JPH10278245A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH10278245A
JPH10278245A JP9186497A JP9186497A JPH10278245A JP H10278245 A JPH10278245 A JP H10278245A JP 9186497 A JP9186497 A JP 9186497A JP 9186497 A JP9186497 A JP 9186497A JP H10278245 A JPH10278245 A JP H10278245A
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JP9186497A
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Takuma Kasai
卓磨 笠井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 つなぎ目にスジ状の濃度ムラが発生して、画
像品質が低下する。 【解決手段】 インターレース印写時には、ノズルのノ
ズル数Nを、N=km+a+Nov(k>a≧1、a/
kは規約分数、mは整数で、m≧1、Novはオーバー
ラップノズル数)とし、n回目(nは整数で、n≧1)
の主走査時に印写する領域と(n+k)回目の主走査時
に印写する領域の一部を重ねて、この重ね領域を前記n
回目及び(n+k)回目のいずれかで補完して印写し、
このときの副走査移動量を(m+a/k)×Dとすると
共に、重ね領域の補完印写パターンを格納するフリップ
フロップ回路からなるバンディングパターン格納部46
を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、特に複数回の主走査を行うことで記録ヘッ
ドの記録ノズル間隔よりも小さな記録ドットピッチで画
像を記録するインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、コンピュー
タ等のデジタル処理装置のデータを出力するプリンタの
他、ファクシミリやコピー等にも用いられている。この
ようなインクジェット記録装置としては、例えば、副走
査方向に配列した複数の記録ノズルからなる記録ノズル
列を有する記録ヘッドを主走査方向に移動させると共
に、記録媒体(インク滴を付着させるもの)を主走査方
向と直交する副走査方向に移動させながら、記録ヘッド
のノズル列から記録信号に応じてインク滴を記録媒体に
吐出することによって画像を記録するシリアルスキャン
型記録装置、或いは、全主走査領域に相当する長さのラ
イン型記録ヘッドを用いて記録媒体を副走査方向に移動
させながら、記録ヘッドのノズル列から記録信号に応じ
てインク滴を記録媒体に吐出することによって画像を記
録するライン型記録装置が知られている。
【0003】ところで、このようなインクジェット記録
装置においては、記録ヘッドの記録ノズル間隔(ノズル
ピッチ)を記録密度に対応して形成して、ノズルピッチ
で画像を記録すると、記録密度が高密度になるに従って
ノズルピッチを小さくしなければならないが、ノズルピ
ッチを小さくすること限界があるために記録密度の高密
度化には限界が生じる。
【0004】そこで、従来のインクジェット記録装置に
あっては、例えば特公平3−56186号公報に記載さ
れているように、記録ヘッドの副走査方向の記録ノズル
間隔Dの間をk回主走査することによって、記録ノズル
間隔より小さい記録ドットピッチ(媒体上の記録ドット
のピッチ)で画像を記録するインターレース印写方式を
採用することで高密度画像を記録できるようにしてい
る。
【0005】また、このインターレース印写方式で記録
を行なう場合に生じる記録不能領域の解消を目的とし
て、特開平7−242025号公報に記載されているよ
うに、記録素子間隔をk、記録素子数をn+1としたと
きに、n及びkが互いに素である2より大きい正の整数
で、且つn>kなる条件を満足し、記録媒体の記録領域
上端から(n−1)×(k−1)ライン以内に記録デー
タがある場合には、n個の記録素子を用いたk回の微小
送りとn個の記録素子を用いたインターレース印写とを
併用し、記録領域下端からn×kライン以内に記録デー
タがある場合には、n個の記録素子を用いたインターレ
ース印写と(n+1)個或いは下方のn個の記録素子を
用いたk回の微小送り記録とを併用して記録するように
したものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように記録ヘッドをk回主走査することで記録ノズル
