JPH102840A - ワーク検査装置 - Google Patents

ワーク検査装置

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JPH102840A
JPH102840A JP15695296A JP15695296A JPH102840A JP H102840 A JPH102840 A JP H102840A JP 15695296 A JP15695296 A JP 15695296A JP 15695296 A JP15695296 A JP 15695296A JP H102840 A JPH102840 A JP H102840A
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work
rotation
arm
swing arm
unit
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JP15695296A
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Kimimoto Moriya
公基 守屋
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワークの回転軸受の良否判定をばらつきなく行
うこと。 【解決手段】回転駆動部50は、ばね固定部64と、そ
の基端部63aが回転テーブル61に回転自在に取り付
けられるとともに、スイングアーム10に係合する旋回
アーム63と、ばね固定部64と旋回アーム63の先端
部63cとの間に設けられた圧縮ばね65とを具備し、
制御部100は、回転テーブル61の回転角を検出する
第1近接センサ81と、ばね固定部84と旋回アーム8
3の先端部83cとの距離が規定値以下になったことを
検出する圧力センサ64aと、第1近接センサ81によ
り検出された回転テーブル61の回転角が所定角度に達
するまでに圧力センサ64aにより上記距離が上記規定
値以下になったときにスイングアーム10が不良と判定
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば小型ハード
ディスクドライブ(以下、「μHDD」と称する。)を
構成する部品の一つである磁気ヘッド用のスイングアー
ムの良否判定を行うワーク検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7の(a),(b)は回転軸受を有す
るワークの一例としてのμHDDに組み込まれる一般的
なスイングアーム10を示す図である。また、図8はこ
のスイングアーム10にコイル15及び磁気ヘッド16
を取り付けた状態を示す平面図である。
【0003】これらの図に示すようにスイングアーム1
0はアーム本体11と、このアーム本体11の中心部に
設けられμHDD本体に取り付けられる回転軸受12
と、アーム本体11の一端に設けられコイル15を取り
付けるコイル取付部13と、アーム本体11の他端に設
けられ磁気ディスクへの読み書きを行う磁気ヘッド16
を支持するための磁気ヘッド支持部14とを備えてい
る。
【0004】このようなスイングアーム10をμHDD
内で正常な動作を行わせるために、各部分の寸法や機能
が設計通りに形成されているか否かを検査する必要があ
る。ところで、スイングアーム10の不良には、例えば
以下に示すようなものがある。すなわち、回転軸受12
自体の不良或いは回転軸受12をアーム本体11への取
り付ける際の取り付け不良である。このため、スイング
アーム10を回転させるために規定値より大きいトルク
を必要としたり、回転しない場合がある。
【0005】また、コイル15をコイル取付部13への
取り付ける際の取り付け不良が原因で、μHDD側に配
置されコイル15を上下に挟んだ形で取り付けられるモ
ータの磁石部(不図示)にコイル15が引っ掛かってス
イングアーム10が回転できない場合がある。
【0006】従来はこれらの不良の検査を人手により行
っていた。すなわち、回転軸受12の回転異常は、作業
者がスイングアーム10を回転させる際に受ける手先の
感覚によって判定するようにしていた。一方、コイル1
5の取り付け不良は、スイングアーム10を検査装置
(不図示)の検査用回転軸受にセットした後、スイング
アーム10のコイル15が許容誤差範囲内で取り付けら
れた場合にのみ通過できるGOゲージや、反対に許容誤
差内で取り付けられた場合にのみ通過できないNOGO
ゲージを用いて検査するようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の作
業者によるスイングアームの良否判定にあっては次のよ
