JPH10299852A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JPH10299852A
JPH10299852A JP10473497A JP10473497A JPH10299852A JP H10299852 A JPH10299852 A JP H10299852A JP 10473497 A JP10473497 A JP 10473497A JP 10473497 A JP10473497 A JP 10473497A JP H10299852 A JPH10299852 A JP H10299852A
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disk
pivot
axial direction
supply
actuator
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Takashi Machida
尚 町田
Shinji Miyata
慎司 宮田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第一、第二の両キャビティ60、61部分に
設置したトラニオン6、6の変位量を、弾性変形量の相
違に拘らず互いに等しくする。そして、伝達効率並びに
耐久性の向上を図る。 【構成】 第一、第二の両キャビティ60、61部分に
設置したトラニオン6、6を変位させる為の第一、第二
両アクチュエータ62、63への圧油の給排を、互いに
独立した第一、第二制御弁68、69により行なう。こ
れら第一、第二両制御弁68、69は、上記各トラニオ
ン6、6の傾斜角度に応じて、互いに独立した制御モー
タ41a、41bにより駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係るトロイダル型無段
変速機は、比較的出力が大きな自動車用の自動変速機と
して利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機として、図2〜3に略示
する様なトロイダル型無段変速機を使用する事が研究さ
れている。このトロイダル型無段変速機は、例えば実開
昭62−71465号公報に開示されている様に、入力
軸1と同心に入力側ディスク2を支持し、この入力軸1
と同心に配置された出力軸3の端部に出力側ディスク4
を固定している。トロイダル型無段変速機を納めたケー
シングの内側には、前記入力軸1並びに出力軸3に対し
捻れの位置にある枢軸5、5を中心として揺動するトラ
ニオン6、6を設けている。
【0003】これら各トラニオン6、6は、両端部外側
面に上記枢軸5、5を設けている。又、上記各トラニオ
ン6、6の中心部には変位軸7、7の基端部を支持し、
上記枢軸5、5を中心として上記各トラニオン6、6を
揺動させる事により、各変位軸7、7の傾斜角度の調節
を自在としている。上記各トラニオン6、6に支持した
変位軸7、7の周囲には、それぞれパワーローラ8、8
を回転自在に支持している。そして、これら各パワーロ
ーラ8、8を、上記入力側、出力側両ディスク2、4の
間に挟持している。これら入力側、出力側両ディスク
2、4の互いに対向する内側面2a、4aは、それぞれ
断面が、上記枢軸5を中心とする円弧を回転させて得ら
れる凹面をなしている。そして、球状凸面に形成された
各パワーローラ8、8の周面8a、8aは、上記内側面
2a、4aに当接させている。
【0004】上記入力軸1と入力側ディスク2との間に
は、ローディングカム式の押圧装置9を設け、この押圧
装置9によって、上記入力側ディスク2を出力側ディス
ク4に向け、弾性的に押圧している。この押圧装置9
は、入力軸1と共に回転するカム板10と、保持器11
により保持された複数個(例えば4個)のローラ12、
12とから構成している。前記カム板10の片側面(図
2〜3の右側面)には、円周方向に亙る凹凸面であるカ
ム面13を形成し、上記入力側ディスク2の外側面(図
2〜3の左側面)にも、同様のカム面14を形成してい
る。そして、前記複数個のローラ12、12を、上記入
力軸1の中心に対して放射方向の軸を中心とする回転自
在に支持している。
【0005】上述の様に構成されるトロイダル型無段変
速機の使用時、入力軸1の回転に伴ってカム板10が回
転すると、カム面13によって複数個のローラ12、1
2が、入力側ディスク2外側面のカム面14に押圧され
る。この結果、上記入力側ディスク2が、前記複数のパ
ワーローラ8、8に押圧されると同時に、上記1対のカ
ム面13、14と複数個のローラ12、12との押し付
け合いに基づいて、上記入力側ディスク2が回転する。
そして、この入力側ディスク2の回転が、上記複数のパ
ワーローラ8、8を介して上記出力側ディスク4に伝達
され、この出力側ディスク4に固定の出力軸3が回転す
る。
【0006】入力軸1と出力軸3との回転速度比(変速
比)を変える場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で
減速を行なう場合には、枢軸5、5を中心として各トラ
ニオン6、6を揺動させ、上記各パワーローラ8、8の
