JPH10288354A - ドレン回収装置、ドレンタンクおよび冷却装置 - Google Patents

ドレン回収装置、ドレンタンクおよび冷却装置

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JPH10288354A
JPH10288354A JP9092015A JP9201597A JPH10288354A JP H10288354 A JPH10288354 A JP H10288354A JP 9092015 A JP9092015 A JP 9092015A JP 9201597 A JP9201597 A JP 9201597A JP H10288354 A JPH10288354 A JP H10288354A
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JP
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drain
tank
drain tank
rising portion
port
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JP9092015A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Ando
康彦 安藤
Yukio Ozawa
幸夫 小澤
Kenji Kuno
健司 久野
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G EE SHI KK
Original Assignee
G EE SHI KK
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Publication date
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スポットクーラーなどの空調装置を小型化で
きる薄くて水漏れのないドレン回収装置を提供する。 【解決手段】 ドレンパン51と、この底面51aに沿
って移動することにより着脱できるドレンタンク55と
を有するドレン回収装置50において、ドレンパン51
の後壁52からノズル状に突き出た排水口52を設け、
ドレンタンク55には、把手部57を構成する立ち上が
り部57aに排水口52の受け口58を設ける。これに
よってドレンパン51とドレンタンク55とのクリアラ
ンスCを最小にできるので、全体の高さHが低いドレン
回収装置50を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポットクーラー
などの空調装置や冷蔵庫などで発生するドレンを回収す
るドレン回収装置およびドレンタンクに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図9に、従来のスポットクーラーの内部
に収納された主な機器の配置を模式的に示してある。こ
のスポットクーラー90は、前面14から後面13に長
いほぼ直方体状のハウジング11を備えており、その上
半部がエバポレータ21に外気を通して冷却して冷風を
発生する低温区画20となり、ハウジング11の下半部
がコンデンサ31に外気を供給して放熱する高温区画3
0となっている。このようにスポットクーラー90は、
1つのハウジング11の内部に低温区画(冷風発生部)
20および高温区画(放熱部)30が配置された一体型
のクーラーであり、さらに、ハウジング11の底面に複
数のキャスター5が取り付けられて適当な場所に簡単に
移動できるようになっている。従って、室内を一括して
冷却することが難しい半屋外式の工場や、短期間の作用
を行うときだけに空調が必要なコンテナ内などを部分
的、あるいは短期的に冷却するのに好適であり、夏期の
作業などには欠かせないものである。
【0003】図9に示した従来のスポットクーラー90
の概略構成をさらに説明すると、このクーラー90は、
ハウジング11の一方の側面12aから後面13に沿っ
てスパインフィンタイプの熱交換器19が配置されてお
り、その上部が外気を冷却してハウジング内に導入する
ためのエバポレータ21としての機能を備え、下部が圧
縮された冷媒を冷却するためのコンデンサー31として
の機能を備えている。スポットクーラー90の冷却サイ
クルには、R22などの冷媒が用いられており、エバポ
レータ21を備えた低温区画20では外気がエバポレー
