JPH10294262A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH10294262A
JPH10294262A JP9102010A JP10201097A JPH10294262A JP H10294262 A JPH10294262 A JP H10294262A JP 9102010 A JP9102010 A JP 9102010A JP 10201097 A JP10201097 A JP 10201097A JP H10294262 A JPH10294262 A JP H10294262A
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JP
Japan
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projection lens
reticle
reflectance
energy
photosensitive substrate
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Application number
JP9102010A
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English (en)
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Masamitsu Yanagihara
政光 柳原
Satoyuki Watanabe
智行 渡辺
Masakazu Murakami
雅一 村上
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature

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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ステージ上に既知の反射率を有する反射面を設
けることなく感光基板の反射率を算出して投影レンズに
入射する照明エネルギを演算する。 【解決手段】投影レンズ5にレチクルRを介して入射さ
れる照明光の第1のエネルギと少なくとも感光基板Wか
らの反射により投影レンズ5に入射される照明光の第2
のエネルギとを算出して補正装置30により投影レンズ
5の結像特性を補正する。エネルギ線検出器11は、投
影レンズ5の視野内に位置した物体により反射されたエ
ネルギ線を受光して比例した検出信号を出力する。投影
レンズ5を感光基板Wに対向させたときに反射エネルギ
線検出器11から発生する電気信号I(mW)、パター
ンのないレチクルRと投影レンズ5を介して感光基板W
に入射する露光パワーP(mW/cm2)、投影レンズ
5の透過率TL、クロム反射率Rrc、ブラインド面積
Sb(cm2)、レチクル透過面積Sr(cm2)、レチ
クルガラス反射率Rrg、投影レンズ反射率RLに基づ
いて感光基板の反射率を算出して、エネルギ演算を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体メモリある
いはLCDパネル等のパターンを投影露光する投影露光
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の投影露光装置では、たとえば水
銀ランプからの照明光のうち露光波長(たとえばg線)
を取り出してレチクル上に照射し、レチクルを通過する
光束を投影レンズを介してウエハ上に結像して各種パタ
ーンを投影露光している。したがって、ウエハからの反
射光は投影レンズに再入射し、その入射エネルギにより
投影レンズの結像特性(倍率、焦点位置)が変動する場
合がある。
【0003】特願昭62−183522号公報には、こ
のような結像特性を補正することを目的とした投影露光
装置が開示されている。すなわち、特願昭62−183
522号公報に開示されている投影露光装置では、投影
レンズに入射するエネルギを測定して結像特性の変動を
算出し、投影レンズ中の所定のレンズ室の空気圧を調整
して結像特性(倍率)を補正する。そのため、この投影
露光装置では、ウエハステージ上の2点に反射率が既知