間隔よりも小さい記録ドットピッチで画像を記録するよ
うにしたインターレース印写方式による場合、副走査方
向への移動精度、記録媒体の厚み、プラテンの偏心等に
よって、例えば記録媒体の副走査方向の移動量(送り
量)が変化するため、記録ノズル列の端部の繋ぎ目にス
ジ状の濃度ムラが発生して、画像品質が低下するという
課題がある。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、インターレース印写を行う場合に発生するスジ状
の濃度ムラを低減して画像品質を向上することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェット記録装置は、記録ヘッド
のノズル数Nを、N=km+a+Nov(k>a≧1、
a/kは規約分数、mは整数で、m≧1、Novはオー
バーラップノズル数)とし、n回目(nは整数で、n≧
1)の主走査時に印写する領域と(n+k)回目の主走
査時に印写する領域の一部を重ねて、この重ね領域を前
記n回目及び(n+k)回目のいずれかで補完して印写
し、このときの副走査移動量を(m+a/k)×Dとす
るインターレース印写を行い、前記重ね領域を補完印写
するときの印写パターンを生成する手段と、この手段で
生成する印写パターンを格納するフリップフロップ回路
とを備えている構成とした。
【0009】請求項2のインクジェット記録装置は、上
記請求項1のインクジェット記録装置において、前記記
録ノズル列を各色毎に主走査方向に複数列有すると共
に、前記重ね領域を補完印写するときの印写パターンを
各色毎に生成する手段と、この手段で生成した印写パタ
ーンを格納する各色毎のフリップフロップ回路とを備え
ている構成とした。
【0010】請求項3のインクジェット記録装置は、上
記請求項1又は2のインクジェット記録装置において、
前記重ね領域でオーバーラップさせるオーバーラップノ
ズル数Novを前記記録媒体の厚みに応じて変化させる
構成とした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明に係インクジェ
ット記録装置の機構部の概略図、図2は図1の要部概略
斜視図、図3は記録ヘッドの概略を示す斜視説明図、図
4は同記録ヘッドの断面説明図である。
【0012】このインクジェット記録装置は、左右の側
板1,2間(図2参照)に横架したガイドロッド3とガ
イド板4とでキャリッジ5を主走査方向(図2の矢示A
方向)に摺動自在に保持し、キャリッジ5の下面側には
インクジェットヘッドからなる記録ヘッド6をインク滴
吐出方向を下方に向けて装着し、キャリッジ5の上面側
には記録ヘッド6に各色のインクを供給するためのイン
クタンク(インクカートリッジ)7を装着している。
【0013】記録ヘッド6は、図3に示すように、イエ
ロー(Y)のインクを吐出する複数の記録ノズル8から
なる記録ノズル列8yを有するヘッド6yと、マゼンタ
(M)のインクを吐出するノズル列8mを有するヘッド
6mと、シアン(C)のインクを吐出する記録ノズル列
8cを有するヘッド6cと、ブラック(Bk)のインク
を吐出するノズル列8bを有するヘッド6bの4個のヘ
ッドを、各記録ノズル列8y,8m,8c,8bの記録
ノズル8が副走査方向に配列されるようにキャリッジ5
に主走査方向に配置したものである。なお、インクカー
トリッジ7も同様に各色のインクを収納した4個の独立
したインクカートリッジからなる。
【0014】ここで、各ヘッド6y,6m,6c,6b
は、図4に示すように、液室10を形成する液室形成部
材11の前面に複数の記録ノズル8を形成したノズル形
成部材12が設けられ、図示しない圧電素子、気泡発生
用ヒータ等のエネルギー発生手段によって液室10内の
インクに圧力を与えることによって、液室10内のイン
クがノズル形成部材12の記録ノズル8からインク滴1
3となって飛翔して記録媒体(以下、「用紙」とい
う。)にドットとして着弾付着する。このとき、各液室
10に圧力を与えるエネルギー発生手段を選択的に駆動
することによって所望の画像を印写することができる。
【0015】図1及び図2に戻って、キャリッジ5は、
ステッピングモータからなる主走査モータ15で回転さ
れる駆動プーリ16と従動プーリ17との間に張装した
タイミングベルト18に連結して、主走査モータ15を
駆動制御することによってキャリッジ5、即ち記録ヘッ
ド6が主走査方向に移動されるようにしている。
【0016】一方、用紙20を副走査方向(図2の矢示
B方向)に搬送するためにプラテンローラ(以下、単に
「プラテン」という。)21と、プラテン21の周面に