タ21を通って冷風となり、エバポレータファン22で
加圧されて吹出し口7から吹き出される。エバポレータ
21で蒸発した冷媒は、ハウジング11の内部に設置さ
れたコンプレッサー18で圧縮され、コンデンサー31
に送られる。コンデンサー31を備えた高温区画30で
は、吸引された外気によってコンデンサー31内の冷媒
が冷却され、コンデンサー31を通って温度が上昇した
外気がそのままコンデンサーファン32によってハウジ
ング11の外部に放出される。冷却された冷媒は、キャ
ピラリーや膨張弁を通って膨張された後に再びエバポレ
ータ21に供給され、上記のプロセスを繰り返す。
【0004】さらに、ハウジング11の最下層には、ド
レン回収装置40が設けられている。このスポットクー
ラー90では、エバポレータ21で結露した水分がドレ
ンとなって滴下し、その下のコンデンサー31を通って
ドレン回収装置40に回収されるようになっている。外
気の状態によっては殆どのドレンはコンデンサー31で
蒸発されるようになっているが、コンデンサー31で蒸
発しきれないドレンは、コンデンサー31の下に設けら
れたドレンパン41によって集められ、ドレンパン41
の下に設けられた排水口42からドレンタンク45に自
然落下し一時的に貯水される。ドレンタンク45は後面
13から抜き出せるようになっており、適当なときに貯
水されたドレンを廃棄することによって水漏れの発生を
防止できる。
【0005】このスポットクーラー90には、上述した
機器と、機器を接続する配管類および制御装置などがハ
ウジング11の内部に収納されており、コンプレッサー
18、エバポレータファン21を駆動するモーター23
およびコンデンサーファン33を駆動するモーター33
の動力源である電力のみを供給すればいつでも何処でも
吹出し口7から冷風が得られるようになっている。さら
に、スポットクーラー90を移動する手段として、ハウ
ジング11の底面15bにキャスター5が設けられ、ま
た、ハウジングの上面15aに把手6が設けられてお
り、適当な場所に移動することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような移動可能な
スポットクーラーは、他の電化製品と同様に小型化およ
び軽量化が重要な課題であり、冷却能力が高く小型で軽
量のスポットクーラーが要望されている。また、ドレン
漏れなどを起こさずに何時でも安心して使用できること
も重要である。
【0007】スポットクーラーなどの空調装置や、冷蔵
米びつなどの冷蔵装置を含む冷却装置においては、ポン
プを用いずにエバポレータなどで発生したドレンを回収
するためには、ドレン回収装置40を熱交換器19の下
に設置する必要がある。従って、熱交換器19を配置す
るためには、その下側にドレン回収装置40を設置する
ための高さHを必ず確保する必要がある。このため、熱
交換器の高さにドレン回収装置の高さを加えた高さのハ
ウジングが必要となり、伝熱面積を減らさずにハウジン
グを低くするためにはドレン回収装置の高さを制限する
必要がある。
【0008】ドレンタンク45を省いてドレンパン41
に直にドレンを溜めてドレン回収装置40を薄くし、ハ
ウジング11を低くすることも可能である。しかしなが
ら、スポットクーラーなどのポータブルな冷却装置は何
処に設置されるかわからないので、排水場所から離れて
いる場合はドレンが満水になったドレンパン41を排水
場所まで持っていく必要があり、ドレンパン41に溜め
たドレンが運搬中にこぼれる可能性も高いので使い勝手
が悪い。
【0009】ドレンを廃棄し易いようにドレン回収装置
40にドレンタンク45を設置すると、ドレンパン41
とドレンタンク45の高さに加えて、ドレンタンク45
を抜き差しできるようにドレンパン41から下に延びた
排水口42とドレンタンク45の上面45aが当たらな
いように、ドレンパン41とドレンタンク45の間に適
当なクリアランスCが必要になる。従って、ドレン回収
装置40を設置するために必要な高さHはドレンパン4
1だけの高さの数倍になってしまい、ハウジング11を
小さくできない。クリアランスCを小さくするためにド
レンパン41に単に排水用の孔を開けただけのシステム
にしてもドレンは排出できるが、排出されたドレンが散
乱するのでドレンタンク45に回収されず、水漏れが発
生する原因になってしまう。
【0010】このようなドレン回収装置は、スポットク
ーラーなどの可搬式の空調装置に限らず、エバポレータ
などの吸熱部を備えた冷蔵庫や保冷米びつ、固定式の冷