の反射面を設け、投影レンズをそれぞれの反射面に対向
させたときの反射光量を検出して、式(2)からウエハ
の反射率RPを算出し、式(3)から投影レンズに入射
する照射エネルギE(mW)を算出している。
【0004】
【数2】 ウエハ反射率RP=RL+{(I−IL)/(IH−IL)}*(RH−RL)…(2) ただし、 RH:第1の反射面の反射率(既知) RL:第2の反射面の反射率(既知、RH>RL) I:ウエハの反射による検出器信号(mW) IH:第1の反射面からの反射による検出器信号(m
W) IL:第2の反射面からの反射による検出器信号(m
W)
【0005】
【数3】 照射エネルギE(mW)=P・Sr(1+RP)…(3) ただし、 P:露光パワー(mW/cm2) Sr:レチクル透過面積(cm2
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LCDパネ
ル等の露光装置は、処理能力増大のために、感光基板
寸法の増大や投影露光領域の増大を追求している。と
ころが上述した従来の技術では、反射率測定のために少
なくとも2つの既知の反射率を有する反射面を感光基板
搭載ステージ上に形成し、かつステージは反射面を投影
露光領域まで可動できるものである必要性がある。した
がって、とくに長方形もしくは正方形であるLCDガラ
ス基板にあっては、感光基板搭載領域外に既知の反射面
を形成するには、基板搭載ステージのストロークを大き
くする必要があり、装置寸法が必要以上に大きくなる。
【0007】反射面を感光基板搭載領域内に設け、基板
搭載前にあらかじめ計測する方法も考えられるが、この
場合は、感光基板と反射面の両方を焦点位置にあわせる
ためのZステージのストローク確保、もし〈は反射面の
上下動機能が必要となる。また、感光基板はステージ面
に面吸着してその平面度を維持しているが、感光基板搭
載領域内に最大投影露光領域を満たす面積の反射面が2
つ以上存在する場合、該当箇所の吸着ができないために
平面度の維持が困難となる。また、透明な感光基板を露
光するにあたり、反射面からの戻り光がパターン形成に
影響をおよぼすことも考えられる。
【0008】本発明の目的は、ステージ上に既知の反射
率を有する反射面を設けることなく感光基板の反射率を
算出して投影レンズに入射する照射エネルギを演算する
ことができる投影露光装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】実施の形態の図に対応づ
けて説明すると、請求項1の発明は図1において、レチ
クルRを照明する照明装置1と、そのレチクルRを透過
した照明光によりレチクルR上のパターンを感光基板上
に投影露光する投影レンズ5と、投影レンズ5の結像特
性を補正する補正装置30と、投影レンズ5の瞳とほぼ
共役な位置において、投影レンズ5の視野内に位置した
物体により反射されたエネルギ線を入射して、その量に
応じた電気信号を発生する反射エネルギ線検出器11
と、投影レンズ5にレチクルRを介して入射される照明
光の第1のエネルギと少なくとも感光基板Wからの反射
により投影レンズ5に入射される照明光の第2のエネル
ギとを算出し、少なくともその算出結果に基づいて投影
レンズ5の結像特性を補正するように補正装置30W0
制御する制御回路31とを具備する投影露光装置に適用
される。そして上述の目的は、投影レンズ5を感光基板
Wに対向させたときに反射エネルギ線検出器11から発
生する電気信号I、パターンのないレチクルと投影レン
ズを介して感光基板に入射する照明光の単位面積当りの
入射エネルギP、投影レンズ5の透過率TL、クロム反
射率RRC、ブラインド面積Sb、レチクル透過面積S
r、レチクルガラス反射率Rrg、投影レンズ反射率RL
に基づいて算出された感光基板Wの反射率RPに基づい
て第2のエネルギを算出することにより達成される。請
求項2の発明は、
【数4】 RP=(I/P)・(1/(TL・Sr))−(1/TL 2)・(Rrc((Sb/Sr)−1)+Rrg+R …(4) ただし、 RP:感光基板反射率 I:投影レンズ5を感光基板Wに対向させたときに反射
エネルギ線検出器11から発生する電気信号 P:パターンのないレチクルと投影レンズを介して感光
