JPH10286224A - 結紮処置用内視鏡 - Google Patents
結紮処置用内視鏡Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】茎部のないポリープや平坦な腫瘍部分等を、一
本の処置具挿通チャンネルだけを用いて確実かつ安全に
結紮することができる結紮処置用内視鏡を提供するこ
と。 【解決手段】少なくとも処置具挿通チャンネル２の出口
と吸引口とが開口する内視鏡の先端１部分を囲んで設け
られた先端フード３と、ループ部１２が上記先端フード
３の先端の縁部に沿って係脱自在に係止された縮径自在
な結紮用ループワイヤ１０と、先端部分が上記結紮用ル
ープワイヤ１０に対して係脱自在に設けられて上記処置
具挿通チャンネル２に挿通され、上記結紮用ループワイ
ヤ１０を縮径させて上記結紮用ループワイヤ１０と分離
される結紮操作具２０とを設けた。
本の処置具挿通チャンネルだけを用いて確実かつ安全に
結紮することができる結紮処置用内視鏡を提供するこ
と。 【解決手段】少なくとも処置具挿通チャンネル２の出口
と吸引口とが開口する内視鏡の先端１部分を囲んで設け
られた先端フード３と、ループ部１２が上記先端フード
３の先端の縁部に沿って係脱自在に係止された縮径自在
な結紮用ループワイヤ１０と、先端部分が上記結紮用ル
ープワイヤ１０に対して係脱自在に設けられて上記処置
具挿通チャンネル２に挿通され、上記結紮用ループワイ
ヤ１０を縮径させて上記結紮用ループワイヤ１０と分離
される結紮操作具２０とを設けた。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、体内の病変部な
どを結紮処置するために用いられる結紮処置用内視鏡に
関する。
どを結紮処置するために用いられる結紮処置用内視鏡に
関する。
【０００２】
【従来の技術】茎部を有するポリープ等に比べて結紮す
るのが難しい茎部のないポリープや平坦な腫瘍部分等を
結紮処置する場合、二本の処置具挿通チャンネルを有す
る内視鏡を用いれば、一方の処置具挿通チャンネルに通
した把持鉗子等で患部を引っ張り上げておき、他方の処
置具挿通チャンネルに通した結紮具によって比較的確実
に結紮処置を行うことができる。
るのが難しい茎部のないポリープや平坦な腫瘍部分等を
結紮処置する場合、二本の処置具挿通チャンネルを有す
る内視鏡を用いれば、一方の処置具挿通チャンネルに通
した把持鉗子等で患部を引っ張り上げておき、他方の処
置具挿通チャンネルに通した結紮具によって比較的確実
に結紮処置を行うことができる。
【０００３】しかし、処置具挿通チャンネルを二つ設け
ると内視鏡の径が非常に太くなって患者に与える苦痛が
大きくなるので、なるべく一本の処置具挿通チャンネル
だけで処置を行えることが望ましい。
ると内視鏡の径が非常に太くなって患者に与える苦痛が
大きくなるので、なるべく一本の処置具挿通チャンネル
だけで処置を行えることが望ましい。
【０００４】そこで従来は、内視鏡の先端フード内に患
部の粘膜を吸引により引き込んでおいてから、先端フー
ドの内側又は外側に出口が設けられた処置具挿通チャン
ネルに通した結紮具を用いて、患部の根元部分を結紮す
るようにしていた（例えば、特開平８−１３１３９７
号）。
部の粘膜を吸引により引き込んでおいてから、先端フー
ドの内側又は外側に出口が設けられた処置具挿通チャン
ネルに通した結紮具を用いて、患部の根元部分を結紮す
るようにしていた（例えば、特開平８−１３１３９７
号）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図１９に示さ
れるように、処置具挿通チャンネルの出口９１ａが先端
フード９２の内側に設けられたものでは、結紮具のルー
プ９３部分を先端フード９２の先端部分まで押し出す動
作が、フード９２内に引き込まれた患部１００によって
邪魔されるので、患部１００の根元部分を狙い通りに結
