JPH10293425A - 電子写真用カラートナー - Google Patents
電子写真用カラートナーInfo
- Publication number
- JPH10293425A JPH10293425A JP10033997A JP10033997A JPH10293425A JP H10293425 A JPH10293425 A JP H10293425A JP 10033997 A JP10033997 A JP 10033997A JP 10033997 A JP10033997 A JP 10033997A JP H10293425 A JPH10293425 A JP H10293425A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- color toner
- silicone oil
- weight
- electrophotography according
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- Pending
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- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光沢、透明性、ブロッキング性が良好で、且
つオフセット現象やシートの巻き付き現象が発生せず、
定着性が良好な静電荷像現像用フルカラートナーの提
供。 【解決手段】 少なくともバインダー樹脂、添加剤、着
色剤及び帯電制御剤を含有してなる電子写真用カラート
ナーにおいて、該バインダー樹脂として軟化点90〜1
20℃のポリエステル樹脂、該添加剤としてライスワッ
クス、カルナウバワックス及びシリコーンオイルをそれ
ぞれ含有することを特徴とする電子写真用カラートナ
ー。
つオフセット現象やシートの巻き付き現象が発生せず、
定着性が良好な静電荷像現像用フルカラートナーの提
供。 【解決手段】 少なくともバインダー樹脂、添加剤、着
色剤及び帯電制御剤を含有してなる電子写真用カラート
ナーにおいて、該バインダー樹脂として軟化点90〜1
20℃のポリエステル樹脂、該添加剤としてライスワッ
クス、カルナウバワックス及びシリコーンオイルをそれ
ぞれ含有することを特徴とする電子写真用カラートナ
ー。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真用カラー
トナーに関する。詳しくは、少なくとも特定のバインダ
ー樹脂、特定の添加剤、着色剤及び帯電制御剤を含有し
てなる電子写真用カラートナーに関する。本発明のトナ
ーは、光沢、透明性、ブロッキング性が良好で、シリコ
ーンオイル等のオフセット防止液を供給しない加熱ロー
ラー定着法でトナーを定着した際に、オフセット現象や
シートの巻き付き現象が発生しない、定着温度幅が広
く、定着性が良好で、画像濃度が高く、カブリ等の画像
汚れが少なく、静電荷像現像用フルカラートナーとし
て、電子写真方式の複写機及びプリンターに用いられ
る。
トナーに関する。詳しくは、少なくとも特定のバインダ
ー樹脂、特定の添加剤、着色剤及び帯電制御剤を含有し
てなる電子写真用カラートナーに関する。本発明のトナ
ーは、光沢、透明性、ブロッキング性が良好で、シリコ
ーンオイル等のオフセット防止液を供給しない加熱ロー
ラー定着法でトナーを定着した際に、オフセット現象や
シートの巻き付き現象が発生しない、定着温度幅が広
く、定着性が良好で、画像濃度が高く、カブリ等の画像
汚れが少なく、静電荷像現像用フルカラートナーとし
て、電子写真方式の複写機及びプリンターに用いられ
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は米国特許第2297691
号明細書、特公昭42−23910号公報及び特公昭4
3−24748号公報等に開示されている通り、一般に
は光導電物質を含む感光体上に種々の手段により静電荷
の電気的潜像を形成し、次いでこの潜像をトナーで粉像
として現像し、必要に応じて紙等に転写した後、加圧又
は溶剤蒸気等により定着するものである。加熱定着法と
しては、オーブン定着法、フラッシュ定着法、加圧定着
法、加熱ローラー定着法等があるが、電子写真複写機等
では一般的に加熱ローラー定着法が用いられている。
号明細書、特公昭42−23910号公報及び特公昭4
3−24748号公報等に開示されている通り、一般に
は光導電物質を含む感光体上に種々の手段により静電荷
の電気的潜像を形成し、次いでこの潜像をトナーで粉像
として現像し、必要に応じて紙等に転写した後、加圧又
は溶剤蒸気等により定着するものである。加熱定着法と
しては、オーブン定着法、フラッシュ定着法、加圧定着
法、加熱ローラー定着法等があるが、電子写真複写機等
では一般的に加熱ローラー定着法が用いられている。
【0003】この方法は紙やオーバーヘッドプロジェク
ター用シートなどの被定着シート上に像を融着する際の
熱効率が極めて良好で、迅速に定着することができるの
で、特に高速度の複写時における定着方法として極めて
有効である。しかしながら、この方法では、トナー像と
定着ローラー表面が加熱溶融状態で圧接触するために、
トナー像の一部が定着ローラーに付着し、次の被定着シ
ート上にこれを再移転して被定着シートに汚れを発生さ
せる所謂オフセット現象が生じたり、シートの巻き付き
現象が生じたりする。
ター用シートなどの被定着シート上に像を融着する際の
熱効率が極めて良好で、迅速に定着することができるの
で、特に高速度の複写時における定着方法として極めて
有効である。しかしながら、この方法では、トナー像と
定着ローラー表面が加熱溶融状態で圧接触するために、
トナー像の一部が定着ローラーに付着し、次の被定着シ
ート上にこれを再移転して被定着シートに汚れを発生さ
せる所謂オフセット現象が生じたり、シートの巻き付き
現象が生じたりする。
【0004】従来、オフセット現象やシートの巻き付き
現象を防止する方法として、ローラー表面をシリコーン
ゴムやフッ素系樹脂等のトナーに対して離型性に優れた
材料で形成し、且つその表面にシリコーンオイル等の離
型性の良い液体を供給して、その薄膜でローラー表面を
被覆することが行われている。しかし、この方法は、オ
フセット現象やシートの巻き付き現象を防止するのに極
めて有効である反面、液体の供給装置を要するため定着