房装置などの結露の発生する可能性のある冷却機器には
必要な装置である。特に、屋内に設置してドレンを確実
に回収する必要がある装置においては、ドレン回収用の
配管システムが整えられている場合を除き、適当なドレ
ン回収装置を設置してドレンが床面などに漏れださない
ようにする必要がある。従って、これらの冷却機能を備
えた機器においてもドレン回収装置の設置スペースは共
通の課題であり、ドレン回収装置の設置スペースを小さ
くすることによって機器を小型化および軽量化すること
ができ、製造コストを下げることも可能となる。
【0011】そこで、本発明においては、ドレンタンク
を備えた非常に薄いドレン回収装置を実現可能とするこ
とを目的としている。そして、機器内で発生したドレン
を確実に回収して廃棄することが可能であり、機器を小
型化、特に機器をより低くできるドレン回収装置および
ドレンタンクを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のドレ
ン回収装置においては、従来ではドレンパンから下側に
向いていた排水口をドレンパンの側方に設け、さらに、
この排水口を差し込めるようにドレンタンクの上方に受
け口を延設することにより、ドレンパンとドレンタンク
の間のクリアランスを最小にできるようにしている。す
なわち、本発明のドレン回収装置は、エバポレータなど
の吸熱部で結露した水分を含むドレンを集めて側方に突
き出た排水口から排出するドレンパンと、このドレンパ
ンの底面に沿って着脱できるように配置されたドレンタ
ンクとを有し、このドレンタンクは、排水口が差し込み
可能なように上方に延設された受け口を備えていること
を特徴としている。
【0013】このように、ドレンパンの下側ではなく、
側方でドレンパンとドレンタンクを接続することによっ
てドレンパンの下側に排水口の長さを含めた、それ以上
のクリアランスを確保する必要がなくなる。その一方
で、ドレンパンの側方で排出口をドレンタンクの受け口
に挿入できるので、ドレンが散乱することなくドレンタ
ンク内に確実に回収され、水漏れを防止できる。従っ
て、確実にドレンをドレンタンクに回収可能な薄いドレ
ン回収装置を提供することができる。このため、エバポ
レータなどの吸熱部で空気を冷却して供給可能な低温区
画と、コンデンサーなどの吸熱部で吸収された熱を放熱
する放熱部を外気で冷却して排出可能な高温区画とを備
えた冷却装置に、本発明のドレン回収装置を採用するこ
とにより、ドレン回収装置の占めるスペースを非常に薄
くできるので、小型で吸熱部および放熱部の面積の大き
な冷却能力の高い冷却装置を提供することができる。
【0014】受け口を上方に延設するためにドレンタン
クの上方に配管を立てることも可能であるが、ドレンタ
ンクの端側から上方に延びた立ち上がり部を設け、この
立ち上がり部の側面に受け口を形成することも可能であ
る。そして、この立ち上がり部の側から引き抜きできる
ようにドレンタンクを配置することにより、立ち上がり
部が邪魔にならず、ドレンタンクを抜き差しするのと同
時に排水口と受け口を脱着することができる。さらに、
立ち上がり部をドレンタンクの上方に設けられた把手部
の一部として形成することも可能であり、抜き差しおよ
び持ち運びが容易でデザイン的にも優れたドレンタンク
を提供することができる。
【0015】さらに、ドレンタンクは、上面および下面
がほぼ平板状に形成された薄型の貯水部を設けることに
よって、薄く容量の大きなドレンタンクとすることが可
能であり、この貯水部の一方の端側から上面と垂直な方
向に延びた立ち上がり部を設けることによって本発明の
ドレン回収装置のドレンタンクとして採用することがで
きる。従って、全体に薄く、ドレンの貯水容量は大きな
ドレン回収装置を実現することが可能である。従って、
このドレン回収装置を採用することにより、サイズは小
さくてもドレンの貯水量は大きい、メンテナンスの頻度
が少なくて済む冷却装置を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら本発
明の実施の形態を説明する。図1および図2に、本発明
に係るドレン回収装置を備えた冷却装置の代表例として
スポットクーラー10の概要を示してある。本例のスポ
ットクーラー10は、前面14から後面13に長い略直
方体状のハウジング11を備えており、その上面15a
の前面14の側に冷風用の吹出し口4aを備えた吹出し
ユニット4が装着されている。本例のスポットクーラー
