JPH10286757A - Cmp用研磨布の再生仕上治具 - Google Patents

Cmp用研磨布の再生仕上治具

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JPH10286757A
JPH10286757A JP10828597A JP10828597A JPH10286757A JP H10286757 A JPH10286757 A JP H10286757A JP 10828597 A JP10828597 A JP 10828597A JP 10828597 A JP10828597 A JP 10828597A JP H10286757 A JPH10286757 A JP H10286757A
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jig
polishing
cmp
polishing pad
sintered body
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JP10828597A
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English (en)
Inventor
Noboru Igarashi
昇 五十嵐
Takashi Morita
敬司 森田
Sachiyuki Nagasaka
幸行 永坂
Naoto Miyashita
直人 宮下
Yoshihiro Minami
良宏 南
Masayasu Abe
正泰 安部
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Coorstek KK
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Publication date
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  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CMP装置に使用しCMP研磨能の低下した
研磨布を、短時間でCMP研磨処理に最適な表面状態に
再生する。 【解決手段】 半導体製造プロセスのCMP工程の平坦
化処理に用いた使用済み研磨布をドレッシング後に仕上
処理するための再生仕上治具であって、純度が99.5
%以上、かさ密度が3.97g/cm3 以上の多結晶性
アルミナ焼結体からなり、該焼結体の少なくとも一表面
上に凸部及び/または凹部を複数有してなることを特徴
とするCMP用研磨布の再生仕上治具。このアルミナ焼
結体の任意断面での平均結晶径は10〜40μmである
ことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCMP(Chemical M
echanical Polishing )用研磨布の再生仕上治具に関
し、詳しくは半導体ウェーハ上に形成された膜を平坦化
するプロセスにおいて、CMP装置に使用する研磨布の
低下したCMP用研磨布の研磨能を、特に、短時間で、
かつ良好な表面状態に再生するCMP用研磨布の再生仕
上治具に関する。
【0002】
【従来の技術】ICやLSI等の半導体装置は、集積回
路を設計する設計工程、集積回路を形成するために用い
られる電子ビーム等を描画するためのマスク作成工程、
単結晶インゴットから所定の厚みのウェーハを形成する
ウェーハ製造工程、ウェーハに集積回路等の半導体素子
を形成するウェーハ処理工程、ウェーハを各半導体基板
に分離しパッケージングして半導体装置を形成する組立
工程及び検査工程等を経て形成される。従来、ウェーハ
処理工程においては、トレンチやコンタクトホール等の
溝部に金属、ポリシリコン、シリコン酸化膜(SiO
2 )等の任意の材料を埋め込んだ後に、その表面を平坦
化することが行われている。平坦化する方法としては、
エッチバックRIE(Reactive Ion Etching)法が従来
から知られている。エッチバックRIE方法は、エッチ
バックレジストの塗布等の工程が多くなること、ウェー
ハ表面にRIEダメージが生じ易いこと、良好な平坦化
が難しいこと、また真空系の装置を用いるため構造が複
雑であり、更に、危険なエッチングガスを使用する等か
ら様々な問題点が生じ易いことが指摘されている。特
に、半導体装置に形成される集積回路が高集積化、微細
化するにつれてパターンの縮小と同時に表面形状も複雑
になる。そのため従来の平坦化技術では十分対応するこ
とができなくなりつつあり、近年、エッチバックRIE
に代わり、CMP法が採用されるようになっている。
【0003】CMP法について、図6に示したCMP用
の研磨装置60の概略説明図に基づき説明する。図6に
おいて、台61上にベアリングを介して研磨盤受け62
が配置される。研磨盤受け62上には研磨盤63が取り
付けられ、研磨盤63上にはウェーハを研磨する研磨布
(研磨用バフとも呼ばれる)64が張付けられる。研磨
盤受け62及び研磨盤63には、中心部分に駆動シャフ
ト65が接続され、モータ(図示せず)により回転可能
となっている。ウェーハSWは、テンプレート66及び
吸着布67が配設された吸着盤68により減圧吸引され
て吸着される。研磨布64と対抗位置にある吸着盤68