押し付けて配設した給紙ローラ22,23及び用紙送り
角を規定するピンチローラ24と、記録ヘッド6が対向
するガイド板25と、記録ヘッド6より用紙搬送方向下
流側の排紙ローラ26及びこの排紙ローラ26に押し付
けられて当接する用紙押え用拍車ローラ27とを備えて
いる。
【0017】そして、ステッピングモータからなる副走
査モータ28の回転をギヤ29〜31及びプラテンギヤ
32を介してプラテン21に伝達して、プラテン21を
回転駆動することによって給紙部33に収納した用紙2
0をプラテン21と給紙ローラ22,23及び用紙押え
用ローラ24を経て、記録ヘッド6とガイド板25との
間に送り込み、プラテン21で用紙20を副走査方向に
移動させながら、プラテンギヤ32に噛み合うギヤ34
を介して回転される排紙ローラ26及び用紙押え用拍車
ローラ27で用紙20を排紙方向(図2の矢示B方向)
に送り出す。
【0018】このように構成したこの記録装置では、記
録ヘッド6(キャリッジ5)を主走査方向に移動走査さ
せながら、用紙20を副走査方向に搬送して、記録ヘッ
ド6各ヘッド6y,6m,6c,6bのノズル8,8…
から所要の色のインク滴を吐出させることによって、用
紙20上に所要のカラー画像(黒画像を含む。)を記録
する。
【0019】また、この記録装置においては、キャリッ
ジ5の主走査領域の右側部分に、記録ヘッド6の信頼性
維持回復機構(サブシステム)35を配設し、印字待機
状態にあるとき、ホスト側から所定時間印刷データが転
送されないとき、或いは予め定めた時間間隔などで、記
録ヘッド6のノズル面やノズルの汚れを除去するなどの
信頼性維持回復動作を行う。
【0020】次に、このインクジェット記録装置の制御
部の概要について図5を参照して説明する。この制御部
は、この記録装置全体の制御を司るマイクロコンピュー
タ(以下、「CPU」と称する。)40と、必要な固定
情報を格納したROM41と、ワーキングメモリ等とし
て使用するRAM42と、プリンタコントローラ側との
間でデータを送受するための入出力(I/O)ポート4
3と、プリンタコントローラ側から送られた画データを
格納する画像メモリ44と、CPU40からのアドレス
データをデコードするアドレスデコーダ45と、フリッ
プフロップ(FF)回路からなる補完印写のパターン
(以下、「バンディングパターン」という。)を格納す
るバンディングパターン格納部46と、各ヘッド6y,
6m,6c,6bを駆動制御するためのヘッド駆動部4
7y,47m,47c,47bと、主走査モータ15及
び副走査モータ28を駆動するモータドライバ48等と
を備えている。
【0021】そして、この制御部は、画像メモリ44に
蓄積した画データを順次読み出してヘッド駆動部47
y,47m,47c,47bに転送させる。また、アド
スデコーダ45にアドレスデータを送出してバンディン
グパターン格納部46にバンディングパターンを格納さ
せる。そして、各ヘッド駆動部47y,47m,47
c,47bは画データをバンディングパターンデータと
に基づいて生成した印写データを内部バッファに一時格
納して、所要量の印写データが蓄積されたときに各ヘッ
ド6y,6m,6c,6bに送出する。一方、CPU4
0はモータドライバ48に対して駆動制御信号を出力し
て、キャリッジ5を主走査方向の移動走査し、プラテン
21を回転させて用紙20を所定量搬送させる。
【0022】次に、このように構成したインクジェット
記録装置の作用について図6以降をも参照して説明す
る。先ず、図6を参照してインターレース印写方式の一
例について説明する。図中の記録ノズルを表わす黒丸
「●」は使用する記録ノズルであること、白丸「○」は
使用しない記録ノズルであることを示し、各記録ノズル
に付記した数字はノズルNo.を表わしている。
【0023】同図に示すインターレース印写方式は、記
録ヘッドの記録ノズル間隔をDとし、(m+a/k)×
D(mは整数で、m≧1、a/kは規約分数、kは整数
で、k≧2)の均等改行(副走査移動量)でk回の主走
査を行うことによって、D/kの記録ドットピッチで画
像を記録する方式である。ここでは、k=3、a=1、
m=42でノズル数N=127として、すべての記録ノ
ズルを使用して、1回目の主走査を行って1回目印写を
行い、次に用紙を(m+1/k)×Dだけ副走査方向に
送る1回目の改行をして、この位置で2回目の主走査を
行って2回目の印写を行い、更に用紙を同じ量だけ副走
査方向に送る2回目の改行をして、この位置で3回目の
主走査を行って3回目の印写を行い、その後、用紙を同
じ量だけ副走査方向に送る3回目の改行を行い、以後上