10は、持ち運びができるようにハウジング11の上面
15aに把手6が設けられ、また、ハウジングの下部1
5bに、小型で移動方向が変わるキャスター5aおよび
大口径のキャスター5bが装着されている。図2に示す
ように、ハウジング11の一方の側面12aに沿って熱
交換器19が配置されており、この熱交換器19の部分
が外気の取り入れ口となっている。本例のスポットクー
ラー10は、エバポレータ21とコンデンサー31が上
下に一体となったスパインフィンタイプの熱交換器19
を採用しており、このため、側面12aの上方が冷風用
の外気の取り入れ口29となり、下方が放熱用の外気の
取り入れ口39となっている。また、ハウジング11の
後面13に放熱用の外気を排出する排気口38が設けら
れており、排気用のコンデンサーファンが設置されてい
る。本例のスポットクーラー10においては、ハウジン
グ11の全長を短くできるように、コンデンサーファン
のファンカバー37がハウジング11の後面13から若
干外側に突き出た状態で設けられている。また、後面1
3の排気口38の下方には、ドレンタンクの着脱口16
が設けられている。
【0017】図3および図4に、本例のスポットクーラ
ー10のハウジング11の内部の概略構成をエバポレー
タ21、コンデンサー31およびドレン回収装置50を
中心に示してある。また、コンプレッサー18、エバポ
レータファン22およびコンデンサーファン32の概略
配置も図中に示してある。これらの図面には、スポット
クーラーの主な機器の配置だけを取り出して示してある
が、これらの機器を接続する配管やバルブ、さらにケー
ブルなどもハウジング11に収納されていることはもち
ろんであり、それらの配置などについては公知の種々の
システムを適用できることはもちろんである。図3は、
ハウジング11の前後方向の断面図を用いてハウジング
内部の主な配置を示してあり、また、図4はハウジング
11を後方から見た内部の配置を示してある。これらか
ら判るように、本例のスポットクーラー10は、上方が
エバポレータ21となり下方がコンデンサー31となっ
た熱交換器19がハウジング11の側面12aに面して
配置されている。そして、ハウジング11の内部が上下
に区分けされ、上方がエバポレータ21で外気を冷却し
て吹出しユニット4から冷気として放出するための低温
区画20となっており、その下方がコンデンサー31を
外気で冷却して放熱を行う高温区画30となっている。
【0018】本例のスポットクーラー10は、ドレン回
収装置50が高温区画30のさらに下側に配置されてお
り、ドレンタンク55はコンプレッサー18やファン用
のモーター23および33さらに熱交換器19を支持す
るベースフレーム80の内部のスペースを用いて設置さ
れている。本例のスポットクーラー10は、高温区画3
0に重量物であるコンプレッサー18、エバポレータフ
ァン用のモーター23およびコンデンサーファン用のモ
ーター33が配置されており、これらがベースフレーム
80の中央部近傍に設置されている。図5に拡大して示
すように、ベースフレーム80は2層構造になってお
り、上部81が強度の高い構造層であり、コンプレッサ
ー18が設置されている。さらに、構造層81には、フ
ァン用のモーター23および33を支持するために上方
に延びたH型のサポートフレーム89も取り付けられて
いる。ベースフレーム80の下側の層はドレンタンク5
5を設置するためのタンクサポート層82であり、構造
層81とタンクサポート層82との間に薄いスペース8
3がハウジング11の前方から後方に延び、そのスペー
ス83にドレンタンク55を挿入できるようになってい
る。また、ベースフレーム80の側方12aには、熱交
換器19が取り付けられ、熱交換器19の下に沿って前
後方向に延びたドレンパン51が構造層81の上に設置
されている。
【0019】図6および図7に、ドレンパン51および
ドレンタンク55を備えた本例のドレン回収装置50を
取り出して示してある。図6は、ドレンパン51にドレ
ンタンク55を装着したドレン回収装置50の概要を上
方から示してあり、図7は、ドレン回収装置50の構成
を側面から断面図を用いて示してある。本例のドレン回
収装置50は、上方の開いたトレイ状のドレンパン51
を備えており、このドレンパン51が熱交換器19で結
露した水分がドレンとなって自然落下によって流れ込む
ように熱交換器19の下に沿って設置される。ドレンパ
ン51の一方の側壁、本例ではハウジング11の後方に
設置される後壁52にドレンパン51に流れ込んだドレ
