JPH10287091A - 筆記ボード用シート、映写スクリーン用シート及び筆記ボード用及び映写スクリーン用シート - Google Patents

筆記ボード用シート、映写スクリーン用シート及び筆記ボード用及び映写スクリーン用シート

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JPH10287091A
JPH10287091A JP29174497A JP29174497A JPH10287091A JP H10287091 A JPH10287091 A JP H10287091A JP 29174497 A JP29174497 A JP 29174497A JP 29174497 A JP29174497 A JP 29174497A JP H10287091 A JPH10287091 A JP H10287091A
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孝仁 三好
Akio Ishizuka
堯夫 石塚
Takanori Sato
隆則 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筆記性と消去性の両方の特性が共に優れ、か
つ防眩性にも優れ、このため映写された画像が見やす
く、そして黒板や壁の表面への設置が容易な筆記ボード
用及び/又は映写スクリーン用シートを提供すること。 【解決手段】 紙の一方の表面にインクによる画像の形
成とその画像の消去が可能なポリマーからなるインク受
領層が設けられてなる筆記ボード用シートであり、該イ
ンク受領層の表面の光沢度が、1〜60の範囲にあり、
かつその表面の水に対する接触角が50〜80度の範囲
にあることを特徴とする筆記ボード用シート。あるいは
上記インク受量層を映写層に利用したる映写スクリーン
用シート及び両方に利用した筆記ボード用及び映写スク
リーン用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面などの平面に
貼りつけて白色あるいは有色の筆記ボードとして簡便に
用い得る筆記ボード用シート、OHPプロジェクターや
液晶プロジェクター等の映写機の映写用のスクリーンと
して使用し得る映写スクリーン用シート、さらにこれら
の両方の機能を有する筆記ボード用及び映写スクリーン
用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、掲示板等の多くの人に情報を
提供するための簡易な手段として、黒板が使用されてき
た。黒板は、チョークを用いて容易に文字や図形を描く
(または書く)ことができ、布等の消去具で拭き取るこ
とにより容易に消去することができる。しかしながら、
チョークを用いて文字、図形等を描く際、あるいは描い
た図形等を拭き取る際、チョークの粉塵が黒板周辺に浮
遊するため、人体の呼吸器に悪影響を与えるとの問題が
ある。
【0003】このため、この黒板に代わるものとして、
チョークの粉塵の発生のない白色ボード(ホワイトボー
ド)が一般に使用されるようになってきている。白色ボ
ードは、一般に、アルミニウム等の金属板の基材の上に
白色塗料等の白色樹脂層(インク受領層)が形成された
ものである。白色ボードは、水溶性あるいはアルコール
可溶性の親水性のインクで、容易に文字や図形を描くこ
とができ、布等の消去具で拭き取ることにより容易に消
去することができる。さらに、最近では、複写記録装置
が付設された白色ボードである電子白板などの表示装置
も市販され、学校、企業等で広く使用されている。通
常、これらの表示装置は、白色の基材上に紫外線硬化性
樹脂により形成された透明樹脂層(インク受領層)から
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】白色ボードや電子白板
の表面は、親水性のインクペンにより文字や画像等が容
易に記録することができる筆記性と布等の消去具により
容易に消去できる消去性との両方の特性が、同時に満足
できるように、その表面は平滑に仕上げられている。こ
のため、防眩性が不充分であり、記録された文字等が光
の反射により見え難いとの問題がある。また、既存の黒
板や、壁に、単に貼付することにより白色ボードとする
ことができる白色ボード用シートなどの筆記ボード用シ
ートも求められている。
【0005】一方、従来、白色ボードを使用している学
校、企業等では、OHPプロジェクターや液晶プロジェ
クター等の映写機を使用する機会が多い。従って、これ
らの映写用のスクリーンが必要であるが、これらのスク
リーンは高価であり、またその設置場所も必要である。
このため、安価で、設置するためのスペースを余り必要
としないスクリーンが求められている。本発明者は、上
記筆記ボード用シートと共に、上記筆記ボード用シート
のように単に既存の黒板や、壁に貼付することによりス
クリーンを得るために検討を重ね本発明に到達した。
【0006】本発明の目的は、筆記性と消去性の両方の