うな問題があった。すなわち、回転軸受12の回転抵抗
は作業者の感覚に頼っているため判断基準にばらつきが
あった。また、コイル取付部13をGOゲージやNOG
Oゲージに通過させようとする際に、作業者の手先の位
置・回す強さ等でアーム本体11の姿勢が変化し、同じ
ものであっても通過できる場合と、できない場合が生じ
てしまうという問題があった。
【0008】そこで本発明は、回転軸受を有するワーク
の回転軸受の回転抵抗及び形状の良否判定を簡単に、か
つ、ばらつきなく検査することができるワーク検査装置
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載された発明は、所定の
形状に形成されるとともに、その回転中心に回転軸受が
設けられたワークを検査するワーク検査装置において、
上記ワークの上記回転軸受の内輪を固定し、外輪を回転
自在に支持するワーク軸支部と、このワーク軸支部に軸
支された上記ワークを所定方向に押圧して回転駆動する
回転駆動部と、この回転駆動部は、上記ワーク軸支部と
同軸的に配置され上記所定方向に回転する回転テーブル
と、この回転テーブルの回転角を検出する回転角検出部
と、上記ばね固定部と上記旋回アームの上記先端部との
距離が規定値以下になったことを検出する距離検出部
と、上記回転角検出部により検出された上記回転テーブ
ルの上記回転角が所定角度に達するまでに上記距離検出
部により上記距離が上記規定値以下になったのに基づき
上記ワークが不良と判定する判定部とを有する良否判定
部と、上記回転テーブル上に設けられたばね固定部と、
その基端部が上記回転テーブルと同軸的かつ回転自在に
配置されるとともに、その先端部が上記ばね固定部の上
記所定方向側に配置されかつ上記ワーク軸支部に軸支さ
れた上記ワークに係合する旋回アームと、上記ばね固定
部と上記旋回アームの先端部との間に設けられた圧縮ば
ねとを具備している。
【0010】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、上記距離検出部は、上記ばね
固定部が上記圧縮ばねから受ける力を計測する圧力セン
サを備えることとした。
【0011】請求項3に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、上記距離検出部は、上記距離
が規定値以上となったのに基づき上記旋回アームの上記
先端部を検知する近接センサを備えることとした。
【0012】請求項4に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、上記回転角検出部は、上記回
転テーブルの周縁の所定角度範囲に設けられた壁部と、
上記回転テーブルの回転角が上記所定角度に達したのに
基づき上記壁部に対向する位置に配置された近接センサ
とを備えるようにした。
【0013】請求項5に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、上記ワークが所定形状に形成
されていない場合に上記コイルの一部と係合することで
上記ワークの上記所定方向への回転を規制するゲージを
備えるようにした。
【0014】請求項6に記載された発明は、所定の形状
に形成されるとともに、その回転中心に回転軸受が設け
られたワークを検査するワーク検査装置において、上記
ワークの上記回転軸受の内輪を固定し、外輪を回転自在
に支持するワーク軸支部と、このワーク軸支部に軸支さ
れた上記ワークを所定方向に押圧して回転駆動する回転
駆動部と、上記回転駆動部は、上記ワーク軸支部と同軸
的に配置され上記所定方向に回転する回転テーブルと、
この回転テーブルの回転角を検出する回転角検出部と、
上記旋回アームにかかる圧力を検出する圧力検出部と、
この圧力検出部により上記旋回アームにかかる圧力が所
定値以上になったのに基づき上記ワークが不良と判定す
る判定部とを有する良否判定部と、その基端部が上記回
転テーブル上に固定されるとともに、その先端部が上記
ワーク軸支部に軸支された上記ワークに係合する旋回ア
ームとを具備するようにした。
【0015】上記手段を講じた結果、次のような作用が
生じる。すなわち、請求項1に記載された発明では、ワ
ークの回転軸受の内輪を固定し、外輪を回転自在に支持
するワーク軸支部と、ワーク軸支部に軸支されたワーク
を所定方向に押圧して回転駆動する回転駆動部とを有し
ている。この回転駆動部では、この回転駆動部では、回
転テーブルの所定方向への回転に伴いばね固定部及び圧
縮ばねを介して旋回アームの先端部を所定方向へ駆動す
る。
【0016】一方、良否判定部では、回転軸受の不調等
の原因によりワークの回転抵抗が増加すると、圧縮ばね
が圧縮され、回転テーブルの回転角が所定角度に達する