は、駆動シャフト69に接続される。駆動シャフト69
は、ギア71及び72を介しモータ70により回転させ
られ、また、上下移動するシリンダ73に連動して上下
する駆動台74に固定される。上記のような構造のCM
P用研磨装置は、シリンダ73を上下移動させ、駆動台
74と共に、吸着盤68に固定されたウェーハSWが研
磨布64に押しつけられたり離れたりする。そしてウェ
ーハSW上のポリシリコン又は酸化膜をCMP研磨処理
する場合には、セリア(SeO)、シリカ(SiO2
等を研磨粒子としてアルカリ性の溶媒に混ぜたスラリー
研磨剤を研磨布上の加工点に注入しCMP研磨処理が行
われる。ポリシリコンは水酸化物イオンと反応してポリ
ッシングが促進されるため、例えばNaOH、KOH、
NH3 等でpH調整されたアルカリ性溶媒が用いられ
る。また、ウェーハSW上のタングステン、アルミニウ
ム、銅等の金属膜をCMP研磨処理する場合には、アル
ミナ(Al23 )等の研磨粒子を酸性の溶媒に混ぜた
スラリー研磨剤を研磨布上の加工点に注入し、CMP研
磨処理が行われる。このとき金属膜は、水素イオンと反
応しポリッシングが促進されるため、硝酸等でpH調整
された酸性溶媒が用いられる。尚、図示していないが、
ウェーハは研磨処理の間に別の駆動系によりX−Y方向
(水平方向)にも移動可能になっている。
【0004】上記図6に示す研磨処理装置を用いたCM
P法によるウェーハ表面の平坦化処理の一例を図7及び
図8を参照して説明する。図7及び図8において、シリ
コン等の半導体ウェーハSW上にCVD法等によりSi
34 膜M1を形成する(図7(a))。次に、パター
ニングを行ってSi34 膜M1及び半導体基板SWの
所定部分をエッチングし、そこに溝部Eを形成する(図
7(b))。Si34 膜M1上及び溝部E内に、Si
2 膜M2をCVD法により積層する(図8(a))。
続いて、上記CMP装置の吸着盤68に吸着させ、前記
スラリー研磨剤を用い研磨布64によりSiO2 膜M2
を研磨し、ストッパー膜となるSi34 膜M1の露出
を検出した段階でSiO2 膜M2の研磨処理を終了させ
る。これにより、溝部E内へのSiO2 膜M2の埋込み
が完了すると共に半導体ウェーハSW表面の平坦化が行
われる(図8(b))。このようなCMP法による半導
体ウェーハの平坦化処理では、半導体ウェーハを、同一
研磨布を用いてCMP研磨処理していくと、研磨処理枚
数が増加するに従い、研磨布の表面が硬化しCMP研磨
処理能力が低下し、良好な平坦化が行われなくなる。1
枚の研磨布で研磨処理できるウェーハは、ウェーハ24
枚を1ロットとして、通常、0.5〜1ロットである。
【0005】CMP装置に用いられる研磨布は、通常、
所定の発泡ポリウレタン等の発泡層とポリエステル基材
等からなる不織布繊維層との2重構造を有する瞬間弾性
の大きい素材で形成されており、CMP装置による研磨
処理においては、大きく固い異物を瞬間的に発泡層の空
孔に捕集し、更にポリエステル基材中に埋没させて、常
に、半導体ウェーハ表面を所定の圧力で研磨できるよう
になっている。この研磨布の研磨処理能力の低下は、長
期間の使用で表面発泡層の多孔質性が失われるものと推
定される。研磨理能力が低下した場合、一般に、研磨布
自体を交換したり、表面の研磨処理能力を回復させるド
レッシング処理が行われている。ドレッシング処理は、
従来から水洗とナイフエッジの掻き出しを併用する方法
やダイヤモンドやダイヤモンドコーティングしたセラミ
ックス等の極めて高硬度の材質素材の粒状物を配置した
ドレッサーを用いる方法で行われている。このドレッサ
ーを用いるドレッシング処理は、一種の目立て処理であ
り、通常、硬化し研磨処理能力の低下した研磨布表面を
所定厚さで研削して表面状態を回復再生するものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ドレッシング
処理後の研磨布は、表面が不均一にストレッチ状に毛羽
立ったような状態になり、膜を形成した半導体ウェーハ
を、ドレッシング後のそのままの研磨布を用いてCMP
研磨処理すると、処理された半導体ウェーハの表面がう
ねり、最終的に優れた特性を示す半導体素子が得られな
いことが多い。この原因は、ドレッシング処理により研
磨布の表面状態が荒れるためと推定されているが、特に
明確に解明されておらず、現時点では、ドレッシング処
理後の研磨布に対して、シリコン製のダミーウェーハを
用い、研磨処理とほぼ同様の処理を行い、得られる研磨
したウェーハ表面が良好になるまで大量に処理すること
で対処しているのが実状である。本発明は、上記したC
MP用研磨布の特にドレッシング処理後の現状に鑑み、
ドレッシング処理によるCMP用研磨布の表面荒れを、
従来から必須とされ、実際に採用されている大量のダミ
ーウェーハ処理を不要とし、研磨布表面状態を短時間で
半導体シリコンウェーハのCMP研磨処理に好適な表面
状態に回復再生させることを目的とする。また、それに
よりCMP処理工程における処理効率を向上させ、引い
ては半導体製造工程の生産効率を高めることを目的とす
る。発明者らは上記目的のため、ドレッシング直後の研
磨布の表面状態について詳細に観察し、ストレッチ状の
毛羽立った荒れた状態を確認すると共に、その荒れた状
態を短時間に調整する方法について鋭意検討した。その
結果、所定の高純度アルミナを用い所定形状に形成した