紮するのが困難である。
れるように、処置具挿通チャンネルの出口９１ａが先端
フード９２の内側に設けられたものでは、結紮具のルー
プ９３部分を先端フード９２の先端部分まで押し出す動
作が、フード９２内に引き込まれた患部１００によって
邪魔されるので、患部１００の根元部分を狙い通りに結
紮するのが困難である。
【０００６】また、図２０に示されるように、処置具挿
通チャンネル９１の出口９１ａが先端フード９２の外側
に設けられたものでは、処置具挿通チャンネル９１が先
端フード９２から飛び出た形になるので、内視鏡の挿入
性が非常に悪くなって、内視鏡が患者の体腔内粘膜を傷
つける恐れがある。
通チャンネル９１の出口９１ａが先端フード９２の外側
に設けられたものでは、処置具挿通チャンネル９１が先
端フード９２から飛び出た形になるので、内視鏡の挿入
性が非常に悪くなって、内視鏡が患者の体腔内粘膜を傷
つける恐れがある。
【０００７】そこで本発明は、茎部のないポリープや平
坦な腫瘍部分等を、一本の処置具挿通チャンネルだけを
用いて確実かつ安全に結紮することができる結紮処置用
内視鏡を提供することを目的とする。
坦な腫瘍部分等を、一本の処置具挿通チャンネルだけを
用いて確実かつ安全に結紮することができる結紮処置用
内視鏡を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の結紮処置用内視鏡は、少なくとも処置具挿
通チャンネルの出口と吸引口とが開口する内視鏡の先端
部分を囲んで設けられた先端フードと、ループ部が上記
先端フードの先端の縁部に沿って係脱自在に係止された
縮径自在な結紮用ループワイヤと、先端部分が上記結紮
用ループワイヤに対して係脱自在に設けられて上記処置
具挿通チャンネルに挿通され、上記結紮用ループワイヤ
を縮径させて上記結紮用ループワイヤと分離される結紮
操作具とを設けたことを特徴とする。
め、本発明の結紮処置用内視鏡は、少なくとも処置具挿
通チャンネルの出口と吸引口とが開口する内視鏡の先端
部分を囲んで設けられた先端フードと、ループ部が上記
先端フードの先端の縁部に沿って係脱自在に係止された
縮径自在な結紮用ループワイヤと、先端部分が上記結紮
用ループワイヤに対して係脱自在に設けられて上記処置
具挿通チャンネルに挿通され、上記結紮用ループワイヤ
を縮径させて上記結紮用ループワイヤと分離される結紮
操作具とを設けたことを特徴とする。
【０００９】なお、上記処置具挿通チャンネルの出口と
上記吸引口とが兼用されていてもよい。また、上記結紮
用ループワイヤのループ部分が、上記先端フードの先端
外周面に形成された円周溝に係脱自在に係合してもよ
く、その場合、上記先端フードの先端部分に、上記結紮
用ループワイヤの端部を上記先端フード内に案内するた
めの案内溝が形成されていてもよい。
上記吸引口とが兼用されていてもよい。また、上記結紮
用ループワイヤのループ部分が、上記先端フードの先端
外周面に形成された円周溝に係脱自在に係合してもよ
く、その場合、上記先端フードの先端部分に、上記結紮
用ループワイヤの端部を上記先端フード内に案内するた
めの案内溝が形成されていてもよい。
【００１０】また、上記結紮用ループワイヤのループ部
分が、上記先端フードの先端部分に貼着された粘着テー
プによって上記先端フードに係止されるようになってい
てもよい。
分が、上記先端フードの先端部分に貼着された粘着テー
プによって上記先端フードに係止されるようになってい
てもよい。
【００１１】或いは、上記結紮用ループワイヤのループ
部分を上記先端フードの先端部分との間に軽く挟み付け
て係止するためのループワイヤ係止補助部材が設けられ
ていてもよい。
部分を上記先端フードの先端部分との間に軽く挟み付け
て係止するためのループワイヤ係止補助部材が設けられ
ていてもよい。
【００１２】また、上記結紮用ループワイヤのループ