基板に入射する単位面積当りの入射エネルギ TL:投影レンズ透過率 Rrc:クロム反射率 Sb:ブラインド面積 Sr:レチクル透過面積 Rrg:レチクルガラス反射率 RL:投影レンズ反射率 に基づいて感光基板Wの反射率を算出するものである。
請求項3の発明は、制御回路31により、レチクルRを
透過する照明光の割合が所定値以上か否かを判定し、所
定値以上の場合には第1および第2のエネルギの和を投
影レンズ5への照射エネルギとし、所定未満の場合に
は、第1のエネルギを投影レンズ5への照射エネルギと
して補正を行なうものである。これにより、レチクルク
ロム反射率をレチクルごとに変更することなく固定値と
しても、投影レンズへの照射エネルギによる結像特性へ
の影響を精度よく制御することができる。
【0010】以上の課題を解決するための手段の項では
実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が実施の
形態に限定されるものではない。、
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかわる投影露
光装置の概略構成図である。
【0012】水銀放電灯1からの露光光は楕円鏡2で集
光された後、露光量制御用のシャッタ3を通り、オプチ
カルインテグレータ(不図示)で照度を均一化されて、
主コンデンサレンズ(不図示)を介してレチクルRを照
明する。照明視野絞り(いわゆるレチクルブラインド)
4はレチクルR上の露光すべきでないパターン部分を任
意の形状で遮光する。放電灯1の発光強度がほぼ一定と
すれば、シャッタ3の開時間をシャッタコントローラ3
2で制御することにより常に一定の露光量を得ることが
できる。
【0013】レチクルRは、X方向,Y方向、およびθ
回転方向に微動する図示しないレチクルステージに保持
されている。レチクルRを透過した光は投影レンズ5に
よってウエハW上へ結像投影される。レチクルRの初期
位置の設定は、レチクルR周辺のアライメントマークを
光電検出するレチクルアライメント系(不図示)からの
マーク検出信号に基づいて、レチクルステージを微動す
ることによって行なわれる。
【0014】レチクルRの露光用のパターン部を透過し
た露光光は投影レンズ5に入射し、感光基板としてのウ
エハW上にパターンの投影像が結像される。ウエハWは
Zステージ6上に載置され、Zステージ6はXYステー
ジ7上に上下動(投影レンズ5の光軸方向)可能に設け
られている。XYステージ7はモータなどの駆動部によ
り、投影レンズ5の投影結像面と平行に2次元移動す
る。Zステージ6にはXYステージ7の2次元位置を検
出するためのレーザ干渉計(不図示)からのレーザ光束
LBを垂直に反射させる移動鏡8(他方の移動鏡は不図
示)が固定されている。Zステージ6上には、各種のア
ライメントの際の基準とするための基準マークが設けら
れている。
【0015】圧力調整器30は、投影レンズ5自体の結
像特性(倍率、焦点位置)を微小量制御するために設け
られる。そのため、圧力調整器30は、投影レンズ5の
露光光の透過による結像特性の変動を時々刻々補正し得
るような圧力制御値を主制御系31から入力し、これに
応答して投影レンズ5内の所定の空気空間(空気室)の
圧力を調整する。
【0016】主制御系31には、シャッタ3の開閉動作
や露光時間を制御するシャッタ制御系32に開放信号を
与えるとともに、単位時間(たとえば5秒)内における
シャッタ3の開状態と閉状態とのデューテイに対応した
信号をシャッタ制御系32に入力する。主制御系31
は、環境情報(大気圧値、温度値)も加味して、シャッ
タ開閉信号に基づいて投影レンズ5の露光光の入射によ
る倍率変動量、焦点変動量を推定し、この変動量を補正
する圧力値を算出する。
【0017】ウエハWからの反射光や投影レンズ5の上
面の反射光などはミラー10で光電検出器11に導かれ
る。ここで、ミラー10は投影レンズ5の瞳と略共役な
位置の近傍に配置される。ミラー10としては、単なる
素ガラス、光源側の面を反射防止コートし、投影レンズ
側を素ガラスのままとし、投影レンズ側をハーフミラー
にしたものなどが使用できる。なお、光電検出器11の
受光面は投影レンズ5の瞳と正確に共役関係にあること
が望ましい。
【0018】このように構成された投影露光装置により
投影レンズに入射されるエネルギを算出して投影レンズ