治具を用い、ドレッシング後の研磨布を研磨・仕上処理
することにより、従来のダミーウェーハの所要量の1/
100〜1/200の短時間で良好な表面状態が得られ
ることを見出し、本発明に到った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、半導体
製造プロセスのCMP工程の平坦化処理に用いた使用済
み研磨布をドレッシング後に仕上処理するための再生仕
上治具であって、純度が99.5%以上、かさ密度が
3.97g/cm3 以上の多結晶性アルミナ焼結体から
なり、該焼結体の少なくとも一表面上に凸部及び/また
は凹部を複数有してなることを特徴とするCMP用研磨
布の再生仕上治具が提供される。上記本発明のCMP用
研磨布の再生仕上治具において、アルミナ焼結体が任意
断面での平均結晶径10〜40μmであることが好まし
い。また、アルミナ焼結体が、ビッカース硬度16〜1
9GPaであること、曲げ強度250〜400MPaで
あることが好ましい。
【0008】また、本発明のCMP用研磨布の再生仕上
治具は、アルミナ燒結体の一表面が円形状に形成され、
前記凸部及び/または凹部が中心から所定径の円より外
周側に配置されることが好ましい。前記凸部及び/また
は凹部は、環状に配置されることが好ましい。更に、凸
部は上面に平坦面を有する柱状であり、前記円形状のア
ルミナ焼結体の中心と同心の複数円上に略等間隔で複数
配置されることが好ましく、また凸部はの高さが0.5
〜10mmであることが好ましく、更に、平坦面が、中
心線平均表面粗さRa(JISB 0601-1976 )
0.5〜1.6μmであることが好ましい。また、前記
同心の複数円の最内円の半径が、前記円形アルミナ焼結
体の半径の30%以上であることが好ましく、また同心
円上に複数配置される柱状凸部の平坦面は、一の同心円
上と他の同心円上で、2以上の異なる相当径を有するこ
とが好ましい。同心円の同一円上に複数配置され隣接す
る2つの柱状凸部中心点の作る中心角が各々10〜45
°となることが好ましく、同心円上に複数配置される柱
状凸部が、一の同心円と径方向で隣接する他の同心円上
の柱状凸部中心点が、前記中心角の1/2の位置である
ことが好ましい。柱状凸部の平坦面と柱状凸部側壁のな
す角度が85〜120°であることが好ましく、柱状凸
部のその高さ方向に垂直な断面形状が略円形であること
が好ましい。前記角度が90°であり、前記柱状凸部の
直径が2.5〜10mmであるが好ましい。前記凸部が
一体成形される、または、着脱自在に装着されてなるこ
とが好ましい。
【0009】更にまた、直径10〜100μmの略球形
の孔を多数有する発泡性研磨布を再生するCMP用研磨
布の再生仕上治具において、前記円形平坦面の直径が、
前記孔の直径の250〜10000倍であることが好ま
しい。また、本発明のCMP用研磨布の再生仕上治具に
おいて、凹部が、深さ1〜10mmの溝部であり、該溝
部が前記アルミナ焼結体の中央を中心とする同心の複数
円上に略等間隔で複数配置することができ、また、この
溝部が貫通孔とすることもできる。更に、前記凹部が、
幅3〜10mm、深さ1〜10mmの溝部であり、溝部
が前記所定径の同心円から外周縁にほぼ等間隔に放射状
に形成でき、また、前記凹部は幅1〜5mmのスリット
であり、外周部から中心方向に所定の角度でほぼ等間隔
で放射状に1〜10mm切込んで形成できる。
【0010】本発明のCMP用研磨布の再生仕上治具は
上記のように構成され、これを、研磨布表面をCMP研
磨処理と同様に回転させ擦るように、かつ極めて短時間
で接触処理することで、不純物による汚染もなく研磨布
表面状態をCMP研磨処理に最適な状態とすることがで
きる。従って、従来の大量のダミーウェーハを用いる表
面調整に比し、CMP処理工程の処理効率が著しく向上
する。本発明のCMP用研磨布の再生仕上治具が、ドレ
ッシング後の研磨布表面調整を短時間で行える理由は明
らかでないが、用いるアルミナ焼結体が高純度であるこ
とから接触による汚染がなく、また、所定の高密度で、
且つ、従来のドレッシング処理のダイヤモンド等の高硬
度粒子の尖鋭な先端部との接触と異なり、表面に形成す
る凹凸部の所定幅及び長さを有する縁部で接触させるこ
とから、研磨布表面の発泡ポリウレタンとの接触圧状態
が最適となるためと推定される。
【0011】また、本発明のCMP用研磨布の再生仕上
治具は、前記のダイヤモンド等のドレッサーで、使用済
み研磨布表面をドレッシング処理して研削した後に使用
され、ドレッシングによりスクラッチ状に毛羽立った研
磨布表面の毛羽立ちを、短く均一にすることができるた
めと推定される。一般に、ドレッシング直後の表面がス
クラッチ状に毛羽立っている研磨布を用いてCMP研磨
処理した場合は、スラリー研磨剤中の砥粒粒子が毛羽立
ち部分に捕捉され易く研磨剤を均一に分散させることが
難しい。本発明の再生仕上治具を用いて接触処理し、毛
羽立ちが短く均一に調整することにより、スラリーの分
散が均一となり、結果として、CMP研磨の均一性が向
上するものと推定される。更に、用いるアルミナ焼結体
の密度が、3.97g/cm3 以上に達していることか
ら、吸水性及び気孔が皆無であり、表面が完全に緻密質
である。このため、研磨布表面をCMP研磨処理と同様
に回転させ擦るように接触処理する際に、アルミナ焼結
体からの粒子の脱落がなく、また、要すれば供給される