述した1回目印写から3回目印写までと同様の動作を繰
り返す。
【0024】このインターレース印写方式による場合、
同図中の1回目印写の下端記録ノズルの位置と4回目印
写の上端記録ノズルの位置との間隔b1、2回目印写の
下端記録ノズルの位置と5回目印写の上端記録ノズルの
位置との間隔b2等は離間しているために、位置B1,
B2で発生する濃度ムラが重ならず、濃度ムラが分散さ
れて高画質の画像を記録することができる。
【0025】次に、このインターレース印写方式の問題
点と本発明に係るインターレース印写方式について図7
乃至図9を参照して説明する。先ず、図7を参照して、
記録ヘッドの記録ノズル数Nを記録ノズルn1〜n10
の10個、定数m=3、k=3、記録ノズル間隔(各記
録ノズルの間隔)をDとして、副走査方向への移動量を
(m+1/k)×Dとする。
【0026】そして、同図(a)に示すように、1回目
の主走査時に記録ノズルn7〜n10を使用して印写
し、記録ヘッドと用紙とを(m+1/k)×Dだけ相対
移動、即ち、この例では用紙5を副走査方向に(m+1
/k)×Dだけ移動させた後、2回目の主走査時に記録
ノズルn4〜n10を使用して印写し、同じく用紙を副
走査方向に(m+1/k)×Dだけ移動させた後、3回
目の主走査時にすべての記録ノズルn1〜n10を使用
して印写し、以後同様に全ての記録ノズルn1〜n10
を使用して4回目以降の主走査による印写を行う。
【0027】このようにすることで、記録ノズル間隔D
の記録ヘッドを用いてD/kの記録ドットピッチで記録
を行うことができ、この場合、副走査方向への移動精
度、記録媒体である用紙の厚み管理、プラテンの偏芯品
質等のすべての条件が整っているとすると、同図(b)
に示すように濃度ムラのない理想的な印写ドットパター
ンが得られる。
【0028】しかしながら、実際には、副走査方向への
移動精度、記録媒体である用紙の厚み管理、プラテンの
偏芯品質等のすべての条件を整えることは困難であり、
副走査方向への移動量に誤差が生じる。つまり、図8
(a)に示すように、上述した図7(a)に示したのと
同じ設定で、副走査方向の移動量(用紙送り量)が設計
値よりも誤差ΔLだけ多くなった場合、印写ドットパタ
ーンは同図(b)に示すようになり、パターン全体に濃
度ムラが発生する。
【0029】この濃度ムラのうち、視覚的に目立つの
は、n回目と(n+k)回目の主走査時の記録ノズル列
の端部の繋ぎ目に発生するスジ状の低濃度領域(所謂
「白スジ」)である。この白スジが発生する理由は、同
図(a)において、(n+k)回目の主走査時に記録ノ
ズルn1が正規の位置より(ΔL×k)だけずれている
ことによる。
【0030】そこで、本発明では、記録ノズルのノズル
数Nを、N=km+a+Nov(k>a≧1、a/kは
規約分数、mは整数で、m≧1、Novはオーバーラッ
プノズル数)とし、n回目(nは整数で、n≧1)の主
走査時に印写する領域と(n+k)回目の主走査時に印
写する領域の一部を重ねて、この重ね領域をn回目及び
(n+k)回目のいずれかで補完して印写し、このとき
の副走査移動量を(m+a/k)×Dとする。
【0031】例えば、図9(a)に示すように、k=
3、m=2、a=1、オーバーラップノズル数Nov=
3として、記録ヘッドの記録ノズル数N=km+a+N
ov=(3・2+1+3)=10として、副走査方向へ
の移動量を(m+a/k)×D=(2+1/3)×Dと
することによって、n回目、例えば1回目の主走査時に
印写する領域と、(n+k)回目、例えば(1+3)=
4回目の主走査時に印写する領域の一部を重ねている。
つまり、1回目の主走査時に記録ノズルn8〜n10で
印写する領域と4回目の主走査時に記録ノズルn1〜n
3で印写する領域の一部を重ねている。この場合、重ね
領域の記録ノズル数は、同図に黒丸「●」で示すように
3個である。
【0032】これにより、1回目(n回目)の主走査時
に記録ノズルn8〜n10で印写するドットと4回目
{(n+k)回目}の主走査時に記録ノズルn1〜n3
で印写するドットは、同図(b)に示すように副走査方
向で一部が重なるので、この重ね領域のドットを1回目
の主走査時及び4回目の主走査時のいずれかで補完して
印写するようにする。なお、同図(b)に破線で示すド
ットは重ね領域のドットを明確にするために説明の都合
上破線で示しているだけである。
【0033】ここで、重ね領域のn回目と(n+k)回
目の主走査時の補完印写について図10を参照して説明
する。重ね領域の補完印写とは、同図に示すように、n
回目(1回目)の主走査時には重ね領域の各ドットの内
の黒丸「●」で示すドットを印写し、(n+k)回目