周面8a、8aが図2に示す様に、入力側ディスク2の
内側面2aの中心寄り部分と出力側ディスク4の内側面
4aの外周寄り部分とにそれぞれ当接する様に、各変位
軸7、7を傾斜させる。反対に、増速を行なう場合に
は、上記枢軸5、5を中心として上記各トラニオン6、
6を揺動させ、上記各パワーローラ8、8の周面8a、
8aが図3に示す様に、入力側ディスク2の内側面2a
の外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの中心
寄り部分とに、それぞれ当接する様に、各変位軸7、7
を傾斜させる。各変位軸7、7の傾斜角度を図2と図3
との中間にすれば、入力軸1と出力軸3との間で、中間
の変速比を得られる。
【0007】更に、図4〜5は、実願昭63−6929
3号(実開平1−173552号)のマイクロフィルム
に記載された、より具体化されたトロイダル型無段変速
機を示している。入力側ディスク2と出力側ディスク4
とは円管状の入力軸15の周囲に、それぞれニードル軸
受16、16を介して回転自在に支持している。又、カ
ム板10は上記入力軸15の端部(図4の左端部)外周
面にスプライン係合し、鍔部17によって上記入力側デ
ィスク2から離れる方向への移動を阻止している。そし
て、このカム板10とローラ12、12とにより、上記
入力軸15の回転に基づいて上記入力側ディスク2を、
出力側ディスク4に向け押圧しつつ回転させる、ローデ
ィングカム式の押圧装置9を構成している。又、上記出
力側ディスク4には出力歯車18を、キー19、19に
より結合し、これら出力側ディスク4と出力歯車18と
が同期して回転する様にしている。
【0008】1対のトラニオン6、6の両端部は1対の
支持板20、20に、揺動並びに軸方向(図4の表裏方
向、図5の左右方向)に亙る変位自在に支持している。
そして、上記各トラニオン6、6の中間部に形成した円
孔23、23部分に、変位軸7、7を支持している。こ
れら各変位軸7、7は、互いに平行で且つ偏心した支持
軸部21、21と枢支軸部22、22とを、それぞれ有
する。このうちの各支持軸部21、21を上記各円孔2
3、23の内側に、ラジアルニードル軸受24、24を
介して、回転自在に支持している。又、上記各枢支軸部
22、22の周囲にパワーローラ8、8を、ラジアルニ
ードル軸受25、25を介して回転自在に支持してい
る。
【0009】尚、上記1対の変位軸7、7は、上記入力
軸15に対して180度反対側位置に設けている。又、
これら各変位軸7、7の各枢支軸部22、22が各支持
軸部21、21に対し偏心している方向は、上記入力
側、出力側両ディスク2、4の回転方向に関して同方向
(図5で左右逆方向)としている。又、偏心方向は、上
記入力軸15の配設方向に対しほぼ直交する方向として
いる。従って上記各パワーローラ8、8は、上記入力軸
15の配設方向に亙る若干の変位自在に支持される。こ
の結果、構成各部品の寸法精度や動力伝達時の弾性変形
等に起因して、上記各パワーローラ8、8が上記入力軸
15の軸方向(図4の左右方向、図5の表裏方向)に変
位する傾向となった場合でも、構成各部品に無理な力を
加える事なく、この変位を吸収できる。
【0010】又、上記各パワーローラ8、8の外側面と
前記各トラニオン6、6の中間部内側面との間には、パ
ワーローラ8、8の外側面の側から順に、やはりこのパ
ワーローラ8、8を支承する為のスラスト玉軸受26、
26と、次述する外輪28、28に加わるスラスト荷重
を支承するスラストニードル軸受27、27とを設けて
いる。このうちのスラスト玉軸受26、26は、上記各
パワーローラ8、8に加わるスラスト方向の荷重を支承
しつつ、これら各パワーローラ8、8の回転を許容する
ものである。又、上記スラストニードル軸受27、27
は、上記各パワーローラ8、8から上記スラスト玉軸受
26、26を構成する外輪28、28に加わるスラスト
荷重を支承しつつ、これら各外輪28、28及び上記枢
支軸部22、22が、上記支持軸部21、21を中心に
揺動する事を許容する。
【0011】更に、上記各トラニオン6、6の一端部
(図5の左端部)にはそれぞれ駆動ロッド29、29を
結合し、各駆動ロッド29、29の中間部外周面に駆動
ピストン30、30を固設している。そして、これら各
駆動ピストン30、30を、それぞれ駆動シリンダ3
1、31内に油密に嵌装している。これら各駆動ピスト
ン30、30と駆動シリンダ31、31とが、それぞれ
上記各トラニオン6、6を枢軸5、5の軸方向に亙って
変位させる為のアクチュエータを構成する。
【0012】上述の様に構成されるトロイダル型無段変
速機の運転時、入力軸15の回転は押圧装置9を介して
入力側ディスク2に伝わる。そして、この入力側ディス
ク2の回転が、1対のパワーローラ8、8を介して出力
側ディスク4に伝わり、更にこの出力側ディスク4の回
転が、出力歯車18より取り出される。
【0013】入力軸15と出力歯車18との間の回転速
度比を変える場合には、上記1対の駆動ピストン30、
30を互いに逆方向に同じ距離だけ変位させる。これら
各駆動ピストン30、30の変位に伴って上記1対のト
ラニオン6、6が、それぞれ逆方向に変位し、例えば図
5の下側のパワーローラ8が同図の右側に、同図の上側
