JPH10297808A - シート材料の異常対処方法および装置 - Google Patents

シート材料の異常対処方法および装置

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JPH10297808A
JPH10297808A JP12497997A JP12497997A JPH10297808A JP H10297808 A JPH10297808 A JP H10297808A JP 12497997 A JP12497997 A JP 12497997A JP 12497997 A JP12497997 A JP 12497997A JP H10297808 A JPH10297808 A JP H10297808A
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JP
Japan
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sheet material
feeding
endless belt
abnormality
sheet
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JP12497997A
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English (en)
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Yuji Kaya
裕司 賀屋
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Isowa Corp
Original Assignee
Isowa Industry Co Ltd
Isowa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常事態が発生した際の不良品の発生率およ
び生産能力の低下を抑制する。 【解決手段】 複合装置10の下流側に、段ボールシー
トの給送経路を挟んで上下に対向する上部コンベヤ12
と下部コンベヤ14とからなるバイブレーションコンベ
ヤ16が配設される。下部コンベヤ14は、複数の案内
ローラ24と揺動ローラ26および案内ローラ群および
揺動ローラ26に共通的に巻掛けられた無端ベルト28
とからなる。装置フレーム22,22に、揺動ローラ2
6を回転自在に枢支した揺動アーム30,30が揺動自
在に配設される。各揺動アーム30は、装置フレーム2
2に配設したエアシリンダ32により揺動される。一対
のエアシリンダ32,32を同期付勢して揺動アーム3
0,30を上下に揺動することで、揺動ローラ26は正
常運転時の第1位置と異常運転時の第2位置との間を移
動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート材料の異常
対処方法および装置に関し、更に詳しくは、シート材料
の給送経路に配設された異常対処装置の例えば下流側で
異常が発生した際に、後続のシート材料を別の経路に分
離して給送することで不良品の発生率等を低減し得るよ
うにしたシート材料の異常対処方法および装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】所定寸法長に切断された段ボールシート
を加工して製函用のブランクを製造する用途に、一般に
フレキソプリンタダイカッタと称する複合装置が好適に
使用される。例えばこの複合装置は、フレキソ印刷機お
よびロータリダイカッタの各ユニットを直列配置して構
成され、これらのユニットを通過する段ボールシートに
所要の印刷を施すと共にダイカット加工を施すようにな
っている。そして、所要の加工が施された多数の段ボー
ルシートは、下流側に設けたスタッカーに給送され、こ
こで所定毎数毎に積重ねられた後、後工程に向けて搬出
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記スタッカーでは、
パレットの上方に給送される段ボールシートを自由落下
させることで順次積重ねるよう構成しているため、その
落下時には下方の空気層等に起因して該シートが水平に
落下せず、斜めになってしまうことがある。この場合に
は、パレット上に段ボールシートが正常に積重ねられ