(4回目)の主走査時には重ね領域の各ドットの内の白
丸「○」で示すドットを印写するというように、n回目
と(n+k)回目で重ね領域の各ドットの内のいずれか
を印写してn回目と(n+k)回目の印写で重ね領域全
体のドットを印写する(なお、実際にドットが形成され
るか否かは記録信号による。)。また、重ね領域を5ド
ットにした場合の例を図11に示している。
【0034】次に、制御部によるバンディングパターン
の生成及び同パターンに基づく印写制御に関して図12
及び図13を参照して説明する。ここで、図12はバン
ディングパターン格納部46を1ドット(1ビット分)
について示す回路図である。このバンディングパターン
格納部46には、アドレスデコーダ45の出力とCPU
40からのストローブ信号及びセレクト信号のAND
(論理積)をとるAND回路A1と、CPU40からの
クロック信号をクロック入力としてAND回路A1の出
力を入力するフリップフロップ回路FFaと、フリップ
フロップ回路FFaに出力とCPU40からのライト信
号の論理積をとるAND回路A2と、AND回路A2の
出力をクロック入力として、CPU40からのデータ信
号を入力して、ヘッド駆動部47からのセレクト信号及
びストローブ信号の論理積をとるAND回路A3の出力
で保持している内容を出力する1ビット分のバンディン
グパターン格納用のフリップフロップ回路FFbとを備
えている。
【0035】また、ヘッド駆動部47にはフリップフロ
ップ回路FFbに出力と画像メモリ44からの画データ
との論理積をとるAND回路A4と、このAND回路A
4の出力を一時格納するバッファBとを備えている。
【0036】そこで、図13を参照して、まず、CPU
40からのアドレスデータをアドレスデコーダ45に出
力することで、アドレスデコーダ45からはこのアドレ
スデータをデコードしたデコード信号を出力する。そし
て、このデコード信号とCPU40からのストローブ信
号及びセレクト信号の論理積をAND回路A1でとる。
【0037】このとき、AND回路A1の出力が「0」
であれば、バンディングパターン格納部46のフリップ
フロップ回路FFaは変化しない。これに対して、AN
D回路A1の出力が「1」であれば、これがバンディン
グパターン格納部46のフリップフロップ回路FFaの
入力となり、CPU40からのクロック信号のエッジ
(立上がりエッジ又は立下がりエッジで、フリップフロ
ップ回路FFaから出力信号が出力される。
【0038】そして、このフリップフロップ回路FFa
の出力信号とCPU40から出力するライト信号のAN
D(論理積)をAND回路A2でとり、このAND回路
A2の出力が「0」であれば変化なしで、AND回路A
2の出力が「1」であれば、これをフリップフロップ回
路FFbのクロック入力とするので、CPU40から出
力されるデータ信号がフリップフロップ回路FFbに書
込まれる。
【0039】このようにして、1ビット(1ドット)の
バンディングパターンのデータが生成されてフリップフ
ロップ回路FFbに保持される。同様にして、バンディ
ングパターンのデータを格納するための図示しない複数
のフリップフロップ回路に1ビット単位でバンディング
パターンのデータを生成して格納(保持)する。
【0040】バンディングパターン格納部46の各フリ
ップフロップ回路FFbに所定量のバンディングパター
ンが格納された後、ヘッド駆動部47(ヘッド駆動部4
7y,47m,47c,47bのいずれか)からバンデ
ィングパターン格納部46に対してセレクト信号及びス
トローブ信号が与えられることで、AND回路A3の出
力が「1」になり、バンディングパターン格納部46の
フリップフロップ回路FFbに保持しているバンディン
グパターンデータが当該ヘッド駆動部47に対して送出
される。
【0041】ヘッド駆動部47では、画像メモリ44か
ら受け取った画データとバンディングパターン格納部4
6から受け取ったバンディングパターンデータの論理積
をAND回路A4でとり、その結果を内部バッファBに
蓄積し、内部バッファBに所要量のデータを蓄積できた
後、ヘッドを駆動制御して用紙に印写する。
【0042】このように、重ね領域を補完印写するとき
の印写パターンを生成する手段と、この手段で生成する
印写パターンを格納するフリップフロップ回路とを備え
ることによって、簡単にバンディングパターンを生成出
力することができる。
【0043】次に、図14を参照して本発明の第2実施
例について説明する。この実施例は、制御部に各色毎の
ヘッドに対応して各色毎のバンディングパターンデータ
を格納するバンディングパターン格納部46y,46
