JPH10282433A - 顕微鏡写真撮影装置 - Google Patents

顕微鏡写真撮影装置

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Publication number
JPH10282433A
JPH10282433A JP9098182A JP9818297A JPH10282433A JP H10282433 A JPH10282433 A JP H10282433A JP 9098182 A JP9098182 A JP 9098182A JP 9818297 A JP9818297 A JP 9818297A JP H10282433 A JPH10282433 A JP H10282433A
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JP
Japan
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magnification
lens
reticle
imaging lens
optical path
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9098182A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Sakano
均 坂野
Tatsuro Otaki
達朗 大瀧
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低倍率の顕微鏡写真撮影において、簡単な操
作で焦準を行なえるとともに、一定の位置で観察を行う
ことができ、しかも視度補正がずれるおそれがない顕微
鏡写真撮影装置を提供する。 【解決手段】 顕微鏡本体に着脱可能であり、標本10
3からの光を撮影系光路Aと観察系光路Bとに分割する
プリズム111を備え、観察系光路Bに結像レンズ11
4、レチクル115及び接眼レンズ113が配置されて
いる顕微鏡写真撮影装置110において、結像レンズ1
14より倍率の大きい高倍率結像レンズ214と、結像
レンズ114又は高倍率結像レンズ214を選択して観
察系光路B上に配置する結像レンズ切換機構20とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は顕微鏡写真撮影装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の顕微鏡写真撮影装置を備え
た顕微鏡装置の光路を説明するための図である。
【0003】顕微鏡装置100は、対物レンズ101
と、投影レンズ102と、顕微鏡写真撮影装置110
と、カメラ120と、焦準望遠鏡130とを備えてい
る。
【0004】カメラ120は顕微鏡写真撮影装置110
に装着され、フィルム121を内蔵する。
【0005】顕微鏡写真撮影装置110は、対物レンズ
101によって導かれた標本103からの光を、撮影系
光路Aと観察系光路Bと測光系光路Cとに分割するプリ
ズム111を備えている。
【0006】撮影系光路A上のカメラ120とプリズム
111との間には、シャッタ112が配置されている。
このシャッタ112は、対物レンズ101の一次像面1
01aで結像され、投影レンズ102で拡大投影された
標本103の像のフィルム121への露出時間を制御す
る。
【0007】観察系光路B上には、フィルム121の画
角をファインダ接眼レンズ113の視野に収めるための
縮小倍率の結像レンズ114と、撮影範囲枠や焦準操作
の指標となる複十字線が表示されたレチクル115とが
配置されている。ファインダ接眼レンズ113は、レチ
クル115とレチクル115上に結ばれる像117とを
見るためのものである。
【0008】測光系光路C上には測光素子123が配置
され、この測光素子123は標本103からの像の明る
さを計測する。
【0009】図10は図9のX −X 線矢視図である。た
だし、焦準望遠鏡130は省略されている。
【0010】プリズム111は非露光時には実線で示す
位置にあり、露光時には矢印eで示すように実線位置か
ら2点鎖線で示す位置へ移動し、観察系光路Bと測光系