研磨剤スラリーからの吸水もなく、その含有砥粒が侵入
し、その後の接触処理での研磨布表面のキズや汚染を防
ぎ、常に良好な同一状態で継続的に研磨布と接触させる
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明のCMP用研磨布の再生仕上治具に用いる
アルミナ焼結体は、純度が99.5%以上、かさ密度が
3.97g/cm3 以上である。このようなアルミナ焼
結体は、例えば、アルミナ(Al23 )99.9%以
上、シリカ(SiO2)100ppm未満、アルカリ金
属酸化物100ppm以下の原料粉末を複数の柱状凸部
を有する所定の形状に成形し、水素雰囲気または真空中
で1700℃以上で焼結し、または、HIP(ホットア
イソスタティックプレス:hot isostatic press)やホッ
トプレスにより加圧焼結し、多結晶アルミナ質にするこ
とにより得ることができる。更に、機械加工を行うこと
によって、複数の柱状凸部の上端平坦面の平坦性調整や
その他の寸法精度を調整することで、最終的形状の再生
仕上治具とすることができる。この再生仕上治具は、研
磨布表面にアルカリ性または酸性溶媒及び研磨粒子から
なるスラリー研磨剤を供給しながら行うCMP処理後、
上記スラリー研磨剤の供給を停止後、純水を供給しなが
らドレッシングを行った後に、更に純水を供給しながら
使用されるものであるが、上記強アルカリ性または強酸
性溶媒は、該再生仕上治具の使用までの間に、研磨布表
面から完全になくなるものではなく、その寿命の観点か
ら耐薬品性が必要であり、アルミナ焼結体の純度が9
9.5%以上であることが好ましい。また、この多結晶
アルミナは、任意断面における光学顕微鏡写真から、そ
の断面積(S)における結晶数(N)を定法により計測
して(写真上、結晶が切れている場合にはその程度にか
かわらず、1/2個として数える)、前記断面積Sを前
記結晶数Nにて割算する。前記割算した面積を結晶1個
の平均面積と考え、結晶の断面が円形とした場合の直径
を算出する。このようにしてS/Nにより算出した平均
結晶径が10〜40μmであることが好ましい。平均結
晶径が10〜40μmのアルミナ焼結体を用いて形成し
た再生仕上治具は、その表面粗さがドレッシング後の研
磨布のスクラッチ毛羽立ちを、使用回数には無関係に、
常に、好適な状態を保持して短い均一な毛羽立ちに調整
できる平滑度を有するものと推定される。この平均結晶
粒径が10μm未満であると、上記機械加工後及びドレ
ッシング時の焼結体表面が平滑になり過ぎ、一方、40
μmを超えると表面の平滑性が粗くなり、いずれもドレ
ッシング後のCMP用研磨布を好ましい均一な表面状態
に調整ができない。アルミナ焼結体が、アモルファスま
たは平均結晶粒径が10μm未満の微小結晶の集合体で
あると、再生仕上治具表面が著しく平滑となるため、ド
レッシング後の研磨布をCMP研磨処理に適切な表面状
態とできない。
【0013】また、本発明の多結晶のアルミナ焼結体
は、上記と同様に任意断面における光学顕微鏡での観察
において、ポアの存在が確認できず、かさ密度が3.9
7g/cm3 以上である。かさ密度が3.97g/cm
3 未満、例えば3.95g/cm3 でも光学顕微鏡でポ
アが確認され、ポア部分が研磨布との接触部分に存在し
た場合には、粒子の欠落を生じたり、ポア部分に研磨砥
粒が侵入するおそれがあり、ドレッシング後の研磨布に
対し、常に安定的な再生仕上をすることができないため
好ましくない。また、密度3.85g/cm3 の通常の
アルミナ焼結体では、その多結晶の結晶間等に多数のポ
アを有することから、吸水性があり研磨剤スラリーを次
の研磨布再生仕上処理時に持ち込むおそれがある。ま
た、研磨剤スラリーの砥粒が、そのポアに侵入し表面に
尖鋭端が形成され、研磨布表面をスクラッチ状に毛羽立
たせるおそれがある。更に、乾燥によりポア中に吸入さ
れ侵入したスラリーが凝集してダストとなり、研磨布を
汚染するおそれも生じる。更に、本発明のアルミナ焼結
体は、ビッカース硬度16〜19GPaで、密度3.8
5g/cm3 の通常アルミナに比し約20%以上高く、
また、曲げ強度250〜400MPaを有し、ドレッシ
ング後の研磨布の表面状態を、半導体ウェーハのCMP
研磨処理に好適な状態にすることができ、耐食性にも優
れ、密度3.85g/cm3 のアルミナを用いた場合に
比し、約1.5倍の耐久性を有するようになる。
【0014】次に、本発明のCMP用研磨布の再生仕上
治具の上記のアルミナ焼結体の表面に形成される凹凸部
について、図面を参照にしながら説明する。図1は、本
発明のCMP用研磨布の再生仕上治具の第1の実施例の
平面図(A)及びそのB−B線断面図(B)である。図
1において、再生仕上治具10は、上記したアルミナ焼
結体によりほぼ円板形状に形成される。このアルミナ焼
結円板体は、通常、厚さ約5〜15mmで、直径約15
0〜300mmに形成される。その上面には、アルミナ
焼結円板体11の中心Cと同心状に所定半径(r1 、r
2 、r3 、r4)の複数の同心円12、13、14、1
5を設定し、各同心円上に上面平坦の円柱状凸部16、
16・・が配置される。この凸部16、16・・・を配
置する同心円は、アルミナ焼結円板体の半径(R)の1
/2以上の半径(r1 )を有する同心円までを平板面と
して、それから外周縁側に設定することが好ましい。凸
部16が配置される同心円の半径rが円板体の半径Rの
