JPH10297604A - 密封容器のシール方法 - Google Patents

密封容器のシール方法

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JPH10297604A
JPH10297604A JP10623097A JP10623097A JPH10297604A JP H10297604 A JPH10297604 A JP H10297604A JP 10623097 A JP10623097 A JP 10623097A JP 10623097 A JP10623097 A JP 10623097A JP H10297604 A JPH10297604 A JP H10297604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
sealing
contents
sealed
bottom recess
Prior art date
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Pending
Application number
JP10623097A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Kimoto
一雅 木元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP10623097A priority Critical patent/JPH10297604A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホットパック方式による密封容器のシール方
法を提供すること。 【解決手段】 80℃以上の高温内容物を含気充填して
なる容器本体と蓋材とからなる密封容器のシール方法に
おいて、容器本体の底部形状が凹状の底部凹部を有して
おり、壁部と底部凹部との境のコーナー部が壁部及び底
部凹部より肉厚が薄く熱に対し変形し易い形状を有して
おり、該容器本体への内容物充填時には容器本体の底部
凹部を保持具にて支え、蓋材を容器本体のフランジ部に
シールし、シールが完了すると同時に又は完了した後、
該保持具を外してなる密封容器のシール方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は80℃以上の高温内
容物を含気充填してなる密封容器のシール方法に関する
ものである。
【0003】
【従来の技術】生活様式の多様化に伴い、密封容器に充
填した調理済み食品やガス包装食品が一般家庭でも広く
使用されるようになってきた。特に電子レンジの普及に
伴い、家庭で電子レンジにて手軽に加熱や加熱調理され
るプラスチック容器包装が普及しつつある。これら電子
レンジ用密封容器は加熱時の内容物の体積膨脹及び沸騰
に備えて内容物は容器に満杯充填されず含気包装される
のが一般的である。かつ、容器本体と蓋材とをシールし
てなる密封容器は易開封性が要求されるため、80℃以
下の内容物を含気充填し蓋材をヒートシールし完全密封
した後、加圧下でレトルト殺菌やボイル殺菌した密封容
器包装が一般的に採用され常温又はチルド流通にて販売
されている。しかし、これらレトルト殺菌、ボイル殺菌
された内容物は高温で長時間の殺菌が必要なため、内容
物の作りたての味が損なわれ、本当の美味しい内容物の
供給は不可能に近く又生産性も悪いとされていた。
【0004】これら問題点を解決する方法として最近容
器本体(A)内に内容物を80℃以上の高温状態で充填
し、急冷又は常温の含気状態で蓋材(B)をヒートシー
ルする方法(以下ホットパック方法という)で完全密封
されチルド流通する、すなわち菌の繁殖温度帯を短くし
て内容物の美味しさを逃がすことの少ない商品開発が検
討されている。しかし、ホットパック方式の場合図4、
図5の如く内容物の熱により含気されている気体が加熱
され体積膨脹を起こすとともに、内容物の蒸気圧により
密封された容器の内圧が上昇し、ヒートシール時のシー
ル盤(10)が容器本体(A)のフランジ(1)のシール
部(6)より離れると同時に容器本体(A)と蓋材
(B)のシール部(6)が破壊され密封が解放されると
いう欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来のホット
パック方式による密封容器の問題点を解決するため種々
検討の結果なされたもので、その目的とするところはホ
ットパック方法による密封容器のシール方法を提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、80℃以上の
高温内容物を含気充填してなる容器本体(A)と蓋材
(B)とからなる密封容器(C)のシール方法におい
て、容器本体の底部形状が凹状の底部凹部(4)を有し
ており、壁部(3)と底部凹部(4)との境のコーナー