のパワーローラ8が同図の左側に、それぞれ変位する。
この結果、これら各パワーローラ8、8の周面8a、8
aと上記入力側ディスク2及び出力側ディスク4の内側
面2a、4aとの当接部に作用する、接線方向の力の向
きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って上
記各トラニオン6、6が、支持板20、20に枢支され
た枢軸5、5を中心として、互いに逆方向に揺動する。
この結果、前述の図2〜3に示した様に、上記各パワー
ローラ8、8の周面8a、8aと上記各内側面2a、4
aとの当接位置が変化し、上記入力軸15と出力歯車1
8との間の回転速度比が変化する。
【0014】又、上記各トラニオン6、6の端部外周面
には、上記枢軸5、5と同心の円弧面32、32を形成
している。そして、これら両円弧面32、32同士の間
に、図6に示す様なケーブル33を、たすきがけに掛け
渡している。尚、このケーブル33の一部で、上記各円
弧面32、32に対応する部分には止め具34、34を
設け、この止め具34、34を上記各円弧面32、32
の中間部に形成した凹段部に係合させる事により、これ
らケーブル33と各円弧面32、32とが滑る事を防止
している。この様なケーブル33は、上記両トラニオン
6、6の傾動(上記各枢軸5、5を中心とする揺動運
動)を互いに同期させる役目を有する。そして、前記駆
動ロッド29、29、駆動ピストン30、30、駆動シ
リンダ31、31等を含んで構成されるアクチュエータ
(油圧駆動装置)の故障時にも、上記両トラニオン6、
6を互いに同期して傾動させる。従って、上記アクチュ
エータの故障時にも、対となる入力側ディスク2と出力
側ディスク4とに挟まれた複数のパワーローラ8、8の
傾斜方向がばらばらになる事がない。この結果、上記各
ディスク2、4の内側面2a、4aと各パワーローラ
8、8の周面8a、8aとの間に過大な摩擦力が作用す
る事がなくなって、トロイダル型無段変速機が致命的な
損傷を受ける事がなくなり、しかも最低限の動力伝達を
確保できる。
【0015】尚、図2〜3及び図4〜5に示したトロイ
ダル型無段変速機は何れも、互いに対向する入力側ディ
スク2の内側面2aと出力側ディスク4の内側面4aと
の間のキャビティ内に2個のパワーローラ8、8を設け
ている。そして、これら2個のパワーローラ8、8を、
上記両ディスク2、4の回転中心に関して直径方向反対
側に配置している。これに対して、互いに対向する入力
側ディスクの内側面と出力側ディスクの内側面との間の
キャビティ内に3個のパワーローラを設ける事により、
これら両ディスク同士の間で大きな動力を伝達自在とす
るトロイダル型無段変速機も、例えば特開平3−746
67号公報に記載されている様に、従来から知られてい
る。
【0016】図7は、この従来構造を示している。固定
のフレーム35の円周方向等間隔の3個所位置に、それ
ぞれが120度に折れ曲がった支持片36、36の中間
部を枢支している。そして、隣り合う支持片36、36
同士の間にそれぞれトラニオン6、6を、揺動並びに軸
方向に亙る変位自在に支持している。これら各トラニオ
ン6、6の一端部には駆動ロッド29、29の一端を連
結しており、これら各駆動ロッド29、29の他端を、
アクチュエータである駆動シリンダ31、31の駆動ピ
ストン30、30に連結している。これら各駆動シリン
ダ31、31は、制御弁37を介して、油圧源であるポ
ンプ38の吐出口に通じている。この制御弁37は、そ
れぞれが軸方向(図7の左右方向)に亙って変位自在な
スリーブ39とスプール40とを備える。
【0017】それぞれが上記各トラニオン6、6に、変
位軸7、7により枢支されたパワーローラ8、8の傾斜
角度を変える場合には、制御モータ41により上記スリ
ーブ39を軸方向に変位させる。この結果、上記ポンプ
38から吐出された圧油が、油圧配管を通じて上記各駆
動シリンダ31、31に送り込まれる。そして、この圧
油により、各駆動シリンダ31、31に嵌装された駆動
ピストン30、30が、入力側ディスク2及び出力側デ
ィスク4(図2〜4参照)の回転方向に関して同方向に
変位する。又、上記各駆動ピストン30、30の変位に
伴って上記各駆動シリンダ31、31から押し出された
作動油は、やはり上記制御弁37を含む油圧配管(一部
図示せず)を通じて、油溜42に戻される。
【0018】一方、上記圧油の送り込みに伴う駆動ピス
トン30の変位は、カム43、リンク44を介して上記
スプール40に伝達し、このスプール40を軸方向に変
位させる。この結果、上記駆動ピストン30が所定量変
位した状態で、上記制御弁37の流路が閉じられ、上記
各駆動シリンダ31、31への圧油の給排が停止され
る。従って、上記各トラニオン6、6の軸方向に亙る変
位量、延いては上記各パワーローラ8、8の傾斜角度
は、上記制御モータ41によるスリーブ39の変位量に
見合っただけのものとなる。尚、上記各パワーローラ
8、8の傾斜角度を所定量だけ変える為の基本的構造
は、図7に示す様な、キャビティ内に3個のパワーロー
ラを設ける構造でも、図2〜5に示す様な2個設ける構
造でも、同様である。
【0019】又、トロイダル型無段変速機を、より出力
