JPH10280364A - 集水路ブロック - Google Patents

集水路ブロック

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JPH10280364A
JPH10280364A JP9042497A JP9042497A JPH10280364A JP H10280364 A JPH10280364 A JP H10280364A JP 9042497 A JP9042497 A JP 9042497A JP 9042497 A JP9042497 A JP 9042497A JP H10280364 A JPH10280364 A JP H10280364A
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JP
Japan
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water
soil
concrete
catchment
asphalt
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JP9042497A
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English (en)
Inventor
Itaro Oikawa
伊太郎 及川
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MARUI HOSOU KK
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MARUI HOSOU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水の浄化機能を付与させ、壁部の表面や内部
に汚物等が付着したり滞留したりしないようにして、機
能低下の防止を図る。 【解決手段】 流動コンクリートを硬化させて製造され
るとともに壁部によって水路を構成し、この壁部の全部
もしくは一部が外部から水路に水が浸透しうる多孔質に
形成し、コンクリートに有用微生物群を介在させるとと
もに木炭の粉粒体を混入させる。また、コンクリート
を、骨材として土壌とアスファルト混合体の廃材を粉粒
体状にしたアスファルト廃材体とを用いるとともに、土
壌を硬化させる土壌硬化剤を用いて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、流動コンクリート
を硬化させて製造されるとともに壁部によって水路を構
成し、この壁部の全部もしくは一部が水路に水が浸透し
うる多孔質に形成された集水路ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の集水路ブロックとしては、例え
ば、軟弱地盤等に設けられるものがあり、これは、壁部
によって管状やU字状の水路が形成され、この壁部の全
部もしくは一部が外部から水路に水が浸透しうる多孔質
に形成されており、多数接続されて地盤に設けられる。
従来、これらの集水路ブロックは、例えば、型枠に流動
性コンクリートを流し込んで硬化させて製造されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
集水路ブロックにおいては、壁部を通過する水質が悪化
してくると、悪性の藻や汚物によって壁部が目詰まり
し、通水性が低下して、集水機能が悪くなることがある
という問題があった。本発明は上記の問題点に鑑みて為
されたもので、水の浄化機能を付与させ、壁部の表面や
内部に汚物等が付着したり滞留したりしないようにし
て、機能低下の防止を図った集水路ブロックを提供する
点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための本発明の技術的手段は、流動コンクリートを硬
化させて製造されるとともに壁部によって水路を構成し
該壁部の全部もしくは一部が外部から上記水路に水が浸
透しうる多孔質に形成された集水路ブロックにおいて、
有用微生物群からなる所謂EMを介在させたものであ
る。そして、必要に応じ、上記EMを、製造工程で流動
コンクリートに混合する構成としている。そしてまた、
必要に応じ、木炭の粉粒体を混入させた構成としてい
る。また、必要に応じ、上記コンクリートを、骨材とし
ての土壌と、該土壌を硬化させる土壌硬化剤とを主成分
として構成している。更に、必要に応じ、上記コンクリ
ートの骨材としてアスファルト混合体の廃材を粉粒体状
にしたアスファルト廃材体を用いた構成としている。
【0005】この構成によって、有用微生物群からなる
所謂EMの機能により、水の浄化機能が付与させられ、
壁部の表面や内部に汚物等が付着したり滞留したりする
事態が抑制され、集水路ブロックの機能低下が防止され
る。即ち、微生物が作り出す抗酸化物質、微生物が作り
出す波動、そして、無機物の元素が作り出す波動、それ
らすべてが抗酸化物質に連動して、蘇生の方向へと機能
し、流れる水の汚物に対して作用する。その結果、集水
路ブロックの表面や内部において、硬化したり酸化物質
が増加したりすることが抑制され、このため、悪性の藻
や汚物が繁殖したり付着したりする余地がなくなってい
く。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態に係る集水路ブロックを説明する。図1及
び図2には第一の実施の形態に係る集水路ブロックを示
している。この集水路ブロックFは、軟弱地盤等に設け
られる管状の集水路ブロックである。これは、壁部が外
部から水路に水が浸透しうる多孔質に形成され、多数接
続されて地盤に設けられる。コンクリートは、例えば、