までに距離検出部によりばね固定部と旋回アームの先端
部との距離が規定値以下となったことを距離検出部によ
り検出し、判定部においてワークが不良と判定すること
ができる。
【0017】請求項2に記載された発明では、距離検出
部は、圧力センサによりばね固定部が圧縮ばねから受け
る力を計測し、この力が所定以上となったことで、ばね
固定部と旋回アームの先端部との距離が規定値以下であ
ることを検出することができる。
【0018】請求項3に記載された発明では、距離検出
部は、近接センサによりばね固定部と旋回アームの先端
部との距離が規定値以上になったのに基づき先端部を検
知することで、ばね固定部と旋回アームの先端部との距
離が規定値以下となったことを検出することができる。
【0019】請求項4に記載された発明では、回転角検
出部は、近接センサが回転テーブルの回転角が所定角度
に達したときに回転テーブルの周縁の所定角度範囲に設
けられた壁部に対向する位置に配置されているので、回
転テーブルの回転角度が所定角度に達したのに基づき検
出することができる。
【0020】請求項5に記載された発明では、ワークが
所定形状に形成されていない場合にワークの一部と係合
することでワークの所定方向への回転を規制するゲージ
を備えることにより、ワークの回転抵抗を増加させるこ
とができる。
【0021】請求項6に記載された発明では、ワークの
回転軸受の内輪を固定し、外輪を回転自在に支持するワ
ーク軸支部と、このワーク軸支部に軸支されたワークを
所定方向に押圧して回転駆動する回転駆動部とを有して
いる。この回転駆動部では、回転テーブルの所定方向へ
の回転に伴い旋回アームの先端部を所定方向に駆動す
る。一方、良否判定部では、回転軸受の不調等の原因に
よりワークが回転しないと、圧力検出部により旋回アー
ムにかかる圧力が所定以上となったことを圧力検出部に
より検出し、判定部においてワークが不良と判定するこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
るスイングアーム検査装置20を示す斜視図である。ま
た、図2はスイングアーム検査装置20の要部を示す斜
視図、図3は同要部の平面図、図4の(a),(b)は
動作原理を示す説明図である。これらの図において、図
7および図8と同一機能部分には同一符号が付されてい
る。
【0023】図1に示すようにスイングアーム検査装置
20は、検査部30と、制御部100とから構成されて
いる。検査部30は、水平に配置されたベース板31を
備えている。このベース板31上には、検査対象のスイ
ングアーム10(ワーク)を支持するスイングアーム軸
支部40(ワーク軸支部)と、このスイングアーム軸支
部40に軸支されたスイングアーム10を回転駆動する
回転駆動部50とを備えている。
【0024】スイングアーム軸支部40は、ベース板3
1上に後述する回転テーブル61が十分に余裕をもって
回転自在となるように間隔を有するように配置されたゲ
ージベース41と、このゲージベース41上に設けられ
コイル15の取り付け高さを検査するためのGOゲージ
43と、回転軸受12の内輪12aを固定するクランパ
44とから構成されている。
【0025】なお、図4に示すようにゲージベース41
のスイングアーム支持面はスイングアーム10の回転軸
受12の基準面と同一面となるように形成されている。
GOゲージ43は、スイングアーム10がその回転によ
り通過可能な隙間43aが形成されている。この隙間4
3aの間隔、すなわちGOゲージ43下面からゲージベ
ース41の基準面までの距離Hmaxは、スイングアー
ム10の下面からコイル上面までの長さhの許容最大値
と同じである。なお、GOゲージ43はスイングアーム
10の品種によって適宜異なった基準隙間を持つものに
交換することができる。
【0026】クランパ44は、ベース板31上に設けら
れたブロック44aと、このブロック44aに設けら
れ、後述するスライダ44cを図1中矢印Z方向に沿っ
て往復動自在に支持するリニアガイド44bと、このリ
ニアガイド44bに往復動自在に取り付けられたスライ
ダ44cと、このスライダ44cを所定タイミングで往
復動させるシリンダ44dと、その基端がスライダ44
cに取り付けられるとともに、先端が回転軸受12の上
方に配置されたアーム44eと、このアーム44eの先
端に取り付けられ回転軸受12の内輪12aに嵌合する
ピン44fとを備えている。なお、シリンダ44dによ
りスライダ45を図1中矢印Z方向に沿って下降させる
ことによりピン44fを回転軸受12の内輪12aに嵌
合させ、クランプすることができる。
【0027】回転駆動部50は、回転テーブル部60
と、後述する回転テーブル61を回転駆動する駆動部7
0と、回転テーブル61の回転角度を検出するセンサ部