の結像特性を補正する手順について説明する。感光基板
Wからの反射を考慮しない場合、投影レンズ5に照射さ
れるエネルギEは次式(5)で与えられる。
【0019】
【数5】 照射エネルギE(mW)=P・Sr……(5) ただし、 P:露光パワー(mW/cm2)であり、素通しのレチ
クルガラスおよび投影光学系14を透過した基板ステー
ジ上で測定した露光パワー Sr:レチクル透過面積(cm2
【0020】しかしながら、現実には感光基板からの反
射エネルギを受けるため、照射エネルギE(mW)は次
式(6)で表される。
【数6】 照射エネルギE(mW)=P・Sr(1+RP)…(6) ただし、 RP:感光基板の反射率
【0021】一方、反射エネルギ検出器11が受光して
出力する検出信号I(mW)は次式(7)で表される。
【数7】 検出信号I(mW)=P〔(1/TL)・{(Rrc(Sb−Sr)+Rrg・Sr+RL・Sr) } +TL・RP・Sr〕 …(7) ただし、 TL:レンズ透過率 Rrc:レチクル上に塗布されたクロムの反射率 Rrg:レチクルガラスの反射率 RL:投影レンズのレンズの反射率 Sb:ブラインド面積(cm2
【0022】式(7)において、P(1/TL)は、露光パ
ワーPがもともと素通しレチクルRと投影レンズ5を透
過した後の露光パターンてあるから、レチクルRに照射
される露光パワーを逆算した露光パワーである。ここ
で、この露光パワーをPAとして以下説明する。PA*
Rrc(Sb−Sr)は、光源からレチクルRに照射される照
明光がレチクルRのクロム部分(パターン部分)から反
射して検出器11に入射するエネルギである。PA*R
rg・Srは、光源からレチクルRに照射される照明光が
レチクルRのガラス部分(非パターン部分)から反射し
て検出器11に入射するエネルギである。PA*RL
Srは、投影レンズ5の上面からの反射光がレチクルR
を介して検出器11に入射するエネルギである。P*T
L・RP・Srは、光源からレチクルRと投影レンズ5を
通ってウエハWに入射して反射する反射光がレチクルR
を透過して検出器11に入射するエネルギである。
【0023】感光基板Wの反射率RPは検出器11の検
出信号Iに基づいて次式(8)で算出することができ
る。
【数8】 ウエハ反射率RP=(I/P)・(1/(TL・Sr))−(1/TL 2)・(Rrc((Sb/Sr)−1) +Rrg+RL) …(8)
【0024】したがって、本発明においては、2つの既
知の反射面を用いずに(8)式によりウエハ反射率RP
を算出するために、(8)式の各データをあらかじめ主
制御系31に記憶しておく。すなわち、露光パワーP、
投影レンズ5の透過率TL、クロム反射率Rrc、ブライ
ンド面積Sb、レチクル透過面積Sr、レチクルガラス反
射率Rrg、レンズ反射率RLが主制御系31に記憶され
る。
【0025】次に、このようなデータをどのように記憶
するかについて説明する。 露光パワーPは(5)式で説明したとおりであり、パ
ターン露光を行なう前の準備期間に記憶する。 ブラインド開ロ面積Sbはレチクルデータ作成時に登
録される。
【0026】レチクル透過面積Sr(cm2)は、式
(5)の計算を行なうためにもともと登録して記憶され
ている。すなわち、露光用のレチクル・データ作成段階
において、既知の露光パワーPKの照明光を所定のブラ
インド開口で規制し、その通過光をレチクルRと投影レ
ンズ5を介してステージ15上に配置されたエネルギ検
出器(図1中には記載せず)で受光して検出信号IKを
得ることにより、次式(9)で算出できる。
【数9】 レチクル透過面積Sr=α・IK/PK…(9) ただし、 α:定数
【0027】投影レンズ5のレンズ透過率TL、反射
率RLは、設計値データとして予め記憶することができ
る。あるいは、露光装置製造後に測定したデータとして
記憶してもよい。 レチクルのガラス面の反射率Rrgはレチクルによらず
ほぼ一定として記憶することができる。
【0028】レチクルのクロム(パターン)の反射率
Rrcは、反射コート等によりレチクル個々に相違する。
そこで、次のようにして予め記憶することができる。 [1]レチクル作成メーカの反射率データを記憶する。 [2]ステージ6上の感光基板吸着面での反射率Rst
を予め測定しておき、レチクル透過面積Srを測定する
際に、感光基板吸着面からの反射エネルギによる検出器
