JPH10291168A - 嵌合物抜き取り装置 - Google Patents
嵌合物抜き取り装置Info
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- JPH10291168A JPH10291168A JP10116797A JP10116797A JPH10291168A JP H10291168 A JPH10291168 A JP H10291168A JP 10116797 A JP10116797 A JP 10116797A JP 10116797 A JP10116797 A JP 10116797A JP H10291168 A JPH10291168 A JP H10291168A
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- hydraulic jack
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Abstract
(57)【要約】
【課題】穴部材が嵌入固定された軸と油圧ジャッキロッ
ドとの位置ズレ調整に関する作業者の負荷を軽減し作業
性を高め、装置の耐久性を向上させるとともに、軸及び
穴部材に傷が発生しないような抜き取り装置を提供する
ことにある。 【解決手段】軸１に嵌入固定された穴部材２を把持する
把持爪１０ａ、１０ｂ及び軸端部を押圧する油圧ジャッ
キ２０が、テーブルリフター３ａ、３ｂ上に設置されて
いる、穴部材２ｂを抜き取る嵌合物抜き取り装置におい
て、把持爪１０ａ、１０ｂ及び油圧ジャッキ２０とテー
ブルリフター３ａ、３ｂの間にスプリング４ａ、４ｂ、
４ｃ、４ｄによる倣い機構を設けた嵌合物抜き取り装置
である。
ドとの位置ズレ調整に関する作業者の負荷を軽減し作業
性を高め、装置の耐久性を向上させるとともに、軸及び
穴部材に傷が発生しないような抜き取り装置を提供する
ことにある。 【解決手段】軸１に嵌入固定された穴部材２を把持する
把持爪１０ａ、１０ｂ及び軸端部を押圧する油圧ジャッ
キ２０が、テーブルリフター３ａ、３ｂ上に設置されて
いる、穴部材２ｂを抜き取る嵌合物抜き取り装置におい
て、把持爪１０ａ、１０ｂ及び油圧ジャッキ２０とテー
ブルリフター３ａ、３ｂの間にスプリング４ａ、４ｂ、
４ｃ、４ｄによる倣い機構を設けた嵌合物抜き取り装置
である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸に嵌入固定され
たカップリング、ベアリング等の穴部材を加熱して軸か
ら抜き取る装置に関するものである。
たカップリング、ベアリング等の穴部材を加熱して軸か
ら抜き取る装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の嵌合部品の抜き取り装置として
は、実開昭６２−１８１３８１号公報の「挿着部品の抜
き取り装置」が知られているが、この装置は、リフター
台車の高さを調整する昇降台上で、軸に嵌着された穴部
材の後端に一対の掛止めアームを掛け、その状態で油圧
シリンダーピストンロッドにより、穴部材が嵌着されて
いる軸端面を押圧して軸から穴部材を抜き取るものであ
る。
は、実開昭６２−１８１３８１号公報の「挿着部品の抜
き取り装置」が知られているが、この装置は、リフター
台車の高さを調整する昇降台上で、軸に嵌着された穴部
材の後端に一対の掛止めアームを掛け、その状態で油圧
シリンダーピストンロッドにより、穴部材が嵌着されて
いる軸端面を押圧して軸から穴部材を抜き取るものであ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、確かに昇降台による高さの調整により穴部材
に対する抜き取り装置の高さ位置決めが可能となった
が、穴部材が嵌入固定された軸と加圧手段（例えば油圧
ジャッキ）のロッドとの左右の軸芯位置ズレと角度ズレ
を調整することが非常に困難であるという課題がある。
来例では、確かに昇降台による高さの調整により穴部材
に対する抜き取り装置の高さ位置決めが可能となった
が、穴部材が嵌入固定された軸と加圧手段（例えば油圧
ジャッキ）のロッドとの左右の軸芯位置ズレと角度ズレ
を調整することが非常に困難であるという課題がある。
【０００４】この軸芯位置ズレと角度ズレがある状態
で、抜き取り装置を稼動させた場合、軸芯ズレ、角度ズ
レから発生する偏差荷重が抜き取り装置に作用して破損
したり、穴部材を抜き取る際に、軸と穴部品にかじり傷
が発生してしまう問題がある。
で、抜き取り装置を稼動させた場合、軸芯ズレ、角度ズ
レから発生する偏差荷重が抜き取り装置に作用して破損
したり、穴部材を抜き取る際に、軸と穴部品にかじり傷