81,82とから構成されている。回転テーブル部60
は、ベース板31上に鉛直方向の回転軸を有するように
配置された回転テーブル61を備えている。回転テーブ
ル61にはプーリ61aが取り付けられている。図2に
示すように回転テーブル61の周縁には第1壁部62a
が形成され、この第1壁部62aの上側には第2壁部6
2bが形成されている。
【0028】回転テーブル61上面には、図2に示すよ
うに旋回アーム63が取り付けられている。旋回アーム
63は、回転テーブル61に対し同軸的かつ回転自在に
取り付けられた基端部63aと、この基端部63aから
回転テーブル61の径方向に延設されたアーム部63b
と、このアーム部63bの他端側に形成された先端部6
3cと、この先端部63cから図2中上方に向けて延設
された係合ピン63dとから構成されている。
【0029】また、回転テーブル61上面にはばね固定
部64が設けられ、上述した旋回アーム63の先端部6
3cとの間に圧縮ばね65が配置されている。なお、ば
ね固定部64には圧力センサ64aが設けられている。
【0030】駆動部70は、ベース板31に固定され図
1中矢印Z方向の回転軸を有する回転モータ71と、こ
の回転モータ71の先端に取り付けられたプーリ72
と、このプーリ72と上述したプーリ61aとの間に掛
け渡された無端ベルト73とを備えている。
【0031】センサ部81,82は、上述した第1壁部
62aと同じ高さ位置に配置されるとともに、ベース板
31の所定の高さ位置に取り付けられた第1近接センサ
81と、上述した第2壁部62bと同じ高さ位置に配置
された第2近接センサ82とを備えている。なお、第1
近接センサ81及び第2近接センサ82はそれぞれ第1
壁部62a及び第2壁部62bが対向する位置にある場
合に制御部100に検出信号を送る機能を有している。
【0032】制御部100は、シーケンサ等で構成され
上述した検査部30を後述するタイミングにしたがって
連携動作させるとともに、第1近接センサ81、第2近
接センサ82及び圧力センサ64aからの信号に基づい
てスイングアーム10の良否を判定する制御・判定ユニ
ット101(判定部)と、この制御・判定ユニット10
1により検査部30の運転状態及びスイングアーム10
の良否判定結果を表示するCRT102とを備えてい
る。
【0033】このように構成されたスイングアーム検査
装置20では、図5のフロー図に示すような手順でスイ
ングアーム10の検査を行う。すなわち、予め図3に示
すような回転位置に回転テーブル61を位置決めすると
ともに、作業者がスイングアーム10をベース板31上
の規定の位置に取り付け、アーム本体10を旋回アーム
63に係合させる。そして、クランパ44のシリンダ4
4dを作動させて、ピン44fをスイングアーム10の
回転軸受12をクランプする(ST1)。なお、この状
態でスイングアーム10は回転軸受12を中心にアーム
本体10が回転自在となる。
【0034】次に回転モータ71を作動させ、プーリ7
2,無端ベルト73,プーリ61aを介して回転テーブ
ル61を図2中矢印R方向に回転駆動する(ST2)。
回転テーブル61の回転が継続し(ST3)、ばね固定
部64が進行する。さらに、圧縮ばね65を介して旋回
アーム63が図2中矢印R方向に旋回する。旋回アーム
63の係合ピン63dはスイングアーム10のアーム本
体11に当接して、スイングアーム10を回転軸受12
を回転中心として図2中矢印R方向に旋回させる。この
とき、スイングアーム10の慣性力により僅かに圧縮ば
ね65が圧縮され、ばね固定部64に設けられた圧力セ
ンサ64aにより圧力が検出される。
【0035】制御・判定ユニット101では、第1近接
センサ81からの出力のON・OFFの信号に基づい
て、出力がOFFの場合には回転テーブル61の回転を
継続させる(ST3,ST4)。制御・判定ユニット1
01では、第1近接センサ81が第1壁部62aを検出
して出力がONとなった時点での圧力センサ64aの出
力が予め入力した規定値を超えたか否かを判定する(S
T5)。
【0036】スイングアーム10の回転軸受12に問題
がない場合には、圧力センサ64aにより検出される圧
力には顕著な変化がない。このため、ST5において圧
力センサ64aの出力が規定値を超えていないのでST
6に進み、回転テーブル64aの回転を継続させる。
【0037】一方、ここで、回転軸受12が不良であっ
た場合には、スイングアーム10は全く回転しないか、
僅かにしか回転しないので、旋回アーム63はほとんど
旋回しない。このとき、回転テーブル61は回転し続け
ているので、ばね固定部64は進行し、旋回アーム63
との距離が短くなる。このため、圧縮ばね65が圧縮さ
れ、圧力センサ64aにより検出される圧力が大きくな