1/2未満、即ち、中心部に凸部があると、円板体の中
心を軸にして回転させながらドレッシング後の研磨布と
接触処理する場合に、接触圧が均等にならないおそれが
あるためである。複数の同心円の設定半径は、特に、制
限されないが、通常、各隣接する同心円がそれぞれ等距
離となるようにする。設定する同心円数も、特に制限さ
れるものでない。
【0015】上記のように設定した同心円上の凸部16
の配置の形式は、特に限定されるものでない。例えば、
上記半径r1 の同心円までの平板面外周側において、全
くランダムに配置してもよいし、いずれの同心円におい
ても、隣接する凸部16、16の中心点がほぼ等間隔と
なるように配置してもよい。好ましくは、同心円の同一
円上に隣接して配置される2つの凸部中心点の作る中心
角θ1 が各々10〜45°となるようにする。また、中
心側の同心円上に配置される凸部中心点と、径方向で隣
接する他の同心円上の凸部中心点が作る中心角θ2 が、
上記中心角θ1の1/2、即ち、θ2 =θ1 /2となる
ように配置することが好ましい。これは、円板体の回転
に伴う多数の凸部による研磨布の再生仕上を、研磨布全
面に渡って均質に行うためである。
【0016】上記のように同心円上に配置する複数の凸
部16、16は、アルミナ焼結体の平板面より、例えば
半球状や半楕円球状で突出していてもよく、尖鋭部を有
さないものであれば特に制限されない。好ましくは、約
0.5〜10mmの高さで、上面相当直径が2.5〜1
0mmの柱状で、その上面に少なくとも約5mm2 の平
坦面を有し、ドレッシング後の研磨布との接触が所定の
長さの縁部でなされるものが好ましい。研磨布との接触
が尖鋭部でなされる場合は、前記したようにCMP研磨
処理に有効な短い均一な毛羽立ちの表面状態が得られな
いためであり、再生仕上接触による消耗が著しくなるお
それもある。また、特に上記高さは、上記凸部の作用を
確実にかつ長期にわたって可能せしめるために、重要な
ものである。凸部平坦面は、中心線平均表面粗さRa
(JISB 0601-1976 )0.5〜1.6μmにす
ることが好ましい。これは、特に、再生仕上処理の初期
段階における研磨布との良好の接触状態を与えるために
必要である。また、柱形状も特に制限されず、三角柱、
四角柱、円柱、多角形柱、錐台柱、逆錐台柱のいずれで
もよい。従って、柱形状の柱部分が垂直でも、角度を有
して傾斜してもよく、上面平坦面と柱部との角度が85
〜120°の範囲とするのが好ましい。この角度が85
°未満で下方に細くなると、ドレッシング後の被処理研
磨布の再生仕上が均一でなく面状態が荒れるためであ
る。一方、120°を超えると被処理研磨布との再生仕
上接触処理において、被処理研磨布凹部内にドレッサー
粒子が残存する場合や再生仕上処理時の研磨剤中の砥粒
が侵入した場合に、それら砥粒を除去できないおそれが
あり、良好な表面状態が得られない。
【0017】本発明のCMP用研磨布再生仕上治具の柱
状凸部は、通常、円柱状に形成する。形成も容易であ
り、仕上接触処理による表面状態も良好となるためであ
る。前記複数の同心円上に配置する上記凸部は、通常、
同一形状、同一径の平坦面の凸部を配置する。しかし、
いずれの同心円上においても同一形状としなくてもよ
く、例えば、一の同心円上と他の同心円上に配置する凸
部の形状及びその平坦面径が異なるように配置してもよ
い。この場合、外周側の同心円上に配置する凸部の平坦
面を、順次、大きくなるようにすることができる。ま
た、特に、再生仕上処理するドレッシング後の被処理研
磨布が、直径10〜100μmの略球形の孔を多数有す
る発泡性研磨パッドである場合は、柱状凸部の平坦面の
直径が、発泡性研磨パッドのその球形孔の直径の250
〜10000倍となるようにするのが好ましい。例え
ば、円柱状凸部でその平坦面の直径を2.5〜10mm
とすることが好ましい。上記凸部平坦面の直径が、パッ
ドの球形孔直径の250倍未満、例えば2.5mm未満
の平坦面の円柱であると、被再生仕上処理時にパッドに
引掻的傷を与えるおそれがあり、一方、10000倍を
超え、例えば10mmを超えるとパッド凹部内の砥粒等
の挟雑物を除去することができず、CMP研磨処理に好
適な表面状態を得ることができない。本発明の凸部は、
アルミナ焼結体を適宜加工して円板体と一体に形成され
ていてもよいし、螺合等所定の嵌合手段により着脱自在
に装着して形成してもよい。
【0018】図2は、本発明のCMP用研磨布の再生仕
上治具の第2の実施例の平面図(A)及びそのB−B線
断面図(B)である。図2において、再生仕上治具20
は、アルミナ円板体21の中心Cから所定径で平板面を
保持させることなく、中心Cと同心状にほぼ等間隔でそ
れぞれ半径r1 、r2 、r3 、r4 、r5 を有する複数
の同心円22、23、24、25、26を設定し、その
各同心円上に凸部とは逆に凹部27が配置される以外
は、図1と同様である。また、凹部の形状は、特に、制
限されるものでなく、図2のように円形でもよく、三角
形、四角形、多角形、異形、楕円形のいずれでもよい。
その深さはアルミナ焼結体21の厚さに応じて適宜選択
することができる。通常、その厚さの1/2以上で、
2.5〜10mmであり、また、図2のように貫通孔と
してもよい。凹部の大きさや同心円上の配置等は、上記
凸部の平坦面と同様に適宜選択することができる。