が、ワイヤ部材の一端側に形成された通し孔にそのワイ
ヤの中間部分を通して形成されていてもよい。そして、
上記結紮操作具が、上記内視鏡の処置具挿通チャンネル
内に挿脱されるシースとその中に挿通された操作ワイヤ
とを有しており、その操作ワイヤの先端が上記結紮用ル
ープワイヤの自由端に係脱自在に連結され、上記シース
の先端面が上記結紮用ループワイヤの締め付け部に当接
するようになっていてもよい。
が、ワイヤ部材の一端側に形成された通し孔にそのワイ
ヤの中間部分を通して形成されていてもよい。そして、
上記結紮操作具が、上記内視鏡の処置具挿通チャンネル
内に挿脱されるシースとその中に挿通された操作ワイヤ
とを有しており、その操作ワイヤの先端が上記結紮用ル
ープワイヤの自由端に係脱自在に連結され、上記シース
の先端面が上記結紮用ループワイヤの締め付け部に当接
するようになっていてもよい。
【００１３】また、上記結紮用ループワイヤの自由端部
分に瘤が形成され、上記操作ワイヤの先端部分には上記
瘤が通る大きさのループが形成されていてもよい。ま
た、上記先端フードが上記内視鏡の先端部に対して着脱
自在であってもよく、上記先端フードが透明であっても
よい。
分に瘤が形成され、上記操作ワイヤの先端部分には上記
瘤が通る大きさのループが形成されていてもよい。ま
た、上記先端フードが上記内視鏡の先端部に対して着脱
自在であってもよく、上記先端フードが透明であっても
よい。
【００１４】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図１は、本発明の第１の実施の形態の結
紮処置用内視鏡の先端部分を示している。１は、内視鏡
の挿入部先端であり、その先端面には図２に示されるよ
うに、観察窓６、照明窓７及び処置具挿通チャンネル２
の出口開口などが配置されている。
態を説明する。図１は、本発明の第１の実施の形態の結
紮処置用内視鏡の先端部分を示している。１は、内視鏡
の挿入部先端であり、その先端面には図２に示されるよ
うに、観察窓６、照明窓７及び処置具挿通チャンネル２
の出口開口などが配置されている。
【００１５】図１に戻って、３は、筒状に形成された先
端フードであり、その後端部側の部分に内視鏡挿入部先
端１が圧入され、先端フード３が内視鏡挿入部先端１に
対して着脱自在に取り付けられている。
端フードであり、その後端部側の部分に内視鏡挿入部先
端１が圧入され、先端フード３が内視鏡挿入部先端１に
対して着脱自在に取り付けられている。
【００１６】先端フード３は、内視鏡挿入部先端１の先
端面から前方に突出した状態に取り付けられていて、観
察窓６、照明窓７及び処置具挿通チャンネル２の出口開
口などが先端フード３の内側に位置するようになってい
る。なお、処置具挿通チャンネル２は、吸引チャンネル
も兼用している。
端面から前方に突出した状態に取り付けられていて、観
察窓６、照明窓７及び処置具挿通チャンネル２の出口開
口などが先端フード３の内側に位置するようになってい
る。なお、処置具挿通チャンネル２は、吸引チャンネル
も兼用している。
【００１７】先端フード３は、透明な部材によって形成
されている。したがって、先端フード３の内側に位置す
る観察窓６から、先端フード３を通して広い範囲の領域
を観察することができる。
されている。したがって、先端フード３の内側に位置す
る観察窓６から、先端フード３を通して広い範囲の領域
を観察することができる。
【００１８】先端フード３の先端の外周部分には、図３
にも示されるように、後述する結紮用ループワイヤ１０
のループ部１２を嵌め込むための円周溝４が、全周に形
成されている。
にも示されるように、後述する結紮用ループワイヤ１０
のループ部１２を嵌め込むための円周溝４が、全周に形
成されている。
【００１９】ただし、円周溝４からループ部１２が外れ
易いようにするために、円周溝４の先端側（図において
左側）の土手部分４ａは低く形成されている。５は、先