が発生してしまう問題がある。
【０００５】そこで、本発明の目的は、抜き取り装置の
把持爪及び加圧手段と昇降手段の間に、穴部材が嵌入固
定された軸と油圧ジャッキロッドとの左右の軸芯位置ズ
レ、または、左右の軸芯位置ズレと角度ズレの両方を修
正する倣い手段を設けることにより、ズレ調整に関する
作業者の負荷を軽減し作業性を高め、装置の耐久性を向
上させるとともに、抜き取り品に傷が発生しないような
抜き取り装置を提供することにある。
把持爪及び加圧手段と昇降手段の間に、穴部材が嵌入固
定された軸と油圧ジャッキロッドとの左右の軸芯位置ズ
レ、または、左右の軸芯位置ズレと角度ズレの両方を修
正する倣い手段を設けることにより、ズレ調整に関する
作業者の負荷を軽減し作業性を高め、装置の耐久性を向
上させるとともに、抜き取り品に傷が発生しないような
抜き取り装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１記載の発明は、軸に嵌入固定された穴部材
を把持する把持爪及び軸端部を押圧する加圧手段が、昇
降手段上に設置されている、穴部材を抜き取る嵌合物抜
き取り装置において、把持爪及び加圧手段と昇降手段の
間に弾性体による倣い手段を設けた嵌合物抜き取り装置
である。
め、請求項１記載の発明は、軸に嵌入固定された穴部材
を把持する把持爪及び軸端部を押圧する加圧手段が、昇
降手段上に設置されている、穴部材を抜き取る嵌合物抜
き取り装置において、把持爪及び加圧手段と昇降手段の
間に弾性体による倣い手段を設けた嵌合物抜き取り装置
である。
【０００７】請求項２記載の発明は、軸に嵌入固定され
た穴部材を把持する把持爪及び軸端部を押圧する加圧手
段が昇降手段上に設置されている、穴部材を抜き取る嵌
合物抜き取り装置において、把持爪及び加圧手段と昇降
手段の間に軸の長手方向に対して直交する方向に移動で
きる案内手段と定位置へ戻ろうとする力を有する求芯手
段からなる倣い手段を設けた嵌合物抜き取り装置であ
る。
た穴部材を把持する把持爪及び軸端部を押圧する加圧手
段が昇降手段上に設置されている、穴部材を抜き取る嵌
合物抜き取り装置において、把持爪及び加圧手段と昇降
手段の間に軸の長手方向に対して直交する方向に移動で
きる案内手段と定位置へ戻ろうとする力を有する求芯手
段からなる倣い手段を設けた嵌合物抜き取り装置であ
る。
【０００８】さらに、請求項３の発明は、請求項１及び
２の記載の抜き取り装置において、把持爪及び加圧手段
と昇降手段の間の倣い手段を固定する固定手段を設けた
嵌合物抜き取り装置である。
２の記載の抜き取り装置において、把持爪及び加圧手段
と昇降手段の間の倣い手段を固定する固定手段を設けた
嵌合物抜き取り装置である。
【０００９】請求項１に記載の構成では、穴部材が嵌入
固定された軸と加圧手段（例えば、油圧ジャッキ）との
左右の軸芯位置ズレと角度ズレがあった場合、抜き取り
装置の把持爪及び油圧ジャッキ（加圧手段）と昇降手段
の間に弾性体（例えば、スプリング）を設けているため
に、左右の軸芯ズレについては、把持爪を穴部材にセッ
トする際に、２本の把持爪の一方が先に穴部材（また
は、把持爪を穴部材にセットする治具である門型プレー
ト）に接触することになるが、その際に発生する接触力
により、スプリング（弾性体）が左右方向に変形するこ
とによって、把持爪及び油圧ジャッキ（加圧手段）自体
が移動することにより左右の軸芯ズレを吸収して、軸と
油圧ジャッキの軸芯を一致させることができ、角度ズレ
についても、油圧ジャッキにより穴部材を押圧した際
に、角度ズレがある場合は、２本の把持爪の一方が先に
穴部材（または門型プレート）に接触することになる
が、その際に発生するモーメント力により、スプリング
（弾性体）が回転方向に変形することによって、把持爪
及び油圧ジャッキ（加圧手段）自体が回転することによ
り角度ズレを吸収して、軸と油圧ジャッキの軸芯を一致
させることができる。
固定された軸と加圧手段（例えば、油圧ジャッキ）との
左右の軸芯位置ズレと角度ズレがあった場合、抜き取り
装置の把持爪及び油圧ジャッキ（加圧手段）と昇降手段
の間に弾性体（例えば、スプリング）を設けているため
に、左右の軸芯ズレについては、把持爪を穴部材にセッ
トする際に、２本の把持爪の一方が先に穴部材（また
は、把持爪を穴部材にセットする治具である門型プレー
ト）に接触することになるが、その際に発生する接触力
により、スプリング（弾性体）が左右方向に変形するこ
とによって、把持爪及び油圧ジャッキ（加圧手段）自体
が移動することにより左右の軸芯ズレを吸収して、軸と
油圧ジャッキの軸芯を一致させることができ、角度ズレ
についても、油圧ジャッキにより穴部材を押圧した際
に、角度ズレがある場合は、２本の把持爪の一方が先に