る。
【0038】この圧力センサ64aの出力が規定値を超
えた場合にはST20に進み、回転テーブル61の回転
を停止させるとともに、CRT102に「軸受回転抵抗
異常」と表示する。この後、後述するST12へ進む。
【0039】さらに制御・判定ユニット101は、第2
近接センサ83からの出力のON・OFFの信号に基づ
いて、出力がOFFの場合には回転テーブル61の回転
を継続させる(ST6,ST7)。これによりスイング
アーム10は旋回し、コイル取付部13がGOゲージ4
3の隙間43a内に進入する。
【0040】制御・判定ユニット101では、第2近接
センサ82が第2壁部62bを検出して出力がONとな
った時点での圧力センサ64aの出力が予め入力した規
定値を超えたか否かを判定する(ST8)。
【0041】コイル15がコイル取付部13が許容範囲
内で取り付けられている場合には、図4の(a)に示す
ようにコイル15がGOゲージ43に引っ掛かることな
く隙間43aに進入でき、そのままGOゲージ43を通
過する。このため、圧縮ばね65はほとんど圧縮され
ず、圧力センサ64aにかかる力Fは僅かである。ST
8において圧力センサ64aの出力が規定値を超えてい
ないのでST9に進み、第2近接センサ82が第2壁部
62bを検出しなくなり、第2近接センサ82の出力が
OFFとなるまで回転を継続させる(ST9,ST1
0)。そして、第2近接センサ82の出力がOFFとな
った時点で回転テーブル61の回転を停止させるととも
に、CRT102に「スイングアーム正常」と表示する
(ST11)。
【0042】一方、コイル15がコイル取付部13に許
容範囲内で取り付けられていない場合には、図4の
(b)に示すようにコイル15がGOゲージ43に当接
し、スイングアーム10の旋回は停止する。このとき、
回転テーブル61は回転し続けているので、ばね固定部
64は進行し、旋回アーム63との距離が短くなる。こ
のため、圧縮ばね65が圧縮され、圧縮ばね65の復元
力F′が圧力センサ64aにかかる。このため、圧力セ
ンサ64aにより検出される圧力が大きくなる。そし
て、規定値を超えた場合にはST30に進み、回転テー
ブル61の回転を停止させるとともに、CRT102に
「コイル取付高さ不良」と表示する。この後、後述する
ST12へ進む。
【0043】前述した「軸受回転抵抗異常」、「コイル
取付高さ不良」及び「スイングアーム」のいずれかが表
示された後、クランパ44のシリンダ44dを作動させ
て、ピン44fによるスイングアーム10の回転軸受1
2を解除する。そして、スイングアーム10をベース板
31上から取り外し(ST12)、回転テーブル61及
び旋回アーム63を測定前の位置に戻し(ST13)、
検査を終了する。
【0044】上述したように、本実施の形態のスイング
アーム検査装置20では、スイングアーム10の回転軸
受12及びコイル15の取付高さ不良を作業者の手の感
覚に頼ることなく検査しているので、検査のばらつきを
なくすことができる。
【0045】図6は本実施の形態の変形例を示す図であ
る。本変形例は上述した実施の形態における回転テーブ
ル部60の代わりに回転テーブル部200を設けてい
る。回転テーブル部200は、ベース板31上に鉛直方
向の回転軸を有するように配置された回転テーブル20
1を備えている。回転テーブル201の周縁には第1壁
部202aが形成され、この第1壁部202aの上側に
は第2壁部202bが形成されている。
【0046】回転テーブル201上面には、旋回アーム
203が取り付けられている。旋回アーム203は、回
転テーブル201に対し同軸的かつ回転自在に取り付け
られた基端部203aと、この基端部203aから回転
テーブル201の径方向に延設されたアーム部203b
と、このアーム部203bの他端側に形成された先端部
203cと、この先端部203cから図6中矢印Z方向
に向けて延設された係合ピン203dと、先端部203
cに取り付けられたセンダドグ203eとから構成され
ている。
【0047】また、回転テーブル201上面にはばね固
定部204が設けられ、上述した旋回アーム203の先
端部203cとの間に圧縮ばね205が配置されてい
る。さらに、回転テーブル201上面には近接センサ2
06が設けられている。なお、近接センサ206は制御
部100の制御・判定ユニット101に接続されてお
り、センサドグ203eが近接した場合に信号を送出す
るように構成されている。
【0048】このように構成されていると、スイングア
ーム10の回転軸12又はコイル15の取付高さが不良
だった場合には、上述した実施の形態と同様にして旋回
アーム203が図6中矢印R方向に旋回する。このた
め、圧縮ばね205が圧縮されるとともに、センサドグ
