JPH10294093A - 密閉型電池の絶縁構造 - Google Patents

密閉型電池の絶縁構造

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JPH10294093A
JPH10294093A JP9100605A JP10060597A JPH10294093A JP H10294093 A JPH10294093 A JP H10294093A JP 9100605 A JP9100605 A JP 9100605A JP 10060597 A JP10060597 A JP 10060597A JP H10294093 A JPH10294093 A JP H10294093A
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JP
Japan
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battery
lid
insulating film
insulating
short
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JP9100605A
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Keisuke Yamamoto
啓介 山本
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池缶と電池蓋との短絡を防止でき、安全性
及び製造歩留りを高め得る密閉型電池の絶縁構造を提供
することにある。 【解決手段】 電池缶1の開口部1a内に電池蓋2がは
め込まれた構造を有する密閉型電池10の、電池缶と電
池蓋とが絶縁体7を介して接触している部分の近傍にあ
り、該接触している部分の近傍に侵入した導電性異物に
よって短絡する位置関係にある電池缶と電池蓋との短絡
を防止する絶縁構造において、前記導電性異物によって
短絡され得る部分の、電池缶1の金属材料の表面1
b、電池蓋の金属材料の表面2a、のうちの少なくと
も一方を絶縁膜3にて被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉型電池の絶縁
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】密閉型電池は、電池缶内に発電要素を封
入したものであり、例えば、乾電池がよく知られた態様
である。ここでいう発電要素は、発電、充放電を行なう
ための電池の電気化学的な要素である。
【0003】図3は、従来の密閉型電池の絶縁構造を概
略的に示す断面図である。同図では、電池蓋32、電池
缶31及び絶縁リング33の断面にだけハッチングを施
している。同図に示す例では、密閉型電池は電池缶31
の開口部31a内に電池蓋32がはめ込まれて構成され
ており、電池缶31と電池蓋32とはガスケット37を
介して接触している。電池缶31は内部の発電要素Eの
負極に電気的に接続されており、その外部側は熱収縮チ
ューブ36で覆われている。電池蓋32は、その周縁部
において金属製の封口板34に重ね合わされて、これと
導通しており、封口板34は発電要素Eの正極に電気的
に接続されている。電池缶31の開口部31a側の端面
には絶縁リング33が設置されている。
【0004】絶縁リング33は、電池缶31と電池蓋3
2とがガスケット37を介して接触している部分の近傍
(開口部31aにおける金属材料の表面31bと電池蓋
32との間)に侵入する導電性異物によって、電池缶3
1と電池蓋32とが短絡するのを防止するものである。
なお、導電性異物の侵入としては、取扱いの過ちによる
ものや、導電性の塵埃・破片によるもの等が考えられ
る。
【0005】封口板34には、その片側の面または両側
の面から板材を除去して形成した薄肉部が、破断予定部
Wとして、環状の曲線を描くように設けられており、異
常事態によって電池内部の圧力が上昇した場合、電池缶
が破裂する前に破断予定部Wが破断し、内部の高圧流体