穴部材（または門型プレート）に接触することになる
が、その際に発生するモーメント力により、スプリング
（弾性体）が回転方向に変形することによって、把持爪
及び油圧ジャッキ（加圧手段）自体が回転することによ
り角度ズレを吸収して、軸と油圧ジャッキの軸芯を一致
させることができる。
【００１０】請求項２に記載の構成では、把持爪及び加
圧手段と昇降手段の間に軸の長手方向に対して直交する
方向に移動できる案内手段（例えば、リニアガイド）と
定位置へ戻ろうとする力を有する求芯手段（例えば、２
式のスプリング）を設けているために、把持爪及び油圧
ジャッキ（加圧手段）自体は、通常は、２式のスプリン
グ力のバランスによって、装置の定位置にあるが、穴部
材が嵌入固定された軸と加圧手段（例えば、油圧ジャッ
キ）との左右の軸芯位置ズレがあった場合、把持爪を穴
部材にセットする際に、２本の把持爪の一方が先に穴部
材（または、把持爪を穴部材にセットする治具である門
型プレート）に接触することになるが、その際に発生す
る接触力により、２式のスプリング（弾性体）が左右方
向に変形することによって、把持爪及び油圧ジャッキ
（加圧手段）自体がリニアガイド上をスライド移動する
ことにより左右の軸芯ズレを吸収して、軸と油圧ジャッ
キロッドの軸芯を一致させることができる。
圧手段と昇降手段の間に軸の長手方向に対して直交する
方向に移動できる案内手段（例えば、リニアガイド）と
定位置へ戻ろうとする力を有する求芯手段（例えば、２
式のスプリング）を設けているために、把持爪及び油圧
ジャッキ（加圧手段）自体は、通常は、２式のスプリン
グ力のバランスによって、装置の定位置にあるが、穴部
材が嵌入固定された軸と加圧手段（例えば、油圧ジャッ
キ）との左右の軸芯位置ズレがあった場合、把持爪を穴
部材にセットする際に、２本の把持爪の一方が先に穴部
材（または、把持爪を穴部材にセットする治具である門
型プレート）に接触することになるが、その際に発生す
る接触力により、２式のスプリング（弾性体）が左右方
向に変形することによって、把持爪及び油圧ジャッキ
（加圧手段）自体がリニアガイド上をスライド移動する
ことにより左右の軸芯ズレを吸収して、軸と油圧ジャッ
キロッドの軸芯を一致させることができる。
【００１１】さらに、請求項３に記載の構成は、把持爪
及び加圧手段と昇降手段の間に倣い手段を設けているた
め、抜き取り装置本体を移動させる場合に、把持爪と加
圧手段が振動する場合があるために、把持爪及び加圧手
段と昇降手段の間を、外筒の中でエアーピッカーを膨ら
ませる方式や複数の小型ジャッキ等により固定すること
により、振動を抑制する効果が発揮できる。
及び加圧手段と昇降手段の間に倣い手段を設けているた
め、抜き取り装置本体を移動させる場合に、把持爪と加
圧手段が振動する場合があるために、把持爪及び加圧手
段と昇降手段の間を、外筒の中でエアーピッカーを膨ら
ませる方式や複数の小型ジャッキ等により固定すること
により、振動を抑制する効果が発揮できる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図に基づ
いて説明する。図１は本発明の第一の実施例である嵌合
物抜き取り装置の側面図である。図１に示す本実施例
は、軸２に焼き嵌め固定された穴部材１に、直接把持爪
１０ａ、１０ｂを引っ掛けるかまたは門型プレート５を
介して把持爪１０ａ、１０ｂを引っ掛けて、穴部材１の
外周面より穴部材の加熱手段である火炎バーナー７ａ、
７ｂ、７ｃ、７ｄで加熱し、油圧ジャッキ２０により軸
端を押圧して抜き取りを行うものである。
いて説明する。図１は本発明の第一の実施例である嵌合
物抜き取り装置の側面図である。図１に示す本実施例
は、軸２に焼き嵌め固定された穴部材１に、直接把持爪
１０ａ、１０ｂを引っ掛けるかまたは門型プレート５を
介して把持爪１０ａ、１０ｂを引っ掛けて、穴部材１の
外周面より穴部材の加熱手段である火炎バーナー７ａ、
７ｂ、７ｃ、７ｄで加熱し、油圧ジャッキ２０により軸
端を押圧して抜き取りを行うものである。
【００１３】図２は図１に示す実施例の軸位置決め動作
の説明図である。図３は図１に示す実施例の加圧動作の
説明図である。図４は図１に示す実施例の倣い手段の詳
細な正面図である。図５は図１に示す実施例の抜き取り
動作の説明図である。
の説明図である。図３は図１に示す実施例の加圧動作の
説明図である。図４は図１に示す実施例の倣い手段の詳
細な正面図である。図５は図１に示す実施例の抜き取り
動作の説明図である。
【００１４】つぎに各図を参照して動作について説明す
る。先ず、軸位置決め準備は、嵌合物を揚重機を用いて
置き台へ載置するか、あるいは、搬送台車で把持爪側に
向け搬送して図２、図３に示すように、穴部材１のフラ
