた光だけが導光板9の上面から出射され
る。また、線状光源7から遠い側で拡散層15の面積が
大きくなっているため、導光板9の全体で均一な輝度で
光が出射される。
【0008】導光板9の上面には、拡散板11と一対の
集光レンズ板12,13が重ねられている。この拡散板
11は、表面に微細な凹凸加工(マット加工、シボ加
工、梨地加工)を施した合成樹脂製のシートもしくはフ
ィルムである。導光板9の上面から出た光は、拡散板1
1によって拡散される。集光レンズ板12,13は、断
面三角形状のプリズム部を平行に配列した構造となって
おり、上方の集光レンズ板13と下方の集光レンズ板1
2とは、互いに90゜回転させた向きに配置されてい
る。しかして、拡散板11で拡散された光は、集光レン
ズ板12,13で2方向に集光され、導光板9の上面に
ほぼ垂直な光線として出射される。
【0009】(導光板による導光効率)ここで、導光板
9により線状光源7の光を出射面(上面)へ導く効率に
ついて説明しておく。まず、導光板9の下面に拡散層1
5が存在しないと仮定して、導光板9内部での光の閉じ
込めを考える。図5に示す光線F1は、導光板9の入射
側面16からその法線に対して90゜の入射角で入射し
た光線を示している。すなわち、光線F1の屈折角θ1
は導光板9中での全反射の臨界角である。従って、空気
中の屈折率をn1、導光板9の屈折率をn2とすると、屈
折角θ1は次の式のように表わされる。 θ1=Sin-1(n1/n2) … また、導光板9下面への入射角θ2は、 θ2=90゜−θ1 … となる。ここで、導光板9の材質がポリカーボネイトで
あるとすると、n2=1.59であるから、上記式及び
式の値は、 θ1=38.97゜ θ2=51.03゜ となる。この入射角θ2は全反射の臨界角であるθ1より
も大きいから、導光板9の下面に拡散層15が存在しな
いとすると、光線F1は導光板9の下面で全反射する。
同じように、導光板9の上面でも全反射する。
【0010】線状光源7から導光板9内に入射する他の
光線、例えば光線F2に対しては、屈折角θ3は屈折角
θ1よりも小さいから、導光板9の上面及び下面への入
射角θ4は前記入射角θ2よりも大きくなる。従って、線
状光源7から導光板9の内部へ入射した光線F2は、導
光板9の下面に拡散層15がなければ、全て導光板9の
上面及び下面で全反射される。
【0011】また、導光板9の入射側面16以外の側面
には側面反射板14が設けられているので、側面反射板
14で反射した光はほとんど全てが導光板9内に再入射
する。この再入射によっても、導光板9の上面及び下面
への光の入射角は変化しないので、やはり全反射され
る。なお、金属誘電体からなる側面反射板14による光
のロスはほとんどない。
【0012】次に、光源側について考えると、線状光源
7としては冷陰極管が用いられている。冷陰極管のガラ
ス管表面には蛍光層が塗布されており、この蛍光層は外
部からの光に対して完全拡散機能を持つ。すなわち、線
状光源7に入射した光は再び線状光源7からロス無く反
射される。
【0013】以上より、下面に拡散層15を形成されて
いない導光板9では、線状光源7から導光板9の内部へ
入射した光は非常に高い効率で導光板9内部に閉じ込め
られることが分かる。しかし、光を閉じ込めるだけでは
光源とならず、この光を導光板9上面の出射面17だけ
から取り出す必要がある。このために導光板9の下面に
は拡散層15が形成されており、拡散層15に入射した
導光板9内部の光は拡散し、そのうち全反射条件から外
れた角度の光が外部に取り出される。この光は、導光板
9上面の拡散板11によってさらに拡散されることにな
る。
【0014】よって、線状光源7からの光は、ほとんど
ロス無く液晶表示装置6の表示面方向へと非常に高い効
率で出射されることになる。さらに、表示面方向からの
入射光も、同様にして表示面方向へとロス無く再出射さ
れる。
【0015】(エッジライト型面光源装置における光の
広がり)上記のような構成のエッジライト型面光源装置
6において導光板9等から出射される光の広がりを図6
に示す。まず、導光板9下面の拡散層15で拡散反射さ
れた光線F3はランバート光として広がり、そのうち全
反射条件から外れたものが導光板9の上面から出射され
るので、導光板9の上面から出射される光線F4は18
0゜の範囲で半球状に広がる。導光板9の上面から出射
した光線F4は拡散板11に入射して拡散されるので、
拡散板11の上面から出射された光線F5は再びランバ
ート光となる。さらに、拡散板11から出射された光
は、2枚の集光レンズ板12,13によって2方向に集
光されて上方へ出射される(光線F6)。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
(液晶表示装置の正面輝度の低下)しかしながら、この
ような高効率のバックライト型面光源装置6も液晶表示
装置のバックライト光源として用いた場合には、液晶表
示装置の表示面における輝度が低いという問題があっ
た。
【0017】液晶表示装置の正面輝度を高くするために
は、もちろん面光源装置6からの光の出射方向が一方向
に揃っている必要があるが、これ以外にも正面輝度の低
下の原因としては、LCDパネルの開口率が低いという
ことがある。LCDパネル21は、図7に示すように、
上面に薄膜トランジスタ(TFT)22や配線23、ブ
ラックマトリックス24等を形成されたガラス板25
と、下面にカラーフィルタ26及び透明電極27を形成
されたガラス板28との間に液晶29を封止し、それら
の上下に偏光板30,31を配設したものである。ここ
で、ブラックマトリックス24の部分は面光源装置6か
らの光を遮断し、ブラックマトリックス34に囲まれた
開口部分32でのみ光が透過するが、この開口率が低い
ために液晶表示装置における表示面の輝度が低下してい
る。特に、画質向上のためにLCDパネル21の画素を
微細化する場合、ブラックマトリックス24の部分を小
さくすることには製造上限界があるので、開口部分32
の面積が小さくなり、輝度が低下する。
【0018】ブラックマトリックス24によるこのよう
な輝度低下を小さくするには、図8に示すように、面光
源装置6から出た光をマイクロレンズアレイ33によっ
てLCDパネル21の開口部分32に集光させ、面光源
装置6から出た光がすべて開口部分32を通過するよう
にすればよい。しかし、面光源装置6からの光を微小な
開口部分32に集めることは困難であった。特に、面光
源装置6からの光の出射方向にバラツキがあると、マイ
クロレンズアレイ33を用いても微小な開口部分32に
光を集めることができず、輝度を十分に高くすることが
できなかった。
【0019】(液晶表示装置の斜め方向輝度の低下)図
9は液晶表示装置の表示面と垂直な方向(0゜)を基準
とした出射角と輝度との関係を示す図である。但し、曲
線イはTFTがオンしていて光透過状態となっている画
素部分の輝度、曲線ロはTFTがオフとなっていて光遮
断状態となっている画素部分の輝度を表わし、出射角は
線状光源7側で負の角度としている。図9より分かるよ
うに、液晶表示装置の正面では明暗のコントラストが高
いが、斜め方向では光の透過率が悪くてコントラストが
低く、大きな角度で斜めから見ると明暗のコントラスト
が反転したり、カラーの表示色が異なる色に見えたりす
る。
【0020】液晶表示装置がテレビのように複数人で使
用する機器のディスプレイとして使用される場合には、
表示画像が正面以外の方向からも見えるようにする必要
がある。液晶表示装置は上記のように斜め方向からは見
えにくいので、斜め方向からの視認性を改善するために
は、図8に想像線で示すように、LCDパネル21の上
に拡散板34を設け、LCDパネル21から出た光を横
方向へ広がらせることが考えられる。
【0021】しかしながら、LCDパネル21の表面側
に拡散板34を設けると、光の発光点が拡散板34上と
なるため、光の出射方向にバラツキのある面光源装置を
用いると、図10に示すように隣接した画素を通過した
光が拡散板34上で重なって発光点となり、画像がぼや
けるという欠点があった。
【0022】(カラーフィルタによる輝度の低下)ま
た、カラーフィルタを用いたカラー液晶表示装置では、
各画素には特定波長の光のみを選択的に透過させる結
果、透過光量は入射光量のせいぜい1/3となり、表示
面の輝度が低下する。
【0023】この輝度低下を解消するため、図11に示
すように、面光源装置6からの白色光を回折格子35に
よって赤色光(R)、緑色光(G)及び青色光(B)に
分光し、各色の光をマイクロレンズアレイ36で当該色
の画素に集光させることにより輝度の低下を防止する方
法がある。しかし、この方法を用いるためには、面光源
装置6から出射される光が一方向に揃っていることが前
提となる。
【0024】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、無駄な光を
低減して液晶表示装置の表示面の輝度を高くし、また、
光の出射方向を制御することにより、液晶表示装置に用
途に応じた視認性を与えることにある。
【0025】
【発明の開示】請求項1に記載の画像表示装置は、面光