ンを排出するための排水口53が取り付けられており、
本例の排水口53はノズル状に後面13に向かってドレ
ンパン51から突き出た形状になっている。ドレンパン
51の底面51aは、適当な角度で前面14から後面1
3に向かって低くなるように傾斜しており、排水口53
もドレンパンの底面51aから連続した勾配が確保でき
るように排水口53の内面53aがドレンパンの底面5
1aに合わせて取り付けられている。従って、ドレンパ
ン51に流れ込んだドレンは、底面51aの勾配に沿っ
て後壁52に向かって排水口53までスムーズに流れ、
さらに、排水口53から後述するドレンタンク55にス
ムーズに排出される。
【0020】本例のドレンタンク55は、ドレンパン5
1の底面51aの下側に底面51aに沿って配置され、
後述するように底面51aに沿って動かすことによりド
レンパン51に対し着脱できるようになっている。図6
または図7と違った向きから見たドレンタンク55の概
要を図8に示してあるが、本例のドレンタンク55は、
上面56aおよび下面56bが平板状の薄い貯水部56
と、その端側、本例では後ろ側に形成された把手部57
を備えている。把手部57は、貯水部56の後ろ側の両
端からほぼ垂直に立ち上がった2つの立ち上がり部57
aおよび57bと、これらの立ち上がり部57aおよび
57bを連絡する把持部57cを備えている。本例のド
レンタンク55は、プラスチックなどの樹脂で成形され
ており、立ち上がり部57a、57bおよび把持部57
cの内部が中空であり、貯水部56と連通した状態で成
形されている。このため、一方の立ち上がり部57aの
側面(前面)57dにはドレンパン51の排水口53が
挿入できるように開いた受け口58が形成されており、
この受け口58から流入したドレンは貯水部56に溜ま
り保持できるようになっている。また、他方の立ち上が
り部57の上面57eには、上方に向かって開いた吐出
口59が形成されており、この吐出口59の側を下にし
てドレンタンク55を傾けることによって貯水部56に
回収されたドレンを廃棄できるようになっている。
【0021】このようなドレンパン51およびドレンタ
ンク55を備えた本例のドレン回収装置50を本例のス
ポットクーラー10に装着した状態を説明する。まず、
ドレンタンク55をベースフレーム80のタンクスペー
ス83に挿入すると、構造層81に設置されたドレンパ
ン51から後方に突き出された排水口53が、ドレンタ
ンク55の立ち上がり部57aの側面に設けられた受け
口58に挿入される。従って、ドレンパン51に流れ込
んだドレンは、底面51aを流れて排水口53から受け
口58を通ってドレンタンク55の貯水部56に確実に
回収される。また、ドレンタンク55をタンクスペース
83から抜き出すと、受け口58から排水口53が外
れ、回収されたドレンが溜まった状態のドレンタンク5
5をドレン回収装置50およびスポットクーラー10か
ら分離して持ち運ぶことができる。このドレンタンク5
5をドレンの廃棄場所まで持ち運んで吐出口59を下に
してドレンタンク55を傾けることにより、貯水部56
に回収されたドレンを確実に廃棄することができる。
【0022】本例のドレン回収装置50は、このよう
に、熱交換器19などで結露した水分を含むドレンをド
レンパン51を介して確実に回収することができ、ドレ
ンタンク55に溜めて適当な間隔で確実に廃棄すること
ができる。従って、スポットクーラー10の運転中に水
漏れが発生することはなく、また、ドレンタンク55に
溜まったドレンを床などにこぼさずに確実に所定の場所
に廃棄することができる。さらに、本例のドレン回収装
置50は、ドレンパン51の側方(後ろ側)に排水口5
3を設けてあるので後ろ側でドレンタンク55と連結で
き、ドレンタンク55を後ろ側に引っ張るとドレンタン
ク55を外すことができる。従って、ドレンパン51と
ドレンタンク55の間のクリアランスCは、ドレンパン
51の底面51aとドレンタンク55の貯水部56の上
面56aがそれほど干渉せずに動いてドレンタンク55
が取り外しできる程度まで小さくすることができる。ド
レンタンク55の取り外しの頻度などを考慮してクライ
アランスCを決定する必要があるが、ドレンタンク55
が抜き差し動作で磨耗することがほとんどないようであ
れば、ドレンタンク55とドレンパン51がほぼ接触す
る程度までクリアランスCを小さくしても特に問題は生
じない。従って、本例のドレン回収装置50を設置する
ために必要な高さHは、ドレンパン51の高さとドレン