を外部へ開放する構造となっている。なお、電池蓋32
には、該高圧流体を外部へ開放するための貫通孔32a
が設けられており、封口板34は電池内部の発電要素E
等を外気から遮断するための隔壁となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、絶縁リ
ング33と電池缶31の金属材料の表面31bとの間に
は、図3に示すように隙間38が必ず存在するため、電
池蓋32と電池缶31の金属材料の表面31bとが上記
した取扱いの過ち等により短絡するのを、完全に防止す
るのは困難であるという問題がある。更に、密閉型電池
が、リチウムイオン二次電池等の端子電圧3V以上、体
積エネルギー密度250Wh/1L以上の高容量電池の
場合では、この短絡により、重大な事故(発火、破裂)
が引き起こされる恐れもある。
【0007】また、絶縁リング33の設置後、電池缶3
1には熱収縮チューブ36が被覆されるが、特に電池外
径が20mm以下であって絶縁リング33が小径の場
合、絶縁リング33の短絡防止機能を働かせるために
は、絶縁リング33を高い精度で位置決めする必要があ
る。例えば、電池外径が18mmの電池を例にとると、
絶縁リング33の内径と電池蓋32の凸部の外径との差
および絶縁リング33の外径と電池缶31の内径との差
を0.2mm以下にする必要がある。このように小径の
絶縁リング33を高い精度で位置決めすることは、自
動、手動いずれの場合であっても、高い技術が必要であ
り、結果、製造歩留りが悪いという問題が発生する。
【0008】本発明の課題は、電池缶と電池蓋との短絡
を防止でき、安全性及び製造歩留りを高め得る密閉型電
池の絶縁構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の密閉型電池の絶
縁構造は、次の特徴を有するものである。 (1) 電池缶の開口部内に電池蓋がはめ込まれた構造
を有する密閉型電池の、電池缶と電池蓋とが絶縁体を介
して接触している部分の近傍にあり、該接触している部
分の近傍に侵入した導電性異物によって短絡する位置関
係にある電池缶と電池蓋との短絡を防止する絶縁構造で
あって、前記導電性異物によって短絡され得る部分の、
電池缶の金属材料の表面、電池蓋の金属材料の表面
のうちの少なくとも一方が絶縁膜にて被覆されたもので
ある密閉型電池の絶縁構造。
【0010】(2) 電池蓋が通気孔を有するものであ
り、該通気孔の内壁および/または電池蓋の内部側の表
面が、外気に露出する部分がないように絶縁膜にて被覆
されている上記(1)記載の密閉型電池の絶縁構造。
【0011】
【作用】本発明では、導電性異物によって短絡され得る
部分の、電池缶の金属材料の表面、電池蓋の金属材
料の表面、のうちの少なくとも一方を絶縁膜にて被覆す
ることによって、電池缶と電池蓋とが取扱いの誤り等に
より短絡するのを防止できる。更に、従来に比べて該短
絡の防止の確実性を高めることもできる。従来のように
電池缶に絶縁リングを設ける必要がないため、密閉型電
池の製造歩留りの向上を図ることもできる。
【0012】更に、本発明の絶縁構造において、絶縁膜
が電池蓋の電池内部側の表面をも被覆した態様とすれ
ば、封口板の破断予定部が破断した場合に、破断予定部
に囲まれた部分と電池蓋とが接触するのを妨害すること
もできる。即ち、破断予定部の破断と同時に電池内部の
電流を遮断又は減流し得ることができ、好適な密閉型電
池の安全構造ともなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図を用いて詳細に
説明する。図1は、本発明の密閉型電池の絶縁構造の一
例を示す断面図である。なお、電池缶1、電池蓋2及び
絶縁膜3の断面には、ハッチングを施している。同図に
示すように、密閉型電池10は電池缶1の開口部1a内
に、電池蓋2がはめ込まれた構造を有している。電池缶
1と電池蓋2とは絶縁体7を介して接触している。絶縁
構造は、該接触している部分の近傍にあり、該接触して
いる部分の近傍に侵入した導電性異物によって短絡する
位置関係にある電池缶1と電池蓋2との短絡を防止す