203eが近接センサ206前に移動する。近接センサ
206ではセンサドグ203eを検出し、制御・判定ユ
ニット101に信号を送出する。一方、制御・判定ユニ
ット101では、上述した実施の形態と同様に回転テー
ブル201の回転位置が検出されているので、近接セン
サ206からの信号が入力するタイミングに応じて「軸
受回転抵抗異常」或いは「コイル取付高さ不良」とCR
T102に表示する。
【0049】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものではない。すなわち上記実施の形態では、各
装置の制御及び良否判定をシーケンサで行っているが、
マイコン、パーソナルコンピュータ等を用いてもよい。
また、スイングアームをセットする際に作業者が行って
いるが、ロボットや移送ユニットを用いて行うようにし
てもよい。さらに、回転テーブル61,201の回転位
置と旋回アーム63,203の回転位置とをエンコーダ
によって検出し相対位置のずれを検出するようにしても
よい。このほか本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変
形実施可能であるのは勿論である。
【0050】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、ワ
ークの回転軸受の内輪を固定し、外輪を回転自在に支持
するワーク軸支部と、ワーク軸支部に軸支されたワーク
を所定方向に押圧して回転駆動する回転駆動部とを有し
ている。この回転駆動部では、この回転駆動部では、回
転テーブルの所定方向への回転に伴いばね固定部及び圧
縮ばねを介して旋回アームの先端部を所定方向へ駆動す
る。
【0051】一方、良否判定部では、回転軸受の不調等
の原因によりワークの回転抵抗が増加すると、圧縮ばね
が圧縮され、回転テーブルの回転角が所定角度に達する
までに距離検出部によりばね固定部と旋回アームの先端
部との距離が規定値以下となったことを距離検出部によ
り検出し、判定部においてワークが不良と判定すること
ができる。
【0052】したがって、スイングアームの回転軸受の
不調等の原因により発生する回転抵抗を簡単な構成で検
出することができる。このため、作業者の感覚に頼るこ
とがないのでスイングアームの良否の判定結果のばらつ
きを小さくできる。
【0053】請求項2に記載された発明によれば、距離
検出部は、圧力センサによりばね固定部が圧縮ばねから
受ける力を計測し、この力が所定以上となったことで、
ばね固定部と旋回アームの先端部との距離が規定値以下
であることを検出することができる。したがって、簡単
な構成でスイングアームの回転抵抗の増加を検出するこ
とができる。
【0054】請求項3に記載された発明によれば、距離
検出部は、近接センサによりばね固定部と旋回アームの
先端部との距離が規定値以上になったのに基づき先端部
を検知することで、ばね固定部と旋回アームの先端部と
の距離が規定値以下となったことを検出することができ
る。したがって、簡単な構成でスイングアームの回転抵
抗の増加を検出することができる。
【0055】請求項4に記載された発明によれば、回転
角検出部は、近接センサが回転テーブルの回転角が所定
角度に達したときに回転テーブルの周縁の所定角度範囲
に設けられた壁部に対向する位置に配置されているの
で、回転テーブルの回転角度が所定角度に達したのに基
づき検出することができる。したがって、簡単な構成で
回転テーブルの回転角を検出することができる。
【0056】請求項5に記載された発明によれば、ワー
クが所定形状に形成されていない場合にワークの一部と
係合することでワークの所定方向への回転を規制するゲ
ージを備えることにより、ワークの回転抵抗を増加さ
せ、ワークの不良を検出することができる。
【0057】請求項6に記載された発明によれば、ワー
クの回転軸受の内輪を固定し、外輪を回転自在に支持す
るワーク軸支部と、このワーク軸支部に軸支されたワー
クを所定方向に押圧して回転駆動する回転駆動部とを有
している。この回転駆動部では、回転テーブルの所定方
向への回転に伴い旋回アームの先端部を所定方向に駆動
する。一方、良否判定部では、回転軸受の不調等の原因
によりワークが回転しないと、圧力検出部により旋回ア
ームにかかる圧力が所定以上となったことを圧力検出部
により検出し、判定部においてワークが不良と判定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すスイングアーム検査
装置を示す斜視図。
【図2】同装置の要部を示す斜視図。
【図3】同装置の要部を示す平面図。
【図4】同装置の動作原理を示す説明図。
【図5】同装置の動作を示すフロー図。
【図6】同装置の変形例を示す斜視図。
