JPH10292256A - ポリプロピレン不織布 - Google Patents

ポリプロピレン不織布

Info

Publication number
JPH10292256A
JPH10292256A JP9115037A JP11503797A JPH10292256A JP H10292256 A JPH10292256 A JP H10292256A JP 9115037 A JP9115037 A JP 9115037A JP 11503797 A JP11503797 A JP 11503797A JP H10292256 A JPH10292256 A JP H10292256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
tensile strength
polypropylene
water resistance
index
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9115037A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3589549B2 (ja
Inventor
Katsuji Hikasa
勝次 日笠
Yasushi Yamaoka
靖史 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP11503797A priority Critical patent/JP3589549B2/ja
Publication of JPH10292256A publication Critical patent/JPH10292256A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3589549B2 publication Critical patent/JP3589549B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 破断強度と耐水圧をバランスよく兼備したポ
リプロピレン不織布を低目付で経済的に有利に提供す
る。 【解決手段】 ポリプロピレン繊維からなるスパンボン
ド不織布に於いて、該ポリプロピレン繊維のメルトフロ
ーレート(MFR)が60以下20以上、好ましくは5
0以下20以上、繊度(d)が2d以下であり、該不織
布の5cm幅目付変動率が15以下であり、且つ目付が
10〜50g/m2 の範囲において引張強度指数が特定
の式で表される値以上、耐水度指数が特定の式で表され
る値以上であることを特徴とするポリプロピレン不織
布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不織布の分散均一性
と破断強度を要求される分野、例えば、紙オムツの材料
として特に立体ギャザーとかトップシート等、医療用防
護服、マスク、フィルター材料等の分野において有用な
ポリプロピレン不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スパンボンド不織布は、熱可塑
性樹脂を溶融紡出後直ちに、ロール又は高速気流で牽引
して繊維とし、この繊維群を静電気又は空気流の流れを
利用して開繊・分散してウェブに形成し、これを熱圧着
して製造されている。従来市販されているポリプロピレ
ン繊維のスパンボンド不織布で、繊度が2d以下で且つ
5cm幅目付変動率が15以下のものもあるが、MFR
が大きいため不織布の破断強度が不足し、その用途が限
定されていた。
【0003】また、繊維のMFRが小さい値(通常60
以下)の不織布は破断強度は満足するものの繊度が2d
以上、通常2.3d以上となっているために繊維間の空
隙サイズが大きくなり耐水圧が低下し、例えば紙オムツ
の立体ギャザーに要求される尿の漏れ防止性能を確保す
るには不織布の目付を増加させるなどの調整を行ってお
り、耐水圧の関係から不織布の目付が限定されていた。
更には、2d以下の細デニール化は紡口ホール当りの吐
出量を下げるとか、紡糸速度を上げるかの手段で達成す
るのが一般的な方法であるがいずれの場合も紡糸性を著
しく損ねることになり、前記のMFR60以上での実現
はあるもののそれ以下のMFRで細デニール化が達成さ
れていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の技術
では、不織布の破断強度を確保するために不織布の目付