装置が複雑になったり、両面印字する際にシリコーンオ
イル等によりシート送りがスムーズにいかなくなった
り、オーバーヘッドプロジェクター用シートではシート
表面がベタついたりする等の問題を有している。
現象を防止する方法として、ローラー表面をシリコーン
ゴムやフッ素系樹脂等のトナーに対して離型性に優れた
材料で形成し、且つその表面にシリコーンオイル等の離
型性の良い液体を供給して、その薄膜でローラー表面を
被覆することが行われている。しかし、この方法は、オ
フセット現象やシートの巻き付き現象を防止するのに極
めて有効である反面、液体の供給装置を要するため定着
装置が複雑になったり、両面印字する際にシリコーンオ
イル等によりシート送りがスムーズにいかなくなった
り、オーバーヘッドプロジェクター用シートではシート
表面がベタついたりする等の問題を有している。
【0005】そこで、シリコーンオイル等のオフセット
防止液を定着ローラー表面に供給せずにオフセット現象
を発生させない方法として、例えばローラー表面をフッ
素系樹脂等のトナーに対して離型性に優れた材料で形成
すると共に、トナー中に低分子量ポリプロピレン、低分
子量ポリエチレン等のオレフィン系ワックス類を含有す
る方法が特開昭49−65231、特開昭58−162
50、特開昭50−27546、特開昭55−1539
44号各公報等で、バインダーとして分子量分布の広い
樹脂を用いる方法が特開昭50−134652号公報で
提案されている。しかしながら、これらの方法は、オフ
セット現象やシートの巻き付き現象の抑制効果が不十分
で、フルカラートナーに応用した場合には、光沢や混色
時の透明性の点でも満足すべき性能を発揮しない。
防止液を定着ローラー表面に供給せずにオフセット現象
を発生させない方法として、例えばローラー表面をフッ
素系樹脂等のトナーに対して離型性に優れた材料で形成
すると共に、トナー中に低分子量ポリプロピレン、低分
子量ポリエチレン等のオレフィン系ワックス類を含有す
る方法が特開昭49−65231、特開昭58−162
50、特開昭50−27546、特開昭55−1539
44号各公報等で、バインダーとして分子量分布の広い
樹脂を用いる方法が特開昭50−134652号公報で
提案されている。しかしながら、これらの方法は、オフ
セット現象やシートの巻き付き現象の抑制効果が不十分
で、フルカラートナーに応用した場合には、光沢や混色
時の透明性の点でも満足すべき性能を発揮しない。
【0006】周知の如く、トナーは、バインダー樹脂、
着色剤及び帯電制御剤並びに必要に応じてその他の成分
等を混合し、混練した後、1〜30μm程度に微粉砕し
た粉体であって、バインダー樹脂としてはポリスチレン
系樹脂、ポリエステル樹脂等が主に用いられている。ト
ナーは一成分現像剤として用いられるか、キャリアと称
される粉径10〜200μm程度の鉄粉、フェライト
粉、マグネタイト粉等と混合して二成分現像剤として用
いられる。トナーの製造法としては、先ずバインダー、
着色剤、帯電制御剤、更に必要に応じてその他の成分を
混合機で均一に分散混合し、次いで混合物を密閉式ニー
ダー、又は一軸若しくは二軸の押出機等で溶融混練し、
冷却後、クラッシャー、ハンマーミル等で粗砕し、ジェ
ットミル、高速ローター回転式ミル等で細粉砕し、風力
分級機(例えば、慣性分級方式のエルボジェット、遠心
力分級方式のミクロプレックス、DSセパレーター等)
等で分級する方法が一般的である。トナーとキャリアの
混合装置としては、ダブルコンミキサー、V型ミキサ
ー、ドラム型ミキサー、スーパーミキサー、ヘンシェル
ミキサー、ナウターミキサー等が一般的である。
着色剤及び帯電制御剤並びに必要に応じてその他の成分
等を混合し、混練した後、1〜30μm程度に微粉砕し
た粉体であって、バインダー樹脂としてはポリスチレン
系樹脂、ポリエステル樹脂等が主に用いられている。ト
ナーは一成分現像剤として用いられるか、キャリアと称
される粉径10〜200μm程度の鉄粉、フェライト
粉、マグネタイト粉等と混合して二成分現像剤として用
いられる。トナーの製造法としては、先ずバインダー、
着色剤、帯電制御剤、更に必要に応じてその他の成分を
混合機で均一に分散混合し、次いで混合物を密閉式ニー
ダー、又は一軸若しくは二軸の押出機等で溶融混練し、
冷却後、クラッシャー、ハンマーミル等で粗砕し、ジェ
ットミル、高速ローター回転式ミル等で細粉砕し、風力
分級機(例えば、慣性分級方式のエルボジェット、遠心
力分級方式のミクロプレックス、DSセパレーター等)
等で分級する方法が一般的である。トナーとキャリアの
混合装置としては、ダブルコンミキサー、V型ミキサ
ー、ドラム型ミキサー、スーパーミキサー、ヘンシェル
ミキサー、ナウターミキサー等が一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のトナーはオフセット現象やシートの巻き付き現象を十
分に抑制できず、特にフルカラートナーに適用した場合
には光沢等の性能面で問題がある。本発明の目的は、光
沢、透明性、ブロッキング性が良好で、シリコーンオイ
ル等のオフセット防止液を供給しない加熱ローラー定着
法でトナーを定着した際に、オフセット現象やシートの
巻き付き現象を発生しない、定着温度幅が広く、定着性
の良好な静電荷像現像用フルカラートナーを提供するこ
とにある。また、本発明の別の目的は、画像濃度が高
く、カブリ等の汚れが少ない静電荷像現像用フルカラー
トナーを提供することにある。更に、本発明の他の目的
は、光沢や混色時の透明性が良好で、紙やオーバーヘッ
ドプロジェクター用シートに転写した際の色再現性が良
好なフルカラートナーを提供することにある。
のトナーはオフセット現象やシートの巻き付き現象を十
分に抑制できず、特にフルカラートナーに適用した場合
には光沢等の性能面で問題がある。本発明の目的は、光
沢、透明性、ブロッキング性が良好で、シリコーンオイ
ル等のオフセット防止液を供給しない加熱ローラー定着
法でトナーを定着した際に、オフセット現象やシートの
巻き付き現象を発生しない、定着温度幅が広く、定着性
の良好な静電荷像現像用フルカラートナーを提供するこ
とにある。また、本発明の別の目的は、画像濃度が高
く、カブリ等の汚れが少ない静電荷像現像用フルカラー
トナーを提供することにある。更に、本発明の他の目的
は、光沢や混色時の透明性が良好で、紙やオーバーヘッ
ドプロジェクター用シートに転写した際の色再現性が良
好なフルカラートナーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記事情
に鑑み鋭意検討した結果、特定のバインダー樹脂、特定
の添加剤、着色剤及び帯電制御剤を含有してなるトナー
が従来のトナーの問題点を解決し、しかも優れた特性を
示すことを見い出し、本発明を完成するに至った。
に鑑み鋭意検討した結果、特定のバインダー樹脂、特定
の添加剤、着色剤及び帯電制御剤を含有してなるトナー
が従来のトナーの問題点を解決し、しかも優れた特性を
示すことを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0009】即ち、本発明の要旨は、少なくともバイン
ダー樹脂、添加剤、着色剤及び帯電制御剤を含有してな
る電子写真用カラートナーにおいて、該バインダー樹脂
として軟化点90〜120℃のポリエステル樹脂、該添
加剤としてライスワックス、カルナウバワックス及びシ
リコーンオイルをそれぞれ含有することを特徴とする電
子写真用カラートナー、にある。以下、本発明を詳細に
説明する。
ダー樹脂、添加剤、着色剤及び帯電制御剤を含有してな
る電子写真用カラートナーにおいて、該バインダー樹脂
として軟化点90〜120℃のポリエステル樹脂、該添
加剤としてライスワックス、カルナウバワックス及びシ
リコーンオイルをそれぞれ含有することを特徴とする電
子写真用カラートナー、にある。以下、本発明を詳細に
説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のカラートナーは、トナー
中に少なくともバインダー樹脂、添加剤、着色剤及び帯
電制御剤を含有するものである。バインダー樹脂として
は、軟化点90〜120℃のポリエステル樹脂が用いら
れる。このポリエステル樹脂は、カルボン酸とアルコー
ルとを触媒の存在下で縮重合させて得られるものであ
る。酸成分としては、例えばテレフタル酸、イソフタル
酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸
等の芳香族ポリカルボン酸類;p−(2−ヒドロキシエ
トキシ)安息香酸等の芳香族オキシカルボン酸類;コハ
ク酸、フマル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、デカメチレンジカルボン酸等の脂肪族ポリカルボン
酸類;1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−
シクロヘキサンジカルボン酸、ヘキサハイドロフタル
酸、テトラハイドロフタル酸等の脂肪族ポリカルボン酸
類等が挙げられる。
中に少なくともバインダー樹脂、添加剤、着色剤及び帯
電制御剤を含有するものである。バインダー樹脂として
は、軟化点90〜120℃のポリエステル樹脂が用いら
れる。このポリエステル樹脂は、カルボン酸とアルコー
ルとを触媒の存在下で縮重合させて得られるものであ
る。酸成分としては、例えばテレフタル酸、イソフタル
酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸
等の芳香族ポリカルボン酸類;p−(2−ヒドロキシエ
トキシ)安息香酸等の芳香族オキシカルボン酸類;コハ
ク酸、フマル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、デカメチレンジカルボン酸等の脂肪族ポリカルボン
酸類;1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−
シクロヘキサンジカルボン酸、ヘキサハイドロフタル
酸、テトラハイドロフタル酸等の脂肪族ポリカルボン酸
類等が挙げられる。
【0011】アルコール成分としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール等の脂肪族ポリオー
ル類;1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール等の脂肪族ポリオール類;ビス
フェノールAのエチレンオキシド又はプロピレンオキシ
ド付加物類等が挙げられる。
ール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール等の脂肪族ポリオー
ル類;1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール等の脂肪族ポリオール類;ビス
フェノールAのエチレンオキシド又はプロピレンオキシ
ド付加物類等が挙げられる。
【0012】そして、ポリエステル樹脂の具体例として
は、例えば2,2−ビス(4−ヒドロキシプロポキシ)
フェニルプロパンと2,2−ビス(4−ヒドロキシエト
キシ)フェニルプロパンとテレフタル酸とトリメリット
酸との重縮合物等がある。
は、例えば2,2−ビス(4−ヒドロキシプロポキシ)
フェニルプロパンと2,2−ビス(4−ヒドロキシエト
キシ)フェニルプロパンとテレフタル酸とトリメリット
酸との重縮合物等がある。
【0013】バインダーとして用いるポリエステル樹脂
は、軟化点が90ないし120℃であることが必要であ
る。軟化点が90℃未満であると定着性とブロッキング
性が悪化する。逆に軟化点が120℃を越えると光沢と
透明性が悪化する。なお、本発明のカラートナーにおい
ては、通常のバインダー樹脂として上記のポリエステル
樹脂を単独で用いるが、所望ならばこれに加えて他の樹
脂を併用することもできる。他の樹脂を併用する場合に
は、その使用量は上述のポリエステル樹脂の特性を損な
わない範囲に止めなければならない。通常は、上述のポ
リエステル樹脂がバインダー樹脂全体の70重量%以
上、好ましくは80重量%以上を占めるようにする。
は、軟化点が90ないし120℃であることが必要であ
る。軟化点が90℃未満であると定着性とブロッキング
性が悪化する。逆に軟化点が120℃を越えると光沢と
透明性が悪化する。なお、本発明のカラートナーにおい
ては、通常のバインダー樹脂として上記のポリエステル
樹脂を単独で用いるが、所望ならばこれに加えて他の樹
脂を併用することもできる。他の樹脂を併用する場合に
は、その使用量は上述のポリエステル樹脂の特性を損な
わない範囲に止めなければならない。通常は、上述のポ
リエステル樹脂がバインダー樹脂全体の70重量%以
上、好ましくは80重量%以上を占めるようにする。
【0014】添加剤としては、カルナウバワックス、ラ