【0019】図3は、本発明のCMP用研磨布の再生仕
上治具の第3の実施例の平面図(A)及びそのB−B線
断面図(B)である。図3において、再生仕上治具30
は、アルミナ円板体31の中心Cから所定半径、通常、
アルミナ円板体31の半径Rの1/3以上の半径r1
同心円32内を平板面に保持させ、それより外周縁方向
に、中心Cから放射線上に深さ1〜5mmの複数の溝3
3を、ほぼ等間隔で配置する。放射線の角度θ1 は適宜
選択でき、通常、5〜15°である。また、中心の平板
面保持領域を逆に、放射状の溝部より深く研削して平坦
面としてもよい。また、上記溝部を底部まで切込んだス
リット状としてもよい。
【0020】図4は、本発明のCMP用研磨布の再生仕
上治具の第4の実施例の平面図(A)及びそのB−B線
断面図(B)である。図4において、再生仕上治具40
は、アルミナ円板体41の中心Cから所定径、通常、ア
ルミナ円板体41の半径Rの1/2以上の半径r1 の同
心円42を平板面を保持させ、それより外周縁方向に、
中心Cから放射線上に厚さ0.5〜3mmの複数の凸部
43を、ほぼ等間隔で配置する。放射線の角度θ1 は適
宜選択でき、通常、10〜45°である。また、中心の
平板面保持領域を逆に研削し平坦凹面としてもよい。
【0021】尚、本発明のCMP用研磨布の再生仕上治
具は、上述の再生仕上げのみならず、CMP処理を開始
する前の市販研磨布の初期表面仕上げにおいても、表面
状態の最適化及び所要時間の短縮化の観点から極めて有
効なものであった。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に説
明する。但し、本発明は下記実施例により制限されるも
のでない。 実施例1〜4及び比較例1 (CMP用研磨布再生仕上治具の調製)純度99.9
%、かさ密度3.99g/cm3 のアルミナ焼結体を用
い、厚さ7.5mm、直径φ220mm(半径R110
mm)の円板体に、前記図1〜4に示したように、表1
に示した半径(rmm)に設定された各同心円上に、そ
れぞれ表1に示した凸部または凹部を配置した再生仕上
治具を作製した。
【0023】(再生仕上装置)図5は、本発明のCMP
用再生仕上治具を使用するドレッシング後の研磨布を再
生仕上処理するための再生仕上装置の部分断面説明図で
あり、装置は前記図6に示した従来のCMP研磨装置を
適用することができる。図5において、ドレッシング後
の研磨布64を張り付ける研磨盤63は、前記図6に示
した従来のCMP研磨装置とほぼ同様に構成されてお
り、同一部材に同一符号を付して説明を省略する。ま
た、この再生仕上装置50には、ドレッシング処理を行
う器具を具備すると共に、研磨盤63上に張り付けられ
た研磨布64の上方に、再生仕上治具51が配置され
る。再生仕上治具51は、回転シャフト52にこれを支
持する吸着盤53を介して接続される。研磨盤63の上
方には、更に、弗酸等の研磨粒子を溶解させるドレッシ
ング液を研磨布に供給するパイプ54と、研磨布64に
純水を供給するパイプ55を備えている。また、再生仕
上装置50は、駆動シャフト65を囲むように外囲器5
6が設けられており、外囲器56の底部には、使用した
純水やドレッシング液等の廃液を排出する排出口57が
形成されている。また、再生仕治具の代わりに、ドレッ
サーを配置することができ、ドレッシング処理と再生仕
上処理を連続して行うことができる。なお、ドレッサー
は、金属基体の表面にダイヤモンド粒子をニッケル電着
により貼着した構造のものを用いた。
【0024】
【表1】
【0025】上記構造の再生仕上装置を用いて、ドレッ
シング及び再生仕上処理を行った。ドレッシング/再生
仕上処理プロセスは、次のような手順で行った。即ち、
図5の再生仕上装置50の吸着盤53にダイヤモンドド
レッサー吸着させ、研磨盤63に新品の発泡ポリウレタ
ン製研磨布64を貼りドレッシング後、吸着盤53にド
レッサーに替えて上記で作製した各再生仕上治具を吸着
させ、ドレッシング後の発泡ポリウレタン製研磨布を再
生仕上処理した。ドレッシング及び再生仕上処理は、い
ずれも吸着盤53に吸着させた再生仕上治具又はドレッ
サーを回転する研磨盤63上の研磨布64に押しつけて
行われた。研磨盤63の回転数は、20〜200rpm
の範囲で適宜調整し、加工圧は50〜500g/cm3
の範囲で調整し、約1分間処理した。また、このドレッ
シング時にはSiO2 の研磨粒子を含有するスラリー研
磨剤を研磨布64に供給した。
【0026】次いで、上記のように再生仕上処理により
表面状態を調整した各発泡ポリウレタン製研磨布を用
い、ポリシリコン膜を形成した8インチウェーハを各2
00枚ずつ前記図6と同様の従来のCMP装置でCMP
研磨処理した。その結果、各再生仕上治具で、それぞれ
研磨処理されたウェーハのうち、面内特性が良好な枚数
を表1に示した。上記結果から明らかなように、本発明
のCMP用研磨布再生仕上治具で、ドレッシング後の研
磨布を再生仕上処理してCMP研磨処理する場合は、殆
どのウェーハが優れた面内特性を有することが分かる。
一方、ドレッシング後、そのままウェーハをCMP研磨
処理した場合は、大量のウェーハが優れた面内特性を示
さず、良好になるまでダミーウェーハを要することが分
かる。また、上記実施例1の再生仕上治具を用いた場合
と、従来のダミーウェハを用いた場合での研磨布の良好
な表面状態が得られるまでの所要時間を測定したとこ