骨材とこれを硬化させる土壌硬化剤とを主成分としてい
る。骨材としては、所謂「マサ土」といわれる土壌と、
道路等に用いたアスファルト混合体を例えば最大幅13
mm以下の粉粒体状にしたアスファルト廃材体とを用い
ている。土壌硬化剤としては、例えば、図3に示すよう
な成分のものが用いられる。マサ土,アスファルト廃材
体及び土壌硬化剤の比率はマサ土やアスファルト廃材体
の性質等によって適宜に定められる。
【0007】道路用のアスファルト混合体は、一般に、
例えば、図4に示すような骨材に、5〜7%程度のアス
ファルト(ストレートアスファルト)を加温して混合し
硬化させたものである。従って、アスファルト廃材体
は、これらの成分からなるものをクラッシャ等で砕いて
粉粒体状にしたものである。また、このコンクリートに
は、その流動状態において、有用微生物群からなる所謂
EM、及び、木炭が所要量混合されている。そして、成
形枠に、この流動コンクリートを流し込み、所要時間養
生して硬化させて、その後、脱型して製品とする。
【0008】上記の有用微生物群からなる所謂EM(E
ffective Micro−organisms)
は、近年、有機農法や畜産、あるいは、生ごみや排水処
理等に利用されている微生物群である。一般に、微生物
は、例えば、光合成細菌,酵母菌,乳酸菌,麹菌等の蘇
生型の微生物と、ブドウ球菌等の腐敗菌,コレラ菌,赤
痢菌等の崩壊型の微生物に分類され、このうち、EMに
おいては、蘇生型の微生物を主体として構成されてい
る。
【0009】詳しくは、EMは、有用と思われる微生物
をあらゆる分野から拾収し、悪臭を発するものを除き、
活性水の中で生存できるものを選択する等するととも
に、土壌に施用して病害虫を消失させたり増収効果が高
くなるものを選択する等、各種の実験に基づいて選択さ
れた微生物群である。このような条件で最終的に残った
のが、光合成細菌群,酵母菌群,乳酸菌群,発酵糸状菌
群(麹カビ),グラム陽性の放線菌群の5科の菌であっ
た。そのグループは10族に分けられ、80余種になっ
た。EMにおいては、これら80余種の菌がすべて揃っ
ていなければならないというものではなく、各群から性
質の異なるものを数種ずつ選択して共生させたものでも
良い。
【0010】例えば、種類の異なる好気性微生物と嫌気
性微生物とを共存可能になるように選択的に混合して微
生物群とし、これらを培養液にて培養して液状にしてい
る。好気性微生物としては、例えば、ラン藻,アゾトバ
クター,枯れ草菌,放線菌等が挙げられ、嫌気性微生物
としては、例えば、ビフィズス菌,発酵菌、硫酸還元
菌、バクテロイデス、光合成細菌等が挙げられる。
【0011】また、上記の木炭の粉粒体は、例えば、木
材の原料チップを乾留及び燃焼させて炭化させて生成さ
れたものを用いる。木炭の粉粒体は、例えば、数センチ
〜十センチ以下程度の大きさにしたものを用いるのが望
ましい。
【0012】従って、この実施の形態に係る集水路ブロ
ックFを設置するときは、図2に示すように、地中にフ
ィルター材4を介して所要数を連設して埋設する。そし
て、設置された状態では、土中の水分が集水路ブロック
の壁部を通って管中に流れ込んでいく。この集水路ブロ
ックFにおいては、コンクリート中にEMが介在して機
能する。この場合、木炭の粉粒体が混入しており、木炭
は多孔質であることから、この木炭にEMが入り込んで
棲息し易くなる。また、アスファルト廃材体を有してい
るので、アスファルトの有機成分を含むことになり、こ
れが、EMの餌になることもあり、EMの繁殖が確保さ
れる。
【0013】そして、このEMの機能によって、壁部を
浸透する水が浄化され、悪性の藻や汚物が付着して状態
が悪くなる事態が防止される。このようなEMの作用
は、以下のようなEMの機能に起因していると考えられ
る。即ち、一般に活性酸素が過剰になると種々の害を及
ぼすことが知られているが、EMはこの活性酸素の害を
抑制,消去,修復する抗酸化作用を呈する能力があるこ
とが実証されている。この、抗酸化作用を構成する要素
は、2つに分けられ、1つは微生物が作り出す抗酸化物
質、そしてもう1つは磁気共鳴波動であると考えられ
る。例えば、光合成細菌では、ビタミンC、ビタミンE
等の抗酸化作用を持った物質を作り出す能力があるとと
もに、顕微鏡下において波動を出していることが視認で
きる。
【0014】この抗酸化物質及び波動が相互に作用して
集水路ブロックFの環境を良好にする。つまり、微生物
が作り出す抗酸化物質、微生物が作り出す波動、そし
て、無機物の元素が作り出す波動、それらすべてが抗酸
化物質に連動して、蘇生の方向へと機能し、流れる水の
汚物に対して作用する。その結果、集水路ブロックFの
表面や内部において、硬化したり酸化物質が増加したり
することが抑制され、このため、悪性の藻や汚物が繁殖
したり付着したりする余地がなくなるものと考えられ
る。そのため、この水の浄化により、悪性の藻や汚物に
よって壁部が目詰まりし、通水性が低下して、集水機能
が悪くなる事態が防止される。
【0015】図5及び図6には第二の実施の形態に係る
集水路ブロックを示している。この集水路ブロックF
は、軟弱地盤等に設けられるU字状の集水路ブロックで
ある。これは、両側壁部が外部から水路に水が浸透しう
る多孔質に形成され、多数接続されて、図6に示すよう
に、地盤にフィルター部材5を付帯させて設けられる。
コンクリートは、上記第一の実施の形態に係る集水路ブ
ロックと同様であり、従って、上述したEMの機能によ
って、この集水路ブロックの壁部を通過し、水路を流れ
る水が浄化されるとともに、この浄化によって、悪性の
藻や汚物によって壁部が目詰まりし、通水性が低下し
て、集水機能が悪くなる事態が防止される。他の作用,
効果は、上記第一の実施の形態に係る集水路ブロックと
同様である。
【0016】