端フード３の円周溝４に嵌め込まれた結紮用ループワイ
ヤ１０の端部を先端フード３内に引き込むための案内溝
である。
易いようにするために、円周溝４の先端側（図において
左側）の土手部分４ａは低く形成されている。５は、先
端フード３の円周溝４に嵌め込まれた結紮用ループワイ
ヤ１０の端部を先端フード３内に引き込むための案内溝
である。
【００２０】図２に示されるように、案内溝５の近傍で
は円周溝４の先端側の土手部分４ａが切除されていて、
円周溝４からループ部１２が外れ易いようになってい
る。
は円周溝４の先端側の土手部分４ａが切除されていて、
円周溝４からループ部１２が外れ易いようになってい
る。
【００２１】図４は、結紮用ループワイヤ１０を示して
いる。この結紮用ループワイヤ１０は、例えばナイロン
糸などのように引っ張り力に対して強くて柔軟な材料に
よって形成されている。ただし、その他各種の材質の材
料を用いることができる。
いる。この結紮用ループワイヤ１０は、例えばナイロン
糸などのように引っ張り力に対して強くて柔軟な材料に
よって形成されている。ただし、その他各種の材質の材
料を用いることができる。
【００２２】結紮用ループワイヤ１０の一端部側は、コ
イル状に複数回巻かれていて、その内側にワイヤの途中
の部分を通すための通し孔１１が形成されている。そし
て他端側には、結び目によって瘤部１３が形成されてい
る。
イル状に複数回巻かれていて、その内側にワイヤの途中
の部分を通すための通し孔１１が形成されている。そし
て他端側には、結び目によって瘤部１３が形成されてい
る。
【００２３】１４は、ワイヤが緩く通る孔が中央部に形
成された円盤状の締め部材であり、通し孔形成部１１か
ら引き出されたワイヤの途中の部分がその孔内に通され
ている。
成された円盤状の締め部材であり、通し孔形成部１１か
ら引き出されたワイヤの途中の部分がその孔内に通され
ている。
【００２４】したがって、瘤部１３部分を固定して締め
部材１４で通し孔形成部１１をループ部１２側へ押せ
ば、ループ部１２の径が小さくなって、結紮を行うこと
ができる。なお、通し孔形成部１１部分の太さが大きい
場合には、締め部材１４を省略して、通し孔形成部１１
を直接押すようにしてもよい。
部材１４で通し孔形成部１１をループ部１２側へ押せ
ば、ループ部１２の径が小さくなって、結紮を行うこと
ができる。なお、通し孔形成部１１部分の太さが大きい
場合には、締め部材１４を省略して、通し孔形成部１１
を直接押すようにしてもよい。
【００２５】図１に戻って、２０は、結紮用ループワイ
ヤ１０による結紮操作を行うための結紮操作具であり、
図１には、その先端部分が示されている。結紮操作具２
０は、処置具挿通チャンネル２内に挿通自在な可撓性チ
ューブからなるシース２１と、その内部に軸線方向に進
退自在に挿通配置された操作ワイヤ２２とを有してい
る。
ヤ１０による結紮操作を行うための結紮操作具であり、
図１には、その先端部分が示されている。結紮操作具２
０は、処置具挿通チャンネル２内に挿通自在な可撓性チ
ューブからなるシース２１と、その内部に軸線方向に進
退自在に挿通配置された操作ワイヤ２２とを有してい
る。
【００２６】操作ワイヤ２２の先端部分は曲げ戻されて
止め管２４によってワイヤの途中に固定されており、そ
れによって結紮用ループワイヤ１０の瘤部１３と係脱自
在な大きさの環状部２３が形成されている。
止め管２４によってワイヤの途中に固定されており、そ
れによって結紮用ループワイヤ１０の瘤部１３と係脱自
在な大きさの環状部２３が形成されている。
【００２７】図５は、結紮操作具２０の全体構成を示し
ている。シース２１の基端部には操作部２５が連結され
ており、そこにスライド自在に取り付けられたスライド
ハンドル２５ａを矢印Ａ方向にスライド操作することに
よって、操作ワイヤ２２がシース２１内で軸線方向に進
退し、先端環状部２３が矢印Ｂで示されるようにシース