ンジ部分に直接、荷重を掛けたくない場合は、穴部材１
の背面に門型プレート５を掛け付け、把持爪１０ａ、１
０ｂを門型プレート５の側面に係合させ穴部材１を把持
固定するようにする。
る。先ず、軸位置決め準備は、嵌合物を揚重機を用いて
置き台へ載置するか、あるいは、搬送台車で把持爪側に
向け搬送して図２、図３に示すように、穴部材１のフラ
ンジ部分に直接、荷重を掛けたくない場合は、穴部材１
の背面に門型プレート５を掛け付け、把持爪１０ａ、１
０ｂを門型プレート５の側面に係合させ穴部材１を把持
固定するようにする。
【００１５】ここで、抜き取り装置の把持爪１０ａ、１
０ｂ及び油圧ジャッキ２０と昇降手段であるテーブルリ
フター３ａ、３ｂの間に倣い手段である４本のスプリン
グ（弾性体）４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄを設置しており、
穴部材１が嵌入固定された軸２と加圧手段である油圧ジ
ャッキ２０との左右の軸芯位置ズレと角度ズレがあった
場合でも、左右の軸芯ズレについては、２本の把持爪１
０ａ、１０ｂを拡縮させて穴部材２にセットする際に、
２本の把持爪１０ａ、１０ｂを閉じている最中に一方が
先に、門型プレート５に接触して、その際に発生する接
触力により、４本のスプリング４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ
が左右方向に変形することによって、門型フレーム５に
接触した把持爪がその位置に保持され、把持爪１０ａ、
１０ｂ及び油圧ジャッキ２０自体が移動することにより
左右の軸芯ズレを吸収して、軸２と油圧ジャッキ２０の
軸芯を一致させることができる。
０ｂ及び油圧ジャッキ２０と昇降手段であるテーブルリ
フター３ａ、３ｂの間に倣い手段である４本のスプリン
グ（弾性体）４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄを設置しており、
穴部材１が嵌入固定された軸２と加圧手段である油圧ジ
ャッキ２０との左右の軸芯位置ズレと角度ズレがあった
場合でも、左右の軸芯ズレについては、２本の把持爪１
０ａ、１０ｂを拡縮させて穴部材２にセットする際に、
２本の把持爪１０ａ、１０ｂを閉じている最中に一方が
先に、門型プレート５に接触して、その際に発生する接
触力により、４本のスプリング４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ
が左右方向に変形することによって、門型フレーム５に
接触した把持爪がその位置に保持され、把持爪１０ａ、
１０ｂ及び油圧ジャッキ２０自体が移動することにより
左右の軸芯ズレを吸収して、軸２と油圧ジャッキ２０の
軸芯を一致させることができる。
【００１６】同様に、角度ズレについても、油圧ジャッ
キ２０により門型フレーム５を押圧した際に、２本の把
持爪１０ａ、１０ｂの一方が先に門型プレート５に接触
することになり、その際に発生するモーメント力によ
り、４本のスプリング４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄが回転方
向に変形することによって、２本の把持爪１０ａ、１０
ｂ及び油圧ジャッキ２０自体が回転することにより角度
ズレ５°を吸収して、軸２と油圧ジャッキ２０の軸芯を
一致させることができる。
キ２０により門型フレーム５を押圧した際に、２本の把
持爪１０ａ、１０ｂの一方が先に門型プレート５に接触
することになり、その際に発生するモーメント力によ
り、４本のスプリング４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄが回転方
向に変形することによって、２本の把持爪１０ａ、１０
ｂ及び油圧ジャッキ２０自体が回転することにより角度
ズレ５°を吸収して、軸２と油圧ジャッキ２０の軸芯を
一致させることができる。
【００１７】軸２と油圧ジャッキ２０の軸芯を一致させ
た後に、把持爪１０ａ、１０ｂで把持したまま穴部材１
を、バーナー支持ラック６ａ、６ｂ、６ｃ、６ｄで支持
された４本の火炎バーナー７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄをに
円周方向に揺動させ、また、傾動させて、均一且つ急速
に加熱すると共に、図５（ａ）に示すように、そのまま
軸端を油圧ジャッキ２０で押圧して軸２から穴部材１を
抜き取り、図５（ｂ）に示すように抜き取った穴部材１
は、部品支持機構４０により内径部分を保持して搬出さ
れる。
た後に、把持爪１０ａ、１０ｂで把持したまま穴部材１
を、バーナー支持ラック６ａ、６ｂ、６ｃ、６ｄで支持