タンク55の高さの和程度まで縮めることが可能とな
り、クリアランスCが殆どない非常に薄いスペースにド
レン回収装置50を設置することができる。さらに、ク
リアランスCの有無とは関係なしに、側方に突き出たド
レンの排水口53の長さは十分に確保できるので、ドレ
ンタンク55の受け口58にノズル状の排水口53を確
実に挿入するようにできる。このため、本例のドレン回
収装置50を用いることにより、薄いスペースに設置で
き、ドレンを確実に回収できるドレン回収装置を提供す
ることができる。
【0023】本例のスポットクーラー10においては、
ベースフレーム80の下層のスペースをタンクスペース
83として用いているので、ドレンパン51とドレンタ
ンク55との間に、鉄板で構成された構造層81を挟み
込む程度のクリアランスCが必要になるが、そのクリア
ランスの高さは、従来のドレンパンから下方に突き出た
排水ノズルとの干渉をさけるために必要なクリアランス
より非常に小さくて良い。さらに、ベースフレーム80
の構造層81の下側のスペース83をドレンタンクの設
置スペースとして用いることにより、コンプレッサー1
8などの配置と重ならずにスポットクーラー10の底面
全体に広がった面積の広いタンクスペースを確保するこ
とができる。このようなタンクスペース83に対し、本
例の上面56aおよび下面56bが平板状に広がった薄
い貯水部56を備えたドレンタンク55を採用すること
によって、薄くても十分な容量を備えたドレンタンク5
5を設置することができ、この結果、ドレンパン51の
高さも含めて全体として非常に薄く、ドレンの蓄積能力
の大きなドレン回収装置50を実現することができる。
【0024】ハウジング11の底面に沿って薄い(高さ
の低い)ドレン回収装置50を設置することにより、そ
の上方のスペースを低温区画20や高温区画30などを
構成するドレンが発生する可能性がある機器の配置のた
めに有効に利用することができる。例えば、本例のスポ
ットクーラー10においては、ドレン回収装置50の高
さが低くなることにより、サイズが同程度のハウジング
であれば伝熱面積の大きな熱交換器を設置することによ
って冷却能力の高いスポットクーラー10を提供するこ
とができる。また、伝熱面積が同じ程度の熱交換器をド
レン回収装置50の上に配置するのであれば、ハウジン
グを低く、小さくできるので、スポットクーラー10を
小型・軽量化することができ、低価格で製造することが
できる。さらに、本例のスポットクーラー10のよう
に、コンプレッサー18などの重量物とドレン回収装置
50の配置レベルを変えることによって、平面的な配置
上の干渉がなくなるので、コンプレッサー18などの配
置を効率良く行うことが可能となり、上下の高さだけで
はなく、前後あるいは左右のサイズを縮めて、さらに小
型で高性能のスポットクーラーを提供することができ
る。
【0025】また、本例のスポットクーラー10に採用
されたドレン回収装置50は、薄くて広い貯水部56を
備えたドレンタンク55を設置できるので、十分な量の
ドレンを蓄積することが可能であり、ドレンを廃棄する
メンテナンスの頻度も非常に小さくてすむ。例えば、上
記のスポットクーラー10では、ドレンを廃棄すること
なく半日(12時間)程度の連続運転が可能になってい
る。
【0026】なお、上記では、スポットクーラーを例に
説明しているが、水分が結露してドレンの発生し易い低
温区画および放熱を行う高温区画を備えた他の空調機
器、保冷米びつ、その他の冷蔵機器などの冷却装置にお
いても同様である。ドレンをドレンタンクに回収し、そ
のドレンタンクをドレンパンの底面に沿って着脱できる
ようにする場合は、これらの冷却装置においても、従来
は、ドレンパンとドレンタンクの間に排水ノズルとの干
渉を避けるためにかなりのクリアランスが必要であっ
た。これに対し、本発明のドレン回収装置を用いること
により、ドレンパンとドレンタンクの間のクリアランス
をほぼ無くすことができ、そのような配置でもドレンタ
ンクをドレンパンの底面に沿って着脱できる。このた
め、ドレン回収装置を設置するために割くスペースが小
さくなり、冷却装置全体を小型化できる。また、伝熱面
やコンプレッサーなどを配置するための自由度が増すの
で、様々な面で効率の高い配置を採用することが可能と
なる。
【0027】さらに、本例のドレン回収装置50に採用
しているドレンタンク55は、把手部57を構成する立
ち上がり部57aを用いて、ドレンパン51から側方に
延びた排水口53と繋がる受け口58を形成している。