を増加させなければならないとか、空隙サイズが大きい
ため及び不織布の目付変動(分散性)を考慮して、必要
とする耐水圧を確保するには不織布の目付を増加させな
ければならない等の経済的問題があった。そこで本発明
の課題は、上記のような従来技術では破断強度と耐水圧
が両立しないという問題を経済的に解決し、破断強度と
耐水圧をバランスよく兼備したポリプロピレン不織布を
提供するにある。言い換えれば、破断強度と耐水性能を
兼備した不織布を低目付で経済的に有利に提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは破断強度も
向上させ、且ついかにして耐水圧を向上させるかについ
て鋭意研究した結果、本発明の完成に至った。即ち、本
発明はポリプロピレン繊維からなるスパンボンド不織布
に於いて、該ポリプロピレン繊維のメルトフローレート
(MFR)が60以下20以上、好ましくは50以下2
0以上、繊度(d)が2d以下であり、該不織布の5c
m幅目付変動率が15以下であり、且つ目付が10〜5
0g/m2 の範囲において引張強度指数が下記<式1>
で表される値以上、耐水度指数が下記<式2>で表され
る値以上であることを特徴とするポリプロピレン不織布
である。
【0006】 *引張強度指数≧0. 165ー0. 026×繊度(d) ・・・<式1> 引張強度指数:引張強さ[kgf/3cm幅]/目付[g/m2 ] 引張強さ :(MD引張強さ平均値+CD引張強さ平均値)/2 *耐水度指数≧7. 37ー1. 748×繊度[d] ・・・<式2> 耐水度指数:耐水度[mm]/ 目付[g/m2 ] 以下本発明を更に詳細に説明する。
【0007】本発明のポリプロピレン不織布は、不織布
を構成するポリプロピレン繊維のMFRが60以下、2
0以上のものである。MFRが60を超えると得られた
繊維自体の引張強度が低くなり不織布としての引張強力
も低くなる。また、不織布製造時の熱圧着温度の制御も
難しくなり、風合い調整が困難となるので好ましくな
い。MFRが20未満のものは2d以下の繊維として紡
糸することが困難になり好ましくない。ここで云うMF
Rは出来上がった不織布を構成するポリプロピレン繊維
のMFRを指すもので、原料となるポリプロピレン樹脂
のMFRではない。従って、MFRが20未満のポリプ
ロピレンを原料として溶融紡糸する段階でMFRを増加
させる操作をして、MFRが20以上となる繊維を得る
という方法を採用してもよい。
【0008】また、本発明のポリプロピレン不織布は、
不織布を構成するポリプロピレン繊維の繊度(d)が2
d以下のものである。繊度が2dを超えると、例えば紙
オムツの立体ギャザーとして使用される目付領域におい
ては、繊維間で構成される空隙サイズでは耐水圧が不足
して尿が漏れたりする恐れがあったり、それを防ぐため
にどうしても目付を増加しなければならない等の対策が
必要となり好ましくない。また、繊度が大きくなると不
織布としての引張強度が低くなり好ましくない。ここで
いう繊度は、加重平均で算出した繊度であり、不織布が
2種以上の繊度の繊維から構成される混繊または積層の
不織布であってもよい。
【0009】更に、本発明のポリプロピレン不織布は、
不織布の5cm幅目付変動率が15以下のものである。
5cm幅目付変動率が15を超えると、例えば紙オムツ
の立体ギャザーとして使用される目付領域に於いては、
耐水圧のバラツキが大きくなり繊維密度の小さい部位に
おいて尿が漏れる危険性が生じたり、不織布の引張強度
が低下する等の問題が生じるので好ましくない。本発明
のポリプロピレン不織布は、ポリプロピレンに通常繊維
用ポリプロピレンに添加される各種の酸化防止剤、滑
剤、顔料等の所定量を添加したペレットを用いて、従来
公知の溶融紡糸スパンボンドの製造方法により溶融紡出
後、牽引して2d以下の細デニール化を生産量を低下さ
せずに達成するための紡糸技術の導入により繊維化、目
付変動率を15以下に下げるための高分散技術の導入に
より該繊維群を開繊・分散してウェブ状にした後、熱圧
着装置で繊維間を接合することにより得ることができ
る。
【0010】一般的に細デニール化は紡口ホール当たり
の吐出量を下げるとか、紡糸速度を上げるとかの手段で
達成するがいずれの場合も紡糸性を著しく損ねることが
知られている。特に吐出量を下げることは生産性を低下
させることになり、ただ単に吐出量を下げて紡糸安定性
を確保して細デニール化を図っても経済的な生産が成り