２１の先端から出入りする。
ている。シース２１の基端部には操作部２５が連結され
ており、そこにスライド自在に取り付けられたスライド
ハンドル２５ａを矢印Ａ方向にスライド操作することに
よって、操作ワイヤ２２がシース２１内で軸線方向に進
退し、先端環状部２３が矢印Ｂで示されるようにシース
２１の先端から出入りする。
【００２８】図６ないし図８は、上述のように構成され
た実施の形態の結紮処置用内視鏡の使用例を示してお
り、先端フード３の先端を体腔内粘膜表面の平らな患部
に押しつけて処置具挿通チャンネル２を介して吸引をす
ることにより、図６に示されるように、患部１００が先
端フード３内に吸い込まれて盛り上がる。
た実施の形態の結紮処置用内視鏡の使用例を示してお
り、先端フード３の先端を体腔内粘膜表面の平らな患部
に押しつけて処置具挿通チャンネル２を介して吸引をす
ることにより、図６に示されるように、患部１００が先
端フード３内に吸い込まれて盛り上がる。
【００２９】そこで、図７に示されるように、操作ワイ
ヤ２２を手元側に引きつけながら、シース２１を前方に
押し出して締め部材１４を先側に押すと、結紮用ループ
ワイヤ１０のループ部１２が、縮径して先端フード３の
円周溝４から外れて患部１００の根元部分を締めつける
状態になる。
ヤ２２を手元側に引きつけながら、シース２１を前方に
押し出して締め部材１４を先側に押すと、結紮用ループ
ワイヤ１０のループ部１２が、縮径して先端フード３の
円周溝４から外れて患部１００の根元部分を締めつける
状態になる。
【００３０】そのようにして、患部１００の根元部分を
結紮用ループワイヤ１０でしっかり結紮したら、シース
２１を手元側に引き戻して操作ワイヤ２２を先側に押し
出し、図８に示されるように、結紮用ループワイヤ１０
の瘤部１３から操作ワイヤ２２の先端環状部２３を外し
て結紮処置が完了する。
結紮用ループワイヤ１０でしっかり結紮したら、シース
２１を手元側に引き戻して操作ワイヤ２２を先側に押し
出し、図８に示されるように、結紮用ループワイヤ１０
の瘤部１３から操作ワイヤ２２の先端環状部２３を外し
て結紮処置が完了する。
【００３１】なお、先端フード３を柔軟性のある材料で
形成しておけば、結紮用ループワイヤ１０のループ部１
２を縮径させる際に、図９に示されるように、先端フー
ド３が変形をして円周溝４から容易に外れるので、結紮
動作をよりスムーズに行うことができる。
形成しておけば、結紮用ループワイヤ１０のループ部１
２を縮径させる際に、図９に示されるように、先端フー
ド３が変形をして円周溝４から容易に外れるので、結紮
動作をよりスムーズに行うことができる。
【００３２】図１０は、本発明の第２の実施の形態を示
しており、先端フード３の先端部分に貼着した粘着テー
プ３１によって、先端フード３の先端面にループ部１２
を係止したものである。その状態からループ部１２を縮
径させれば、先端フード３から粘着テープ３１が部分的
に剥がれて、ループ部１２が先端フード３から離脱す
る。
しており、先端フード３の先端部分に貼着した粘着テー
プ３１によって、先端フード３の先端面にループ部１２
を係止したものである。その状態からループ部１２を縮
径させれば、先端フード３から粘着テープ３１が部分的
に剥がれて、ループ部１２が先端フード３から離脱す
る。
【００３３】図１１は、本発明の第３の実施の形態を示
しており、弾力性のある部材からなる短筒状のループワ
イヤ係止補助部材３２を先端フード３の先端に取り付け
て、先端フード３の先端面との間にループ部１２を挟み
込むように係止したものである。
しており、弾力性のある部材からなる短筒状のループワ
イヤ係止補助部材３２を先端フード３の先端に取り付け
て、先端フード３の先端面との間にループ部１２を挟み
込むように係止したものである。
【００３４】ループワイヤ係止補助部材３２は、先端フ
ード３の先端外周面に嵌合して先側に少し突出してお