イスワックス、及びシリコーンオイルが用いられる。本
発明のカラートナーにおいては、これら三種類の添加剤
を共に用いて初めて良好な特性が得られる。カルナウバ
ワックスとしては、例えばリファイングラニュラーカル
ナバ(東亜化成(株)製)が挙げられる。
イスワックス、及びシリコーンオイルが用いられる。本
発明のカラートナーにおいては、これら三種類の添加剤
を共に用いて初めて良好な特性が得られる。カルナウバ
ワックスとしては、例えばリファイングラニュラーカル
ナバ(東亜化成(株)製)が挙げられる。
【0015】また、ライスワックスとしては、米ぬかか
ら得られ、酸価が10以下のものが好ましい。市販品と
しては、例えばTOA RICE(東亜化成(株)製)
等が挙げられる。なお、酸価が10を越えると定着性が
悪化する。シリコーンオイルとしては、ジメチルシリコ
ーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチル
ハイドロジェンシリコーンオイル等のストレートシリコ
ーンオイルやポリエーテル変性シリコーンオイル、エポ
キシ変性シリコーンオイル、メタクリル変性シリコーン
オイル、長鎖アルキル変性シリコーンオイル、フッ素変
性シリコーンオイル等の各種シリコーンオイルが挙げら
れる。本発明においては、ストレートシリコーンである
のが好ましく、特にジメチルシリコーンオイルが好まし
い。
ら得られ、酸価が10以下のものが好ましい。市販品と
しては、例えばTOA RICE(東亜化成(株)製)
等が挙げられる。なお、酸価が10を越えると定着性が
悪化する。シリコーンオイルとしては、ジメチルシリコ
ーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチル
ハイドロジェンシリコーンオイル等のストレートシリコ
ーンオイルやポリエーテル変性シリコーンオイル、エポ
キシ変性シリコーンオイル、メタクリル変性シリコーン
オイル、長鎖アルキル変性シリコーンオイル、フッ素変
性シリコーンオイル等の各種シリコーンオイルが挙げら
れる。本発明においては、ストレートシリコーンである
のが好ましく、特にジメチルシリコーンオイルが好まし
い。
【0016】シリコーンオイルの粘度は1〜10000
センチストークスであるのが好ましい。更には10〜1
000センチストークスであるのが特に好ましい。シリ
コーンオイルの粘度が1センチストークス未満或いは1
0000センチストークスを越えると定着性が悪化す
る。その使用量はバインダー樹脂100重量部に対し、
ライスワックスを0.4〜8重量部、カルナウバワック
スを0.1〜2重量部、シリコーンオイルを0.05〜
1重量部含有することが好ましい。ライスワックスが
0.4重量部未満、或いはカルナウバワックスが0.1
重量部未満、或いはシリコーンオイルが0.05重量部
未満であると、定着性が悪化する。ライスワックスが8
重量部を越えるか、カルナウバワックスが2重量部を越
えると、光沢と透明性とブロッキング性が悪化する。シ
リコーンオイルが1重量部を越えると濃度が低下する。
三種類の添加剤の含有量については、ライスワックスは
カルナウバワックスより多く、且つカルナウバワックス
はシリコーンオイルより多いことが好ましい。そして、
この条件を外れると定着性が悪化する。
センチストークスであるのが好ましい。更には10〜1
000センチストークスであるのが特に好ましい。シリ
コーンオイルの粘度が1センチストークス未満或いは1
0000センチストークスを越えると定着性が悪化す
る。その使用量はバインダー樹脂100重量部に対し、
ライスワックスを0.4〜8重量部、カルナウバワック
スを0.1〜2重量部、シリコーンオイルを0.05〜
1重量部含有することが好ましい。ライスワックスが
0.4重量部未満、或いはカルナウバワックスが0.1
重量部未満、或いはシリコーンオイルが0.05重量部
未満であると、定着性が悪化する。ライスワックスが8
重量部を越えるか、カルナウバワックスが2重量部を越
えると、光沢と透明性とブロッキング性が悪化する。シ
リコーンオイルが1重量部を越えると濃度が低下する。
三種類の添加剤の含有量については、ライスワックスは
カルナウバワックスより多く、且つカルナウバワックス
はシリコーンオイルより多いことが好ましい。そして、
この条件を外れると定着性が悪化する。
【0017】なお、所望によりライスワックス、カルナ
ウバワックス、シリコーンオイルの他に、パラフィンワ
ックス、高級脂肪酸、脂肪酸アミド、金属石鹸等を少量
添加してもよい。着色剤としては、カーボンブラック、
ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロシン染料、アニリ
ンブルー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリ
ーン、ハンザイエローG、ローダミン系染顔料、クロム
イエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズ
ベンガル、トリアリルメタン系染料、モノアゾ系、ジス
アゾ系、縮合アゾ系染顔料等、公知の任意の染顔料を単
独ないしは混合して用いることができる。フルカラート
ナーの場合には、イエローはベンジジンイエロー、モノ
アゾ系染顔料、縮合アゾ系染顔料、マゼンタはキナクリ
ドン、ローダミン系染顔料、モノアゾ系染顔料、シアン
はフタロシアニンブルー、ブラックはカーボンブラック
をそれぞれ用いるのが好ましい。着色剤はバインダー1
00重量部に対し通常3〜20重量部となるように用い
られる。
ウバワックス、シリコーンオイルの他に、パラフィンワ
ックス、高級脂肪酸、脂肪酸アミド、金属石鹸等を少量
添加してもよい。着色剤としては、カーボンブラック、
ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロシン染料、アニリ
ンブルー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリ
ーン、ハンザイエローG、ローダミン系染顔料、クロム
イエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズ
ベンガル、トリアリルメタン系染料、モノアゾ系、ジス
アゾ系、縮合アゾ系染顔料等、公知の任意の染顔料を単
独ないしは混合して用いることができる。フルカラート
ナーの場合には、イエローはベンジジンイエロー、モノ