立たないことにもなる。そこで生産性を確保して細デニ
ール化を図るためには細デニール化で吐出量を下げた分
を紡口ホール数を増やして補うことになるが、これはフ
ィラメント数の増加につながり細い多数のフィラメント
の安定な紡糸とそれを高度に開繊・分散させる技術のバ
ックアップが不可欠になる。本発明のポリプロピレン不
織布を得るためには、多数の細デニールのフィラメント
群を糸切れ無く安定に細化牽引する技術が必要である
が、そのポイントはフィラメント群に随伴する空気流を
処理してフィラメント群の揺れをなくし走行安定性を向
上させることである。
【0011】通常、フィラメント群は紡口より吐出され
た後、高速気流で牽引するためにエアーサッカーに導か
れる。紡口からこのエアーサッカー迄の間でフィラメン
ト群は通常冷風を当てられて冷却され高速でエアーサッ
カーで牽引されて細化される。この時、フィラメント群
は随伴流を伴って牽引用のエアーサッカーに到達し、随
伴流の一部はフィラメント群と共にエアーサッカーに入
るが大部分はエアーサッカーに衝突した後周囲へ流れ出
る。この周囲へ流れ出る空気の流れがフィラメント群の
走行安定性に大きく影響している。
【0012】即ち、周囲へ流れ出る空気の流れによりフ
ィラメント群が揺れて隣接するフィラメントとの接触に
よりフィラメントが切れ、切れたフィラメントが周囲へ
流れ出る空気流により牽引用エアーサッカーに入ってい
かないなどの問題を生じる。フィラメント群が随伴して
くる随伴流をいかに処理するかがポイントであるがこれ
は随伴流を吸引処理する吸引装置により達成される。<
図2>にこの装置の一例を示しているがフィラメント群
が随伴してくる随伴流を吸引して周囲へ流れ出る空気流
を制御する方法である。具体例でいうと随伴流は全て吸
引し周囲からも若干の空気を吸引(吸引装置上部でフィ
ラメント群から10cmの距離において0〜3m/秒の
風速の吸引流)してフィラメントの走行方向と流れを同
じとする空気流のみとしてフィラメント群の糸揺れを改
善する方法である。
【0013】また、多数の細デニールのフィラメント群
を高度に開繊・分散させる技術が必要である。通常、フ
ィラメントの帯電は摩擦帯電で行われているが摩擦帯電
では細デニール化による慣性力の低下で摩擦物体との衝
突力・接触摩擦力が低下して開繊・分散に必要な帯電量
が得られなくなってくる。更には、フィラメント数の増
加に伴い摩擦物体との接触摩擦の機会を逸するフィラメ
ントの増加をもたらして部分的に不均一な帯電となり開
繊・分散が低下してくる。また、フィラメント群をコロ
ナ放電で帯電させることも知られているが従来技術は多
数の細デニールのフィラメント群を高度に開繊・分散さ
せて不織布とする技術域に達していなかった。
【0014】以上の様な問題から細デニールで多フィラ
メントの紡糸をして分散均一な不織布を製造する事が困
難であった。本発明者らが鋭意研究した結果、これらの
問題は矩形の面状配置されたコロナ針電極を用い、この
面状配置されたコロナ針電極の面を走行するフィラメン
ト群の走行方向に平行・対面させて設置してコロナ放電
させてフィラメント群全体を効果的且つ高度に帯電させ
ることで解決された。
【0015】<図3>に帯電装置の一例を示しているが
面状配置された針電極は配置平面において規則的に均一
な空間をもって配置されていることが好ましい。また、
フィラメント群を構成するフィラメントのデニール、本
数などにより針電極の空間配置密度、針電極が面状配置
された矩形電極のフィラメント群の走行方向での長さな
ど必要とする帯電レベルによって任意に変えてよい。針
電極を規則的且つ均一な空間をもって配置させることは
フィラメント群を局部的な斑をなくして均一に帯電させ
る上で重要なことである。好ましい矩形の面状配置され
たコロナ針電極は針電極の規則的な空間配置密度が0.
5〜5本/cm2 であるがこれに限定されるものではな
い。矩形電極の全体の幅はフィラメント群の全幅に応じ
て調整されるが矩形電極は分割構成、例えば、幅方向に
分割されて個々にコロナ用電源を有し全体の幅でみても
針電極の配置平面は規則的且つ均一な空間をもって配置
されていることが好ましい。この理由は全幅に渡って一
つの電極で構成すると製作精度、使用中の歪み等により
面状配置平面と対向のターゲット電極との均一なクリア
ランスが得られなくなり幅方向でコロナ放電の不均一性
を生じて均一な帯電が行えなかったり、何らかの外因で
フィラメント群に粗密が生じて幅方向での部分的な帯電