り、係合し合う凸部と凹部とからなるクリック部３３に
よって、先端フード３に対して係脱自在に固定されてい
る。
ード３の先端外周面に嵌合して先側に少し突出してお
り、係合し合う凸部と凹部とからなるクリック部３３に
よって、先端フード３に対して係脱自在に固定されてい
る。
【００３５】ループ部１２が挟まれている先端フード３
の先端面とループワイヤ係止補助部材３２との間の隙間
は、ループ部１２を確実に係止できるように内面側が少
し狭くなっているが、少し強い力でループ部１２を縮径
させれば、その隙間部分を通ってループ部１２が係止部
から内方に離脱する。
の先端面とループワイヤ係止補助部材３２との間の隙間
は、ループ部１２を確実に係止できるように内面側が少
し狭くなっているが、少し強い力でループ部１２を縮径
させれば、その隙間部分を通ってループ部１２が係止部
から内方に離脱する。
【００３６】このように、結紮用ループワイヤ１０のル
ープ部１２は、先端フード３の先端部分に係脱自在に係
止できればよいので、第１の実施の形態の円周溝４によ
る係止に代えて、各種の係止手段を用いることができ
る。
ープ部１２は、先端フード３の先端部分に係脱自在に係
止できればよいので、第１の実施の形態の円周溝４によ
る係止に代えて、各種の係止手段を用いることができ
る。
【００３７】また結紮用ループワイヤ１０も、第１の実
施の形態の構成に限定されるものではなく、例えば図１
２に示されるように、全体を一つのループ状に形成し
て、締め部材１４をスライドさせることによりループが
縮径する構造など、各種の構造をとることができる。
施の形態の構成に限定されるものではなく、例えば図１
２に示されるように、全体を一つのループ状に形成し
て、締め部材１４をスライドさせることによりループが
縮径する構造など、各種の構造をとることができる。
【００３８】また本発明の臨床応用として、高周波切開
具で茎部のないポリープや平らな患部等を切除する際
に、本発明の結紮処置用内視鏡を補助的に用いることに
より、安全かつ確実に切除を行うことができる。
具で茎部のないポリープや平らな患部等を切除する際
に、本発明の結紮処置用内視鏡を補助的に用いることに
より、安全かつ確実に切除を行うことができる。
【００３９】図１３ないし図１８はその処置の状態を示
しており、まず図１３に示されるような平らな患部１０
１に対して、図１４に示されるように、内視鏡の処置具
挿通チャンネルを介して注射具５１で粘膜下注射を行
い、人工的にポリープ１０２を作る。
しており、まず図１３に示されるような平らな患部１０
１に対して、図１４に示されるように、内視鏡の処置具
挿通チャンネルを介して注射具５１で粘膜下注射を行
い、人工的にポリープ１０２を作る。
【００４０】そして、図１５に示されるように、本発明
の結紮処置用内視鏡の先端フード３内にポリープ１０２
を入れて吸引をし、前述のようにして結紮処置を行うこ
とにより、図１６に示されるように、人工ポリープ１０
２の根元部分を結紮用ループワイヤ１０で結紮すること
ができる。
の結紮処置用内視鏡の先端フード３内にポリープ１０２
を入れて吸引をし、前述のようにして結紮処置を行うこ
とにより、図１６に示されるように、人工ポリープ１０
２の根元部分を結紮用ループワイヤ１０で結紮すること
ができる。
【００４１】そこで、図１７に示されるように、内視鏡
の処置具挿通チャンネルを介して高周波スネア５２を導
入し、人工ポリープ１０２の根元付近を緊縛してから高
周波電流を流すことにより、図１８に示されるようにポ
リープ１０２が切除され、元々平面部にあった患部１０
１を内視鏡的に安全に切除することができる。そして、
切断端の近傍が結紮された状態を保つので、術後の出血
のおそれがない。
の処置具挿通チャンネルを介して高周波スネア５２を導
入し、人工ポリープ１０２の根元付近を緊縛してから高
周波電流を流すことにより、図１８に示されるようにポ