従って、パイプなどを用いて受け口だけをドレンタンク
の上面に延設した場合と比較し、立ち上がり部57aは
サイズが大きいので受け口58の部分の強度を高くでき
る。また、排水口53が受け口58に入らないと、立ち
上がり部の側面57dと排水口53が干渉してドレンタ
ンク55がタンクスペース83に収まらないので、受け
口58に排水口53が収まったか否かの確認が容易であ
る。このため、水漏れなどの発生を確実に防止できる。
さらに、受け口58が把手部57の一部として構成され
るので、デザイン的にも優れており、シンプルで持ち運
びの容易なドレンタンクを提供できる。
【0028】本例のドレンタンクの把手部57は、両端
の立ち上がり部57aおよび57bの上方のみを把持部
57cで繋ぎ、図5に示すように、把持部57cの下側
に手の入るスペース60を形成してある。従って、ドレ
ンタンク55がベースフレーム80のタンクスペース8
3の内部に収まっている状態でも、後ろ側からスペース
60に手を差し込むことによって容易にドレンタンク5
5を引き出すことができる。また、把持部57cを手で
握れる程度に細くしてあるので、持ち運びが容易であ
る。さらに、ドレンタンク55を持ち運ぶ時に上側にな
る把手部57に受け口58と吐出口59を設けてあるの
で、ドレンタンク55を持ち運ぶ際にドレンが漏れるこ
ともない。このように、本例のドレンタンク55は、貯
水部56に把手部57が一体に成形されたデザイン的に
も優れてたタンクであると共に、ドレン回収装置50か
ら引出し易く、また、持ち運びし易い機能的にも優れた
ドレンタンクとなっている。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のドレン
回収装置は、排水口が側方に突き出たドレンパンと、排
水口が差し込み可能なように受け口が上方に延設された
ドレンタンクを備えており、上下に配置されたドレンパ
ンとドレンタンクとの間に殆どクリアランスを設けなく
てもドレンタンクをドレンパンの底面に沿って引き出す
ことができる。従って、非常に薄いスペースに設置で
き、ドレンの漏れなどのないドレン回収装置を提供する
ことが可能となる。このため、本発明のドレン回収装置
を採用することにより、スポットクーラーなどの空調装
置や他の冷却装置を小型化できると同時に、水漏れなど
を発生も確実に防止できる。
【0030】また、本発明のドレン回収装置には、端側
から上方に把手を形成するための立ち上がり部が延びた
ドレンタンクを採用することが可能であり、その立ち上
がり部の側面に受け口を開けてドレンパンの排水口が差
し込めるようにすることができる。このように、把手の
一部に受け口を設けることにより、非常にシンプルなド
レンタンクを提供することができ、また、把手を持った
ときに受け口からドレンが漏れないので、持ち運びし易
いドレンタンクを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスポットクーラーの概要を示す斜
視図である。
【図2】図1に示すスポットクーラーを反対側から見た
斜視図である。
【図3】図1に示すスポットクーラーを側方から見た概
略構成を示す断面図である。
【図4】図4は、図1に示すスポットクーラーを後方か
ら見た概略構成を示す断面図である。
【図5】図1に示すスポットクーラーのベースフレーム
にドレン回収装置が装着された状態を拡大して示す斜視
図である。
【図6】本例のドレン回収装置の概要を示す平面図であ
る。
【図7】図6に示すドレン回収装置の概要を示す断面図
である。
【図8】図6に示すドレンタンクの概要を示す斜視図で
ある。
【図9】従来のスポットクーラーの側方から見た概略配
置を示す断面図である。
【符号の説明】
5・・キャスター 6・・把手 10・・スポットクーラー 11・・ハウジング 12・・ハウジングの側面 13・・ハウジングの後面 14・・ハウジングの前面 15a・・ハウジングの上面 15b・・ハウジング(ベースフレーム)の下面 16・・ドレンタンクの取り出し口 18・・コンプレッサー 19・・熱交換器 20・・低温区画 21・・エバポレータ 22・・エバポレータファン 23・・エバポレータファン用モーター 29・・エバポレータ用の外気取り入れ口 30・・高温区画 31・・コンデンサー 32・・コンデンサーファン 33・・コンデンサーファン用モーター 37・・ファンカバー 38・・排気口 39・・コンデンサー用の外気取り入れ口 50・・ドレン回収装置 51・・ドレンパン 52・・ドレンパンの後壁 53・・排水口 55・・ドレンタンク 56・・貯水部 56a・・貯水部の上面 56b・・貯水部の下面 57・・把手部 57a、57b・・立ち上がり部 58・・受け口 59・・吐出口 80・・ベースフレーム 81・・構造層 82・・タンクサポート層 83・・タンクスペース