源装置と、その上方に配設された回折格子と、その上方
に配設されたマイクロレンズアレイと、その上方に配設
されたカラー液晶表示パネルとからなる画像表示装置に
おいて、前記マイクロレンズアレイを構成する各微小レ
ンズに対し、前記液晶表示パネルを構成する画素が光学
的に複数個ずつ対応し、前記面光源装置からの出射光は
前記回折格子に斜めに入射し、該回折格子により色によ
り異なる方向に回折され、該微小レンズにより当該色に
より対応する画素に集光させられることを特徴としてい
る。
【0026】この画像表示装置においては、面光源装置
から出射された光を色成分に分解した後、対応した色の
画素に集光されるので、カラー画素における光の損失が
ない。従って、カラー画像表示装置における光量損失を
低減して表示面の輝度を向上させることができる。特
に、出射光が一方向に揃った面光源装置を用いた場合
に、その効果が高く、高輝度画面のカラー画像表示装置
を得ることができる。
【0027】さらに、面光源装置からの光が回折格子に
斜めに入射させられるので、回折格子により面光源装置
からの光を分光して回折させる際の回折角を大きくとる
ことができる。従って、面光源装置からの光の色分解能
が高く、カラー液晶表示パネルを高い効率で透過させる
ことができ、画像表示装置の輝度を高くできる。
【0028】請求項2に記載の画像表示装置は、面光源
装置と、液晶表示パネルと、その間に設けたマイクロレ
ンズアレイとからなる画像表示装置において、前記面光
源装置はほぼ平行光を出射するものであって、液晶表示
パネルを構成する2枚の透明基板の間にブラックマトリ
ックスを設けないことを特徴としている。
【0029】請求項3に記載の画像表示装置は、面光源
装置と、液晶表示パネルと、該液晶表示パネル観察面に
近接して配置された液晶表示パネル透過光拡散手段から
なる画像表示装置において、液晶パネルを構成する2枚
の透明基板の間にブラックマトリックスを設けないこと
を特徴としている。
【0030】請求項2又は3において、2枚の透明基板
の間にブラックマトリックスを設けないとは、ブラック
マトリックスを設けない場合と、ブラックマトリックス
を設けるが、透明基板の間でなく、透明基板の外側に設
ける場合とを含む。
【0031】面光源装置からの光を十分画素開口部分に
集光させることができれば、ブラックマトリックスはな
くすことができる。また、素子開口部外に多少光がはみ
出る場合には、透明基板間よりも外にブラックマトリッ
クスを設けることができるが、その場合でも透明基板間
にカラーフィルタ等と同時にブラックマトリックスをパ
ターニングする必要がなく、液晶表示パネルの生産性が
向上する。
【0032】請求項4に記載の画像表示装置は、面光源
装置と、液晶表示パネルと、該液晶表示パネル観察面に
近接して配置された液晶表示パネル透過光拡散手段から
なる画像表示装置において、ブラックマトリックスが、
前記拡散手段と前記液晶表示パネルのうち少なくとも異
なる2平面上に画素開口に対応させて設けられているこ
とを特徴としている。
【0033】請求項4に記載の画像表示装置では、少な
くとも2平面に画素開口に対応させてブラックマトリッ
クスを設けているので、液晶表示パネルに対して大きく
傾いた方向の光線はブラックマトリックスに当って遮断
される。従って、ブラックマトリックスによって面光源
装置の光指向性を補うことができる。また、画素間のぼ
やけを小さくすることもできる。
【0034】請求項5に記載の画像表示装置は、面光源
装置と、その上方に配置された液晶表示パネルとからな
る画像表示装置であって、輝度ピークの方向から±30
゜以上離れた方向の光強度が輝度ピークの方向の光強度
の1/5以下であることを特徴としている。
【0035】請求項5に記載した画像表示装置では、輝
度ピークの方向から30以上離れると、光強度が急激に
ダウンするので、隣の位置などから画像表示装置の表示
等を盗み見される恐れがなくなる。よって、パーソナル
ユースに適した表示に最適な画像表示装置を得ることが
できる。
【0036】請求項6に記載の画像表示装置は、面光源
装置と、その上方に配置された液晶表示パネルとからな
る画像表示装置であって、前記画像表示装置の画像表示
面上の各場所における出射光の輝度ピークの方向が、前
記画像表示面よりある距離離れた一点に向いていること
を特徴としている。
【0037】この画像表示装置も、輝度ピークの方向が
ある一点に向いているので、輝度ピークの集中している
位置からは画像を見ることができるが、その位置から外
れると画像が見えにくくなる。従って、秘密性の高い内
容を表示する用途に好ましい。
【0038】請求項7に記載の画像表示装置は、面光源
装置と、その上方に配置された液晶表示パネルとからな
る画像表示装置であって、前記液晶表示パネルの観察側
表面上または前記液晶表示パネルに付設したシート上に
パターンが形成され、該パターン出射光輝度ピークの方
向が、該パターン入射光輝度ピークの方向と異なること
を特徴としている。
【0039】請求項8に記載の実施態様は、請求項7に
記載の画像表示装置において、前記パターン出射光輝度
ピークの方向が、前記液晶表示パネルに垂直な方向とは
異なる所定の方向であることを特徴としている。
【0040】請求項7及び8のような画像表示装置によ
れば、面光源装置から出た光を異なる方向(観察面の正
面以外の方向)に変換できるので、面光源装置の位置に
限定されることなく、液晶表示パネルの輝度の大きな方
向を任意に設定することができる。よって、画像表示装
置の用途に応じた方向で画像が見え易くすることがで
き、画像表示装置の用途を拡大することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】まず、はじめに本発明の画像表示
装置に用いられる種々の面光源装置について説明する。
図12は本発明に係るエッジライト型の面光源装置51
を示す原理図である。導光板52は、光学的に透明で屈
折率が大きな(屈折率>1)材質によって四角平板状に
形成されている。導光板52の入射側面53には冷陰極
管のような線状光源54と線状光源54を囲むように配
置されたリフレクタ55とが配置されており、導光板5
2の上面が光の出射面56となっている。導光板52の
下面には偏向パターン57が設けられており、出射面5
6(上面)には集光パターン58が設けられている。こ
こで、偏向パターン57とは、導光板52中の光線を反
射させる際に、少なくとも一部の反射光について導光板
52の出射面56もしくは対向する下面となす角度が反
射前よりもすこし大きくなるように、言い換えると、出
射面56もしくは対向する下面に垂直な方向となす角度
が少しだけ小さくなるように光線を偏向させる光学的パ
ターンである。特に、導光板52の入射側面53及び出
射面56に垂直な平面内への投影で出射面56と垂直な
方向との角度が少しだけ小さくなる方向へ反射させるも
のが望ましい。また、集光パターン58とは、導光板5
2から出射する光線を入射側面53及び出射面56に対
して垂直な平面の方向へ集光させる光学的パターンであ
る。なお、以下の説明においては、導光板52の入射側
面53と垂直な方向をX軸方向、導光板52の出射面5
6と垂直な方向をZ軸方向とし、X軸方向及びZ軸方向
と垂直な方向をY軸方向と呼ぶ。
【0042】図13は上記面光源装置51における偏向
パターン57の作用説明図であって、導光板52のZX
平面と平行な断面における光線の挙動を示している。線
状光源54から出た光線Fは、直接に、あるいはリフレ
クタ55で反射した後、入射側面53から導光板52内
に入射する。図13に示すように、全反射の臨界角φで
導光板52の下面へ入射した光線Fは、偏向パターン5
7によって臨界角φよりも少しだけ小さな反射角φ−δ
で反射させられて導光板52の上面へ入射する。全反射
の臨界角φよりも小さな角度φ−δで上面へ入射した光
は、導光板52の上面とほぼ平行に小さな仰角で外部へ
出射される。また、導光板52の下面で臨界角φ以上の
反射角で反射された光は導光板52の上面で全反射さ
れ、再び導光板52の下面へ向かう。そして、下面の偏
向パターン57によって臨界角φよりも小さな角度φ−
δで反射された光線は、導光板52の上面とほぼ平行に
小さな仰角で外部へ出射される。このような光学的動作
を繰り返すことにより、導光板52の上面全体からは、
出射面56とほぼ平行な狭い領域(図13に斜線を施し
た領域)内に光が出射される。特に、偏向角δを小さく
すれば、導光板52の上面から出射される光は殆ど導光
板52上面の出射面56と平行になる。
【0043】図14(a)(b)は偏向パターン57に
より偏向された光線の導光板52上面からの光出射方向
をZX平面とXY平面で示し、図14(c)はさらに集
光パターン58により集光された光線の出射方向をXY
平面で示している。上記のように、導光板52下面の偏
向パターン57で反射された光は、その一部が図14
(a)に示すように導光板52上面とほぼ平行に出射さ
れるが、XY平面で見ると図14(b)に示すように1
80゜の範囲に拡がっている。しかし、光が導光板52
の上面から出射する際には、集光パターン58を通過す