された４本の火炎バーナー７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄをに
円周方向に揺動させ、また、傾動させて、均一且つ急速
に加熱すると共に、図５（ａ）に示すように、そのまま
軸端を油圧ジャッキ２０で押圧して軸２から穴部材１を
抜き取り、図５（ｂ）に示すように抜き取った穴部材１
は、部品支持機構４０により内径部分を保持して搬出さ
れる。
【００１８】なお、穴部材２が、ギアカップリングの場
合、ギヤーカップリングのアウターギアは、クランプ５
０ａ、５０ｂを昇降用シリンダー６０で昇降させ、ま
た、伸縮用シリンダー７０で伸縮にしながら、アウター
ギアのフランジ部の位置に調整し、フランジ部を把持爪
１０ａ、１０ｂで把持した後、伸縮用シリンダー７０に
て軸方向に前後移動することができる。
合、ギヤーカップリングのアウターギアは、クランプ５
０ａ、５０ｂを昇降用シリンダー６０で昇降させ、ま
た、伸縮用シリンダー７０で伸縮にしながら、アウター
ギアのフランジ部の位置に調整し、フランジ部を把持爪
１０ａ、１０ｂで把持した後、伸縮用シリンダー７０に
て軸方向に前後移動することができる。
【００１９】この前後移動により、ギヤーカップリング
のインナーギアの加熱すべき部分を露出させることがで
き、、火炎バーナー７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄにより、均
一且つ急速に加熱することができる。
のインナーギアの加熱すべき部分を露出させることがで
き、、火炎バーナー７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄにより、均
一且つ急速に加熱することができる。
【００２０】ここで、把持爪１０ａ、１０ｂ及び油圧ジ
ャッキ２０とテーブルリフターの間に４本のスプリング
４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄを設けているため、抜き取り装
置本体を移動させる場合に、把持爪１０ａ、１０ｂと油
圧ジャッキ２０自体が振動してしまい、位置決めがし難
い場合があるので、把持爪１０ａ、１０ｂ及び油圧ジャ
ッキ２０とテーブルリフター３ａ、３ｂの間を動きを拘
束する目的で、外筒８ａ、８ｂとエアーピッカー９ａ、
９ｂで構成した固定装置を設置しており、抜き取り装置
本体の移動中等の倣い性能が必要ない場合は、外筒８
ａ、８ｂの中で、エアーピッカー９ａ、９ｂを膨張させ
て、外筒８ａ、８ｂとエアーピッカー９ａ、９ｂとの間
で拘束・固定している。
ャッキ２０とテーブルリフターの間に４本のスプリング
４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄを設けているため、抜き取り装
置本体を移動させる場合に、把持爪１０ａ、１０ｂと油
圧ジャッキ２０自体が振動してしまい、位置決めがし難
い場合があるので、把持爪１０ａ、１０ｂ及び油圧ジャ
ッキ２０とテーブルリフター３ａ、３ｂの間を動きを拘
束する目的で、外筒８ａ、８ｂとエアーピッカー９ａ、
９ｂで構成した固定装置を設置しており、抜き取り装置
本体の移動中等の倣い性能が必要ない場合は、外筒８
ａ、８ｂの中で、エアーピッカー９ａ、９ｂを膨張させ
て、外筒８ａ、８ｂとエアーピッカー９ａ、９ｂとの間
で拘束・固定している。
【００２１】本発明者は、把持爪１０ａ、１０ｂ及び油
圧ジャッキ２０とテーブルリフター３ａ、３ｂの間に４
本のスプリング４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄを設置した抜き
取り装置を用いて、穴部材としてギアカップリング（内
径ｄ：３２０ｍｍ、締め代：１６０μｍ)が嵌入固定さ
れた軸と油圧ジャッキ２０との間に十分なズレ量(右側
への軸芯位置ズレ５０ｍｍと角度ズレ８°)を付けて抜
き取り作業を行った結果、軸と穴部品にかじり傷が発生
することなく、良好な抜き取り作業を行うことが出来る
ことを確認した。
圧ジャッキ２０とテーブルリフター３ａ、３ｂの間に４
本のスプリング４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄを設置した抜き
取り装置を用いて、穴部材としてギアカップリング（内
径ｄ：３２０ｍｍ、締め代：１６０μｍ)が嵌入固定さ
れた軸と油圧ジャッキ２０との間に十分なズレ量(右側
への軸芯位置ズレ５０ｍｍと角度ズレ８°)を付けて抜
き取り作業を行った結果、軸と穴部品にかじり傷が発生
することなく、良好な抜き取り作業を行うことが出来る
ことを確認した。
【００２２】図６は本発明の第二の実施例である嵌合物
抜き取り装置の側面図である。図６示す本実施例は、軸
に焼き嵌め固定された穴部材（図示無し）に、直接２本