m,46c,46bを備えたものである。CPU40か
らのアドレスデータをデコードしたデコード信号、CP
U40から出力するストローブ信号、セレクト信号等は
各ヘッド用のバンディングパターン格納部46y,46
m,46c,46bに出力し、各ヘッド駆動部47y,
47m,47c,47bはそれぞれ対応するバンディン
グパターン格納部46y,46m,46c,46bに対
してセレクト信号及びストローブ信号を出力してバンデ
ィングパターンデータを読み出す。
【0044】このように、各色毎に重ね領域を補完印写
するときの印写パターンを生成する手段と、この手段で
生成する印写パターンを格納するフリップフロップ回路
とを備えることによって、簡単に各色毎のバンディング
パターンを生成出力することができる。
【0045】次に、図15図を参照して本発明の第3実
施例について説明する。この実施例は、操作部49に使
用する用紙の種別を入力するための手段、例えば、スイ
ッチ、キー、或いはメニュー選択方式等の手段を備え、
操作部49から入力される用紙種別をRAM42に格納
保持して、用紙種別に応じて重ね領域のドット数を変え
るようにしたものである。
【0046】即ち、図16に示すようにプラテン21に
用紙20が密着した状態で搬送しながら記録ヘッド6で
用紙20の表面に印写する場合、用紙20の厚みによっ
て用紙20表面の移動量が変化し、特に、厚紙やOHP
フィルムを使用する場合には、プラテンの径がその厚み
分だけ太くなったのと同じになり、副走査方向の移動量
が普通紙に比べて多くなる。
【0047】そのため、例えば表1に示すように厚みが
0.5mm未満の専用紙や普通紙を用いる場合には重ね領
域のドット数を3ドットにし、厚みが0.5mm以上の厚
紙やOHPフィルムを用いる場合には重ね領域のドット
数を4ドットにする、というように用紙の厚みに応じて
重ね領域のドット数を異ならせることによって、白スジ
を拡散し、濃度ムラのない高画質の画像を形成すること
ができる。
【0048】
【表1】
【0049】そこで、この実施例においては、図17に
示すように操作部49に用紙の種類(種別)を入力する
ことで、操作部49から用紙種別データを取り込んでR
AM42に一時ストックする。そして、ROM41に予
め用紙種別とバンディング幅(重ね領域のドット数)と
の関係を示すテーブル(例えば表1に示すようなテーブ
ル)を格納しておき、入力された用紙種別に対応するバ
ンディング幅をセットして、ヘッド駆動部47y,47
m,47c,47bに出力する。
【0050】その後前述したと同様にしてバンディング
パターン格納部46にバンディングパターンを生成して
格納し、ヘッド駆動部47y,47m,47c,47b
がバンディングパターンを読み出すためにセレクト信号
やストローブ信号を出力するときに、セットされたバン
ディング幅のデータに応じてセレクト信号やストローブ
信号を出力する。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェット記録装置によれば、記録ヘッドのノズル数N
を、N=km+a+Novとし、n回目の主走査時に印
写する領域と(n+k)回目の主走査時に印写する領域
の一部を重ねて、この重ね領域をn回目及び(n+k)
回目のいずれかで補完して印写し、このときの副走査移
動量を(m+a/k)×Dとするインターレース印写を
行うと共に、重ね領域を補完印写するときの印写パター
ンを生成する手段と、この手段で生成する印写パターン
を格納するフリップフロップ回路とを備えているので、
画像品質が向上すると共に、重ね領域の補完印写パター
ンを容易に生成することができる。
【0052】請求項2のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1のインクジェット記録装置において、
記録ノズル列を各色毎に主走査方向に複数列有すると共
に重ね領域を補完印写するときの印写パターンを各色毎
に生成する手段と、この手段で生成した印写パターンを
格納する各色毎のフリップフロップ回路とを備えている
ので、画像品質が向上すると共に、重ね領域の補完印写
パターンを容易に生成することができる。
【0053】請求項3のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1又は2のインクジェット記録装置にお
いて、重ね領域でオーバーラップさせるオーバーラップ
ノズル数Novを記録媒体の厚みに応じて変化させる構
成としたので、記録媒体の種別にかかわらず高画質画像
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の機構部