るので、図14(b)のように180゜の範囲に拡がっ
ていた光はZX平面(X軸方向)へ集光され、その結果
導光板52上面からは、出射方向がX軸方向に揃った光
線だけが出射される。
【0044】なお、図12では導光板52の出射面56
に集光パターン58を設け、対向する下面に偏向パター
ン57を設けているが、具体的な実施形態において後述
するように、出射面56に偏向パターン57を設け、対
向する下面に集光パターン58を設けてもよい。また、
集光パターン58と偏向パターン57を一緒に導光板5
2の出射面56又は対向する下面に形成してもよい。
【0045】図15は別な構造の線状光源54を備えた
面光源装置59を示す概略斜視図である。この線状光源
54は、発光ダイオードのような点光源54aを線状に
配列したものである。また、図15では一列に配列して
いるが、点光源54aを複数列に配列していても差し支
えない。
【0046】従って、本発明に係る面光源装置における
線状光源54は、図12の面光源装置51のように、冷
陰極線管のような一方向に長い光源を用いてもよく、図
15の面光源装置59のように、点光源を一方向に配列
した光源でもよい。
【0047】図16は具体的な形状の集光パターン58
と偏向パターン57を備えた面光源装置60を示す斜視
図である。この実施形態にあっては、集光パターン58
はX軸方向に一様な断面三角形の三角プリズム状に形成
されており、導光板52の出射面56全体に設けられて
いる。偏向パターン57はY軸方向に一様な断面三角形
状に形成されており、導光板52の下面全体に形成され
ている。この偏向パターン57は光源側を向いた斜面で
光線を反射することにより、図13で説明したように出
射光線を出射面56とほぼ平行な光線に変換する。図1
7は図16のC2−C2線に沿った断面の一部を示す拡
大図であって、光線が偏向パターン57で反射されて出
射面56から外部へ出射する様子を示している(実際に
は、図13に示したようにX軸と小さな角度で出射して
いる光線である)。このように導光板52から出射する
光線のうち一部は集光パターン58を構成するプリズム
部58aによって屈折されてZX平面と平行な平面へと
集光され、一方向(ほぼX軸方向)に揃った光が得られ
る。また、プリズム部58aから横方向へ出射された一
部の光は隣接するプリズム部58aから再び導光板52
内部へ入射し、隣接するプリズム部58aの内面で全反
射して再び導光板52の下面へ戻る。こうして導光板5
2へ戻った光は導光板52内部で反射を繰り返しながら
再び出射面56から出て行く。従って、このような三角
プリズム状の集光パターン58によれば、出射面56か
らほぼXY平面と平行に出射された光をZX平面へと集
光し、その結果ほぼX軸方向に揃った光を得ることがで
きる。また、集光されなかった光は再度導光板52内へ
戻って再び出射されるので、光の利用効率も高い構成と
なっている。
【0048】なお、ここに示す三角形状の偏向パターン
57からも明らかなように、偏向パターン57は反射光
の全てを出射面56に垂直な方向へ偏向させるものであ
る必要はなく、少なくとも一部について出射面56と垂
直な方向へ偏向させるものであればよい。
【0049】図18は集光パターン58の別な具体的形
状を示す斜視図、図19(a)(b)は導光板52の下
面の一部破断した拡大図及び一部破断した拡大断面図で
ある。この面光源装置61にあっては、集光パターン5
8は導光板52の出射面56でX軸方向に一様なシリン
ドリカルレンズ形状に形成されており、偏向パターン5
7は導光板52の下面でシリンドリカルレンズ形状をし
た集光パターン58の焦点位置と一致するようにX軸方
向に沿って複数列設けられている。
【0050】前記のように導光板52は光の閉じ込め効
果が高いので、導光板52内の光は導光板52内部で反
射を繰り返し、偏向パターン57で反射されて全反射の
臨界角φを越えた時に出射面56と小さな仰角で外部へ
出射される。このとき光線はシリンドリカルレンズ形状
をした集光パターン58の焦点付近から反射されるの
で、集光パターン58を通過して外部へ出射される光線
は、図20(図18のC3−C3線に沿った部分拡大断
面図)に示すように、ZX平面へと集光され、結局導光
板52の出射面56からはほぼX軸方向に揃えられた光
が出射される。
【0051】(平均傾斜角)上記集光パターン58と偏
向パターン57とは、平均傾斜角を定義することによっ
て関係付けることができる。偏向パターン57の平均傾
斜角θx*とは、図21(a)に示すように、X軸方向を
基準とする各部分の傾斜角をθxi(i=1,2,…)と
し、対応する底辺の長さを△Xiとするとき、 Σ|θxi×△Xi|/Σ|△Xi| と定義される。但し、Σはiに関する総和であって、絶
対値について総和を求める。
【0052】同様に、集光パターン58の平均傾斜角θ
y*は、図21(b)に示すように、Y軸方向を基準とす
る各部分の傾斜角をθyj(j=1,2,…)とし、対応
する底辺の長さを△Yjとするとき、 Σ|θyj×△Yj|/Σ|△Yj| と定義される。このΣはjに関する総和であって、絶対
値について総和を求める。
【0053】図22(a)(b)(c)(d)は種々の
パターンの平均傾斜角θ*を示している。図22(a)
は傾斜角5゜の鋸刃状パターン、図22(b)は傾斜角
3゜の鋸刃状パターンであって、それぞれ平均傾斜角θ
*=5゜、θ*=3゜となる。また、図22(c)は傾斜
角5゜(底辺の長さ3Λ/8;Λは周期)と傾斜角3゜
(底辺の長さ5Λ/8)の三角波状パターンであって、
平均傾斜角θ*=3.75゜となる。さらに、図22
(d)のようなV溝ないし台形状のパターンでは、θ*
=3゜となる。なお、平坦面では平均傾斜角θ*は0゜
である。
【0054】この偏向パターン57の平均傾斜角θx*
集光パターン58の平均傾斜角θy*とを用いれば、偏向
パターン57と集光パターン58との関係は、集光パタ
ーン58の平均傾斜角θy*の方が偏向パターン57の平
均傾斜角θx*よりも大きいこと、すなわち、集光パター
ンの平均傾斜角θy*>偏向パターンの平均傾斜角θx*
あるということができる。
【0055】なお、この平均傾斜角は、上記のように平
面で構成された形状以外のパターンに拡張することがで
きる。例えば、任意の形状のパターンに内接又は外接す
る折れ線形状について平均傾斜角を求め、各折れ線の長
さをゼロに近づけてゆくときの平均傾斜角の極限値をそ
のパターンの平均傾斜角と定義することができる。ある
いは、図18に示したようなシリンドリカルレンズ形状
のパターンのような場合には、その両側に引いた接線に
よって三角パターンで近似して平均傾斜角を求めてもよ
い。また、微細でランダムな拡散パターンの場合では、
その拡散面の粗さと平均傾斜角とを関係付けることがで
きる。
【0056】(偏向パターン及び集光パターンの一般
化)本発明に係る面光源装置の導光板に設けられるパタ
ーンは上記平均傾斜角の概念を用いて一般化することが
できる。特に、偏向パターン57と集光パターン58と
は、外観上似ていたり、導光板52の同一面に形成され
ていたりして外観上区別しにくい場合があるので、平均
傾斜角により一般化する意味がある。
【0057】すなわち、本発明に係る面光源装置は、入
射側面53と平行な断面(YZ平面と平行な断面)にお
ける出射面56に設けられたパターンの平均傾斜角とそ
の対向面である下面に設けられたパターンの平均傾斜角
の和θy*(以下、Y軸方向の平均傾斜角ということがあ
る)が、入射側面53と出射面56に対して垂直な断面
(ZX平面と平行な断面)における出射面56に設けら
れたパターンの平均傾斜角と下面に設けられたパターン
の平均傾斜角の和θx*(以下、X軸方向の平均傾斜角と
いうことがある)よりも大きいことで特徴付けられる。
すなわち、Y軸方向の平均傾斜角θy*>X軸方向の平均
傾斜角θx*である。
【0058】(一般化の原理)導光板52のパターンを
上記のように一般化できる根拠を説明する。すなわち、
導光板52からの出射光が一方向に揃うためには、線状
光源54から入射した光線が導光板52内でどのように
方向を変えるとよいかを示す。まず、図23を説明す
る。図23においては、導光板52の左側側面(入射側
面53)に線状光源54が配置されているとする。線状
光源54の任意の点P1から出る光線の方向の領域は、
右半球全てを含み、図のR1の領域となる。この光線が
導光板52の左側側面上の点P2に入射すると、その光
線の方向はスネルの法則によりR2の領域に変換され
る。
【0059】一方、導光板52の下面の点Q1で反射さ
れる光線のうち、導光板52の表面から出射可能な光線
の方向の領域はR3の領域となる。この光が導光板52
の上面の点Q2から出射されると、光線の取り得る方向
の領域はスネルの法則によりR4となる。
【0060】導光板52から出射される光の方向が一方
向に揃うためには、点Q2から出射される光線の方向は
斜線を施した領域r4内でなくてはならない。これに対
応する点Q1からの光線の方向は斜線を施したr3の領
域となる。すなわち、導光板52中の光線の方向をR2
からr3に変換することにより、出射光は一方向に揃う
ことになる。ここで、領域R2とr3の関係を考えるた