光路C(図9参照)とから外れる。
【0011】図11は顕微鏡写真撮影装置と焦準望遠鏡
との関係を説明するための断面図である。
【0012】顕微鏡写真撮影装置110のファインダ部
VFには視度補正環116のめねじ部116aと螺合す
るおねじ部30aが形成され、視度補正環116を操作
することによって接眼レンズ113を観察系光路Bに沿
って移動させる。この視度補正環116は、撮影者の視
度に合わせてレチクル115に対する接眼レンズ113
の観察系光路B方向の距離を調整し、レチクル115の
ピント合わせを行うものである。
【0013】焦準望遠鏡130は、対物レンズ131が
内蔵された円筒状の対物レンズ部132と、接眼レンズ
133が内蔵された円筒状の接眼レンズ部134とを備
える。
【0014】対物レンズ部132は大径部132aと小
径部132bとからなり、大径部132aの内径は視度
補正環116の外径より若干大きく、小径部132b内
には対物レンズ131が保持されている。
【0015】また、大径部132aには、径方向へ進退
可能であり、焦準望遠鏡130を顕微鏡写真撮影装置1
10に着脱自在に結合するためのクランプねじ135
が、取り付けられている。
【0016】接眼レンズ部134には対物レンズ部13
2の小径部132bがスライド可能に挿入されており、
接眼レンズ133と対物レンズ131とは対向してい
る。
【0017】次に、上記顕微鏡写真撮影装置の焦準操作
を説明する。
【0018】撮影者の視度に合わせてレチクル115に
対する接眼レンズ113の光軸方向(観察系光路B方
向)の位置を調整し、レチクル115の複十字線にピン
トを合わせるため、ファインダVFを覗きながら視度補
正環116を回動操作する。
【0019】その後、レチクル115の複十字線と標本
103の像117とが明瞭に見えるように、顕微鏡装置
100の焦準部、例えば標本103を載せているステー
ジ104(図9参照)を光軸方向へ移動させる。
【0020】ところで、低倍率の開口数の大きな対物レ
ンズ101を使用したとき、レチクル115に形成され
る像117の分解能が、接眼レンズ113を通して標本
103を見たときに人間の目が検知可能な分解能よりも
細かくなる。
【0021】すなわち、人間の目で検知可能な大きさま
で像117が拡大されないため、人間の目で像117の
細部をとらえることができず、正確な焦準操作は非常に
難しくなる。
【0022】正確な焦準操作が非常に難しいことを数式
で説明する。
【0023】ファインダを覗いたときの焦点深度Δは次
式で表される。
【0024】(Δ/2)=〔(n・λ)/(2・N
2 )〕+〔n/(7・M・NA)〕 ここで、nは屈折率、λは波長、NAは対物レンズの開
口数、Mは総合倍率をそれぞれ表す。
【0025】第1項は物理的焦点深度と呼ばれ、屈折率
nと波長λとを一定としたとき、対物レンズの開口数N
Aの自乗に反比例する。第2項は幾何学的焦点深度と呼
ばれ、人間の目の分解能から生じる焦点深度であり、屈
折率nを一定としたとき、総合倍率Mと対物レンズの開
口数NAとの積に反比例する。
【0026】したがって、写真フィルムの分解能は第1
項でほぼ決まるため、第1項に対して第2項が大きいと
き、焦準が困難になる。一般的に、対物レンズの倍率と
開口数とは比例せず、倍率が増すに従って開口数の増し
方が鈍くなるため、高倍率対物レンズよりも低倍率対物
レンズの方が第1項に対する第2項の割合が大きくな
る。
【0027】そこで、低倍率対物レンズを用いるときに
は、焦準望遠鏡130を利用して総合倍率Mを上げて第
1項に対する第2項の割合を小さくし、正確な焦準操作
を行うことができるようにする。
【0028】具体的には視度補正環116に焦準望遠鏡
130の対物レンズ部132の大径部132aを嵌合
し、クランプねじ135を締め込んだ後、焦準望遠鏡1
30を通して標本103の像136を観察し焦準操作を
行う。
【0029】すなわち、ファインダVFの接眼レンズ1
13を通過したほぼ平行な光束を焦準望遠鏡130の対
物レンズ131の焦点位置近傍に結像させ、その像13
6を接眼レンズ133を通して拡大観察する。
【0030】このとき、焦準望遠鏡130を覗きながら
接眼レンズ133を対物レンズ131に対して光軸方向