の概略図
【図2】図1の要部概略斜視図
【図3】記録ヘッドの概略を示す斜視説明図
【図4】同記録ヘッドの断面説明図
【図5】同記録装置の制御部を示すブロック図
【図6】本発明の第1実施例の説明に供するインターレ
ース印写の説明図
【図7】同じくインタレース印写の説明に供する他の説
明図
【図8】図7のインタレース印写で誤差が発生した状態
を説明する説明図
【図9】本発明に係るインターレース印写で誤差が発生
した状態を説明する説明図
【図10】重ね領域の補完印写の説明に供する説明図
【図11】重ね領域の補完印写の他の例の説明に供する
説明図
【図12】本発明の第1実施例の説明に供するブロック
【図13】重ね領域の印写動作の説明に供するフロー図
【図14】本発明の第2実施例の説明に供するブロック
【図15】本発明の第3実施例の説明に供するブロック
【図16】同実施例の作用説明に供する説明図
【図17】本発明の第3実施例の説明に供するフロー図
【符号の説明】
5…キャリッジ、6…記録ヘッド、15…主走査モー
タ、20…用紙、21…プラテン、28…副走査モー
タ、44…画像メモリ、45…アドレスデコーダ、46
…バンディングパターン格納部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 副走査方向に配列した複数の記録ノズル
    からなる記録ノズル列を有する記録ヘッドと、記録媒体
    を副走査方向に移動させる手段とを備え、前記記録ヘッ
    ドの副走査方向の記録ノズル間隔をDとしたときに、前
    記記録ノズル間隔Dの間をk回(kは整数で、k≧2)
    主走査するインターレース印写で画像を記録するインク
    ジェット記録装置において、この記録装置は、前記記録
    ヘッドのノズル数Nを、N=km+a+Nov(k>a
    ≧1、a/kは規約分数、mは整数で、m≧1、Nov
    はオーバーラップノズル数)とし、n回目(nは整数
    で、n≧1)の主走査時に印写する領域と(n+k)回
    目の主走査時に印写する領域の一部を重ねて、この重ね
    領域を前記n回目及び(n+k)回目のいずれかで補完
    して印写し、このときの副走査移動量を(m+a/k)
    ×Dとするインターレース印写を行い、前記重ね領域を
    補完印写するときの印写パターンを生成する手段と、こ
    の手段で生成する印写パターンを格納するフリップフロ
    ップ回路とを備えていることを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、前記記録ノズル列を各色毎に主走査方向に
    複数列有すると共に、前記重ね領域を補完印写するとき
    の印写パターンを各色毎に生成する手段と、この手段で
    生成した印写パターンを格納する各色毎のフリップフロ
    ップ回路とを備えていることを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
    記録装置において、前記重ね領域でオーバーラップさせ
    るオーバーラップノズル数Novを前記記録媒体の厚み
    に応じて変化させることを特徴とするインクジェット記
    録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6247788B1 (en) 1998-05-20 2001-06-19 Ricoh Company, Ltd. Inkjet recording apparatus and method for preventing generation of unevenness in density of a recorded image
US8256862B2 (en) 2009-01-16 2012-09-04 Ricoh Company, Ltd. Formation of image by image forming apparatus with overlapping area

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6247788B1 (en) 1998-05-20 2001-06-19 Ricoh Company, Ltd. Inkjet recording apparatus and method for preventing generation of unevenness in density of a recorded image
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