特性が共に優れ、かつ防眩性にも優れ、さらに黒板や壁
の表面への設置が容易な筆記ボード用シートを提供する
ことにある。また本発明の目的は、防眩性にも優れ、映
写された画像が見やすく、さらに黒板や壁の表面への設
置が容易な映写スクリーン用シートを提供することにあ
る。さらに本発明の目的は、筆記性と消去性の両方の特
性が共に優れ、かつ防眩性にも優れ、このため映写され
た画像が見やすく、そして黒板や壁の表面への設置が容
易な筆記ボード用及び映写スクリーン用シートを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙の一方の表
面にインクによる画像の形成とその画像の消去が可能な
ポリマーからなるインク受領層が設けられてなる筆記ボ
ード用シートであり、該インク受領層の表面の光沢度
が、1〜60の範囲にあり、かつその表面の水に対する
接触角が50〜80度の範囲にあることを特徴とする筆
記ボード用シートにある。
【0008】本発明において、光沢度が1〜60の範囲
であるとは、JIS−K−7105−1981に記載の方法
によって得られる60度鏡面光沢度及び45度鏡面光沢
度が、いずれも1〜60の範囲にあることを意味する。
上記の表面の水に対する接触角は、25℃における値で
ある。
【0009】本発明の筆記ボード用シートの好ましい態
様は下記の通りである。 1)上記インク受領層が、さらに顔料を含む。 2)上記ポリマーが、芳香族系ポリエステル(特に非晶
質の芳香族系ポリエステル)である。 3)上記インク受領層が、未延伸の芳香族系ポリエステ
ルフィルムからなる。 4)上記インク受領層の表面粗さ(Ra)が、カットオ
フ値0.8mmにおいて0.3〜3μmの範囲にある。 5)上記インク受領層が、更に紙の他方の面にも設けら
れている。 6)上記インク受領層又は紙の表面に、罫線及び/又は
目盛りが設けられている。 7)紙の他方の表面に粘着剤層が設けられている。 8)紙の他方の表面と粘着剤層との間に、上記インク受
領層と同一の構成を有するポリマー層が設けられてい
る。 9)上記インク受領層、ポリマー層又は紙の表面に、罫
線及び/又は目盛りが設けられている。
【0010】10)上記インク受領層の層厚が、5〜1
00μmの範囲にある。 11)上記1)の顔料が、白色顔料(特に、二酸化チタ
ン、硫酸バリウム、炭酸カルシウムまたはタルク)であ
る。 12)上記1)の顔料の平均粒径が0.1〜1μmの範
囲にある。 13)インク受領層の表面の光沢度が、1〜40の範囲
(特に1〜30の範囲)にある。 14)インク受領層表面の水に対する接触角が60〜8
0度の範囲(特に65〜80度の範囲)にある。
【0011】更に、本発明は、紙の一方の表面にポリマ
ーからなる映写層が設けられてなる映写スクリーン用シ
ートであり、該映写層の表面の光沢度が、1〜60の範
囲にあり、かつその表面の水に対する接触角が50〜8
0度の範囲にあることを特徴とする映写スクリーン用シ
ートにある。上記映写層の好ましい態様は、前記1)〜
14)に示されたインク受量層の好適態様と同様であ
る。
【0012】また本発明は、紙の一方の表面にインクに
よる画像の形成とその画像の消去が可能なポリマーから
なるインク受領層が設けられてなる筆記ボード用及び映
写スクリーン用シートであり、該インク受領層の表面の
光沢度が、1〜60の範囲にあり、かつその表面の水に
対する接触角が50〜80度の範囲にあることを特徴と
する筆記ボード用及び映写スクリーン用シートにもあ
る。上記インク受領層の好ましい態様も、前記1)〜1
4)に示されたインク受量層の好適態様と同様である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の筆記ボード用シートは、
紙の一方の表面にインクによる画像の形成と消去が可能
なポリマーからなるインク受領層が設けられた基本構造
(好ましくは更に紙の他方の表面に粘着剤層が設けられ
た基本構造)を有する。また本発明の映写スクリーン用
シートは、このインク受領層を映写層として利用したも
のであり、更に本発明の筆記ボード用及び映写スクリー
ン用シートは、このインク受領層を、インク受領層と映
写層の両方に利用したものである。
【0014】本発明の筆記ボード用シートの代表的な構
成例を図1に示す。紙11の一方の表面に、インク受領
層12aが設けられ、そして紙11の他方の表面にもイ
ンク受領層12bが設けられている。インク受領層は、
一方のみ設けてもよい。インク受領層を両側に設けるこ
とにより、表裏いずれの側でも筆記ボードとして使用す
ることができ、また反り防止効果が得られ、さらにシー
トの強度も向上する。上記インク受領層を、OHPプロ
ジェクターや液晶プロジェクター等の映写機により映写
が可能な映写層として利用することにより、本発明の映
写スクリーン用シートの構成となる。このインク受領層
をインク受領層と映写層の両方に利用した場合、本発明
の筆記ボード用及び映写スクリーン用シートの構成とな
る。
【0015】本発明の筆記ボード用シートの代表的な別