ず、スタッカーの入口部分に段ボールシートが詰まって
しまう異常事態(いわゆる「ジャム」)を生ずる。このとき
には、段ボールシートの給送を停止し、スタッカーの入
口部分でのジャムを解消する必要があるため、そのロス
タイムによって生産能力が低下する難点が指摘される。
【0004】また段ボールシートの給送速度は、例えば
約200〜300m/min.と高速であるため、スタ
ッカーでジャムが発生したことをオペレータが見つけて
段ボールシートの給送を停止するまでの間に、後続の正
常な段ボールシートが異常発生部に給送されてしまう。
このため、スタッカーで1度ジャムが発生すると、多量
の段ボールシートが不良品となってしまう問題がある。
しかも、スタッカーの入口部分に多量の段ボールシート
がジャムすると、それを取除くのに多くの時間と手間と
が掛かり、更に生産能力の低下を招く問題も指摘され
る。
【0005】
【発明の目的】この発明は、前述した従来の技術に内在
している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、例えばシート材料の給送経路の
下流側で異常事態が発生した際に、その異常発生部の上
流側でシート材料の給送経路を変更することで、不良品
の発生率および生産能力の低下を抑制し得るシート材料
の異常対処方法および装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題を克服し、所
期の目的を達成するため、本発明に係るシート材料の異
常対処方法は、シート材料の給送経路に配設された異常
対処装置の下流側において、前記シート材料の給送等に
異常が発生したことを検出手段が検出した際に、前記異
常対処装置を作動することで給送経路を変更し、後続の
シート材料を別の経路に給送するようにしたことを特徴
とする。
【0007】前述の目的を達成するため、本願の別の発
明に係るシート材料の異常対処方法は、シート材料の下
面を支持して給送する無端ベルトを走行自在に備えるコ
ンベヤにおける該無端ベルトが巻掛けられる最下流側の
揺動ローラのみを、前記シート材料の給送等に異常が発
生したことを検出手段が検出した際に下方に傾動するこ
とで、前記無端ベルトにおけるシート材料の下面を支持
する走行面を傾動させ、これによりシート材料を別の経
路に給送するようにしたことを特徴とする。
【0008】また、前述の課題を克服し、所期の目的を
達成するため本願の別の発明に係るシート材料の異常対
処装置は、シート材料の給送経路の下方に回転自在に配
設された複数の案内ローラと、前記案内ローラ群より給
送方向下流側に揺動自在に配設され、揺動ローラが回転
自在に枢支された揺動アームと、前記案内ローラ群およ
び揺動ローラに共通的に巻掛けられ、前記シート材料の
下面を支持して給送する無端ベルトと、前記揺動アーム
に接続され、該アームに枢支された前記揺動ローラを、
前記無端ベルトのシート材料を支持する走行面が第1給
送経路に臨む第1位置および該無端ベルトの走行面が第
1給送経路より下方に傾動する第2給送経路に臨む第2
位置の間を移動させる揺動手段とから構成されたことを
特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るシート材料の
異常対処方法および装置につき、好適な実施例を挙げ
て、添付図面を参照しながら以下説明する。
【0010】図1は、実施例に係るシート材料の異常対
処装置が採用されたシートスタック部を示す概略構成図
であって、フレキソプリンタダイカッタ等の複合装置1
0の下流側に、所要の加工が施された段ボールシート
(シート材料)Sの給送経路を挟んで上下に対向する上部
コンベヤ12と下部コンベヤ14とからなるバイブレー
ションコンベヤ16が配設され、該コンベヤ16で段ボ
ールシートSを上下から挟持して下流側に向けて給送す
るよう構成される。このバイブレーションコンベヤ16
の下流側には、セパレートコンベヤ18、シート搬送コ
ンベヤ19およびスタッカー20が直列に配設され、バ
イブレーションコンベヤ16、セパレートコンベヤ18
およびシート搬送コンベヤ19を介して給送される段ボ
ールシートSは、スタッカー20に順次積重ねられるよ
うになっている。
【0011】前記バイブレーションコンベヤ16におけ
る下部コンベヤ14は、異常対処装置として機能するも
のであって、シート給送方向と交差する方向に離間する