部(5)が壁部及び底部凹部より肉厚が薄く熱に対し変
形し易い形状を有しており、該容器本体への内容物充填
時には容器本体の底部凹部を保持具にて支え、蓋材を容
器本体のフランジ部にシールし、シールが完了すると同
時に又は完了した後、該保持具を外すことを特徴とする
密封容器のシール方法である。
【0007】本発明に用いられる容器本体(A)は、単
層又は2層以上の多層シートを真空成形法、圧空成形法
又はその併用の方法で成形されたもので、容器本体
(A)及び蓋材(B)の最内層同士はヒートシール可能
であり、かつ少なくとも一方が易開封性樹脂又は易開封
性機能を有するフィルム層からなっている。このような
樹脂としては例えばポリプロピレン、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、線状ポリエチレン、エチレン
ー酢酸ビニール共重合体、ポリスチレン、エチレンーメ
タアクリル酸共重合体、エチレンーメタクリル酸共重合
体金属架橋物等を挙げることができる。
【0008】又、容器本体(A)の材質としてはポリプ
ロピレン、ポリエステル、ナイロンの単体又は2層以上
の多層材料に最内層を更に積層したものからなり、又更
に、ガス遮断性を向上する目的でエチレンー酢酸ビニー
ル共重合体、塩化ビニリデン、ナイロン等を積層するこ
とが可能である。容器本体はシート成形されるため、成
形上適度のシート厚みと剛性が必要であり、また100
℃の温度においても形状が変形しない程度の剛性が必要
であり、容器本体のコーナー部が熱に対して変形し易く
なければならないために、シート厚みとしては0.20
〜1.20μm、好ましくは0.30〜0.90μmが
採用される。又、材質のヤング率は100℃にて500
〜10000kgf/cm2、好ましくは1000〜4000
kgf/cm2が採用される。
【0009】又、蓋材(B)材質としては一般的な構成
の採用が可能であるが延伸ポリエステル、延伸ナイロ
ン、延伸ポリプロピレン及び容器本体(A)とヒートシ
ール可能な樹脂フィルムとの組み合わせフィルムが採用
され、ガス遮断性が必要な場合にはアルミニウム箔、塩
化ビニリデン樹脂、エチレンー酢酸ビニール共重合体ケ
ン化物の積層が可能である。
【0010】容器本体(A)の形状としては、図1〜図
3の如く底部(2)は円弧状(図1)、平面状(図2)
又は更にリブ(図3)を有する底部凹部(4)を有して
おり、壁部(3)と底部凹部(4)との境のコーナー部
(5)は壁部(3)や底部凹部(4)より熱に対して変
形し易く、肉厚が薄い形状を有していることが必要であ
る。特にリブ(13)を設けることにより底部凹部はより
剛性が増加するためコーナー部が更に変形しやすくなり
本発明にとって有用である。リブは底部凹部のコーナー
部に近い部署に設けたほうがより効果が上がり、リブは
1本でも複数本でも構わず、連続しているものでも不連
続であっても構わない。又、蓋材としては、フィルム状
のもでも良いが、落とし蓋や凸状形状の成形蓋を使用す
ることも可能である。
【0011】内容物(8)を充填時には図6の如く容器
本体(A)のフランジ部(1)をヒートシール受台(1
1)上に乗せ、容器本体(A)の底部凹部(4)を保持
具(12)にて支えた状態にて80℃以上の高温内容物
(8)を含気充填するか、又は含気充填後容器本体
(A)を保持具(12)にて容器本体(A)の底部凹部
(2)持ち上げて支え、蓋材(B)を容器本体(A)の
フランジ部(1)上に乗せた後、ヒートシール用熱盤
(10)にて加圧し完全密封すると同時に又はした後に図
7の如く保持具(12)を下降させ、熱盤(10)を上昇さ
せる。この時内容物(8)の温度及び含気体(9)の熱
膨張により容器本体(A)の中一番熱に弱い軟化したコ
ーナー部(5)を境にして図8の如く底部凹部(4)が
凸部(7)状に変形して密封容器内の内圧が安定又は若
干減圧状態となり容器本体(A)のフランジ部(1)と
蓋材(B)とのヒートシールされたシール部(6)が破
壊されることなく安定した密封容器を得ることができ
る。又、内容物(8)の温度低下とともに気体部分
(9)が減圧状態となるため、密封容器の形状は図9の
如く容器本体(A)のコーナー部(5)を境に凸部
(7)形状が底部凹部(4)形状に変形し、元の容器本
体(A)形状に近い形状となり安定した密封容器を得る
ことができる。
【0012】ここで容器本体(A)の底部凹部(4)形
状は含気体体積及び温度により異なるが、内容物の蒸気
圧、気体の体積膨脹を計算の上、その約1/2の容積を
有する形状が好ましい。また、内容物の酸化防止のため
に含気体(9)としてN2 ガス、CO2 ガス又はそれら
の混合ガス等の不活性ガスを使用されることがある。
又、内容物の最近繁殖温度帯を短くするため、含気体の
温度は低いほど好ましく常温以下、好ましくは10℃以
下が採用される。
【0013】
【実施例】100℃でのヤング率が1800kgf/cm2
厚み0.70mmのポリプロピレンシートを用い直径11