リープ１０２が切除され、元々平面部にあった患部１０
１を内視鏡的に安全に切除することができる。そして、
切断端の近傍が結紮された状態を保つので、術後の出血
のおそれがない。
【００４２】
【発明の効果】本発明によれば、内視鏡の先端フードに
係脱自在に係止された結紮用ループワイヤを、先端フー
ド内に出口が配置された処置具挿通チャンネルに挿通さ
れる結紮操作具によって縮径させることができるので、
一本の処置具挿通チャンネルだけを用いて、茎部のない
ポリープや平坦な腫瘍部分等を確実かつ安全に結紮する
ことができる。
係脱自在に係止された結紮用ループワイヤを、先端フー
ド内に出口が配置された処置具挿通チャンネルに挿通さ
れる結紮操作具によって縮径させることができるので、
一本の処置具挿通チャンネルだけを用いて、茎部のない
ポリープや平坦な腫瘍部分等を確実かつ安全に結紮する
ことができる。
【図１】本発明の第１の実施の形態の結紮処置用内視鏡
の先端部分の側面断面図である。
の先端部分の側面断面図である。
【図２】本発明の第１の実施の形態の結紮処置用内視鏡
の先端部分の正面図である。
の先端部分の正面図である。
【図３】本発明の第１の実施の形態の先端フードの斜視
図である。
図である。
【図４】本発明の第１の実施の形態の結紮用ループワイ
ヤの平面図である。
ヤの平面図である。
【図５】本発明の第１の実施の形態の結紮用操作具の正
面図である。
面図である。
【図６】本発明の第１の実施の形態の結紮処置用内視鏡
の使用状態の側面断面図である。
の使用状態の側面断面図である。
【図７】本発明の第１の実施の形態の結紮処置用内視鏡
の使用状態の側面断面図である。
の使用状態の側面断面図である。
【図８】本発明の第１の実施の形態の結紮処置用内視鏡
の使用状態の側面断面図である。
の使用状態の側面断面図である。
【図９】本発明の第１の実施の形態の先端フードの先端
部分の側面断面図である。
部分の側面断面図である。
【図１０】本発明の第２の実施の形態の結紮処置用内視
鏡の先端部分の側面断面図である。
鏡の先端部分の側面断面図である。
【図１１】本発明の第３の実施の形態の結紮処置用内視
鏡の先端部分の側面断面図である。
鏡の先端部分の側面断面図である。
【図１２】本発明の結紮用ループワイヤの他の構成例の
平面断面図である。
平面断面図である。
【図１３】本発明の臨床応用例の手順を示す断面図であ
る。
る。
【図１４】本発明の臨床応用例の手順を示す断面図であ
る。
る。
【図１５】本発明の臨床応用例の手順を示す側面図であ
る。
る。
【図１６】本発明の臨床応用例の手順を示す断面図であ
る。
る。
【図１７】本発明の臨床応用例の手順を示す断面図であ
る。
る。
【図１８】本発明の臨床応用例の手順を示す断面図であ
る。
る。
【図１９】従来の結紮処置用内視鏡の先端部分の側面断
面図である。
面図である。
【図２０】従来の他の結紮処置用内視鏡の先端部分の側
面断面図である。
面断面図である。
１ 内視鏡挿入部先端 ２ 処置具挿通チャンネル ３ 先端フード ４ 円周溝 １０ 結紮用ループワイヤ １１ 通し孔形成部 １２ ループ部 １３ 瘤部 ２０ 結紮操作具 ２１ シース ２２ 操作ワイヤ ２３ 先端環状部 ３１ 粘着テープ ３２ ループワイヤ係止補助部材
Claims (11)
- 【請求項１】少なくとも処置具挿通チャンネルの出口と
吸引口とが開口する内視鏡の先端部分を囲んで設けられ
た先端フードと、 ループ部が上記先端フードの先端の縁部に沿って係脱自
在に係止された縮径自在な結紮用ループワイヤと、 先端部分が上記結紮用ループワイヤに対して係脱自在に
設けられて上記処置具挿通チャンネルに挿通され、上記
結紮用ループワイヤを縮径させて上記結紮用ループワイ
ヤと分離される結紮操作具とを設けたことを特徴とする
結紮処置用内視鏡。 - 【請求項２】上記処置具挿通チャンネルの出口と上記吸
引口とが兼用されている請求項１記載の結紮処置用内視