の大きなエンジンを持った自動車用変速機として利用す
る場合に、伝達可能な動力を確保すべく、上記入力側デ
ィスク2及び出力側ディスク4を2個ずつ設け、これら
2個ずつの入力側ディスク2及び出力側ディスク4を、
動力の伝達方向に対し互いに並列に配置する事が、例え
ば特開平4−69439号公報等に記載されている様
に、従来から知られている。図8は、この公報に記載さ
れた構造を示している。
【0020】この従来構造に於いては、ハウジング45
の内側に入力軸15を、回転のみ自在に支持している。
この入力軸15は、トロイダル型無段変速機に動力を送
り込む為の駆動軸に結合される前半部15aと、この前
半部15aに対し若干の回転を自在とされた後半部15
bとから成る。このうち、請求項に記載した回転軸に相
当する後半部15bの軸方向(図8の左右方向)両端部
近傍に、請求項に記載した第一、第二ディスクに相当す
る1対の入力側ディスク2、2を、それぞれが請求項に
記載した第一凹面に相当する、それぞれの内側面2a、
2a同士を互いに対向させた状態で、ボールスプライン
46、46を介して支持している。
【0021】又、一方(図8の右方)の入力側ディスク
2の背面(上記内側面2aと軸方向反対側の面)と、上
記前半部15aの端部に固着したローディングナット7
7との間には座板47と皿ばね48、48とを、互いに
直列に設けている。又、他方(図8の左方)の入力側デ
ィスク2の背面と、押圧装置9を構成するカム板10の
片面(図8の右側面)内周寄り部分との間には、スラス
トニードル軸受49と皿ばね48、48とを、互いに直
列に設けている。このスラストニードル軸受49は、カ
ム板10と他方の入力側ディスク2との相対回転を補償
する。又、上記各皿ばね48、48によって上記各入力
側ディスク2、2に、次述する出力側ディスク4、4に
向かう予圧を付与している。
【0022】前記後半部15bの中間部周囲には、請求
項に記載した第三、第四ディスクに相当する1対の出力
側ディスク4、4を、それぞれが請求項に記載した第二
凹面に相当するそれぞれの内側面4a、4aと、上記各
入力側ディスク4、4の内側面2a、2aとを対向させ
た状態で、この入力軸15に対する回転を自在に支持し
ている。又、複数のトラニオン6、6に変位軸7(前述
の図2〜5参照)を介して回転自在に支持された複数の
パワーローラ8、8を、上記各入力側、出力側ディスク
2、4の両内側面2a、4a同士の間に挟持している。
各パワーローラ8、8は、各入力側ディスク2、2と出
力側ディスク4、4との間の変速比を一致させるべく、
同期して傾斜する。
【0023】又、前記ハウジング45の内側で上記前半
部15aと反対側部分には出力軸50を、上記入力軸1
5の後半部15bと同心に、且つこの後半部15bとは
独立して回転自在に支持している。そして、この出力軸
50と上記1対の出力側ディスク4、4との間に回転伝
達手段を設け、両出力側ディスク4、4の回転を前記出
力軸50に伝達自在としている。
【0024】上記回転伝達手段を構成すべく、上記ハウ
ジング45の内側で上記1対の出力側ディスク4、4の
間部分に存在する隔壁51に設けた通孔52の内側部分
に円管状のスリーブ53を、1対の転がり軸受54、5
4により支持している。上記1対の出力側ディスク4、
4は、このスリーブ53の両端部にスプライン係合して
いる。又、このスリーブ53の中間部で上記隔壁51の
内側部分には、出力歯車18aを固設している。更に、
上記各出力側ディスク4、4の一部で上記スリーブ53
から突出した部分の内周面と前記入力軸15の外周面と
の間には、それぞれころ軸受55、55を設けている。
これら各ころ軸受55、55は、これら各出力側ディス
ク4、4と入力軸15との相対回転並びに軸方向に亙る
相対変位を許容する。
【0025】一方、上記ハウジング45の内側には、上
記入力軸15及び出力軸50と平行に伝達軸56を、回
転自在に支持している。そして、この伝達軸56の一端
(図8の左端)に固定した第一伝達歯車57と上記出力
歯車18aとを直接噛合させ、上記伝達軸56の他端
(図8の右端)に固定した第二伝達歯車58と、上記出
力軸50の端部に固定した第三の伝達歯車59とを、図
示しないアイドル歯車を介して噛合させている。この様
な回転伝達手段により、上記出力軸50が、上記1対の
出力側ディスク4、4の回転に伴って、これら出力側デ
ィスク4、4と逆方向に回転する。尚、前記前半部15
aと他方(図8の左方)の入力側ディスク2との間に
は、前述の図2〜7に示したトロイダル型無段変速機と
同様に、ローディングカム式の押圧装置9を設けてい
る。尚、この押圧装置9を構成するカム板10と、前記
後半部15bの前端部外周面に形成した鍔部17との間
には、スラスト玉軸受78を設けて、上記押圧装置9の
作動時に、上記カム板10に作用するスラスト荷重を支
承しつつ、このカム板10と上記後半部15bとの回転
方向に亙る相対変位を自在としている。
【0026】上述の様に構成される、図8に示したトロ
イダル型無段変速機の運転時には、入力軸15の回転に
伴って1対の入力側ディスク2、2が同時に回転し、こ
の回転が1対の出力側ディスク4、4に同時に、且つ、
同一の変速比で伝達され、上述した回転伝達手段により