る。電池缶1と電池蓋2とが接触している部分の近傍で
あって、導電性異物の侵入によって短絡され得る部分
に、絶縁膜3が被覆されている。
【0014】同図の例では、電池缶1と電池蓋2とが接
触している部分の近傍であって、導電性異物の侵入によ
って短絡され得る部分とは、開口部1aにおける電池缶
の金属材料の表面1bと電池蓋の金属材料の表面2aで
あり、電池蓋2の金属材料の表面2aに絶縁膜3が被覆
されている。更に、電池蓋2は通気孔2cを有するもの
であり、通気孔2cの内壁及び電池蓋2の内部側の金属
材料の表面2bも、外気に露出する部分がないように絶
縁膜3にて被覆されている。電池蓋2は、その周縁部5
にて封口板6に重ね合わされ、且つ、これと導通してお
り、封口板6は電池内部の発電要素Eに電気的に接続さ
れている。電池蓋2の外部端子となる領域4及び封口板
と導通している周縁部5には絶縁膜は被覆されていな
い。絶縁体7はガスケットである。封口板6には破断予
定部Wが図3と同様の態様で設けられている。電池缶1
は発電要素Eの負極に電気的に接続されており、その外
部側は熱収縮チューブ8で被覆されている。
【0015】同図では、このように電池蓋2に絶縁膜3
を設けた構造としているので、電池蓋2と開口部1aに
おける金属材料の表面1bとが導電性異物の侵入により
電気的に接続され、電池蓋2と電池缶1とが短絡するの
を防止し得ることができる。なお、ここでいう導電性異
物とは、電池蓋2と開口部1aとの間に侵入して短絡の
原因となる異物全てをいい、取扱いの過ち等といった人
為的原因により侵入したものや、塵埃、破片等といった
自然的又は偶発的な原因により侵入したもの等をいう。
【0016】図2は、本発明の密閉型電池の絶縁構造の
他の例を示す断面図である。なお、電池缶1、電池蓋2
及び絶縁膜3の断面には、ハッチングを施している。同
図は図1とは別の態様で絶縁膜3を設けた例を示してお
り、絶縁膜3を除いた部分の構造は図1と同様である。
絶縁膜3は、電池缶1と電池蓋2とが接触している部分
の近傍であって、導電性異物の侵入によって短絡され得
る部分である電池缶の開口部1aにおける金属材料の表
面1bを被覆している。即ち、同図の例では、電池缶の
開口部1aにおける熱収縮チューブ8で被覆されないで
露出した部分の表面を絶縁膜3で被覆している。このよ
うに絶縁膜3を設けることでも、図1と同様に導電性異
物の侵入によって、電池蓋2と電池缶1とが短絡するの
を防止し得ることができる。
【0017】本発明の絶縁膜は、電池缶と電池蓋との短
絡を防止し得るものであり、電池缶と電池蓋とが絶縁体
を介して接触している部分の近傍部分であって、該部分
に侵入した導電性異物によって短絡され得る部分の、
電池缶の金属材料の表面、電池蓋の金属材料の表面の
うち少なくとも一方を被覆するものであれば良い。前記
の例としては、図1の場合が挙げられる。なお、同図
では、絶縁膜は電池蓋2の金属材料の表面2aだけでな
く、外部端子となる領域4及び周縁部5以外の部分全て
を被覆している。前記の例としては、図2の場合が挙
げられる。同図では、電池缶の開口部1aにおいて、熱
収縮チューブ8等の外部絶縁被膜によって覆われていな
い部分を被覆している。絶縁膜は、前記及び前記の
両方を被覆するものであっても良い。
【0018】なお、図1の場合、事故の防止の確実性を
高める点から、貫通孔の内壁は絶縁膜で被覆されている
のが好ましい。図2の場合、絶縁膜は開口部における金
属材料の表面だけでなく、電池缶の全体(電池缶の外部
端子となる部分を除く。)を一体的に被覆していても良
く、この場合であれば、図1で示したような電池缶の外
部絶縁被膜となる熱収縮チューブ等を設ける必要がなく
なり、電池の製造が容易となり、好ましい態様となる。
【0019】絶縁膜の材料は絶縁材料であれば良く、例
えば、セラミックス、プラスチック、ゴム等が挙げられ
る。但し、100℃以上の耐熱性、−20℃以下の耐寒
性を有するものが好ましく、具体的にはプラスチックと
してはフェノール樹脂やエポキシ樹脂等、セラミックと
してはアルミナやジルコニア、ゴムとしてはフッ素系ゴ
ムやフッ素化シリコーン系ゴムが挙げられる。なお、絶