め、各点P1,P2,Q1を原点Oにとり、各領域R1
〜R3を重ね合わせた図24を示す。導光板52中で反
射を繰り返すことにより、導光板52中の光線が図24
の領域R2から領域r3へ移動すればよい。以下におい
ては、このような図を用いて平均傾斜角と出射光の指向
性との関係を検討する。
【0061】図25はX軸方向の平均傾斜角θx*が有限
値で、Y軸方向の平均傾斜角θy*が0(θx*>0、θy*
=0)の面光源装置62を示している。例えば、導光板
52の下面にY軸方向に一様なパターン65aが形成さ
れ、上面が平滑な場合である。このような面光源装置6
2においては、図24に対応する図(以下、このような
図を光線方向追跡図という)は図26のようになる。図
26においては光線の方向の変化する様子を黒丸で表わ
している。導光板52中で初めに領域R2内にあった光
線は、Y軸方向には拡散ないし偏向されないので、導光
板52下面のパターンにより反射される度に図26内で
X軸方向左側へ少しずつ移動し、領域R3内へ侵入した
時に導光板52上面から出射される。従って、導光板5
2から出射される光線は領域R3内の斜線を施した領域
の光となり、Y軸方向に集光機能が働かないので、導光
板52から出射される光線は図25に矢印で示すように
Y軸方向に広がってしまう。
【0062】図27はX軸方向の平均傾斜角θx*とY軸
方向の平均傾斜角θy*がほぼ等しい(θx*≒θy*>0)
面光源装置63を示している。例えば、導光板52の下
面にランダムな拡散パターン65bが形成され、上面が
平滑な場合である。このような面光源装置63において
は、図24に対応する光線方向追跡図は図28で表わさ
れる。導光板52中で初めに領域R2内にあった光線
は、図28に示すようにランダムに方向を変え、領域R
3内へ侵入した時点で導光板52上面から出射される。
このため光線はX軸方向及びY軸方向に広がってしま
い、パターンによる拡散の度合いが大きいと従来例の拡
散層のように領域R3の全体に広がってしまう。この結
果、導光板52から出射される光線は図27に矢印で示
すようにランダムに広がる。
【0063】図29はX軸方向の平均傾斜角θx*よりも
Y軸方向の平均傾斜角θy*が大きい(0<θx*<<θy*
面光源装置64を示している。例えば、導光板52の下
面にX軸方向よりもY軸方向で拡散が強いパターン65
cが形成され、上面が平滑な場合である。このような面
光源装置64においては、図24に対応する光線方向追
跡図は図30で表わされる。導光板52中で初めに領域
R2内にあった光線は、図30に示すようにX軸方向に
少し方向を変える間にY軸方向に激しく方向を変化させ
る。このため光線がX軸方向で領域r3を通過する間に
光線の方向はY軸方向に何度も移動し、その間に領域r
3内に落ち込む。従って、導光板52中の光線は領域r
3内に集められた状態で導光板52上面から領域r4へ
と出射され、導光板52から出射される光線は図29に
矢印で示すようにほぼX軸方向に揃えられる。
【0064】以上説明したように、導光板52の上面及
び下面のうち少なくとも一方にパターンを設け、YZ平
面と平行な断面における平均傾斜角θy*がZX平面と平
行な断面における平均傾斜角θx*よりも大きくなるよう
にすれば(特に、平均傾斜角θx*を小さくすることによ
り)X軸方向に揃った光線を導光板52の表面から出射
することができることが説明された。
【0065】(パターン周期と導光板の厚みとの関係)
また、導光板52の入射側面53と平行な断面における
導光板52のパターン66の周期Λは、導光板52の厚
みT(最も厚い箇所の厚み)の1/10以下にすること
が望ましい。図31(a)はパターン周期Λが大きな導
光板52の入射側面53と平行な断面(YZ平面と平行
な断面)を示している。このように導光板52の厚みT
に比べてパターン周期Λが大きいと、図31(a)に示
すように同じ場所で反射を繰り返す光線F7が生じ、場
所により光のムラを生じさせる。さらには、図31
(b)の光線方向追跡図に示すように、図30に示した
ような光線のY軸方向における振動が正常に動作しなく
なり、光線が揃わなくなる。従って、YZ方向における
パターン66の周期Λは十分に小さくする必要がある。
この目安としては、導光板52の厚みTの1/10以下
にすることが望ましく、その場合には、図32に示すよ
うに光線がY方向に散らばって光のムラが発生しなくな
る。
【0066】(反射板)図33は、偏向及び集光を行な
うパターンを形成された導光板52の下面に大部分の光
を正反射させる反射板68を付設した面光源装置67を
示す。この面光源装置67のように、導光板52の下面
に反射板68を付設すると、光の利用効率が高くなる。
また、反射板68として拡散反射板を用いると、光線が
出射面56の垂線となす角度が反射板68へ入射する前
と反射板68で反射した後とで変化するので、前記領域
r3に入らない光が発生する。従って、反射板68は光
を正反射するものを用いるのが良い。
【0067】(導光板におけるパターンの配置)導光板
52のパターンは、X軸方向の平均傾斜角θx*よりもY
軸方向の平均傾斜角θy*が大きくなっていれば、導光板
52の上下両面に設けていても、導光板52の上面の
み、もしくは下面のみに設けていてもよい。
【0068】しかし、X軸方向に一様なパターン(集光
パターン58)とY軸方向に一様なパターン(偏向パタ
ーン57)とを同一面に作製することは、2次元加工が
必要なため難しい(図37参照)。従って、導光板52
の製作を容易にし、加工コストを安価にするためには、
図18や図33に示したように上面に集光パターン58
を設け、下面に偏向パターン57を設けてもよく、ある
いは図34に示す面光源装置69のように上面に偏向パ
ターン57を設け、下面に集光パターン58を設けても
よい。
【0069】もっとも、導光板52からX軸方向へ出射
された光線をZ軸方向へ向けるため、図35のように導
光板52の上にプリズムシート70を置くことが考えら
れる。このプリズムシート70は偏向パターン57と同
じくY軸方向に一様となっているため、プリズムシート
70と偏向パターンの周期が近いとモアレ縞が発生する
恐れがある。この場合、偏向パターン57とプリズムシ
ート70の距離を大きくするとモアレ縞がぼやけて小さ
くなることが知られているので、図35のように偏向パ
ターン57を下面に設け、集光パターン58を上面に設
けるのが好ましい。
【0070】また、図36は導光板52の下面に偏向パ
ターン57と集光パターン58を一緒にしたパターン7
2を形成した面光源装置71を具体的に示す斜視図であ
る。このパターン72は、ZX方向の断面では平均傾斜
角θx*が小さな偏向パターン57となっており、YZ方
向の断面では平均傾斜角θy*が比較的大きな集光パター
ン58となっている(下面のパターン形状については、
図37参照)。
【0071】このようなパターン72を導光板52の一
面のみに形成する場合には、導光板52の下面に設ける
のが好ましい。つまり、導光板52の上にプリズムシー
トやLCDパネル等を置く場合には、当該パターン72
の周期がプリズムシートやLCDパネルの周期に近いと
モアレ縞を発生する恐れがある。その場合、パターン7
2とプリズムシートやLCDパネル等との距離を遠ざけ
るとモアレ縞がぼやけて小さくなることが知られている
から、当該パターン72を導光板52の下面に設けてプ
リズムシートやLCDパネルとの距離を大きくし、モア
レ縞が発生しないようにすれば、画像表示装置等の画質
を向上させることができる。
【0072】また、図37に示すように導光板52の上
面に集光パターン58と偏向パターン57を一緒にした
パターン72を形成してもよい。この場合には、導光板
52の下面からの出射を防止するため、導光板52の下
面に正反射する反射板68を設けるのが望ましい。
【0073】また、導光板52の上面にX軸方向のパタ
ーン(偏向パターン57)が設けられていても、X軸方
向の平均傾斜角θx*は比較的小さいため、面光源装置7
3の性能をあまり劣化させることはない。また、Y軸方
向パターン(集光パターン58)が上面にあると、当該
パターンの傾きのために前記領域r3の光は導光板52
の上面では図38(a)(b)に示すように領域r4と
領域r5とに分れる。このうち領域r5の光は導光板5
2内に再入射されるので、出射光は領域r4の方向の光
のみとなる。
【0074】図39に示すものは本発明に係るさらに別
な面光源装置74を示す斜視図である。この面光源装置
74にあっては、導光板52の上面にはX軸方向に一様
な集光パターン58が形成されており、下面には任意方
向の断面における平均傾斜角がほぼ等しく(θx*≒θ
y*)、かつ小さな拡散パターン75が設けられている。
この拡散パターン75はランダムなパターンであって、
例えば導光板52の下面に微細な凹凸加工を施したり、
光拡散性の塗料を塗布したりして容易に形成することが
できるが、従来例の拡散層とは異なり、その平均傾斜角
は小さなものとなっている。すなわち、導光板52の下
面はランダムではあるが、緩やかに(あるいは、浅く)
微細な凹凸加工等が施されている。