の構成例を図2に示す。紙21の一方の表面に、インク
受領層22aが設けられ、そして紙21の他方の表面
に、ポリマー層22b(通常、インク受領層22aと同
様の構成)及び粘着剤層23がこの順で設けられ、更に
粘着剤層23上に離型シート24が貼付されている。ポ
リマー層は形成されなくてもよいが、これにより反り防
止効果が得られ、またシートの強度も向上する。さら
に、離型シート24の設置も任意である。上記図2にお
いて、インク受領層を映写層として利用することによ
り、本発明の映写スクリーン用シートの構成となる。こ
のインク受領層を、インク受領層と映写層の両方に利用
した場合、本発明の筆記ボード用及び映写スクリーン用
シートの構成となる。
【0016】上記本発明のシートのインク受領層あるい
は映写層の表面には、罫線あるいは目盛り、又はその両
方を印刷することが好ましい。罫線は、表作成等に使用
してもよいし、目盛りは、壁等にシート貼り付ける場
合、適当な大きさに裁断するために利用することができ
る。罫線、目盛は、実線、点線等どのような表記でも良
い。またポリマー層又は紙の表面に上記罫線あるいは目
盛りを形成しても良い。罫線、目盛りの印刷濃度は、遠
くからシートを見た場合には見えない程度に薄くするこ
とが好ましい。即ち、OHPプロジェクターや液晶プロ
ジェクター等の映写機の映写用のスクリーンとして使用
する際に、映像の邪魔にならないように罫線、目盛りの
印刷濃度を調整することが好ましい。
【0017】本発明では、インク受領層あるいは映写層
(以下、通常インク受領層と省略する)の表面の光沢度
が、1〜60の範囲にあり、かつその表面の水に対する
接触角が50〜80度の範囲にある。このような特性を
有するインク受領層の表面は、水溶性あるいはアルコー
ル可溶性の親水性のインクと適度な親和性を有するの
で、このようなインクのインクペンで文字等を滲んだ
り、はじいたりすることなく記録することができ、さら
に記録した文字や図形を布等の消去具で容易に消去する
ことができる。また、上記インク受領層は、光沢度が比
較的低く、防眩性に優れている。このような光沢度は、
後述するように、例えば顔料を添加することにより、あ
るいはインク受領層表面に微細な凹凸を設けることによ
り得ることができる。
【0018】上記特定の光沢度及び接触角を有するイン
ク受領層は、筆記用インクとして米国特許番号5417
748の明細書に記載のものを使用することにより、描
いた文字、画像を、水を含ませた布等により、極めて容
易に消去が可能であり、本発明のインク受領層と組み合
わせて使用するのに適している。
【0019】上記本発明の、表面の光沢度が1〜60の
範囲にあり、かつその表面の水に対する接触角が50〜
80度の範囲にあるインク受領層は、OHPプロジェク
ターや液晶プロジェクター等の映写機の映写用のスクリ
ーンとして使用することができる。即ち、投影された映
像は、インク受領層が防眩性に優れているので非常に見
易い映像となる。従って、上記インク受領層は、映写ス
クリーン用の映写層として好適に使用することができ
る。
【0020】本発明の筆記ボード用シートを構成する紙
11、21としては、原紙、原紙の両面に表面サイズ剤
が塗布されたもの、コート紙及びアート紙を挙げること
ができる。原紙は、針葉樹、広葉樹等から得られる天然
パルプを主原料に、必要に応じて、クレー、タルク、炭
酸カルシウム、尿素樹脂微粒子等の填料;ロジン、アル
キルケテンダイマー、高級脂肪酸、エポキシ化脂肪酸ア
ミド、パラフィンワックス、アルケニルコハク酸等のサ
イズ剤;デンプン、ポリアミドポリアミンエピクロルヒ
ドリン、ポリアクリルアミド等の紙力増強剤;硫酸バン
ド、カチオン性ポリマー等の定着剤;等を添加したもの
が一般に使用される。また、界面活性剤、エポキシ化脂
肪酸アミド(上記サイズ剤用以外の)等の柔軟化剤を添
加してもよい。あるいは、天然パルプに代えて合成パル
プを使用して得られた紙も使用することができ、また、
天然パルプと合成パルプの混合物から得られた紙も使用
することができる。本発明では使用される紙は、コート
紙、原紙の両面に表面サイズ剤が塗布されたものが好ま
しい。
【0021】上記原紙表面に塗布される表面サイズ剤
(または液)は、一般にポリビニルアルコール及び/又
はその変性物の水溶液である。この水溶液は、更に、澱
粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、アルギン酸ナトリウム、セルロースサルフェ
ート、ゼラチン、カゼイン等の高分子化合物;塩化カル
シウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等の金属塩;
グリセリン、ポリエチレングリコール等の吸湿性物質;
染料等の着色剤;蛍光増白剤等の増白物質;苛性ソー
ダ、アンモニア水、塩酸、硫酸、炭酸ナトリウム等のp
Hコントロール剤を添加しても良い。また、必要に応じ
て、界面活性剤、エポキシ化脂肪酸アミド等の柔軟化剤