把持爪１０ａ、１０ｂを引っ掛けるかまたは門型プレー
ト５を介して２本の把持爪１０ａ、１０ｂを引っ掛け
て、穴部材の外周面より、人手にて火炎バーナーで加熱
し、加圧手段である油圧ジャッキ２０により軸端を押圧
して抜き取りを行うものである。図７は、図６に示す嵌
合物抜き取り装置の倣い手段の詳細な上面図である。図
８は、図６に示す嵌合物抜き取り装置の倣い手段の詳細
な側面図である。
抜き取り装置の側面図である。図６示す本実施例は、軸
に焼き嵌め固定された穴部材（図示無し）に、直接２本
把持爪１０ａ、１０ｂを引っ掛けるかまたは門型プレー
ト５を介して２本の把持爪１０ａ、１０ｂを引っ掛け
て、穴部材の外周面より、人手にて火炎バーナーで加熱
し、加圧手段である油圧ジャッキ２０により軸端を押圧
して抜き取りを行うものである。図７は、図６に示す嵌
合物抜き取り装置の倣い手段の詳細な上面図である。図
８は、図６に示す嵌合物抜き取り装置の倣い手段の詳細
な側面図である。
【００２３】つぎに各図を参照して動作について説明す
る。先ず、軸位置決め準備は、抜き取り装置を自走させ
て保管場所から作業現場所に移動させるとともに、嵌合
物を揚重機を用いて、置き台へ載置する。該置き台に向
かって抜き取り装置を移動させながら、軸端と油圧ジャ
ッキ２０の位置を合わせ、把持爪１０ａ、１０ｂを穴部
材に引っ掛けて固定できるように位置決めを行う。
る。先ず、軸位置決め準備は、抜き取り装置を自走させ
て保管場所から作業現場所に移動させるとともに、嵌合
物を揚重機を用いて、置き台へ載置する。該置き台に向
かって抜き取り装置を移動させながら、軸端と油圧ジャ
ッキ２０の位置を合わせ、把持爪１０ａ、１０ｂを穴部
材に引っ掛けて固定できるように位置決めを行う。
【００２４】この際、穴部材のフランジ部分あるいは外
径部分に直接、荷重を掛けたくない場合は、穴部材の背
面に門型プレートを掛け付け、把持爪１０ａ、１０ｂを
門型プレート５の側面に係合させ穴部材を把持固定する
ようにする。
径部分に直接、荷重を掛けたくない場合は、穴部材の背
面に門型プレートを掛け付け、把持爪１０ａ、１０ｂを
門型プレート５の側面に係合させ穴部材を把持固定する
ようにする。
【００２５】ここで、抜き取り装置の把持爪１０ａ、１
０ｂ及び油圧ジャッキ２０と昇降手段であるテーブルリ
フター３ａ、３ｂの間に倣い手段である軸の長手方向に
対して直交する方向に移動できる案内手段であるリニア
ガイド８０ａ、８０ｂ、８０ｃ、８０ｄと定位置へ戻ろ
うとする力を有する求芯手段である２式の求心用スプリ
ング９０ａ、９０ｂを設けており、穴部材が嵌入固定さ
れた軸と油圧ジャッキ２０との左右の軸芯位置ズレがあ
った場合でも、把持爪１０ａ、１０ｂ及び油圧ジャッキ
２０自体は、通常は、２式のスプリング９０ａ、９０ｂ
の力のバランスによって、装置の中心にあるが、把持爪
１０ａ、１０ｂを穴部材にセットする際に、２本の把持
爪１０ａ、１０ｂの一方が先に穴部材（または、門型プ
レート）に接触することになるが、その際に発生する接
触力により、求心用スプリング９０ａ、９０ｂが左右方
向に変形することによって、把持爪及び油圧ジャッキ
（加圧手段）自体がリニアガイド８０ａ、８０ｂ、８０
ｃ、８０ｄ上をスライド移動することにより左右の軸芯
ズレを吸収して、軸と油圧ジャッキ２０の軸芯を一致さ
せることができる。
０ｂ及び油圧ジャッキ２０と昇降手段であるテーブルリ
フター３ａ、３ｂの間に倣い手段である軸の長手方向に
対して直交する方向に移動できる案内手段であるリニア
ガイド８０ａ、８０ｂ、８０ｃ、８０ｄと定位置へ戻ろ
うとする力を有する求芯手段である２式の求心用スプリ
ング９０ａ、９０ｂを設けており、穴部材が嵌入固定さ
れた軸と油圧ジャッキ２０との左右の軸芯位置ズレがあ
った場合でも、把持爪１０ａ、１０ｂ及び油圧ジャッキ
２０自体は、通常は、２式のスプリング９０ａ、９０ｂ
の力のバランスによって、装置の中心にあるが、把持爪
１０ａ、１０ｂを穴部材にセットする際に、２本の把持
爪１０ａ、１０ｂの一方が先に穴部材（または、門型プ
レート）に接触することになるが、その際に発生する接
触力により、求心用スプリング９０ａ、９０ｂが左右方
向に変形することによって、把持爪及び油圧ジャッキ
（加圧手段）自体がリニアガイド８０ａ、８０ｂ、８０
ｃ、８０ｄ上をスライド移動することにより左右の軸芯
ズレを吸収して、軸と油圧ジャッキ２０の軸芯を一致さ
せることができる。
【００２６】軸と油圧ジャッキ２０の軸芯を一致させた
後に、把持爪１０ａ、１０ｂで把持したまま穴部材を、
人手にて火炎バーナーにより均一且つ急速に加熱すると
共に、軸端を油圧ジャッキ２０で押圧して軸から穴部材
を抜き取ることができる。