【0075】しかして、図40に示すように、全反射の
臨界角φで導光板52の下面へ入射した光線は、導光板
52下面の拡散パターン75によって臨界角φを中心と
して小さな散乱角で反射され、臨界角φを越えた光線は
出射面56から導光板52の上面とほぼ平行な方向へ出
射される。これに対し、従来の拡散層では、広い範囲に
光線を散乱させるので、導光板52の上面からは180
゜の広がりであらゆる方位へ出射される。
【0076】また、平均傾斜角について言えば、下面の
X軸方向における平均傾斜角θxd*とY軸方向における
平均傾斜角θyd*は等しく(θxd*=θyd*)、上面のX
軸方向における平均傾斜角θxu*=0あるから、 上面と下面におけるX軸方向の平均傾斜角の和θx*=θ
xd* 上面と下面におけるY軸方向の平均傾斜角の和θy*=θ
yu*+θyd* は、θx*<θy*という関係を満足している。
【0077】(ZX平面と平行な断面におけるパター
ン)導光板52のZX平面と平行な断面におけるパター
ン(X方向パターンという)76は図41に示すような
三角波状が好ましい。これは図18等に示した三角波状
の偏向パターン57と一致する。X方向パターン76に
よる拡散度合いは、1回の反射による光線の方向変換の
平均値と考えることができる。従って、線状光源54か
ら導光板52中に入射した光をなるべく多く導光板52
上面の出射面56から出射させるためには、ある程度以
上の拡散度合いが必要となる。
【0078】ここで、同じ平均傾斜角θx*を有する三角
波状のX方向パターン76(図42)とV溝状(もしく
は台形状)のX方向パターン77(図44)とを考え
る。この2つのパターン76,77は等しい平均傾斜角
θx*=θxを有しており、同じ拡散度合いのパターンで
あるが、三角波状のX方向パターン76では図42に示
すように1/2の光が2θxだけ方向を変えるのに対
し、V溝状のX方向パターン77では図44に示すよう
に1/4の光が4θxだけ方向を変える。従って、いず
れのX方向パターン76,77も同じ拡散度合いであっ
て、同程度の光量が導光板52の上面から出射される。
しかし、三角波状のX方向パターン76では図43の光
線方向追跡図(丸数字は光線の方向の移動する順序を示
している)に示すように光線の方向はほぼ一定間隔で移
動するので、確実に領域r3に入って、領域r4の狭い
領域から出射される。これに対し、V溝状のパターンで
は図45の光線方向追跡図に示すように、光線は移動し
なかったり大きく移動したりするため、領域r3を飛び
越える場合がある。従って、三角波状のX方向パターン
76の方が導光板52から出射される光線の方向を揃え
る効果が高い。
【0079】図46に示すものは本発明に係るさらに別
な面光源装置78を示す斜視図である。この面光源装置
78は導光板52の下面に反射板68を備えており、当
該反射板68の上面には入射側面53と垂直なX軸方向
に一様な拡散パターン79が形成されている。なお、拡
散パターン79の形状は任意のものでよい。
【0080】しかして、導光板52の下面から出た光線
は反射板68で反射されて導光板52内に戻る際、反射
板68の拡散パターン79によってY軸方向に拡散され
る。よって、導光板52内の光線のY軸方向の拡散をよ
り激しくすることができ、導光板52中の光を領域r4
内に集める効率が向上する(図30参照)。
【0081】図47に示すものは本発明に係るさらに別
な面光源装置80を示す斜視図である。この面光源装置
80は、線状光源54の配置されている入射側面53以
外の側面に対向させて光を正反射する側面反射板81を
設けたものである。
【0082】側面反射板81を設ければ、図48に示す
ように、導光板52内を反射しながら側面に達し、導光
板52の側面から外部へ漏れた光F8を側面反射板81
で反射させることによって導光板52内へ戻すことがで
きる。従って、出射面56以外から漏れ出る光を減少さ
せることができ、出射面56からより多くの光を取り出
すことができる。また、この側面反射板81は光を正反
射するから、導光板52の設計が容易になる。
【0083】また、側面反射板81を設けた場合には、
図49に示すように、X方向パターン82(偏向パター
ン57)はX軸方向において左右対称な形状にしておく
のが望ましい。左右対称な形状にしてあれば、線状光源
54から出た光を出射面56から一方向に揃えて出射さ
せられるだけでなく、側面反射板81で反射して導光板
52内に戻った光も一方向に揃えて出射面56から出射
させられることができ、側面反射板81で反射した光も
利用可能になって光の出射効率を向上させることができ
る。
【0084】図50は本発明に係るさらに別な面光源装
置83を示す斜視図である。この面光源装置83にあっ
ては、くさび形をした導光板52を用いている。導光板
52の上面にはX方向に一様な集光パターン58が形成
されており、傾斜した下面は平滑に形成されている。こ
のようなくさび形をした導光板の場合には、その上面に
対する下面のなす角度を平均傾斜角と考えることができ
る。この面光源装置83にあっては、下面の傾きによっ
て光が全反射しながらX方向へ進行するに従って出射面
56の垂線との角度が次第に小さくなり、全反射の臨界
角を越えると出射面56から小さな仰角で光が出射さ
れ、さらに集光パターン58によりY方向に集光され
る。従って、導光板52の出射面56からはX軸方向に
揃った光線が出射される。また、この導光板52は入射
側面53と対向する側面を持たないので、導光板52に
入射した光は高い出射効率で出射面56から出射され
る。なお、この導光板52の下面や側面に光を正反射す
る反射板を設けてもよい。
【0085】図51は本発明に係るさらに別な面光源装
置84を示す側面図である。この面光源装置84におい
ては、導光板52の下面に鋸刃状の偏向パターン57を
設け、その斜面57aを線状光源54の方向に向けてい
る。このような形状の偏向パターン57によれば、光源
側からの光を反射させる面積が大きくなるので、より多
くの光量を出射面56から取り出すことができる。特
に、側面反射板を用いない場合に有効である。
【0086】(端の暗部の解消方法)導光板52の入射
側面53が出射面56と垂直で平坦になっていると、図
52に示すように、線状光源54から導光板52へ最も
大きな角度βで入射した光線が導光板52の出射面56
から出るまでの部分は光の出射されない暗部Dとなる。
【0087】この暗部Dを小さくするためには、図53
に示すように、例えば導光板52の入射側面53をV溝
状カット85を設けて入射側面53を出射面56と垂直
な方向から傾斜させるとよい。あるいは、図54に示す
ように、入射側面53に光学的なパターン86を設けて
大きな角度で光線が入射側面53から入射できるように
すれば、暗部Dを小さくできる。
【0088】(L型光源を用いた面光源装置)図55は
本発明に係るさらに別な面光源装置87を示す斜視図、
図56はその平面図である。この線状光源54は、2辺
に沿ったL型をしている。従って、1枚の導光板52に
本発明の条件に一致するようなパターンを形成すること
ができない。このため、直角三角形平板状をした2枚の
導光板52a,52bを組み合せて四角平板状にしてい
る。各導光板52a,52bの入射側面53は線状光源
54の対応する辺に対向しており、それぞれ上面の集光
パターン58は各入射側面53と垂直な方向で一様なパ
ターンとなっており、下面の偏向パターン57は各入射
側面53と平行な方向で一様なパターンとなっている。
【0089】しかして、この面光源装置87にあって
は、各導光板52a,52b毎に入射側面53から入射
した光線は出射面56から一方向に揃えて出射されてお
り、図55に示すように面光源装置87全体としては、
直交する2方向にそれぞれ方向の揃った光線を出射して
いる。
【0090】しかし、この面光源装置87のように各導
光板52a,52bを三角形板状にすると、導光板52
a,52b同志を対向させている側面88(境界面)が
いずれも入射側面53に対して傾斜する。このように側
面88が斜めになっていると、図56に破線で示すよう
に当該側面88で反射した時に光線が大きく方向を変え
ることになる。この結果、この反射光は前記領域r3内
に入らなくなり、指向性が低下する。従って、導光板5
2a,52bの間の境界面に位置する側面88には光吸
収性の塗料などを塗布しておくのが好ましい。
【0091】また、図57に示すものはL型の線状光源
54を用いた別な実施形態の面光源装置89である。こ
の実施形態では、導光板52a,52bどうしの境界面
を構成する側面88を階段状にすることにより、全ての
側面が入射側面53と平行もしくは垂直になるようにし
ている。従って、境界面の側面88で反射して光線が大
きく方向を変えるのを防止でき、光の出射効率を高める
ことができる。なお、この境界面に位置する階段状の側
面88は、鏡面加工して正反射面とするか、光吸収性塗
料や遮光性塗料等を塗布して、導光板52a,52b間
で光線が行き来しないようにするとよい。
【0092】図58に示すものはL型の線状光源54を
用いた別な実施形態の面光源装置90である。この実施
形態では、四角平板状をした導光板52の対角線方向に