一対の装置フレーム22,22間に回転自在に枢支され
た複数の案内ローラ24と、この案内ローラ群より下流
側に位置する揺動ローラ26と、案内ローラ群および揺
動ローラ26に共通的に巻掛けられた無端ベルト28と
から基本的に構成される(図2参照)。そして、適宜位置
の案内ローラ24に接続する駆動源(図示せず)により該
ローラ24を所定方向に回転駆動することにより、無端
ベルト28はシート給送方向に走行するようになってい
る。
【0012】前記装置フレーム22,22における案内
ローラ群の配設位置より下流側で対向する内側面には、
揺動アーム30,30の一端が軸ピン31,31を介して
揺動自在に枢支され、図3に示す如く、両アーム30,
30の揺動先端間に前記揺動ローラ26が回転自在に枢
支してある。また各装置フレーム22の内側面には、揺
動手段としてのエアシリンダ32が夫々配設され、該シ
リンダ32のピストンロッド32aは、装置フレーム2
2に配設した一対のガイド34,34に沿って平行移動
する連結部材36の一端に接続されている。この連結部
材36の他端にはピン38が配設され、該ピン38が前
記揺動アーム30に形成した長孔30aに摺動自在に係
合するよう構成される。そして、一対のエアシリンダ3
2,32を同期付勢することにより揺動アーム30,30
が軸ピン31,31を中心として上下に揺動し、前記揺
動ローラ26を、正常運転時の第1位置(図4)と、異常
運転時の第2位置(図5)との間を移動させるよう設定さ
れる。
【0013】すなわち、エアシリンダ32,32を、ピ
ストンロッド32a,32aがバレルから押出される方
向(正方向)に付勢することにより、図4に示す如く、揺
動ローラ26は上方の第1位置に臨み、これにより巻掛
けられている無端ベルト28における段ボールシートS
の下面を支持する走行面が第1給送経路に位置決めされ
る。そして、この状態では前記複合装置10から排出さ
れた段ボールシートSは、第1給送経路に臨む無端ベル
ト28により前記セパレートコンベヤ18に向けて給送
される。また、エアシリンダ32,32を、ピストンロ
ッド32a,32aがバレルに引込まれる方向(逆方向)
に付勢することにより、図5に示す如く、揺動ローラ2
6は下方の第2位置に臨み、これにより巻掛けられてい
る無端ベルト28の走行面が第2給送経路に位置決めさ
れる。そして、この状態では前記複合装置10から排出
された段ボールシートSは、第2給送経路に臨む無端ベ
ルト28によりセパレートコンベヤ18の斜め下方に給
送される。
【0014】なお、前記エアシリンダ32,32は、正
常運転時においては所要の力で常に揺動ローラ26を第
1位置に保持するよう付勢される。また、前記無端ベル
ト28としてはポリウレタンベルト等が好適に使用さ
れ、前記揺動ローラ26が第1位置および第2位置の何
れの位置にあっても、段ボールシートSを給送するのに
支障のない張力が付与されるよう設定してある。
【0015】前記セパレートコンベヤ18の下方には、
図1に示す如く、該コンベヤ18の斜め下方へ給送され
る段ボールシートSが積重ねられる補助スタッカー40
が配設される。この補助スタッカー40には、後述する
異常事態が発生した際に、前記下部コンベヤ14を介し
て給送される段ボールシートSが一時的に積層貯留され
るものである。
【0016】前記スタッカー20に近接する位置には、
前記セパレートコンベヤ18およびシート搬送コンベヤ
19から該スタッカー20に給送される段ボールシート
Sを検出する検出手段としてのシートセンサ42が配設
されている。このシートセンサ42は制御装置44に接
続され、例えば段ボールシートSを検出している状態で
ON信号を制御装置44に出力すると共に、非検出でO
FF信号を制御装置44に出力するよう設定される。そ
して制御装置44では、段ボールシートSの検出状態
(ON信号)が所定時間継続すると、異常事態(ジャム)が
発生したと判断して、前記エアシリンダ32,32を逆
方向に付勢して揺動ローラ26を第1位置から第2位置
に移動させるよう設定される。また制御装置44は、必
要に応じて段ボールシートSの給送を停止するよう制御
する。
【0017】
【実施例の作用】次に、このように構成したシート材料
の異常対処装置の作用につき、仕切り方法との関係にお
いて説明する。なお、前記揺動ローラ26は、エアシリ
ンダ32,32の付勢により第1位置に保持され、前記