上記出力軸50に伝達されて取り出される。この際、回
転力の伝達が、互いに並列な2系統に分けて行なわれる
ので、大きな動力(トルク)を伝達自在となる。又、運
転時には上記押圧装置9の働きにより、上記1対の入力
側ディスク2、2同士の間隔が狭められる傾向となる。
この結果、これら各入力側ディスク2、2の内側面2
a、2a及び上記各出力側ディスク4、4の内側面4
a、4aと、前記各パワーローラ8、8の周面8a、8
aとが強く当接し、動力の伝達が効率的に行なわれる。
【0027】図8に示す様な、回転力の伝達を互いに並
列な2系統に分けて行なう、所謂ダブルキャビティ型の
トロイダル型無段変速機の場合には、各キャビティ内、
即ち一方の入力側ディスク2とこの入力側ディスク2に
対向する出力側ディスク4との間の第一のキャビティ6
0内、並びに他方の入力側ディスク2とこの入力側ディ
スク2に対向する出力側ディスク4との間の第二のキャ
ビティ61内に設置したトラニオン6、6の傾斜角度を
互いに一致させる事が必要である。上記第一のキャビテ
ィ60内に設置したトラニオン6の傾斜角度と第二のキ
ャビティ61内に設置したトラニオン6の傾斜角度とが
異なると、一方又は双方のキャビティ60、61内に於
いて、パワーローラ8、8の周面8a、8aと入力側、
出力側各ディスク2、4の内側面2a、4aとの当接部
で滑りが発生する。この様な滑りは、トロイダル型無段
変速機の伝達効率を悪化させるだけでなく、著しい場合
には異常摩耗や焼き付き等の故障の原因となる。
【0028】これに対して、従来から知られているダブ
ルキャビティ型のトロイダル型無段変速機の場合には、
両方のキャビティ60、61内に設置したトラニオン
6、6を枢軸5、5の軸方向に亙って駆動する為の駆動
シリンダ31、31(図5)に送り込む油圧を、単一の
制御弁37(図7)により制御していた。従って、両方
の駆動シリンダ31、31に送り込まれる油圧は互いに
等しくなる。又、同一のキャビティ内に設置するトラニ
オン6、6同士を図6に示す様なケーブル33により連
結して、これら各トラニオン6、6の傾斜角度を機械的
に一致させるだけでなく、異なるキャビティ60、61
内のトラニオン6、6同士もケーブルにより連結して、
両キャビティ60、61内のトラニオン6、6同士の傾
斜角度を機械的に一致させていた。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】上記第一、第二の各キ
ャビティ60、61内に設置したトラニオン6、6を所
定量だけ軸方向に変位させる為に要する力が互いに等し
ければ、上記両キャビティ60、61に関する駆動シリ
ンダ31、31内に送り込む油圧を互いに等しくして
も、特に問題を生じない。ところが、実際にダブルキャ
ビティ型のトロイダル型無段変速機を構成した場合に
は、各キャビティ60、61部分の構成上の相違によ
り、或は加工上不可避な寸法誤差に基づく弾性変形量の
相違等により、各キャビティ60、61内に設置したト
ラニオン6、6に同じ力を加えても、これら各トラニオ
ン6、6の枢軸5、5(図2、3、5)の軸方向に亙る
変位量が互いに異なる場合がある。
【0030】この為、従来のダブルキャビティ型のトロ
イダル型無段変速機の場合には、パワーローラ8、8の
周面8a、8aと入力側、出力側各ディスク2、4の内
側面2a、4aとの当接部での滑りに基づき、トロイダ
ル型無段変速機の伝達効率が悪化したり、異常摩耗や焼
き付き等の故障が発生する可能性を否定できない。本発
明のトロイダル型無段変速機は、この様な効率低下や故
障の原因となる、各キャビティ60、61内のトラニオ
ン6、6の変位量の相違が発生する事を防止すべく発明
したものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明のトロイダル型無
段変速機は、前述した従来のダブルキャビティ型のトロ
イダル型無段変速機と同様に、回転軸と、第一ディスク
及び第二ディスクと、第三ディスク及び第四ディスク
と、第一トラニオンと、第二トラニオンと、複数のパワ
ーローラと、第一アクチュエータと、第二アクチュエー
タと、動力取り出し手段とを備える。このうちの第一デ
ィスク及び第二ディスクは、それぞれの軸方向片面を断
面形状が円弧形の第一凹面とし、この第一凹面同士を互
いに対向させた状態で上記回転軸の軸方向両端部に、こ
の回転軸と共に回転自在な状態で支持している。又、上
記第三ディスク及び第四ディスクは、それぞれの軸方向
片面を断面形状が円弧形の第二凹面とし、これら各第二
凹面と上記第一凹面とを対向させた状態で上記回転軸の
中間部周囲に、この回転軸に対する回転並びに軸方向に
亙る変位を自在として支持している。又、上記第一トラ
ニオンは、軸方向に関して上記第一ディスクと上記第三
ディスクとの間に配置し、上記回転軸に対し捩れの位置
にある枢軸の軸方向に亙る変位及びこの枢軸を中心とす
る揺動を自在で、上記枢軸の軸方向に亙る変位に伴って
この枢軸を中心として揺動する。又、上記第二トラニオ
ンは、軸方向に関して上記第二ディスクと上記第四ディ
スクとの間に配置し、上記回転軸に対し捩れの位置にあ
る枢軸の軸方向に亙る変位及びこの枢軸を中心とする揺
動を自在で、上記枢軸の軸方向に亙る変位に伴ってこの