及び顔料を添加してもよい。表面サイズ剤(液)を原紙
に含浸させる方法は、サイズプレス、タブサイズあるい
はゲイトロールコースターを用いて塗布することによっ
て行なうことができる。
【0022】上記紙の上に設けられるインク受領層(映
写層)は、ポリマーからなる層である。さらにポリマー
中に顔料が分散していることが好ましい。更に、上記イ
ンク受領層は、その表面の光沢度が、1〜60の範囲に
あり、かつその表面の水に対する接触角が50〜80度
の範囲にある。このような接触角を満足するのであれば
どのようなポリマーでも使用することができる。ポリマ
ーの例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレン−2,6−ナフタレート等のポリエステル(芳香
族系ポリエステルが好ましい)、シンジオタクチックポ
リスチレン等のポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリア
ミドを挙げることができる。
【0023】本発明においては、インク受領層のポリマ
ーは、ポリエステルが好ましく、特にアモルファスポリ
エステルが好ましい。インク受領層は、一般に紙に上記
ポリエステルを溶融押出して、ラミネート(いわゆるエ
キストルージョンラミネート)することにより形成され
る。インク受領層と紙とのラミネートは、ホットメルト
ラミネート、ドライラミネートあるいはウエットラミネ
ート等の方法を利用してもよい。上記ポリエステルは、
ジカルボン酸とグリコールから合成される種々のポリエ
ステル、及びカプロラクトンの開環重合により得られる
ポリエステル等、特に限定されることなく使用すること
ができる。ジカルボン酸の例としては、テレフタル酸、
イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸などの芳香族ジカルボン
酸とそれらのアルキルエステル;1,4−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸などの脂肪族
ジカルボン酸とそれらのアルキルエステル、そしてトリ
メリット酸、ピロメリット酸などの多官能性カルボン酸
またはそれらのアルキルエステルなどを挙げることがで
きる。グリコールの例としては、エチレングリコール、
ジエチレングリコール及びトリエチレングリコール等の
アルキレングリコールの縮合体、ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、分子量150〜20000のポリ
アルキレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール及びビスフェノールAの両端にn個のエチレンオ
キサイドが付加したもの(n:1〜10)等を挙げるこ
とができる。
【0024】上記材料から得られるポリエステルとして
は芳香族ポリエステルが好ましい。さらに、主たる構成
単位がエチレンテレフタレートまたはエチレン−2,6
−ナフタレートからなるポリエステル(即ち、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)またはポリエチレン−
2,6−ナフタレート(PEN))、及びエチレンテレ
フタレート及びエチレン−2,6−ナフタレートの両方
の単位を含むポリエステル(共重合体)を挙げることが
できる。特に、PETが好ましい。
【0025】上記ポリエステルのインク受領層は、一般
に紙に上記ポリエステルを溶融押出して、ラミネートす
ることにより形成される。このように溶融押出しされた
ポリエステルは、一般にアモルファス(非晶質)とな
る。このようなアモルファスポリエステルを得るための
溶融押出条件は、ポリエステルの融点より20℃以上高
い温度でダイ(例、Tダイ)より溶融されたポリエステ
ル膜を、40℃以下に保持されたチルトロール上に、吐
出することにより一般に行うことができる。チルトロー
ル上に吐出されたポリエステル膜上に、ロールにより搬
送された紙がラミネートされ、紙上にインク受領層が形
成される。上記ポリエステルの溶融押出しは、紙の両面
に行なうことができる。その際、粘着剤層は、ポリエス
テル樹脂層の上に設けられる。上記ポリエステルの紙両
面への溶融押出しは、上記工程を二度繰り返して行なう
ことができる。
【0026】溶融ポリエステルが吐出される紙の表面
は、紙とポリエステル膜との接着性を向上させるため
に、紙(好ましくはコート紙、サイジング紙)表面を前
もって表面処理(例、CO基を増加させる処理)を行う
ことが好ましい。上記表面処理としては、ガス炎による
火炎処理、紫外線照射処理、コロナ放電処理、アルキル
チタネート等によるアンカーコート処理を挙げることが
できる。特にコロナ放電処理が簡便で好ましい。コロナ
処理の場合、水との接触角が70度以下になるように一
般に処理される、
【0027】アンカーコートに使用される材料として
は、有機チタン系化合物、イソシアネート系化合物、ポ
リエチレンイミン系樹脂、ポリブタジエン系樹脂を挙げ