アゾ系染顔料、縮合アゾ系染顔料、マゼンタはキナクリ
ドン、ローダミン系染顔料、モノアゾ系染顔料、シアン
はフタロシアニンブルー、ブラックはカーボンブラック
をそれぞれ用いるのが好ましい。着色剤はバインダー1
00重量部に対し通常3〜20重量部となるように用い
られる。
【0018】帯電制御剤としては公知の種々の正荷電性
又は負荷電性のものを用いることができる。好ましくは
特開昭53−127726号公報や特開昭62−145
255号公報に記載されているサリチル酸又はアルキル
サリチル酸の金属塩ないしは金属錯体が用いられる。例
えば3,5−ジターシャリーブチルサリチル酸と金属と
の塩や錯体、特に3,5−ジターシャリーブチルサリチ
ル酸とクロム、アルミニウム又は亜鉛との金属塩や金属
錯体等が好適に用いられる。また、特開平2−2219
67号公報に記載されている式(1)で表わされる化合
物を用いるのも好ましい。
又は負荷電性のものを用いることができる。好ましくは
特開昭53−127726号公報や特開昭62−145
255号公報に記載されているサリチル酸又はアルキル
サリチル酸の金属塩ないしは金属錯体が用いられる。例
えば3,5−ジターシャリーブチルサリチル酸と金属と
の塩や錯体、特に3,5−ジターシャリーブチルサリチ
ル酸とクロム、アルミニウム又は亜鉛との金属塩や金属
錯体等が好適に用いられる。また、特開平2−2219
67号公報に記載されている式(1)で表わされる化合
物を用いるのも好ましい。
【0019】
【化2】
【0020】〔式中、R1 及びR4 は水素原子、アルキ
ル基、又は置換若しくは非置換の芳香環(縮合環も含
む)を示し、R2 及びR3 は置換又は非置換の芳香環
(縮合環も含む)を示し、Mは金属を示し、Xはカチオ
ンを示し、m、nは自然数を示す〕
ル基、又は置換若しくは非置換の芳香環(縮合環も含
む)を示し、R2 及びR3 は置換又は非置換の芳香環
(縮合環も含む)を示し、Mは金属を示し、Xはカチオ
ンを示し、m、nは自然数を示す〕
【0021】式(1)において、R1 、R4 がアルキル
基である場合には、R1 、R4 はメチル基、エチル基、
n−ブチル基、iso−アミル基、n−ドデシル基、n
−オクタデシル基、シクロヘキシル基等を示す。R1 、
R2 、R3 、R4 が芳香環である場合には、これらはベ
ンゼン環や、ナフタリン環を示す。芳香環の置換基とし
てはアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アリー
ル基、アラルキル基、ニトロ基、シアン基等が挙げられ
る。また、MとしてはCr、Fe、Co、Ti、B等の
金属が挙げられる。カチオンとしては種々の無機カチオ
ン、有機カチオンを用いることができる。無機カチオン
としては、水素イオン、金属イオンが挙げられ、金属イ
オンとしては、通常Li+ 、Na+ 、K+ 、Mg2+、C
a2+、Zn2+等の一価又は二価のものが挙げられる。ま
た、有機カチオンとしては、アンモニウムイオン、イミ
ニウムイオン、ホスホニウムイオン等が挙げられる。
基である場合には、R1 、R4 はメチル基、エチル基、
n−ブチル基、iso−アミル基、n−ドデシル基、n
−オクタデシル基、シクロヘキシル基等を示す。R1 、
R2 、R3 、R4 が芳香環である場合には、これらはベ
ンゼン環や、ナフタリン環を示す。芳香環の置換基とし
てはアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アリー
ル基、アラルキル基、ニトロ基、シアン基等が挙げられ
る。また、MとしてはCr、Fe、Co、Ti、B等の
金属が挙げられる。カチオンとしては種々の無機カチオ
ン、有機カチオンを用いることができる。無機カチオン
としては、水素イオン、金属イオンが挙げられ、金属イ
オンとしては、通常Li+ 、Na+ 、K+ 、Mg2+、C
a2+、Zn2+等の一価又は二価のものが挙げられる。ま
た、有機カチオンとしては、アンモニウムイオン、イミ
ニウムイオン、ホスホニウムイオン等が挙げられる。
【0022】式(1)で表わされる化合物としては、例
えば、特開平2−221967号公報の第3〜4頁に構
造式が記載されている化合物No.1〜9のものが用い
られる。帯電制御剤は一種類でも数種類を併用してもよ
く、その使用量はトナーに所望の帯電量により決定すれ
ばよい。通常はバインダー100重量部に対し0.1〜
10重量部用いるのが好ましい。
えば、特開平2−221967号公報の第3〜4頁に構
造式が記載されている化合物No.1〜9のものが用い
られる。帯電制御剤は一種類でも数種類を併用してもよ
く、その使用量はトナーに所望の帯電量により決定すれ
ばよい。通常はバインダー100重量部に対し0.1〜
10重量部用いるのが好ましい。
【0023】本発明に係るカラートナーは、本質的に上
述のバインダー樹脂、添加剤、着色剤及び帯電制御剤よ
りなるが、所望ならば更にその他の成分を含有させるこ
とができる。その他の成分としては、微粉末のシリカ、
アルミナ、チタニア等の流動性向上剤、マグネタイト、
フェライト、酸化セリウム、チタン酸ストロンチウム、
導電性チタニア等の無機微粉末やスチレン樹脂、アクリ
ル樹脂等の抵抗調整剤や滑剤等が、内添剤又は外添剤と
して用いられる。これらの添加剤は、通常はバインダー
樹脂100重量部に対し0.05〜10重量部となるよ
うに用いられる。
述のバインダー樹脂、添加剤、着色剤及び帯電制御剤よ
りなるが、所望ならば更にその他の成分を含有させるこ
とができる。その他の成分としては、微粉末のシリカ、
アルミナ、チタニア等の流動性向上剤、マグネタイト、
フェライト、酸化セリウム、チタン酸ストロンチウム、
導電性チタニア等の無機微粉末やスチレン樹脂、アクリ
ル樹脂等の抵抗調整剤や滑剤等が、内添剤又は外添剤と
して用いられる。これらの添加剤は、通常はバインダー
樹脂100重量部に対し0.05〜10重量部となるよ
うに用いられる。
【0024】上述した各成分から本発明に係るカラート
ナーを製造するのは、常法に従って行うことができる。
通常は、先ずバインダー樹脂、添加剤、着色剤、帯電制
御剤、更に必要に応じて添加されるその他の成分を混合
機で均一に分散混合し、次いで混合物を密閉式ニーダ
ー、又は一軸若しくは二軸の押出機等で溶融混練し、冷
却後、クラッシャー、ハンマーミル等で粗砕し、ジェッ
トミル、高速ローター回転式ミル等で細粉砕し、風力分