鏡。 - 【請求項３】上記結紮用ループワイヤのループ部分が、
上記先端フードの先端外周面に形成された円周溝に係脱
自在に係合する請求項１又は２記載の結紮処置用内視
鏡。 - 【請求項４】上記先端フードの先端部分に、上記結紮用
ループワイヤの端部を上記先端フード内に案内するため
の案内溝が形成されている請求項３記載の結紮処置用内
視鏡。 - 【請求項５】上記結紮用ループワイヤのループ部分が、
上記先端フードの先端部分に貼着された粘着テープによ
って上記先端フードに係止される請求項１又は２記載の
結紮処置用内視鏡。 - 【請求項６】上記結紮用ループワイヤのループ部分を上
記先端フードの先端部分との間に軽く挟み付けて係止す
るためのループワイヤ係止補助部材が設けられている請
求項１又は２記載の結紮処置用内視鏡。 - 【請求項７】上記結紮用ループワイヤのループが、ワイ
ヤ部材の一端側に形成された通し孔にそのワイヤの中間
部分を通して形成されている請求項１ないし６のいずれ
かの項に記載の結紮処置用内視鏡。 - 【請求項８】上記結紮操作具が、上記内視鏡の処置具挿
通チャンネル内に挿脱されるシースとその中に挿通され
た操作ワイヤとを有しており、その操作ワイヤの先端が
上記結紮用ループワイヤの自由端に係脱自在に連結さ
れ、上記シースの先端面が上記結紮用ループワイヤの締
め付け部に当接する請求項７記載の結紮処置用内視鏡。 - 【請求項９】上記結紮用ループワイヤの自由端部分に瘤
が形成され、上記操作ワイヤの先端部分には上記瘤が通
る大きさのループが形成されている請求項８記載の結紮
処置用内視鏡。 - 【請求項１０】上記先端フードが上記内視鏡の先端部に
対して着脱自在である請求項１ないし９のいずれかの項
記載の結紮処置用内視鏡。 - 【請求項１１】上記先端フードが透明である請求項１な
いし１０のいずれかの項記載の結紮処置用内視鏡。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09711197A JP3845173B2 (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | 結紮処置用内視鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09711197A JP3845173B2 (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | 結紮処置用内視鏡 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10286224A true JPH10286224A (ja) | 1998-10-27 |
| JP3845173B2 JP3845173B2 (ja) | 2006-11-15 |
Family
ID=14183481
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09711197A Expired - Fee Related JP3845173B2 (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | 結紮処置用内視鏡 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3845173B2 (ja) |
Cited By (16)
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-
1997
- 1997-04-15 JP JP09711197A patent/JP3845173B2/ja not_active Expired - Fee Related
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