11の検出信号I(mW)を入手し、上式(8)式でRP
にRstを代入してクロム面射率Rrcを算出する。
【0029】[3]レチクル面の指定位置にクロムパタ
ーン面を形成し、投影露光装置に反射率測定装置を予め
設けておき、露光処理前に反射率Rrcを測定して記憶す
る。
【0030】図2はこの種の反射率測定装置の一例を示
す。図2において、レチクルステージの近傍に、放電灯
1の照明光をレチクル上に導いて照射する光ケーブル7
1の光投光面を配置するとともに、その光のレチクルク
ロム73からの反射光を受光する反射率センサ72を配
置する。そして、この反射率センサ72の受光信号Is
を主制御系31に入力して次式(11)によりクロム反
射率Rrcを算出する。
【数10】 クロム面反射率Rrc=〔1/{P・(1/TL)}〕・Is…(10) ただし、 P:上述した露光パワー TL:投影レンズの透過率 Is:反射率センサ72の検出信号(mW)
【0031】[4]感光基板の反射によるエネルギ誤差
による倍率/フオーカスの許容精度いかんによっては、
レチクルCr(クロム)の反射率Rrcを固定値として算
出してもよい。
【0032】ところで、レチクルCrの反射率Rrcの固
体差による感光基板の反射率の計測誤差は、ブラインド
面積Sbに大きく依存し、とくにレチクル透過面積Srが
小さい場合(レチクル透過率が大きい場合)に影響が大
きくなる。また一方で、レチクル透過面積Srが小さい
場合は投影レンズ5に蓄積されるエネルギが小さくなる
ため、感光基板の反射率RPそのものの影響も小さくな
る。すなわち、感光基板からの反射光により投影レンズ
5に入射するエネルギが小さくなれば、その反射光によ
る結像特性の変動も無視することができる。そこで、レ
チクルCrの反射率Rrcを固定値とした上で、レチクル
透過率(レチクル透過面積Sr/ブラインド面積Sb)
にしきい値を設け、レチクル透過率がしきい値以上のと
きに感光基板の反射率RPも考慮した上記エネルギ算出
を行ない、しきい値未満の場合にはかかるエネルギ算出
を行なわないようなアルゴリズムを採用することもでき
る。
【0033】図3によりさらに説明する。直線Aは、任
意のプラインド開口面積および任意の感光基板の反射率
において、感光基板からの反射光をエネルギ算出に加味
しない場合のレチクル透過率に対する、倍率/フォーカ
ス誤差を表す。すなわち、レチクルを透過する光が増え
ると倍率/フォーカス誤差が大きくなることを示してい
る。直線Bは、レチクルCrの反射率Rrcを固定値とし
て感光基板からの反射光をエネルギ算出に加味した場合
における、レチクル透過率に対する倍率/フオーカス誤
差の最大値を表している。すなわち、レチクルを透過す
る光が増えると倍率/フォーカス誤差が小さくなること
を示している。図3のThで示されるレチクル透過率を
しきい値として感光基板の反射率RPをエネルギ算出に
用いる範囲を制限する場合の手順例を図4に示す。
【0034】図4のステップS1において、予め測定し
て記憶してあるレチクル透過面積Srとブラインド開口
面積Sbを読み込んでレチクル透過率を算出し、その透
過率としきい値Thの大小関係を比較する。透過率がし
きい値Th以上の場合はステップS2において、レチク
ル反射率RPを上記式(8)に基づいて演算し、ステッ
プS3において、E=P・Sr(1+RP)で照射エネ
ルギを演算する。しきい値Th未満の場合にはステップ
S4においてレチクル反射率RPをエネルギ算出演算に
使用しないものとし、E=P・Srで照射エネルギを演
算する。そして、ステップS5において、ステップS3
または4で演算された照射エネルギを加味して圧力制御
演算を行なう。
【0035】なお、以上では投影レンズの結像特性をそ
のレンズ室内の圧力調整によって行なうようにしたが、
レンズ自体を移動して行なったり、レンズ移動と圧力調
整とを併用してもよい。
【0036】
【発明の効果】
(1)以上詳細に説明したように、本発明によれば、従
来使用していなかったレチクルクロムの反射率を予め記
憶することにより感光基板の反射率を算出してエネルギ
演算を行なうようにしたので、基板ステージ上の2点の
反射率から基板反射率を求める従来例に問題となった欠
点を解決できる。 (2)請求項3の発明によれば、レチクル透過率の大き