級機(例えば、慣性分級方式のエルボジェット、遠心力
分級方式のミクロプレックス、DSセパレーター等)等
で分級する方法が採用される。本発明に係るカラートナ
ーを二成分系現像剤として用いる場合、キャリアとして
は鉄粉、マグネタイト粉、フェライト粉等、公知のもの
を用いることができる。
ナーを製造するのは、常法に従って行うことができる。
通常は、先ずバインダー樹脂、添加剤、着色剤、帯電制
御剤、更に必要に応じて添加されるその他の成分を混合
機で均一に分散混合し、次いで混合物を密閉式ニーダ
ー、又は一軸若しくは二軸の押出機等で溶融混練し、冷
却後、クラッシャー、ハンマーミル等で粗砕し、ジェッ
トミル、高速ローター回転式ミル等で細粉砕し、風力分
級機(例えば、慣性分級方式のエルボジェット、遠心力
分級方式のミクロプレックス、DSセパレーター等)等
で分級する方法が採用される。本発明に係るカラートナ
ーを二成分系現像剤として用いる場合、キャリアとして
は鉄粉、マグネタイト粉、フェライト粉等、公知のもの
を用いることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれらの実
施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例及
び比較例において軟化点、酸価、光沢、透明性、ブロッ
キング性、濃度及びカブリは、それぞれ下記により測定
した。
明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれらの実
施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例及
び比較例において軟化点、酸価、光沢、透明性、ブロッ
キング性、濃度及びカブリは、それぞれ下記により測定
した。
【0026】軟化点;フローテスター(島津製作所社製
CFT−500)において、試料1gをノズル1mm×
10mm、荷重30kg、予熱時間50℃で5分、昇温
速度3℃/分の条件下で測定を行い、フロー開始から終
了までの距離の中間点の温度を軟化温度とする。
CFT−500)において、試料1gをノズル1mm×
10mm、荷重30kg、予熱時間50℃で5分、昇温
速度3℃/分の条件下で測定を行い、フロー開始から終
了までの距離の中間点の温度を軟化温度とする。
【0027】酸価;試料約10gを正確に秤量し、エタ
ノールとエチルエーテルの1:1混合溶媒約100cc
を加えて試料を完全溶解し、指示薬としてフェノールフ
タレインを加えて、0.1規定の水酸化カリウムエタノ
ール標準液で滴定し、指示薬の変色が30秒間続いたと
きを中和点とし、次式により酸価を求めた。
ノールとエチルエーテルの1:1混合溶媒約100cc
を加えて試料を完全溶解し、指示薬としてフェノールフ
タレインを加えて、0.1規定の水酸化カリウムエタノ
ール標準液で滴定し、指示薬の変色が30秒間続いたと
きを中和点とし、次式により酸価を求めた。
【0028】
【数1】酸価=5.611×(0.1規定水酸化カリウ
ムエタノール標準液の使用量cc)×(0.1規定水酸
化カリウムエタノール標準液のファクター)/試料g
ムエタノール標準液の使用量cc)×(0.1規定水酸
化カリウムエタノール標準液のファクター)/試料g
【0029】光沢;市販の普通紙に160℃で定着した
画像を評価した。 ○ 実用上良好、適当な光沢あり。 △ 実用上使用可、やや光沢不足。 × 実用不可、光沢なし。
画像を評価した。 ○ 実用上良好、適当な光沢あり。 △ 実用上使用可、やや光沢不足。 × 実用不可、光沢なし。
【0030】透明性;市販のオーバーヘッドプロジェク
ターシートに160℃で定着した画像をオーバーヘッド
プロジェクターで投影して評価した。 ○ 実用上良好、色再現性が良好で鮮明。 △ 実用上使用可、色再現性がやや劣る。 × 実用不可、黒く濁っている。
ターシートに160℃で定着した画像をオーバーヘッド
プロジェクターで投影して評価した。 ○ 実用上良好、色再現性が良好で鮮明。 △ 実用上使用可、色再現性がやや劣る。 × 実用不可、黒く濁っている。
【0031】定着性;市販の普通紙を用い、定着温度を
変えてオフセット現象と紙の巻き付き現象を調べた。定
着性はオフセット現象が発生せず紙が巻き付かない定着
温度幅で評価した。 ○ 実用上良好、定着温度幅が広い。 △ 実用上使用可、定着温度幅が少し狭い。 × 実用不可、定着温度幅が狭い。
変えてオフセット現象と紙の巻き付き現象を調べた。定
着性はオフセット現象が発生せず紙が巻き付かない定着
温度幅で評価した。 ○ 実用上良好、定着温度幅が広い。 △ 実用上使用可、定着温度幅が少し狭い。 × 実用不可、定着温度幅が狭い。
【0032】ブロッキング性;内径28mmの円筒にト
ナー10gを入れ、トナーの上から3.3g/cm2の
荷重を加え、50℃の環境下に5時間放置した後のブロ
ッキング性の良否を判定した。 ○ 実用上良好 △ 実用上使用可 × 実用不可
ナー10gを入れ、トナーの上から3.3g/cm2の
荷重を加え、50℃の環境下に5時間放置した後のブロ
ッキング性の良否を判定した。 ○ 実用上良好 △ 実用上使用可 × 実用不可
【0033】濃度、カブリ;市販の普通紙に画像を16
0℃で定着し、濃度はベタ部の画像濃度をマクベス反射
濃度計で評価した。カブリは白地画像上のトナーかぶり
を評価した。 ○ 実用上良好、十分な画像濃度があり、カブリ等の画
像汚れが少ない。 △ 実用上使用可、画像濃度がやや不足しているかカブ
リ等の画像汚れがやや多い。 × 実用不可、画像濃度が不足しているかカブリ等の画
像汚れが多い。
0℃で定着し、濃度はベタ部の画像濃度をマクベス反射
濃度計で評価した。カブリは白地画像上のトナーかぶり
を評価した。 ○ 実用上良好、十分な画像濃度があり、カブリ等の画
像汚れが少ない。 △ 実用上使用可、画像濃度がやや不足しているかカブ
リ等の画像汚れがやや多い。 × 実用不可、画像濃度が不足しているかカブリ等の画
像汚れが多い。
【0034】 実施例1〜5及び比較例1〜12 トナーの製造 ポリエステル樹脂(2,2−ビス(4−ヒドロキシプロポキシ)フェニルプロ パンと2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシ)フェニルプロパンとテレフタル 酸とトリメリット酸のエステル) 100重量部 ライスワックス(融点84℃) 0.2〜3.2重量部 カルナウバワックス(融点83℃) 0.05〜4重量部 シリコーンオイル(ジメチルシリコーンオイル) 0.025〜2重量部 帯電制御剤 2重量部 マゼンタ顔料(カラーインデックス;ピグメントレッド122) 6重量部 上記の成分をヘンシェルミキサーで混合し、混練、粉砕