量の調整を行って均一な開繊・分散を得ることが必要に
なったとき調整ができないなどの問題を改善するために
必要である。なお、本発明で云うMFR、繊度、5cm
幅目付変動率などについては後述する。
【0016】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定さ
れるものではない。実施例で用いた「随伴流吸引装置」
は<図1>及び<図2>に示す。また「矩形コロナ帯電
装置」は<図3>に示す。なお、本発明の実施例及び比
較例で用いたポリプロピレン不織布の評価方法は次の方
法によった。
【0017】(1)メルトフローレート:MFR 「熱可塑性プラスチックの流れ試験方法」JIS−K7
210の表1の条件14[試験温度230℃、試験荷重
2. 16kgf(21. 18N)]に準じて試験を実施
してMFRを求めた。 (2)繊度:d[フィラメント9, 000m長のグラム
(重量)数で表示] 不織布の繊度は、不織布の幅方向をほぼ均等に5等分し
て、1cm角の試験片を5枚サンプリングして、顕微鏡
で各々の試験片について20本ずつ繊維の直径を測定
し、計100本の繊維系の平均値を求め、繊維密度を
0.91g/cm3として、この平均値から繊度を算出
した。(*小数点第二位を四捨五入)
【0018】(3)5cm幅目付変動率 生産された不織布の両端10cmを除き、不織布の全幅
をクロスマシン方向(CD)に5cm刻みに、マシン方
向(MD)に1m長とした長方形の試験片をサンプリン
グして個々の重量を測定する。また、不織布の両端10
cmを除き、任意の部位(CDをほぼ三等分する)でM
D1m幅×CD1m幅の試験片を3枚とり、MD5cm
刻みに、CD1m長とした長方形の試験片をサンプリン
グして個々の重量を測定する。全ての試験片の重量測定
結果から、平均値(x)とバラツキ(R)を求めて、次
式で算出した。 5cm幅目付変動率=(R/x)×100 *小数点
第一位四捨五入
【0019】(4)引張強さ 生産された不織布の両端10cmを除き、不織布から3
cm×約30cmの試験片を、不織布の幅20cm当た
りMD及びCDでそれぞれ1枚採取する。この試験片を
定速伸長形引張試験機に把握長を10cmにして取付
け、30cm/分の引張速度で試験片が切断するまで荷
重を加える。試験片の最大荷重時の強さの平均値をMD
及びCDのそれぞれについて求めて次式で引張強さを算
出した。 引張強さ=(MD平均値+CD平均値)/2 [kgf
/3cm幅] *小数点第二位四捨五入
【0020】(5)耐水性 耐水度 「繊維製品の防水性試験方法」JIS−L1092、
5. 1. 1A法(a)静水圧法に準じて試験を実施して
耐水度を求めた。但し、試験片のサンプリングは不織布
の両端10cmを除き、CD全幅×MD2m長から20
cm×20cmの面積毎に1枚の割合で行った。 耐水度変動率 前記、耐水度測定結果から、個々の耐水度のバラツキ
(R)を求めて、次式で算出した。 耐水度変動率=[R/耐水度]×100 *小数
点第一位四捨五入
【0021】(実施例1〜4、比較例1〜3)表1に示
す種々の繊維MFRのポリプロピレンペレットを、ノズ
ル孔経0.35mm、ノズル数2,214個を有する溶
融紡糸スパンボンド製造機を用いて吐出量1.7kg/
分で溶融紡出し、繊度が1.8dになるように紡糸温度
と高速気流の調整をおこない、且つ5cm幅目付変動率
が10〜15になるように開繊・分散装置の調整を行っ
て、表1に記載した温度に加熱したエンボスロールとフ
ラットロールの間を通過させて、幅1.2m、目付20
g/m2 のポリプロピレン不織布を得た。
【0022】得られた該不織布を用いて、MFR測定用
試験片、5cm幅目付変動率測定用試験片、引張強さ測
定用試験片及び耐水度測定用試験片を調整し、不織布の
MFR、5cm幅目付変動率、引張強さ、耐水度及び耐
水度変動率を測定した。その結果を表1に示した。な
お、随伴流吸引装置は吸引装置の上部で1.5m/秒の
吸引流れになるような条件で運転した。また、矩形コロ
ナ帯電装置は80mmL×1080mmWの電極座にコ
ロナ放電針を700本植え込んだコロナ放電電極と90
mmL×1100mmWのSUS製ターゲット電極が8
mmのクリアランスで平行に対向している装置であり、
コロナ電流が40〜70mA範囲で5cm幅目付変動率
が10〜15になる条件で運転した。得られた結果を表
1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】(実施例5〜8、比較例4〜6)MFRが