さに応じて感光基板の反射光による投影レンズの結像特
性への影響を考慮し、影響が大きくなる場合に感光基板
からの反射エネルギも加味して投影レンズへ照射される
エネルギを算出するようにしたので、レチクルクロムの
反射率をレチクルごとに設定せずに固定値を使用した場
合でも、照射エネルギによる結像特性への影響を精度よ
く制御することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による投影露光装置の構成を示す図
【図2】レチクルクロム反射率測定装置を説明する図
【図3】レチクル透過率と倍率/フォーカス誤差の関係
を示すグラフ
【図4】レチクル透過率の大きさに応じて基板からの反
射光をエネルギ演算に使用するかしないかを判定して圧
力制御する場合のフローチャート
【符号の説明】
5 投影レンズ 6 Zステージ 7 XYステージ 11 検出器 30 圧力調整器 31 主制御系

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レチクルを照明する照明装置と、 前記レチクルを透過した照明光により前記レチクル上の
    パターンを前記感光基板上に投影露光する投影レンズ
    と、 前記投影レンズの結像特性を補正する補正装置と、 前記投影レンズの瞳とほぼ共役な位置において、前記投
    影レンズの視野内に位置した物体により反射されたエネ
    ルギ線を入射して、その量に応じた電気信号を発生する
    反射エネルギ線検出器と、 前記投影レンズにレチクルを介して入射される照明光の
    第1のエネルギと少なくとも前記感光基板からの反射に
    より前記投影レンズに入射される照明光の第2のエネル
    ギとを算出し、少なくともその算出結果に基づいて前記
    投影レンズの結像特性を補正するように前記補正装置を
    制御する制御回路とを具備する投影露光装置において、 前記制御回路は、前記投影レンズを前記感光基板に対向
    させたときに前記反射エネルギ線検出器から発生する電
    気信号、パターンのないレチクルと投影レンズを介して
    感光基板に入射する照明光の単位面積当りの入射エネル
    ギ、投影レンズの透過率、クロム反射率、ブラインド面
    積、レチクル透過面積、レチクルガラス反射率、および
    レンズ反射率に基づいて算出された前記感光基板の反射
    率に基づいて前記第2のエネルギを算出することを特徴
    とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の投影露光装置において、 【数1】 RP=(I/P)・(1/(TL・Sr))−(1/TL 2)・(Rrc((Sb/Sr)−1)+Rrg+RL )…(1) ただし、 RP:感光基板反射率 P:感光基板に入射する単位面積当りの入射エネルギ TL:投影レンズ透過率 Rrc:クロム反射率 Sb:ブラインド面積 Sr:レチクル透過面積 Rrg:レチクルガラス反射率 RL:投影レンズ反射率 に基づいて前記感光基板の反射率を算出することを特徴
    とする投影露光装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の投影露光装置において、 前記制御回路は、前記レチクルを透過する前記照明光の
    割合が所定値以上か否かを判定し、所定値以上の場合に
    は前記第1および第2のエネルギの和を前記投影レンズ
    への照射エネルギとし、所定未満の場合には、前記第1
    のエネルギを前記投影レンズへの照射エネルギとして前
    記補正を行なうことを特徴とする投影露光装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002373840A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Fuji Electric Co Ltd 露光装置および露光方法
JP2008153402A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Canon Inc 露光装置及びデバイス製造方法

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