ることができる。有機チタン系化合物の例としては、テ
トライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネー
ト、テトラステアリルチタネート等のアルキルチタネー
ト;ブトキシチタニウムステアレート等のチタンアシレ
ート;チタニウムアセチルアセトネート等のチタンキレ
ートなどを挙げることができる。イソシアネート系化合
物の例としては、トリレンジイソシアネート(TD
I)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、
ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、キシリ
レンジイソシアネート(XDI)、イソホロンジイソシ
アネート(IPDI)等を挙げることができる。
【0028】インク受領層は、さらに顔料(有機または
無機の微粒子)を含むことが好ましい。顔料の例として
は、白色顔料(例、二酸化チタン、亜鉛華;硫酸バリウ
ム、炭酸カルシウム、タルク)、黒色顔料(例、カーボ
ンブラック、鉄黒)、黄色顔料(例、黄鉛、ベンジンエ
ロー、オーカー)、橙色顔料(例、赤口黄鉛)、赤色顔
料(例、ベンガラ、チオインジゴマルーン)、および青
色顔料(例、群青、アンスラキノンブルー、インダスレ
ンブルー)を挙げることができる。これらの中で白色顔
料(特に、二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ムまたはタルク)が好ましい。上記以外の顔料であって
も、ポリマーを溶融押出する際の高温に耐え得る顔料で
あれば、好ましく使用することができる。
【0029】上記顔料の平均粒径は、一般に0.01〜
5.0μmの範囲にあり、0.1〜3.0μmの範囲が
好ましい。また上記顔料は、一般にインク受領層中にポ
リマーに対して1〜100重量%の量で含まれているの
が一般的で、5〜60重量%の範囲が好ましい。上記顔
料を含むポリエステルからなるインク受領層も、前記と
同様にポリエステルと顔料を押出機(例、一軸または二
軸混練押出機)内で溶融混合した後、溶融押出しをチル
ドロール上に行なって、紙とラミネートすることにより
形成される。インク受領層は、上記ポリエステル等のポ
リマーの溶液、あるいはポリマーと顔料の分散液を、紙
上に塗布、乾燥することにより形成しても良い。上記イ
ンク受領層の層厚は、5〜100μmの範囲(特に10
〜80μmの範囲)が好ましい。上記厚さが5μm未満
の場合、および100μmを超えた場合は、共に高速押
出による紙とのラミネートが安定して行うことが困難と
なる。また、インク受領層の表面粗さ(Ra)は、カッ
トオフ値0.8mmにおいて0.3〜3μmの範囲にあ
ることが好ましい。
【0030】紙のインク受領層が設けられていない側の
表面(裏面)には、粘着剤層を設けることができる。ま
た、裏面にもインク受領層(あるいはポリマー層)が設
けられている場合は、その上に設けられる。粘着剤層
は、一般に、粘着剤溶液を塗布、乾燥することにより形
成される。粘着剤の主成分としては、ゴム系ポリマー
(例、スチレン/ブタジエン共重合体、ポリイソブチレ
ン)、アクリル系ポリマー、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルエーテル等が使用される。通常、粘着付与剤
(例、ロジン、ロジンエステル、エステルガム、クマロ
ン樹脂、クマロン/インデン樹脂、テルペン樹脂、単価
水素樹脂、油溶性フェノール樹脂);軟化剤(例、脂肪
酸エステル、動植物油脂、ワックス、石油重質成分);
及び顔料(例、亜鉛華)が更に上記主成分に加えられ
る。所望により、充填剤、老化防止剤、安定剤等を更に
もいいてもよい。上記粘着剤層の層厚は、一般に1〜5
0μmの範囲にあり、3〜30μmの範囲が好ましい。
【0031】上記粘着剤層の表面には、離型紙等の離型
シートが貼付されていることが好ましい。即ち、紙のお
もて面にインク受領層が設けられ、裏面に粘着剤層及び
離型シートが設けられた筆記ボード用シートは、例え
ば、ロール状に巻き取られ、使用に当たってはそのロー
ルから必要な分だけカットして、離型シートを剥して黒
板や壁等に貼りつけることにより、貼りつけた箇所を筆
記ボードとして使用することができる。上記離型シート
は、一般に、紙やプラスチックフィルムの表面にステア
リン酸塩、シリコーン、石鹸等の離型剤の層を形成した
ものである。離型シートは、この離型剤の層を粘着剤層
の表面に重ね合わせて、積層され、粘着剤層が露出しな
いように保護する。
【0032】
【実施例】以下、実施例にて本発明をさらに具体的に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0033】[実施例1]ポリエチレンテレフタレート
(PET)80重量部とタルク(長径方向の平均粒径:
2.0μm)20重量部とを、二軸混練押出機で分散混
合した後、Tダイから300℃で冷却されたチルドロー