及び分級して、体積平均粒子径9μmのマゼンタトナー
を得た。
及び分級して、体積平均粒子径9μmのマゼンタトナー
を得た。
【0035】画像形成及び定着;有機光導電体を感光体
とした電子写真方式の複写機を用いて未定着画像を作成
した。トナーの付着量は0.5mg/cm2 とした。こ
の未定着画像を市販の普通紙及びオーバーヘッドプロジ
ェクターシートに転写して定着させた。定着は、表面が
シリコーンゴムからなる直径20mmの加熱ローラー定
着機を用い、ニップ幅4mm、定着速度60mm/秒で
定着した。なお、定着に際し、ローラーにシリコーンオ
イル等のオフセット防止液は供給しなかった。結果を表
−1に示す。
とした電子写真方式の複写機を用いて未定着画像を作成
した。トナーの付着量は0.5mg/cm2 とした。こ
の未定着画像を市販の普通紙及びオーバーヘッドプロジ
ェクターシートに転写して定着させた。定着は、表面が
シリコーンゴムからなる直径20mmの加熱ローラー定
着機を用い、ニップ幅4mm、定着速度60mm/秒で
定着した。なお、定着に際し、ローラーにシリコーンオ
イル等のオフセット防止液は供給しなかった。結果を表
−1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、光沢、透明性、ブロッ
キング性が良好で、シリコーンオイル等のオフセット防
止液を供給しない加熱ローラー定着法でトナーを定着し
た際に、オフセット現象やシートの巻き付き現象が発生
しない、定着温度幅が広く、定着性が良好で、画像濃度
が高く、カブリ等の画像汚れが少ない電子写真用カラー
トナーが得られる。
キング性が良好で、シリコーンオイル等のオフセット防
止液を供給しない加熱ローラー定着法でトナーを定着し
た際に、オフセット現象やシートの巻き付き現象が発生
しない、定着温度幅が広く、定着性が良好で、画像濃度
が高く、カブリ等の画像汚れが少ない電子写真用カラー
トナーが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 錦織 卓哉 神奈川県茅ヶ崎市円蔵370番地 三菱化学 株式会社茅ヶ崎事業所内
Claims (10)
- 【請求項1】 少なくともバインダー樹脂、添加剤、着
色剤及び帯電制御剤を含有してなる電子写真用カラート
ナーにおいて、該バインダー樹脂として軟化点90〜1
20℃のポリエステル樹脂、該添加剤としてライスワッ
クス、カルナウバワックス及びシリコーンオイルをそれ
ぞれ含有することを特徴とする電子写真用カラートナ
ー。 - 【請求項2】 バインダー樹脂100重量部に対して、
ライスワックスを0.4〜8重量部、カルナウバワック
スを0.1〜2重量部及びシリコーンオイルを0.05
〜1重量部含有することを特徴とする請求項1に記載の
電子写真用カラートナー。 - 【請求項3】 ライスワックスの含有量はカルナウバワ
ックスより多く、且つカルナウバワックスの含有量はシ
リコーンオイルより多いことを特徴とする請求項1又は
2に記載の電子写真用カラートナー。 - 【請求項4】 酸価10以下のライスワックスを含有す
ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
の電子写真用カラートナー。 - 【請求項5】 シリコーンオイルの粘度が1〜1000
0センチストークスであることを特徴とする請求項1な
いし4のいずれかに記載の電子写真用カラートナー。 - 【請求項6】 シリコーンオイルの粘度が10〜100
0センチストークスであることを特徴とする請求項1な
いし4のいずれかに記載の電子写真用カラートナー。 - 【請求項7】 シリコーンオイルとしてジメチルシリコ
ーンを含有することを特徴とする請求項1ないし6のい
ずれかに記載の電子写真用カラートナー。 - 【請求項8】 帯電制御剤としてサリチル酸又はアルキ
ルサリチル酸の金属錯体又は塩を含有することを特徴と
する請求項1ないし7のいずれかに記載の電子写真用カ
ラートナー。 - 【請求項9】 帯電制御剤として一般式(1)で表され
る化合物を含有することを特徴とする請求項1ないし7
のいずれかに記載の電子写真用カラートナー。 【化1】 (式中、R1 及びR4 は水素原子、アルキル基又は、置
換若しくは非置換の芳香環を示し、R2 及びR3 は置換
又は非置換の芳香環を示し、Mは金属を示し、Xはカチ
オンを示し、また、m及びnは自然数を示す) - 【請求項10】 静電荷の電気的潜像をトナーで現像
し、このトナー像を被定着シート上に加熱ローラーを用
いて定着する像形成方法において、トナーとして請求項
1ないし9のいずれかに記載のカラートナーを用い、且
つ加熱ローラーにオフセット防止液を供給せずに定着を
行うことを特徴とする方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10033997A JPH10293425A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | 電子写真用カラートナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10033997A JPH10293425A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | 電子写真用カラートナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10293425A true JPH10293425A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=14271379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10033997A Pending JPH10293425A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | 電子写真用カラートナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10293425A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6852459B2 (en) | 2001-02-22 | 2005-02-08 | Ricoh Company, Ltd. | Color toner, method for manufacturing the toner, and image forming apparatus and method using the toner |