30のポリプロピレンペレットを用いて、ノズル孔経
0.35mm、ノズル数3,328個を有する溶融紡糸
スパンボンド製造機により吐出量を変えて繊度を種々変
化させる以外は実施例1〜4に準拠して不織布の製造、
各種物性の測定を実施した。結果を表2に示す。なお、
比較例では随伴流吸引装置は使用しなかった。その結
果、1.5d以下の繊度の不織布の製造はできなかっ
た。また、比較例では矩形コロナ帯電装置は使用せず従
来の摩擦帯電で繊維を帯電させて繊維の開繊・分散を行
った。結果を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】(実施例9〜11、比較例7)MFRが3
0のポリプロピレンペレットを用いて、5cm幅目付変
動率を種々変化させる以外は、実施例1〜4に準拠して
不織布の製造、各種物性の測定を実施した。結果を表3
に示した。
【0027】
【表3】
【0028】(実施例12〜17)MFRが30のポリ
プロピレンペレットを用いて、ノズル孔経0.35m
m、ノズル数3,328個を有する溶融紡糸スパンボン
ド製造機により吐出量2.0kg/分で溶融紡糸し、繊
度が1.5dで目付を種々変える以外は実施例1〜4に
準拠して不織布の製造、各種物性の測定を実施した。結
果を表4に示した。
【0029】
【表4】 表1、表2、表3及び表4から明らかなように、本発明
のポリプロピレン不織布は同一目付で比較して、引張強
さ及び耐水度が比較各例にくらべて高くなっており、ま
た低い目付で比較各例の引張強度及び耐水度が確保で
き、本発明のポリプロピレン不織布は引張強度及び耐水
性が改善されていることが判る。
【0030】
【発明の効果】本発明によるポリプロピレン不織布は、
従来の不織布に比べ、低い目付で破断強度や耐水圧がバ
ランスよく確保できるように改善されているので、紙オ
ムツの材料として、特に立体ギャザーとかトップシート
など、医療用防護服、マスク、フィルター材料などを始
め各種の用途に好適に、且つ経済的に使用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリプロピレン不織布を製造するため
の装置の一例を模式的に示す斜視図である。
【図2】随伴流吸引装置の一例を示す断面図である。
【図3】矩形コロナ帯電装置の一例を示す断面図であ
る。
【図4】本発明のポリプロピレン不織布の効果を示す概
念図である。
【符号の説明】
1 紡糸ノズル 2 フィラメント群 3 冷風チャンバー 4 エアサッカー 5 随伴流吸引装置 6 コロナ開繊装置 7 捕集面 8 ウェブ 9 全面パンチングプレート 10 内部パンチングプレート 11 枝管 12 ヘッダー 13 導入ガイド 14 下部ガイド 15 整流装置 16 コロナ放電針電極 17 針電極カバー 18 ターゲット電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン繊維からなるスパンボン
    ド不織布において、該ポリプロピレン繊維のメルトフロ
    ーレート(MFR)が60以下20以上、繊度(d)が
    2d以下であり、該不織布の5cm幅目付変動率が15
    以下であり、且つ目付10〜50g/m2 の範囲に於い
    て引張強度指数が下記<式1>で表される値以上、耐水
    度指数が下記<式2>で表される値以上であることを特
    徴とするポリプロピレン不織布。 *引張強度指数≧0. 165ー0. 026×繊度(d) ・・・<式1> 引張強度指数:引張強さ[kgf/3cm幅]/目付[g/m2 ] 引張強さ :(MD引張強さ平均値+CD引張強さ平均値)/2 *耐水度指数≧7. 37ー1. 748×繊度[d] ・・・<式2> 耐水度指数:耐水度[mm]/ 目付[g/m2
  2. 【請求項2】 ポリプロピレン繊維のメルトフローレー
    ト(MFR)が50以下20以上であることを特徴とす
    る請求項1記載のポリプロピレン不織布。
JP11503797A 1997-04-18 1997-04-18 ポリプロピレン不織布 Expired - Lifetime JP3589549B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11503797A JP3589549B2 (ja) 1997-04-18 1997-04-18 ポリプロピレン不織布