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸熱部で結露した水分を含むドレンを集
    めて側方に突き出た排水口から排出するドレンパンと、
    このドレンパンの底面に沿って着脱できるように配置さ
    れたドレンタンクとを有し、このドレンタンクは、前記
    排水口が差し込み可能なように上方に延設された受け口
    を備えていることを特徴とするドレン回収装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ドレンタンク
    は、端側から上方に延びた立ち上がり部を備えており、
    この立ち上がり部の側面に前記受け口が形成され、前記
    立ち上がり部の側から引き抜きできるように配置されて
    いることを特徴とするドレン回収装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記立ち上がり部
    は、前記ドレンタンクの上方に設けられた把手部の一部
    であることを特徴とするドレン回収装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記ドレンタンク
    は、上面および下面がほぼ平板状に形成された薄型の貯
    水部を備えており、この貯水部の一方の端側から前記上
    面と垂直な方向に前記立ち上がり部が形成されているこ
    とを特徴とするドレン回収装置。
  5. 【請求項5】 上面および下面がほぼ平板状に形成され
    た薄型の貯水部と、この貯水部の一方の端側から前記上
    面と垂直な方向に延びた立ち上がり部と、この立ち上が
    り部の側面に形成された受け口とを有することを特徴と
    するドレンタンク。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記貯水部の一方の
    端側に前記上面の上方に設けられた把手部を備えてお
    り、前記立ち上がり部は前記把手部の一部であることを
    特徴とするドレンタンク。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記把手部の上面に
    前記貯水部内の水を排出する吐出口が設けられているこ
    とを特徴とするドレンタンク。
  8. 【請求項8】 吸熱部で空気を冷却して供給可能な低温
    区画と、前記吸熱部で吸収した熱を放熱する放熱部を外
    気で冷却して排出可能な高温区画と、前記吸熱部で結露
    した水分を含むドレンを回収可能なドレン回収装置とを
    有し、このドレン回収装置は、前記ドレンを集めて側方
    に突き出た排水口から排出するドレンパンと、このドレ
    ンパンの底面に沿って着脱できるように配置されたドレ
    ンタンクとを備えていることを特徴とする冷却装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記ドレンタンク
    は、端側から上方に延びた立ち上がり部を備えており、
    この立ち上がり部の側面に前記受け口が形成され、この
    立ち上がり部の側から引き抜きできるように配置されて
    いることを特徴とする冷却装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記ドレンタンク
    は、上面および下面がほぼ平板状に形成された薄型の貯
    水部を備えており、この貯水部の一方の端側から前記上
    面と垂直な方向に前記立ち上がり部が形成されているこ
    とを特徴とする冷却装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018526086A (ja) * 2015-08-17 2018-09-13 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 乾燥機

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