縁膜の材料として半導体材料を用いることもできる。こ
の場合、用いられる半導体材料は、電池で想定される電
圧、電流の範囲内において、安全と考えられる程度の抵
抗を有したものである必要がある。例えば、シリコン、
ゲルマニウム等が挙げられる。
【0020】絶縁膜の形成方法としては、溶剤で希釈し
た絶縁材料を塗装後乾燥させて形成する方法や、熱硬化
性樹脂、紫外線硬化樹脂又は電子線硬化樹脂を塗装後硬
化させて形成する方法等が挙げられる。塗装方法として
は刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、スタンプ印刷等
が挙げられる。電池蓋の端子部分や導電部分等の絶縁膜
を被覆しない部分は、塗装の際粘着テープ等でマスキン
グしておくか、塗装後絶縁膜を剥離する等して形成すれ
ば良い。絶縁膜を電池蓋及び電池缶の両方に設けるので
あれば、例えば、電池蓋と封口板とを互いの周縁部にお
いて熱融着や圧着する等して重ね合わせ、この重ね合わ
せたものを電池缶の開口にプレス等でカシメて取り付
け、電池缶及び電池蓋の全体に絶縁材料を塗布し、電池
蓋の端子部分の絶縁材料のみを剥離して形成すれば良
い。
【0021】封口板は、図1に示すように、電池缶の開
口に取り付けられて、電池内部の圧力と外部の圧力とを
仕切る隔壁となるものであり、その内部側の面にて発電
要素に電気的に接続されている。封口板はその周縁部に
おいて電池蓋と重ね合わされており、封口板と電池蓋と
は導通している。封口板には、上記周縁部以外の部分に
おいて、電池内部の圧力上昇によって破断する破断予定
部が形成されていても良い。破断予定部は封口板の面上
において環状に形成されるものである。破断予定部は、
電池内部の圧力が予め設定された圧力に達すると破断す
るものであれば良く、例えば図1、2に示すような封口
板の一部の厚さを薄くして形成した薄肉部が挙げられ
る。封口板の材料としては、導電性材料であれば良い
が、有機電解液に対する耐食性に優れたものが好まし
く、例えば、アルミニウム合金、導電性プラスチック、
プラスチックにアルミニウム等の導電性材料を鍍金(塗
布)したもの等が挙げられる。
【0022】電池缶は、一般的に密閉型電池に用いられ
るものであれば良く、特に限定されるものではない。本
発明でいう電池缶の金属材料の表面とは、電池缶と電池
蓋との結合部分の近傍であって、導電性異物によって短
絡され得る位置関係にあるものをいい、例えば、図1に
示した熱収縮チューブ8で被覆されていない開口部1a
における金属材料の表面1bが挙げられる。なお、電池
缶の開口部とは、電池蓋との接合に関係する部分であっ
て、前述した導電性異物の侵入により電池蓋と短絡する
おそれのある部分を含むものをいう。
【0023】電池缶の長手方向に垂直な断面の形状は、
特に限定されるものではなく、丸形、角形等のいずれで
あっても良い。電池缶は通常負極となることが多いが、
本発明においては特に限定されず、正極となっていても
良い。電池缶は最終製品段階において、絶縁チューブ等
の外部絶縁膜によって被覆されていても良い。電池缶の
材料としては、ニッケルメッキ鉄、ステンレス、アルミ
ニウム、アルミニウム合金等が挙げられる。電池缶の成
形方法としては、深絞り加工、インパクトプレス加工等
が挙げられる。
【0024】電池蓋は電池の外部電極となるものであっ
て、電池缶と同様に一般的に密閉型電池に用いられるも
のであれば良く、特に限定されるものではない。本発明
でいう電池蓋の金属材料の表面とは、電池缶と電池蓋と
が絶縁体を介して接触する部分の近傍であって、導電性
異物の侵入によって電池缶と電気的に接続されるおそれ
のある部分をいう。例えば、図1に示したように電池蓋
2の表面2a等が挙げられる。電池蓋の形状は電池缶に
合わせて決定されれば良く、丸形、角形等のいずれであ
っても良い。
【0025】電池蓋は図1に示したような一体的に形成
されたものであっても、電極となる部分とそれ以外の部
分とに二以上に分割されるものであっても良い。電池蓋
は電池缶の開口部内にはめ込まれて設置されるが、設置
方法としては、電池蓋を電池缶にはめ込んだ後、プレス