ろ、実施例1では従来の1/100〜1/200の時間
短縮化が確認された。
【0027】
【発明の効果】本発明のCMP用再生仕上治具は、所定
の高純度で高かさ密度のアルミナ焼結体の表面に所定に
凹凸部を形成したものであり、CMP研磨処理に用いた
使用済みの研磨布をドレッシングした後に、ドレッサー
と同様に用いてドレッシング後の研磨布表面を処理する
ことにより、研磨布の表面状態をCMP研磨処理に最適
なものに再生することができる。従って、本発明のCM
P用再生仕上治具で再生仕上処理したCMP用研磨布を
用いて、シリコンウェーハをCMP研磨処理した場合
は、従来の処理に要するダミーウェーハを不要とするこ
とができ、また、所要時間を大幅に短縮化でき、ひいて
は、CMP研磨処理効率が著しく向上する。また、それ
により半導体製造工程の生産性の向上も顕著となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCMP用研磨布の再生仕上治具の第1
の実施例の平面図(A)及びそのB−B線断面図(B)
【図2】図2は、本発明のCMP用研磨布の再生仕上治
具の第2の実施例の平面図(A)及びそのB−B線断面
図(B)
【図3】本発明のCMP用研磨布の再生仕上治具の第3
の実施例の平面図(A)及びそのB−B線断面図(B)
【図4】本発明のCMP用研磨布の再生仕上治具の第4
の実施例の平面図(A)及びそのB−B線断面図(B)
【図5】本発明の実施例で用いた再生仕上装置の部分断
面説明図
【図6】CMP用の研磨装置の概略説明図
【符号の説明】
SW 半導体ウェーハ 10、20、30、40 CMP用研磨布再生仕上治具 11、21、31、41 アルミナ焼結円板体 12、13、14、22、23、24、25、26、3
2、42 同心円 15 円柱凸部 27 円形貫通孔 33 放射状溝 43 放射状凸部 50 再生仕上装置 51 再生仕上治具 52、65、69 回転軸 53、68 吸着盤 60 CMP用の研磨装置 63 研磨盤 64 研磨布
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCMP用研磨布の再生仕上治具の第1
の実施例の平面図(A)及びそのB−B線断面図(B)
【図2】図2は、本発明のCMP用研磨布の再生仕上治
具の第2の実施例の平面図(A)及びそのB−B線断面
図(B)
【図3】本発明のCMP用研磨布の再生仕上治具の第3
の実施例の平面図(A)及びそのB−B線断面図(B)
【図4】本発明のCMP用研磨布の再生仕上治具の第4
の実施例の平面図(A)及びそのB−B線断面図(B)
【図5】本発明の実施例で用いた再生仕上装置の部分断
面説明図
【図6】CMP用の研磨装置の概略説明図
【図7】図6に示された研磨処理装置を用いたCMP法
によるウェーハ表面の平坦化処理の一例を説明するため
の図
【図8】図6に示された研磨処理装置を用いたCMP法
によるウェーハ表面の平坦化処理の一例を説明するため
の図
【符号の説明】 SW 半導体ウェーハ 10、20、30、40 CMP用研磨布再生仕上治具 11、21、31、41 アルミナ焼結円板体 12、13、14、22、23、24、25、26、3
2、42 同心円 15 円柱凸部 27 円形貫通孔 33 放射状溝 43 放射状凸部 50 再生仕上装置 51 再生仕上治具 52、65、69 回転軸 53、68 吸着盤 60 CMP用の研磨装置 63 研磨盤 64 研磨布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永坂 幸行 千葉県東金市小沼田字戌開1573−8 東芝 セラミックス株式会社東金工場内 (72)発明者 宮下 直人 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝多摩川工場内 (72)発明者 南 良宏 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝多摩川工場内 (72)発明者 安部 正泰 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝多摩川工場内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体製造プロセスのCMP工程の平坦
    化処理に用いた使用済み研磨布をドレッシング後に仕上
    処理するための再生仕上治具であって、純度が99.5
    %以上、かさ密度が3.97g/cm3 以上の多結晶性
    アルミナ焼結体からなり、該焼結体の少なくとも一表面
    上に凸部及び/または凹部を複数有してなることを特徴
    とするCMP用研磨布の再生仕上治具。
  2. 【請求項2】 前記アルミナ焼結体が、任意断面での平
    均結晶径10〜40μmである請求項1記載のCMP用
    研磨布の再生仕上治具。
  3. 【請求項3】 前記アルミナ焼結体が、ビッカース硬度
    16〜19GPaである請求項1または2記載のCMP
    用研磨布の再生仕上治具。
  4. 【請求項4】 前記アルミナ焼結体が、曲げ強度250
    〜400MPaである請求項1〜3のいずれか記載のC
    MP用研磨布の再生仕上治具。
  5. 【請求項5】 前記アルミナ焼結体の一表面が円形状に