無端ベルト28の走行面は第1給送経路に臨んでいるも
のとする。
【0018】前記複合装置10で所要の加工が施された
所定寸法の段ボールシートSは、下流側に配設されたバ
イブレーションコンベヤ16の上下のコンベヤ12,1
4の間に排出される。この段ボールシートSは、図4に
示す如く、下部コンベヤ14における第1給送経路に臨
む無端ベルト28の走行面で下面が支持された状態で、
前記セパレートコンベヤ18に向けて給送される。そし
て、セパレートコンベヤ18で所定間隔毎に搬送される
段ボールシートSは、前記シート搬送コンベヤ19を介
してスタッカー20に給送されて順次積重ねられる。な
お、段ボールシートSが正常な状態でスタッカー20に
積重ねられているときには、セパレートコンベヤ18お
よびシート搬送コンベヤ19を介してスタッカー20に
給送される前後の段ボールシートS,Sの間には所定の
隙間が形成されているので、前記シートセンサ42はO
N信号とOFF信号とを交互に出力し、前記制御装置4
4では正常運転が行なわれているものと判断する。
【0019】前記スタッカー20で段ボールシートSの
積込み異常が発生し、該スタッカー20の入口部分で段
ボールシートSが詰まると、前記シート搬送コンベヤ1
9で次々に給送される段ボールシートS,Sの隙間が無
くなり、前記シートセンサ42はON信号のみを出力す
ることとなる。このときには、前記制御装置44で異常
事態が発生したものと判断し、前記エアシリンダ32,
32が逆付勢されて、図5に示す如く、前記揺動アーム
30,30が下方に揺動して揺動ローラ26が第2位置
に移動される。すなわち、前記下部コンベヤ14におけ
る案内ローラ群と揺動ローラ26とに巻掛けられている
無端ベルト28の走行面は、セパレートコンベヤ18の
斜め下方を指向する第2給送経路に臨む。これにより、
後続の段ボールシートSはセパレートコンベヤ18の下
方に配設されている補助スタッカー40に給送され、該
スタッカー40に積重ねられる。
【0020】このように、前記スタッカー20で異常事
態(ジャム)が発生したことを検出すると、その上流側で
段ボールシートSの給送経路を変更(第1給送給路から
第2給送経路)することで、後続の正常な段ボールシー
トSが異常発生部に給送されて不良品となるのを防止す
ることができる。従って、異常事態の発生時における不
良品となる段ボールシートSの数を減らすことができ、
歩留りを低減し得る。また、補助スタッカー40に段ボ
ールシートSが給送されている間に、スタッカー20の
入口部分でのジャムを解消させることができるので、異
常事態の発生に際して段ボールシートSの給送を停止す
ることなく対処し得るので、生産能力が低下するのを防
ぎ得る。なお、スタッカー20の入口部分で詰まる段ボ
ールシートSの数が少なくなるので、異常発生時に仮に
段ボールシートSの給送を停止しても、該入口部分から
段ボールシートSを短時間で取除くことができ、シート
給送停止に起因する生産能力の低下を最小限に止めるこ
とが可能となる。
【0021】また、実施例では無端ベルト28が巻掛け
られる1つの揺動ローラ26のみを移動することで段ボ
ールシートSの経路変更を行なうので、無端ベルト28
の走行面を第1給送経路から第2給送経路に極めて短時
間で切換えることができ、ライン速度の高速化に充分対
応し得る。しかも構成は簡単であるので、製造コスト等
も低廉に抑えることができる。
【0022】
【変更例について】図6は、実施例に係る異常対処装置
が採用されるシートスタック部の変更例を示すものであ
って、バイブレーションコンベヤ16とスタッカー20
との間に、上流側を支点として下流側が傾動可能に構成
された搬送コンベヤ46を配設し、該搬送コンベヤ46
を傾動させつつスタッカー20に段ボールシートSを順
次積重ねるよう構成したものである。この変更例におい
ても、バイブレーションコンベヤ16における下部コン
ベヤ14の最下流側に位置する揺動ローラ26を第1位
置から第2位置に移動することで、前記無端ベルト28
の走行面を第1給送経路から第2給送経路に変更し得る
ようになっている。従って、スタッカー20で異常事態
が発生したときには、無端ベルト28の走行面を第1給
送経路から第2給送経路に変更することで、後続の段ボ
ールシートSを搬送コンベヤ46の下方に配置されてい
る補助スタッカー40に積重ねることができる。
【0023】ここで、前記バイブレーションコンベヤ1