ル上に吐出して白色フィルムを形成させた後、チルドロ
ールと隣接して設けられたニップロール上に送られた表
面が火炎処理されたコート紙(坪量157g/m2 、厚
さ160μm;エスプリコートFAM、日本製紙(株)
製)にラミネートして、アモルファスPETのインク受
領層(厚さ:30μm)をコート紙上に積層した。上記
チルドロールは、Ra=15μmの表面粗さを有するも
のを用いた。
【0034】次に、インク受領層が設けられなかった紙
の裏側の表面(裏面)に、下記の組成の粘着剤層形成用
塗布液を、ナイフロールコータで塗布し、乾燥すること
により、厚さ10μmの粘着剤層を形成して、紙の表面
にインク受領層及び粘着剤層が形成された筆記ボード用
シートを作製した。次いで、この筆記ボード用シートの
粘着剤層を、別に用意した離型紙の離型剤層の面と接す
るようにしてロール状に巻き取って離型紙付き筆記ボー
ド用シートを作製した。 (粘着剤層形成用塗布液) スチレン/ブタジエン共重合体(固形分として) 100重量部 亜鉛華 5重量部 油溶性フェノール樹脂(固形分として) 12重量部 エステルガム(固形分として) 40重量部 パラフィンオイル 25重量部 クマロンインデン樹脂(固形分として) 40重量部 ノルマルヘキサン 500重量部
【0035】[実施例2]実施例1と同様にして、アモ
ルファスPETのインク受領層(厚さ:30μm)が一
方の表面に設けられたコート紙を得た。ただし、コート
紙としては、一方の表面に罫線が印刷されたものを使用
した。次いで、ポリエチレンテレフタレート(PET)
80重量部とタルク(長径方向の平均粒径:2.0μ
m)20重量部とを、二軸混練押出機で分散混合した
後、Tダイから300℃で冷却されたチルドロール上に
吐出して白色フィルムを形成させた後、チルドロールと
隣接して設けられたニップロール上に送られた上記イン
ク受量層を有するコート紙の裏面にラミネートして、ア
モルファスPETのインク受領層(厚さ:30μm)が
コート紙の両面に積層されたシートを得た。
【0036】次に、一方のインク受領層上に、実施例1
と同様にして厚さ10μmの粘着剤層を形成して、紙の
両側にインク受領層及びその一方に粘着剤層が形成され
た筆記ボード用シートを作製した。次いで、この筆記ボ
ード用シートの粘着剤層を、別に用意した離型紙の離型
剤層の面と接するようにしてロール状に巻き取って離型
紙付き筆記ボード用シートを作製した。
【0037】[実施例3]実施例2と同様にして、アモ
ルファスPETのインク受領層(厚さ:30μm)がコ
ート紙の両面に積層されたシートを得た。ただし、コー
ト紙としては、実施例1と同様、罫線が印刷されていな
いものを使用し、得られたシートの一方のインク受領層
の表面に電子写真複写機で罫線を印刷した。次いで、実
施例2と同様に、罫線のない側のインク受領層上に粘着
剤層を形成し、離型紙付き筆記ボード用シートを作製し
た。
【0038】[比較例1]ポリエチレンテレフタレート
(PET)にポリプロピレン10重量%を加えた混合物
を延伸することにより内部に空隙を形成して作成した白
色フィルムを、加熱されたスチールロール上に送り、ま
たスチールロールと相対して設けられたゴムロール上
に、表面が火炎処理され、その上に接着剤層が形成され
たコート紙(坪量157g/m2 、厚さ160μm;エ
スプリコートFAM、日本製紙(株)製)を送って積層
することにより、白色延伸フィルムのインク受領層(厚
さ:30μm)を有するコート紙を作製した。その後の
工程は、実施例1と同様にして行ない、離型紙付き筆記
ボード用シートを作製した。
【0039】[比較例2]空隙を有する白色延伸フィル
ムの代わりに、ポリエチレンテレフタレート(PET)
に炭酸カルシウム粉末10重量%を加えた混合物を延伸
することにより得た白色フィルムを用いた以外は比較例
1と同様にして離型紙付き筆記ボード用シートを作製し
た。
【0040】[比較例3]空隙を有する白色延伸フィル
ムの代わりに、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルムに白色塗料の塗布層を設け、更に塗
布層上に紫外線樹脂を硬化させた保護層を形成したフィ
ルムを用いた以外は比較例1と同様にして離型紙付き筆
記ボード用シートを作製した。但し、ラミネートの際
は、保護層と反対側の面を紙と重ね合わせた。
【0041】実施例1〜3及び比較例1〜3で得られた
筆記ボード用シートを以下にようにして評価した。 (1)光沢度 筆記ボード用シートのインク受領層の表面の光沢度を、
JIS−K−7105−1981に記載された方法に従
って、60度鏡面光沢度及び45度鏡面光沢度について
測定した。光沢計として、HANDY GLOSS METER (HG−
246、スガ試験機(株)製)を使用した。 (2)接触角 筆記ボード用シートを25℃の恒温室に1時間放置した
後、筆記ボード用シートのインク受領層の表面の水に対
する接触角を、25℃にて接触角測定器(協和界面科学