に移動させ、レチクル115の複十字線が明瞭に見える
焦準位置に調整する。
【0031】したがって、接眼レンズ133を通して標
本103を拡大観察したとき、焦準望遠鏡130内の像
136の分解能が人間の目が検知可能な分解能よりも大
きくなり、人間の目で像136の細部をとらえることが
できるようになり、正確な焦準操作を行うことができ
る。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかし、焦準望遠鏡1
30は拡大倍率と接眼レンズ133の視野との関係で撮
影範囲の中央部しか観察できないため、低倍率の対物レ
ンズ101を使用する場合でも、焦準望遠鏡130を外
して撮影範囲の設定を行なわなければならなかった。
【0033】したがって、低倍率の対物レンズ101だ
け又は低倍率を含めた各種の倍率の対物レンズ101を
用いた写真撮影では、頻繁に焦準望遠鏡130の着脱を
行なわなければならず、その交換作業が煩わしいばかり
か取り外した焦準望遠鏡を紛失してしまうという問題が
あった。
【0034】また、焦準望遠鏡130はファインダVF
の視度補正環116にクランプねじ135を用いて結合
されるため、着脱の度に視度補正環116が動いてしま
い、視度調整をやり直さなければならないという問題が
あった。
【0035】更に、焦準望遠鏡を使用するときと使用し
ないときとでは、姿勢を変えなければならないため、観
察作業を円滑に行なえないという問題があった。
【0036】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は低倍率の顕微鏡写真撮影におい
て、簡単な操作で焦準を行なえるとともに、一定の位置
で観察を行うことができ、しかも視度補正がずれるおそ
れがない顕微鏡写真撮影装置を提供することである。
【0037】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明の顕微鏡写真撮影装置は、顕微鏡
本体に着脱可能であり、標本からの光を撮影系光路と観
察系光路とに分割する光分割手段を備え、前記観察系光
路に結像レンズ、レチクル及び接眼レンズが配置されて
いる顕微鏡写真撮影装置において、前記結像レンズより
倍率の大きい高倍率結像レンズと、前記結像レンズ又は
前記高倍率結像レンズを選択して前記観察系光路上に配
置する結像レンズ切換機構とを備えることを特徴とす
る。
【0038】倍率の大きな1つ以上の結像レンズのうち
の1つを選択して観察系光路上に配置して高倍率での観
察を行えるので、低倍率の対物レンズを用いた顕微鏡写
真撮影においても、従来使用していた焦準望遠鏡を使用
することなく焦準作業を行なうことができる。
【0039】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の顕微鏡写真撮影装置において、前記結像レンズ切換機
構によって前記高倍率結像レンズが選択されたときに、
前記レチクルを種類の異なる別のレチクルに切り換える
ことを特徴とする。
【0040】観察系光路上には結像レンズに応じたレチ
クルが配置されるので、観察時、レチクルを像とともに
観察することで、観察系光路上に位置する結像レンズの
種類を認識することができ、倍率の大きな結像レンズを
用いて撮影範囲を設定してしまう等の誤った操作を減少
させることができる。
【0041】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の顕微鏡写真撮影装置において、前記高倍率結像レンズ
は複数あり、かつ各々倍率が異なることを特徴とする。
【0042】高倍率結像レンズは複数あり、かつ各々倍
率が異なるので、対応できる低倍率の対物レンズの範囲
が広がる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0044】図1はこの発明の一実施形態に係る顕微鏡
写真撮影装置を備えた顕微鏡装置の光路を説明するため
の図であり、従来の顕微鏡写真撮影装置と同一部分には
同一符号を付してその説明を省略する。
【0045】この実施形態に係る顕微鏡装置1は、対物
レンズ101、投影レンズ102、顕微鏡写真撮影装置
110及びカメラ120を備える。
【0046】図2は図1のII−II線矢視図である。