後に、把持爪１０ａ、１０ｂで把持したまま穴部材を、
人手にて火炎バーナーにより均一且つ急速に加熱すると
共に、軸端を油圧ジャッキ２０で押圧して軸から穴部材
を抜き取ることができる。
【００２７】本発明者は、把持爪１０ａ、１０ｂ及び油
圧ジャッキ２０とテーブルリフター３ａ、３ｂの間に軸
の長手方向に対して直交する方向に移動できるリニアガ
イド８０ａ、８０ｂ、８０ｃ、８０ｄと２式の求心用ス
プリング９０ａ、９０ｂを設置した抜き取り装置を用い
て、穴部材としてフランジ型カップリング（内径ｄ：２
４０ｍｍ、締め代：１２０μｍ）が嵌入固定された軸と
油圧ジャッキ２０との間に十分なズレ量（右側への軸芯
位置ズレ４５ｍｍと角度ズレ７°）を付けて抜き取り作
業を行った結果、軸と穴部品にかじり傷が発生すること
なく、良好な抜き取り作業を行うことが出来ることを確
認した。
圧ジャッキ２０とテーブルリフター３ａ、３ｂの間に軸
の長手方向に対して直交する方向に移動できるリニアガ
イド８０ａ、８０ｂ、８０ｃ、８０ｄと２式の求心用ス
プリング９０ａ、９０ｂを設置した抜き取り装置を用い
て、穴部材としてフランジ型カップリング（内径ｄ：２
４０ｍｍ、締め代：１２０μｍ）が嵌入固定された軸と
油圧ジャッキ２０との間に十分なズレ量（右側への軸芯
位置ズレ４５ｍｍと角度ズレ７°）を付けて抜き取り作
業を行った結果、軸と穴部品にかじり傷が発生すること
なく、良好な抜き取り作業を行うことが出来ることを確
認した。
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
抜き取り装置の把持爪及び加圧手段と昇降手段の間に、
穴部材が嵌入固定された軸と油圧ジャッキロッドとの左
右の軸芯位置ズレ、または、左右の軸芯位置ズレと角度
ズレの両方を吸収する倣い手段を設けることにより、ズ
レ調整に関する作業者の負荷を軽減し作業性を高め、装
置の耐久性を向上させるとともに、穴部材及び軸等の整
備品に傷を発生させることなく抜き取り作業を実施する
ことができる。
抜き取り装置の把持爪及び加圧手段と昇降手段の間に、
穴部材が嵌入固定された軸と油圧ジャッキロッドとの左
右の軸芯位置ズレ、または、左右の軸芯位置ズレと角度
ズレの両方を吸収する倣い手段を設けることにより、ズ
レ調整に関する作業者の負荷を軽減し作業性を高め、装
置の耐久性を向上させるとともに、穴部材及び軸等の整
備品に傷を発生させることなく抜き取り作業を実施する
ことができる。
【図１】本発明の第一の実施例である嵌合物抜き取り装
置の側面図である。
置の側面図である。
【図２】図１に示す嵌合物抜き取り装置の軸位置決め動
作の説明図である。
作の説明図である。
【図３】図１に示す嵌合物抜き取り装置の加圧動作の説
明図である。
明図である。
【図４】図１に示す嵌合物抜き取り装置の倣い手段の詳
細な正面図である
細な正面図である
【図５】図１に示す嵌合物抜き取り装置の抜き取り動作
の説明図である。
の説明図である。
【図６】本発明の第一の実施例である嵌合物抜き取り装
置の側面図である。
置の側面図である。
【図７】図６に示す嵌合物抜き取り装置の倣い手段の詳
細な上面図である
細な上面図である
【図８】図６に示す嵌合物抜き取り装置の倣い手段の詳
細な側面図である
細な側面図である
１ 穴部材 ２ 軸 ３ａ、３ｂ テーブルリフター ４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ スプリング ５ 門型プレート ６ａ、６ｂ バーナー支持ラック ７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄ 火炎バーナー ８ａ、８ｂ 外筒 ９ａ、９ｂ エアーピッカー １０ａ、１０ｂ 把持爪 ２０ 油圧ジャッキ ４０ 部品支持機構 ５０ａ、５０ｂ クランプ ６０ 昇降用シリンダー ７０ 伸縮用シリンダー ８０ａ、８０ｂ、８０ｃ、８０ｄ リニアガイド ９０ａ、９０ｂ 求心用スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫛引 賢一 千葉県君津市君津１番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 (72)発明者 阪上 芳博 千葉県君津市君津１番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内
Claims (3)
- 【請求項１】 軸に嵌入固定された穴部材を把持する把
持爪及び軸端部を押圧する加圧手段が、昇降手段上に設
置されている、穴部材を抜き取る嵌合物抜き取り装置に
おいて、把持爪及び加圧手段と昇降手段の間に弾性体に
よる倣い手段を設けたことを特徴とする嵌合物抜き取り