等でカシメて設置する方法等が挙げられる。但し、電池
蓋が後者の場合であれば、電極となる部分以外の部分は
電池缶に溶接して設置しても良い。電池蓋は通常正極と
なることが多いが、本発明においては特に限定されず、
負極となっていても良い。電池蓋の材料としては、導電
性材料であれば特に限定されないが、金属−ニッケル鍍
金鉄、ステンレス、アルミニウム、導電性プラスチッ
ク、プラスチックにニッケル等導電性材料を鍍金(塗
布)したもの等が挙げられる。電池缶の成形方法として
は、プレス加工、射出成型加工、鋳造、切削加工及びそ
れらの組合せ等が挙げられる。
【0026】本発明による絶縁構造は、あらゆる密閉型
電池に対して有用であるが、ノート型パソコン、携帯電
話、携帯ビデオカメラ等の充電可能な電源として使用さ
れる高容量リチウムイオン二次電池の安全を確保するた
めには、特に有用となる。本発明による絶縁構造は、一
般的な円筒型(ボタン型を含む)の密閉型電池だけでな
く、角型など任意の形状の電池にも有用である。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に示
す。 実施例1 外径約14mmのリチウムイオン二次電池の電池蓋に、
図1と同様の絶縁膜を形成した。絶縁膜は、電池蓋の外
部端子となる領域及び封口板と接触する周縁部分に粘着
テープによるマスキングを施し、絶縁膜の材料となるエ
ポキシ樹脂を塗装して乾燥させて形成した。
【0028】次に、電池蓋を絶縁膜が形成されていない
周縁部の導通部分にて、封口板に重ね合わせて熱融着し
た。この電池蓋と封口板とを電池缶の開口にプレスでカ
シメて取り付け、密閉電池を完成させた。このリチウム
イオン二次電池を使用したところ、導電性異物の介在に
よって、電池蓋と電池缶とが短絡するのを効果的に防止
することができた。
【0029】
【発明の効果】本発明の絶縁構造によれば、電池蓋と電
池缶との短絡を防止し得るので、従来の密閉型電池に比
べてより安全性が高められた密閉型電池を提供すること
ができる。更に、従来に比べて部品点数や組立工程を減
らすことができるため、密閉型電池の信頼性を高めるこ
とができ、又製造歩留りの向上を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の密閉型電池の絶縁構造の一例を示す断
面図である。
【図2】本発明の密閉型電池の絶縁構造の他の例を示す
断面図である。
【図3】従来の密閉型電池の絶縁構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 電池缶 1a 電池缶の開口部 1b 電池缶の金属材料の表面 2 電池蓋 2a 電池蓋の金属材料の表面 3 絶縁膜 7 絶縁体 10 密閉型電池 E 発電要素

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池缶の開口部内に電池蓋がはめ込まれ
    た構造を有する密閉型電池の、電池缶と電池蓋とが絶縁
    体を介して接触している部分の近傍にあり、該接触して
    いる部分の近傍に侵入した導電性異物によって短絡する
    位置関係にある電池缶と電池蓋との短絡を防止する絶縁
    構造であって、前記導電性異物によって短絡され得る部
    分の、電池缶の金属材料の表面、電池蓋の金属材料
    の表面のうちの少なくとも一方が絶縁膜にて被覆された
    ものである密閉型電池の絶縁構造。
  2. 【請求項2】 電池蓋が通気孔を有するものであり、該
    通気孔の内壁および/または電池蓋の内部側の表面が、
    外気に露出する部分がないように絶縁膜にて被覆されて
    いる請求項1記載の密閉型電池の絶縁構造。
JP9100605A 1997-04-17 1997-04-17 密閉型電池の絶縁構造 Pending JPH10294093A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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