    形成され、前記凸部及び/または凹部が中心から所定径
    の円より外周側に配置される請求項1〜4のいずれか記
    載のCMP用研磨布の再生仕上治具。
  6. 【請求項6】 前記凸部及び/または凹部が、環状に配
    置されている請求項5記載のCMP用研磨布の再生仕上
    治具。
  7. 【請求項7】 前記凸部は、上面に平坦面を有する柱状
    であり、前記アルミナ焼結体の中心と同心の複数円上に
    略等間隔で複数配置される請求項1〜6のいずれか記載
    のCMP用研磨布の再生仕上治具。
  8. 【請求項8】 前記柱状凸部の高さが0.5〜10mm
    であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか記載の
    CMP用研磨布の再生仕上治具。
  9. 【請求項9】 前記平坦面が、中心線平均表面粗さRa
    (JISB 0601-1976 )0.5〜1.6μmであ
    る請求項7または8記載のCMP用研磨布の再生仕上治
    具。
  10. 【請求項10】 前記同心の複数円の最内円の半径が、
    前記円形アルミナ焼結体の半径の30%以上である請求
    項7〜9のいずれか記載のCMP用研磨布の再生仕上治
    具。
  11. 【請求項11】 前記同心円上に複数配置される柱状凸
    部の平坦面が、一の同心円上と他の同心円上で、2以上
    の異なる相当径を有する請求項7〜10のいずれか記載
    のCMP用研磨布の再生仕上治具。
  12. 【請求項12】 前記同心円の同一円上に複数配置され
    隣接する2つの柱状凸部中心点の作る中心角が各々10
    〜45°となる請求項7〜11のいずれか記載のCMP
    用研磨布の再生仕上治具。
  13. 【請求項13】 前記同心円上に複数配置される柱状凸
    部が、一の同心円と径方向で隣接する他の同心円上の柱
    状凸部中心点が、前記中心角の1/2の位置である請求
    項12記載のCMP用研磨布の再生仕上治具。
  14. 【請求項14】 前記柱状凸部の平坦面と柱状凸部側壁
    のなす角度が85〜120°である請求項7〜13のい
    ずれか記載のCMP用研磨布の再生仕上治具。
  15. 【請求項15】 前記柱状凸部のその高さ方向に垂直な
    断面形状が略円形である請求項7〜14のいずれか記載
    のCMP用研磨布の再生仕上治具。
  16. 【請求項16】 前記角度が90°であり、前記柱状凸
    部の直径が2.5〜10mmである請求項15記載のC
    MP研磨布の再生仕上治具。
  17. 【請求項17】 前記凸部が一体成形される請求項7〜
    16のいずれか記載のCMP用研磨布の再生仕上治具。
  18. 【請求項18】 前記凸部が着脱自在に装着されてなる
    請求項7〜17のいずれか記載のCMP用研磨布の再生
    仕上治具。
  19. 【請求項19】 前記直径10〜100μmの略球形の
    孔を多数有する発泡性研磨布を再生するCMP用研磨布
    の再生仕上治具において、前記円形平坦面の直径が、前
    記孔の直径の250〜10000倍である請求項1〜1
    8のいずれか記載のCMP用研磨布の再生仕上治具。
  20. 【請求項20】 前記凹部が、深さ1〜10mmの溝部
    であり、該溝部が前記アルミナ焼結体の中央を中心とす
    る同心の複数円上に略等間隔で複数配置される請求項1
    〜5のいずれか記載のCMP用研磨布の再生仕上治具。
  21. 【請求項21】 前記溝部が貫通孔である請求項20記
    載のCMP用研磨布の再生仕上治具。
  22. 【請求項22】 前記凹部が、幅3〜10mm、深さ1
    〜10mmの溝部であり、該溝部が前記所定径の同心円
    から外周縁にほぼ等間隔に放射状に形成される請求項1
    〜5のいずれか記載のCMP用研磨布の再生仕上治具。
  23. 【請求項23】 前記凹部が、幅1〜5mmのスリット
    であり、外周部から中心方向に所定の角度でほぼ等間隔
    で放射状に1〜10mm切込んで形成される請求項1〜
    6のいずれか記載のCMP用研磨布の再生仕上治具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000198072A (ja) * 1999-01-08 2000-07-18 Mitsubishi Materials Corp 砥 石
US6419574B1 (en) 1999-09-01 2002-07-16 Mitsubishi Materials Corporation Abrasive tool with metal binder phase
US6867138B2 (en) 1999-09-08 2005-03-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of chemical/mechanical polishing of the surface of semiconductor device
CN106078516A (zh) * 2016-06-21 2016-11-09 大连理工大学 一种新型cmp抛光垫修整器

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