(株)製)を用いて測定した。 (3)表面粗さ(Ra) 筆記ボード用シートのインク受領層の表面粗さ(Ra)
を、サーフコム(東京精密(株)製)を用いて、カット
オフ値0.8mmにて測定した。 (4)視認性 ホワイトボード用マーカー黒(PM92D(黒)太字、
コクヨ(株)製)を用いて、筆記ボード用シートのイン
ク受領層表面に一辺3cmの正方形内に文字をた。その
文字の正面から蛍光灯を照射して照度300ルックス程
度にし、インク受領層表面の法線から45度の方向で2
m離れた位置からその文字を見て、その文字が判別がで
きるかどうかにより評価した。 AA:文字の判別が可能である。 BB:文字の判別が困難である。 CC:文字の判別が不可能である。 (5)筆記性 ホワイトボード用マーカー黒(PM92D(黒)太字、
コクヨ(株)製)を用いて、筆記ボード用シートのイン
ク受領層表面に一辺3cmの正方形内に文字を書いた。
その文字に滲み、あるいははじきがあるかどうかを観察
し、下記のように評価した。 AA:滲み、はじきが無い。 BB:滲みまたははじきがある。 (6)消去性 ホワイトボード用マーカー黒(PM92D(黒)太字、
コクヨ(株)製)を用いて、筆記ボード用シートのイン
ク受領層表面に一辺3cmの正方形内に文字を書いた。
その文字を乾いた木綿布で2回ふき取り、その文字の消
去が可能かどうかにより評価した。 AA:消去可能。 BB:消去不可能。 (7)映写性 筆記ボード用シートを壁面に貼り付け、このシート上
に、光学濃度1.2の黒画像が印刷されたOHPフィル
ムの画像をOHPプロジェクター(富士写真フイルム
(株)製)Fujix OHP EZ−2を用いて、2
mの距離から映写した。シート上に形成された映像につ
いて、その像が鮮明さについて下記のように評価した。 AA:映像が見る角度にかかわらず鮮明である。 BB:映像が見る角度によりやや不鮮明になる。 CC:映像が見る角度により不鮮明になる。
【0042】上記評価結果を表1に示す。
【0043】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 光沢度 接触 表面 視認 筆記 消去 映写 60度 40度 角 粗さ 性 性 性 性 (%) (%) (度)(Ra;μm) ──────────────────────────────────── 実施例1 13 12 74 0.9 AA AA AA AA 実施例2 13 12 74 0.9 AA AA AA AA 実施例3 13 12 74 0.9 AA AA AA AA ──────────────────────────────────── 比較例1 30 40 100 0.1 BB BB AA CC 比較例2 30 20 45 0.1 BB AA BB CC 比較例3 75 65 74 0.02 CC AA AA CC ────────────────────────────────────
【0044】表1から明らかなように、実施例で得られ
た筆記ボード用シートは、筆記性等に優れているだけで
なく、映写性にも優れており、映写スクリーン用シート
として使用することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明の筆記ボード用シートは、紙の表
面にポリマーのインク受領層が形成され、シート状であ
るため既存の黒板や壁に貼付することにより簡便に筆記
ボードとすることができる。そして、本発明の筆記ボー
ド用シートは、親水性のインクペンによる筆記性に優
れ、また筆記した文字等の消去性にも優れており、さら
に防眩性を有することから筆記された文字等が大変見や
すいとの利点も有する。上記筆記ボード用シートは、上
記のように防眩性にも優れているため、OHPプロジェ
クターや液晶プロジェクター等の映写機のスクリーンと
して、あるいは両方の機能を有するシートと使用するこ
とができる。さらに、上記筆記ボード用シート(映写ス
クリーン用シート)は、支持体に紙を使用しているた
め、既存の黒板や壁の表面に貼りつける際、その表面に
対する追随性に優れており、施工が容易である。また、
紙を使用しているので破棄した場合も分解し易く、また
焼却も容易であることからエコロジーの点でも好ましい
といえる。また、上記シートに汚れや、傷がついて、使
用できなくてなった場合、極めて容易に、しかも安価に
張り替えることができる。一方、従来のホワイトボード
では、修理するとしても容易ではなく、また買い替えに
は使用者に金銭的負担が大きい。特に、筆記ボード用シ
ート(映写スクリーン用シート)のインク受領層(映写
層)としてアモルファス芳香族ポリエステルフィルム
(特にアモルファスPETフィルム)を用いた場合、罫
線等を印刷する時の印刷適性が良好であり、またシート
に高い剛度を与えるので施工の際、皺が発生し難いとの
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の筆記ボード用シート、映写用スクリー
ン用シート又は筆記ボード用及び映写用スクリーン用シ
ートの代表的構成例を示す概略図である。