【図7】一般的なスイングアームを示す図。
【図8】同スイングアームにコイル及び磁気ヘッドを取
り付けた状態を示す平面図。
【符号の説明】
10…スイングアーム(ワーク) 12…回転軸受 13…コイル取付部 15…コイル 20…スイングアーム検査装置(ワーク検査装置) 30…検査部 40…スイングアーム軸支部 50…回転駆動部 60,200…回転テーブル部 61,201…回転テーブル 63,203…旋回アーム 64,204…ばね固定部 64a,204a…圧力センサ 81…第1近接センサ 82…第2近接センサ 100…制御部 101…制御・判定ユニット 102…CRT

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の形状に形成されるとともに、その回
    転中心に回転軸受が設けられたワークを検査するワーク
    検査装置において、 上記ワークの上記回転軸受の内輪を固定し、外輪を回転
    自在に支持するワーク軸支部と、 このワーク軸支部に軸支された上記ワークを所定方向に
    押圧して回転駆動する回転駆動部と、 この回転駆動部は、上記ワーク軸支部と同軸的に配置さ
    れ上記所定方向に回転する回転テーブルと、 この回転テーブルの回転角を検出する回転角検出部と、 上記ばね固定部と上記旋回アームの上記先端部との距離
    が規定値以下になったことを検出する距離検出部と、 上記回転角検出部により検出された上記回転テーブルの
    上記回転角が所定角度に達するまでに上記距離検出部に
    より上記距離が上記規定値以下になったのに基づき上記
    ワークが不良と判定する判定部とを有する良否判定部
    と、 上記回転テーブル上に設けられたばね固定部と、 その基端部が上記回転テーブルと同軸的かつ回転自在に
    配置されるとともに、その先端部が上記ばね固定部の上
    記所定方向側に配置されかつ上記ワーク軸支部に軸支さ
    れた上記ワークに係合する旋回アームと、 上記ばね固定部と上記旋回アームの先端部との間に設け
    られた圧縮ばねとを具備していることを特徴とするワー
    ク検査装置。
  2. 【請求項2】上記距離検出部は、上記ばね固定部が上記
    圧縮ばねから受ける力を計測する圧力センサを備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のワーク検査装置。
  3. 【請求項3】上記距離検出部は、上記距離が規定値以上
    となったのに基づき上記旋回アームの上記先端部を検知
    する近接センサを備えていることを特徴とする請求項1
    に記載のワーク検査装置。
  4. 【請求項4】上記回転角検出部は、上記回転テーブルの
    周縁の所定角度範囲に設けられた壁部と、 上記回転テーブルの回転角が上記所定角度に達したのに
    基づき上記壁部に対向する位置に配置された近接センサ
    とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のワー
    ク検査装置。
  5. 【請求項5】上記ワークが所定形状に形成されていない
    場合に上記ワークの一部と係合することで上記ワークの
    上記所定方向への回転を規制するゲージを備えているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のワーク検査装置。
  6. 【請求項6】所定の形状に形成されるとともに、その回
    転中心に回転軸受が設けられたワークを検査するワーク
    検査装置において、 上記ワークの上記回転軸受の内輪を固定し、外輪を回転
    自在に支持するワーク軸支部と、 このワーク軸支部に軸支された上記ワークを所定方向に
    押圧して回転駆動する回転駆動部と、 上記回転駆動部は、上記ワーク軸支部と同軸的に配置さ
    れ上記所定方向に回転する回転テーブルと、 この回転テーブルの回転角を検出する回転角検出部と、 上記旋回アームにかかる圧力を検出する圧力検出部と、 この圧力検出部により上記旋回アームにかかる圧力が所
    定値以上になったのに基づき上記ワークが不良と判定す
    る判定部とを有する良否判定部と、 その基端部が上記回転テーブル上に固定されるととも
    に、その先端部が上記ワーク軸支部に軸支された上記ワ
    ークに係合する旋回アームとを具備していることを特徴
    とするワーク検査装置。
JP15695296A 1996-06-18 1996-06-18 ワーク検査装置 Pending JPH102840A (ja)

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