枢軸を中心として揺動する。又、上記複数のパワーロー
ラは、周面を回転円弧面状の凸面とし、上記第一、第二
各トラニオンに支持された変位軸に回転自在に支持され
て、上記第一、第三両ディスクに設けた第一、第二両凹
面同士の間又は上記第二、第四両ディスクに設けた第
一、第二両凹面同士の間に挟持されている。又、上記第
一アクチュエータは、圧油の給排に基づいて上記第一ト
ラニオンを上記枢軸の軸方向に変位させ、上記第二アク
チュエータは、圧油の給排に基づいて上記第二トラニオ
ンを上記枢軸の軸方向に変位させる。更に、上記動力取
り出し手段は、上記第三、第四両ディスクの回転を取り
出す為のものである。
【0032】特に、本発明のトロイダル型無段変速機に
於いては、上記第一アクチュエータに圧油を給排する為
の第一給排流路と、上記第二アクチュエータに圧油を給
排する為、この第一給排流路とは独立して設けられた第
二給排流路とを備える。このうちの第一給排流路の途中
には、上記第一アクチュエータへの圧油の給排を制御す
る為の第一制御弁を、第二給排路の途中には、上記第二
アクチュエータへの圧油の給排を制御する為の第二制御
弁を、それぞれ設けている。これら第一、第二両制御弁
は、互いに独立して制御する。
【0033】
【作用】上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段
変速機の場合には、第一アクチュエータ内に送り込む油
圧と第二アクチュエータ内に送り込む油圧とを、独立し
て制御できる。この為、各キャビティに設置したトラニ
オンの変位量を、各キャビティ部分の弾性変形し易さに
関係なく、ほぼ同じにできる。従って、各キャビティ部
分の弾性変形し易さに関係なく、各キャビティ部分に設
置したトラニオンの変位量を等しくし、各キャビティに
設置したパワーローラの傾斜角度をほぼ等しくして、伝
達効率の悪化、或は異常摩耗や焼き付き等の故障の発生
を防止できる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の1
例を示している。尚、本発明の特徴は、ダブルキャビテ
ィ型のトロイダル型無段変速機で、第一、第二の両キャ
ビティ60、61部分での変速比を変える為、これら両
キャビティ60、61部分に設けたトラニオン6、6を
軸方向に変位させる為の第一、第二両アクチュエータ6
2、63内に送り込む油圧を制御する為の油圧制御回路
にある。トロイダル型無段変速機の本体部分の構成各部
の具体的な構造及び作用に就いては、図4〜8に示した
従来構造と同様であるから、同等部分に関する図示並び
に説明は省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部
分を中心に説明する。尚、上記第一、第二両アクチュエ
ータ62、63は、それぞれ、前述の図5に示した様
に、駆動シリンダ31の内側に駆動ピストン30を油密
に嵌装して成る、所謂複動式の油圧シリンダである。
【0035】圧油源である圧油ポンプ65の吐出口と上
記第一アクチュエータ62との間には、この第一アクチ
ュエータ62に圧油を給排する為の第一給排流路66を
設けている。又、上記圧油ポンプ65の吐出口と上記第
二アクチュエータ63との間には、この第二アクチュエ
ータ63に圧油を給排する為の第二給排流路67を設け
ている。この第二給排流路67と上記第一給排流路66
とは、互いに独立して設けている。これら第一、第二両
給排流路66、67のうち、第一給排流路66の途中に
は、上記第一アクチュエータ62への圧油の給排を制御
する為の第一制御弁68を、直列に設けている。又、上
記第二給排路67の途中には、上記第二アクチュエータ
63への圧油の給排を制御する為の第二制御弁69を、
直列に設けている。
【0036】これら第一、第二両制御弁68、69は、
やはり前述の図7に示した従来構造に組み込んだ制御弁
37と同様に、スリーブ39とスプール40とから成
り、制御モータ41a、41bによりスリーブ39(又
はスプール40)を、上記第一、第二各アクチュエータ
62、63を構成する駆動ロッド29、29によりスプ
ール40(又はスリーブ39)を、それぞれ軸方向に変
位させる事により、上記第一、第二各アクチュエータ6
2、63内に送り込む油圧を制御する。即ち、上記第
一、第二両制御弁68、69は、上記制御モータ41
a、41bによるスリーブ39(又はスプール40)の
軸方向に亙る変位量に見合う(比例する)量だけ上記第
一、第二各キャビティ60、61内のトラニオン6、6
を変位させるべく、上記第一、第二各アクチュエータ6
2、63内に送り込む油圧を制御する。
【0037】本例の場合に上記第一、第二両制御弁6
8、69は、互いに独立した制御モータ41a、41b
により、互いに独立して制御自在としている。即ち、こ
れら各制御モータ41a、41bの出力軸70a、70
bの先端部を、上記第一、第二両制御弁68、69の入
力軸に結合固定している。そして、これら両制御弁6
8、69は、それぞれの入力軸の回転量(回転角度)に
応じた量(軸方向長さ)だけ上記スリーブ39(又はス
プール40)を変位させ、上記各トラニオン6、6を枢
軸5、5(図2、3、5参照)の軸方向に変位させるべ