【実施例】次に、集水路ブロックFの実施例について説
明する。この集水路ブロックFは、上記第一の実施の形
態に係る集水路ブロックに適用したものであり、その成
分は、図7に示すように、マサ土とアスファルト混合体
とからなる骨材:372Kg,土壌硬化剤(株式会社松
村綜合科学研究所 「シュタイン」):160Kg(4
0Kg/袋×4袋),木炭の粉粒体:48Kg,EM
(EM研究所製「救世EM1号」の調整液):20Kg
である。これらの成分を水(約200Kg)で混合して
流動状にし、これを成形枠に流し込み、所要時間養生し
て硬化させて、その後、脱型し製品とした。
【0017】尚、上記各実施の形態において、集水路ブ
ロックFの形状は上述したものに限定されるものではな
く、適宜変更して差し支えない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の集水路ブ
ロックによれば、有用微生物群からなる所謂EMを介在
させたので、EMの抗酸化機能等による水の浄化機能が
付与させられ、そのため、壁部の表面や内部に汚物等が
付着したり滞留したりする事態を抑制することができ、
集水路ブロックの機能低下を防止することができるとい
う効果がある。即ち、EMの機能により、悪性の藻や汚
物によって壁部が目詰まりし通水性が低下してしまう事
態を防止することができ、集水機能を良好に保持できる
のである。
【0019】また、EMを、製造工程で流動コンクリー
トに混合する場合には、EMを良く分散させることがで
き、集水路ブロック全体に万遍なくEMの抗酸化機能等
を発揮させることができる。更に、木炭の粉粒体を混入
させた場合には、木炭は多孔質であることから、この木
炭にEMを入り込ませて棲息し易くすることができ、そ
のため、EMの活動を活発にしてEMの機能を充分に発
揮させることができる。更にまた、コンクリートの骨材
としてアスファルト混合体の廃材を粉粒体状にしたアス
ファルト廃材体を用いた場合には、アスファルトの有機
成分を含むので、これが、EMの餌になることもあり、
EMの繁殖を確保することができるという効果がある。
また、廃材を用いるので、リサイクルの利用効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る集水路ブロッ
クを示す斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態に係る集水路ブロッ
クの設置状態を示す図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態に係る集水路ブロッ
クに用いる土壌硬化剤の成分の一例を示す表図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態に係る集水路ブロッ
クに用いるアスファルト混合体の成分の一例を示す表図
である。
【図5】本発明の第二の実施の形態に係る集水路ブロッ
クを示す斜視図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態に係る集水路ブロッ
クの設置状態を示す図である。
【図7】本発明の実施例に係る集水路ブロックの成分を
示す表図である。
【符号の説明】
F 集水路ブロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動コンクリートを硬化させて製造され
    るとともに壁部によって水路を構成し該壁部の全部もし
    くは一部が外部から上記水路に水が浸透しうる多孔質に
    形成された集水路ブロックにおいて、有用微生物群から
    なる所謂EMを介在させたことを特徴とする集水路ブロ
    ック。
  2. 【請求項2】 上記EMを、製造工程で流動コンクリー
    トに混合することを特徴とする請求項1記載の集水路ブ
    ロック。
  3. 【請求項3】 木炭の粉粒体を混入させたことを特徴と
    する請求項1または2記載の集水路ブロック。
  4. 【請求項4】 上記コンクリートを、骨材としての土壌
    と、該土壌を硬化させる土壌硬化剤とを主成分として構
    成したことを特徴とする請求項1,2または3記載の集
    水路ブロック。
  5. 【請求項5】 上記コンクリートの骨材としてアスファ
    ルト混合体の廃材を粉粒体状にしたアスファルト廃材体
    を用いたことを特徴とする請求項1,2,3または4記
    載の集水路ブロック。
JP9042497A 1997-04-09 1997-04-09 集水路ブロック Pending JPH10280364A (ja)

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JP9042497A JPH10280364A (ja) 1997-04-09 1997-04-09 集水路ブロック

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010234280A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Hokuriku Electric Power Co Inc:The リン吸着材およびこれを用いた肥料の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010234280A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Hokuriku Electric Power Co Inc:The リン吸着材およびこれを用いた肥料の製造方法

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