【図2】本発明の筆記ボード用シート、映写用スクリー
ン用シート又は筆記ボード用及び映写用スクリーン用シ
ートの別の代表的構成例を示す概略図である。
【符号の説明】
11、21 紙 12a、22a、22b インク受領層 12b ポリマー層 23 粘着剤層 24 離型シート

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙の一方の表面にインクによる画像の形
    成とその画像の消去が可能なポリマーからなるインク受
    領層が設けられてなる筆記ボード用シートであり、該イ
    ンク受領層の表面の光沢度が、1〜60の範囲にあり、
    かつその表面の水に対する接触角が50〜80度の範囲
    にあることを特徴とする筆記ボード用シート。
  2. 【請求項2】 上記インク受領層が、さらに顔料を含む
    請求項1に記載の筆記ボード用シート。
  3. 【請求項3】 上記ポリマーが、芳香族系ポリエステル
    である請求項1又は2に記載の筆記ボード用シート。
  4. 【請求項4】 上記インク受領層が、未延伸の芳香族系
    ポリエステルフィルムからなる請求項1〜3のいずれか
    に記載の筆記ボード用シート。
  5. 【請求項5】 上記インク受領層の表面粗さが、カット
    オフ値0.8mmにおいて0.3〜3μmの範囲にある
    請求項1〜4のいずれかに記載の筆記ボード用シート。
  6. 【請求項6】 上記インク受領層が、更に紙の他方の面
    にも設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の筆
    記ボード用シート。
  7. 【請求項7】 上記インク受領層又は紙の表面に、罫線
    及び/又は目盛りが設けられている請求項1〜6のいず
    れかに記載の筆記ボード用シート。
  8. 【請求項8】 紙の他方の表面に粘着剤層が設けられて
    いる請求項1〜7のいずれかに記載の筆記ボード用シー
    ト。
  9. 【請求項9】 紙の他方の表面と粘着剤層との間に、上
    記インク受領層と同一の構成を有するポリマー層が設け
    られている請求項8に記載の筆記ボード用シート。
  10. 【請求項10】 上記インク受領層、ポリマー層又は紙
    の表面に、罫線及び/又は目盛りが設けられている請求
    項9に記載の筆記ボード用シート。
  11. 【請求項11】 紙の一方の表面にポリマーからなる映
    写層が設けられてなる映写スクリーン用シートであり、
    該映写層の表面の光沢度が、1〜60の範囲にあり、か
    つその表面の水に対する接触角が50〜80度の範囲に
    あることを特徴とする映写スクリーン用シート。
  12. 【請求項12】 上記映写層が、さらに顔料を含む請求
    項11に記載の映写スクリーン用シート。
  13. 【請求項13】 上記ポリマーが、芳香族系ポリエステ
    ルである請求項11又は12に記載の映写スクリーン用
    シート。
  14. 【請求項14】 上記映写層が、未延伸の芳香族系ポリ
    エステルフィルムからなる請求項11〜13のいずれか
    に記載の映写スクリーン用シート。
  15. 【請求項15】 上記映写層の表面粗さが、カットオフ
    値0.8mmにおいて0.3〜3μmの範囲にある請求
    項11〜14のいずれかに記載の映写スクリーン用シー
    ト。
  16. 【請求項16】 上記映写層が、更に紙の他方の面にも
    設けられている請求項11〜15のいずれかに記載の映
    写スクリーン用シート。
  17. 【請求項17】 上記映写層又は紙の表面に、罫線及び
    /又は目盛りが設けられている請求項11〜16のいず
    れかに記載の映写スクリーン用シート。
  18. 【請求項18】 紙の他方の表面に粘着剤層が設けられ
    ている請求項11〜17のいずれかに記載の映写スクリ
    ーン用シート。
  19. 【請求項19】 紙の他方の表面と粘着剤層との間に、
    更に上記映写層と同一の構成を有するポリマー層が設け
    られている設けられている請求項18に記載の映写スク
    リーン用シート。
  20. 【請求項20】 上記インク受領層、ポリマー層又は紙
    の表面に、罫線及び/又は目盛りが設けられている請求
    項19に記載の映写スクリーン用シート。
  21. 【請求項21】 紙の一方の表面にインクによる画像の
    形成とその画像の消去が可能なポリマーからなるインク
    受領層が設けられてなる筆記ボード用及び映写スクリー
    ン用シートであり、該インク受領層の表面の光沢度が、
    1〜60の範囲にあり、かつその表面の水に対する接触
    角が50〜80度の範囲にあることを特徴とする筆記ボ
    ード用及び映写スクリーン用シート。
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