集光パターン58と偏向パターン57が設けられている
(図58には偏向パターン57は示していないが、集光
パターン58と直交する方向に設けられている)。ま
た、導光板52の線状光源54と対向する入射側面53
には光学的パターン91が形成されている。しかして、
2つの入射側面53から導光板52内に入射する光線
は、光学的パターン91により導光板52内で重ね合わ
されて導光板52内で対角方向の光線となる。従って、
L型の線状光源54であっても、直線状の線状光源54
と同様に出射光線を一方向に揃えることができる。
【0093】図59に示すものはL型の線状光源54を
用いた別な実施形態の面光源装置92である。この実施
形態でも、四角平板状をした導光板52の対角線方向に
集光パターン58と偏向パターン57が設けられてい
る。また、導光板52の線状光源54と対向する入射側
面53には回折格子93が粘着されている。しかして、
2つの入射側面53から導光板52内に入射する光線
の、回折格子93による回折方向が導光板52の対角方
向を向くようにしてある。従って、L型の線状光源54
であっても、直線状の線状光源54と同様に出射光線を
一方向に揃えることができる。
【0094】図60に示すものはL型の線状光源54を
用いた別な実施形態の面光源装置94である。この実施
形態では、四角平板状をした導光板52の入射側面53
を三角波形状に形成し、入射側面53の一方の向きの面
には反射ミラー95を設けてあり、反射ミラー95の設
けられていない透明な面96は互いに平行になってい
る。しかして、線状光源54から出た光線は、入射側面
53の反射ミラー95で反射された後、あるいは直接
に、入射側面53の透明な両96から導光板52内へ入
射する。これによって、導光板52内へ入射する光線は
導光板52の対角線方向へ揃えられ、導光板52の上面
からは対角方向に揃った光線が出射される。
【0095】(プリズムシートによる出射方向の変換)
図61は導光板52の出射面56と対向させてプリズム
シート70を配設した面光源装置97を示す側面図であ
る。導光板52の出射面56からは、出射面56とほぼ
平行にX軸方向に揃った光線が出射されるが、導光板5
2の上にプリズムシート70を配置することにより、導
光板52からほぼX軸方向へ出射された光線を面光源装
置97と垂直なZ軸方向へ方向変換することができる。
このプリズムシート70は面光源装置97からの光の出
射方向(X軸方向)に対してほぼ垂直な方向(Y軸方
向)に一様なパターンを有している。
【0096】通常用いられているプリズムシート70の
プリズムパターン70aの底角は45゜から50゜くら
いであるが、このプリズムシート70を用いると、図6
2に示すように、プリズムシート70通過後に光線がプ
リズムシート70と垂直になるようにするためには、導
光板52から出射される光線の出射面56に対する仰角
が60゜くらいに大きくなる。そこで、このような光を
出射させるように導光板52を設計すると、前記領域r
3及び領域r4が大きくなって指向性が悪くなる。
【0097】そこで、図63に示すように、プリズムシ
ート70のプリズムパターン70aの底角を70゜くら
いにすると、導光板52から出射される光線の出射方向
が出射面56となす仰角は30゜くらいとなる。従っ
て、プリズムパターン70aの底角を特に70゜くらい
にすることにより領域r3及び領域r4を小さくするこ
とができ、面光源装置97から出射される光線の方向を
揃えることができる。
【0098】逆に、プリズムパターン70aの底角とし
て必要な値を求めてみると、60゜以上必要なことが分
かる。つまり、本発明に用いられる導光板52のように
出射光の方向が、プリズムシート70の裏面に対して垂
直な方向より平行な方向に近い場合(導光板52の上面
に対する出射光の仰角が45゜以下)には、この光線を
垂直な方向に偏向させようとすれば、スネルの法則よ
り、プリズムパターン70aの底角は60゜以上必要に
なる。すなわち、プリズムシート70の屈折率が小さく
なると、スネルの法則よりプリズムパターン70aの底
角を大きくする必要があり、一方、プリズムシート材料
である紫外線硬化樹脂等の屈折率は1.59が限度であ
るので、プリズムシートの屈折率を1.59とすると、
上記のようにプリズムパターン70aの底角としては少
なくとも60゜以上必要となる。
【0099】図64は本発明に係る面光源装置に用いる
プリズムシート70の別な構造を示す。上記のようにプ
リズムパターン70aの底角を70゜くらいにすると、
プリズムパターン70aの頂角は40゜ぐらいになり、
プリズムシート70に傷が付き易くなる。そこで、この
実施形態では、プリズムパターン70aの頂点を平らに
鈍らせ、プリズムシート70に傷が付きにくくしてい
る。このとき、図64に示すように、プリズムパターン
70aのうち光の通過しない領域だけを平らにすれば、
プリズムシート70の光学特性を維持しつつプリズムシ
ート70を丈夫にすることができる。
【0100】図65は本発明に係るさらに別な面光源装
置98を示す概略側面図である。通常は導光板52から
は、線状光源54から遠ざかる方向に向けて光線が出射
されるので、垂直方向への偏向に用いるのはプリズムシ
ート70の光源から遠い側の斜面である。従って、この
プリズムシート70では、光源から遠い側の斜面の底角
γを45゜以上、好ましくは60゜以上の角度とし、光
源に近い側の斜面を小さな底角としている。
【0101】しかして、光線を曲げるために必要な側の
斜面は十分な大きさの底角γを有しているから、出射面
56に対して小さな仰角で出射された光線を上方へほぼ
垂直に曲げることができる。それにも拘らず、図65に
想像線で示したように等しい底角を持つ左右対称なプリ
ズムパターンと比較すると頂角が非常に小さくなるの
で、プリズムシート70が破損しにくくなる。
【0102】また、図66に示すものはプリズムシート
70と共に側面反射板81を有する面光源装置99であ
る。この場合には、光源側から光が出射されるだけでな
く、側面反射板81で反射された光線が光源側へ向けて
戻る。したがって、この場合には、プリズムパターン7
0aが左右対称な形状のプリズムシート70を用いるこ
とにより、側面反射板81で反射された後に導光板52
の出射面56から出射された光線も上方へ偏向させるこ
とができる。
【0103】なお、プリズムシート70の周期は、導光
板52のX方向パターンもしくは偏向パターンの周期の
整数倍又は整数分の1にならないようにすることによ
り、モアレ縞の発生を防止することができる。
【0104】(画像表示装置)図67に示すものは本発
明の一実施形態によるカラー画像表示装置110であ
る。これは線状光源54、リフレクタ55、導光板52
からなる面光源装置102の上に、回折格子109を配
置し、その上方に微小レンズからなるマイクロレンズア
レイ103を配置し、その上方にカラー表示用のLCD
パネル104を配置したものである。このLCDパネル
104はカラーフィルタを有していて赤(R)、緑
(G)、青(B)の各画素から構成されている。マイク
ロレンズアレイ103を構成する微小レンズは、幾何学
的には、それぞれLCDパネル104の各画素の開口部
分105と1対1に対応するように配列されている。
【0105】しかして、図68に示すように、面光源装
置102から出射された光は大きな角度で回折格子10
9に入射する。回折格子109を透過した光は、回折格
子109により各色毎に異なる方向へ回折させられ、マ
イクロレンズアレイ103により対応する色の画素に集
光される。この場合、本発明に係る面光源装置102を
用いれば、一方向に揃った光を回折格子109へ入射さ
せることができるので、カラーフィルタによる輝度低下
の防止を効果的に行える。しかも、回折格子109の波
長による回折角の違いは、回折角が大きいほど大きくな
る。従って、この面光源装置102のように、面光源装
置102の光を回折格子109へ斜めに入射させること
により光の色分離が容易になる。
【0106】(ブラックマトリックスの位置)従来のL
CDパネルでは、2枚のガラス板の間にブラックマトリ
ックスを形成し、ブラックマトリックスで光を遮断し、
配線付近のオン、オフ特性の悪い液晶層やTFTに光を
当てないようにしてLCDパネルの光学特性を維持して
いる(図7参照)。本発明に係る面光源装置102のよ
うに、マイクロレンズアレイ103を用いて画素開口部
分105に光を精度良く、確実に集光させることができ
る場合には、図69に示すように、ブラックマトリック
ス106は無くしても差し支えない。
【0107】内部のガラス基板間にブラックマトリック
スを設けないことによって、画素開口部分の外側を通る
光線が多少とも発生した場合には、図70に示すよう
に、LCDパネル104のガラス板上面にブラックマト
リックス117を設ければ、対処することができる。こ
の場合でも、ブラックマトリックスをLCDパネル10
4の内部に設けるよりも、LCDパネル104の外部に
設ける方が、カラーフィルタ等と同時にパターニングす
る必要がなくなるので、ブラックマトリックスの作製が
容易になる。
【0108】また、一方向に揃えた光のままでLCDパ