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11503797A JP3589549B2 (ja) 1997-04-18 1997-04-18 ポリプロピレン不織布

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10292256A true JPH10292256A (ja) 1998-11-04
JP3589549B2 JP3589549B2 (ja) 2004-11-17

Family

ID=14652643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11503797A Expired - Lifetime JP3589549B2 (ja) 1997-04-18 1997-04-18 ポリプロピレン不織布

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3589549B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2815647A1 (fr) * 2000-10-20 2002-04-26 Rieter Perfojet Installation de production d'une nappe non tissee a difusseur et a separation des filaments par voie electrostatique
FR2815646A1 (fr) * 2000-10-20 2002-04-26 Rieter Perfojet Installation de production d'une nappe non tissee dont le diffuseur est a distance du dispositif a fente d'etirage
JP2002543299A (ja) * 1999-04-23 2002-12-17 リエテ ペルフォジェ 不織布ウェブの製造中に繊維束を開繊し分配する装置
JP2003082571A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Asahi Kasei Corp スパンボンド不織布を製造する方法
WO2007091444A1 (ja) 2006-02-06 2007-08-16 Mitsui Chemicals, Inc. スパンボンド不織布
JPWO2007105503A1 (ja) * 2006-03-13 2009-07-30 三井化学株式会社 リントフリー性に優れる分割型複合長繊維不織布および製造方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002543299A (ja) * 1999-04-23 2002-12-17 リエテ ペルフォジェ 不織布ウェブの製造中に繊維束を開繊し分配する装置
FR2815647A1 (fr) * 2000-10-20 2002-04-26 Rieter Perfojet Installation de production d'une nappe non tissee a difusseur et a separation des filaments par voie electrostatique
FR2815646A1 (fr) * 2000-10-20 2002-04-26 Rieter Perfojet Installation de production d'une nappe non tissee dont le diffuseur est a distance du dispositif a fente d'etirage
WO2002034990A1 (fr) * 2000-10-20 2002-05-02 Rieter Perfojet Installation de production d'une nappe non tissee a diffuseur et a separation des filaments par voie electrostatique
WO2002034991A1 (fr) * 2000-10-20 2002-05-02 Rieter Perfojet Installation de production d'une nappe non tissee dont le diffuseur est a distance du dispositif a fente d'etirage
US6979186B2 (en) 2000-10-20 2005-12-27 Reiter Perfojet Installation for producing a spunbonded fabric web with filament diffuser and separation by electrostatic process
US7008205B2 (en) 2000-10-20 2006-03-07 Rieter Perfojet Installation for producing a spunbonded fabric web whereof the diffuser is distant from the drawing slot device
JP2003082571A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Asahi Kasei Corp スパンボンド不織布を製造する方法
WO2007091444A1 (ja) 2006-02-06 2007-08-16 Mitsui Chemicals, Inc. スパンボンド不織布
US8067320B2 (en) 2006-02-06 2011-11-29 Mitsui Chemicals, Inc. Spunbonded nonwoven fabric
JPWO2007105503A1 (ja) * 2006-03-13 2009-07-30 三井化学株式会社 リントフリー性に優れる分割型複合長繊維不織布および製造方法
JP4943420B2 (ja) * 2006-03-13 2012-05-30 三井化学株式会社 リントフリー性に優れる分割型複合長繊維不織布および製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3589549B2 (ja) 2004-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6270750B2 (ja) メルトブロー不織布、その製造方法および装置
EP0914508B1 (en) Meltspun multicomponent thermoplastic continuous filaments, products made therefrom, and methods therefor
US8067320B2 (en) Spunbonded nonwoven fabric
CN102325932B (zh) 弹性非织造纤维幅材以及制备和使用方法
EP1916324B1 (en) Method and apparatus for the production of nonwoven web materials
TWI393808B (zh) 可分割共軛纖維、其集合體與由可分割共軛纖維製成的纖維成形體
EP1673500B2 (en) Method and apparatus for the production of nonwoven web materials
WO2012111723A1 (ja) スパンボンド不織布
JPH02169718A (ja) ポリオレフイン系熱融着性繊維及びその不織布
EP1177338B1 (en) Stretchable nonwoven material
JP3589549B2 (ja) ポリプロピレン不織布
KR101387000B1 (ko) 폴리아세탈을 포함하는 분할형 복합 섬유, 이 복합 섬유로부터 얻어지는 섬유 성형체 및 제품
JP3819129B2 (ja) スパンボンド不織布の製造装置および製造方法
JPH03279452A (ja) 高強力不織シート
JP3918965B2 (ja) 複合不織布
KR101001042B1 (ko) 방사구 및 섬유 제조 방법
JPH02139469A (ja) 熱接着長繊維からなる不織布
JP2995844B2 (ja) 極細繊維不織布およびその製造方法
JP2001207368A (ja) 長繊維不織布の製造装置及びその製造方法
CN107938177A (zh) 同位异纤度涤纶长丝土工布制备方法
US20230135016A1 (en) Improved spunbond system and process
JPH06257065A (ja) 超高性能エレクトレットメルトブロー不織布
JPH0261156A (ja) 熱接着性長繊維からなる不織布
JP3509178B2 (ja) 塗膜防水補強材の製造方法
Pereira Filtration Efficiency of Meltblown Webs

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20031125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20031126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20031127

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20031209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040720

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20031225

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040817

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120827

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term