US6939653B2 (en) | 2001-12-28 | 2005-09-06 | Ricoh Company, Ltd. | Image-forming color toner, developing agent, image-forming apparatus, toner container, image-forming process cartridge and image-forming process |
US7244537B2 (en) | 2003-03-10 | 2007-07-17 | Mitsubishi Chemical Corporation | Toner for developing an electrostatic charge image and method for its production |
JP2007264333A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Casio Electronics Co Ltd | トナー用離型剤マスターバッチ、粉砕トナー及びその製造方法 |
JP2009168958A (ja) * | 2008-01-15 | 2009-07-30 | Casio Electronics Co Ltd | カラートナー |
US7833686B2 (en) | 2005-12-27 | 2010-11-16 | Ricoh Company, Ltd. | Toner and method for producing the same, toner kit, and developer, process cartridge, image forming method and image forming apparatus |
US8034523B2 (en) | 2004-08-03 | 2011-10-11 | Ricoh Company, Ltd. | Full color toner, and its use in electrophotography methods and apparatus |
US8546053B2 (en) | 2008-09-08 | 2013-10-01 | Ricoh Company, Ltd. | Toner, and production method of the same |
CN104756015A (zh) * | 2012-10-29 | 2015-07-01 | 三菱化学株式会社 | 静电荷图像显影用调色剂、以及具备该调色剂的电子照相处理盒及图像形成装置 |
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-
1997
- 1997-04-17 JP JP10033997A patent/JPH10293425A/ja active Pending
Cited By (15)
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US7132210B2 (en) | 2001-12-28 | 2006-11-07 | Ricoh Company, Ltd. | Image-forming color toner, developing agent, image-forming apparatus, toner container, image-forming process cartridge and image-forming process |
US6939653B2 (en) | 2001-12-28 | 2005-09-06 | Ricoh Company, Ltd. | Image-forming color toner, developing agent, image-forming apparatus, toner container, image-forming process cartridge and image-forming process |
US7244537B2 (en) | 2003-03-10 | 2007-07-17 | Mitsubishi Chemical Corporation | Toner for developing an electrostatic charge image and method for its production |
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JP2007264333A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Casio Electronics Co Ltd | トナー用離型剤マスターバッチ、粉砕トナー及びその製造方法 |
JP4506707B2 (ja) * | 2006-03-29 | 2010-07-21 | カシオ電子工業株式会社 | トナー用離型剤マスターバッチ、粉砕トナー及びその製造方法 |
JP2009168958A (ja) * | 2008-01-15 | 2009-07-30 | Casio Electronics Co Ltd | カラートナー |
US8546053B2 (en) | 2008-09-08 | 2013-10-01 | Ricoh Company, Ltd. | Toner, and production method of the same |
CN104756015A (zh) * | 2012-10-29 | 2015-07-01 | 三菱化学株式会社 | 静电荷图像显影用调色剂、以及具备该调色剂的电子照相处理盒及图像形成装置 |
JP2023014849A (ja) * | 2021-07-19 | 2023-01-31 | 三笠産業株式会社 | 静電荷像現像用トナーおよび静電荷像現像用トナーの製造方法 |
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