き量を設定する。
【0038】又、上記第一、第二両制御弁68、69の
出力軸70a、70bの回転量及び回転方向を制御する
為、上記第一、第二各アクチュエータ62、63内の油
圧と、上記第一、第二の各キャビティ60、61内に設
けたトラニオン6、6の回転角度とを検出自在としてい
る。先ず、上記第一、第二各アクチュエータ62、63
内の油圧を検出自在とすべく、油圧センサユニット71
を設けている。この油圧センサユニット71は、上記第
一、第二各アクチュエータ62、63内の油圧を互いに
独立して検出する為、2個の互いに独立したセンサを内
蔵して成る。この様な油圧センサユニット70には、第
一油圧導入路72を介して、上記第一アクチュエータ6
2内の油圧を、更に第二油圧導入路73を介して上記第
二アクチュエータ63内の油圧を、それぞれ導入してい
る。尚、上記第一、第二両アクチュエータ62、63か
ら上記油圧センサユニット71を構成する各センサ部分
へは、これら両アクチュエータ62、63のうち、互い
に対応する部分、即ち、理論上は同じ油圧であるべき部
分から導入する。
【0039】更に、上記第一、第二の各キャビティ6
0、61内に設けたトラニオン6、6の回転角度を検出
する為、角度センサユニット74を設けている。この角
度センサユニット74は、上記各トラニオン6、6の端
部に固設した枢軸5、5(図2、3、5参照)にそれぞ
れ設けられ、これら各枢軸5、5の傾斜角度を互いに独
立して検出自在な、エンコーダ等の角度センサを組み合
わせて成る。
【0040】上述の様な油圧センサユニット71及び角
度センサユニット74の検出信号のうち、第一アクチュ
エータ62内の油圧を表す油圧信号、並びに第一のキャ
ビティ60内のトラニオン6に固設した枢軸5の傾斜角
度を表す角度信号は、第一制御器75に入力している。
そして、この第一制御器75は、上記油圧、角度両信号
に基づいて、前記制御モータ41aの回転角度及び回転
方向を制御し、上記第一のキャビティ60内のトラニオ
ン6の傾斜角度を所望値に規制すべく、前記第一制御弁
68の開閉状態を制御する。
【0041】一方、第二アクチュエータ63内の油圧を
表す油圧信号、並びに第二のキャビティ61内のトラニ
オン6に固設した枢軸5の傾斜角度を表す角度信号は、
第二制御器76に入力している。そして、この第二制御
器76は、上記油圧、角度両信号に基づいて、前記制御
モータ41bの回転角度及び回転方向を制御し、上記第
二のキャビティ61内のトラニオン6の傾斜角度を所望
値に規制すべく、前記第二制御弁69の開閉状態を制御
する。尚、上記第一、第二の両キャビティ60、61内
のトラニオン6、6の傾斜角度を所望値にフィードバッ
ク制御により調整する為には、上記角度信号があれば足
りる。上記油圧信号は、上記第一、第二両アクチュエー
タ62、63に供給する油圧の差が大きくなり過ぎた場
合に、故障と判断する等、フェールセーフを図る為に、
或は上記傾斜角度をフィードフォワード制御により調整
する為に利用する。尚、フィードフォワード制御を行な
った場合に上記角度センサユニット74の検出信号は、
フェイルセーフ用に使用する。従って、上記油圧センサ
ユニット71と角度センサユニット74との一方は、本
発明を実施する場合の必須要件ではない。
【0042】上述の様に構成する本発明のトロイダル型
無段変速機の場合には、第一アクチュエータ62内に送
り込む油圧と第二アクチュエータ63内に送り込む油圧
とを、独立して制御できる。この為、第一、第二の各キ
ャビティ60、61部分に設置したトラニオン6、6の
変位量を、上記各キャビティ60、61部分の弾性変形
し易さに関係なく、ほぼ同じにできる。即ち、前記各制
御モータ41a、41bへの通電に基づいて前記第一、
第二両制御弁68、69のスリーブ39が、上記第一、
第二の各キャビティ60、61部分の弾性変形量を考慮
した、所定長さと同じ長さだけ、軸方向に変位する。そ
して、上記第一、第二の各キャビティ60、61内のト
ラニオン6、6が上記スリーブ39の軸方向に亙る変位
に見合う分だけ変位した状態で、上記第一、第二両制御
弁68、69が、上記第一、第二両アクチュエータ6
2、63内への圧油の給排を停止する。
【0043】従って、上記各キャビティ60、61部分
の弾性変形し易さに関係なく、これら各キャビティ6
0、61部分に設置したトラニオン6、6の傾斜角度を
等しくし、上記各キャビティ60、61に設置したパワ
ーローラ8、8の傾斜角度を等しくして、伝達効率の悪
化、或は異常摩耗や焼き付き等の故障の発生を防止でき
る。尚、従来のダブルキャビティ型トロイダル型無段変
速機では、第一、第二の各キャビティ60、61部分に
設置したパワーローラ8、8の傾斜角度を等しくすべ
く、上記両キャビティ60、61同士の間にケーブルを
掛け渡していた。本発明の場合には、上述の様に各キャ
ビティ60、61に設置したパワーローラ8、8の傾斜
角度をほぼ等しくできるので、上記ケーブルを廃止する
事もできる。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、トロイダル型無段変速機の効率及び信頼性
を向上させて、自動車用自動変速機としてのトロイダル