6の上流側に配置されている複合装置10において、最
下流側に位置するロータリーダイカッタ48を通過する
前の段ボールシートSが斜めになったり位置がずれる
と、該ダイカッタ48での正常な打抜きがなされない。
この場合において、打抜き不良の段ボールシートSが下
流側のスタッカー20に積重ねられてしまうと、当該不
良品を取出すことは極めて困難となる。そこで、図6に
示すように、ロータリーダイカッタ48の上流側にシー
ト位置ずれセンサ50を配設し、該センサ50が段ボー
ルシートSの位置ずれ等を検出した際に、前記無端ベル
ト28の走行面を第1給送経路から第2給送経路に変更
することで、不良の段ボールシートSを補助スタッカー
40に排出することができる。そして、不良の段ボール
シートSが排出された以後は、無端ベルト28の走行面
を第2給送経路から第1給送経路に変更することで、後
続の正常な段ボールシートSをスタッカー20に積重ね
ることができる。なお、段ボールシートSの経路変更は
前記揺動ローラ26のみを移動することで迅速に行ない
得るので、高速で給送される段ボールシート群から不良
品のみを分離して排出することが可能である。
【0024】図7は、本発明に係るシート材料の異常対
処装置の別例を示すものであって、従来公知の構成に係
るバイブレーションコンベヤ16とセパレートコンベヤ
18または搬送コンベヤ46との間に、異常対処装置と
して機能するデフレクター装置52が配設されている。
すなわち、バイブレーションコンベヤ16の下流側に配
設した回転軸54に、下流側に延出する偏向バー56が
配設されると共に、上方に延出してシート給送方向下流
側に向けて傾斜する突片58が配設されている。突片5
8の先端には、前記装置フレーム22にボトム側をクレ
ビス接続したシリンダ60におけるピストンロッド60
aの先端が回転自在に連結されている。従って、シリン
ダ60を正逆付勢することにより、回転軸54に配設し
た偏向バー56は、バイブレーションコンベヤ16によ
るシート給送経路より上方で該給送経路と平面に臨む第
1位置(図の二点鎖線)と、シート給送経路から斜め下方
に突出する第2位置(図の実線)とに切換えられる。
【0025】そして、異常事態の発生時には、シリンダ
60を付勢して偏向バー56を第1位置から第2位置に
変更することで、下流側の異常発生部への正常な段ボー
ルシートSの給送、あるいは上流側で発生した不良の段
ボールシートSのスタッカー20への給送を防ぐことが
できる。
【0026】前述した実施例や変更例では、フレキソプ
リンタダイカッタ等の複合装置で所要の加工が施された
段ボールシートをスタッカーに給送する場合につき説明
したが、本願はこれに限定されるものでない。例えば、
フレキソ印刷機、クリーザおよび溝切り装置(クリーザ)
等の各ユニットを直列配置したフレキソプリンタスロッ
タと称する複合装置から排出される段ボールシートをス
タッカーに積重ねる場合にも採用される。また複合装置
の下流側にフォルダグルアを配置し、複合装置から排出
された段ボールシートを折曲げた後にスタッカーに積重
ねるよう構成した場合においても、スタッカー部分での
異常事態の発生を検出して段ボールシートの給送経路を
変更することで生産能力の低下を抑制し得る。なお、異
常事態としては、スタッカーの入口部分でのジャムに限
定されるものでなく、コンベヤ上での段ボールシートの
給送異常等も含む。
【0027】更に、実施例に係る異常対処装置における
揺動アームを揺動させる揺動手段としては、エアシリン
ダに限らず、モータを直結して揺動させたり、モータで
回転されるカム等を用いて揺動させることも可能であ
る。また、別例に係る偏向バーを揺動させる手段として
も、モータやカム等を採用し得る。更にまた、実施例で
はバイブレーションコンベヤにおける下部コンベヤの揺
動ローラのみを移動させるよう構成したが、下部コンベ
ヤの全体を傾動させたり、あるいはバイブレーションコ
ンベヤの全体を傾動させることで経路変更を行なうこと
も可能である。
【0028】なお、前述したような段ボールシートの給
送経路を変更可能な異常対処装置を備えたシートスタッ
ク部においては、例えば段ボールシートのオーダ変更に
際して経路を変更することで、一方の経路に配設されて
いるスタッカーの入替えを行なっている間に、別の経路
に配設されているスタッカーに段ボールシートを積重ね
ることもできる。