ネル104に透過させる構造の場合には、図71に示す
よう、ブラックマトリックス117をLCDパネル10
4のガラス板下面に設けてもよい。
【0109】また、図72に示すものは、LCDパネル
104のブラックマトリックスと対向させて拡散板11
5にもブラックマトリックス118を設けた実施形態で
ある。このような構成によれば、隣接する画素からの光
を発生する部分をブラックマトリックス118で覆うこ
とになり、画素どうしのぼやけを小さくすることができ
る。このようなブラックマトリックス118は、図73
に示すように拡散板115の上下両面に設けてもよい。
【0110】さらに、図74に示すものは、LCDパネ
ル104のガラス板間に設けられているブラックマトリ
ックス106と対向させて当該ガラス板の上面にもブラ
ックマトリックス117を設けた画像表示装置である。
このような構成によれば、角度の大きな出射方向の光を
ブラックマトリックス117でカットすることができる
ので、LCDパネル104により面光源装置102の一
方向指向性をより高めることができる。また、拡散板1
15を用いる場合には、図72の場合と同様の理由によ
り、画素どうしのぼやけを小さくすることができる。こ
のようなブラックマトリックス117は、図75に示す
ようにLCDパネルの上下両面に設けてもよい。ブラッ
クマトリックスを2面以上に設けると、1面に設けたの
と比較して、指向性が高くなり、画素の重なりが減少す
る。
【0111】(現金自動入出装置)図76は本発明の画
像表示装置を用いた現金自動入出装置(ATM装置)1
19を示す斜視図である。このような現金自動入出装置
119の操作画面120は、隣の人からは見えないよう
にすることが望ましい。このため、この現金自動入出装
置119に用いる画像表示装置121では、出射する光
を使用者にだけ見えるようにするため、図77に示すよ
うに使用者に向けて出射光を絞っている。
【0112】通常の人のサイズで考えると、図78に示
すように、どれほど隣の人が近づいても、正面から見て
いる人(使用者)がいる限り、30゜以上傾いた方向か
ら見ることになる。すなわち、操作画面120と使用者
との距離をH=55cmとし、隣の人との間隔をE=3
0〜35cmとすると、隣の人は操作画面120の正面
から30゜以上傾いた方向から見ることになる。よっ
て、この範囲(一30゜〜30゜)外での光強度を正面
の1/5以下に落とすようにすれば、隣の人からはほと
んど見えなくなる。
【0113】図79は、図77に示したように画面から
の光を絞るための構成を示す図であって、LCDパネル
104の上にレンズ122を配置したものである。ま
た、レンズ122は図80に示すようにLCDパネルの
下側に配置してもよい。さらには、図81に示すよう
に、レンズとして、フレネルレンズ123を用いれば、
レンズ部分を薄くすることができる。
【0114】しかして、図79〜図81のような構成に
よれば、画像表示面上における輝度ピークの方向が画像
表示面上の場所によって異なり、画像表示面よりある距
離離れた一点(例えば、使用者の頭部位置)に向くこと
になる。
【0115】本発明の画像表示装置121によれば、一
方向に光が出射されているので、レンズを用いることに
より、上記のように容易に光の出射方向を絞ることがで
きる。また、このような構成の画像表示装置は、現金自
動入出装置以外にも、他人から見られたくない用途、例
えば遊戯台やゲーム機などにも用いることができる。
【0116】(カーナビゲーションシステム)図82は
カーナビゲーションシステムを搭載した車両124を示
している。通常、カーナビゲーションシステムのディス
プレイ125は運転席と助手席との間に設置されている
から、運転者は斜め方向から見ることになる。しかし、
従来の液晶ディスプレイは斜め方向からは見にくかっ
た。このため本発明のカーナビゲーションシステムにお
いては、ディスプレイ125が斜め方向から見え易いよ
うにしている。
【0117】すなわち、このカーナビゲーションシステ
ムに用いるディスプレイ125では、斜め方向へ向けて
光を出射している。図83(a)はそのための画像表示
装置126の構成を示す図であって、LCDパネル10
4の前面に回折格子127を設けることにより斜め方向
(運転席側)へ画面から光を出射するようにしている。
また、図83(b)に示す画像表示装置126では、L
CDパネル104の前面にプリズム板128を配置し、
左右両側へ画面から光を分岐させて出射し(すなわち、
輝度ピーク方向が分岐して2方向になる)、運転席と助
手席と両側から見え易いようにしている。あるいは、図
83(c)はプリズムシートを用いない面光源装置から
の光をLCDパネル104に斜めに透過させ、そのまま
画像として斜め方向へ出射させるようにした画像表示装
置126である。
【0118】しかして、図83(a)や図83(b)の
方法では、回折格子127やプリズム板128からの出
射光輝度ピークの方向が、入射光輝度ピークの方向及び
パターン面垂直方向と異なる方向を向くことになる。こ
れに対し、図83(c)の方法では、LCDパネル10
4からの出射光輝度ピークの方向は、パネル面垂直方向
とは異なるが、入射光輝度ピークの方向とはほぼ同じに
なっている。
【0119】(車両等の液晶表示器)最近では、電車等
の車両129の扉130の上の空間を利用して各種液島
表示器131を設置している例がある。このような場
合、乗客は下方から斜めに見上げるようになり、しかも
液晶表示器131は設置の都合上から下向きになってい
ないことが多いため、非常に見づらい。従って、このよ
うな場合には、図84のような構成によって上方へは余
り光を出射させず、主として斜め下方へ出射させること
により、車内からの視認性を高めることができる。その
ためには、LCDパネル104の前面に配置する光学的
シート(図示せず)、例えば回折格子やプリズムシート
等のパターンを上下方向で非対称にしておけばよい(図
83(a)参照)。
【0120】この結果、LCDパネル104及び光学的
シートを通過した出射光は、光学的シートヘの入射光に
比べ、画像表示面に垂直な方向より下方向の光量が大き
くなる。特に、水平線より下方へ出射される光量が、水
平線より上方へ出射される光量の3倍以上にすることに
より下方から見やすくなる。このとき下方向への光強度
は上方向の1.5倍となる。
【0121】また、このような下方へ強く光を出射する
画像表示装置を用いた液晶表示器は、図示しないが、飛
行機用、船舶用、室内用の液晶表示装置にも有用である
ことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は直下型面光源装置の正面図及び
断面図である。
【図2】エッジライト型面光源装置の一部破断した分解
斜視図である。
【図3】(a)(b)はいずれも導光板に設けられた拡
散層のパターンを示す図である。
【図4】(a)は導光板に設けられた別な拡散層を示す
導光板の下面図、(b)は(a)のC1−C1線断面図
である。
【図5】同上の導光板の作用説明図である。
【図6】同上の面光源装置から出射される光の指向特性
を示す図である。
【図7】液晶表示パネルの構造を示す分解斜視図であ
る。
【図8】画像表示装置においてブラックマトリックスに
よる輝度低下を防止する構造と、拡散板により斜め方向
での輝度を高くした構造を示す概略断面図である。
【図9】画像表示装置の表示面からの光の出射角と輝度
との関係を示す図である。
【図10】拡散板を用いて画像表示装置の斜め方向への
輝度を高くした場合の問題点を説明する図である。
【図11】カラーフィルタによる輝度低下を防止する方
法を示す概略図である。
【図12】本発明に係るエッジライト型の面光源装置の
構成を示す概略斜視図である。
【図13】同上の面光源装置における偏向パターンの作
用説明図である。
【図14】(a)(b)(c)は同上の面光源装置にお
ける偏向パターン及び集光パターンの作用説明図であ
る。
【図15】別な形態の線状光源を備えた面光源装置を示
す斜視図である。
【図16】具体的形状の集光パターン及び偏向パターン
を備えた面光源装置を示す斜視図である。
【図17】図16のC2−C2線に沿った断面の一部を
拡大した図であって、同上の集光パターンの作用説明図
である。
【図18】別な具体的形状の集光パターンを備えた面光
源装置を示す斜視図である。
【図19】(a)(b)は同上の導光板の一部を拡大し
て示す下面図及び断面図である。
【図20】図18のC3−C3線に沿った断面の一部を
拡大した図であって、同上の集光パターンの作用説明図
である。
【図21】(a)(b)は偏向パターンの平均傾斜角と
集光パターンの平均傾斜角を説明するための図である。
【図22】(a)〜(d)は種々の形状をしたパターン
の平均傾斜角を示す図である。
【図23】線状光源から出射された光線、導光板中に入
射した光線、導光板の下面で反射した出射可能な光線、
及び導光板の出射面から出射する光線の方向を示す図で
ある。
【図24】線状光源から出射された光線の方向、導光板
中に入射した光線の方向、及び導光板の下面で反射した
出射可能な光線の方向を重ね合わせて示す図である。