型無段変速機の実用化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す模式図。
【図2】従来から知られているトロイダル型無段変速機
の基本的構成を、最大減速時の状態で示す側面図。
【図3】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図4】従来から知られているトロイダル型無段変速機
の具体的構造の第1例を示す断面図。
【図5】図4のA−A断面図。
【図6】従来から知られたケーブルの1例を、図5の側
方から見た状態で示す図。
【図7】従来から知られているトロイダル型無段変速機
の具体的構造の第2例を示す部分断面図。
【図8】同第3例を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 入力軸 2 入力側ディスク 2a 内側面 3 出力軸 4 出力側ディスク 4a 内側面 5 枢軸 6 トラニオン 7 変位軸 8 パワーローラ 8a 周面 9 押圧装置 10 カム板 11 保持器 12 ローラ 13、14 カム面 15 入力軸 15a 前半部 15b 後半部 16 ニードル軸受 17 鍔部 18、18a 出力歯車 19 キー 20 支持板 21 支持軸部 22 枢支軸部 23 円孔 24、25 ラジアルニードル軸受 26 スラスト玉軸受 27 スラストニードル軸受 28 外輪 29 駆動ロッド 30 駆動ピストン 31 駆動シリンダ 32 円弧面 33 ケーブル 34 止め具 35 フレーム 36 支持片 37 制御弁 38 ポンプ 39 スリーブ 40 スプール 41、41a、41b 制御モータ 42 油溜 43 カム 44 リンク 45 ハウジング 46 ボールスプライン 47 座板 48 皿ばね 49 スラストニードル軸受 50 出力軸 51 隔壁 52 通孔 53 スリーブ 54 転がり軸受 55 ころ軸受 56 伝達軸 57 第一の伝達歯車 58 第二の伝達歯車 59 第三の伝達歯車 60 第一のキャビティ 61 第二のキャビティ 62 第一アクチュエータ 63 第二アクチュエータ 64 クラッチ 65 圧油ポンプ 66 第一給排流路 67 第二給排流路 68 第一制御弁 69 第二制御弁 70a、70b 出力軸 71 油圧センサユニット 72 第一油圧導入路 73 第二油圧導入路 74 角度センサユニット 75 第一制御器 76 第二制御器 77 ローディングナット 78 スラスト玉軸受

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、それぞれの軸方向片面を断面
    形状が円弧形の第一凹面とし、この第一の凹面同士を互
    いに対向させた状態で上記回転軸の軸方向両端部に、こ
    の回転軸と共に回転自在な状態で支持された、第一ディ
    スク及び第二ディスクと、それぞれの軸方向片面を断面
    形状が円弧形の第二凹面とし、これら各第二凹面と上記
    第一凹面とを対向させた状態で上記回転軸の中間部周囲
    に、この回転軸に対する回転並びに軸方向に亙る変位を
    自在として支持した第三ディスク及び第四ディスクと、
    軸方向に関して上記第一ディスクと上記第三ディスクと
    の間に配置し、上記回転軸に対し捩れの位置にある枢軸
    の軸方向に亙る変位及びこの枢軸を中心とする揺動を自
    在で、上記枢軸の軸方向に亙る変位に伴ってこの枢軸を
    中心として揺動する第一トラニオンと、軸方向に関して
    上記第二ディスクと上記第四ディスクとの間に配置し、
    上記回転軸に対し捩れの位置にある枢軸の軸方向に亙る
    変位及びこの枢軸を中心とする揺動を自在で、上記枢軸
    の軸方向に亙る変位に伴ってこの枢軸を中心として揺動
    する第二トラニオンと、周面を回転円弧面状の凸面と
    し、上記第一、第二各トラニオンに支持された変位軸に
    回転自在に支持されて、上記第一、第三両ディスクに設
    けた第一、第二両凹面同士の間又は上記第二、第四両デ
    ィスクに設けた第一、第二両凹面同士の間に挟持された
    複数のパワーローラと、圧油の給排に基づいて上記第一
    トラニオンを上記枢軸の軸方向に変位させる第一アクチ
    ュエータと、圧油の給排に基づいて上記第二トラニオン
    を上記枢軸の軸方向に変位させる第二アクチュエータ
    と、上記第三、第四両ディスクの回転を取り出す為の動
    力取り出し手段とを備えたトロイダル型無段変速機に於
    いて、上記第一アクチュエータに圧油を給排する為の第
    一給排流路と、上記第二アクチュエータに圧油を給排す
    る為、この第一給排流路とは独立して設けられた第二給
    排流路と、上記第一アクチュエータへの圧油の給排を制
    御する為、上記第一給排流路の途中に設けた第一制御弁
    と、上記第二アクチュエータへの圧油の給排を制御する
    為、上記第二給排流路の途中に設けて上記第一制御弁と
    は独立して制御される第二制御弁とを備える事を特徴と
    するトロイダル型無段変速機。
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