0mm、高さ40mm、底部凹部高さ6mmの容器本体(内容
量300ml、凹部容積18ml)の図1に示す形状の
ものを真空成形法式にて得た。蓋材として延伸ポリエス
テル(12μ)/延伸ナイロン(15μ)/ポリプロピ
レン系イージーピールシーラントフィルム(60μ)を
準備した。そして容器本体に95℃の湯を240ml充
填し、20%の含気になるよう調整した。 《実施例1》上記の容器本体を使用し、底部凹部をその
凹部形状とほぼ同一形状の保持具にて支え、95℃の湯
を20%含気になるよう充填し、蓋材を熱盤にて190
℃、圧力2.5kgf/cm2の条件にて完全シールした。熱
盤を受台より上昇させると同時に保持具を下降させて外
したところ、容器本体の底部凹部がコーナー部に沿って
変形し凸状となったがシール部の破壊も起こらず又蓋材
の膨脹も起こらなかった。又、密封された容器内の温度
が低下すると共に凸状となっていた底部がコーナー部に
沿って変形し、ほぼ元の底部凹部形状となり内容物が充
填された含気の良好な完全密封された包装体を得ること
ができた。 《比較例1》容器本体に湯を充填後蓋材をヒートシール
したところ、湯の熱と重量により底部凹部が変形し凸部
状となり、熱盤が受台より離れた瞬間シール部に破壊が
起こり、容器本体より空気が噴出した。 《比較例2》容器本体の底部形状をコーナー部を含め熱
により変形しない程度に厚く成形した。この容器本体を
使用し比較例1と同様のテストを行ったところ、蓋材が
膨らみ気味となり、シール盤が受台より離れた瞬間シー
ル部に破壊が起こり、容器本体内部より空気が噴出し
た。
【0014】
【発明の効果】本発明の密封容器のシール方法による
と、80℃以上の高温内容物を含気充填しても、容器本
体の底部凹部がコーナー部に沿って変形し凸状となる
が、シール部の破壊も起こらず又蓋材の膨脹も起こら
ず、密封された容器内の温度が低下すると共に凸状とな
っていた底部凹部がコーナー部に沿って変形し、ほぼ元
の底部凹部形状となり、内容物が含気充填された完全密
封された包装体を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する一実施態様の容器を示す断面
【図2】本発明で使用する他の実施態様の容器を示す断
面図
【図3】本発明で使用するリブを有する他の実施態様の
容器を示す断面図
【図4】従来のシール方法を示す断面図
【図5】従来のシールを解除した後を示す断面図
【図6】本発明のシール方法を示す断面図
【図7】本発明のシールを解除した後を示す断面図
【図8】本発明のシール直後の密封容器の断面図
【図9】本発明のシール後の冷却された密封容器の断面
【符号の説明】
A:容器、 B:蓋材、 1:フランジ部、 2:底
部、 3:壁部、4:底部凹部、 5:コーナー部、
6:シール部、 7:凸部、8:内容物、 9:含気
体、 10:ヒートシール熱盤、11:ヒートシール受
台、 12:保持具、 13:リブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 80℃以上の高温内容物を含気充填して
    なる容器本体と蓋材とからなる密封容器のシール方法に
    おいて、容器本体の底部形状が凹状の底部凹部を有して
    おり、壁部と底部凹部との境のコーナー部が壁部及び底
    部凹部より肉厚が薄く熱に対し変形し易い形状を有して
    おり、該容器本体への内容物充填時には容器本体の底部
    凹部を保持具にて支え、蓋材を容器本体のフランジ部に
    シールし、シールが完了すると同時に又は完了した後、
    該保持具を外すことを特徴とする密封容器のシール方
    法。
  2. 【請求項2】 底部凹部にリブを有する請求項1記載の
    密封容器にシール方法。
JP10623097A 1997-04-23 1997-04-23 密封容器のシール方法 Pending JPH10297604A (ja)

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JP (1) JPH10297604A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010254305A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Merodeian Kk 容器、容器の製造方法および製造装置
JP2011006074A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Toppan Printing Co Ltd 液体用紙製容器
JP2020050414A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 大日本印刷株式会社 合成樹脂製容器

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