【0047】顕微鏡写真撮影装置110は結像レンズ1
14とレチクル115とをユニットDとして構成すると
ともに、高倍率結像レンズ214とレチクル215とを
ユニットEとして構成する。
【0048】高倍率結像レンズ214は凸レンズ214
aと凹レンズ214bとで構成される。凸レンズ214
aによってプリズム111側へ移動した焦点位置を、凹
レンズ214bによって結像レンズ114と同じ焦点位
置へ戻し、像117をレチクル215上に結ばせる。
【0049】ユニットD及びユニットEは、それぞれ観
察系光路Bに対して挿脱可能である。観察者の選択操作
によって、図2の矢印bに示すようにユニットDをユニ
ットEに、又はユニットEをユニットDに切り換えるこ
とができる。
【0050】図3は上記実施形態を適用した顕微鏡写真
撮影装置の一部を示す破断面図、図4は図3のIV−IV線
矢視図、図5は顕微鏡写真撮影装置の一部を示す破断面
図、図6は図5のVI−VI線矢視図である。
【0051】顕微鏡写真撮影装置はプリズム切替ユニッ
ト10と、モータ14と、プリズム111と、光の強さ
を計測する測光素子123と、結像レンズ切替ユニット
20と、接眼レンズ113と、シャッタ112とを備
え、ハウジング30内に収容されている。
【0052】ハウジング30の上部にはフィルム121
を内蔵したカメラ120が固定され、ハウジング30の
下部に形成されたスリーブ30aには顕微鏡本体の写真
直筒60が差し込まれ、クランプねじ61で固定されて
いる。
【0053】プリズム切替ユニット10は平面視矩形の
プリズム支持部材12を有し、プリズム支持部材12の
一方の短辺にはラック12cが一体的に形成され、他方
の短辺の近傍には顕微鏡本体からの光をカメラ120へ
導く孔12aが形成されているとともに、上部(カメラ
120側)にプリズム111が固着されている。
【0054】プリズム支持部材12の下部には、ハウジ
ング30の底面に沿って形成されたガイド溝30bと嵌
合するガイド部12bが形成されている。
【0055】ラック12cは歯車16と噛み合ってい
る。この歯車16は、ハウジング30に固着されたモー
タ取付部材17に取り付けられたモータ14の軸14a
に固着されている。この歯車16及びプリズム支持部材
12でプリズム切替ユニット10が構成される。
【0056】モータ14を駆動することで、露光時には
プリズム支持部材12を図4の矢印c方向へ移動させ、
孔12aが顕微鏡本体からの光路に一致した位置でモー
タ14を停止させ、測光値に基づいて演算された時間だ
けシャッタ112を開く。その後、再びモータ14を駆
動することで、プリズム支持部材12を図4の矢印d方
向へ移動させ、プリズム111が顕微鏡本体からの光路
に一致した位置でモータ14を停止させる。
【0057】結像レンズ切替ユニット20は平面視正方
形のレンズ支持部材21を有し、このレンズ支持部材2
1の下部には、ハウジング30の底面に沿って観察系光
路Bと直交する方向へ延びるガイド溝30cと嵌合する
ガイド部21aが形成されている。
【0058】結像レンズ切替ユニット20の上部には観
察系光路Bと平行に延びる2つの空間部が形成され、一
方の空間部には観察系光路Bと平行な光軸を有する結像
レンズ114とレチクル115とが配置され、他方の空
間部にはこの光軸に平行な光軸を有する高倍率結像レン
ズ214とレチクル215とが配置されている。
【0059】レンズ支持部材21の側面にはレバー25
が固定され、レバー25の一端部はハウジング30の孔
30dから外部へ突出している。このレバー25の突出
部25aを押し・引きすることで、レンズ支持部材21
がガイド溝30cに沿って移動する。このレバー15と
レンズ支持部材21とで結像レンズ切替ユニット20が
構成される。
【0060】なお、ハウジング30の底面には、レンズ
支持部材21の動きを規制するピン23a,23bが設
けられている。レンズ支持部材21がピン23aと突き
当たったとき、結像レンズ114の光軸が観察系光路B
と一致し、レンズ支持部材21がピン23bと突き当た
ったとき、高倍率結像レンズ214の光軸が観察系光路
Bと一致する。
【0061】図7(a)は高倍率結像レンズ214とと
もに使用されるレチクル215の平面図、図7(b)は