【0029】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るシート
材料の異常対処方法および装置によれば、異常対処装置
の配設位置より下流側で異常事態が発生したことを検出
した際に、異常対処装置を作動してシート材料の給送経
路を変更することで、後続の正常なシート材料が異常発
生部に給送されて不良品となるのを防止することができ
る。従って、異常事態の発生時における不良品となるシ
ート材料の数を減らすことができ、歩留りを低減し得
る。また、シート材料を別の経路に給送している間に異
常事態を解消させ得るので、シート材料の給送を停止す
る必要はなく、生産能力の低下を防止し得る。
【0030】また、シート材料を給送する無端ベルトが
巻掛けられる1つの揺動ローラのみを移動することでシ
ート材料の経路変更を行なうので、無端ベルトの走行面
を第1給送経路から第2給送経路に極めて短時間で切換
えることができ、ライン速度の高速化に充分対応し得
る。しかも構成は簡単であるので、製造コスト等も低廉
に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート材料の異常対処方法を好適
に実施する異常対処装置が採用されるシートスタック部
の概略構成図である。
【図2】実施例に係る異常対処装置を示す概略側面図で
ある。
【図3】実施例に係る異常対処装置を一部破断して示す
概略正面図である。
【図4】実施例に係る異常対処装置における無端ベルト
を第1給送経路に臨ませた状態を示す説明図である。
【図5】実施例に係る異常対処装置における無端ベルト
を第2給送経路に臨ませた状態を示す説明図である。
【図6】実施例に係る異常対処装置が採用される別のシ
ートスタック部を示す概略構成図である。
【図7】本発明に係る異常対処装置の別例を示す概略構
成図である。
【符号の説明】 14 下部コンベヤ(異常対処装置) 24 案内ローラ 26 揺動ローラ 28 無端ベルト 30 揺動アーム 32 エアシリンダ(揺動手段) 42 シートセンサ(検出手段) 52 デフレクター装置(異常対処装置) S 段ボールシート(シート材料)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材料(S)の給送経路に配設された
    異常対処装置(14,52)の下流側において、前記シート材
    料(S)の給送等に異常が発生したことを検出手段(42)が
    検出した際に、前記異常対処装置(14,52)を作動するこ
    とで給送経路を変更し、後続のシート材料(S)を別の経
    路に給送するようにしたことを特徴とするシート材料の
    異常対処方法。
  2. 【請求項2】 シート材料(S)の下面を支持して給送す
    る無端ベルト(28)を走行自在に備えるコンベヤ(14)にお
    ける該無端ベルト(28)が巻掛けられる最下流側の揺動ロ
    ーラ(26)のみを、前記シート材料(S)の給送等に異常が
    発生したことを検出手段(42)が検出した際に下方に傾動
    することで、前記無端ベルト(28)におけるシート材料
    (S)の下面を支持する走行面を傾動させ、これによりシ
    ート材料(S)を別の経路に給送するようにしたことを特
    徴とするシート材料の異常対処方法。
  3. 【請求項3】 シート材料(S)の給送経路の下方に回転
    自在に配設された複数の案内ローラ(24)と、 前記案内ローラ群より給送方向下流側に揺動自在に配設
    され、揺動ローラ(26)が回転自在に枢支された揺動アー
    ム(30)と、 前記案内ローラ群および揺動ローラ(26)に共通的に巻掛
    けられ、前記シート材料(S)の下面を支持して給送する
    無端ベルト(28)と、 前記揺動アーム(30)に接続され、該アーム(30)に枢支さ
    れた前記揺動ローラ(26)を、前記無端ベルト(28)のシー
    ト材料(S)を支持する走行面が第1給送経路に臨む第1
    位置および該無端ベルト(28)の走行面が第1給送経路よ
    り下方に傾動する第2給送経路に臨む第2位置の間を移
    動させる揺動手段(32)とから構成されたことを特徴とす
    るシート材料の異常対処装置。
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