装置。 - 【請求項２】 軸に嵌入固定された穴部材を把持する把
持爪及び軸端部を押圧する加圧手段が昇降手段上に設置
されている、穴部材を抜き取る嵌合物抜き取り装置にお
いて、把持爪及び加圧手段と昇降手段の間に軸の長手方
向に対して直交する方向に移動できる案内手段と定位置
へ戻ろうとする力を有する求芯手段からなる倣い手段を
設けたことを特徴とする嵌合物抜き取り装置。 - 【請求項３】 請求項１及び２の記載の抜き取り装置に
おいて、把持爪及び加圧手段と昇降手段の間の倣い手段
を固定する固定手段を設けたことを特徴とする嵌合物抜
き取り装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10116797A JP3637179B2 (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 嵌合物抜き取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10116797A JP3637179B2 (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 嵌合物抜き取り装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10291168A true JPH10291168A (ja) | 1998-11-04 |
| JP3637179B2 JP3637179B2 (ja) | 2005-04-13 |
Family
ID=14293479
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10116797A Expired - Fee Related JP3637179B2 (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 嵌合物抜き取り装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3637179B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102431009A (zh) * | 2011-09-14 | 2012-05-02 | 鞍钢集团矿业公司 | 圆振筛激振器检修专用器具 |
| CN103395039A (zh) * | 2013-07-29 | 2013-11-20 | 铜陵正前机械装备制造有限公司 | 一种齿轮箱联轴器拆卸装置 |
| JP2014069302A (ja) * | 2012-10-01 | 2014-04-21 | Nisshin Koki Kk | カップリングの抜取装置 |
| CN109048774A (zh) * | 2018-10-11 | 2018-12-21 | 苏州绿控传动科技股份有限公司 | 一种无刷电机蜗杆加热拆卸装置 |
| CN111113003A (zh) * | 2020-02-21 | 2020-05-08 | 浙江致信智控装备有限公司 | 一种经编盘头穿轴拔轴装置 |
| CN112125210A (zh) * | 2020-09-09 | 2020-12-25 | 泉州台商投资区双霞机械设计服务中心 | 一种奶罐车自动化取样设备 |
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|---|---|---|---|---|
| CN102068939A (zh) * | 2010-11-15 | 2011-05-25 | 溧阳市华生机械制造有限公司 | 生物质颗粒制粒机压辊拆装装置 |
-
1997
- 1997-04-18 JP JP10116797A patent/JP3637179B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2014069302A (ja) * | 2012-10-01 | 2014-04-21 | Nisshin Koki Kk | カップリングの抜取装置 |
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| CN112125210B (zh) * | 2020-09-09 | 2022-04-19 | 淄博阳春三月乳业有限公司 | 一种奶罐车自动化取样设备 |
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| JP3637179B2 (ja) | 2005-04-13 |
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