結像レンズ114とともに使用されるレチクル115の
平面図である。
【0062】レチクル215は透明円盤であり、その中
心部に複十字線219が、その外周縁部に「FOCUS
ING MAGNIFIER」の文字218がそれぞれ
蒸着されている。
【0063】レチクル115は透明円盤であり、その中
心部に複十字線119が、この複十字線の周囲に撮影範
囲枠118がそれぞれ蒸着されている。
【0064】次に、上記顕微鏡写真撮影装置110の低
倍率対物レンズ101の使用時における撮影範囲の設定
と焦準操作とについて説明する。先に、撮影範囲の設定
について説明する。
【0065】まず、図4に示すようにレバー15を押し
込み、レンズ支持部材21の側面をピン23aに付き当
て、結像レンズ114とレチクル115とを観察系光路
B上に移動させる。
【0066】撮影対象がファインダVFのレチクル11
5に示される撮影範囲枠118に対して適切な大きさと
なるように、レチクル115の撮影範囲枠118の表示
と像117を重ね合わせながら観察し、投影レンズ10
2の倍率を選択し、標本103を載せたステージ104
を移動させて撮影範囲を決定する。次に、焦準操作につ
いて説明する。
【0067】まず、図6に示すようにレバー15を引き
出し、レンズ支持部材21の側面をピン23bに付き当
て、高倍率結像レンズ214とレチクル215とを観察
系光路B上に移動させる。
【0068】撮影しようとする像は高倍率結像レンズ2
14によって人間の目の分解能で検知可能なレベルまで
拡大され、レチクル215に結像される。このとき、接
眼レンズ113の視野では撮影範囲の中央部だけが観察
される。
【0069】ファインダVFを覗きながら視度補正環1
16を操作してレチクル215に表示してある複十字線
219にピントを合わせた後、複十字線219と撮影像
とが同時に明瞭に見えるように、顕微鏡の焦準操作部
(図示せず)を操作してフィルム121に形成される撮
影像のピント合わせを行なう。
【0070】この実施形態を適用した顕微鏡写真撮影装
置によれば、撮影範囲の設定と焦準操作とを行うに際
し、焦準操作をレバー15を押し・引きする簡単な操作
だけで結像レンズを切り換えて正確な焦準を行なうこと
ができ、しかも従来のように焦準望遠鏡130を使用し
ないので、焦準望遠鏡130の着脱によって視度補正環
116が回転せず、再度視度調整を行なう必要がなくな
る。
【0071】また、結像レンズを切り換えることによっ
て、レチクルの表示内容も変わるので、観察の際、どち
らの結像レンズが観察系光路Bに入っているか即座に区
別でき、高倍率結像レンズ214を撮影系光路Bに入れ
た状態で撮影範囲を設定してしまう等の誤った操作を防
止できる。
【0072】更に、焦準望遠鏡130を使用しないた
め、常に一定の位置(姿勢)で観察を行うことができ、
焦準望遠鏡が紛失するおそれもなくなる。
【0073】なお、この実施形態では高倍率結像レンズ
214を1つ使用した場合を説明したが、複数とするこ
とで極めて低倍率の対物レンズを用いるときにも対処す
ることができるようになる。
【0074】また、観察系光路Bへの結像レンズ及びレ
チクルの切り換えは手でレバーを押し・引きすることに
よって行なわれているが、モータによって切り換えを行
うようにしてもよい。
【0075】図8はこの発明の実施形態の変形例に係る
顕微鏡写真撮影装置を示す図である。
【0076】この変形例に係る顕微鏡写真撮影装置11
0には結像レンズ114の他に、この結像レンズ114
より倍率の大きい高倍率結像レンズ214が内蔵されて
いる。
【0077】高倍率結像レンズ214は上記実施形態と
同様に凸レンズ214aと凹レンズ214bとで構成さ
れる。凸レンズ214aによってプリズム111側へ移
動した焦点位置を、凹レンズ214bによって結像レン
ズ114と同じ焦点位置へ戻し、像117をレチクル1
15上に結ばせる。
【0078】結像レンズ114及び高倍率結像レンズ2
14は、それぞれ観察系光路Bに対して挿脱可能であ
る。観察者の選択操作によって、図8の矢印aに示すよ
うに結像レンズ114を高倍率結像レンズ214に、又
は高倍率結像レンズ214を結像レンズ114に切り換
えることができる。
【0079】