【図25】Y軸方向の平均傾斜角が0のパターンを有す
る面光源装置を示す斜視図である。
【図26】同上の面光源装置における光線方向追跡図で
ある。
【図27】X軸方向の平均傾斜角とY軸方向の平均傾斜
角がほぼ等しいランダムなパターンを有する面光源装置
を示す斜視図である。
【図28】同上の面光源装置における光線方向追跡図で
ある。
【図29】X軸方向の平均傾斜角よりもY軸方向の平均
傾斜角が大きいパターンを有する面光源装置を示す斜視
図である。
【図30】同上の面光源装置における光線方向追跡図で
ある。
【図31】(a)は望ましくないパターン周期の導光板
における光線の挙動を示す図、(b)はその光線方向追
跡図である。
【図32】望ましいパターン周期の条件を傭えた導光板
における光線の挙動を示す図である。
【図33】下面に反射板を備えた面光源装置を示す斜視
図である。
【図34】本発明に係るさらに別な面光源装置を示す斜
視図である。
【図35】上方にプリズムシートを重ねた面光源装置を
示す斜視図である。
【図36】本発明に係るさらに別な面光源装置を示す斜
視図である。
【図37】本発明に係るさらに別な面光源装置を示す斜
視図である。
【図38】(a)(b)は導光板の上面に集光パターン
が存在する場合における、上面から出射される光線の領
域を示す斜視図及び正面図である。
【図39】本発明に係るさらに別な面光源装置を示す斜
視図である。
【図40】同上の面光源装置における拡散パターンの作
用説明図である。
【図41】導光板の下面に設けられた三角波状の偏向パ
ターンを示す一部破断した拡大側面図である。
【図42】同上の偏向パターンの作用説明図である。
【図43】同上の偏向パターンを有する導光板の光線方
向追跡図である。
【図44】導光板の下面に設けられたV溝状(もしくは
台形状)の偏向パターンの作用説明図である。
【図45】同上の偏向パターンを有する導光板の光線方
向追跡図である。
【図46】パターンを設けられた反射板を備えた面光源
装置の斜視図である。
【図47】側面反射板を傭えた面光源装置を示す斜視図
である。
【図48】側面反射板の作用説明図である。
【図49】側面反射板と偏向パターンとの関係を説明す
る図である。
【図50】本発明に係るさらに別な、くさび形の導光板
を備えた面光源装置を示す斜視図である。
【図51】偏向パターンの別な形状を示す側面図であ
る。
【図52】面光源装置の端に発生する暗部を説明する概
略図である。
【図53】導光板の端に発生する暗部を小さくするため
の入射側面の構造を示す側面図である。
【図54】導光板の端に発生する暗部を小さくするため
の入射側面の別な構造を示す側面図である。
【図55】L型の線状光源を備えた面光源装置を示す斜
視図である。
【図56】同上の平面図である。
【図57】L型の線状光源を備えた別な面光源装置を示
す平面図である。
【図58】L型の線状光源を備えたさらに別な面光源装
置を示す説明図である。
【図59】L型の線状光源を備えたさらに別な面光源装
置を示す説明図である。
【図60】L型の線状光源を備えたさらに別な面光源装
置を示す説明図である。
【図61】プリズムシートを備えた面光源装置とその作
用を示す側面図である。
【図62】プリズムシートのプリズムパターンの底角と
導光板からの出射光の仰角との関係を示す図である。
【図63】プリズムパターンの底角と導光板からの出射
光の仰角との関係を示す別な図である。
【図64】プリズムシートの別なプリズムパターンを示
す図である。
【図65】別なプリズムパターンのプリズムシートを備
えた面光源装置を示す側面図である。
【図66】プリズムシートと側面反射板を備えた面光源
装置を示す側面図である。
【図67】本発明の一実施形態による画像表示装置を示
す分解斜視図である。
【図68】本発明のさらに別な実施形態によるカラー画
像表示装置を示す概略図である。
【図69】本発明のさらに別な実施形態による画像表示
装置を示す概略図である。
【図70】本発明のさらに別な実施形態による画像表示
装置を示す概略図である。
【図71】本発明のさらに別な実施形態による画像表示
装置を示す概略図である。
【図72】本発明のさらに別な実施形態による画像表示
装置を示す概略図である。
【図73】本発明のさらに別な実施形態による画像表示
装置のLCDパネル及び拡散板を示す概略図である。
【図74】本発明のさらに別な実施形態による画像表示
装置のLCDパネルを示す概略図である。
【図75】本発明のさらに別な実施形態による画像表示
装置のLCDパネルを示す概略図である。
【図76】現金自動入出装置を示す概略斜視図である。
【図77】同上の現金自動入出装置に用いられている画
像表示装置の光出射方向を示す図である。
【図78】同上の操作画面(画像表示装置)の光出射方
向の算出基礎を説明する図である。
【図79】同上の現金自動入出装置に用いられる画像表
示装置の一例を示す図である。
【図80】同上の現金自動入出装置に用いられる画像表
示装置の他例を示す図である。
【図81】同上の現金自動入出装置に用いられる画像表
示装置のさらに他例を示す図である。
【図82】カーナビゲーションシステムを搭載した車両
を示す概略平面図である。
【図83】(a)(b)(c)は同上のカーナビゲーシ
ョンシステムのディスプレイに用いられる画像表示装置
の構成を示す概略図である。
【図84】液晶表示器を備えた車両の内部の様子を示す
概略図である。
【符号の説明】
52 導光板 53 導光板の入射側面 54 線状光源 55 リフレクタ 56 導光板の出射面 57 偏向パターン 58 集光パターン 68 反射板 70 プリズムシート 75,79 拡散パターン 81 側面反射板 102 面光源装置 103 マイクロレンズアレイ 104 液晶表示(LCD)パネル 106 ブラックマトリックス 107,109 回折格子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面光源装置と、その上方に配設された回
    折格子と、その上方に配設されたマイクロレンズアレイ
    と、その上方に配設されたカラー液晶表示パネルとから
    なる画像表示装置において、 前記マイクロレンズアレイを構成する各微小レンズに対
    し、前記液晶表示パネルを構成する画素が光学的に複数
    個ずつ対応し、前記面光源装置からの出射光は前記回折
    格子に斜めに入射し、該回折格子により色により異なる
    方向に回折され、該微小レンズにより当該色により対応
    する画素に集光させられることを特徴とする画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 面光源装置と、その上方に配置された液
    晶表示パネルと、前記面光源装置と前記液晶表示パネル
    との間に設けたマイクロレンズアレイとからなる画像表
    示装置であって、 液晶表示パネルを構成する2枚の透明基板の間にブラッ
    クマトリックスを設けない画像表示装置。
  3. 【請求項3】 面光源装置と、その上方に配置された液
    晶表示パネルと、該液晶表示パネル観察面に近接して配
    置された液晶表示パネル透過光拡散手段からなる画像表
    示装置であって、 前記液晶表示パネルを構成する2枚の透明基板の間にブ
    ラックマトリックスを設けないことを特徴とする画像表
    示装置。
  4. 【請求項4】 面光源装置と、その上方に配置された液
    晶表示パネルと、該液晶表示パネル観察面に近接して配
    置された液晶表示パネル透過光拡散手段からなる画像表
    示装置であって、 ブラックマトリックスが、前記拡散手段と前記液晶表示
    パネルのうち少なくとも異なる2平面上に画素開口に対
    応させて設けられている画像表示装置。
  5. 【請求項5】 面光源装置と、その上方に配置された液
    晶表示パネルとからなる画像表示装置であって、 輝度ピークの方向から±30゜以上離れた方向の光強度
    が輝度ピークの方向の光強度の1/5以下である画像表
    示装置。
  6. 【請求項6】 面光源装置と、その上方に配置された液
    晶表示パネルとからなる画像表示装賢であって、 前記画像表示装置の画像表示面上の各場所における出射
    光の輝度ピークの方向が、前記画像表示面よりある距離
    離れた一点に向いている画像表示装置。
  7. 【請求項7】 面光源装置と、その上方に配置された液
    晶表示パネルとからなる画像表示装置であって、 前記液晶表示パネルの観察側表面上または前記液晶表示
    パネルに付設したシート上にパターンが形成され、該パ
    ターン出射光輝度ピークの方向が、該パターン入射光輝
    度ピークの方向と異なる画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記パターン出射光輝度ピークの方向
    は、前記液晶表示パネルに垂直な方向とは異なる所定の
    方向である、請求項7に記載の画像表示装置。
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