【発明の効果】以上に説明したように請求項1記載の発
明の顕微鏡写真撮影装置によれば、低倍率の対物レンズ
を用いた顕微鏡写真撮影においても、従来使用していた
焦準望遠鏡を使用することなく焦準作業を行なうことが
できるので、煩わしい焦準望遠鏡の着脱作業から解放さ
れるとともに、取り外した焦準望遠鏡の紛失のおそれ
も、焦準望遠鏡の着脱による視度補正がずれるというお
それもなくなる。また、常に一定の姿勢で観察を行える
ので、観察作業を円滑に行なうことができる。
【0080】請求項2記載の発明の顕微鏡写真撮影装置
によれば、観察時、レチクルを像とともに観察すること
で、観察系光路上に位置する結像レンズの種類を認識す
ることができ、倍率の大きな結像レンズを用いて撮影範
囲を設定してしまう等の誤った操作を減少させることが
できる。
【0081】請求項3記載の発明の顕微鏡写真撮影装置
によれば、非常に低倍率の対物レンズを用いたときには
更に高倍率結像レンズを用いることができるようになる
ので、対応できる低倍率の対物レンズの範囲が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施形態に係る顕微鏡写真
撮影装置を備えた顕微鏡装置の光路を説明するための図
である。
【図2】図2は図1のII−II線矢視図である。
【図3】図3は上記実施形態を適用した顕微鏡写真撮影
装置の一部を示す破断面図である。
【図4】図4は図3のIV−IV線矢視図である。
【図5】図5は顕微鏡写真撮影装置の一部を示す破断面
図である。
【図6】図6は図5のVI−VI線矢視図である。
【図7】図7(a)は高倍率結像レンズ214とともに
使用されるレチクル215の平面図、図7(b)は結像
レンズ114とともに使用されるレチクル115の平面
図である。
【図8】図8はこの発明の実施形態の変形例に係る顕微
鏡写真撮影装置を示す図である。
【図9】図9は従来の顕微鏡写真撮影装置を備えた顕微
鏡装置の光路を説明するための図である。
【図10】図10は図9のX −X 線矢視図である。
【図11】図11は顕微鏡写真撮影装置と焦準望遠鏡と
の関係を説明するための断面図である。
【符号の説明】
20 結像レンズ切替機構 103 標本 110 顕微鏡写真撮影装置 111 プリズム(光分離手段) 113 接眼レンズ 114 結像レンズ 115,215 レチクル 214 高倍率結像レンズ A 撮影系光路 B 観察系光路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕微鏡本体に着脱可能であり、標本から
    の光を撮影系光路と観察系光路とに分割する光分割手段
    を備え、前記観察系光路に結像レンズ、レチクル及び接
    眼レンズが配置されている顕微鏡写真撮影装置におい
    て、 前記結像レンズより倍率の大きい高倍率結像レンズと、 前記結像レンズ又は前記高倍率結像レンズを選択して前
    記観察系光路上に配置する結像レンズ切換機構とを備え
    ることを特徴とする顕微鏡写真撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記結像レンズ切換機構によって前記高
    倍率結像レンズが選択されたときに、前記レチクルを種
    類の異なる別のレチクルに切り換えることを特徴とする
    請求項1に記載の顕微鏡写真撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記高倍率結像レンズは複数あり、かつ
    各々倍率が異なることを特徴とする請求項1に記載の顕
    微鏡写真撮影装置。
JP9098182A 1997-04-01 1997-04-01 顕微鏡写真撮影装置 Withdrawn JPH10282433A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008039918A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Olympus Corp 顕微鏡光学系および顕微鏡観察方法

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